JP3739510B2 - 帯電防止性離形フィルム - Google Patents

帯電防止性離形フィルム Download PDF

Info

Publication number
JP3739510B2
JP3739510B2 JP02637097A JP2637097A JP3739510B2 JP 3739510 B2 JP3739510 B2 JP 3739510B2 JP 02637097 A JP02637097 A JP 02637097A JP 2637097 A JP2637097 A JP 2637097A JP 3739510 B2 JP3739510 B2 JP 3739510B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
release film
block copolymer
acrylic monomer
azo compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP02637097A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10217409A (ja
Inventor
俊也 小山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
Priority to JP02637097A priority Critical patent/JP3739510B2/ja
Publication of JPH10217409A publication Critical patent/JPH10217409A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3739510B2 publication Critical patent/JP3739510B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、離形フィルムに関し、さらに詳しくは安定した帯電防止性と優れた離形性を有する離形フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、硬化型シリコーンを主成分とする組成物を各種の紙、合成フィルム、繊維等の基材表面にて硬化させ、被膜を形成することにより、粘着性物質に対する離形性を付与させることはよく知られている。
【0003】
近年、粘着剤、接着剤等の幅広い応用に従い、その粘着面を保護するシリコーンコーティングの紙や、フィルムの利用が種々の分野で著しく伸びている。このような硬化型シリコーン組成物には、縮合反応により硬化するもの(特開昭47−34447号公報等)や、付加反応により硬化するもの(特公昭52−40918号公報等)が知られている。
【0004】
しかしながら、このようにして形成されたシリコーン被膜は、そのシリコーンの主鎖結合ならびに立体構造により電荷の漏洩がなく、帯電しやすいという欠点を持っている。すなわち、主鎖の−Si−O−Si−結合は、−C−C−結合に比し、イオン性は帯びているものの基本的にはδ結合であり、共役2重結合等のように電荷の非局在化はできない。また、Siに結合する2つのメチル基は主鎖の外側に向いていて疎水場を形成し、空気中の水分及び不純物イオンを通しての電荷の漏洩が不可能となる。
【0005】
このようなシリコーン被膜をコーティングしたフィルムは、当然帯電性が高く、種々の障害を生ずる。そこで、離形フィルムの帯電防止化はかなり以前から要求されている。
【0006】
離形フィルムを使用した粘着加工製品の多くには重剥離化現象があるが、この重剥離化現象には大きく分けて2つあり、離形フィルムの広い部分で剥離強度が高くなっている(剥離が重くなっている)場合と、剥離フィルムの点や線あるいは局所的に剥離強度が非常に高くなる場合とである。前者は、通常大気曝露による重剥離化と考えられており、後者は主に静電気が原因によるものと考えられている。後者の原因は以下の実験から導き出されたものである。
【0007】
(ア)ほこりが付着しにくい条件で離形フィルムを保存した場合は、剥離が重くならない。
(イ)クリーンルームで離形フィルムを保存した場合は、通常の部屋と比較して重剥離化しにくい。
(ウ)重剥離化した離形フィルムを水洗すると軽剥離化するが、有機溶剤で洗浄しても軽剥離化しない。
(エ)各種粉体をまぶしても必ずしも重剥離化しない。
(オ)暗室のような遮光条件で離形フィルムを保存しても重剥離化する。
【0008】
上記(ウ)の結果から、局所的な重剥離化には電気的エネルギーが関与していると推察され、上記(エ)の結果から、非帯電粒子や粒径の大きいものでは重剥離化が起こらないことがわかる。また、上記(オ)の結果から、紫外線等は重剥離化の要因ではないことがわかる。
