JPH0522494B2 - - Google Patents

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JPH0522494B2
JPH0522494B2 JP7245289A JP7245289A JPH0522494B2 JP H0522494 B2 JPH0522494 B2 JP H0522494B2 JP 7245289 A JP7245289 A JP 7245289A JP 7245289 A JP7245289 A JP 7245289A JP H0522494 B2 JPH0522494 B2 JP H0522494B2
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JP
Japan
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soybean protein
filling
starch
alcohol
oil
Prior art date
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JP7245289A
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JPH02249453A (ja
Inventor
Koichi Tamura
Atsushi Obara
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Nisshin Oillio Group Ltd
Original Assignee
Nisshin Oil Mills Ltd
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  • Confectionery (AREA)
  • Bakery Products And Manufacturing Methods Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(a)産業上の利用分野 本発明は食感、乳化安定性、保存性、作業性な
どの好良なフイリングに関する。 (b) 従来の技術 これまで菓子パンのフイリング材としてフラワ
ーペーストが知られており、これはでん粉に水を
加えて炊き上げ、でん粉をアルフアー化し糊化さ
せた後、各種の呈味成分(卵、チヨコレート、ミ
ルク、油脂、フレーバー類など)を加えたもので
ある。 (c) 発明が解決しようとする課題 しかしながら、このようなフラワーペーストは
でん粉をベースにしているので、保存性が悪く、
保存料を添加しても1〜2週間以内に使用する必
要があつた。またでん粉に由来る糊的な食感が強
く、風味的に好ましいものではなかつた。特公昭
61−42538号公報には、フラワーペースト原料に
分離大豆蛋白を加えることにより、でん粉の風味
が少なく、耐熱性の優れた製品を得る方法が記載
されているが、乳化安定性、保存性、作業性など
の点では必ずしも満足すべきものとは言えない。 本発明の目的は上記の欠点が解決された新規な
フイリングを提供することにある。 (d) 課題を解決するための手段 即ち本発明は、アルコール変性された大豆蛋
白質をプロテアーゼで三塩化酢酸可溶率が8〜35
%になるまで部分加水分解後、不溶物を除去して
得られる精製大豆蛋白質、固形脂含量(SFC)
が5℃で7〜11%、35℃で4〜8%である油脂、
還元でん粉糖化物および化工でん粉を含む原
料を加熱してなるフイリングに係る。 上記の精製大豆蛋白質は次のようにして製造
される。 即ち原料としては搾油工程から生成する脱脂大
豆でも、それから得られる抽出大豆蛋白質、分離
大豆蛋白質などの大豆蛋白質の何れでも使用でき
る。これらの、原料大豆蛋白質類をアルコール、
好ましくは含水アルコールにて洗浄する。この洗
浄により大豆蛋白質の風味、色調が著しく改善さ
れ蛋白が変性するがどちらかと言えば変性度が高
い程、後の乳化安定性に好影響をもたらす傾向に
ある。 これらのアルコール洗浄は、常法で実施する
が、アルコール濃度は50〜80%程度の中濃度、溶
媒比は5〜20重量倍程度、洗浄温度はそのアルコ
ール濃度における沸点以下がどちらかといえば好
ましい。もちろんアルコール蒸気を用いる方法で
も良い。 こうして得られたものは、大豆臭も少なく色調
も優れたものではあるが蛋白質はすでにアルコー
ル変性して水に溶け難いものになつており、この
ままでは優れたフイリングの製造にはとうてい使
用できない。次に、このアルコール変性蛋白質に
水を加えて分散させPHを調整したのち、ペプシ
ン、ピオプラーゼ(長瀬産業社)パパイン、トリ
プシン、アルカラーゼ(ノボ社)などの酸性、中
性、アルカリプロテアーゼを加えてゆるく撹拌し
ながら酵素分解する。この時のPH、温度は分解速
度を早めるために使用する酵素の至適PH、至適温
度が望ましい。PHの調整には食品用の酸、塩類、
例えば塩酸、酢酸、カセイソーダ、アンモニア
水、重炭酸ナトリウムなどが使える。一例として
ペプシンで分解する時は、あらかじめ塩酸でその
至適PH、即ちPH2.0付近に調整しておき酵素剤を
添加して分解を開始する。こうして所期目標の分
解度に達したら、カセイソーダでPH7付近まで中
和したのち加熱により酵素を失活させる。 酵素反応を停止させる時期は三塩化酢酸による
蛋白質の溶解率(TCA可溶率)約8〜35%の範
囲になる時点である。8%より低いとアルコール
変性して不溶化した蛋白が抽出濾別工程で回収さ
れず、収率の低下をきたし、また製品の乳化安定
性も良くない。逆に酵素分解度を著しく高めて
TCA可溶率が35%を上廻るようになると分解物
中に苦味ペプタイドが発生してフイリングの風味
に好ましからざる影響を与える。 酵素の失活には加熱処理、とりわけプレート熱
