JPH06328626A - 離形フイルム - Google Patents

離形フイルム

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JPH06328626A
JPH06328626A JP12274093A JP12274093A JPH06328626A JP H06328626 A JPH06328626 A JP H06328626A JP 12274093 A JP12274093 A JP 12274093A JP 12274093 A JP12274093 A JP 12274093A JP H06328626 A JPH06328626 A JP H06328626A
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JP
Japan
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film
release film
silicone resin
release
coating layer
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JP12274093A
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English (en)
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Akimine Fukuda
晃峰 福田
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Teijin Ltd
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Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 剥離力コントロール性、剥離力の経時安定性
に優れ、さらにはアンチブロッキンク性を有してロール
汚れ等に起因する品質の低下のない離形フイルムを提供
する。 【構成】 プラスチックフイルムの少なくとも片面に硬
化シリコーン樹脂塗工層を形成している離形フイルムで
あって、該層中に硬化シリコーン樹脂100重量部当り
1〜20重量部の、尿素ホルムアルデヒド架橋樹脂より
微粒子を含有させていることを特徴とする離形フイル
ム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は離形フイルムに関し、更
に詳しくは離形性とその経時安定性に優れた離形フイル
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、粘着剤、接着剤等の幅広い応用に
ともない、その粘着面を保護するシリコーンコーティン
グの離形紙や、離形フイルムの利用が種々の分野で著し
く伸びている。
【0003】この離形紙や離形フイルムは、各種の紙や
フイルムを支持体とし、この上に硬化性シリコーン樹脂
を主成分とする組成物を塗工または積層、硬化させたも
のである。
【0004】この硬化性シリコーン樹脂としては、縮合
反応により硬化するもの(特開昭47―34447号)
と、付加反応により硬化するもの(特公昭52―409
18号)とが知られている。
【0005】また、離形紙や離形フイルムにとって重要
なことは、粘着面の特性や使用態様に見合った離形力の
コントロールであるが、従来、この離形力のコントロー
ル方法としてシリコーン主剤を変性する方法と、離形コ
ントロール剤を添加する方法とが用いられている。この
剥離力コントロール剤はシリコーン主剤のメチル基の配
列を乱し、剥離力を重剥離化するものが一般的であり、
例えば反応型もしくは非反応型のシリコーンワニス、レ
ジンが用いられている。
【0006】しかしながら、いずれのタイプも粘着剤に
よっては経時重剥離化が顕著になり、使用には留意しな
ければならない。特にワニス、レジンと云った第三成分
添加法では、反応型樹脂を用いる場合でも、塗工層形成
時に100%反応が進むことはなく、残余の官能基が粘
着剤中の官能基と反応し、経時的に剥離力を増大させ
る。また、最も問題なのは、反応しなかった成分が粘着
剤面へ転写し、製品粘着力そのものに悪影響を及ぼすこ
とである。非反応型のものについては、前述の現象がよ
り顕在化することは言うまでもなく、ひどいものでは、
まったく剥がれない状態までなったり、転写の程度がき
つく、粘着面をシリコーン転写物が覆ったために粘着力
が弱まり、製品貼り合わせが出来なくなることもある。
【0007】また、粘着テープや、ラベル荷札等に対す
る台紙等には、優れた透明性と平滑性からポリエチレン
テレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレンと云っ
たプラスチックからなるフイルムを用いる場合が多く、
その表面に形成されるシリコーン樹脂塗工層の平滑性も
必然的に高くなってきており、離形フイルム生産時のシ
リコーン樹脂塗工面と非塗工面との接触、あるいは、塗
工面同士の接触時にフイルム面間でブロッキング現象が
発生し、滑り性が悪化したり、生産時においては、ロー
ル等への転写が起こり、この転写したシリコーン樹脂は
再度別の箇所の塗工層の表面に付着することがあり、離
形フイルムの外観はもとより、品質的にも悪影響を与え
る。これらの対策として、シリコーン樹脂塗工層が形成
される前のプラスチックフイルムを予め粗面化処理した
り、あるいは、シリコーン樹脂塗工層中にアンチブロッ
キング剤や滑剤を混入したりしてブロッキング現象の発
生を抑える工夫がなされている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる問題
を解決し、離形力コントロール性、剥離力の経時安定性
に優れ、さらにブロッキングやロール汚れ等を回避する
アンチブロッキング性を有する離形フイルムを提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のかかる目的は、
本発明によれば、プラスチックフイルムの少なくとも片
面に硬化シリコーン樹脂塗工層を形成している離形フイ
ルムであって、該層中に硬化シリコーン樹脂100重量
部当たり1〜20重量部の、尿素ホルムアルデヒド架橋
樹脂よりなる微粒子を含有させていることを特徴とする
離形フイルムによって達成される。
【0010】本発明においてプラスチックフイルムは特
に限定されず、各種のプラスチックフイルムを用いるこ
とができる。代表的なものとして、ポリエステルフイル
ム、ポリカーボネートフイルム、トリアセチルセルロー
スフイルム、セロハンフイルム、ポリアミドフイルム、
ポリイミドフイルム、ポリフェニレンスルフィドフイル
ム、ポリエーテルイミドフイルム、ポリエーテルスルホ
ンフイルム、芳香族ポリアミドフイルム、ポリスルホン
フイルム、ポリスチレンフイルム、ポリアクリル酸メチ
ルフイルム、ポリオレフィンフイルムなどを挙げること
ができる。しかし機械的特性、熱的特性、価格などの面
からポリエステルフイルム、ポリカーボネートフイル
ム、ポリフェニレンスルフィドフイルムを用いるのが好
ましく、これらの中でも二軸延伸ポリエステルフイルム
が特に好ましい。
【0011】ポリエステルフイルムはエステル結合を主
鎖の主要な結合鎖とする高分子フイルムの総称である
が、特に好ましいポリエステルはポリエチレンテレフタ
レート、ポリエチレン―2,6―ナフタレート、ポリエ
チレン―α,β―ビス(2―クロルフェノキシ)エタン
―4,4′―ジカルボキシレート、ポリブチレンテレフ
タレートなどであり、これらの中でも品質、経済性など
を総合的に勘案すると、ポリエチレンテレフタレートが
最も好ましい。
【0012】ポリエステルフイルムは、製膜段階までに
含有させる滑剤例えばクレー、カオリン、シリカ、炭酸
カルシウム等の粒径、量を調整することにより、容易に
透明性をコントロールできる。また、その表面にコーテ
ィングを実施するにあたり、耐溶剤性、耐熱性、機械的
特性にも優れている。特に硬化性シリコーンの塗膜を硬
化せしめるためコーティング後の乾燥温度を100〜1
40℃とし、この雰囲気中にフイルムを通過せしめると
きの寸法変化も小さいという利点がある。
【0013】プラスチックフイルムの厚みは、特に限定
されないが、例えば離形フイルムに要求される腰の強さ
等から、1〜500μm程度の範囲から適当な厚みを設
