JPH0523759A - タレツトパンチプレスのダイ保持機構 - Google Patents
タレツトパンチプレスのダイ保持機構Info
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- JPH0523759A JPH0523759A JP20743591A JP20743591A JPH0523759A JP H0523759 A JPH0523759 A JP H0523759A JP 20743591 A JP20743591 A JP 20743591A JP 20743591 A JP20743591 A JP 20743591A JP H0523759 A JPH0523759 A JP H0523759A
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- cam
- turret
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ダイハイトから突出状態に設けられる成形用
ダイを、不使用時に下降位置に退避可能とし、かつ突出
状態におけるダイの保持を安定良く行えるようにする。 【構成】 下タレット2にダイ保持台15を介して成形用
のダイ16を昇降自在に設置する。ダイ16の外周には、互
いにカム面が上下に係合して回転に伴いダイ16を昇降さ
せる一対のリング状の回転カム21および固定カム20を設
ける。回転カム21は、下タレット2に設けたカム駆動装
置46で回転させるようにし、かつダイ16を下降付勢する
戻しばね26を設ける。
ダイを、不使用時に下降位置に退避可能とし、かつ突出
状態におけるダイの保持を安定良く行えるようにする。 【構成】 下タレット2にダイ保持台15を介して成形用
のダイ16を昇降自在に設置する。ダイ16の外周には、互
いにカム面が上下に係合して回転に伴いダイ16を昇降さ
せる一対のリング状の回転カム21および固定カム20を設
ける。回転カム21は、下タレット2に設けたカム駆動装
置46で回転させるようにし、かつダイ16を下降付勢する
戻しばね26を設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、成形用のダイを下降
退避可能に保持するタレットパンチプレスのダイ保持機
構に関するものである。
退避可能に保持するタレットパンチプレスのダイ保持機
構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】タレットパンチプレスは、図6に示すよ
うに上タレット1と下タレット2とをフレーム3に同心
に設置し、各種のパンチ4とダイ5を上タレット1と下
タレット2の各割り出しステーションに設けたものであ
る。パンチ4は、所定のパンチ位置Pでラム6に連結さ
れて昇降駆動される。板状のワークWは、所望の箇所が
パンチ位置Pに来るように、ワークホルダ7によりワー
クテーブル8上を前後左右に送られる。ワークホルダ7
はクロススライド10に取り付けてあり、クロススライド
10はフレーム3上を前後(Y方向)移動自在なキャリッ
ジ9に左右(X方向)移動自在に設置してある。
うに上タレット1と下タレット2とをフレーム3に同心
に設置し、各種のパンチ4とダイ5を上タレット1と下
タレット2の各割り出しステーションに設けたものであ
る。パンチ4は、所定のパンチ位置Pでラム6に連結さ
れて昇降駆動される。板状のワークWは、所望の箇所が
パンチ位置Pに来るように、ワークホルダ7によりワー
クテーブル8上を前後左右に送られる。ワークホルダ7
はクロススライド10に取り付けてあり、クロススライド
10はフレーム3上を前後(Y方向)移動自在なキャリッ
ジ9に左右(X方向)移動自在に設置してある。
【0003】ワークテーブル8は、平板状のワークWを
上面で滑らせて移動させるために、トランスファーボー
ル等を設けた平面テーブルとなっている。そのため、例
えば図7ないし図9に示すようにバーリング成形部11,
ダボ成形部12,ルーバ成形部13等の成形加工を行う場合
は、孔明け加工の場合とは逆に下型であるダイ5を凸型
とし、各成形部11〜13がワークWに上向きに成形される
ようにする。
