JPH05239717A - 新規な複合繊維 - Google Patents

新規な複合繊維

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JPH05239717A
JPH05239717A JP3505392A JP3505392A JPH05239717A JP H05239717 A JPH05239717 A JP H05239717A JP 3505392 A JP3505392 A JP 3505392A JP 3505392 A JP3505392 A JP 3505392A JP H05239717 A JPH05239717 A JP H05239717A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製糸時の工程調子及び後加工工程での取扱い
性に優れ、且つ極細繊維化への分割処理も容易な複合繊
維を提供すること。 【構成】 成分Aより複数個に分割されている、断面形
状が偏平比2〜15の偏平断面の成分Bが、中空部のま
わりに放射状に配置され、該成分Bは特定厚さの成分A
により覆われている中空部を有する複合繊維。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な複合繊維に関す
る。さらに詳しくは、互いに相溶性でない2種類のポリ
マーから構成されている極細繊維製造に適した複合繊維
であって、その製糸工程、製編・製織工程等においては
工程通過性が極めて優れ、且つ該複合繊維を処理して極
細繊維群となす際には容易に達成することのできる新規
な複合繊維に関する。
【0002】
【従来の技術】溶融紡糸・延伸して繊度が0.1デニー
ル未満の極細繊維を直接製造することは、紡糸・延伸工
程での糸切れ、製編・製織工程での取扱い性が問題とな
るため、工業的なレベルでの極細繊維の製造は、異種の
ポリマーを用いた混合紡糸繊維、海島型複合繊維、ある
いは分割型多層複合繊維を後処理する方式が採用されて
いる。しかし、混合紡糸繊維を用いる方式は、例えばポ
リアミドあるいはポリエステルとポリエチレンあるいは
ポリスチレン等とを混合したものを紡糸した後、適当な
溶剤でポリエチレン、ポリスチレン等を溶解除去する方
式であり、千分の数デニールといった極めて細い繊維を
得ることができるが、その繊維長は大部分が1m未満で
あるため、その適用分野は不織布的に使用される分野に
限定されている。また、溶剤としては通常トリクロルエ
チレン等の有機溶剤が使用されるため、環境・公害・人
体への影響にも十分注意を払わなければならないといっ
た問題がある。
【0003】また海島型複合繊維を用いる方式は、前方
式と異なって長い連続した繊維を得ることができるもの
の、極細繊維となす際には通常有機溶剤が使用されるた
め、前記の問題については変わりはない。しかも、連続
繊維が得られるといっても、ポリエチレン等を海成分に
含むために高速製糸は困難であり、また延伸工程での糸
切れ・単糸切れも多いため、長繊維としての利用よりも
むしろ短繊維・不織布としての利用が主流とならざるを
得なかった。かかる問題点を解決するために、製糸性を
向上する目的で海成分としてポリエステルを用いる方法
も提案されている。しかし、易溶割性の観点から、第3
成分を共重合またはブレンドした変性ポリエステルを用
いる必要があり、溶割性を満足できる程度に変性すると
製糸性が大巾に低下してしまうといった問題があった。
【0004】一方分割型多層複合繊維は、互いに相溶性
のないポリマー、例えばポリエステルとポリアミドとの
組み合わせが採用されている場合が多く、異ポリマー間
の界面剥離が起り易く、特に分割後の繊度が0.1デニ
ール未満の極細繊度のものを得ようとするとこの傾向が
顕著となり、紡糸延伸性が大きく低下するという問題が
ある。
【0005】かかる分割型複合繊維の欠点を改善する方
法として、例えば特公昭60―24845号公報には、
上述の2成分からなる多層複合繊維を第3成分で被覆す
る方法が提案されている。確かにこの方法によれば、紡
糸・延伸工程及び製糸・製編工程での工程通過性は大き
く改善される。しかし、第3成分の被覆厚さを大きくし
ないかぎりは上記効果が得られないばかりか、極細繊維
となす際には第3成分を除去ないし破壊させる必要があ
