JPH0759537A - 耐熱耐冷凍性マヨネーズ風味ペースト状組成物 - Google Patents

耐熱耐冷凍性マヨネーズ風味ペースト状組成物

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JPH0759537A
JPH0759537A JP5230990A JP23099093A JPH0759537A JP H0759537 A JPH0759537 A JP H0759537A JP 5230990 A JP5230990 A JP 5230990A JP 23099093 A JP23099093 A JP 23099093A JP H0759537 A JPH0759537 A JP H0759537A
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JP
Japan
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mayonnaise
weight
freeze
composition
flavored
Prior art date
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Pending
Application number
JP5230990A
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English (en)
Inventor
Teruo Shimizu
照夫 清水
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NOF Corp
Original Assignee
Nippon Oil and Fats Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 食用油脂20〜30重量%、卵黄20〜30
重量%、食酢30〜55重量%、酢酸ナトリウム1〜5
重量%、α化澱粉および/またはガム質を1〜6重量%
含有してなる耐熱耐冷凍性マヨネーズ風味ペースト状組
成物。 【効果】 加熱殺菌工程を経ても固化せず、油脂の分離
がなく良好な滑らかさを維持し、また、解凍後に油脂の
分離や固化することがなく、良好な滑らかさを維持する
ので冷凍保管する用途に使用する事も可能で、さらに、
加熱冷凍を併用しても固化や油脂の分離がなくペースト
状の滑らかさを維持して風味、食感、触感、外観のいず
れにおいてもも良好に保持でき、耐熱性と耐冷凍性を兼
ね備え、また、長期にわたり成分組成が分離する事がな
く、安定した状態で保存が可能なマヨネーズ風味ペース
ト状組成物を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐熱耐冷凍性を兼ね備
えたマヨネーズ風味ペースト状組成物に関し、更に詳し
くは、80〜90℃の加熱時においても、−40℃冷凍
の解凍時においても、また加熱冷凍の併用時において
も、固化あるいは油脂の分離が無く、滑らかなペースト
状を呈して、食感、風味、外観等も良好に保持でき、さ
らに、長期にわたり成分組成が分離する事がなく、安定
した状態で保存が可能な耐熱性耐冷凍性を兼ね備えた耐
熱耐冷凍性マヨネーズ風味ペースト状組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、風味を向上させるために重要
な調味料としてマヨネーズがある。マヨネーズは、サラ
ダ油と食酢とのエマルジョンで、一般に、卵黄9%、食
酢5%、香辛料・乳化剤・抗酸化剤・砂糖・食塩等の添
加物5%を混合機に加え、ついで食用油脂75%を添加
し、さらに、食酢6%を添加して得ている。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】しかし、通常のマヨネーズは耐熱耐冷凍性
がなく、加熱および冷凍により乳化が破壊して油脂が分
離してしまう欠点がある。
【0004】このため、最近、発酵後のパン生地にトッ
ピングをした後に焼成することによって適度に固化して
も油脂の分離のないマヨネーズ風組成物や、耐冷凍性を
付与して冷凍パン生地にトッピングした後に焼成する事
が可能な耐冷凍性マヨネーズ風ペースト状組成物も開発
されているが、耐冷凍性ペースト状組成物は、加熱する
ことにより固化するため、加熱殺菌工程で固化したり、
滑らかさのあるペースト性を失ってしまう欠点がある。
【0005】一方、バタークリーム、生クリームは冷凍
耐性のあるものがあるが、オーブン中で加熱すると完全
に溶解してしまうために焼成や加熱する製品には使用す
る事はできなかった。