上面で滑らせて移動させるために、トランスファーボー
ル等を設けた平面テーブルとなっている。そのため、例
えば図7ないし図9に示すようにバーリング成形部11,
ダボ成形部12,ルーバ成形部13等の成形加工を行う場合
は、孔明け加工の場合とは逆に下型であるダイ5を凸型
とし、各成形部11〜13がワークWに上向きに成形される
ようにする。
【0004】この場合に、ラム6のストロークは一定で
あるため、パンチ4を短くし、ダイ5の上面位置(ダイ
ハイト)を孔明け用のダイよりも成形部11〜13の成形高
さH(図9)だけ高く設定している。すなわち、ワーク
テーブル8によるワークWの載置面8aよりも成形高さ
Hだけ高くしている。
あるため、パンチ4を短くし、ダイ5の上面位置(ダイ
ハイト)を孔明け用のダイよりも成形部11〜13の成形高
さH(図9)だけ高く設定している。すなわち、ワーク
テーブル8によるワークWの載置面8aよりも成形高さ
Hだけ高くしている。
【0005】このように、成形用のダイ5の場合はダイ
ハイトを高くするため、下タレット2に成形用のダイ5
が含まれていると、ワークWは孔明けの場合にもそのダ
イ5によって持ち上げられる。そのため、加工精度に悪
影響を与えるうえ、ワークWの下面に傷や歪みを生じさ
せることがある。また、隣接する割出ステーションが利
用できない場合がある。
ハイトを高くするため、下タレット2に成形用のダイ5
が含まれていると、ワークWは孔明けの場合にもそのダ
イ5によって持ち上げられる。そのため、加工精度に悪
影響を与えるうえ、ワークWの下面に傷や歪みを生じさ
せることがある。また、隣接する割出ステーションが利
用できない場合がある。
【0006】このような問題点を解消するため、成形用
のダイ5を流体圧作動装置により高さ調節可能とし、使
用時のみ成形用のダイ5を突出させるようにしたものが
提案されている(実公平1−10111号公報、実願平
1−116883号等)。
のダイ5を流体圧作動装置により高さ調節可能とし、使
用時のみ成形用のダイ5を突出させるようにしたものが
提案されている(実公平1−10111号公報、実願平
1−116883号等)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、流体圧作動装
置により成形用のダイ5を突没調節する上記従来例で
は、流体の流れをロック状態として成形用のダイ5を突
出状態に保持することになるので、ダイ5の突出保持が
不安定であり、加工精度が低下するという問題点があ
る。
置により成形用のダイ5を突没調節する上記従来例で
は、流体の流れをロック状態として成形用のダイ5を突
出状態に保持することになるので、ダイ5の突出保持が
不安定であり、加工精度が低下するという問題点があ
る。
【0008】この発明の目的は、成形用ダイの高さ調節
が可能で、その突出状態の保持を安定よく行うことので
きるタレットパンチプレスのダイ保持機構を提供するこ
とである。
が可能で、その突出状態の保持を安定よく行うことので
きるタレットパンチプレスのダイ保持機構を提供するこ
とである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明のタレットパン
チプレスのダイ保持機構は、下タレットに成形用のダイ
を昇降自在に設置し、このダイをその外周のカム機構で
昇降させるように構成したものである。すなわち、前記
ダイの外周に、互いにカム面が上下に係合して回転に伴
い前記ダイを昇降させる一対のリング状の回転カムおよ
び固定カムを設る。また、前記回転カムを回転させるカ
ム駆動装置を前記下タレットに設ける。回転カムと固定
カムとは、いずれをダイ側に設けても、また下タレット
側に設けても良い。
チプレスのダイ保持機構は、下タレットに成形用のダイ
を昇降自在に設置し、このダイをその外周のカム機構で
昇降させるように構成したものである。すなわち、前記
ダイの外周に、互いにカム面が上下に係合して回転に伴
い前記ダイを昇降させる一対のリング状の回転カムおよ
び固定カムを設る。また、前記回転カムを回転させるカ
ム駆動装置を前記下タレットに設ける。回転カムと固定
カムとは、いずれをダイ側に設けても、また下タレット
側に設けても良い。
【0010】
【作用】この構成によると、カム駆動装置で回転カムを
回転させることにより、回転カムと固定カムのカム面の
係合位置が変わり、これに伴い、ダイ側のカムと共にダ
イが昇降する。このような昇降操作により、前記ダイ
は、成形加工に使用する時に持ち上げてダイハイトから
突出させ、不要時にはダイハイトまたはそれ以下に下降
させる。前記の持ち上げ状態において、ダイは外周部の
略全周でカムにより支持されるので、安定して支持が行
われる。
回転させることにより、回転カムと固定カムのカム面の
係合位置が変わり、これに伴い、ダイ側のカムと共にダ
イが昇降する。このような昇降操作により、前記ダイ
は、成形加工に使用する時に持ち上げてダイハイトから
突出させ、不要時にはダイハイトまたはそれ以下に下降
させる。前記の持ち上げ状態において、ダイは外周部の
略全周でカムにより支持されるので、安定して支持が行
われる。
【0011】
【実施例】この発明の一実施例を図1ないし図5に基づ
いて説明する。この実施例は、図6と共に説明した概略
構成のタレットパンチプレスに適用したものである。
いて説明する。この実施例は、図6と共に説明した概略
構成のタレットパンチプレスに適用したものである。
【0012】図1において、下タレット2はフレーム3
上に回転軸(図示せず)を介して割り出し回転自在に設
けてあり、各割り出しステーションにダイ設置孔14が設
けてある。このダイ設置孔14の上面を覆ってダイ保持台
15が配置され、図示しない位置決めピンや固定ボルト等
により下タレット2に固定されている。ダイ保持台15
は、成形用のダイ16を支持するとともに、ワーク載せ台
17を図示しないボルト等で支持している。
上に回転軸(図示せず)を介して割り出し回転自在に設
けてあり、各割り出しステーションにダイ設置孔14が設
けてある。このダイ設置孔14の上面を覆ってダイ保持台
15が配置され、図示しない位置決めピンや固定ボルト等
により下タレット2に固定されている。ダイ保持台15
は、成形用のダイ16を支持するとともに、ワーク載せ台
17を図示しないボルト等で支持している。
【0013】ワーク載せ台17は、ダイ16が遊嵌する遊嵌
孔17aを有し、上面高さをワークテーブル8(図5)の
載置面8aと同一高さに、すなわちダイハイトに設定し
てある。ダイ保持台15の上面のダイ16を取り囲む位置に
は、リング状のカムガイド部材18が配置され固定ボルト
19によりダイ保持台15に固定されている。このカムガイ
ド部材18の内側に、リング状の固定カムである上カム20
と回転カムである下カム21とが上下に重ね合わせて嵌合
させてある。上カム20は、ダイ16を構成するリテイナ36
の下面に固定ボルト22により固定されている。
孔17aを有し、上面高さをワークテーブル8(図5)の
載置面8aと同一高さに、すなわちダイハイトに設定し
てある。ダイ保持台15の上面のダイ16を取り囲む位置に
は、リング状のカムガイド部材18が配置され固定ボルト
19によりダイ保持台15に固定されている。このカムガイ
ド部材18の内側に、リング状の固定カムである上カム20
と回転カムである下カム21とが上下に重ね合わせて嵌合
させてある。上カム20は、ダイ16を構成するリテイナ36
の下面に固定ボルト22により固定されている。
【0014】また、ダイ保持台15には、下タレット2の
ダイ設置孔14に対応する位置に、リテイナ36の下面に垂
設されるガイド軸23の貫通するガイド孔24が設けられ、
ガイド軸23の下端に、ばね掛け具25が螺合させてある。
ばね掛け具25とダイ保持台15との間にはダイ16を下降側
に付勢する復帰ばね26が設けてある。
ダイ設置孔14に対応する位置に、リテイナ36の下面に垂
設されるガイド軸23の貫通するガイド孔24が設けられ、
ガイド軸23の下端に、ばね掛け具25が螺合させてある。
ばね掛け具25とダイ保持台15との間にはダイ16を下降側
に付勢する復帰ばね26が設けてある。
【0015】下カム21は上記カムガイド部材18の内側に
回転自在に嵌合させてあり、図2に示すように、その外
周の一部にギヤ部21cを形成すると共に、上面を山部21
aと谷部21bとが交互に形成されたカム面としてある。
また、上カム20(図4)の下面は、下カム21の山部21a
および谷部21bに噛み合う谷部20bおよび山部20aから
なるカム面に形成されている。
回転自在に嵌合させてあり、図2に示すように、その外
周の一部にギヤ部21cを形成すると共に、上面を山部21
aと谷部21bとが交互に形成されたカム面としてある。
また、上カム20(図4)の下面は、下カム21の山部21a
および谷部21bに噛み合う谷部20bおよび山部20aから
なるカム面に形成されている。
【0016】図2において、下カム21のギヤ部21cは、
カムガイド部材18の一部に形成された開口18aから外方
に臨ませてあり、エアシリンダ27で進退駆動されるラッ
ク28に噛み合っている。エアシリンダ27は、内蔵の復帰
ばねで復帰する単動型のものである。ラック28は、ダイ
保持台15上に設けられた複数のガイドローラ29にガイド
溝28aで嵌合し、直線方向に案内される。前記エアシリ
ンダ27とラック28とでカム駆動機構46が構成される。
カムガイド部材18の一部に形成された開口18aから外方
に臨ませてあり、エアシリンダ27で進退駆動されるラッ
ク28に噛み合っている。エアシリンダ27は、内蔵の復帰
ばねで復帰する単動型のものである。ラック28は、ダイ
保持台15上に設けられた複数のガイドローラ29にガイド
溝28aで嵌合し、直線方向に案内される。前記エアシリ
ンダ27とラック28とでカム駆動機構46が構成される。
【0017】エアシリンダ27へのエアの供給は、フレー
ム3のパンチ位置に設けられた昇降機構30(図1,図
3)からエア配管中継器31を介して行われる。エア配管
中継器31は、各成形用ダイ16の設置位置に、ダイ保持台
15から下タレット2に貫通してそれぞれ設けられ、昇降
機構30側のカプラ30aに接続可能なカプラ31aが下端に
垂設されている。
ム3のパンチ位置に設けられた昇降機構30(図1,図
3)からエア配管中継器31を介して行われる。エア配管
中継器31は、各成形用ダイ16の設置位置に、ダイ保持台
15から下タレット2に貫通してそれぞれ設けられ、昇降
機構30側のカプラ30aに接続可能なカプラ31aが下端に
垂設されている。
【0018】昇降機構30は、昇降台32を一対のガイドバ
ー33およびガイドスリーブ34を介して基台35に昇降自在
に支持し、単動型のエアシリンダ36で昇降駆動するよう
に構成されている。昇降機構30のカプラ30aへは、図示
しないエア供給源から昇降台32の配管43を経てエアが供
給される。カプラ30aの高さ位置は、ガイドスリーブ34
に取り付けられたセンサ44によって検出される。
ー33およびガイドスリーブ34を介して基台35に昇降自在
に支持し、単動型のエアシリンダ36で昇降駆動するよう
に構成されている。昇降機構30のカプラ30aへは、図示
しないエア供給源から昇降台32の配管43を経てエアが供
給される。カプラ30aの高さ位置は、ガイドスリーブ34
に取り付けられたセンサ44によって検出される。
【0019】図1において、ダイ16は、ガイド軸23を一
体に形成したリテイナ36と、このリテイナ36の中心にね
じ37で固定したダイチップ38と、ワーク排出用のエジェ
クタプレート39とからなる。エジェクタプレート39は、
リテイナ36に弾性体40で支持すると共に、ガイドピン41
を介してリテイナ36のガイド孔36aに昇降自在に支持し
てある。ガイドピン41は、上端のねじ部でエジェクタプ
レート39に固定してある。また、リテイナ36は廻り止め
ピン42を介してダイ保持台15に係止されており、上下動
のみが可能となるようにされている。
体に形成したリテイナ36と、このリテイナ36の中心にね
じ37で固定したダイチップ38と、ワーク排出用のエジェ
クタプレート39とからなる。エジェクタプレート39は、
リテイナ36に弾性体40で支持すると共に、ガイドピン41
を介してリテイナ36のガイド孔36aに昇降自在に支持し
てある。ガイドピン41は、上端のねじ部でエジェクタプ
レート39に固定してある。また、リテイナ36は廻り止め
ピン42を介してダイ保持台15に係止されており、上下動
のみが可能となるようにされている。
【0020】なお、図2において、下タレット2上の成
形用のダイ保持台15の設置部に隣接して形成されている
ダイ保持台45は、孔明け用のダイを保持するためのもの
である。
形用のダイ保持台15の設置部に隣接して形成されている
ダイ保持台45は、孔明け用のダイを保持するためのもの
である。
【0021】上記構成の動作を説明する。成形用のダイ
16を使用しないとき、すなわちダイ16が図5のパンチ位
置Pに位置しないときは、図1に示すようにダイ16を下
降させておく。この場合、エアシリンダ27はラック28を
図2に示す位置まで後退させており、図4(A)に断面
図で示すように、下カム21の山部21aが上カム20の谷部
20bに噛み合った状態にある。このような上カム20と下
カム21の噛み合い状態により、ダイ16は下降した状態と
なる。
16を使用しないとき、すなわちダイ16が図5のパンチ位
置Pに位置しないときは、図1に示すようにダイ16を下
降させておく。この場合、エアシリンダ27はラック28を
図2に示す位置まで後退させており、図4(A)に断面
図で示すように、下カム21の山部21aが上カム20の谷部
20bに噛み合った状態にある。このような上カム20と下
カム21の噛み合い状態により、ダイ16は下降した状態と
なる。
【0022】この下降状態においてダイ16は、ワーク載
せ台17の上面と同一レベルかそれ以下にある。そのた
め、ダイ16の上でワークWの送りを行っても、ダイ16に
よってワークWが浮き上がることなくワークWの送りが
行え、加工精度の低下やワークWの表面の傷つきの問題
がない。また、このようにワークWの浮き上がりの問題
がないため、成形用のダイ16を設けた割出ステーション
と隣接する割出ステーション( 図2のダイ保持台45の設
置位置) も、パンチ加工に使用可能になる。
せ台17の上面と同一レベルかそれ以下にある。そのた
め、ダイ16の上でワークWの送りを行っても、ダイ16に
よってワークWが浮き上がることなくワークWの送りが
行え、加工精度の低下やワークWの表面の傷つきの問題
がない。また、このようにワークWの浮き上がりの問題
がないため、成形用のダイ16を設けた割出ステーション
と隣接する割出ステーション( 図2のダイ保持台45の設
置位置) も、パンチ加工に使用可能になる。
【0023】ダイ16をパンチ位置Pに位置させて使用す
るときは、その割り出しによってエア配管中継器31のカ
プラ31aと昇降機構30側のカプラ30aとが対向した後、
昇降機構30を上昇駆動して両カプラ30a,31aを接続す
る。
るときは、その割り出しによってエア配管中継器31のカ
プラ31aと昇降機構30側のカプラ30aとが対向した後、
昇降機構30を上昇駆動して両カプラ30a,31aを接続す
る。
【0024】この状態で、エアシリンダ27にエアを供給
しラック28を進出駆動させることにより、図4(B)に
示すように下カム21の山部21aの上に上カム20の山部20
aが乗り上げる位置まで、下カム21を回転させる。これ
により、ダイ16は、復帰ばね26に抗して図5に示すよう
に上昇する。すなわち、リテイナ36の上面がワーク載せ
台17の上面と同一平面になる高さまで上昇する。この状
態では、ダイチップ38およびエジェクタプレート39はワ
ーク載せ台17よりも突出した状態で保持されることにな
り、例えば図7〜図9等に示すような成形加工が行え
る。このとき、上カム20の山部20aおよび下カム21の山
部21aの幅には余裕があるので、ラック28の進退ストロ
ークに多少の誤差があっても、充分安定よくダイ16を突
出状態に保持することができる。また、ダイ16は、その
外周の略全周にわたってカム20,21 により支持されるた
め、これによっても安定して突出状態に保持される。
しラック28を進出駆動させることにより、図4(B)に
示すように下カム21の山部21aの上に上カム20の山部20
aが乗り上げる位置まで、下カム21を回転させる。これ
により、ダイ16は、復帰ばね26に抗して図5に示すよう
に上昇する。すなわち、リテイナ36の上面がワーク載せ
台17の上面と同一平面になる高さまで上昇する。この状
態では、ダイチップ38およびエジェクタプレート39はワ
ーク載せ台17よりも突出した状態で保持されることにな
り、例えば図7〜図9等に示すような成形加工が行え
る。このとき、上カム20の山部20aおよび下カム21の山
部21aの幅には余裕があるので、ラック28の進退ストロ
ークに多少の誤差があっても、充分安定よくダイ16を突
出状態に保持することができる。また、ダイ16は、その
外周の略全周にわたってカム20,21 により支持されるた
め、これによっても安定して突出状態に保持される。
【0025】ダイ16をパンチ位置Pから外すときには、
エアシリンダ27によりラック28を元の位置まで後退さ
せ、下カム21をその山部21aが上カム20の谷部20bと噛
み合う位置まで回転させる。これにより、ダイ16は元の
高さ位置に下降する。ダイ16の下降が完了すると、昇降
機構30の昇降台32が下降動作して、昇降機構30側のカプ
ラ30aが上記ダイ16に対応するエア配管中継器31のカプ
ラ31aから切り離される。これにより、下タレット2の
回転が可能になり、次の割り出し動作に移行できる。
エアシリンダ27によりラック28を元の位置まで後退さ
せ、下カム21をその山部21aが上カム20の谷部20bと噛
み合う位置まで回転させる。これにより、ダイ16は元の
高さ位置に下降する。ダイ16の下降が完了すると、昇降
機構30の昇降台32が下降動作して、昇降機構30側のカプ
ラ30aが上記ダイ16に対応するエア配管中継器31のカプ
ラ31aから切り離される。これにより、下タレット2の
回転が可能になり、次の割り出し動作に移行できる。
【0026】ダイ16を昇降させる上記動作において、ラ
ック28の進退ストロークは、下カム21の山部21aが上カ
ム20の谷部20bに噛み合う位置から山部20aと重なる位
置まで下カム21を回動させるだけでよいので、エアシリ
ンダ27やラック28の作動領域を限定でき、これらの設置
空間を極力小さく抑えることができる。
ック28の進退ストロークは、下カム21の山部21aが上カ
ム20の谷部20bに噛み合う位置から山部20aと重なる位
置まで下カム21を回動させるだけでよいので、エアシリ
ンダ27やラック28の作動領域を限定でき、これらの設置
空間を極力小さく抑えることができる。
【0027】なお、前記実施例ではカム駆動装置46をエ
アシリンダ27とラック28とによって構成したが、下カム
21をエアシリンダとリンク機構との組合せや、ウォーム
機構とモータ等により回転させるようにしても良い。ま
た、上下のカム20,21 は、何れを回転側としても良い。
アシリンダ27とラック28とによって構成したが、下カム
21をエアシリンダとリンク機構との組合せや、ウォーム
機構とモータ等により回転させるようにしても良い。ま
た、上下のカム20,21 は、何れを回転側としても良い。
【0028】
【発明の効果】この発明のタレットパンチプレスのダイ
保持機構は、下タレットにダイを昇降自在に設置すると
共に、前記ダイの外周に、互いにカム面が上下に係合し
て回転に伴い前記ダイを昇降させる一対のリング状の回
転カムおよび固定カムを設けたため、ダイハイトから突
出する成形用のダイを不使用時に下降位置に退避させて
おくことができる。そのため、不使用のダイでワークを
浮き上がらせることなくワーク送りが行え、加工精度の
低下や、ワーク下面の傷付き防止が図れ、また成形用ダ
イと隣接するタレット割出位置の使用も可能になる。ま
た、ダイの昇降をリング状のカムで行うようにしたた
め、前記ダイを突出状態において安定よく保持すること
ができるという効果がある。
保持機構は、下タレットにダイを昇降自在に設置すると
共に、前記ダイの外周に、互いにカム面が上下に係合し
て回転に伴い前記ダイを昇降させる一対のリング状の回
転カムおよび固定カムを設けたため、ダイハイトから突
出する成形用のダイを不使用時に下降位置に退避させて
おくことができる。そのため、不使用のダイでワークを
浮き上がらせることなくワーク送りが行え、加工精度の
低下や、ワーク下面の傷付き防止が図れ、また成形用ダ
イと隣接するタレット割出位置の使用も可能になる。ま
た、ダイの昇降をリング状のカムで行うようにしたた
め、前記ダイを突出状態において安定よく保持すること
ができるという効果がある。
【図1】この発明の一実施例であるタレットパンチプレ
スのダイ保持機構の構成を示す破断側面図である。
スのダイ保持機構の構成を示す破断側面図である。
【図2】その要部の一部を破断して示す平面図である。
【図3】その昇降機構の構成を示す破断正面図である。
【図4】そのカム機構の動作を示す断面図である。
【図5】そのダイの突出保持状態を示す断面図である。
【図6】従来のタレットパンチプレスの側面図である。
【図7】その成形加工の一例を示す断面図である。
【図8】その成形加工の他の例を示す断面図である。
【図9】その成形加工のさらに他の例を示す斜視図であ
る。
る。
【図10】同成形加工例の部分拡大断面図である。
2…下タレット、15…ダイ保持台、16…ダイ、20…上カ
ム、20a…山部、20b…谷部、21…下カム、21a…山
部、21b…谷部、21c…ギヤ部、23…ガイド軸、26…復
帰ばね、27…エアシリンダ、28…ラック
ム、20a…山部、20b…谷部、21…下カム、21a…山
部、21b…谷部、21c…ギヤ部、23…ガイド軸、26…復
帰ばね、27…エアシリンダ、28…ラック
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 下タレットに成形用のダイを昇降自在に
設置し、このダイの外周に、互いにカム面が上下に係合
して回転に伴い前記ダイを昇降させる一対のリング状の
回転カムおよび固定カムを設け、前記回転カムを回転さ
せるカム駆動装置を前記下タレットに設けたタレットパ
ンチプレスのダイ保持機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20743591A JPH0734939B2 (ja) | 1991-07-23 | 1991-07-23 | タレットパンチプレスのダイ保持機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20743591A JPH0734939B2 (ja) | 1991-07-23 | 1991-07-23 | タレットパンチプレスのダイ保持機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0523759A true JPH0523759A (ja) | 1993-02-02 |
JPH0734939B2 JPH0734939B2 (ja) | 1995-04-19 |
Family
ID=16539725
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20743591A Expired - Fee Related JPH0734939B2 (ja) | 1991-07-23 | 1991-07-23 | タレットパンチプレスのダイ保持機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0734939B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002301524A (ja) * | 2001-04-02 | 2002-10-15 | Amada Co Ltd | タレットパンチプレス |
JP2013233634A (ja) * | 2012-05-10 | 2013-11-21 | Amada Co Ltd | 切粉除去方法及び切削加工工具 |
-
1991
- 1991-07-23 JP JP20743591A patent/JPH0734939B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002301524A (ja) * | 2001-04-02 | 2002-10-15 | Amada Co Ltd | タレットパンチプレス |
JP4636722B2 (ja) * | 2001-04-02 | 2011-02-23 | 株式会社アマダ | タレットパンチプレス |
JP2013233634A (ja) * | 2012-05-10 | 2013-11-21 | Amada Co Ltd | 切粉除去方法及び切削加工工具 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0734939B2 (ja) | 1995-04-19 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |