JP2002263750A - パンチ金型 - Google Patents

パンチ金型

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JP2002263750A
JP2002263750A JP2001066927A JP2001066927A JP2002263750A JP 2002263750 A JP2002263750 A JP 2002263750A JP 2001066927 A JP2001066927 A JP 2001066927A JP 2001066927 A JP2001066927 A JP 2001066927A JP 2002263750 A JP2002263750 A JP 2002263750A
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JP
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punch
stripper
spring
die
hole
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Application number
JP2001066927A
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English (en)
Inventor
Toru Ishii
徹 石井
Hiromichi Matsui
洋道 松井
Masato Teraoka
誠人 寺岡
Yasuaki Mizuno
保明 水野
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Yamaha Fine Technologies Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Fine Technologies Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ストリッパをワークに押し付けるためのばね
を上型内でなく、上型が取り付けられるパンチ取付プレ
ートに設けることにより、金型本体の小型化・軽量化及
び低コスト化が図れるパンチ金型を提供すること。 【解決手段】 ストリッパ55を下方に付勢するばね
を、ストリッパ55に連結されたばね力伝達部材を介し
て、上型24が固定される上型固定部側に配設した。ま
た、ばね伝達部材を、ストリッパガイドピン57で構成
するとともに、ばねを、ストリッパガイドピン57と同
軸的になるようにしてストリッパガイドピン57の上側
に設けられたコイルばね51で構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワークに所定形状
の孔を打ち抜くパンチング装置に用いられるパンチ金型
に関するものであり、特に、ストリッパを下方に付勢す
るばねを複数の金型で共用できるパンチ金型に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、板状のワークに所定形状の孔
を打ち抜く場合、上面にダイ穴が穿設された下型と、こ
の下型に対して昇降可能で下型のダイ穴に嵌合可能なパ
ンチが設けられた上型とを備えたパンチング装置が用い
られている。そして、このようなパンチング装置で使用
されるパンチ金型の金型本体は、一般に、図10に示す
ように構成されている。すなわち、この金型本体10
は、ダイ穴11aが上面に設けられた下型11に対し、
図示せぬ昇降手段によって昇降可能になったパンチ取付
プレート12の下側に上型13が取付けられて構成され
ている。
【0003】上型13は、パンチ取付プレート12に固
定されたバッキングプレート14と、そのバッキングプ
レート14の下側に組み付けられたパンチプレート15
と、このパンチプレート15の下側に少し間隔を保って
組み付けられたストリッパ16とを備えている。そし
て、パンチプレート15の中央部には、穿孔用のパンチ
17の上部側が埋設され、その下部側がパンチプレート
15から突出して下方に延びている。また、ストリッパ
16の中央部には、パンチ17が挿通できるパンチ挿通