定することができる。
【0014】また、プラスチックフイルムの表面粗さや
ヘイズ等についても、特に限定されないが、後述の塗工
層の厚さや該塗工層とプラスチックフイルムとの間に要
求される接着強さ、離形フイルムとして要求される透明
度等を勘案して、適切に所望の値に設定すればよい。
【0015】本発明において硬化シリコーン樹脂塗工層
はプラスチックフイルムに離形特性を付与する層であ
り、該層は硬化性シリコーン樹脂を含有する塗液をプラ
スチックフイルムの少なくとも片面に塗工し、乾燥、硬
化させることで形成される。
【0016】硬化性シリコーン樹脂としては、例えば縮
合反応系のもの、付加反応系のもの、紫外線もしくは電
子線硬化系のものなどいずれの反応系のものも用いるこ
とができる。これらは一種以上用いることができる。
【0017】各種シリコーンの硬化反応は、次のように
示すことができる。
【0018】
【化1】
【0019】上記縮合反応系のシリコーン樹脂として
は、例えば、末端―OH基をもつポリジメチルシロキサ
ンと末端に―H基をもつポリジメチルシロキサン(ハイ
ドロジェンシラン)を有機錫触媒(例えば有機錫アシレ
ート触媒)を用いて縮合反応させ、3次元架橋構造をつ
くるものが挙げられる。
【0020】付加反応系のシリコーン樹脂としては、例
えば末端にビニル基を導入したポリジメチルシロキサン
とハイドロジエンシランを白金触媒を用いて反応させ、
3次元架橋構造をつくるものがあげられる。
【0021】紫外線硬化系のシリコーン樹脂としては、
例えば最も基本的なタイプとして通常のシリコーンゴム
架橋と同じラジカル反応を利用するもの、アクリル基を
導入して光硬化させるもの、紫外線でオニウム塩を分解
して強酸を発生させこれでエポキシ基を開裂させて架橋
させるもの、ビニルシロキサンへのチオールの付加反応
で架橋するもの等が挙げられる。電子線は紫外線よりも
エネルギーが強く、紫外線硬化の場合のように開始剤を
用いずともラジカルによる架橋反応が起こる。
【0022】硬化性シリコーン樹脂としては、その重合
度が50〜200000程度のものが好ましく、これら
の具体例としては信越シリコーン(株)製のKS―71
8,―774,―775,―778,―779H,―8
30,―835,―837,―838,―839,―8
41,―843,―847,―847H,X―62―2
418,―2422,―2125,―2492,―24
94,―470,―2366,―630,X―92―1
40,―128,KS―723A・B,―705F,―
708A,―883,―709,―719,東芝シリコ
ーン(株)製のTPR―6701,―6702,―67
03,―3704,―6705,―6722,―672
1,―6700,XSR―7029,YSR―302
2,YR―3286,ダウコーニング(株)製のDK―
Q3―202,―203,―204,―210,―24
0,―3003,―205,―3057,SFXF―2
560,東レシリコーン(株)製のSD―7226,7
320,7229,BY24―900,171,31
2,374,SRX―375,SYL―OFF23,S
RX―244,SEX―290,アイ・シー・アイ・ジ
ャパン(株)製のSILCOLEASE425等を挙げ
ることができる。また、特開昭47―34447号公
報、特公昭52―40918号公報等に記載のシリコー
ン樹脂も用いることができる。
【0023】本発明において硬化シリコーン樹脂塗工層
に含有させる微粒子は尿素ホルムアルデヒド架橋樹脂か
らなり、剥離力コントロール剤およびアンチブロッキン
グ剤として作用する。この微粒子は1次粒子径(平均)
が0.1〜1μmで、かつ1次粒子径(平均)が1〜3
0μm、さらに1〜10μmの凝集粒子であることが好
ましい。この2次粒子径が30μmより大きいと、塗工
層中での分散性が悪くなり、剥離力のコントロール性に
バラツキを生じやすくなるばかりか、塗膜ヘイズが上昇
し、製品外観上好ましくない。
【0024】かかる微粒子は、例えば酸性触媒の存在下
で反応させて得られた尿素ホルムアルデヒド架橋樹脂の
水性スラリーを、超音波分散型粉砕機を用いて粉砕処理
することで得ることができ、代表例として日本化成株式
会社製の尿素ホルムアルデヒド架橋樹脂フイラーを挙げ
ることができる。
