JP2000343664A - 離形フィルム - Google Patents

離形フィルム

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JP2000343664A JP16225099A JP16225099A JP2000343664A JP 2000343664 A JP2000343664 A JP 2000343664A JP 16225099 A JP16225099 A JP 16225099A JP 16225099 A JP16225099 A JP 16225099A JP 2000343664 A JP2000343664 A JP 2000343664A
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Sachiro Morimoto
幸朗 森本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種被膜やシート成形用に水系の塗液を用い
てもハジキが生じない(濡れ性が良い)離形層表面を有
し、更に各種粘着剤被膜やシートに対し適度の力で剥離
が可能な(離形性が良い)離形層表面を有する離形フィ
ルムを提供する。 【解決手段】 ポリエステルフィルムの少なくとも片面
に、下記式(1)で求まる固体表面張力(γSV)が2
0〜50dyne/cmの離形層を設けた離形フィル
ム。 γSV =(cosθ+1)2/4×γLV …(1) [式(1)中、θは離形層の接触角、γLVは接触角の
測定液の表面張力を表わす。]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は離形フィルムに関
し、さらに詳しくは水系粘着剤被膜の保護フィルムに有
用な、あるいは水系粘着剤溶液等の樹脂水溶液や水系セ
ラミックスラリー等の水系スラリーを塗工し、樹脂やセ
ラミックのシート等を成形するために用いるキャリヤー
フィルムに有用な離形フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】離形フィルムは各種粘着剤被膜の保護フ
ィルムとして、あるいは各種シートや被膜の成形に用い
るキャリヤーフィルムとして現在広範に使用されてい
る。この各種粘着剤被膜には天然ゴム系レジン、合成ゴ
ム系レジン、アクリル系レジン等が使用されている。ま
た、各種シートや被膜の例としては塩化ビニルシートや
セラミック生シート、粘着剤被膜を挙げることができ、
離形フィルムはこれらのシートや被膜を成形する際にキ
ャリヤーフィルムとして使用されている。例えば、塩化
ビニル溶液をキャリヤーフィルム(離形フィルム)上に
流延(塗工)した後、溶媒を加熱除去することによりマ
ーキングシート用等の塩化ビニルシートを成形すること
ができる。また、セラミック粉体とバインダー剤とを液
状媒体に分散させたスラリーをキャリヤーフィルム上に
流延(塗工)した後、液状媒体を加熱除去することによ
りセラミック生シートを成形することができる。
【0003】上記の塗工に用いる溶媒や液状媒体には、
従来は有機溶剤が用いられていた。しかし最近は有機溶
剤に替わって水が用いられることが多くなっている。即
ち、粘着剤溶液の塗工にはレジンタッキファイヤーの如
き粘着剤の水溶液が用いられ、スラリーの塗工には水分
散スラリーが用いられるようになった。この理由とし
て、水は有機溶剤のような火災や環境汚染の危険が無い
ため、溶液やスラリーの濃度調整工程、塗工や加熱除去
工程等において薬液の取扱いが極めて容易となることが
挙げられる。
【0004】しかしながら、有機溶剤に比べて水は表面
張力が大きく(水の表面張力、γLは73dyne/c
m程度)、表面エネルギーの小さな離形層(例えばシリ
コーン系離型層の表面張力、γSは19〜21dyne
/cm程度)上に水溶液や水分散スラリー等の塗液を塗
工した際に、塗液が離形層面に均一に塗れず液的状に散
在する状態となること(いわゆるハジキ)が大きな問題
となる。この問題を改良するため、例えば塗液(水溶液
や水分散スラリー)を高粘度とする方法や、塗液の表面