【0006】また、製パン練り込み用としては、ベーカ
リー用マヨネーズ、野菜、ミート等を内包するスライス
チーズ様ミート製品、油脂中にガム質を分散せしめたド
レッシング等も最近開発されているが、ベーカリー用マ
ヨネーズは単独では風味に劣り、スライスチーズ様ミー
ト製品では焼成後に硬くなって食感が悪いという欠点が
あるほか、上記いずれの製品も加熱時の安定性と冷凍耐
性を兼ね備えたものは存在しない。
【0007】このため、80〜90℃に加熱しても固化
することなく、冷凍しても乳化が破壊されず、食感、風
味、外観等も良好で、安定した状態で保存が可能で、耐
熱耐と冷凍性を兼ね備えたマヨネーズ風味ペースト状組
成物の提供が望まれていた。
【0008】本発明は、冷凍食品として使用することが
でき、解凍して使用しても油脂の分離がなく、また、8
0〜90℃の加熱殺菌工程を経ても固化せず、加熱冷凍
を併用しても固化や油脂の分離がなくペースト状の滑ら
かさを維持して風味、食感、外観などを向上させるため
の耐熱性と耐冷凍性を兼ね備えたマヨネーズ風味ペース
ト状組成物を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者は、前
記課題を解決すめため鋭意研究を重ねた結果、食用油脂
20〜30重量%、卵黄20〜30重量%、食酢30〜
55重量%、酢酸ナトリウム1〜5重量%、α化澱粉お
よび/またはガム質を1〜6重量%含有すれば、前記課
題が解決できる耐熱性と耐冷凍性を兼ね備えたマヨネー
ズ風味ペースト状組成物を提供することができるとの知
見を得て本発明を完成した。
【0010】以下本発明について詳細に説明する。本発
明の耐熱耐冷凍性マヨネーズ風味ペースト状組成物に用
いる食用油脂は、牛脂、豚脂、大豆油、菜種油、パーム
油、コーン油、綿実油、サフラーワー油、およびこれら
の硬化油がある。
【0011】食用油脂の使用量は20〜30重量%が好
ましい。20重量%未満では風味向上が望めず、30重
量%を超えると冷凍時に乳化の破壊をおこして加熱およ
び冷凍時に油脂の分離を生じるので好ましくない。
【0012】また、卵黄の使用量は20〜30重量%が
好ましい。20重量%未満では乳化安定性が悪くなり風
味向上が望めず、30重量%を超えると乳化安定性はそ
れほど向上せずに卵の味が強くなりマヨネーズの風味が
減少して卵焼きに近い味となる。
【0013】また、食酢の使用量は30〜55重量%が
好ましい。30重量%未満では加熱時の固化や風味に欠
けて55重量%を超えると酸味が強くなりすぎる。
【0014】酢酸ナトリウムの使用量は1〜5重量%が
好ましく、1重量%未満では耐冷凍性が付与出来ず、5
重量%を超えて使用すると塩味独特のえぐい味になって
風味を損ねるため好ましくない。
【0015】本発明では上記組成物に更にα化澱粉およ
び/またはガム質を使用する。これは焼成前の乳化物を
増粘させて長期間にわたり安定な乳化状態の保持や適度
な粘度を付与する事によって分離を防止し、パイ製品や
グラタン等の冷凍食品への使用を可能にし、さらに、焼
成時に成分組成が片寄る事なく、風味が均一に向上して
油脂の分離や固化せずに適度な硬さのペースト状を呈
し、触感、食感、外観を改善する作用をなす。
【0016】α化澱粉とガム質は単独で用いても併用し
て用いてもよいが、組成物中において充分に水和されて
水相中に糊化状態となるように用いなければ耐熱耐冷凍
性を充分に発揮する事が出来ない。したがって、α化澱
粉および/またはガム質は、水に容易に溶解するものを
用いる事が望ましく、糊化状態にて溶解されたα化澱粉
および/またはガム質を含む水相と油相がエマルジョン
を形成する事により耐熱耐冷凍性の優れたマヨネーズ風
味ペースト状組成物を提供する事が出来る。
【0017】本発明に用いるα化澱粉としては、例え
ば、α化ワキシートウモロコシ澱粉、α化トウモロコシ
澱粉、α化小麦澱粉、α化馬鈴薯澱粉、α化タピオカ澱
粉等を挙げる事ができるが、特に、α化ワキシートウモ
ロコシ澱粉が易水溶性であるために好ましい。
【0018】ガム質としては、キサンタンガム、ローカ
ストビーンガム、グァーガム、カラギーナン等を挙げる
事ができるが、これらのうちpHによる粘度変化を受け
にくいキサンタンガムが好ましい。
【0019】α化澱粉および/またはガム質の使用量は
1〜6重量%が好ましく、1重量%未満では増粘しない
ため使用しやすい良好な粘度にならず、6重量%を超え
ると粘度が高くなりすぎて良好なペースト状にならず味
も糊感が強くなりすぎて低下する。
【0020】上述の組成物は更に目的に応じてスパイス
等の呈味成分を加えてバラエティーに富んだ耐熱耐冷凍
性マヨネーズ風味ペースト状組成物を得る事ができる。
