JPH0523425B2 - - Google Patents

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JPH0523425B2
JPH0523425B2 JP60040885A JP4088585A JPH0523425B2 JP H0523425 B2 JPH0523425 B2 JP H0523425B2 JP 60040885 A JP60040885 A JP 60040885A JP 4088585 A JP4088585 A JP 4088585A JP H0523425 B2 JPH0523425 B2 JP H0523425B2
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JP
Japan
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group
coupler
general formula
groups
silver halide
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JP60040885A
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JPS61200541A (ja
Inventor
Juji Hotsuta
Hiroko Ooya
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
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Publication of JPS61200541A publication Critical patent/JPS61200541A/ja
Publication of JPH0523425B2 publication Critical patent/JPH0523425B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C7/00Multicolour photographic processes or agents therefor; Regeneration of such processing agents; Photosensitive materials for multicolour processes
    • G03C7/30Colour processes using colour-coupling substances; Materials therefor; Preparing or processing such materials
    • G03C7/32Colour coupling substances
    • G03C7/3225Combination of couplers of different kinds, e.g. yellow and magenta couplers in a same layer or in different layers of the photographic material

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
イ 産業上の利用分野 本発明は写真感光材料、特にハロゲン化銀カラ
ー感光材料に関するものである。 ロ 従来技術 ハロゲン化銀カラー感光材料においては、画
質、感度、保存性等の品質面の改良と、現像時間
の短縮及び簡便さの改良とが望まれており、この
目的で種々の研究が行われている。とりわけ、カ
メラがより小型化され、撮影感材の1コマの画面
サイズが小さくなるに伴ない、画質の改良が強く
望まれている。何故ならば、同一サイズのカラー
プリントを得るに際しての撮影用感材からの引伸
し倍率に比例した画質の改良がなされないと、細
部の描写がボケたザラザラした写真となつてしま
うからである。 本発明は、これら改良がのぞまれている諸性能
のうち特に、細部の描写性(以下、「鮮鋭性」と
記述する。)及び粒状性の向上を実現する感材に
関するものである。 特開昭59−131935号公報には、現像主薬の酸化
体とカツプリングして生成する色素が現像処理中
に適度に拡散するような耐拡散性カプラーを含む
乳剤層と、ポリマーカプラーラテツクスを含む乳
剤層とを隣接せしめると、粒状性及び鮮鋭性が改
良できるということが開示されている。しかしな
がら、かかる技術を用いても、鮮鋭性の改良は未
だ充分とはいえない。 ハ 発明の目的 本発明の目的は、粒状性を向上させると同時
に、鮮鋭性も向上させた写真感光材料を提供する
ことにある。 ニ 発明の構成及びその作用効果 即ち、本発明は、分子量が250〜450の低分子量
カプラーと、現像主薬の酸化体とのカツプリング
反応により現像処理中に色素を生成する後述の一
般式〔2〕、〔5〕、〔6〕、〔7〕、〔11〕、〔12〕
で表
される非拡散性カプラー(以下、色素拡散型カプ
ラーと称する)とをハロゲン化銀乳剤層に含有す
ることを特徴とする写真感光材料に係るものであ
る。 本発明者は従来の写真感光材料について検討し
たところ、例えば、高沸点溶剤にカプラーを溶解
させ、保護コロイド溶液中に分散した状態で塗布
して作成するカラー感光材料において、塗布時及
び現像処理時にカプラーが動かないようにするた
めには、カプラーを非拡散性にするバラスト基と
称する原子量の大きな基が必要とされていた。こ
のため、感剤に内蔵されるカプラーの分子量は通
常500以上と大きいものであつた。 本発明者は特に、カプラー母核中にカルボキシ
ル基、スルホ基の如きアルカリ易溶化基を含まな
い場合において、カプラーの分子量(NW)が
450以下であつてもカプラー及び現像により得ら
れる色素が共に非拡散性となる事を見出し、本発
明に到達したものである。但し、NWが250未満
になると、保護コロイド層中でカプラーが拡散し
易くなるので、カプラーのMWは250以上とすべ
きである。本発明においては更に、カプラーの分
子量を300〜400とすれば、本発明による効果を一
層良好に奏することができる。なお、本発明によ
る分子量250〜450のカプラーは、本明細書中では
「低分子量カプラー」と記述する。 上述の色素拡散型カプラーを乳剤層に含有させ
ることによつて、生成色素の適度な拡散性に基い
て粒状性が向上するが、この場合に回避し得なか
つた鮮鋭性の悪化は上記低分子量カプラーと組み
合わせることによつて著しく抑制され、鮮鋭性が
大きく向上するという予想外の事実が見出された
のである。 特に、こうした顕著な作用効果は、色素拡散型
カプラーと低分子量カプラーとが互いに隣接し合
う少なくとも2層の各層に夫々含有されている場
合に得られるものである。両カプラーは夫々異な
る層に含有されるのが望ましく、感色性を同じく
するハロゲン化銀乳剤層が感度の高い層及び感度
の低い層の2層から構成される場合を例にとれ
ば、感度の高い層が感度の低い層よりも支持体か
ら遠い所に位置し、かつ感度の高い層が少なくと
も色素拡散型カプラーを含有し、感度の低い層が
少なくとも低分子量カプラーを含有していること
が好ましい。又、色素拡散型カプラーを含むハロ
ゲン化銀乳剤層と低分子量カプラーを含むハロゲ
ン化銀乳剤層とが互いに隣接し合う層として構成
することが好ましい。 なお、本発明で使用する色素拡散型カプラー
は、生成色素が適度な拡散性を示すことが必須不
可欠である。この拡散性が大きすぎると現像処理
中に乳剤層から現像液が流れ出し、また拡散性が
小さすぎると粒状性向上の効果が得られない。 本発明の効果は、ハロゲン化銀乳剤層を多層に
積層せしめる場合に極めて有効である。この場
合、少くとも1層の青感性ハロゲン化銀含有保護
コロイド層と、少くとも1層の緑感性ハロゲン化
銀含有保護コロイド層と、少くとも1層の赤感性
ハロゲン化銀含有保護コロイド層とを有するカラ
ー写真感光材料を構成する。 本発明に用いる上記低分子量カプラーとして
は、次の一般式で表わされるものが好ましい。 一般式: (但、Coupはカプラー母核成分、Xは上記一般
式のカプラーと発色現像主薬の酸化体との反応
により離脱し得る基又は原子、Yはカプラー母核
に置換導入された置換成分(置換基又は原子)、
nはn≧1の整数であり、n≧2のときは複数個
のYは互いに同一であつてもよいし異なつてもよ
い。) この一般式において、カプラー母核として
は、例えばベンゾイルアセトアニリド、ピバロイ
ルアセトアニリド、1−フエニル−5−ピラゾロ
ン、ピラゾロベンツイミダゾール、ピラゾロトリ
アゾール、シアノアセチルクマロン、アセトアセ
トニトリル、インダゾロン、フエノール、ナフト
ールが挙げられる。Xとしては具体的には、後述
のX1〜X6として挙げたものが例示される。Yと
しては、例えば後述のR1〜R7、J−R8、R9
R11〜R21として例示したもののうち、水素原子
以外のものが挙げられる。 上記一般式で示される低分子量カプラーの中
で、Xの原子量の総和をA、Yの原子量の総和を
B、Coupの原子量の総和をCとすれば、 (A−1)+(B−n)/C+(n+1)=0.
