JPH05226493A - ガラス封止型集積回路 - Google Patents

ガラス封止型集積回路

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JPH05226493A
JPH05226493A JP117692A JP117692A JPH05226493A JP H05226493 A JPH05226493 A JP H05226493A JP 117692 A JP117692 A JP 117692A JP 117692 A JP117692 A JP 117692A JP H05226493 A JPH05226493 A JP H05226493A
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JP
Japan
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glass
meniscus
sealed
cap
low
Prior art date
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Pending
Application number
JP117692A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Kaneda
賢一 金田
Tetsuo Tanda
哲夫 反田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
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Publication of JPH05226493A publication Critical patent/JPH05226493A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ガラス封止型ICの低融点ガラスによる封止部
分の強度を強くすることを目的とする。 【構成】本発明のガラス封止型ICは、キャップ11と
基板12とリードフレーム13とを一体に気密封止する
低融点ガラス14のガラスメニスカス14aを凸形状に
している。 【効果】ガラスメニスカスを凸形状にして他の部品に接
する低融点ガラス厚を厚くしているので、この部分の強
度は高い。その結果、従来のガラス封止型ICでは耐え
られない高負荷が加わっても、ガラスメニスカスにクラ
ックが生じず、高い気密性を維持できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラス封止型集積回路
(IC)に関し、特に封止構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のガラス封止型ICは、図3(a)
に示すようにICチップ35を搭載した基板32とリー
ドフレーム33とキャップ31とを低融点ガラス34で
一体に気密封止しており、ガラスのメニスカス34a
は、図3(b)に示すように凹形状をなしている。
【0003】従来のガラス封止型ICの製造方法につい
て述べる。基板32に低融点ガラス34をスクリーン印
刷,焼成した後にリードフレーム33をのせ、加熱圧着
する。一方、キャップ31にも低融点ガラス34を印
刷,焼成し低融点ガラス層を設ける。次に、セラミック
基板32の中央部にロー材37によってICチップ35
を接着し、ICチップ35の電極とリードフレーム33
とを金属ワイヤ36で電気的に接続する。その後、キャ
ップ31を基板32にかぶせ、420〜480℃に10
〜30分間加熱保持して低融点ガラスを溶融し、気密封
止する。
【0004】封止の際、キャップ31は基板32上に置
かれるだけで自重で封止されることが一般的で、封止後
のガラスメニスカス34aは凹形状となる。また、封止
時のキャップズレ防止のため、キャップ31の上部から
10〜50g程度の軽荷重を加えてキャップを固定して
封止する場合もあるが、軽荷重であるため、ガラスメニ
スカス形状は自重封止と同様に凹形状になっている。ガ
ラスメニスカスは、パッケージの外側だけでなく、内側
に形成される部分も凹形状になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のガラス封止型I
Cは、図3(b)に示すようにガラスメニスカス34a
は、凹形状をなし、低融点ガラス34の厚みが薄くなっ
ている。ガラスメニスカス34a部は低融点ガラス厚が
薄いため、他のガラス部分よりも強度が低い。そのた
め、この部分の低融点ガラス34にクラックが発生し、
気密不良となることが多い。例えば、リードをガルウィ
ング形状に成形するサークアッドでは、封止後にリード
成形を行う場合があり、その際、ガラスメニスカス34
aのリードフレーム33に接する部分にクラックが生
じ、気密不良となることがある。
【0006】ガラス封止型ICは最終工程でヘリウム加
圧試験で気密性をチェックするが、その際キャップ31
の中央が窪むほどの高圧(4〜6kgf/cm2 )を加
えられ、パッケージ内側のガラスメニスカス34aに大
きな応力が発生し、ここからガラスクラックが生じ、気
密不良となることがある。また、製造時に良品であって
も、ユーザーが実装する際の負荷でガラスメニスカス部
にクラックが生じ、気密不良となることがある。例え
ば、サーディップ型ICのようなピン挿入タイプの場
合、ソケットやプリント基板にICをピン挿入する際、
キャップ上部から負荷を加える。この負荷の影響で低融
点ガラスとキャップ間に大きな応力が発生し、ガラスメ
ニスカスのガラスが薄い部分にクラックが生じ、気密不
良となる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、ICチップを
搭載した基板とキャップとを低融点ガラスで気密封止す
るガラス封止型ICにおいて、キャップと基板とを一体
に気密封止する低融点ガラスのガラスメニスカスを凸形
状にしたことを特徴とする。