交換器による高温短時間方式が便利である。次い
で、不溶物を濾別して精製大豆蛋白質溶液を得
る。得られた精製大豆蛋白質溶液をそのまま又は
それを乾燥した粉末を用いる。この精製大豆蛋白
質はポリグリセリン脂肪酸エステル、モノグリセ
リドなどの乳化剤に比べフイリングの乳化安定性
を向上させる。 前記の油脂は可塑性の幅の広い油脂であり、
液状油に極度硬化油を配合するなどの法により得
られる。これにより温度によるフイリングの物性
変化が小くなり、扱い易い、作業性の良い製品が
得られる。 前記の還元でん粉糖化物としては市販品の
「アマミール」「PO−500」いずれも(東和化成製
商品名)などが使用できる。このものは砂糖など
に比べ、甘味度が低い、粘度が低い、褐変しない
という特徴を有し、フイリングにさつぱりした風
味、食感と耐熱性を付与することができる。また
粘度が低いため、水分量を減らせるので水分活性
を抑制でき、フイリングの保存性が向上する。な
お甘味調整度などのため、異性化糖、砂糖などを
少量併用しても差支えない。 前記の化工でん粉(アルフアー化スターチ)
は冷水で弾力のあるゲルを形成し、また冷水でも
増粘し、さらに加熱処理で増粘するという2段階
の増粘変化を示すという作用を持ち、フイリング
の物性に好結果をもたらす。これに対し通常ので
ん粉ではフイリングにザラツキを発生させる。 以上の各原料の割合は、特に規定されないが、
の精製大豆蛋白質0.2〜1.5%(固形分換算。重
量。以下同じ)、の油脂10〜40%、の還元で
ん粉糖化物35〜60%、の化工でん粉1〜8%、
呈味成分、着色料適量が好ましい。なお以上の原
料のほか必要に応じ、卵白粉末、ペクチンなどを
併用できる。前者は乳化を強化し、後者は食感改
良および耐熱性向上などの機能を果す。 本発明のフイリングを製造するには、、
を30〜40℃で20〜40分撹拌して水相を調製し、こ
れにを加え、40〜60℃で15〜30分撹拌して乳化
させ70〜90℃に加熱し、20〜40分保持したのち各
種の呈味成分、着色料などを添加して撹拌し、適
宜の容器に充填するのが一般的である。この場
合、上記の呈味成分、着色料などを添加する前
の、味のついていないフイリングを容器にいつた
ん充填し、これをユーザーに配送し、ユーザーに
て呈味成分、着色料などを加えて最終製品とする
形態をとることもできる。なお上記の呈味成分、
着色料としては、目的のフイリング(例:チヨコ
レート、カスタードなど)に応じて任意の素材を
用いる。 (e) 実施例 実施例 1 還元でん粉糖化物(東和化成製商品名「アマミ
ール」)58%、異性化糖5%、化工でん粉5%、
精製大豆蛋白質(日清製油製商品名「ソルピー
2000」TCA可溶率25%)0.7%、卵白粉末適量を
35℃で30分間低速撹拌し、この水相に、液状油と
極度硬化油の配合油であつてSFCが5℃で9%、
35℃で6%のもの31%を加え50℃で15分間高速撹
拌して乳化した。次いで80℃に昇温し低速撹拌し
ながら30分間保持する。得られた味のついていな
いフイリングをビニール袋に70℃でホツト充填す
る。このものはユーザーにて任意の味付けをする
ことができる。 実施例 2 還元でん粉(東和化成製商品名「PO−500」)
57%、砂糖4%、化工でん粉4%、精製大豆蛋白
質(日清製油製商品名「ソルピー2000」TCA可
溶率25%)0.6%、卵白粉末適量、ペクチン適量
を30℃で35分間低速撹拌し、この水相に、微水添
油と極度硬化油の配合油であつてSFCが5℃で10
%、35℃で7%のもの34%を加え75℃で20分間高
速撹拌して乳化した。次いで低速撹拌しながらチ
ヨコレートペースト、チヨコレートフレーバーな
どの呈味成分適量を加えビニール袋に70℃でホツ
ト充填してチヨコレート味のフイリングを得る。 比較例 1〜6 実施例1の精製大豆蛋白質、油脂および還元で
ん粉糖化物を他のものに代えて製造したフイリン
グの乳化安定性、物性、保存性および風味を、本
発明のフイリングと比較した。結果を表−1に示
す。
【表】 (f) 発明の効果 本発明のフイリングは乳化安定性が高く、離水
などが起こらない。また温度変化による物性の変
動が少なく、扱い易い。さらに水分活性が0.8以
下となり保存性が優れている。褐変が起きないの
で耐熱性もあり、またでん粉のザラツキや糊的な
食感がない。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 アルコール変性された大豆蛋白質をプロテ
    アーゼで三塩化酢酸可溶率が8〜35%になるまで
    部分加水分解後、不溶物を除去して得られる精製
    大豆蛋白質、固形脂含量が5℃で7〜11%、35
    ℃で4〜8%である油脂、還元でん粉糖化物お
    よび化工でん粉を含む原料を加熱してなるフイ
    リング。 2 請求項1記載の原料に、さらに呈味成分およ
    び着色料を添加した原料を加熱してなるフイリン
    グ。
JP7245289A 1989-03-24 1989-03-24 新規なフィリング Granted JPH02249453A (ja)

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JPH02249453A JPH02249453A (ja) 1990-10-05
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JP4493471B2 (ja) * 2004-11-05 2010-06-30 株式会社Adeka フラワーペースト又はカスタード
JP6022321B2 (ja) * 2012-11-21 2016-11-09 日清オイリオグループ株式会社 糖類含浸粒状大豆蛋白の製造方法

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