1〜2.5 (但、nはYの個数を示す。) であるものが、カプラーの結晶化のしにくさ及び
現像時に生成する色素が層中を動きにくいという
点で特に望ましい。また、上記において、B−n
>A−1であると、発色現像主薬(CD)の酸化
体との反応で生じる色素、即ちCD=Coup−(Y)n
がその分子中のYの存在によつてより非拡散性を
示すことになる。また、発色性を充分にするに
は、カプラー重量と高沸点溶剤の重量との総和の
保護コロイドに対する重量の比を0.5〜1.5、更に
は0.8〜1.5にするのが望ましい。この発色性の向
上は、高沸点溶剤の重量とカプラーの重量との比
に関係なく達成され、しかも公知の内式カプラー
の発色性がカプラー重量と高沸点溶剤重量に対す
る保護コロイドの重量に依存しない事からみて、
予想外のものである。 本発明に基くカラー感光材料は、支持対上に、
感光性ハロゲン化銀及び本発明の低分子量カプラ
ーを溶解した状態で保護コロイド中に分散された
高沸点溶剤を含有した少なくとも一層の保護コロ
イド層より構成されている。 低分子量カプラーを用いて達成される鮮鋭性の
向上は、低分子量カプラーを含有する保護コロイ
ド層の画質に関しても、カラー感光材料中の他の
カラー画像形成層における画質に関しても得られ
るものである。 本発明による写真感光材料の望ましい構成とし
ては、イエローカプラーを含有する1又は2以上
の青感光性ハロゲン化銀乳剤層と、マゼンタカプ
ラーを含有する1又は2以上の緑感光性ハロゲン
化銀乳剤層と、シアンカプラーを含有する1又は
2以上の赤感光性ハロゲン化銀乳剤層とからなる
構成である。この場合、少なくとも青感光性ハロ
ゲン化銀乳剤層の少なくとも1層が低分子量イエ
ローカプラーを含有しているのがよい。 この場合、緑感光性ハロゲン化銀乳剤層や赤感
光性ハロゲン化銀乳剤層を改良せずに両層の鮮鋭
性が改良できる。最後画像としてのプリントを眼
で判断すると、鮮鋭性が同じ程度に改善されたと
き、緑感光性ハロゲン化銀乳剤層で得られるマゼ
ンタ画像の改良が最も改良されたと判断される。
それに反して青感光性層の改良は最終画像の改良
としては強く意識されない。それにもかかわらず
本発明において、青感光性層の改良が最終画像の
大幅な改良をもたらす事は意外である。 同じ理由から、緑感光性ハロゲン化銀乳剤層の
少なくとも1層が低分子量マゼンタカプラーを含
有していることが望ましい。 このような構成をとることにより、緑感性光ハ
ロゲン化銀乳剤層のみならず、その下に位置する
赤感光性ハロゲン化銀乳剤層により得られる色素
画像の鮮鋭性がより一層改良される。 従つて、写真感光材料が青感光性、緑感光性及
び赤感光性ハロゲン化銀乳剤層から構成されてい
る場合には、少なくとも、青感光性ハロゲン化銀
乳剤層に、より好ましくは青感光性及び緑感光性
ハロゲン化銀乳剤層に、最も好ましくは青感光
性、緑感光性及び赤感光性のハロゲン化銀乳剤層
の全てに本発明の低分子量カプラーを含有せしめ
ることが望ましい。 又、同じ感色性のハロゲン化銀乳剤層が2以上
の層によつて構成されている場合には、上記観点
からは、少なくとも上側に位置する層に本発明の
カプラーを含有せしめることが望ましい。 一方、撮影感剤において、広い範囲の照度の被
写体を撮影するために同一感光性層を2層以上に
する技術は広く知られており、高感度化の要求を
実現する目的からも、商品化されているハロゲン
化銀カラー感光材料に採用されている。該技術に
おいて、画像の濃度に対する寄与は最も低感度の
層が最大であり、最も多くのカプラーが用いられ
ることが多い。かかる場合に最も低感度の乳剤層
に本発明の低分子量カプラーを用いると、本発明
の効果が見い出される。 即ち、かかる観点からいうと、少なくとも青感
光性ハロゲン化銀乳剤層は2以上のハロゲン化銀
乳剤層によつて構成され、これらのハロゲン化銀
乳剤層のうち最も感度の低いハロゲン化銀乳剤層
に低分子量イエローカプラーが含有されているの
が望ましい。 又、少なくとも緑感光性ハロゲン化銀乳剤層は
2以上のハロゲン化銀乳剤層によつて構成され、
これらのハロゲン化銀乳剤層のうち最も感度の低
いハロゲン化銀乳剤層に低分子量マゼンタカプラ
ーが含有されているのがよい。 本発明の低分子量カプラーは、発色現像処理に
おいて芳香族第1級アミン現像薬(例えば、フエ
ニレンジアミン誘導体や、アミノフエノール誘導
体など)との酸化カツプリングによつて発色しう
る化合物であれば限定されないが、アルボキシル
基、スルホ基の如きアルカリ易溶化基を有するも
のは好ましくない場合がある。この低分子量カプ
ラーとしては、例えばマゼンタカプラーとして、
ピラゾロトリアゾールカプラー、5−ピラゾロン
カプラー、ピラゾロベンツイミダゾールカプラ
ー、シアノアセチルクマロンカプラー、開鎖アシ
ルアセトニトリルカプラー等があり、イエローカ
プラーとして、アシルアセトアミドカプラー(例
えばベンゾイルアセトアニリド類、ピバロイアセ
トアニリド類)等があり、シアンカプラーとし
て、ナフトールカプラー、およびフエノールカプ
ラー等がある。カプラーは銀イオンに対し4当量
性あるいは5当量性のどちらでもよい。 又、本発明の低分子量カプラーを2種以上併用
して写真性能をより改良することもできる。この
場合の併用の一例としては、一方のカプラーのカ
ツプリング速度が他方のカプラーのカツプリング
速度の1.3乃至15倍であるカプラー同士を併用す
る方法がある。ここに、カプラーのカツプリング
速度は、相互に明瞭に分離し得る異つた色素を与
える2種類のカプラーA及びBを混合して乳剤に
添加して発色現像することによつて得られる色像
中のそれぞれの色素量を測定することによつて、
相対的な値として決定できる。 カプラーAの最高濃度(DA)max.、中途段階
では濃度DAの発色を、またカプラーBについて
のそれをそれぞれ(DB)max.、DBの発色を表す
とすれば、両カプラーの反応活性の比RA/RB
次の式で表わされる。 RA/RB=log(1−DA/(DA)max.)/log(1−DB/(
DB)max.) つまり、混合したカプラーを含む乳剤に、種々
の段階の露光を与え、発色現像して得られる数個
のDAとDBとの組を直交する2軸にlog(1−
D/D max)としてプロツトして得られる直線の 勾配から、カツプリング活性比RA/RBが求めら
れる。 本発明に使用する低分子量カプラーを更に詳細
に説明する。 まず、イエロー用の低分子量カプラーは、ベン
ゾイルアセトアニリドを母核とするものが好まし
く、特に 一般式: (但、R1、R2、R3及びR4は置換成分(置換基又
は水素原子等の原子)、X1はこの一般式のカプ
ラーと発色現像主薬の酸化体との反応により離脱
し得る基又は原子である。) で表わされるイエローカプラーであるのが好まし
い。但、この一般式において、R1、R2、R3、R4
とX1との原子量の総和は30〜210が望ましく、50
〜165が更に望ましい。 上記一般式中、R1、R2、R3、R4は同じであ
つても異つてもよく、例えば水素原子、ハロゲン
原子、アルキル基(例えばメチル基、エチル基、
イソプロピル基など)、アルコキシ基(例えばメ
トキシ基、エトキシ基、メトキシエトキシ基な
ど)、アリールオキシ基(例えばフエノキシ基な
ど)、アシルアミノ基(例えばアセチルアミノ基、
トリフルオロアセチルアミノ基など)、スルホン
アミノ基(例えばメタンスルホンアミノ基、ベン
ゼンスルホンアミノ基など)、カルバモイル基、
スルフアモイル基、アルキルチオ基、アルキルス
ルホニル基、アルコキシカルボニル基、ウレイド
基、シアノ基が挙げられる。X1は既述したXと
同義であり、好ましくは水素原子、ハロゲン原子
及び次の一般式で表わされるものが例示される。 一般式:
【式】
【式】 この一般式中、Aは酸素原子またはイオウ原子
を表わし、Bはアリール環またはヘテロ環を形成
するのに必要な非金属原子群を表わし、Eは窒素