【0025】前記尿素ホルムアルデヒド架橋樹脂からな
る微粒子の添加量は、硬化性シリコーン樹脂100重量
%当たり、1〜20重量部であることが好ましい。この
添加量が20重量部より多くなると、硬化シリコーン樹
脂塗工層の離形性が失われるばかりでなく、ヘイズが上
がるために外観上問題がある。また、シリコーンの反応
性そのものも悪化することで塗膜が脆くなり、転写等を
起こし、ロール等が汚れやすくなり好ましくない。他
方、この添加量が1重量部より少ないと、剥離力のコン
トロール能力が無くなり、好ましくない。
【0026】本発明において硬化シリコーン樹脂塗工層
を設けるにあたり、コーティングの方法としてはバーコ
ート法、ドクターブレード法、リバースロールコート
法、グラビアロールコート法等の従来から知られている
方法が利用できる。
【0027】塗膜の乾燥及び硬化(熱硬化、紫外線硬化
等)は、それぞれ個別又は同時に行うことができる。同
時に行うときにはプラスチックフイルムの耐熱性(熱的
寸法安定性)にもよるが100℃以上で行うことが好ま
しい。乾燥熱硬化条件としては100℃以上で30秒程
度が望ましい。乾燥温度が100℃以下、及び硬化時間
が30秒以下では塗膜の硬化が不完全であり、塗膜の脱
落等耐久性に不安が残る。
【0028】硬化シリコーン樹脂塗工層の厚みは、特に
限定されないが、0.05〜0.5μmの範囲が好まし
い。あまり薄くなると、離形性能が低下し、満足のいく
性能が得られない。またあまり厚いと、キュアリングに
時間がかかり生産上不都合を生じる。
【0029】本発明における硬化シリコーン樹脂塗工層
には、前記尿素ホルムアルデヒド架橋樹脂微粒子の他
に、本発明の目的を阻害しない範囲で、公知の添加剤、
例えば消泡剤、塗工性改良剤、増粘剤、帯電防止剤、酸
化防止剤、紫外線吸収剤、硬化剤、染料等を含有せしめ
てもよいし、滑剤として無機または有機化合物からなる
微細粒子を含有せしめてもよい。
【0030】本発明の離形フイルムは、離形特性および
その経時安定性に優れ、広範囲な種々の用途、例えば偏
光板、位相差板をはじめとする液晶材料の粘着面の保
護、セラミックスグリーンシート等の成形シートをはじ
め、粘着テープ、ラベル用セパレータ、ウレタンをはじ
めとする各種樹脂成形シート、ゴム成形シート等に適用
できる。
【0031】本発明の離形フイルムは次の特徴を有す
る。 1)硬化シリコーン膜の低表面エネルギーにより、他の
種々の物質と密着することなく良好な離形性を奏する。 2)外観の透明性を維持したまま、必要な剥離力にコン
トロールすることができる。 3)外観の透明性を維持したまま、アンチブロッキング
性に優れる。
【0032】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明する。なお、フイルムの各種特性の測定は下記の方法
により行った。
【0033】(1)塗膜硬化性 シリコーン塗工面を5往復指でこすり、表面状態を観察
し、硬化状態を次の3つに分類して評価する。 ×:シリコーンが硬化せず、曇り(スミアー)を生じ
る。 △:シリコーンは硬化しているが、密着性が悪く脱落
(ラブオフ)がある。 ○:シリコーンは硬化しており、密着性も良好である。
【0034】(2)離形性 (2―1)初期剥離力 サンプルフイルムとポリエステル粘着テープ(ニット―
31B)を貼合わせ、5kgの圧着ローラーで圧着し、
20時間放置した後の剥離力を引っ張り試験機で測定す
る。 (2―2)経時剥離力 サンプルフイルムとポリエステル粘着テープ(ニット―
31B)を貼合わせ、5kgの圧着ローラーで圧着し、
1000時間放置した後の剥離力を引っ張り試験機で測
定する。
【0035】(3)ロール汚れ状態 ロール状に巻き取られた離形フイルムを巻き返し機によ
って巻き返しながら、各ロール汚れの有無を、特にシリ
コーン樹脂塗工層面が接触する特定のロールを観察する
ことによって判定する。
【0036】(4)残留接着率 ポリエステル粘着テープ(ニット―31B)をJIS
G4305に規定する冷間圧延ステンレス板(SUS3
04)に貼着けた後の剥離力を測定し、基礎接着力(f
0 )とする。また前記ポリエステル粘着テープをサンプ
ルフイルムの硬化シリコーン樹脂塗工層面に5kgの圧