って処理工程が複雑となり、また、製糸装置自体も複雑
で大型化するため、工業的見地からは好ましいものでは
なかった。
【0006】また2成分のポリマーのみからなる複合繊
維の剥離を低減させる方法として、特公昭62―479
81号公報に、5―ナトリウムスルホイソフタル酸成分
を共重合したポリエステルとポリアミドとを組み合わ
せ、親和性を高めて界面剥離を防止する方法が提案され
ている。しかし、この方法では5―ナトリウムスルホイ
ソフタル酸成分の共重合量を多くしないかぎりその効果
は不充分であり、一方共重合量を多くするとポリマーの
溶融粘度が増加するため高重合度のポリマーが得られ
ず、紡糸・延伸性が大巾に低下するといった問題があっ
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の有する欠点に鑑みなされたもので、その目的は、紡
糸延伸性及び取扱い性が良好で、通常の長繊維と同様に
バリエーションが極めて広い織編物を容易に得ることが
でき、且つその分割極細化処理も極めて容易で工業生産
性に優れた複合繊維を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため鋭意検討した結果、極細成分の取り出し
性を改善するためには中空部のまわりに略偏平な形状を
有する極細成分を並べればよいこと、及び紡糸・延伸及
び製編織工程等の後加工工程での工程通過性を改善する
ためには略偏平の極細成分を繊維表面に露出させない
(但し中空面は除く)こと、さらに極細成分と繊維表面
との間隔を特定範囲内にすればよいことを見い出し、か
かる知見を基にさらに検討を重ねた結果本発明に到達し
た。
【0009】すなわち、本発明によれば、互いに相溶性
でない2種類のポリマーA及びBから構成され、該構成
成分Aにより複数個に分割されている断面形状が偏平の
構成成分Bが中空部のまわりに放射状に配置されている
中空部を有する複合繊維において、前記構成成分Aはさ
らに複合繊維の外表面を覆うとともに下記(I)式を満
足し、且つ前記構成成分Bの偏平比が2〜15であるこ
とを特徴とする新規な複合繊維。
【0010】 (I) 1.0≦100×x/y≦20.0 (式中、xは分割されている夫々のB成分の表面までの
距離の平均値、yは同一繊度の同心円状断面中空繊維と
した時のポリマー部の厚さを表わす)が提供される。
【0011】以下、本発明をさらに詳細に説明する。
【0012】本発明に使用される互いに相溶性でないポ
リマーとは、溶融混練しても互いに実質的に溶解しあわ
ないポリマーで、例えばポリエステル、ポリアミド、ポ
リオレフィンから選ばれる2種類のポリマー系の組み合
わせが例示され、なかでも紡糸・延伸性、溶割・分割性
が容易である等の点よりポリエステル/ポリアミドの組
み合わせ、特に後述するA成分としてポリエステル、B
成分としてポリアミドを用いる組み合わせが好ましい。
【0013】好ましく用いられるポリエステルとして
は、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート、ポリヘキシレンテレフタレート、ポリトリメ
チレンテレフタレート等をあげることができ、なかでも
生産コスト、力学的特性、さらに極細繊維となす際の加
工性の点よりポリエチレンテレフタレートが好ましい。
【0014】一方ポリアミドとしては、ナイロン6、ナ
イロン66、ナイロン46、ナイロン11、ナイロン1
2等が好ましく用いられ、なかでも生産コスト、紡糸性
等の点よりナイロン6またはナイロン66が特に好まし
い。
【0015】これらポリエステル及びポリアミドは、染
色性や溶剤への溶解性を高める等の改質のために第3成
分を共重合してもよく、また多種ポリマーを混合しても
よく、さらには各種添加剤を配合してもよい。例えば着
色の目的で、カーボンブラック、クロムイエロー、カド
ミウムイエロー、酸化鉄等の無機顔料、ジアゾ系顔料、
アントラセン系顔料、フタロシアニン系顔料等の有機顔
料を配合することができる。
【0016】なお後述するように、本発明の複合繊維を
製造する際には、中空部のまわりにB成分を放射状に配
列させるわけであるが、その配置の安定性を向上させる
ために、B成分として用いる方のポリマーの溶融粘度を
A成分として用いる方のそれよりも大きくすることが望
ましい。
【0017】次に本発明の複合繊維においては、図1に