穴16aが設けられ、パンチ17の下部側がこのパンチ
挿通穴16aを挿通してストリッパ16の下端まで延び
ている。
【0004】また、バッキングプレート14の下部側中
央部分及びパンチプレート15の中央部には、ばね収容
穴14a,15aが設けられ、そのばね収容穴14a,
15a内に、コイルばね18が配設されている。このコ
イルばね18は、上型13が下降して下型11に押し付
けられる際に、ストリッパ16を下型11上に載置され
るワーク(図示せず)に押し付けてワークを固定しワー
クに位置ずれが生じないようにする。そして、さらに上
型13が下降すると、コイルばね18は収縮してストリ
ッパ16の上面をパンチプレート15の下面に当接させ
る。この結果、パンチ17はストリッパ16の下端から
突出して、下型11のダイ穴11aと嵌合し、ワークを
穿孔するというものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなパンチ金型が使用されるパンチング装置では、ワー
クに穿孔する孔の形状や大きさ、いわゆるパターンが多
数有り、そのパターンの形状や大きさに応じた種々のパ
ンチ金型が使用される。このため、異なる形状や大きさ
のパターンを穿孔する際には、その都度、下型と上型か
らなる金型本体を取り替えることが行われる。
【0006】上記のパンチ金型では、金型本体10にお
ける上型13の内部に設けられたばね収容穴14a、1
5aにコイルばね18が収容されているため、金型本体
10を複数個揃えるとそのそれぞれにコイルばね18が
必要になる。これによって、金型本体10のコストが高
くなるという問題がある。
【0007】また、コイルばね18を収容する収容穴1
4a、15aを設けるためのスペースが必要になって金
型本体10が大きくなり、重量も重くなるという問題が
ある。特に、ばね収容穴14a、15aは設けられない
ストリッパ16や下型11までも、バッキングプレート
14やパンチプレート15の大きさに合わせて大型化し
なければならないという問題がある。
【0008】
【発明の概要】本発明は、上記した問題に対処すべくな
されたもので、その課題は、ストリッパをワークに押し
付けるためのばねを金型本体内でなく、金型本体の上型
が取り付けられるパンチ取付プレート側の上型固定部に
設けることにより、金型本体の小型化・軽量化が図れる
とともに、低コスト化が図れるパンチ金型を提供するこ
とである。
【0009】上記の課題を解決するため、本発明にかか
るパンチ金型は、下面にパンチが垂設されたパンチプレ
ートと、このパンチプレートの下側に組み付けられ前記
パンチが挿通できるパンチ挿通穴が設けられたストリッ
パとを備えた上型と、前記上型を垂下させた状態で固定
するパンチング装置の上型固定部と、前記ストリッパを
パンチプレートから一定間隔を保つように付勢するばね
と、上面に前記パンチが嵌合できるダイ穴が設けられた
下型とを備えたパンチ金型において、前記ばねを、上型
固定部に設けたばね収容穴に配設するとともに、このば
ねとストリッパの間にばね力伝達部材を設けたことに特
徴がある。
【0010】この場合、ばね力伝達部材を、パンチプレ
ートに設けた挿通穴を摺動自在に挿通しその下端がスト
リッパに固定されたストリッパガイドピンで構成すると
ともに、ばねを、ストリッパガイドピンと同軸的になる
ようにしてストリッパガイドピンの上側に設けたコイル
ばねで構成することが好ましい。また、ばね収容穴の上
下にばね係止部を設けてばねの伸長を制限し、ばねはス
トリッパガイドピンの押圧によって収縮のみできる状態
にしておくことがさらに好ましい。
【0011】前記のように構成した本発明の特徴によれ
ば、ストリッパを下方に付勢するばねを上型が取付けら
れる上型固定部に設けたばね収容穴に配設しているた
め、金型本体の上型にはばね収容穴を設ける必要がなく
なる。その結果、上型を小型化することができ、それに
合わせて下型も小型化できるようになり、これによっ
て、金型本体全体の小型化や軽量化ができる。また、ば
ねを、取り替えの必要のない上型固定部のばね収容穴に
配設しているため、金型本体を取り替える場合でもばね
は取り替える必要がなく、複数の金型本体に対して一つ
のばねを共用できるようになる。これによって、多数の
ばねを削減することができ低コスト化が図れる。
【0012】さらに、ストリッパに連結さればねの弾性
力をストリッパに伝えるばね力伝達部材をパンチプレー
トの挿通穴を摺動自在に挿通し下端がストリッパに固定
されるストリッパガイドピンで構成し、これと同軸的
に、ばねを上型固定部のばね収容穴に配設することによ
り、空間の有効利用が図れるようになり、別途ばね収容
用のスペースを設ける必要がなくなる。すなわち、この
空間は、従来、ストリッパガイドピンが挿通していた部
分であり、この空間をばね収容穴として利用すれば、ば
ね収容穴を新たに設ける必要がなくなる。
【0013】また、ばねを、伸長を制限し、ストリッパ
ガイドピンの押圧によって収縮のみできる状態にしてお
くことにより、ストリッパを付勢するばねの弾性力を一
定に保持することができ、ストリッパがワークを下型に
押さえ付ける際の押圧力が一定になる。このため、ワー
クの下型への固定がより確実なものとなる。また、パン
チプレートとストリッパの間隔を、パンチがダイ穴に嵌
合する部分の適正長さ(深さ)と同じに設定することが
容易になる。これによって、ストリッパのパンチプレー
トに対する相対的な移動距離に無駄がなくなる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。図1及び図2は、この実施形態
によるパンチ金型20(図6参照)が用いられるパンチ
ング装置21を示している。このパンチング装置21
は、作業台上に設置される略方形状の基台22と、この
基台22の上部に設けられた制御部23と、パンチ金型
20における上型24を含む上部側の部分と、その部分
を昇降させる昇降機構25とで構成されている。
【0015】基台22には、テーブル26が水平面内で
移動可能に組み付けられている。テーブル26は、図3
に示すように、X軸移動機構27、Y軸移動機構28及
びθ軸移動機構29によって、それぞれX軸方向(図示
における紙面左右方向)、水平面でX軸方向に直交する
Y軸方向(図示における紙面上下方向)、X軸方向、Y
軸方向にそれぞれ直交するθ軸方向(図示における紙面
垂直軸周りに回転する方向)に移動可能になっている。
【0016】テーブル26は、基台22における固定側
部分に支持されY軸方向に移動可能になったY軸移動部
26aと、このY軸移動部26aに支持されX軸方向に
移動可能になったX軸移動部26bと、このX軸移動部
26bに支持されθ軸方向に回転可能になったθ軸移動
部26cとで構成されている。すなわち、Y軸移動部2
6aは、基台22の内部底面にY軸方向に沿って設けら
れた2本のガイドレール30に沿って移動可能な4個の
摺動支持部30a上に固定され、X軸移動部26bは、
Y軸移動部26aの上面にX軸方向に沿って設けられた
2本のガイドレール31に沿って移動可能な4個の摺動
支持部31a上に固定されている。そして、θ軸移動部
26cは、X軸移動部26bの上面に設けられた軸部3
2を中心として回転自在の状態でX軸移動部26b上に
取り付けられている。
【0017】また、Y軸移動機構28は、モータ28a
を駆動させることにより、Y軸移動部26aに連結され
モータ28aの軸部28bに設けられたねじに螺合する
ナット28cをY軸方向に進退させ、Y軸移動部26
a、X軸移動部26b及びθ軸移動部26cをY軸方向
に移動させる。X軸移動機構27は、モータ27aを駆
動させることにより、X軸移動部26bに連結されモー
タ27aの軸部27bに設けられたねじに螺合するナッ
ト27cをX軸方向に進退させ、X軸移動部26b及び
θ軸移動部26cをX軸方向に移動させる。
【0018】θ軸移動機構29は、モータ29aを駆動
させることにより、θ軸移動部26cに係合部を介して
連結されモータ29aの軸部29bに設けられたねじに
螺合するナット29cをY軸方向に進退させ、θ軸移動
部26cをθ軸方向に回転させるようになっている。上
記係合部は、ナット29cに突設されたピンと、θ軸移
動部26cの縁部に設けられた溝からなり、この溝の幅
はピンがある程度の余裕をもってその内部で移動でき、
かつ、θ軸移動部26cの回転によってはその係合が外
れることのないように設定されている。
【0019】また、上記テーブル29の中央部には穴3
2aが設けられ、この穴32aから露呈した状態で、中
央部に矩形のダイ33aが埋設された下型33が取り付
けられている。下型33は、穴32aの縁部から少し間
隔を保つようにして、ダイベース(図6参照)34上に
固定されており、ダイベース34は基台22の底面に固
定されている。また、ダイ33aの上面には、図4に示
すようなコ字状のダイ穴33bおよび2個の位置合わせ
用穴33cが穿設されている。そして、θ軸移動部26
cには、所定箇所にエア抜き用の小孔(図示せず)が穿
孔されており、ホース35を介して連結された吸引装置
(図示せず)を作動させることにより、θ軸移動部26
cの上面に載置される薄板状のワーク(図5参照)36
を吸引固定できる。なお、θ軸移動部26cの外周部と
基台22の上面部22aとの間には、穴32aの縁部と
下型33の外周部との間の隙間と等しい幅の隙間22b
が設けられており、この隙間の長さ分だけθ軸移動部2
6cが水平移動できるようになっている。
【0020】また、昇降機構25は、パンチ金型20に
おける上型24を昇降させるためのものであり、制御部
23の側面に設けられたベースフレーム37を介して下
型33の上方に配設されている。ベースフレーム37に
は、4本の支持筒38が固定され、その支持筒38内に
ガイド軸39が摺動自在に設けられている。そして、こ
のガイド軸39の上端に固定された天井板40の中央部
にボールナット41が固定されている。
【0021】そして、このボールナット41にボールネ
ジ42が螺合し、このボールネジ42の下端がベースフ
レーム37側に固定されたプーリ43に連結固定されて
いる。また、このプーリ43は無端ベルト44を介して
モータ45に連結されている。したがって、このモータ
45を駆動させるとプーリ43が回転してボールネジ4
2を回転させ、これによって、ボールナット41が下降
又は上昇するようになり、天井板40及びガイド軸39
も一緒に下降又は上昇する。なお、上記モータ45もベ
ースフレーム37側に固定されている。
【0022】ガイド軸39の下端には、図6に示すよう
なパンチ金型20における上部側部分が取り付けられて
いる。すなわち、ガイド軸39の下端にガイドプレート
46が取り付けられ、その下面にパンチ取付プレート4
7が取り付けられている。ガイドプレート46には、2
個のねじ穴48が設けられ、このねじ穴48にねじ49
が螺合している。また、パンチ取付プレート47におけ
るガイドプレート46のねじ穴48に対応する部分に
は、それぞればね収容穴50が設けられこのばね収容穴
50内にコイルばね51が収容されている。
【0023】このコイルばね51は、上端がガイドプレ
ート46のねじ49に当接し下端がCリング52によっ
て抜け止めされた状態でばね収容穴50内に収容されて
おり、パンチ金型20から取り外したり取り付けたりす
る際には、ガイドプレート46のねじ49を外し、ねじ
穴48から出し入れすることができるようにしている。
【0024】そして、パンチ取付プレート47の下側
に、上型24を構成するバッキングプレート53、パン
チプレート54,ストリッパ55が取り付けられてい
る。すなわち、パンチ取付プレート47の下側にバッキ
ングプレート53が取り付けられ、そのバッキングプレ
ート53の下側にパンチプレート54が組み付けられ、
さらに、パンチプレート54の下側に少し間隔を保って
ストリッパ55が組み付けられている。
【0025】バッキングプレート53は上面視が、図7
に示したように構成されており、2個のピン挿通穴53
aと2個の位置合わせ用穴53bが穿設されている。ま
た、パンチプレート54は上面視が、図8に示したよう
に構成されており、バッキングプレート53のピン挿通
穴53aよりもやや大径の2個のピン挿通穴54aと、
バッキングプレート53の位置合わせ用穴53bと同様
の2個の位置合わせ用穴54bが穿設されている。そし
て、ピン挿通穴54aに円筒状のミニチュアボールガイ
ド56が内嵌されている。
【0026】また、パンチプレート54の中央部には断
面形状がコ字状のパンチ54cが埋設されており、この
パンチ54cは下端がパンチプレート54から突出して
ストリッパ55の下端まで延びている。ストリッパ55
は上面視が、図9に示したように構成されており、2個
のピン固定穴55aと2個の位置合わせ用穴55bが穿
設されている。そして、中央部に、パンチ54cが挿通
できる断面コ字状のパンチ挿通穴55cが穿設されてい
る。また、バッキングプレート53のピン挿通穴53a
及びパンチプレート54のミニチュアボールガイド56
にはストリッパガイドピン57が挿通し、そのストリッ
パガイドピン57の下端がストリッパ55のピン固定穴
55aに固定されている。
【0027】ストリッパガイドピン57は上端に前述の
Cリング52が固定されてコイルばね51と同軸的に上
下に連なった状態になっている。なお、Cリング52の
下面はバッキングプレート53の上面に当接しており、
このため、Cリング52はコイルばね51の弾性によっ
てバッキングプレート53に圧接された状態になってい
る。したがって、Cリング52が固定されたストリッパ
ガイドピン57もコイルばね51によって付勢された状
態になり、コイルばね51の弾性をストリッパ55に伝
達するばね力伝達部材として機能する。
【0028】また、ガイドプレート46、パンチ取付プ
レート47及びバッキングプレート53は、固定ボルト
58によって固定されている。したがって、コイルばね
51は、パンチプレート54とストリッパ55の隙間分
だけ収縮でき伸張はできない状態になっている。すなわ
ち、コイルばね51は、上端がガイドプレート46のね
じ49に当接し下端がCリング52によって抜け止めさ
れた状態になっており、この上下のばね係止部によって
伸長できない状態でばね収容穴50内に収容されてい
る。なお、バッキングプレート53とパンチプレート5
4もボルト(図示せず)によって固定されている。
【0029】また、制御部23の側面には、CCDカメ
ラ59が下型33のダイ穴33bに向けて固定されてい
る。このCCDカメラ59は、ダイ穴33bの位置及び
下型33上に固定されるワーク36のパターン36aの
位置を検知する撮影装置として機能するようになってお
り、上型24等、昇降する部分の昇降を妨げないように
昇降軌道を避けダイ穴33bを斜め上方から傾斜した状
態で撮影できるように取り付けられている。
【0030】また、昇降機構25を支持するベースフレ
ーム37の先端部には、モニタ用カメラ60が下型33
のダイ穴33bに向けて設けられ、このモニタ用カメラ
60が捉えるダイ穴33bやワーク36のパターン36
aの画像が昇降機構25の前方に配設されたモニタ装置
61に写し出される。このモニタ用カメラ60もCCD
カメラ59と同様に前記昇降軌道を避け傾斜した状態で
配設されている。
【0031】そして、制御部23内における下部側に
は、X軸移動部26bのX軸方向の移動を制御するX軸
制御部62、Y軸移動部26aのY軸方向の移動を制御
するY軸制御部63、θ軸移動部26cの回転を制御す
るθ軸制御部64及びパンチ54cの昇降を制御するパ
ンチ制御部65が収容されている。
【0032】また、制御部23内における上部側には、
画像処理及び位置制御用のCPU66及び吸引装置を制
御するためのバルブ67が設けられている。CPU66
は、CCDカメラ59が捉える画像が入力され、これを
画像処理して位置データに変換するとともに、二つの位
置データの差を補正データとしてX軸制御部62、Y軸
制御部63及びθ軸制御部64に出力する機能を有す
る。
【0033】このような構成において、図5に示すよう
なワーク36のパターン36aに沿ってパンチング加工
を行う際には、まず、パターン36aに対応する下型3
3と上型24からなる金型本体を、パンチング装置21
に取り付ける。この場合、金型本体を構成する下型3
3、ストリッパ55、パンチプレート54、バッキング
プレート53を下側から順次積み重ね、その位置合わせ
用穴33c、55b、54b、53bに位置合わせピン
(図示せず)を挿入して、各金型間にずれがないように
する。
【0034】そして、ストリッパ55、パンチプレート
54、バッキングプレート53をボルト等で組み付けて
一体からなる上型24を形成し、下型33は基台22側
に固定し、上型24はパンチ取付プレート47に固定す
る。なお、金型本体をパンチング装置21に取り付けた
のち、パンチング加工を行う際には、金型本体から位置
合わせピンを取り除いておく。これによって、位置合わ
せピンでワーク36の大きさが規制されることがなくな
り、どのような大きさのワークでも加工できるようにな
る。
【0035】ついで、昇降機構25のモータ45を駆動
させて上型24を上方に上げた状態で、CCDカメラ5
9によって下型33のダイ穴33bを撮影する。それに
よって、その画像データはCPU66に送られ画像処理
されて位置データとして記憶部(図示せず)に記憶され
る。ついで、モニタ用カメラ60が捉える画像をモニタ
装置61で見ながら、ワーク36のパターン36aがダ
イ穴33bと略一致するようにしてθ軸移動部26c上
にワーク36を載置する。つぎに、制御部23のバルブ
67を操作することにより、吸引装置を作動させ、ワー
ク36をθ軸移動部26c上に吸引固定する。
【0036】そして、CCDカメラ59によってワーク
36のパターン36aを撮影する。この画像データはC
PU66に送られて画像処理され位置データとして記憶
部に記憶される。このパターン36aの位置データとダ
イ穴33bの位置データの差は、CPU66によって誤
差として演算処理され補正データが求められる。そし
て、この補正データに基づいて、CPU66からX軸制
御部62、Y軸制御部63及びθ軸制御部64に補正指
令が出力される。
【0037】これらの補正指令を受けた各制御部は、対
応するモータを駆動させてテーブル26を移動させるこ
とにより、ワーク36を適正な位置に移動させる。すな
わち、X軸制御部62はモータ27aを駆動させて、X
軸移動部26bをX軸における適正位置に移動させ、Y
軸制御部63はモータ28aを駆動させて、Y軸移動部
26aをY軸における適正位置移動させる。また、θ軸
制御部64はモータ29aを駆動させて、θ軸移動部2
6cをX軸およびY軸に対してずれがないように回転さ
せる。その結果、ワーク36のパターン36aがダイ穴
33bと一致するようになる。そして、上型24が降下
し、パンチ54cによってワーク36にコ字状の孔が穿
設される。
【0038】この際の動作は、まず、上型24が降下
し、上型24のストリッパ55が下型33上のワーク3
6と当接する。その後、さらに、上型24の降下が続く
と、パンチプレート54とバッキングプレート53はス
トリッパガイドピン57に対して摺動自在になっている
ため、ストリッパ55とストリッパガイドピン57がコ
イルばね51を収縮させて、パンチプレート54等から
相対的に上昇した状態になる。その結果、パンチ54c
がストリッパ55の下面から突出してダイ穴33bに嵌
合し、ワーク36を穿孔するようになる。
【0039】上記の操作を繰り返すことにより、ワーク
36のすべてのパターン36aに沿って穿孔することが
できる。なお、この一連の操作のうちのワーク36の取
り付け及びバルブ67の操作以外の操作は予め準備され
たプログラムに沿って進むようになっている。また、パ
ンチプレート54等の上型24の降下は、ワーク36の
パターン36aがダイ穴33bと一致したのち、CPU
66からパンチ制御部65に指令が出され、その指令に
基づいてパンチ制御部65がモータ45を駆動させるこ
とによって行われるようになっている。
【0040】また、他のパターンを有するワークを加工
する場合には、上型24と下型33からなる金型本体を
取り替えて、そのパターンに対応するダイ穴やパンチを
備えた金型本体を取り付けることが行われる。この場
合、コイルばね51は取り替えられることなく、パンチ
取付プレート47のばね収容穴50内に収容されたまま
であるため、どのような金型本体を用いようとも、コイ
ルばね51は一台のパンチング装置21に対して1セッ
トですむようになる。したがって、金型本体のコストが
安価につくようになる。また、上型24にばねを設けな
いため、金型本体を小型にでき、その結果、軽量化も図
れるようになる。
【0041】さらに、ばねをコイルばね51で構成する
とともに、このコイルばね51の弾性力をストリッパ5
5に伝えるばね伝達部材をストリッパガイドピン57で
構成し、コイルばね51とストリッパガイドピン57を
同軸的に、上下に配設することにより、空間の有効利用
が図れるようになり、別途ばね収容用のスペースを設け
る必要がなくなる。また、コイルばね51のばね力が効
果的にストリッパガイドピン57に伝わるようになり、
これによって精度のよいパンチング加工が可能になる。
【0042】また、コイルばね51は、上端がガイドプ
レート46のねじ49に当接し下端がCリング52によ
って抜け止めされた状態になっており、この上下のばね
係止部によって伸長できない状態でばね収容穴50内に
収容されている。したがって、コイルばね51は、伸長
を制限され、ストリッパガイドピン57の押圧によって
収縮のみできる状態になり、これによって、ストリッパ
55を付勢するコイルばね51の弾性力を一定に保持す
ることができる。その結果、ストリッパ55がワーク3
6を下型33に押さえ付ける際の押圧力が一定になり、
ワーク36の下型33への固定がより確実なものとな
る。また、パンチプレート54とストリッパ55の間隔
を、パンチ54cがダイ穴33bに嵌合する部分の適正
な長さに設定することが容易になる。その結果、ストリ
ッパ55のパンチプレート54に対する相対的な移動距
離に無駄がなくなるという効果も奏するようになる。し
たがって、実用的効果が大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態によるパンチ金型を備え
たパンチング装置を示す正面図である。
【図2】 パンチング装置の側面図である。
【図3】 パンチング装置における基台を示す平面図で
ある。
【図4】 ダイの平面図である。
【図5】 ワークのパターンを示す平面図である。
【図6】 パンチ金型を示す断面図である。
【図7】 バッキングプレートの平面図である。
【図8】 パンチプレートの平面図である。
【図9】 ストリッパの平面図である。
【図10】 従来例によるパンチ金型の金型本体を示す
断面図である。
【符号の説明】
20…パンチ金型、21…パンチング装置、24…上
型、25…昇降機構、33…下型、33b…ダイ穴、3
6…ワーク、47…パンチ取付プレート、49…ねじ、
50…ばね収容穴、51…コイルばね、52…Cリン
グ、54…パンチプレート、54c…パンチ、55…ス
トリッパ、55c…パンチ挿通穴、57…ストリッパガ
イドピン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺岡 誠人 静岡県浜松市青屋町283番地 ヤマハファ インテック株式会社内 (72)発明者 水野 保明 静岡県浜松市青屋町283番地 ヤマハファ インテック株式会社内 Fターム(参考) 4E048 LA16

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下面にパンチが垂設されたパンチプレート
    と、このパンチプレートの下側に組み付けられ前記パン
    チが挿通できるパンチ挿通穴が設けられたストリッパと
    を備えた上型と、 前記上型を垂下させた状態で固定するパンチング装置の
    上型固定部と、 前記ストリッパをパンチプレートから一定間隔を保つよ
    うに付勢するばねと、 上面に前記パンチが嵌合できるダイ穴が設けられた下型
    と、を備え、ワークが取り付けられる前記下型の上面に
    前記上型を上方から下降させて押し付け、前記ばねの弾
    性に抗してストリッパをパンチプレート側に相対的に押
    し上げることにより、前記パンチをストリッパの下端か
    ら突出させて前記下型のダイ穴に嵌合させることにより
    前記ワークをパンチング加工するパンチ金型において、 前記ばねを、前記上型固定部に設けたばね収容穴に配設
    するとともに、このばねと前記ストリッパの間にばね力
    伝達部材を設けたことを特徴とするパンチ金型。
  2. 【請求項2】前記ばね力伝達部材が、パンチプレートに
    設けた挿通穴を摺動自在に挿通しその下端がストリッパ
    に固定されたストリッパガイドピンからなるとともに、
    前記ばねが、前記ストリッパガイドピンと同軸的になる
    ようにしてストリッパガイドピンの上側に設けられたコ
    イルばねからなる請求項1に記載のパンチ金型。
  3. 【請求項3】前記ばね収容穴の上下にばね係止部が設け
    られて、前記ばねは伸長を制限されストリッパガイドピ
    ンの押圧によって収縮のみできる状態で配設されている
    請求項2に記載のパンチ金型。
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