着ローラーで圧着し、30秒間放置した後粘着テープを
はがす。そしてはがした粘着テープを上記のステンレス
板に貼り、該貼合部の剥離力を測定し、残留接着力
(f)とする。これらの各接着力は次式より残留接着率
を求める。
【0037】
【数1】
【0038】(5)ブロッキング性 ポリエステルフイルムの表面と裏面を合わせてから10
cm×15cm角に切り、これに50℃×50%RHの
雰囲気中で17時間、50kg/cm2 の加重をかけた
後に、重なりあっている2枚の試料を親指と人差し指と
ではさみ、指先の力で両者を剥す際のブロッキングの状
態を、次の3つに分類して評価する。 ×:ベタついて剥がれにくく、剥した後は、シリコーン
樹脂の塗工面が粗れる。 △:かなりの抵抗感がある。 ○:指先でほとんど抵抗なく、簡単に剥離する。
【0039】
【実施例1〜3および比較例1,2】ポリエステルフイ
ルム(厚さ38μm)に下記組成による塗工剤を塗布量
が8g/m2 (wet)になるようコーティングし、次
いで乾燥温度130℃、滞留時間1分で硬化反応を行っ
て乾燥膜厚0.24μmの離形フイルムを作った。この
離形フイルムの特性は、表2,3に示す。
【0040】 <塗工剤の組成> 硬化性シリコーン樹脂(KS847H) 100重量部 硬化剤(CAT PL-50T;信越シリコ-ン 社製) 2重量部 尿素ホルムアルデヒド架橋樹脂微粒子 (表1)メチルエチルケトン /メチルイソフ゛チルケトン/キシレン 898重量部 但し、塗工剤中の尿素ホルムアルデヒド架橋樹脂微粒子
の添加量は、表1に示す通りである。
【0041】
【表1】
【0042】
【比較例3】実施例1における塗工剤の代りに下記組成
の塗工剤を用いる以外は、実施例1と同じように行って
離形フイルムを作成した。この離形フイルムの特性は、
表2、3に示す通りであるが、経時により剥離力が著し
く増大したばかりか、ブロッキングも起こっている。
【0043】 <塗工剤の組成> 硬化性シリコーン樹脂(KS847H) 80重量部 シリコーンワニス型剥離力コント 20重量部 ローラー(X92-128 ;信越シリコ-ン 社製) 硬化剤(CAT PL-50T;信越シリコ-ン 社製) 2重量部メチルエチルケトン /メチルイソフ゛チルケトン/キシレン 898重量部
【0044】
【比較例4】実施例1における塗工剤の代りに下記組成
の塗工剤を用いる以外は実施例1と同じように行って離
形フイルム作成した。この離形フイルムの特性は表2、
3に示す通りであり、経時により剥離力が著しく低下し
た。
【0045】 <塗工剤の組成> 硬化性シリコーン樹脂 100重量部 硬化剤(CM670;東芝シリコ-ン 社製) 2重量部メチルエチルケトン /メチルイソフ゛チルケトン/キシレン 898重量部
【0046】
【表2】
【0047】
【表3】
【0048】表2、3から明らかな如く、本発明の離形
フイルムは優れた離形性とその経時安定性に優れるばか
りか、アンチブロッキング性も備えたものである。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、離形性とその経時安定
性に優れるばかりかアンチブロッキング性に優れ、さら
に剥離力のコントロールが容易であり、各種用途に有用
な離形フイルムを提供することができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチックフイルムの少なくとも片面
    に硬化シリコーン樹脂塗工層を形成している離形フイル
    ムであって、該層中に硬化シリコーン樹脂100重量部
    当り1〜20重量部の、尿素ホルムアルデヒド架橋樹脂
    よりなる微粒子を含有させていることを特徴とする離形
    フイルム。
  2. 【請求項2】 微粒子が1次粒子径0.1〜1μm、2
    次粒子径1〜30μmの凝集粒子である請求項1記載の
    離形フイルム。
  3. 【請求項3】 微粒子の2次粒子径が1〜10μmであ
    る請求項2記載の離形フイルム。
  4. 【請求項4】 プラスチックフイルムがポリエステルフ
    イルムである請求項1記載の離形フイルム。
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