【0008】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。図1(a)は本発明の第1の実施例のガラス封止型
ICの断面図,図1(b)は封止部の部分拡大断面図で
ある。本実施例は、パッケージサイズ28.0mm角の
160Pinサークアッドで、キャップと基板はAl2
3 ,低融点ガラスは封着温度410℃のものを用いて
いる。本実施例の特徴は、図1(b)に示すようにガラ
スメニスカス14aが中央凸形状をなしている点であ
る。そのため、低融点ガラス14とキャップ11,低融
点ガラス14とリードフレーム13,低融点ガラス14
と基板12の境界部において、低融点ガラス14の厚み
が薄くなる部分はないため、十分な強度が得られる。
【0009】次に本実施例の製造方法について述べる。
基板12に低融点ガラス14をスクリーン印刷し、焼成
した後、リードフレーム13を加熱圧着する。そして、
基板12の中央部にロー材17を用いてICチップ15
を接着し、ICチップ15の電極とリードフレーム13
とをワイヤ16で電気的に接続する。一方、キャップ1
1にも低融点ガラスをスクリーン印刷,焼成して低融点
ガラス14の層を設ける。
【0010】ここまでの工程は従来の同じであるが、こ
の後のキャップ11を基板12に封止する工程が異な
る。まず、キャップ11を基板12上に位置決めした
後、0.5〜1.0[kg]の荷重がキャップ11に加
わるようにし、その状態で420℃に加熱し、10〜2
0分間保持し、低融点ガラス14を溶融して気密封止す
る。キャップを介して低融点ガラス14に大きな負荷が
加わっているため、ガラスメニスカス14aは中央凸形
状となる。ガラスメニスカス形状は、封止温度,封止時
間,キャップに加える荷重を適当に組み合せることによ
り制御できる。
【0011】図2は本発明の第2の実施例の断面図であ
る。本実施例はパッケージサイズ28.0mm角の16
0PinPGA(Pin Grid Array)で、
キャップと基板はAl2 3 ,低融点ガラスは封着温度
410℃の低融点ガラスを用いている。第1の実施例と
異なり、本実施例ではリードフレームを用いず、基板2
2中に設けたメタライズ配線23とメタライズ配線23
の外端に設けたピン28とを用いている。そのため、キ
ャップ21は基板22に低融点ガラス24で気密封止さ
れているが、リードフレームを介在させずに封止されて
いる。
【0012】本実施例のガラス封止型ICの製造方法を
説明する。メタライズ配線23とピン28とを設けた基
板22の中央にロー材27を用いてICチップ25を接
着する。ICチップ25の電極とメタライズ配線23と
をワイヤ26で電気的に接続する。一方、キャップ21
には低融点ガラス24をスクリーン印刷し、焼成してガ
ラス層を形成する。そして、基板22上にキャップ21
を位置決めし、0.5〜1.0kgの荷重をキャップ上
から加えた状態で420℃まで加熱し、10〜20分間
保持し、低融点ガラス24を溶融して気密封止する。
【0013】本実施例も大きな負荷を加えて封止するた
め、ガラスメニスカスは凸形状となる。PGA場合、ソ
ケットに実装して使用することが多いが、その際、キャ
ップ上部を押してパッケージを挿入するため、キャップ
21と低融点ガラス24間に大きな応力が生ずる。従来
の凹形状のガラスメニスカスの場合、パッケージ挿入時
の応力で、低融点ガラス24の外周部や内周部分のガラ
ス厚の薄い部分が破壊することがあるが、本実施例では
凸形状ガラスメニスカスであるため、十分な強度があ
る。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ガラス封
止型ICのガラスメニスカス形状を凸形状にして、従来
の凹形状のガラスメニスカスのような低融点ガラス厚が
薄く、強度が不足する部分を除去している。そのため、
封止後の工程やユーザ使用時に、低融点ガラスと他の部
品(キャップ,リードフレーム,基板)間に大きな応力
が加わっても、パッケージ内側のガラスメニスカス部と
パッケージ外側のガラスメニスカス部にクラックが生じ
ず、優れた気密性を維持することができる。
【0015】近年、小パッケージに大チップを搭載する
傾向が強まっており、封止領域を十分に確保できないた
め、ガラスメニスカス部のクラックは、わずかであって
も製品の気密性を損いやすく、本発明によるガラスメニ
スカス部の強度向上は、信頼性の高いIC提供に大きな
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の断面図(a)と封止部
の部分拡大断面図(b)である。
【図2】本発明の第2の実施例の断面図である。
【図3】従来例の断面図(a)と封止部の部分拡大断面
図(b)である。
【符号の説明】
11,21,31 キャップ 12,22,32 基板 13,33 リードフレーム 14,24,34 低融点ガラス 15,25,35 ICチップ 16,26,36 ワイヤ 17,27,37 ロー材 14a,34a ガラスメニスカス 23 メタライズ配線 28 ピン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ICチップの搭載した基板とキャップと
    を低融点ガラスで気密封止するガラス封止型集積回路に
    おいて、前記低融点ガラスのガラスメニスカスが凸形状
    であることを特徴とするガラス封止型集積回路。
  2. 【請求項2】 前記ガラスメニスカスはパッケージの外
    側に面した部分が凸形状であることを特徴とする請求項
    1記載のガラス封止型集積回路。
  3. 【請求項3】 前記ガラスメニスカスはパッケージの内
    側に面した部分が凸形状であることを特徴とする請求項
    1記載のガラス封止型集積回路。
JP117692A 1992-01-08 1992-01-08 ガラス封止型集積回路 Pending JPH05226493A (ja)

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19980210