【0009】
現在、静電気障害の対策として一番有効なものは除電であり、離形フィルム製造工程、粘着加工工程で各所に除電設備を設置して対応しているが、これだけでは充分な結果は得られていない。その代表的な分野として、近年急速な発展を遂げているLCD産業がある。偏光板を液晶ガラスと貼り合わせる工程などで、大気中のごみや塵、ほこり等の付着が起こると製品欠陥となり、大幅な歩留りの低下を生じる。
【0010】
そこで、このような問題に対する離形フィルムの帯電防止法として、帯電防止層の上に硬化型シリコーン層を設ける方法(特公平3−106645号公報)や、帯電防止剤を内部添加したプラスチックフィルム上に紫外線硬化型シリコーン被膜を設ける方法(特公平4−59207号公報)等、帯電防止型シリコーン離形フィルムが提案されている。
【0011】
しかし、窒素、硫黄、リンを含む帯電防止剤を、付加硬化型シリコーンに混合すると、それらがPtに配位し、いわゆる触媒毒として作用するため、硬化障害を起こす問題があり、汎用プラスチックフィルム上への一層型帯電防止シリコーンの開発が要求されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、かかる従来技術の欠点や問題点を解消し、静電気障害の発生しない離形層を有し、各種粘着剤被膜、樹脂シート、セラミックシート等に対し適度の力で剥離が可能(離形性がよい)であり、かつ経時安定性に優れた離形層を有する離形フィルムを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ポリエステルフィルムの少なくとも片面に、ポリシロキサンセグメントを有するアゾ化合物とアクリル系モノマーとのブロック共重合体、及びポリエチレングリコールセグメントを有するアゾ化合物とアクリル系モノマーとのブロック共重合体を含有する塗液を塗布して得られる離形層を設けた離形フィルムである。
以下、本発明を詳細に説明する。
【0014】
[ポリエステルフィルム]
本発明においては、基材フィルムとしてポリエステルフィルムを用いるが、透明性が要求される用途には透明性の良好なポリエステルフィルムを用いることが好ましく、二軸延伸ポリエステルフィルムが特に好ましい。また、遮光性が要求される用途には無機顔料を配合した二軸延伸ポリエステルフィルムが好ましく、TiO2、SiO2等の如き顔料を配合した白色二軸延伸ポリエステルフィルムが特に好ましい。
【0015】
かかるポリエステルフィルムを構成するポリエステルは、芳香族二塩基酸成分とジオール成分とからなる結晶性の線状飽和ポリエステルであることが好ましく、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート等を挙げることができる。
【0016】
上記のポリエステルには、フィルムの滑り性を良好なものとするため、滑剤として平均粒径が0.01〜20μm程度の有機微粒子や無機微粒子を、例えば0.005〜20重量%の配合割合で含有させることができる。かかる微粒子の具体例としては、炭酸カルシウム、カオリン、酸化ケイ素、硫酸バリウム等の無機微粒子、架橋ポリスチレン樹脂粒子、架橋シリコーン樹脂粒子、架橋アクリル樹脂粒子等の有機微粒子を挙げることができる。あるいはポリエステルの重合反応に使用した触媒残渣から微粒子を析出させることにより、フィルム表面に微細な凹凸を形成させ、フィルムの滑り性を良好なものとすることができる。
【0017】
また、ポリエステルにはその他の改良剤を配合することができる。例えば帯電防止剤としてドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等の如きスルホン酸塩基を有する化合物等を含有させることができる。
【0018】
本発明において用いられるポリエステルフィルムは、従来から知られている方法で製造することができる。例えば、二軸延伸ポリエステルフィルムは、ポリエステルを乾燥後、Tm〜(Tm+70)℃の温度(但し、Tm:ポリエステルの融点)で押出機にて溶融し、ダイ(例えばT−ダイ、I−ダイ等)から回転冷却ドラム上に押出し、40〜90℃で急冷して未延伸フィルムを製造し、ついで該未延伸フィルムを(Tg−10)〜(Tg+70)℃の温度(Tg:ポリエステルのガラス転移温度)で縦方向に2.5〜8.0倍の倍率で延伸し、横方向2.5〜8.0倍の倍率で延伸し、必要に応じて180〜250℃の温度で1〜60秒間熱固定することにより製造できる。フィルムの厚みは5〜250μmの範囲が好ましい。
【0019】
[離形層]
本発明においては、ポリエステルフィルムの少なくとも片面に、ポリシロキサンセグメントを有するアゾ化合物とアクリル系モノマーとのブロック共重合体、及びポリエチレングリコールセグメントを有するアゾ化合物とアクリル系モノマーとのブロック共重合体を含有する塗液を塗布して得られる離形層を設ける。