張力を低減するため界面活性剤を配合する方法が考えら
れる。しかしながら、高粘度とする方法では塗工の際の
レベリングが難しく塗膜表面が平滑になり難い欠点があ
り、界面活性剤を配合する方法では離形層の特性が界面
活性剤により悪影響を受ける等の欠点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、かか
る従来技術の欠点を解消し、各種被膜やシート成形用に
水系の塗液を用いてもハジキが生じない(濡れ性が良
い)離形層表面を有し、更に各種粘着剤被膜やシートに
対し適度の力で剥離が可能な(離形性が良い)離形層表
面を有する離形フィルムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、本発明
によれば、ポリエステルフィルムの少なくとも片面に、
下記式(1)で求まる固体表面張力(γSV)が20〜
50dyne/cmの離形層を設けた離形フィルムによ
り達成される。 γSV =(cosθ+1)2/4×γLV …(1) [式(1)中、θは離形層の接触角、γLVは接触角測
定液の表面張力を表わす。]
【0007】本願における固体表面張力(γSV)と
は、文献などで表面張力が知られている液体、例えば
水、エチルアルコール、エチレングリコール、ヨウ化メ
チレン、テトラクロロエタン、n−ヘキサデカン、n−
デカンおよびn−ヘキサン等から選ばれる液体を用いて
測定した接触角(θ)と、その液体の表面張力(γL
V)から、上記式(1)で求められるものであって、有
機物の表面張力の成分とされる分散力、双極子間相互作
用および水素結合の3成分の和により求められたもので
はなく、1つの成分に着目して導いた上記式により求め
られるものである。
【0008】[ポリエステルフィルム]本発明において
は、フィルム基材としてポリエステルフィルムを用いる
が、透明性が要求される用途には透明性の良好なポリエ
ステルフィルムを用いることが好ましく、二軸延伸ポリ
エステルフィルムが特に好ましい。また、遮光性が要求
される用途には無機顔料を配合したポリエステルフィル
ムを用いることが好ましく、TiO2、SiO2等の如き
顔料を配合した二軸延伸ポリエステルフィルムが特に好
ましい。かかるポリエステルフィルムを構成するポリエ
ステルは、芳香族二塩基酸成分とジオール成分とからな
る結晶性の線状飽和ポリエステルであることが好まし
く、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピ
レンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポ
リエチレン―2,6―ナフタレート等を例示することが
できる。
【0009】上記のポリエステルには、フィルムの滑り
性を良好なものとするため、滑剤として平均粒径が0.
01〜20μm程度の有機や無機の微粒子を、例えば
0.005〜20重量%の配合割合で含有させることが
できる。かかる微粒子の具体例としては、炭酸カルシウ
ム、カオリン、酸化ケイ素、硫酸バリウム等の無機粒
子、架橋ポリスチレン樹脂粒子、架橋シリコーン樹脂粒
子、架橋アクリル樹脂粒子等の有機粒子を挙げることが
できる。あるいはポリエステルの合成反応に使用した触
媒残査から微粒子を析出させることにより、フィルム表
面に微細な凹凸を形成させ、フィルムの滑り性を良好な
ものとすることができる。
【0010】また、ポリエステルにはその他の改良剤を
配合することができる。例えば帯電防止剤としてドデシ
ルベンゼンスルホン酸ナトリウム等の如きスルホン酸塩
基を有する化合物等を含有させることができる。これら
の改良剤を含まないポリエステルも用いることができ
る。
【0011】本発明におけるポリエステルフィルムは、
従来から知られている方法で製造することができる。例
えば、二軸延伸ポリエステルフィルムは、ポリエステル
を乾燥後、押出機にて溶融し、ダイ(例えばT−ダイ、
I−ダイ等)から回転冷却ドラム上に押出し、急冷して
未延伸フィルムとし、次いで該未延伸フィルムを二軸方
向に延伸し、必要に応じて熱固定することにより製造す