例えば、セイボリー風味の物を得ようとする場合には、
各種野菜チップ、スープの濃縮ペースト、パウダー、ブ
ラックペッパー、ガーリックパウダー等の香辛料やシー
ズニングオイル、食塩、グルタミン酸ナトリウム、核酸
系、酵母エキス等の調味料や砂糖、蛋白加水分解物、香
料等を添加する事ができる。
【0021】本発明の耐熱耐冷凍性を兼ね備えたマヨネ
ーズ風味ペースト状組成物は、減圧ミキサーにて容易に
調製する事が出来る。調製に当たってはα化澱粉および
/またはガム質を水相に溶解しても油相に溶解しても良
い。
【0022】
【発明の効果】本発明の耐熱耐冷凍性を兼ね備えたマヨ
ネーズ風味ペースト状組成物は、加熱殺菌工程を経ても
固化せず、油脂の分離がなく良好な滑らかさを維持す
る。また、解凍後に油脂の分離や固化することがなく、
良好な滑らかさを維持するので冷凍保管する用途に使用
する事も可能である。さらに、加熱冷凍を併用しても固
化や油脂の分離がなくペースト状の滑らかさを維持して
風味、食感、触感、外観のいずれにおいてもも良好に保
持でき、耐熱性と耐冷凍性を兼ね備え、また、長期にわ
たり成分組成が分離する事がなく、安定した状態で保存
が可能なマヨネーズ風味ペースト状組成物を提供するこ
とができる。
【0023】
【実施例】
実施例1〜5、比較例1〜4 以下、本発明の実施態様である実施例および比較例につ
いて説明する。減圧できるミキサー内部に、表1及び表
2に示す配合割合(単位重量%)で、卵黄、調味料、食
酢、酢酸ナトリウムを添加して1分間12000rpm
にて攪拌し、調味料、酢酸ナトリウムをよく溶解する。
ついで、その中に食用油脂を少しづつ添加して5分間乳
化する。スパイス、乾燥野菜等を添加する物にあっては
添加後1分間攪拌し、最終的な出来上がり温度を20℃
以下に保つた。なお、表中のガムの欄中の記号は、C:
カラギーナン、L:ローカストビーンガム、K:キサン
タンガム、G:グアーガムを示す。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】得られたサンプルを80〜90℃で40分
間加熱殺菌したところ、実施例1〜5のものは、固化せ
ず、油脂の分離がなく良好な滑らかさを維持したのに対
して、比較例1〜4ののもはいずれも固化して油脂が分
離した。また、−40℃で約3ヶ月間冷凍保管たとこ
ろ、実施例1〜5のものは、いずれも解凍後に油脂の分
離や固化もなく、また加熱冷凍を併用しても外観、風
味、触感、食感のいずれにおいても優れていたが、比較
例1〜4のサンプルは、解凍後に油脂の分離や固化が生
じ、風味、食感、触感、外観いずれも劣った。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食用油脂20〜30重量%、卵黄20〜
    30重量%、食酢30〜55重量%、酢酸ナトリウム1
    〜5重量%、α化澱粉および/またはガム質を1〜6重
    量%含有してなる耐熱耐冷凍性マヨネーズ風味ペースト
    状組成物。
JP5230990A 1993-08-24 1993-08-24 耐熱耐冷凍性マヨネーズ風味ペースト状組成物 Pending JPH0759537A (ja)

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JP5230990A JPH0759537A (ja) 1993-08-24 1993-08-24 耐熱耐冷凍性マヨネーズ風味ペースト状組成物

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JPH0759537A true JPH0759537A (ja) 1995-03-07

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JP5230990A Pending JPH0759537A (ja) 1993-08-24 1993-08-24 耐熱耐冷凍性マヨネーズ風味ペースト状組成物

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001252042A (ja) * 2000-03-13 2001-09-18 Q P Corp マヨネーズ様食品
JP2011177151A (ja) * 2010-03-03 2011-09-15 Q P Corp 味付き固形食品の製造方法
WO2019026218A1 (ja) * 2017-08-02 2019-02-07 キユーピー株式会社 可撓性容器入り乳化食品

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