原子とともに5員または6員ヘテロ環を形成する
のに必要な非金属原子群を表わす。これらの環は
さらにアリール環またはヘテロ環と縮合していて
もよい。Dは有機基(例えばアルキル基、アリー
ル基)又は原子(例えばハロゲン原子)を表わ
し、bは0または正の整数を表わす。bが複数の
ときDは同じであつても異つていてもよい。Dは
−O−、−S−、−COO−、−CONH−、−SO2NH
−、−NHCONH−、−SO2−、−CO−、−NHCO
−、−OCO−、−NHSO2、−NH−等の連結基を含
んでいてもよい。 上記イエローカプラーを以下に具体的に例示す
る。 また、ピバロイルアセトアニリドを母核とする
イエローカプラーも好ましく、特に次の一般式
のイエローカプラーが使用可能である。 一般式: ここに、R5、R6及びX2の原子量の総和は35〜
230が好ましく、80〜185が更に好ましい。R5
びR6は前述のR1、R2と同義であり、それぞれ同
じでも異つていてもよく、例えば水素原子、ハロ
ゲン原子、アルキル基(例えばメチル基、エチル
基、イソプロピル基など)、アルコキシ基(例え
ばメトキシ基、エトキシ基、メトキシエトキシ基
など)、アリールオキシ基(例えばフエノキシ基
など)、アシルアミノ基(例えばアセチルアミノ
基、トリフルオロアセチルアミノ基など)、スル
ホンアミノ基(例えばメタンスルホンアミノ基、
ベンゼンスルホンアミノ基など)、カルバモイル
基、スルフアモイル基、アルキルチオ基、アルキ
ルスルホニル基、アルコキシカルボニル基、ウレ
イド基、シアノ基が例示される。 X2は上述のX1と同義であり、同じものが例示
される。 この一般式のイエローカプラーの具体例は次
の通りである。 イエローカプラーとしては、ベンゾイルアセト
アニリド系のものが発色濃度が高く、より薄層化
できるという点において好ましい。 本発明で使用する好ましい低分子量マゼンタカ
プラーは、ピラゾロトリアゾールを母核とするも
のであり、特に 一般式: (但、R7、−J−R8及びR9はいずれも上述のR1
またX3は上述のX1と同義である。)で表わされる
マゼンタカプラーである。但し、この一般式に
おいて、R7、−J−R8及びR9とXであるX3との
原子量の総和は150〜340であるのが望ましく、
200〜300がより好ましい。 R7及びR8は例えば水素原子、それぞれ置換基
を有してもよいアルキル基(例えばメチル基、エ
チル基、イソプロピル基、プロピル基、ブチル
基)、アリール基(例えばフエニル基、ナフチル
基)またはヘテロ環残基を表わし、Jは例えば結
合手、−O−、−S−、
【式】を表わし、R10 は水素原子またはアルキル基を表わし、又、R9
は例えば水素原子を表わす。X3としては、水素
原子、ハロゲン原子及び以下の一般式の基が好ま
しい。 一般式: −S−R12 この一般式において、R11はハロゲン原子、ア
ルキル基(例えばメチル基、エチル基)、アルコ
キシ基(例えばメトキシ基、エトキシ基)、アシ
ルアミノ基(例えばアセトアミド基、ベンズアミ
ド基)、アルコキシカルボニル基(例えばメトキ
シカルボニル基)、アニリノ基(例えば2−クロ
ロアニリノ基、5−アセトアミドアニリノ基)、
N−アルキルカルバモイル基(例えばN−メチル
カルバモイル基)、ウレイド基(例えばN−メチ
ルウレイド基)、シアノ基、アリール基(例えば
フエニル基、ナフチル基)、N,N−ジアルキル
スルフアモイル基、ニトロ基、ヒドロキシ基、カ
ルボキシ基およびアリールオキシ基などから選ば
れる基又は原子であり、gが2以上のときR11
同じでも異なつてもよい。 R12は置換もしくは無置換のアルキル基(例え
ばブチル基、メチル基など)、アラルキル基(例
えばベンジル基など)、アルケニル基(例えばア
リル基など)または環状アルキル基(例えばシク
ロペンチル基など)を表わし、置換基としてはハ
ロゲン原子、アルコキシ基(例えばブトキシ基、
メチルオキシ基など)、アシルアミノ基(例えば
アセトアミド基、テトラジカンアミド基など)、
アルコキシカルボニル基(メトキシカルボニル基
など)、N−アルキルカルバモイル基(N−メチ
ルカルバモイル基など)、ウレイド基(エチルウ
レイド基など)、シアノ基、アリール基(フエニ
ル基など)、ニトロ基、アルキルチオ基(メチル
チオ基など)アルキルスルフイニル基(エチルス
ルフイニル基など)、アルキルスルホン基、アニ
リノ基、スルホンアミド基(エチルスルホンアミ
ド基など)、N−アルキルスルフアモイル基、ア
リールオキシ基およびアシル基(アセチル基な
ど)から選ばれる。 この低分子量マゼンタカプラーの具体例は次の
通りである。 マゼンタカプラーとしては、上記以外には、1
−フエニル−5−ピラゾロンまたはピラゾロベン
ツイミダゾールを母核とするものが好ましく、特
に次の一般式及びで表わされるものが挙げら
れる。 一般式: 一般式: ここに、R13及びR14はいずれも上述のR1と、
又、X4は上述のXと同義である。R13、(R14f
びX4の原子量の総和は、一般式においては好
ましくは95〜290、より好ましくは140〜245であ
り、一般式においては好ましくは95〜295、よ
り好ましくは145〜245である。 上記一般式、中、R13としては例えばアシ
ルアミノ基(例えばプロパンアミド基、ベンズア
ミド基)、アニリノ基(例えば2−クロロアニリ
ノ基、5−アセトアミドアニリノ基)またはウレ
イド基(例えばフエニルウレイド基、ブタンウレ
イド基)が挙げられ、R14としては例えば水素原
子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、
ヒドロキシカルボニル基、アルコキシカルボニル
基、ニトロ基、アリールオキシ基、シアノ基また
はアシルアミノ基が挙げられ、X4としては上述
のX3と同じものが挙げられる。fは0〜4の整
数であり、fが2以上の時は各R14は同じでも異
なつていても良い。このマゼンタカプラーの具体
例は次の通りである。 マゼンタカプラーとしては一般式に示される
如きピラゾロトリアゾール系のものが、現像で得
られる色素が不要な青色光吸収がなく、発色濃度
が高く、より薄層化できるという点において好ま
しい。 本発明に使用可能なシアンカプラーはフエノー
ルまたはナフトールを母核とするものが好まし
く、特に、次の一般式及びのものがよい。 一般式: 一般式: この一般式において、R15〜R21はいずれも上
述のR1と、又、X5、X6はいずれも上述のXと同
義である。一般式において、R15、R17〜R19
びX5の原子量の総和は165〜350が好ましく、200
〜300がより好ましい。又、一般式において、
R16〜R21及びR6の原子量の総和は115〜310が好
ましく、160〜265がより好ましい。 R15としては例えば水素原子、脂肪族基(例え
ばメチル、イソプロピル、アシル、シクロヘキシ
ル、オクチルのようなアルキル基)、アルコキシ
基(例えばメトキシ、イソプロポキシ、ペンタデ
シロキシ)、アリールオキシ基(例えばフエノキ
シ、β−tert−ブチルフエノキシ基)、次の一般
式に示すアシルアミド基、スルホンアミド基、ウ
レイド基またはカルバモイル基が挙げられる。 −NH−CO−G −NH−SO2−G −NHCONH−G 式中G、G′は同一でも異つていてもよく、そ
れぞれ水素原子(但し、G、G′が同時に水素原
子であることはない)、炭素数1〜8の脂肪族基、
好ましくは炭素数4〜8の直鎖又は枝分れしたア
ルキル基や環状アルキル基(例えばシクロプロピ
ル、シクロヘキシル、ノルボニルなど)、または
アリール基(例えばフエニル、ナフチルなど)を
表わす。ここで上記のアルキル基、アリール基は
ハロゲン原子(例えばフツ素、塩素など)、ニト
ロ基、シアノ基、アミノ基(例えばアミノ、アル
キルアミノ、ジアルキルアミノ、アニリノ、N−
アルキルアニリノなど)、アルキル基(例えば前
記の如きもの)、アリール基(例えばフエニル、
アセチルアミノフエニルなど)、アルコキシカル
ボニル基(例えばブチルオキシカルボニルなど)、
アシルオキシカルボニル基、アミド基(例えばア
セトアミド、メタンスルホンアミドなど)、イミ
ド基(例えばコハク酸イミドなど)、カルバモイ
ド基(例えばN,N−ジエチルカルバモイルな
ど)、スルフアモイル基(例えばN,N−ジエチ
ルスルフアモイなど)、アルコキシ基(例えばエ
トキシ、ブチルオキシ、オクチルオキシなど)、
アリールオキシ基(例えばフエノキシ、メチルフ
エノキシなど)等で置換されていてもよい。R15
は上記の置換基の他、通常用いられる置換基を含
んでもかまわない。R16は例えば水素原子、脂肪
族基、特にアルキル基あるいは上記一般式で表わ
されるカルバモイル基から選ばれる。R17、R18
R19、R20及びR21としては例えば各々水素原子、
ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、アルコ
キシ基、アルキルチオ基、ヘテロ環基、アミノ
基、カルボンアミド基、スルホンアミド基、スル
フアミル基、又はカルバミル基が挙げられる。
R17の具体的なものとしては次のものが挙げられ
る。 水素原子、ハロゲン原子、(例えばクロル、ブ
ロムなど)、第一、第二または第三アルキル基
(例えばメチル、プロピル、イソプロピル、n−
ブチル、第二ブチル、第三ブチル、ヘキシル、2
−クロロブチル、2−ヒドロキシエチル、2−フ
エニルエチル2−(2,4,6−トリクロロフエ
ニル)エチル、2−アミノエチル等)、アルキル
チオ基(例えばオクチルチオなど)、アリール基
(例えばフエニル、4−メチルフエニル、2,4,
6−トリクロロフエニル、3,5−ジブロモフエ
ニル、4−トリフルオロメチルフエニル、2−ト
リルフルオロメチルフエニル、3−トリフルオロ
メチルフエニル、ナフチル、2−クロロナフチ
ル、3−エチルナフチル等)、複素環式基(例え
ばベンゾフラニル基、フラニル基、チアゾリル
基、ベンゾチアゾリル基、ナフトチアゾリル基、
オキサゾリル基、ベンズオキサゾリル基、ナフト
オキサゾリル基、ピリジル基、キノリニル基等)、
アミノ基(例えばアミノ、メチルアミノ、ジエチ
ルアミノ、フエニルアミノ、トリルアミノ、4−
シアノフエニルアミノ−2−トリフルオロメチル
フエニルアミノ、ベンゾチアゾールアミノ等)、
カルボンアミド基(例えばエチルカルボンアミド
等の如きアルキルカルボンアミド基;フエニルカ
ルボンアミド、2,4,6−トリクロロフエニル
カルボンアミド、4−メチルフエニルカルボンア
ミド、2−エトキシフエニルカルボンアミド等の
如きアリールカルボンアミド基;チアゾリルカル
ボンアミド、ベンゾチアゾリルカルボンアミド、
オキサゾリルカルボンアミド、ベンゾオキサゾリ
ルカルボンアミド、イミダゾリルカルボンアミ
ド、ベンズイミダゾリルカルボンアミド等の如き
複素環式カルボンアミド基等)、スルホンアミド
基(例えばブチルスルホンアミド、フエニルエチ
ルスルホンアミド等の如きアルキルスルホンアミ
ド基;フエニルスルホンアミド、2,4,6−ト
リクロロフエニルスルホンアミド、2−メトキシ
フエニルスルホンアミド、3−カルボキシフエニ
ルスルホンアミド等の如きアリールスルホンアミ
ド基;チアゾリルスルホンアミド、ベンゾチアゾ
リルスルホンアミド、イミダゾリルスルホンアミ
ド、ベンズイミダゾリルスルホンアミド、ピリジ
ルスルホンアミド等の如き複素環式スルホンアミ
ド基など)、スルフアミル基(例えばプロピルス
ルフアミル、オクチルスルフアミル等の如きアル
キルスルフアミル基;フエニルスルフアミル、
2,4,6−トリクロロフエニルスルフアミル、
2−メトキシフエニルスルフアミルの如きアリー
ルスルフアミル基;チアゾリルスルフアミル、ベ
ンゾチアゾリルスルフアミル、オキサゾリルスル
フアミル、ベンズイミダゾリルスルフアミル、ピ
リジルスルフアミル基等の如き複素環式スルフア
ミル基など)およびカルバミル基(例えばエチル
カルバミル、オクチルカルバミル等の如きアルキ
ルカルバミル基;フエニルカルバミル、2,4,
6−トリクロロフエニルカルバミル等の如きアリ
ールカルバミル基およびチアゾリルカルバミル、
ベンゾチアゾリルカルバミル、オキサゾリルカル
バミル、イミダゾリルカルバミル、ベンズイミダ
ゾリルカルバミル基等の如き複素環式カルバミル
基など)である。R18、R17、R20及びR21も具体
的にはそれぞれR17において挙げたものを挙げる
ことができ、Jは下記のような5及びまたは6員
環を形勢するに必要な非金属原子を表わす。すな
わちベンゼン環、シクロヘキセン環、シクロペン
テン環、チアゾール環、オキサゾール環イミダゾ
ール環、ピリジン環、ピロール環など。このうち
好ましいものはベンゼン環である。 X5、X6は好ましくは水素原子、ハロゲン原子
及び−O−、−S−、−N=N−を介してカツプリ
ング位と結合している基(例えばアルキル、アリ
ール、複素環)である。該基として好ましいもの
としては、アルコキシ、アリールオキシ、アルキ
ルチオ、アリールチオ基が挙げられる。これらの
基は更に−O−、−S−、−NH−、−CONH−、−
COO−、−SO2NH−、−SO、−SO2−、−CO−、
【式】
【式】等の二価の基 を介して置換基(例えばアルキル、アリール、複
素環)を有していてもよい。 シアンカプラーの具体例は次の通りである。 なお、本発明においては、上述した各色の低分
子量カプラーと併用して、公知のカプラーを含有
せしめてよい。但、この場合には、本発明による
低分子量カプラーは全カプラー量の100重量部当
り50〜100重量部使用することが望ましい。 これらのカプラーは、一般に、ハロゲン化銀乳
剤層中の銀1モル当り2×10-3モル〜5×10-1
ル、好ましくは1×10-2モル〜5×10-1モル添加
される。 本発明に用いる色素拡散型カプラーとしては、
例えば下記一般式〔1〕で示される化合物が挙げ
られる。 一般式〔1〕: (A)a――B 式中、Aは現像主薬酸化体と反応してB部分を
上記現像主薬酸化体の量応じて放出し、かつ適度
な拡散性を有する色素を生成するカプラー残基で
あり、Bは一般式1で示される化合物を耐拡散化
する有機残基を表わす。aは1または2である。 Aの具体例としては、例えばフエノール類、ナ
フトール類、5−ピラゾロン類、ピラゾロトリア
ゾール類、ピラゾロベンツイミダゾール類、イン
ダゾロン類、アシルアセトアニリド類の残基が挙
げられる。 Bとしては、炭素数8〜36の基が好ましい。 一般式〔1〕で示される化合物のうち、適度な
拡散性を有するイエロー色素を生成するものとし
ては、下記一般式〔2〕に示すものが好ましい。 一般式〔2〕: 式中、R31及びR32はそれぞれ水素原子、ハロ
ゲン原子、アルキル基(例えばメチル基、イソプ
ロピル基、ヒドロキシエチル基など)、アリール
基、アルコキシ基(例えばメトキシ基、エトキシ
基、ブトキシ基、メトキシエトキシ基など)、ア
リールオキシ基(例えばフエノキシ基など)、ア
シルアミノ基(例えばアセチルアミノ基、ベンゾ
イルアミノ基、トリフルオロアセチルアミノ基な
ど)、スルホンアミノ基(例えばメタンスルホン
アミノ基などのアルキルスルホンアミノ、ベンゼ
ンスルホンアミノ基などのアリールスルホンアミ
ノ)、カルバモイル基、スルフアモイル基、アル
キルチオ基、アルキルスルホニル基、アリールス
ルホニル基、アルコキシカルボニル基、ウレイド
基、シアノ基、カルボキシル基、ヒドロキシ基ま
たはスルホ基を表わす。 R33はt−ブチル基またはフエニル基を表わ
す。該フエニル基は、置換基として上記R31
R32として挙げたものを1〜2個有していてよ
い。 また、R33がt−ブチル基の場合には、R31
びR32炭素数の合計は10以下のものが好ましく、
R33がフエニル基の場合には、R33の置換基、R31
及びR32の炭素数の合計が10以下のものが好まし
い。 B1は一般式〔2〕で示される化合物を耐拡散
化し、かつ発色現像主薬酸化体との反応により離
脱しうる基を表わし、好ましくは炭素数8〜36で
ある。詳しくは次の一般式〔3〕または一般式
〔4〕で表わすことができる。 一般式〔3〕:
【式】 一般式〔4〕:
【式】 式中、Aは酸素原子またはイオウ原子を表わ
し、Bはアリール環または5〜6員のヘテロ環を
形成するのに必要な非金属原子郡を表わし、Eは
窒素原子とともに5〜6員のヘテロ環を形成する
のに必要な非金属原子群を表わす。これらの環は
さらに縮合していてもよい。Dは例えば、直接又
は−O−、−S−、−SO2−、−CO−、−NH−、−
COO−、−CONH−、−NHCO−、−NHSO2−、
−SO2NH−、−NHCONH−等を介して上記環に
結合するアルキル基(例えばペンタデシルル基、
ヘキサデシル基、ドデシル基、テトラデシル基、
エチルヘキシル基、α−2,4−ジ−t−アシル
フエノキシプロピル基、ドデシルオキシエチル基
など)、アリール基(例えばフエニル基、ペンタ
デシルオキシフエニル基など)、ニトロ基などを
表わし、bは正の整数を表わし、bが2以上のと
きに各Dは同一でも異なつていてもよい。 一般式〔2〕で示される具体例を以下に示す。 一般式〔1〕で示される化合物のうち、マゼン
タ色素を生成するものとしては、下記一般式
〔5〕〜〔7〕に示すものが好ましい。 一般式〔5〕: 一般式〔6〕: 一般式〔7〕: R34はアニリノ基(例えばフエニルアミノ)、
o−クロルアニリノ、2−クロル−5−カルボキ
シアニリノ)、アシルアミノ基(例えばフエニル
カルボニルアミノの如きアリールカルボニルアミ
ノ基、アセトアミノ、モノクロルアセトアミノ、
ベンジルカルボニルアミノ、メトキシアセチルア
ミノ、ブタンアミド、t−ブチルカルボニルアミ
ノ、ヘキサンアミドの如きアルカンアミド基)、
ウレイド基(例えばフエニルウレイドの如きアリ
ールウレイド基、プロピルウレイドの如きアルキ
ルウレイド基)、アルキル基(例えばブチル基、
メチル基)を表わす。R35およひR36は各々、水
素原子、ハロゲン原子、アルキル基(例えばメチ
ル基、エチル基)、アルコキシ基(例えばメトキ
シ基、エトキシ基)、アシルアミノ基(例えばア
セトアミド基、ベンズアミド基)、アルコキシカ
ルボニル基(例えばメトキシカルボニル基)、N
−アルキルカルバモイル基(例えばN−メチルカ
ルバモイル基)、ウレイド基(例えばN−メチル
ウレイド基)、シアノ基、アリール基(例えばフ
エニル基、ナフチル基)、N,N−ジアルキルス
ルフアモイル基、ニトロ基、ヒドロキシ基、カル
ボキシ基またはアリールオキシ基などを表わし、
cは0〜4の整数であり、cが2以上のときR35
は同じても異つていてもよい。ただし、一般式
〔5〕および〔6〕ではR34と(R35)cに、一般
式〔7〕ではR35とR36に含まれる炭素数の合計
は10以下が好ましい。 B2は一般式〔5〕〜〔7〕で示される化合物
を耐拡散化し、かつ発色現像主薬酸化体との反応
により離脱しうる基を表わし、好ましくは炭素数
8〜36である。 詳しくは一般式〔8〕〜〔10〕で表わされる。 一般式〔8〕: 一般式
〔9〕: −S−R37 一般式〔10〕: 式中、R35は一般式〔5〕〜〔7〕でR35とし
て列挙したものより選ばれ、dが2以上のとき各
R35は同じでも異なつていてもよい。 R37は置換もしくは無置換のアルキル基(例え
ばブチル基、ドデシル基など)、アラルキル基
(例えばベンジル基など)、アルケニル基(例えば
アリル基など)または環状アルキル基(例えばシ
クロペンチル基など)を表わし置換基としてはハ
ロゲン原子、アルコキシ基(例えばブトキシ基、
ドデシルオキシ基など)、アシルアミノ基(例え
ばアセトアミド基、テトラジカンアミド基など)、
アルコキシカルボニル基(テトラデシルオキシカ
ルボニル基など)、N−アルキルカルバモイル基
(N−ドデシルカルバモイル基など)、ウレイド基
(テトラデシルウレイド基など)、シアノ基、アリ
ール基(フエニル基など)、ニトロ基、アルキル
チオ基(ドデシルチオ基など)、アルキルスルフ
イニル基(テトラデシルスルフイニル基など)、
アルキルスルホン基、アニリノ基、スルホンアミ
ド基(ヘキサデカンスルホンアミド基など)、N
−アルキルスルフアモイル基、アリールオキシ基
およびアシル基(テトラデカノイル基など)から
選ばれる。 一般式〔5〕〜〔7〕により表わされる具体例
を下記に示す。 一般式〔1〕で示される化合物のうち、シアン
色素を生成するものとしては、下記一般式〔11〕
〜〔12〕に示すものが好ましい。 一般式〔11〕: 一般式〔12〕: R38は水素原子、炭素数10以下の脂肪族基(例
えばメチル、イソプロピル、アシ、シクロヘキシ
ル、オクチルのようなアルキル基)、炭素数10以
下のアルコキシ基(例えばメトキシ、イソプロポ
キシ、ペンタデシロキシ)、アリールオキシ基
(例えばフエノキシ、p−tert−ブチルフエノキ
シ基)、下記式〔13〕〜〔16〕に示す基を表わす。 −NH−CD−D1 〔13〕 −NH−SO2−D1 〔14〕 −NHCONH−D1 〔15〕 式中D1、D2はそれぞれ水素原子(但し、D1
D2が同時に水素原子であることはなく、D1、D2
の炭素数の合計は12以下)、炭素数12以下の脂肪
族基、好ましくは炭素数4〜10の直鎖又は枝分れ
したアルキル基や環状アルキル基(例えばシクロ
プロピル、シクロヘキシル、ノルボニルなど)ま
たはアリール基(例えばフエニル、ナフチルな
ど)を表わす。ここで上記のアルキル基、環状ア
ルキル基、アリール基はそれぞれハロゲン原子
(例えばフツ素、塩素など)、ニトロ基、シアノ
基、水酸基、カルボキシ基、アミノ基(例えばア
ミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アニ
リノ、N−アルキルアニリノなど)、アルキル基
(例えば前記の如きもの)、アリール基(例えばフ
エニル、アセチルアミノフエニルなど)、アルコ
キシカルボニル基(例えばブチルオキシカルボニ
ルなど)、アシルオキシカルボニル基、アミド基
(例えばアセトアミド、メタンスルホンアミドな
ど)、イミド基(例えばコハク酸イミドなど)、カ
ルバモイル基(例えばN,N−ジエチルカルバモ
イルなど)、スルフアモイル基(例えばN,N−
ジエチルスルフアモイルなど)、アルコキシ基
(例えばエトキシ、ブチルオキシ、オクチルオキ
シなど)、アリールオキシ基(例えばフエノキシ、
メチルフエノキシなど)等で置換されていてもよ
い。R38は上記の置換基に限られず、他の置換基
を含んでいてもよい。R40は水素原子、炭素数12
以下の脂肪族基、特に炭素数1〜10のアルキル基
または一般式〔16〕で表わされる基から選ばれ
る。R39、R41、R42、R43およびR44は各々水素原
子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、ア
ルコキシ基、アルキルチオ基、ヘテロ環基、アミ
ノ基、カルボンアミド基、スルホンアミド基、ス
ルフアミル基、又はカルバミル基を表わす。 Jはベンゼン環、シクロヘキセン環、シクロペ
ンテン環、チアゾール環、オキサゾール環、イミ
ダゾール環、ピリジン環、ピロール環などの如き
5およびまたは6員環を形成するに必要な非金属
原子を表わす。このうち好ましいものはベンゼン
環である。 B3は好ましくは炭素数8〜36の基であり、−O
−、−S−を介して結合しており、好ましくはア
ルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリ
ールチオ基を表わし、更に2価基(例えば−O
−、−S−、−NH−、−CONH−、−COO−、−
SO2NH−、−SO−、−SO2−、−CO−、
【式】
【式】等を含んでい てもよく、更にこれらの基はアルキル基、アルコ
キシ基、−COOH、−SO3H、−OH−、−SO2NH2
などの置換基を有していてもよい。 一般式〔11〕、〔12〕で示される具体例を示す。 色素拡散型カプラーの添加量は銀1モルあたり
0.005モル〜0.2モル、好ましくは0.01モル〜0.05
モルである。 本発明において、色素拡散型カプラー及び低分
子量カプラーを感光性ハロゲン化銀含有保護コロ
イド層に含有せしめるには、従来から知られてい
る方法によればよい。すなわち、通常、沸点約
150℃以上の高沸点有機溶媒に、必要に応じて低
沸点、及びまたは水溶性有機溶媒を併用し溶解
し、ゼラチン水溶液などの親水性バインダー中に
界面活性剤を用いて撹拌器、ホモジナイザー、コ
ロイドミル、フロージツトミキサー、長音波装置
等の分散手段を用いて、乳化分散した後、目的と
する親水性コロイド層中に添加すればよい。分散
液または分散と同時に低沸点有機溶媒を除去する
工程を入れても良い。 高沸点有機溶媒としては現像主薬の酸化体と反
応しないフエノール誘導体、フタル酸エステル、
リン酸エステル、クエン酸エステル、安息香酸エ
ステル、アルキルアミド、脂肪酸エステル、トリ
メシン酸エステル等の沸点150℃以上の有機溶媒
が用いられる。 疎水性化合物の低沸点溶媒単独又は高沸点溶媒
と併用した溶媒に溶かし、機械的又は超音波を用
いて水中に分散する時の分散助剤として、アニオ
ン性活性剤、ノニオン性界面活性剤、カチオン性
界面活性剤を用いる事が出来る。 本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用いられ
るハロゲン化銀乳剤には、ハロゲン化銀として臭
化銀、沃臭化銀、沃塩化銀、塩臭化銀、及び塩化
銀等の通常のハロゲン化銀乳剤に使用される任意
のものを用いる事が出来る。 本発明のハロゲン化銀乳剤に用いられるハロゲ
ン化銀粒子は、酸性法、中性法、アンモニア法の
いずれかで得られたものでもよい。該粒子は一時
に成長させても良いし、種粒子をつくつた後成長
させても良い。種粒子をつくる方法と成長させる
方法は同じであつても、異なつても良い。 ハロゲン化銀乳剤はハロゲンイオンと銀イオン
を同時に混合しても、いずれか一方が存在する中
に、他方を混合してもよい。また、ハロゲン化銀
結晶の臨界成長速度を考慮しつつ、ハライドイオ
ンと銀イオンを混合釜内のPH、pAGをコントロ
ールしつつ逐次同時に添加する異により、生成さ
せても良い。成長後にコンバージシヨン法を用い
て、粒子のハロゲン組成を変化させても良い。 本発明のハロゲン化銀乳剤の製造時に、必要に
応じてハロゲン化銀溶剤を用いる事により、ハロ
ゲン化銀粒子の粒子サイズ、粒子の形状、粒子サ
イズ分布、粒子の成長速度をコントロール出来
る。 本発明のハロゲン化銀乳剤に用いられるハロゲ
ン化銀粒子は、粒子を形成する過程及び/又は成
長させる過程で、カドミウム塩、亜鉛塩、鉛塩、
タリウム塩、イリジウム塩又は錯塩、ロジウム塩
又は錯塩、鉄塩又は錯塩を用いて金属イオンを添
加し、粒子内部に及び/又は粒子表面に包合させ
る事が出来、また適当な還元的雰囲気におく事に
より、粒子内部及び/又は粒子表面に還元増感核
を付与出来る。 本発明のハロゲン化銀乳剤は、ハロゲン化銀粒
子の成長の終了後に不要な可溶性塩類を除去して
も良いし、あるいは含有させたままで良い。該塩
類を除去する場合には、リサーチデイスクロジヤ
ー17643号記載の方法に基づいて行う事が出来る。 本発明のハロゲン化銀乳剤に用いられるハロゲ
ン化銀粒子は、内部と表面が均一な層から成つて
いても良いし、異なる層から成つても良い。 本発明のハロゲン化銀乳剤に用いられるハロゲ
ン化銀粒子は、潜像が主として表面に形成される
ような粒子であつても良く、また主として粒子内
部に形成されるような粒子でも良い。 本発明のハロゲン化銀乳剤に用いられるハロゲ
ン化銀粒子は、規則的な結晶形を持つものでも良
いし、球状や板状のような変則的な結晶形を持つ
ものでも良い。これら粒子において、〔1、0、
0〕面と〔1、1、1〕面の比率は任意のものが
使用出来る。又、これら結晶形の複数形を持つも
のでも良く、様々な結晶形の粒子が混合されても
良い。 本発明のハロゲン化銀乳剤は、別々に形成した
2種以上のハロゲン化銀乳剤を混合して用いても
良い。 本発明のハロゲン化銀乳剤は、常法により科学
増感させる。即ち、銀イオンと反応できる硫黄を
含む化合物や、活性ゼラチンを用いる硫黄増感
法、セレン化合物を用いるセレン増感法、還元性
物質を用いる還元増還法、金その他の貴金属化合
物を用いる貴金属増感法などを単独又は組合わせ
て用いる事が出来る。 本発明のハロゲン化銀乳剤は、写真業界におい
て、増感色素として知られている色素を用いて、
所望の波長域に光学的に増感出来る。増感色素は
単独で用いても良いが、2種以上を組合わせて用
いても良い。増感色素とともにそれ自身分光増感
作用を持たない色素、あるいは可視光を実質的に
吸収しない化合物であつて、増感色素の増感作用
を強める強色増感剤を乳剤中に含有させても良
い。 本発明のハロゲン化銀乳剤には、感光材料の製
造工程、保存中、あるいは写真処理中のカブリの
防止、及び/又は写真性能を安定に保つ事を目的
として化学熟成中、及び/又は化学熟成の終了
時、及び/又は化学熟成の終了後、ハロゲン化銀
乳剤を塗布するまでに、写真業界においてカブリ
防止剤又は安定剤として知られている化合物を加
える事が出来る。 本発明のハロゲン化銀乳剤のバインダー(又は
保護コロイド)としては、ゼラチンを用いるのが
有利であるが、それ以外にゼラチン誘導体、ゼラ
チンと他の高分子のグラフトポリマー、蛋白質、
糖誘導体、セルロース誘導体、単一あるいは共重
合体の如き合成親水性高分子物質等の親水性コロ
イドも用いる事が出来る。 本発明のハロゲン化銀乳剤を用いた感光材料の
写真乳剤層、その他の親水性コロイド層は、バイ
ンダー(又は保護コロイド)分子を架橋させ、膜
強度を高める硬膜剤を単独又は併用することによ
り硬膜される。硬膜剤は、処理液中に硬膜剤を加
える必要がない程度に、感光材料を硬膜出来る量
添加する事が望ましいが、処理液中に硬膜剤を加
える事も可能である。 本発明のハロゲン化銀乳剤を用いた感光材料の
ハロゲン化銀乳剤層及び/又は他の親水性コロイ
ド層の柔軟性を高める目的で可塑剤を添加出来
る。 本発明のハロゲン化銀乳剤を用いた感光材料の
写真乳剤層その他の親水性コロイド層に寸法安定
性の改良などを目的として、水不溶又は難溶性合
成ポリマーの分散物(ラテツクス)を含む事が出
来る。 本発明のハロゲン化銀乳剤を用いたカラー感光
材料には、色素画像の劣化を防止する画像安定剤
を用いる事が出来る。 本発明の感光材料の保護層、中間層等の親水性
コロイド層に感光材料が摩擦等で帯電する事に起
因する放電によるカブリ防止、画像のUV光によ
り劣化を防止するために紫外線吸収剤を含んでい
ても良い。 本発明のハロゲン化銀乳剤を用いたカラー感光
材料には、フイルター層、ハレーシヨン防止層、
及び/又はイラジエーシヨン防止層等の補助層を
設ける事が出来る。これらの層中及び/又は乳剤
層中には現像処理中にカラー感光材料より流出す
るかもしくは漂白される染料が含有させられても
良い。 本発明のハロゲン化銀乳剤を用いたハロゲン化
銀感光材料のハロゲン化銀乳剤層、及び/又はそ
の他の親水性コロイド層に感光材料の光沢を低減
する加筆性を高める、感光相互のくつつき防止等
を目標としてマツト剤を添加出来る。 本発明のハロゲン化銀乳剤を用いた感光材料の
滑り摩擦を低減させるために滑剤を添加出来る。 本発明のハロゲン化銀乳剤を用いた感光材料
に、帯電防止を目的とした帯電防止剤を添加出来
る。帯電防止剤は支持体の乳剤を積層してない側
の帯電防止層に用いられる事もあるし、乳剤層及
び/又は支持体に対して乳剤層が積層されている
側の乳剤層以外の保護コロイド層に用いられても
良い。 本発明のハロゲン化銀乳剤を用いた感光材料の
写真乳剤及び/又は他の親水性コロイド層には、
塗布性改良、帯電防止、スベリ性改良、乳化分
散、接着防止、及び(現像促進、硬調化、増感等
の)写真特性改良等を目的として、種々の界面活
性剤が用いられる。 本発明のハロゲン化銀乳剤を用いた感光材料は
写真乳剤層、その他の層はバライタ層又はα−オ
レフインポリマー、等をラミネートした紙、合成
紙等の可撓性反射支持体、酢酸セルロース、硝酸
セルロース、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリカーボネイト、
ポリアミド等の半合成又は合成高分子からなるフ
イルムや、ガラス、金属、陶器などの剛体等に塗
布出来る。 本発明のハロゲン化銀材料は必要に応じて支持
体表面にコロナ放電、紫外線照射、火焔処理等を
施した後、直接又は(支持体表面の接着性、帯電
防止性、寸法安定性、耐摩耗性、硬さ、ハレーシ
ヨン防止性、摩擦特性、及び/又はその他の特性
を向上するための、1または2以上の下塗層)を
介して塗布されても良い。 本発明のハロゲン化銀乳剤を用いた写真感光材
料の塗布に際して、塗布性を向上させる為に増粘
剤を用いても良い。塗布法としては2種以上の層
を同時に塗布する事の出来るエクストールジヨン
コーテイング及びカーテンコーテイングが特に有
用である。 本発明の感光材料は、本発明の感光材料を構成
する乳剤層が感度を有しているスペクトル領域の
電磁波を用いて露光出来る。光源としては、自然
光(日光)、タングステン電灯、蛍光灯、水銀灯、
キセノンアーク灯、炭素アーク灯、キセノンフラ
ツシユ灯、陰極線管フライングスポツト、各種レ
ーザー光、発光ダイオード光、電子線、X線、γ
線、α線などによつて励起された蛍光体から放出
する光等、公知の光源のいずれでも用いることが
出来る。 露光時間は通常カメラで用いられる1ミリ秒か
ら1秒の露光時間は勿論、1マイクロ秒より短い
露光、例えば陰極線管やキセノン閃光灯を用いて
100マイクロ秒〜1マイクロ秒の露光を用いるこ
とも出来るし、1秒以上より長い露光も可能であ
る。該露光は連続的に行われても、間欠時に行わ
れても良い。 本発明のハロゲン化銀写真感光材料は、当業界
公知のカラー現像を行う事により画像を形成する
ことが出来る。 本発明において発色現像液に使用される芳香族
第1級アミン発色現像主薬は、種々のカラー写真
プロセスにおいて広範囲に使用されている公知の
ものが包合される。これらの現像剤はアミノフエ
ノール系及びp−フエニレンジアミン系誘導体が
含まれる。これらの化合物は遊離状態より安定の
ため一般に塩の形、例えば塩酸塩または硫酸塩の
形で使用される。また、これらの化合物は一般に
発色現像液1について約0.1g〜約30gの濃度、
好ましくは発色現像液1いついて約1g〜約
1.5gの濃度で使用する。 アミノフエノール系現像液としては、例えば、
o−アミノフエノール、p−アミノフエノール、
5−アミノ−2−オキシトルエン、2−アミノ−
3−オキシトルエン、2−オキシ−3−アミノ−
1,4−メチルベンゼンなどが含まれる。 特に有用な第1級芳香族アミノ系発色現像剤
は、N,N′−ジアルキル−p−フエニレンジア
ミン系化合物であり、アルキル基及びフエニル基
は任意の置換基で置換されていてもよい。その中
でも特に有用な化合物例としてはN,N′−ジエ
チル−p−フエニレンジアミン塩酸塩、N−メチ
ル−p−フエニルレンジアミン塩酸塩、N,
N′−ジメチル−p−フエニレンジアミン塩酸塩、
2−アミノ−5−(N−エチル−N−ドデシルア
ミノ)−トルエン、N−エチル−N−β−メタン
スルホンアミドエチル−3−メチル−4−アミノ
アニリン硫酸塩、N−エチル−N−β−ヒドロキ
シエチルアミノアニリン、4−アミノ−3−メチ
ル−N,N′−ジエチルアニリン、4−アミノ−
N−(2−メトキシエチル)−N−エチル−3−メ
チルアニリン−p−トルエンスルホネートなどを
挙げることができる。 本発明の処理において使用される発色現像液に
は、前記第1級芳香族アミノ系発色現像剤に加え
て更に発色現像液に通常添加されている種々の成
分、例えば水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウムなどのアルカリ剤、アルカリ金属亜
硫酸塩、アルカリ金属重亜硫酸塩、アルカリ金属
チオシアン酸塩、アルカリ金属ハロゲン化物、ベ
ンジルアルコール、水軟化剤及び濃厚化剤などを
任意に含有せしめることも出来る。この発色現像
液のPH値は、通常7以上であり、最も一般的には
約10〜13である。 本発明においては、発色現像処理した後、定着
能を有する処理液で処理するが、該定着能を有す
る処理液が定着液である場合、その前に漂白処理
が行なわれる。該漂白工程に用いる漂白剤として
は有機酸の金属錯塩が用いられ、該金属錯塩は、
現像によつて生成した金属銀を酸化してハロゲン
化銀にかえすと同時に発色剤の未発色部を発色さ
せる作用を有するもので、その構成はアミノポリ
カルボン酸または蓚酸、クエン酸等の有機酸で、
鉄、コバルト、銅等の金属イオンを配位したもの
である。このような有機酸の金属錯塩を形成する
ために用いられる最も好ましい有機酸としては、
ポリカルボン酸またはアミノポリカルボン酸が挙
げられる。これらのポリカルボン酸またはアミノ
ポリカルボン酸はアルカリ金属塩、アンモニウム
塩もしくは水溶液アミン塩であつてもよい。 これらの具体的代表例としては、次のものを挙
げることができる。 〔1〕 エチレンジアミンテトラ酢酸 〔2〕 ニトリロトリ酢酸 〔3〕 イミノジ酢酸 〔4〕 エチレンジアミンテトラ酢酸ジナトリウム
塩 〔5〕 エチレンジアミンテトラ酢酸テトラ(トリ
メチルアンモニウム)塩 〔6〕 エチレンジアミンテトラ酢酸テトラナトリ
ウム塩 〔7〕 ニトリロトリ酢酸ナトリウム塩 使用される漂白液は、前記の如き有機酸の金属
錯塩を漂白剤として含有すると共に、種々の添加
剤を含むことができる。添加剤としては、特にア
ルカリハライドまたはアンモニウムハライド、例
えば臭化カリウム、臭化ナトリウム、塩化ナトリ
ウム、臭化アンモニウム等の再ハロゲン化剤、金
属塩、キレート剤を含有させることが望ましい。
また硼酸塩、蓚酸塩、酢酸塩、炭酸塩、燐酸塩等
のPH緩衝剤、アルキルアミン類、ポリエチレンオ
キサイド類等の通常漂白液に添加することが知ら
れているものを適宜添加することができる。 更に、定着液は、亜硫酸アンモニウム、亜流酸
カリウム、重亜硫酸アンモニウム、重亜硫酸カリ
ウム、重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸アンモ
ニウム、メタ重亜硫酸カリウム、メタ重亜硫酸ナ
トリウム等の亜硫酸塩や硼酸、硼砂、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸
カリウム、重亜硫酸ナトリウム、重炭酸ナトリウ
ム、重炭酸カリウム、酢酸、酢酸ナトリウム、水
酸化アンモニウム等の各種の塩から成るPH緩衝剤
を単独或いは2種以上含むことができる。 ホ 実施例 以下、本発明を実施例について更に詳細に説明
する。 実施例 1 透明支持体上に、下記組成の各層を順次設けて
多層カラー感光材料を作製した。 第1層:ハレーシヨン防止層 黒色コロイド銀を含むゼラチン 第2層:中間層 ゼラチン 第3層:低感度赤感性乳剤層 沃臭化銀乳剤(沃化銀:5モル%を含む)
……塗布銀(平均粒子サイズ0.5μ) 量 1.79g/m2 カプラーA……銀1モルに対して 0.06モル カプラーC……銀1モルに対して 0.003モル カプラーP……銀1モルに対して 0.0003モル トリクレジルフオスフエート 0.3c.c./m2 第4層:高感度赤感性乳剤層 沃臭化銀乳剤(沃化銀:4モル%を含む)(平
均粒子サイズ0.7μ)……塗布銀量 1.4g/m2 カプラーF……銀1モルに対して 0.0125モル カプラーC……銀1モルに対して 0.0016モル トリクレジルフオスフエート 0.2c.c./m2 第5層:中間層 第2層と同じ 第6層:低感度縁感性乳剤層 沃臭化銀乳剤(沃化銀:4モル%を含む)(平
均粒子サイズ0.5μ)……塗布銀量 1.0g/m2 カプラーB−1……銀1モルに対して 0.08モル カプラーM……銀1モルに対して 0.008モル カプラーD……銀1モルに対して 0.0015モル トリクレジルフオスフエート 1.4c.c./m2 第7層:高感度縁感性乳剤層 沃臭化銀乳剤(沃化銀:5モル%を含む)(平
均粒子サイズ0.75μ)……塗布銀量 1.6g/m2 カプラーB−1……銀1モルに対して 0.02モル カプラーM……銀1モルに対して 0.003モル トリクレジルフオスフエート 0.3c.c./m2 第8層:イエローフイルター層 ゼラチン水溶液中に黄色コロイド銀を含むゼラ
チン層。 第9層:低感度青感性乳剤層 沃臭化銀乳剤(沃化銀:6モル%を含む)(平
均粒子サイズ0.7μ)……塗布銀量 0.5g/m2 カプラーY−1……銀1モルに対して 0.125モル トリクレジルフオスフエート 0.3c.c./m2 第10層:高感度青感性乳剤層 沃臭化銀乳剤(沃化銀:6モル%を含む)(平
均粒子サイズ0.8μ)……塗布銀量 0.6g/m2 カプラーY−1……銀1モルに対して 0.04モル トリクレジルフオスフエート 0.1c.c./m2 第11層:保護層 トリメチルメタアクリレート粒子(直径1.5μ)
を含むゼラチン。 各層のカプラーは、トリクレジルフオスフエー
トと酢酸エチルの溶液にカプラーを添加し乳化剤
としてp−ドデシルベンゼスルホン酸ソーダを加
えて、加熱溶解後、加熱した10%ゼラチン溶液と
混合し、コロイドミルにて乳化したものを使用し
た。 各層には上記組成物の他に、ゼラチン硬化剤や
界面活性剤を添加した。 以上の如く、して作製した試料を試料1(比較
例)とした。 <試料を作るのに用いた化合物> 次に試料1の第3層、第4層、第6層、第7層
のカプラーA、B、Fを第1表、第2票に示す如
く、ポリマーカプラー、本発明の色素拡散型カプ
ラー、低分子量カプラーに変更して、試料2〜6
を作製した。 その際、各試料とも、使用するトリクレジルフ
オスフエートの量を試料1の1/10とし、各層のゼ
ラチン量に対するカプラー及びトリクレジルフオ
スフエートの合計量の比は一定(0.8)として、
最大発色濃度が比較試料と同一になるようにし
た。 <用いた化合物> 得られた試料1〜6を白光で粒状性測定用のパ
ターン、鮮鋭度測定用のパターンを通して露光を
し、現像処理を行なつた。 現像処理工程は下記の如く38℃で行なつた。 1 カラー現像 ……3分15秒 2 漂白 ……6分30秒 3 水洗 ……3分15秒 4 定着 ……6分30秒 5 水洗 ……3分15秒 6 安定 ……3分15秒 各工程に用いた液組成は下記のものである。 カラー現像液 ニトリロ三酢酸ナトリウム 1.0g 亜硫酸ナトリウム 4.0g 炭酸ナトリウム 30.0g 臭化カリ 1.4g ヒドロキシルアミン硫酸塩 2.4g 4−(N−エチル−N−βヒドロキシエチルアミ
ノ)−2−メチル−アニリン硫酸塩 4.5g 水を加えて 1 漂白液 臭化アンモニウム 160.0g アンモニア水(28%) 25.0g エチレンジアミン−四酢酸ナトリウム鉄塩 130g 氷酢酸 14ml 水を加えて 1 定着液 テトラポリリン酸ナトリウム 2.0g 亜硫酸ナトリウム 4.0g チオ硫酸アンモニウム(70%) 175.0g 重亜硫酸ナトリウム 4.6g 水を加えて 1 安定液 ホルマリン 8.0ml 水を加えて 1 これらの処理済試料のマゼンタ色素の粒状性お
よび鮮鋭度の測定を行なつた。 粒状性については慣用のRMS(Root Mean
Sgvare)法で測定した。 また、鮮鋭度についてはMTF値で判定した。 第1表、第2表に濃度0.5と1.0におけるRMS値
および1mm当り20本の周波数におけるMTF値を
示した。
【表】
【表】 上記表から明らかなように、本発明の試料は、
試料1に比べて粒状性、鮮鋭性共に著しく改良さ
れ、かつ試料2、5に比べても鮮鋭性において充
分改良されていることがわかる。 又、実施例1の試料3について、第6層を比較
試料1と同様に置き換えて試料7を、又、第7層
を比較試料6と同様に置き換えて試料8を作成
し、実施例1と同様な評価を行つたので、その結
果を第3表に示す。
【表】 これより、本発明の特長、すなわち粒状性及び
鮮鋭性の向上は、単なる現像処理中に適度に拡散
する色素を生成する非拡散性カプラーの寄与と低
分子量カプラーの寄与の和によりものではなく、
非拡散性カプラーと低分子量カプラーの相乗効果
によるものであることが判る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 分子量が250〜450の低分子量カプラーと、 現像主薬の酸化体とのカツプリング反応により
    現像処理中に色素を生成する下記のいずれかの一
    般式で表される非拡散性カプラー とをハロゲン化銀乳剤層に含有することを特徴と
    する写真感光材料。 一般式 (式中、R31及びR32は、各々水素原子、ハロゲ
    ン原子、アルキル基、アリール基、アルコキシ
    基、アリールオキシ基、アシルアミノ基、スルホ
    ンアミノ基、カルバモイル基、スルフアモイル
    基、アルキルチオ基、アルキルスルホニル基、ア
    リールスルホニル基、アルコキシカルボニル基、
    ウレイド基、シアノ基、カルボキシル基、ヒドロ
    キシ基、又はスルホ基を表し、R33は、t−ブチ
    ル基またはフエニル基を表し、B1この一般式で
    表される化合物を耐拡散化し、かつ、発色現像主
    薬酸化体との反応により離脱し得る基を表す) 一般式 【式】【式】 (式中、R34は、アニリノ基、アシルアミノ基、
    ウレイド基、又はアルキル基を表し、R35及び
    R36は、各々水素原子、ハロゲン原子、アルキル
    基、アシルアミノ基、アルコキシ基、アルコキシ
    カルボニル基、N−アルキルアルバモイル基、ウ
    レイド基、シアノ基、アリール基、N,N−ジア
    ルキルスルフアモイル基、ニトロ基、ヒドロキシ
    基、カルボキシ基、又はアリールオキシ基を表
    し、cは0〜4の整数であり、cが2以上の時
    R35は同じでも異なつていても良い。B2はこの一
    般式で表される化合物を耐拡散化し、かつ、発色
    現像主薬酸化体との反応により離脱し得る基を表
    す) 一般式 (式中、R38は水素原子、炭素数10以下の脂肪族
    基、炭素数10以下のアルコキシ基、アリールオキ
    シ基、次の式 −NH−CO−D1 −NH−SO2−D1 −NHCONH−D1 (式中、D1、D2は、各々水素原子、炭素数12以
    下の脂肪族基(但し、D1とD2とが同時に水素原
    子であることはなく、そしてD1とD2の炭素数の
    合計は12以下)又はアリール基を表す、) R40は水素原子、炭素数12以下の脂肪族基又は を表し、R39、R41、R42、R43及びR44は、各々水
    素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール
    基、アルコキシ基、アルキルチオ基、ヘテロ環
    基、アミノ基、カルボンアミド基、スルホンアミ
    ド基、スルフアミル基、又はカルバミル基を表
    し、Jは5又は6員環を形成するのに必要な非金
    属原子であり、B3は炭素数8〜36の基を表し、−
    O−、−S−を介して結合している。)
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