ることができる。フィルムの厚みは特に制限するもので
はないが、5〜250μmが好ましい。
【0012】[離形層]本発明においては、ポリエステ
ルフィルムの少なくとも片面に、前述の式(1)で表わ
される固体表面張力(γSV)が20〜50dyne/
cmである離形層を設ける。このγSVの値は好ましく
は25〜40dyne/cmである。このγSVが20
dyne/cmよりも小さいと水溶液や水分散スラリー
を塗工した際にハジキが大きくなり塗膜が不均一になっ
たり欠落する欠陥が生じる。また、γSVが50dyn
e/cmを超えると粘着剤やシートと離形層との密着性
が大きくなり過ぎ、粘着剤やシートを離型フィルムから
剥離することが困難となる。
【0013】本発明において、離形層の構成成分はγS
Vが20〜50dyne/cmである離型層となるもの
であれば特に規定されるものではないが、例えば下記の
変性ポリジメチルシロキサンあるいは長鎖アルキル化共
重合体を含む有機樹脂を用いることによりγSVが20
〜50dyne/cmの離形層を得ることができる。
【0014】変性ポリジメチルシロキサンとしては、シ
ラノール基やメトキシ基等の反応活性基を比較的高濃度
で有するポリジメチルシロキサンポリマーと、分子内に
水酸基を有する有機樹脂(例えばアルキッド樹脂、ポリ
エステル樹脂、アクリル樹脂等)とを反応させて得られ
る変性ポリジメチルシロキサン。この変性ポリジメチル
シロキサン中のジメチルシロキサン成分の割合は5〜5
0重量%であることが好ましい。この割合が5重量%よ
りも少ないと離形性が不良となることがあり、50重量
%を超えると所望の濡れ性が得られないことがあるため
好ましくない。
【0015】長鎖アルキル化共重合体を含む有機樹脂と
しては、炭素数12以上、特に16〜20のアルキル鎖
を持つアルキルアクリレートとアクリル酸とのコポリマ
ーが好ましい。アルキルアクリレートのアルキル鎖の炭
素数が12未満では十分な剥離性が得られないことがあ
る。これらの中、ポリビニルアルコールまたはポリエチ
レンイミンを、塩素化アルキロイルあるいはアルキルイ
ソシアネートで長鎖アルキル化変性した共重合体が好ま
しく、具体的には、ポリビニルアルコールをオクタデシ
ルイソシアネートで変性して得られるポリビニル−N−
オクタデシルカルバメートや、ポリエチレンイミンをオ
クタデシルイソシアネートで変性して得られるポリエチ
レンイミン−N−オクタデシルカルバメートなどが挙げ
られる。本発明における離形層には本発明の目的を妨げ
ない範囲で公知の各種添加剤を配合することができる。
この添加剤としては、例えば紫外線吸収剤、顔料、消泡
剤、滑剤(タルク、クレー、アルミナ等)を挙げること
ができる。
【0016】[離形層の塗設方法]本発明においては、
ポリエステルフィルムの少なくとも片面に離形層を設け
るが、この離形層は例えば離形層の成分を含む水性塗液
をフィルムに塗布し、加熱乾燥することにより塗設する
ことができる。この水性塗液の塗布方法としては、公知
の任意の塗工法が適用でき、例えばロールコーター法、
ブレードコーター法等を挙げることができるが、これら
の方法に限定されるものではない。
【0017】[接着層]本発明においては、ポリエステ
ルフィルムと離形層との密着性を高めるためにポリエス
テルフィルムの少なくとも片面に接着層を設け、該接着
層の上にさらに離型層を積層することができる。この接
着層には例えばシランカップリング剤を好ましく用いる
ことができる。このシランカップリング剤としては,一
般式Y−Si−X3で示されるものを挙げることができ
る。ここで、Yは例えばアミノ基、エポキシ基、ビニル
基、メタクリル基、メルカプト基等で代表される官能
基、Xはアルコキシ基で代表される加水分解性の官能基
を示す。上記の接着層の好ましい厚みは0.01〜5μ
m程度であり、特に0.02〜2μm程度である。接着
層の厚みが上記の範囲であるとポリエステルフィルムと
離形層の密着性が良好となり、また接着層を設けたポリ
エステルフィルムがブロッキングし難いため取り扱う際
に支障が生じ難い。
【0018】
【実施例】以下、実施例をあげて本発明をさらに説明す
