JP4718524B2 - 蛋白調整卵焼き - Google Patents
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Description
(1) 8%糊化液が保形性を有する澱粉、3〜20%の食用油脂、液卵及び清水を配合した卵混合液を焼成により凝固してあり、製品100g当りの蛋白質含量が4〜8gである蛋白調整卵焼き、
(2) 前記澱粉の配合量が卵混合液に対して2〜9%である(1)記載の蛋白調整卵焼き、
(3) 前記液卵の配合量が卵混合液に対して30〜50%である(1)又は(2)記載の蛋白調整卵焼き、
(4) 腎臓病患者用である(1)乃至(3)のいずれかに記載の蛋白調整卵焼き、
である。
生液全卵45部、澱粉(ワキシーコーンスターチを原料としたアセチル架橋澱粉)5部、食用油脂(菜種油)5部、醤油0.5部、カツオ節エキス0.1部及び清水44.4部を用意した。ここで、前記澱粉について、上述の実施形態に記載された方法で8%糊化液の保形性を評価した。つまり、まず、鍋に清水460g及び前記澱粉40gを加え、ゴムベラでゆるやかに攪拌を行いながら5分程度加熱して85℃に達温させ糊化液を得た。次に、得られた糊化液5mLを試験管(内径16mm、高さ175mm)に注入し、これを20℃の室内で2時間静置保管して品温20℃とした後当該試験管の口部を垂直下方に向けたところ、1分以内に試験管口部から糊化液が流出しなかったことから、当該澱粉糊化液は保形性を有してることがわかった。
実施例1において、食用油脂の配合量を10部に増やし、その増加分は清水の配合量を減らして補正した他は同様にして、本発明の蛋白調整厚焼き玉子を調製した。得られた厚焼き玉子の100g当りの蛋白質含量は6.6gであった。
実施例1において、澱粉の配合量を10部に増やし、その増加分は清水の配合量を減らして補正した他は同様にして、本発明の蛋白調整厚焼き玉子を調製した。得られた厚焼き玉子の100g当りの蛋白質含量は6.6gであった。
実施例1において、澱粉を配合せず、その減少分は清水の配合量を増やして補正した他は同様にして厚焼き玉子を調製した。得られた厚焼き玉子は焼成時に液卵の凝固が不十分であり厚焼き玉子の形状が崩れていた。
実施例1において、食用油脂の配合量を10部に増やし、澱粉を配合しない他は同様にして厚焼き玉子を調製した。得られた厚焼き玉子は焼成時に液卵の凝固が不十分であり厚焼き玉子の形状が崩れていた。
実施例1において、食用油脂の配合量を2.5部に減らし、その減少分は清水の配合量を増やして補正した他は同様にして厚焼き玉子を調製した。
澱粉(タピオカ澱粉を原料としたヒドロキシプロピル化澱粉)を用意した。前記澱粉について、実施例1と同様の方法で8%糊化液の保形性を評価したところ、試験管の口部を垂直下方に向けてすぐに糊化液の流出がはじまったことから、当該澱粉糊化液は保形性を有していないことがわかった。実施例1において、この保形性を有する糊化液が得られない澱粉を用いた他は同様にして厚焼き玉子を調製した。得られた厚焼き玉子は焼成時に液卵の凝固が不十分であり厚焼き玉子の形状が崩れていた。
実施例3において、澱粉として、タピオカ澱粉を原料としたヒドロキシプロピル化澱粉(比較例4と同じ)を用いた他は同様にして厚焼き玉子を調製した。得られた厚焼き玉子は焼成時に液卵の凝固が不十分であり厚焼き玉子の形状が崩れていた。
上述した実施例及び比較例で得られた厚焼き玉子について、以下の試験を行った。なお、液卵の凝固が不十分で厚焼き玉子の形状が崩れていた比較例1、2、4、5については比較的凝固していた比較例5についてのみ以下の試験を行った。すなわち、まず、これらの厚焼き玉子をそれぞれ試食して食感(歯切れ)を評価した。また、蛋白質含量とゲル強度を測定した。ゲル強度は以下のように測定した。なお、対照として、生液全卵85部、醤油0.5部、カツオ節エキス0.1部及び清水14.4部を配合した通常の厚焼き玉子を焼成した。結果を表1に示す。
レオメーター((株)レオテック製、直径φ6mm球形プランジャー、テーブルスピード6cm/min)を用いて、30mm角の立方体の形状に切り取った品温20℃の卵焼きのゲル強度(破断応力)を測定した。
<食感(歯切れ)の評価方法>
3:対照と比較して、咀嚼時の歯切れが同程度であり好ましい。
2:対照と比較して、咀嚼時に歯にまとわりつき、歯切れがやや悪い。
1:対照と比較して、咀嚼時に歯切れが感じられない。
生液全卵40部、澱粉(小麦粉生澱粉)5部、食用油脂(菜種油)10部、食塩0.1部、粉乳1部、及び清水43.9部を用意した。なお、前記澱粉について、実施例1と同様の方法で8%糊化液の保形性を評価したところ、試験管の口部を垂直下方に向けても糊化液の流出せず当該糊化液は保形性を有していることがわかった。次に、前記原料のうち生液全卵10部と食用抽脂10部とを撹拌タンクに投入し、撹拌混合して混合物を均質化して乳化物を調製した。続いて、この乳化物に、残りの原料を投入して撹拌混合することにより卵混合液を調製した。更に、この卵混合液100gを焼き型に流し入れて、120℃で焼成して略ラグビーボール形状に成形し、その後冷却して蛋白調整オムレツを調製した。得られたこの蛋白調整オムレツを食したところ、オムレツ特有のなめらかな弾力のある食感を有しており大変好ましいものであった。得られた蛋白調整オムレツの100g当りの蛋白質含量は5.8gであった。
Claims (4)
- 8%糊化液が保形性を有する澱粉、3〜20%の食用油脂、液卵及び清水を配合した卵混合液を焼成により凝固してあり、製品100g当りの蛋白質含量が4〜8gであることを特徴とする蛋白調整卵焼き。
- 前記澱粉の配合量が卵混合液に対して2〜9%である請求項1記載の蛋白調整卵焼き。
- 前記液卵の配合量が卵混合液に対して30〜50%である請求項1又は2記載の蛋白調整卵焼き。
- 腎臓病患者用である請求項1乃至3のいずれかに記載の蛋白調整卵焼き。
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JP2007188001A JP4718524B2 (ja) | 2007-07-19 | 2007-07-19 | 蛋白調整卵焼き |
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JP2007188001A JP4718524B2 (ja) | 2007-07-19 | 2007-07-19 | 蛋白調整卵焼き |
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JP2009022199A JP2009022199A (ja) | 2009-02-05 |
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JP2007188001A Active JP4718524B2 (ja) | 2007-07-19 | 2007-07-19 | 蛋白調整卵焼き |
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