図示される如く中空部を有するとともに、上述の互いに
相溶性のないポリマーの一方成分(構成成分B)が他方
成分(構成成分A)により複数個に分割されているとと
もに、該構成成分Bの断面形状が偏平であり、且つ中空
部のまわりに放射状に配置されていることが必要であ
る。かく配置することにより、例えば適当な溶剤で処
理、あるいは一部溶剤処理後機械的に剥離処理してB
成分を分割取り出す際、その分割効率が良好となるので
好ましい。
【0018】構成成分Bの偏平比(図4に示される長軸
a/短軸b)は2〜15とすることが分割性及び風合の
点で大切であり、また後述するごとくA成分でさらにB
成分を覆うことが容易になるため好ましい。2未満の場
合にはAとBとの界面が小さくなるため、A/B間の界
面剥離がし難くなって、B成分を極細繊維として分割す
ることが困難となる。一方15を越える場合には、B成
分は線状となるため逆に分割し難くなるとともに、得ら
れる極細繊維もその異型効果によりギラツキ感が大き
く、汎用性のないものとなるため好ましくない。
【0019】なお、B成分の数は、極細繊維を得るとい
った点からは大きい程好ましいが、あまりに大きくする
とB成分同士が接触し合って、後に分割処理する際の分
割性が悪化するし、得られる極細糸も偏平比が15を越
えるものとなり易い。逆にあまりに小さすぎると極細繊
維は得難くなるので、その数は10〜96、好ましくは
16〜48とするのが望ましい。
【0020】またB成分の平均繊度は、前記偏平比を満
足していれば特に制限をする必要はないが、あまりに小
さいとB成分同士が接触し易くなって、極細繊維化処理
が難しくなるし、逆に大きくなりすぎると極細繊維の特
性(例えば表面タッチ)が失われるので、その範囲は
0.01〜0.8デニールとするのが望ましく、特に
0.1デニール以下の場合、本発明の特長が大きく発揮
される。なお、ここではB成分が単一のデニールから構
成されていてもまた異デニールから構成されていてもよ
く、B成分の繊度の平均が上記範囲にあればよい。
【0021】さらに複合繊維の中空率は、小さすぎると
中空部存在による成分A,B間の界面に生ずる歪により
発生する微少なクラックが少なくなって極細繊維を得る
のが困難となり、逆に大きすぎると製糸時に中空部の割
れが発生し易く紡糸性は低下する傾向がある。したがっ
て、中空部の割合は0.5〜40%、好ましくは3〜3
0%、特に5〜15%とすることが望ましい。
【0022】複合中空繊維の断面形状は、中空丸、中空
三角、中空四角、中空楕円等いずれであってもよく、ま
た中空部の形状も丸、楕円、三角、四角等いずれでもよ
い。なかでも製糸性の点より両者ともに円形とするのが
好ましい。また複合繊維としての単繊維繊度は1〜20
デニール程度が生産性の面で好ましい。
【0023】次に本発明においては、複合繊維の繊維外
表面(中空部表面は除く)が実質的に成分Aにより覆わ
れているとともに下記(I)式、好ましくは(II)式を
満足していること、すなわち成分Bが繊維表面に露出し
ていないことが大切である。
【0024】 (I) 1.0≦100×x/y≦20.0 (II) 3.0≦100×x/y≦15.0 ここでxは、分割されている夫々のB成分の繊維表面ま
での距離(すなわちA成分の被覆厚さ)の平均値を示
し、yは、同一繊度同一中空率の同心円状中空繊維とし
た時のポリマー部の厚さを示す(図3参照)。
【0025】かくすることにより、互いに相溶性でない
A成分とB成分との間の相間剥離に起因する紡糸・延伸
性の低下及び製編織工程での工程通過性を著しく改善で
きるとともに、極細繊維化となす際の加工性も悪化させ
ることがなくなるのである。前記100×x/yの値が
1.0未満の場合には、A成分がB成分を覆う効果は低
減して紡糸・延伸性及び製編織工程の通過性が不充分と
なるし、20.0を越える場合には、A成分の厚さが大
きくなりすぎてB成分を極細繊維として分割することが
困難となるため好ましくない。すなわち、A成分の厚さ
が大きくなりすぎると、A成分を多量に除去しない限り
はB成分を分割して極細繊維となすことは困難となるば
かりでなく、例え完全に溶出除去しても、B成分の分割
が良好とならない場合が多くなるので好ましくないので
ある。
【0026】なお、B成分は繊維外表面に露出していな
ければ、中空部側には露出していなくても露出していて
もよいが、なかでも個々のB成分が中空部面に露出して
いると、極細繊維への分割が容易となるので好ましい。
【0027】A成分とB成分との複合比は特に限定され
ないが、本発明の複合繊維においては、A成分の少なく
とも一部を溶出除去した後、必要に応じてA成分とB成
分との界面を剥離して極細繊維となすので、一方成分が
あまりに少ないと充分極細な繊維を得ることが困難とな
るため、(A):(B)が80:20〜20:80が好
ましく、特に70:30〜40:60が好ましい。
【0028】本発明の複合繊維を処理して極細繊維とな
すには、A成分を溶解する溶剤で処理して、A成分を完
全に溶出するか、少なくとも一部を溶出した後、熱処
理、機械的処理もしくは膨潤処理してA・B界面を剥離
させることにより可能である。A成分を溶出する溶剤
は、環境・人体への影響をできるだけ少なくするといっ
た観点より、酸またはアルカリが好ましく、従って、A
成分はポリエステルまたはポリアミドが特に好ましい。
【0029】以上に詳述した本発明の複合繊維は、例え
ば特開昭52―88620号公報に記載されている複合
繊維の製造方法に準じて容易に得ることができる。この
際、B成分の数を増やすとともに、A成分に対するB成
分の流速を特定範囲内にコントロールすることにより、
A成分の流れの中に押し込むことが大切である。具体的
には、図5に示した紡糸口金装置を用いることによって
容易に達成することができる。
【0030】以下図5にしたがって詳しく説明する。図
5においては、パックケース1内の上部から順次上口金
板2、下口金板3がノックピン4により位置決めされて
組み込まれている。上口金板上部は隔板5によって2室
に区切られており、夫々の室にはポリマーA,Bが混在
しないように供給される。上口金板2には、ポリマーB
を吐出するための小孔6を円周方向に適当な間隔で穿設
した分配孔7と、ポリマーAの分配孔8を設け、また上
口金板と下口金板との間にポリマーAの通路を設けて、
小孔6より吐出されたポリマーBと上下口金板間を流れ
て来るポリマーAとを合流せしめるようになっている。
【0031】下口金板3には、中空複合繊維を紡糸する
ための不連続点を有する円周状の吐出孔10を有する紡
糸孔11を、孔11の径が前記吐出孔6を円周方向に配
列させた円周径より小さく且つ同心状に設けてある。
【0032】かかる紡糸口金を用いれば、ポリマーBは
上口金板2の分配孔7を通り、小孔6によって流量規制
され、一定流量で上口金板と下口金板との間の通路9に
吐出され、上口金板の分配孔8を通り一定流量で上記通
路9に導入されたポリマーAに合流される。次いで合流
されたポリマーA,Bは、下口金板の紡糸孔11の中心
に向って放射状に導入され、断点を有する円状の吐出孔
10から紡出され、本発明で規程する成分Bが偏平で且
つ中空部のまわりに放射状に配列した断面形状の複合繊
維が得られる。この際、各紡糸孔11に供給されるB成
分の数を小孔6の数により調節すれば、複合繊維中のB
成分の分割された数は任意に設定できるが、前記の理由
により10〜96が好ましい。
【0033】次にかかる紡糸口金を用いて本発明の複合
繊維を得るためには以下の点が重要なポイントとなる。
すなわち、ポリマーA,Bが合流する際の夫々の流速を
A,VB とする時、VB /VA の値を6〜50、好ま
しくは8〜30、さらに好ましくは10〜20とするこ
とが大切である。VB /VA の値が6未満の場合には、
ポリマーAの流れの中に、上から流れ込むポリマーBの
流速が不充分となるため、ポリマーB流がポリマーAを
貫通する力が不充分となり、紡糸孔11の中心部に移向
し難くなって、結果的に前述のx/y×100の値が
1.0未満となる。そのため、紡糸延伸の工程調子が低
下するだけでなく、加工工程での相間剥離による取扱い
性も低下する。
【0034】一方VB /VA の値が50を越える場合に
は、ポリマーB流がポリマーA流に対して速すぎるため
ポリマーB流が紡糸孔11の中心部によりすぎてx/y
×100の値が20を越えることとなり、A成分による
B成分を覆う厚さが大きくなりすぎ極細繊維化処理が著
しく困難となる。
【0035】夫々の流速VA 及びVB をコントロールす
るには、小孔6の孔径及び通路9の流路断面積を、用い
るポリマーの種類、特に溶融粘度に応じて適宜設定すれ
ばよく、VB /VA の値が上記範囲内となるように設定
することが大切である。
【0036】さらに、ポリマーA及びBの紡糸温度にお
ける溶融粘度は500〜4000ポイズで且つポリマー
BとポリマーAの溶融粘度差は2000ポイズ以下、好
ましくはポリマーBの方がポリマーAよりも200〜1
500ポイズ高いことが望ましい。なおここでいう溶融
粘度は、剪断速度1000秒-1下の溶融粘度であり、高
化式フローテスターで測定したものである。
【0037】ポリマーA及びBの溶融粘度が上記範囲外
となる場合には、B成分の放射状配置ができなかった
り、紡糸延伸性が低下することになるが、特にポリマー
Bの方がポリマーAより200〜1500ポイズ溶融粘
度が大きい場合には、B成分の配列が極めて安定して達
成されるので、B成分の単繊度をより小さくすることが
可能となり特に好ましい。
【0038】かかる夫々のポリマーの溶融粘度及びその
相対関係を調節するには、夫々のポリマーの重合度、紡
糸時の溶融温度、ポリマーへの添加剤の配合等によって
容易に調節することができる。
【0039】上述の紡糸口金から吐出された糸条は、以
下常法に従って引取った後、必要に応じて延伸熱処理す
ればよい。すなわち、100〜3500のドラフト変形
を与えながら冷却固化し、次いで油剤を付与した後、延
伸操作をせずにあるいは引き続いて延伸して500〜6
000m/分の速度で捲き取る。
【0040】本発明の複合繊維は、通常のフィラメント
と全く同様に扱うことができるので、その使用目的に応
じてその製糸方法は適宜選択することができる。例え
ば、単に延伸糸として使用する場合には、その生産性の
点より、1000〜4000m/分の速度で引き取った
後、一旦捲き取ることなく延伸熱処理して3000〜6
000m/分の速度で捲き取る、いわゆる直延方式を採
用するのが好ましい。しかし必要に応じて、4500〜
6000m/分の高速で引き取り、延伸や熱処理を施す
ことなく使用することもできる。
【0041】また、混繊糸の一方成分として用いる場合
には、1000〜1500m/分の速度で引き取り、他
方成分の未延伸糸と同時に延伸しながら混繊すればよ
く、仮撚加工糸として使用する場合には、例えば300
0〜4000m/分の速度で引き取り、次いで延伸仮撚
加工すればよい。さらに他の異なる糸と複合した、複合
仮撚加工糸又は複合糸となす場合には、所望の伸度とな
る製糸条件で製糸すればよい。
【0042】以上フィラメントとして使用する場合を例
として述べたが、本発明の複合繊維は、ステープルファ
イバーとしても使用でき、その製造条件も、上記フィラ
メントの場合と同様の紡糸口金を用いるのみで、通常の
ステープルファイバーに採用されている条件を採用すれ
ばよい。
【0043】
【作用】本発明の複合繊維は、特定の偏平比を有する断
面形状のB成分が放射状に配列しており、且つA成分と
B成分とが互いに相溶性でない組み合わせにしているの
で、A成分とB成分との界面に微少なクラックが発生
し、このクラックと、A・B両成分の界面接着性が小さ
いことが相互に作用しあって、後述するようにB成分を
覆っているA成分が除去されると、極めて小さな応力に
よりA・B間の界面剥離をさせることが可能となり、且
つA成分を全溶出する際の溶出速度も極めて早くなる。
【0044】また、複合繊維には中空部が存在し、この
周りに成分Bが放射状に配列されているため、図2―
(b)に示されるものと比較して中心部の剥離分割が容
易(中空部変形に基づく界面への応力発生による界面剥
離)となる。
【0045】さらに本発明の複合繊維は、放射状に分割
して配置されたB成分が、B成分を分割しているA成分
によりさらに複合繊維表面が覆われているため、紡糸・
延伸時に成分割れが発生することなく、極めて安定して
製糸することができ、また製編織、染色等の後加工時に
おいても同様に成分割れの発生がなく、取扱い性も著し
く改善される。
【0046】しかも本発明の複合繊維は2成分のみで構
成されているため、従来の3成分で構成されているもの
に比べて極めて容易に且つ高品質のものが製糸できるば
かりでなく、B成分を覆うA成分の厚さも極めて薄くす
ることが可能となる。その結果、最終的に得られる各種
繊維製品を加工処理して成分Bを極細繊維として分割す
る際に、A成分の除去を極めて少量にすることも可能と
なる。さらに前述のとおり、本発明の複合繊維は特定の
偏平形状を有していることも、B成分を覆う厚さをさら
に薄くすることに寄与しているだけでなく、完全にB成
分が露出するまでA成分を除去しなくても容易に分割で
きるといった利点を有するのである。
【0047】なお、B成分がA成分とともに交互に配列
されて中空部に露出している場合には、中空部面からの
A成分の除去が可能となるだけでなく、中空部面からの
A・B界面の剥離も進行するため、分割処理が一層容易
になるのである。
【0048】
【発明の効果】極細繊維製造用の複合繊維としては、従
来海島型と分割多層貼合せ型が提案されているが、前者
は繊度の小さい極細糸を得るに適しているものの、不織
布的な使用方法が主流とならざるを得ず、一方貼合せ型
は、通常のフィラメントと同様に取り扱え各種素材と複
合できるといった長所があるものの、取扱い中に成分割
れが発生し易いため前者のような極細糸を得ることは困
難であった。
【0049】これに対して本発明の複合繊維は、前述の
ような断面形状を有しているため、製糸時の工程安定
性、製編織や染色等の加工時の取扱い性が極めて良好
で、且つA成分の溶出は極めて少量でも容易に極細繊維
化処理が達成でき、あるいはA成分を全溶出する場合も
容易にでき、得られる極細糸の繊度も従来の貼合せ型に
比べて極めて細いものが安定して得られるといった特徴
を有する。
【0050】かかる特徴を生かして、本発明の複合繊維
は、例えば下記の分野に展開でき、その工業的意義は極
めて大である。
【0051】(1)従来の貼合せ型よりも1桁細い超極
細糸を得ることが可能なので、ブレンド方式又は海島方
式の複合繊維から得られる不織布と同等のものだけでな
く、織編物も得られる。したがって、これらの布帛から
は、強く且つドレープ性に優れた高級感あふれる人工皮
革(スウェード)が得られる。
【0052】(2)通常のフィラメントに採用されてい
る各種複合・加工技術を組み合わせることができるの
で、バリエーションに富んだ各種製品を容易に得ること
ができる。例えば、ウレタン樹脂を含浸させることなく
スウェード調の人工皮革を得ることも可能である。
【0053】(3)従来の貼合せ型よりも1桁細い超極
細糸を得ることができるので、従来にない新質感の織編
物が得られる。
【0054】(4)通常のフィラメントと同等に扱える
ので、他素材との混繊、複合加工、さらに仮撚加工等が
容易に適用でき、そのバリエーションは多岐にわたる。
【0055】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明する。なお、本実施例における各物性は、以下の方
法で測定したものである。
【0056】(1)ポリ―ε―カプロアミドの固有粘度 35℃下m―クレゾールを溶媒として測定した。
【0057】(2)ポリエチレンテレフタレートの固有
粘度 35℃下o―クロロフェノールを溶媒として測定した。
【0058】(3)総デニール 検尺器にて、マルチフィラメント糸を90m捲き取り、
その重量を求めて換算した。
【0059】(4)極細糸(B成分)のデニール 以下の式より求めた。 極細糸(B成分)のデニール=総デニール/(フィラメ
ント数×B成分の数×2)
【0060】(5)強度・伸度 オートグラフ(定速伸長型引張試験機)を用い、つかみ
間隔の距離を20cmとし、標準初荷重のもとで試料をと
りつけ、引張速度100%/分で引っ張り、荷重伸長曲
線を描き、荷伸曲線の最大応力点をその試料の切断強力
及び伸度とした。なお、測定回数は5回とし、平均値を
求めた。また、強度は、デニールあたりの強さを求めて
強度(g/デニール)とした。
【0061】(6)沸水収縮率(BWS) 軽荷重(1/30g/デニール)をかけ、処理前の試長
(L0 )をスケール板上で測定したのち、沸騰水中で3
0分間処理し、1時間放置後、軽荷重をかけて処理後長
(L1 )を測定し、下記式より収縮率を求めた。 BWS(%)=(L0 −L1 )/L0 ×100
【0062】(7)中空率 光学顕微鏡を用いて1200倍の断面写真を作成し、フ
ィラメントの直径R及び中空部を直径rを測定し、下記
式により求め、5サンプルの平均値を求めた。 中空率(%)=r2 /R2 ×100
【0063】(8)偏平比 2400倍に拡大された断面写真の、マルチフィラメン
ト中の任意のフィラメントを5本選び、各フィラメント
から任意のB成分を4ケ所選択し、夫々の長軸a及び短
軸bを求め、a/bを算出してその平均値を求めた。
【0064】(9)x/y×100 4800倍に拡大された断面写真から、上記(8)と同
様に5フィラメントを選び、さらに各フィラメントから
任意の部分4ケ所を選択し、夫々x,yを求め、x/y
×100の値を算出してその平均値を求めた。
【0065】(10)流速比VB /VA B成分とA成分とが合流する点での流速比VB /V
A は、下記式より求めた。 VB /VA =(QB /(SB ×ρB ))/(QA /(S
A ×ρA )) 但し、QB ,QA は夫々吐出孔6及び通路9を通過する
ポリマーA及びBの流量、SB は吐出孔6の吐出断面
積、SA は通路9におけるB成分が吐出される点での通
路断面積の最小値、ρB ,ρA は夫々B成分及びA成分
の紡糸温度下での密度で、ポリ―ε―カプロアミドを
1.1、ポリエチレンテレフタレートを1.2とした。
【0066】(11)アルカリ減量率 マルチフィラメントを筒編となし、100℃下30分間
処理した後40g/リットルの水酸化ナトリウム水溶液
中常圧沸騰温度下で所定時間アルカリ減量処理する。次
いで水洗後、乾燥させてから160℃で1分間熱セット
する。アルカリ減量率は、上記処理前後の重量減少率よ
り求めた。
【0067】(12)風合 アルカリ減量後の上記試料について、触感によりそのタ
ッチを定性的に判定した。 ○:極めてソフトなタッチ サンプルを握った時、手にくっつくようなタッチで、全
く芯がなく極めてドレープ性がある。 △:硬さが残る 一部芯があり、ドレープ性が不充分である。 ×:粗硬なタッチ 全くソフト感がない。
【0068】(13)分割性 アルカリ減量後の筒編みを解舒し、1200倍の拡大写
真より、下記基準で判定した。 ○:80%以上が分割されている。 △:50〜80%が分割されている。 ×:分割されていない部分が50%以上存在し、極細繊
維化は不充分である。
【0069】(14)工程調子 (a)紡糸性 下記基準により判定した。 ○:断糸発生1回以下/6時間紡糸 △:断糸発生2〜10回/6時間紡糸 ×:10分以上の紡糸はできない
【0070】(b)延伸性 下記基準により判定した。 ○:ラップ発生1回以下/6時間延伸 △:断糸には至らないがラップ多発 ×:10分以上の延伸はできない
【0071】
【実施例1,2、比較例1,2】固有粘度1.34のポ
リ―ε―カプロアミドをB成分とし、固有粘度が0.6
4のポリエチレンテレフタレートをA成分として、図5
に示す複合紡糸口金を用い、スピンブロック温度285
℃下夫々10g/分の割合で吐出した。この時、複合繊
維断面当りのB成分の数は24個となるよう、分配孔7
あたり吐出孔6を24個穿設し、一方紡糸孔11の数は
20とした。また吐出孔6の径は0.17mmとし、通路
9の断面積を変化させてポリマー流A,Bの合流点の流
速比VB /VA を変更させた。なお、285℃下でのA
成分の溶融粘度は1200ポイズ、B成分は1600ポ
イズであった。
【0072】溶融吐出した糸条は、温度25℃、湿度6
0%の冷却風により冷却固化し、紡糸油剤を付与した
後、1500m/分の速度で捲き取り120デニール/
20フィラメントの未延伸糸となした。
【0073】次いで以下の条件で2.4倍に延伸糸、5
0デニール/20フィラメントのマルチフィラメントを
得た。
【0074】延伸条件 予熱ローラー温度 80℃ セット温度(スリットヒーター) 180℃ 延伸ローラー温度 常温 延伸速度 500m/分
【0075】得られた繊維の特性及び工程特性等を表1
に示す。
【0076】
【表1】 x/y×100の値が1.0未満の場合(比較例1)に
は、A成分とB成分との剥離に起因するものと推定され
るが、単糸切れが多発して10分以上捲き取ることはで
きなかった。また延伸時にもラップ、断糸が多発し、毛
羽の極めて多い延伸糸しか得られず、また得られた延伸
糸も解舒は困難であった。
【0077】比較例1のフィラメント以外を筒編とな
し、浴比1/100で45分間アルカリ減量加工した。
結果を表2に示す。
【0078】
【表2】 本発明の複合繊維は、アルカリ減量処理によりポリエス
テル(A成分)が完全に除去され、得られた極細繊維は
図4に示される如きものであり、その平均繊度は0.0
52デニールであった。また極細繊維への分割も良好な
ものであった(実施例1,2)。これに対して、本発明
外の比較例2では、アルカリ処理による極細繊維化が遅
く、得られる編物も風合に劣っていた。
【0079】なお、比較例2のサンプルをさらにアルカ
リ減量処理してA成分であるポリエステルを完全に溶出
したが、B成分は完全には分割されず、風合も不充分な
ものしか得られなかった。
【0080】
【実施例3】実施例2において、A,B成分の夫々の吐
出速度を12.5g/分とし、捲き取り速度を4500
m/分とする以外は実施例2と同様にしてマルチフィラ
メントを得た。結果を表3に示す。
【0081】
【表3】 複合繊維外周面はA成分により完全に覆われているた
め、4500m/分といった高速度で紡糸しても工程調
子は極めて良好で、且つ得られた糸も毛羽の少ないもの
であった。
【0082】このマルチフィラメントを延伸熱処理する
ことなく、実施例1と同様に筒編となし、30分間アル
カリ減量加工を施した後、水洗・乾燥・160℃熱セッ
ト1分間を施した。
【0083】この時のアルカリ減量率は50%で完全に
A成分は溶出され、得られた筒編は極めてソフトな風合
を呈し、且つその単糸断面形状は偏平であり、単糸繊度
は約0.052デニールで、各B成分の分割も充分であ
った。
【0084】
【比較例3】図5の紡糸口金において、下口金板の吐出
孔10の形状を中実孔に変更する以外は実施例3と同様
に紡糸した。得られたマルチフィラメント糸の特性を表
4に示す。
【0085】
【表4】 この糸を同様に筒編となした後、35分間アルカリ減量
処理した。しかし、アルカリ減量率はほぼ50%であっ
たものの、筒編の風合はやや硬いものであり、また断面
形状も各B成分が完全には分割されず、数個〜20個程
度がくっついていた。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)及び(b)は、夫々本発明の複合繊維の
断面形状を示す、一態様図である。
【図2】(a)及び(b)は、従来の分割型多層貼合せ
複合繊維の断面形状を示す一例である。
【図3】図1(a)の部分拡大図である。
【図4】本発明の複合繊維からA成分を溶出除去して得
られる、B成分からなる極細繊維の断面形状を示す一例
である。
【図5】本発明の複合繊維を製造する際に用いられる紡
糸口金装置の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
A Aポリマー(A成分) B Bポリマー(B成分) C 中空部 x B成分を被覆するA成分の厚さ y 中空繊維のポリマー部の厚さ a 偏平形状を有するB成分の長軸 b 偏平形状を有するB成分の短軸 1 パックケース 2 上口金板 3 下口金板 4 ノックピン 5 隔板 6 ポリマーBの吐出小孔 7 ポリマーBの分配孔 8 ポリマーAの分配孔 9 ポリマーAの通路 10 不連続点を有する円周状吐出孔 11 紡糸孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに相溶性でない2種類のポリマーA
    及びBから構成され、該構成成分Aにより複数個に分割
    されている断面形状が偏平の構成成分Bが中空部のまわ
    りに放射状に配置されている中空部を有する複合繊維に
    おいて、前記構成成分Aはさらに複合繊維の外表面を覆
    うとともに下記(I)式を満足し、且つ前記構成成分B
    の偏平比が2〜15であることを特徴とする新規な複合
    繊維。 (I) 1.0≦100×x/y≦20.0 (式中、xは分割されている夫々のB成分の表面までの
    距離の平均値、yは同一繊度の同心円状断面中空繊維と
    した時のポリマー部の厚さを表わす)
  2. 【請求項2】 分割されている構成成分Bの平均繊度が
    0.01〜0.1デニールである請求項1記載の新規な
    複合繊維。
  3. 【請求項3】 中空部の割合が0.5〜40%である請
    求項1記載の新規な複合繊維。
  4. 【請求項4】 構成成分A及びBの一方成分がポリエス
    テルであり、他方成分がポリアミドである請求項1記載
    の新規な複合繊維。
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