る。尚、フィルムの各特性値は下記の方法で測定した。
【0019】1.固体表面張力(γSV) 表面張力が50.8dyne/cmであるヨウ化メチレ
ンを用い、離形層の接触角(θ)を測定する。得られた
接触角(θ)の値から前述の式(1)により固体表面張
力を求める。
【0020】2.水系塗料の耐ハジキ性下記組成のセラ
ミック粉体分散スラリーを調整する。 (a)水溶性ポリビニルブチラール樹脂:10重量部 (b)水溶性ポリビニルアルコール樹脂: 5重量部 (c)ポリカルボン酸アンモニウム : 1重量部 (d)水 :10〜20重量部 (e)アンモニア : 1重量部
【0021】セラミック粉体分散スラリーの調整はボー
ルミルにて、ヘッグマングラインドゲージで7以上の分
散状態となるよう行なう。次いで、このセラミック粉体
分散スラリーを1milの間隙を有するストレートエッ
ジアプリケーター離形フィルムの離形層面に塗工し、1
40℃にて1分間乾燥後、塗工エッジのハジキの程度を
観察し下記の基準にて水系塗料の耐ハジキ性を評価す
る。 A:ハジキが観察されない ……耐ハジキ性良好 B:ハジキが若干観察される……耐ハジキ性やや良好 C:ハジキが観察される ……耐ハジキ性不良
【0022】3.剥離強度(ラビングテスト) ポリエステルフィルムの離形層面にポリエステル粘着テ
ープ(ニットー31B)を貼合わせ、5kgの圧着ロー
ラーで圧着し20時間放置後、離形層と粘着テープとの
剥離力を引張り試験機にて測定する。
【0023】4.残存接着率 ポリエステル粘着テープ(ニットー31B)をJIS・
G4305に規定する冷間圧延ステンレス板(SUS3
04)に貼付けた後の剥離力を測定し、基礎接着力(f
0)とする。また前記ポリエステル粘着テープをサンプ
ルフィルムの離型層塗設面に5kgの圧着ローラーで圧
着し、30秒間放置した後粘着テープを剥がす。そして
剥がした粘着テープを上記のステンレス板に貼り、該貼
合部の剥離力を測定し、残留接着力(f)とする。得ら
れた基礎接着力(f0)と残留接着力(f)より下記式
を用いて残留接着率を求める。 残留接着率(%)=(f/f0)×100
【0024】[実施例1]アルキッド樹脂とメラミン樹
脂の混合物95重量部に、末端基に−SiOH基を有す
るジメチルポリシロキサンを5重量部を配合した組成物
をメチルエチルケトン、トルエンおよびn−ブチルアル
コールよりなる混合溶剤中に溶解させ、固形分濃度が3
%の溶液を作成した。この溶液を、二軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレートフィルム(厚さ25μm)に7g/m
2(wet)の塗布量で塗布し、加熱温度140℃、加
熱時間30秒で乾燥および硬化反応を行なわせて離形フ
ィルムを作成した。この離形フィルムの特性を表1に示
す。
【0025】[実施例2]アルキッド樹脂とメラミン樹
脂の混合物75重量部に、末端基に−SiOH基を有す
るジメチルポリシロキサンを25重量部を配合した組成
物を用いた以外は実施例1と同様にして離形フィルムを
作成した。この離形フィルムの特性を表1に示す。
【0026】[実施例3]アルキッド樹脂とメラミン樹
脂の混合物50重量部に、末端基に−SiOH基を有す
るジメチルポリシロキサンを50重量部を配合した組成
物を用いた以外は実施例1と同様にして離形フィルムを
作成した。この離形フィルムの特性を表1に示す。
【0027】[実施例4]アルキッド樹脂に替えてポリ
ビニルアセタール樹脂を用いた以外は実施例2と同様に
して離型フィルムを作成した。この離形フィルムの特性
を表1に示す。
【0028】[実施例5]ポリエチレンイミンオクタデ
シルカルバメート(日本触媒株式会社製、RP−20)
20部(固形分重量部)、ポリエステル樹脂(日立化成
工業株式会社製、エスペル1510)60部(固形分重
量部)、およびメラミン樹脂(三和ケミカル株式会社
製、ニカラックNS−11)20部(固形分重量部)を
混合して得られた組成物を、固形分濃度が2%となるよ
うにメチルエチルケトン、トルエン、メチルアルコール
混合溶液中に溶解させた溶液を作成した。この溶液を、
二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ2
5μm)に5g/m2(wet)の塗布量で塗布し、加
熱温度150℃、加熱時間1分で乾燥および硬化反応を
行なわせて離形フィルムを作成した。この離形フィルム
の特性を表1に示す。
【0029】[比較例1]ポリジメチルシロキサンとジ
メチルハイドロジェンシランの混合溶液に白金触媒を加
えて付加反応させるタイプの硬化型シリコーン(信越シ
リコーン株式会社製、KS−778)をメチルエチルケ
トン、メチルイソブチルケトンおよびトルエンの混合溶
剤中に溶解させ、全体の固形分濃度が3%の溶液を作成
した。この溶液を実施例1と同じ方法でポリエチレンテ
レフタレートフィルムに塗布して離形フィルムを作成し
た。この離形フィルムの特性を表1に示す。
【0030】[比較例2]アルキッド樹脂とメラミン樹
脂の混合物をメチルエチルケトン、トルエン、n−ブチ
ルアルコールの混合溶剤中に溶解させ、固形分濃度3%
の溶液を作成した。この溶液を実施例1と同じ方法でポ
リエチレンテレフタレートフィルムに塗布して離形フィ
ルムを作成した。この離形フィルムの特性を表1に示
す。
【0031】[比較例3]アルキッド樹脂とメラミン樹
脂の混合物40重量部に、末端基に−SiOH基を有す
るジメチルポリシロキサンを60重量部を配合した組成
物を用いた以外は実施例1と同様にして離形フィルムを
作成した。この離形フィルムの特性を表1に示す。
【0032】
【表1】
【0033】表1から明らかなように、固体表面張力が
20dyne/cm未満の離形フィルム(比較例1、
3)は水系塗料を塗布するとハジキが発生し、他方固体
表面張力が50dyne/cmを超える離形フィルム
(比較例2)は剥離強度が高くなりすぎ、離形フィルム
としては不適である。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、各種被膜やシート成形
用に水系の塗液を用いてもハジキが生じない(濡れ性が
良い)離形層表面を有し、更に各種粘着剤被膜やシート
に対し適度の力で剥離が可能な(離形性が良い)離形層
表面を有する離形フィルムを得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 183/04 C09D 183/04 183/06 183/06 // C08L 67:00 Fターム(参考) 4F006 AA35 AB20 AB38 AB39 AB67 BA10 BA11 CA07 4F100 AK21B AK31B AK36 AK41A AK42 AK44 AK52B AL06B BA02 EH46 EJ38 EJ91 JB05 JK20B JL14B YY00B 4J038 CE022 CG142 DD002 DD122 DG232 DJ012 DL031 DL051 DL151 GA03 MA12 NA10 PC08

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステルフィルムの少なくとも片面
    に、下記式(1)で求まる固体表面張力(γSV)が2
    0〜50dyne/cmの離形層を設けた離形フィル
    ム。 γSV =(cosθ+1)2/4×γLV …(1) [式(1)中、θは離形層の接触角、γLVは接触角測
    定液の表面張力を表わす。]
  2. 【請求項2】 離形層が、反応性官能基を有するポリジ
    メチルシロキサンポリマーと、分子内に水酸機を有する
    有機樹脂とを反応させて得られる変性ポリジメチルシロ
    キサンからなる請求項1記載の離形フィルム。
  3. 【請求項3】 離形層が、ポリビニルアルコールまたは
    ポリエチレンイミンを、塩素化アルキロイルあるいはア
    ルキルイソシアネートで変性して得られる長鎖アルキル
    化共重合体を含む有機樹脂からなる請求項1記載の離形
    フィルム。
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