【0020】
アクリル系モノマーとしては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸n−ヘキシル、メタクリル酸ラウリル、アクリル酸、メタクリル酸、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸ヒドロキシプロピル、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒドロキシプロピル、アクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、グリシジルメタクリレート、スチレン、ビニルトルエン、酢酸ビニル、アクリロニトリル等が好ましく例示できる。これらの中、メタクリル酸メチルがさらに好ましい。また、他の炭素−炭素二重結合を有する化合物、例えばマレイン酸、イタコン酸、スチレン、ビニルトルエン、酢酸ビニル等をアクリル系モノマーに加えることができる。なお、ポリシロキサンセグメントを有するアゾ化合物とブロック共重合させるアクリル系モノマーと、ポリエチレングリコールセグメントを有するアゾ化合物とブロック共重合させるアクリル系モノマーとは、同一であってもよいし、異なっていてもよい。
【0021】
下記反応式中に示すポリシロキサンセグメントを有するアゾ化合物とメタクリル酸メチルとから形成されるブロック共重合体(A)が特に好ましい。
【0022】
【化3】
Figure 0003739510
【0023】
[上記反応式中、R1はメチル基又はフェニル基、R2は炭素数1〜5のアルキレン基、x,yはそれぞれ、0.10≦x≦0.50、0.50≦y≦0.90及びx+y=1の関係を満足する数、nは10〜1000の数を示す。]
【0024】
上記反応式中のxが0.10未満であると離形性が低下して離形層に積層した粘着剤層等が剥がれ難くなることがあり、一方、0.50を超えると離形層の濡れ性が低下して水性塗液のハジキが生じることがある。
【0025】
次に、ポリエチレングリコールセグメントを有するアゾ化合物とアクリル系モノマーとのブロック共重合体としては、下記反応式中に示すポリエチレングリコールセグメントを有するアゾ化合物とアクリル系モノマーとのブロック共重合体(B)が特に好ましい。
【0026】
【化4】
Figure 0003739510
【0027】
[上記反応式中、R3は炭素数1〜5のアルキレン基、u,vはそれぞれ、0.10≦u≦0.50、0.50≦v≦0.90及びu+v=1の関係を満足する数、mは10〜1000の数を示す。]
上記反応式中のuが0.10未満であると、帯電防止性が不足し、帯電障害が生じる。一方、uが0.50を超えると離形層が軟らかくなる。
【0028】
また、帯電防止性能をさらに向上させるには、Liイオンを生じさせうる化合物を前述のポリエチレングリコールセグメントを有するアゾ化合物とアクリル系モノマーとのブロック共重合体に添加するのが好ましい。Liイオンを生じさせうる化合物としては、シュウ酸リチウム、tert−ブチルリチウムなどが好ましく例示できる。かかるLiイオンは、イオン半径が小さく、ポリエチレングリコールが作るらせん状分子の中を移動することが容易である。Liイオンを生じさせうる化合物の添加量としては、塗液の全固形分に対して5〜30重量%が好ましい。
【0029】
離形層を形成するポリシロキサンセグメントを有するアゾ化合物とメタクリル酸メチルとから形成されるブロック共重合体(離形性付与要素)と、ポリエチレングリコールセグメントを有するアゾ化合物とアクリル系モノマーとのブロック共重合体(帯電防止性付与要素)の組み合わせ比率(重量比)は、80/20〜50/50(離形性付与要素/帯電防止性付与要素)の範囲が好ましい。組み合わせ比率が、この範囲外であると、離形性あるいは帯電防止性が不足する。
【0030】
本発明における離形層には本発明の目的を妨げない範囲で公知の各種添加剤を配合することができる。この添加剤としては、例えば紫外線吸収剤、顔料、消泡剤、ポットライフ延長剤、架橋剤などを挙げることができる。
【0031】
[離形層の塗設方法]
本発明における離形層は、ポリエステルフィルムの少なくとも片面に、ポリシロキサンセグメントを有するアゾ化合物とアクリル系モノマーとのブロック共重合体、及びポリエチレングリコールセグメントを有するアゾ化合物とアクリル系モノマーとのブロック共重合体を含む塗液を塗布し、加熱乾燥させて塗膜を形成させることにより塗設する。この加熱の条件は、例えば80〜160℃で20〜120秒間、特に100〜150℃で30〜60秒間とすることが塗膜の乾燥が十分なものとなるため好ましい。なお、塗液の塗布方法としては公知の任意の方法が適用でき、例えばロールコーター法、ブレードコーター法等を好ましく挙げることができるが、これらの方法に限定されるものではない。
【0032】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明をさらに説明する。なお、離形フィルムの諸特性は下記の方法で測定、評価した。
【0033】
1.剥離強度
離形フィルムの離形層面にポリエステル粘着テープ(ニットー31B)を貼合せ、5kgの圧着ローラーで圧着し20時間放置後、離形層と粘着テープとの剥離力を引張試験機にて測定した。
なお、剥離強度の好ましい範囲は5〜100g/インチである。剥離強度が5g/インチ以下であると離形フィルムに樹脂シート等を積層した積層シートを巻き取る際に、樹脂シート等が離形フィルムから剥離してしまうことがあるため好ましくない。一方剥離強度が100g/インチ以上であると、積層シートから樹脂シート等を剥離分離して使用する際に剥離が困難となることがあるため好ましくない。
【0034】
2.残留接着率
ポリエステル粘着テープ(ニットー31B)をJIS G4305に規定する冷間圧延ステンレス板(SUS304)に貼り付けた後の剥離力を測定し、基礎接着力(f0)とした。また前記ポリエステル粘着テープを離形フィルムの離形層面に5kgの圧着ローラーで圧着し、30秒間維持した後粘着テープを剥がした。次にこの剥がした粘着テープを上記のステンレス板に貼り付けた後の剥離力を測定し、残留接着力(f)とした。得られた基礎接着力(f0)と残留接着力(f)から下記式を用いて残留接着率を求めた。
【0035】
【数1】
残留接着率(%)=(f/f0)×100
【0036】
なお、残留接着率の好ましい範囲は85%以上である。残留接着率が85%未満であると、例えば離形フィルムをロール状に巻いて保管する際に、離形層を構成する成分が隣接するフィルムの表面に転写(いわゆる背面転写)し、離形層の特性が不良となったり、隣接フィルム表面の接着性等の特性が不良となることがあるため好ましくない。
【0037】
3.表面固有抵抗
ASTM D257に準拠した超絶縁抵抗計(横河電機株式会社製、RM−214)を用いて表面固有抵抗を測定した。
【0038】
[実施例1]
離形性付与要素としてポリシロキサンセグメントを有するアゾ化合物とアクリル系モノマーとのブロック共重合体(A)において、R1がメチル基、R2がエチレン基、xが0.20、yが0.80、及びnが250であるブロック共重合体50重量部と、帯電防止性付与要素としてポリエチレングリコールセグメントを有するアゾ化合物とアクリル系モノマーとのブロック共重合体(B)において、R3がエチレン基、uが0.40、vが0.60、mが300であるブロック共重合体50重量部とを混合した。この混合物を、固形分濃度が3重量%となる量、メチルエチルケトンに溶解させた。次いでシュウ酸リチウムを溶液の全固形分に対し10重量%の量溶解させ塗液を調製した。
この塗液を、厚さ38μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの片面に、6g/インチの塗布量で塗布し、温度120℃、時間1分の条件で乾燥させ、厚さ0.2μmの離形層を設けた。この離形フィルムの特性を表1に示す。
【0039】
[実施例2]
離形性付与要素として、アクリル系モノマーをメタクリル酸2−ヒドロキシエチル、xを0.30、yを0.70、及びnを300に代える他は実施例1と同じポリシロキサンセグメントを有するアゾ化合物とアクリル系モノマーとのブロック共重合体(A)50重量部と、帯電防止性付与要素として、uを0.5、vを0.5、mを400に代える他は実施例1と同じポリエチレングリコールセグメントを有するアゾ化合物とアクリル系モノマーとのブロック共重合体(B)50重量部とを混合した。この混合物を、固形分濃度が3重量%となる量、メチルエチルケトンに溶解させた。次いでtert−ブチルリチウムを溶液の全固形分に対し10重量%の量溶解させ塗液を調製した。
次いで、実施例1と同じ方法で厚さ38μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの片面に離形層を設けた。この離形フィルムの特性を表1に示す。
【0040】
[比較例1]
塗液に帯電防止付与要素を配合しない他は実施例1と同じ方法で離形フィルムを得た。この離形フィルムの特性を表1に示す。
【0041】
[比較例2]
塗液に離形性付与要素を配合しない他は実施例1と同じ方法で塗布層を有するフィルムを得た。このフィルムの特性を表1に示す。
【0042】
【表1】
Figure 0003739510
【0043】
【発明の効果】
本発明によれば、安定した帯電防止性と優れた離形性を有する離形フィルムを得ることができる。

Claims (4)

  1. ポリエステルフィルムの少なくとも片面に、ポリシロキサンセグメントを有するアゾ化合物とアクリル系モノマーとのブロック共重合体、及びポリエチレングリコールセグメントを有するアゾ化合物とアクリル系モノマーとのブロック共重合体を含有する塗液を塗布して得られる離形層を設けた離形フィルム。
  2. ポリシロキサンセグメントを有するアゾ化合物とアクリル系モノマーとのブロック共重合体が、下記式(A)で表わされる化合物である請求項1記載の帯電防止性離形フィルム。
    Figure 0003739510
    [式(A)中、R1はメチル基又はフェニル基、R2は炭素数1〜5のアルキレン基、x,yはそれぞれ、0.10≦x≦0.50、0.50≦y≦0.90及びx+y=1の関係を満足する数、nは10〜1000の数を示す。]
  3. ポリエチレングリコールセグメントを有するアゾ化合物とアクリル系モノマーとのブロック共重合体が、下記式(B)で表わされる化合物である請求項1記載の帯電防止性離形フィルム。
    Figure 0003739510
    [式(B)中、R3は炭素数1〜5のアルキレン基、u,vはそれぞれ、0.10≦u≦0.50、0.50≦v≦0.90及びu+v=1の関係を満足する数、mは10〜1000の数を示す。]
  4. 塗液に、Liイオンを生じさせうる化合物を該塗液中の全固形分に対し5〜30重量%添加する請求項1又は3記載の帯電防止性離形フィルム。
JP02637097A 1997-02-10 1997-02-10 帯電防止性離形フィルム Expired - Fee Related JP3739510B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02637097A JP3739510B2 (ja) 1997-02-10 1997-02-10 帯電防止性離形フィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02637097A JP3739510B2 (ja) 1997-02-10 1997-02-10 帯電防止性離形フィルム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10217409A JPH10217409A (ja) 1998-08-18
JP3739510B2 true JP3739510B2 (ja) 2006-01-25

Family

ID=12191628

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP02637097A Expired - Fee Related JP3739510B2 (ja) 1997-02-10 1997-02-10 帯電防止性離形フィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3739510B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4755735B2 (ja) * 2001-08-10 2011-08-24 三菱樹脂株式会社 偏光板保護フィルム用基材
JP5482368B2 (ja) * 2010-03-29 2014-05-07 Tdk株式会社 剥離フィルム
JP6414983B2 (ja) * 2015-09-10 2018-10-31 藤森工業株式会社 表面保護フィルム、及びそれが貼合された光学部品

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10217409A (ja) 1998-08-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TW450889B (en) Release liner and pressure-sensitive adhesive sheet
US4362833A (en) Composition for forming a release coating layer
TW200403149A (en) Surface protection film for optical film
JPH10315373A (ja) 離型フィルム
WO1998051490A1 (fr) Film de decollement
JPH05245922A (ja) 離型性ポリエステルフィルムの製造方法
JP2004346093A (ja) 光学部材表面保護フィルム用離型フィルム
JPH1086289A (ja) 離型フィルム
JP2004174725A (ja) 光学部材表面保護フィルム
JP3739510B2 (ja) 帯電防止性離形フィルム
JPH11188813A (ja) 帯電防止性離形フィルム
JP2007160764A (ja) 表面保護粘着フィルムまたはシート
JP3095978B2 (ja) 離型フイルム
JP4155082B2 (ja) 離型フィルム
JP2008020698A (ja) 偏光板用プロテクトフィルム
JP2004082370A (ja) 離形フィルム
JP2000343664A (ja) 離形フィルム
JPH09277451A (ja) 離型フイルム
JPH0251540A (ja) 易接着性ポリエステルフイルム
JPH0931398A (ja) 易接着性水性塗剤及びこれを塗布したポリエステルフィルム
JPH0691811A (ja) 帯電防止性と離型性を有する偏光板用離型フイルム
JPH06155673A (ja) 帯電防止性と離型性を有する偏光板用離型フイルム
JPH06116426A (ja) 帯電防止性と離型性を有するフイルム
JPH1016163A (ja) 離形フイルム
JPH06200061A (ja) 帯電防止性を有するtft用離型フイルム

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051003

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051011

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051102

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081111

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091111

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees