JPH05224471A - 平版作成装置 - Google Patents

平版作成装置

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Publication number
JPH05224471A
JPH05224471A JP2379392A JP2379392A JPH05224471A JP H05224471 A JPH05224471 A JP H05224471A JP 2379392 A JP2379392 A JP 2379392A JP 2379392 A JP2379392 A JP 2379392A JP H05224471 A JPH05224471 A JP H05224471A
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JP
Japan
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printing plate
direct printing
side end
cutting means
plate
Prior art date
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Pending
Application number
JP2379392A
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English (en)
Inventor
Yoshimitsu Sato
吉光 佐藤
Hisatsugu Torii
久嗣 鳥居
Akihiro Kanazawa
昭広 金沢
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2379392A priority Critical patent/JPH05224471A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 印刷物の品質低下を起こすことがない平版印
刷版を製版する。 【構成】 定着部44の搬送方向下流側のベルトコンベ
ア126の端部上方に、超硬カッタ168を備えた回転
切削装置152、154を設ける。回転切削装置152
は回転軸150で回転自在に吊るし、回転切削装置15
2の重心Gの位置を回転軸150の直下よりもベルトコ
ンベア126から離れる側に設定する。回転切削装置1
52の下部には、ダイレクト刷版14の側端部15に当
接して超硬カッタ168と側端部15との相対位置を一
定とするガイドローラー182を設け、超硬カッタ16
8が、側端部15の画像形成面側角部の所定位置に当接
するように位置を設定する。超硬カッタ168で面取り
を行うことによって、側端部15に付着したトナーが面
取り部分を介するため、印刷物と接触しない。したがっ
て、側端部15のトナーに付着したインキが印刷物に転
写されない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】平版印刷版を液体現像剤で現像し
たのち定着、溶出処理を行う平版作成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、平版印刷版を液体現像剤で現像
し、現像処理後の平版を定着、溶出処理する平版作成装
置がある。この種の平版作成装置では、平版印刷版を現
像処理部でトナー粒子とキャリア液とからなる液体現像
剤で現像する。この現像工程では、平版印刷版の画像部
分にトナー粒子が付着して、静電潜像が顕像化される。
現像された平版印刷版は、定着処理部で加熱されトナー
粒子が平版印刷版に溶融固着される。定着処理された平
版印刷版は次の溶出処理部で非画像部の溶出が行われ
る。
【0003】ところで、この種の平版作成装置では、平
版印刷版の非画像部分に付着した余剰な液体現像剤が現
像処理後に送風機からの噴出エアーによって吹き飛ばさ
れるようになっているが、平版印刷版の側端部に付着し
た液体現像剤は送風機からのエアーでは完全には吹き飛
ばされない場合がある。平版作成装置で使用されるトナ
ーは印刷時にインキが付着し易いように親油性になって
いるため、側端部にトナーが付着した状態の平版印刷版
で印刷を行うと、インキがトナー画像ばかりでなく側端
部に付着したトナーにも付着する。また、反転現像方式
では側端部に付着するトナー量が特に多くなる。このた
め、新聞印刷のように刷版よりも大きいものに印刷をす
る場合には、側端部のトナーに付着したインキが印刷物
に転写され、線状の汚れとなって印刷品質を低下させる
問題が生じる。
【0004】上記欠点を解消するため、平版印刷版の側
端部に水溶性の高分子層を形成させ、溶出処理部におい
て水溶性の高分子層をトナーと共に除去する方法(特開
平2−62654号公報)が提案されている。
【0005】ところが、刷版の側面に水溶性高分子層を
形成する方法では、水溶性高分子材を塗布するため作業
が煩雑になる。また、水溶性高分子材を塗布する際に刷
版の感光体層面に水溶性高分子材が浸み出す場合があ
り、後の現像処理工程において感光体層面の水溶性高分
子材付着部分で現像不良となる恐れがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、印刷物の品質低下を起こすことがない平版印刷版
を作業を煩雑にすることなく製版することのできる平版
作成装置を提供することが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
平版印刷版を液体現像剤で現像したのち定着、溶出処理
を行う平版作成装置であって、定着処理部よりも平版印
刷版の搬送方向下流側に設けられ平版印刷版の搬送方向
とは交差する方向の側端部を面取りする切削手段と、前
記切削手段に連結され前記側端部に当接して前記側端部
と前記切削手段の刃との相対位置を一定に保つガイド
と、前記切削手段の重心位置を通る鉛直線とは前記側端
部へ接離する方向に離れた位置に設けられ前記切削手段
を前記平版印刷版の前記側端部へ接離する方向へ回転可
能に支持する支持部と、を備えたことを特徴としてい
る。
【0008】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の平版作成装置において、前記支持部を前記切削手段
の重心位置よりも上方で、かつ、前記切削手段の重心位
置を通る鉛直線よりも前記平版印刷版に接近する側に設
けたことを特徴としている。
【0009】また、請求項3記載の発明は、請求項1記
載の平版作成装置において、前記支持部を前記切削手段
の重心位置よりも下方で、かつ、前記切削手段の重心位
置を通る鉛直線よりも前記平版印刷版に離間する側に設
けたことを特徴としている。
【0010】
【作用】請求項1記載の平版作成装置によれば、定着終
了後の平版印刷版は、切削手段によって画像形成面側の
角部が面取りされると同時に側端部の角部近傍に付着し
たトナーが除去される。
【0011】この切削手段は、切削手段の重心位置を通
る鉛直線とは側端部へ接離する方向に離れた位置に設け
られ切削手段を平版印刷版の側端部へ接離する方向へ回
転可能に支持する支持部によって支持されている。すな
わち、切削手段の重心位置と支持部の位置とが水平方向
にずれているため、切削手段には支持部を中心として一
方へ回転しようとする付勢する力が作用する。この付勢
力の方向に平版印刷版を位置させ、切削手段の刃を画像
形成面側の側端部の角へ当接させることによって、切削
手段は平版印刷版の側端部にほぼ一定の圧力で当接して
面取りを行うことができる。しかも、切削手段には側端
部に当接して側端部と切削手段との相対位置を一定に保
つガイドが設けられているため、平版印刷版に寸法誤差
があったり、平版印刷版の位置がずれていても、ガイド
が側端部に追従して切削手段は画像形成面側の側端部の
角部を一定の寸法で面取りすることができる。
【0012】このように面取り処理された平版印刷版を
使用して印刷を行うと、仮に側端部に付着したトナーに
インキが付着しても、側端部のトナーに付着したインキ
が面取り部分で離間して印刷物に接触しない。したがっ
て、本発明の平版作成装置によって製版された平版印刷
版を用いることによって、高品質の印刷物を得ることが
できる。
【0013】また、側端部の全面を切削することがない
ため、平版印刷版の寸法(幅及び長さ)が変わらず、平
版印刷版の側端部を基準にして位置決めを行うことがで
きる。
【0014】なお、平版印刷版に面取り時の切削屑が付
着していても、後の溶出処理工程で切削屑が洗い流され
るため、切削屑による印刷の品質低下は生じない。
【0015】また、請求項2記載の平版作成装置によれ
ば、支持部は切削手段の重心位置よりも上方で、かつ、
切削手段の重心位置を通る鉛直線よりも平版印刷版に接
近する側に設けられている。すなわち、切削手段は、支
持部の下方で、かつ、支持部直下よりも平版印刷版から
離れる側に重心がおかれているため、切削手段には平版
印刷版の側端部方向へ付勢する力が作用し、切削手段は
平版印刷版の側端部にほぼ一定の圧力で当接して面取り
を行うことができる。
【0016】また、請求項3記載の平版作成装置によれ
ば、支持部は切削手段の重心位置よりも下方で、かつ、
切削手段の重心位置を通る鉛直線よりも平版印刷版に離
間する側に設けられている。すなわち、切削手段は、支
持部の上方で、かつ、支持部直上よりも平版印刷版に近
寄る側に重心がおかれているため、切削手段には平版印
刷版の側端部方向へ付勢する力が作用し、切削手段は平
版印刷版の側端部にほぼ一定の圧力で当接して面取りを
行うことができる。
【0017】
【実施例】
〔第1実施例〕以下本発明の第1実施例を図1〜図9に
したがって説明する。
【0018】図2に示すように、本実施例で用いられる
平版印刷版としてのダイレクト刷版14は薄肉板状の電
子写真刷版であり、導電性支持体28の片面に光導電性
感光層30が形成されて画像形成面とされている。導電
性支持体28は、アルミニウム材で形成されており、厚
さは約0.3mmとされている。また、導電性支持体28
は光導電性感光層30との境界面に親水化処理がなされ
ている。なお、光導電性感光層30としては、例えば、
有機導電性感光体が使用される。
【0019】図3に示すように、本発明の適用された平
版作成装置としての電子写真製版装置10には、ダイレ
クト刷版14の搬送方向上流側に描画部16が配設され
ており、描画部16の図3の矢印B方向には、排版部1
2が配設されている。排版部12の図3矢印A方向に
は、現像定着処理部18、溶出処理部22、待機部11
8が順に配設されており、待機部118の図3矢印B方
向とは反対方向には、パンチヤー部24及び版曲げ部2
6が配設されている。
【0020】(描画部16)図4に示すように、描画部
16にはダイレクト刷版14を載置する搬送台32が備
えられており、この搬送台32は図示しない搬送手段に
よって図4の矢印A方向及び矢印A方向とは反対方向へ
移動できる。なお、ダイレクト刷版14は、長手方向が
矢印A方向及び矢印A方向とは反対方向に沿って搬送台
32へ載置される(図3参照)。
【0021】描画部16の上側の図4の矢印A方向及び
矢印A方向とは反対方向中間部には、ダイレクト刷版1
4の光導電性感光層30をプラスに帯電させる帯電器3
4が備えられており、この帯電器34の図4矢印A方向
側には露光部36が配置されている。露光部36には半
導体レーザ(図示せず)が備えられており、帯電後の光
導電性感光層30のうち画像部へレーザビームを照射
し、画像を走査露光する。なお、描画部16には、露光
後のダイレクト刷版14を排版部12へ排版する図示し
ない挟持爪が備えられている。
【0022】(排版部12)排版部12にはコンベア装
置(図示せず)が備えられており、露光後の版材14を
図3の矢印A方向の現像定着処理部18へ搬送する。
【0023】(現像定着処理部18)現像定着処理部1
8には、ダイレクト刷版14を図3矢印A方向に搬送す
るベルトコンベア126(図3には図示せず)が設けら
れており、また、図3矢印A方向に沿ってダイレクト刷
版14の搬送方向上流側(図3矢印A方向とは反対方向
側)から現像部38、スクイズ部40、乾燥部42、定
着部44、回転切削処理部120及び水洗部としての水
冷部300が順に配設されている。なお、ベルトコンベ
ア126のベルトは絶縁性の材料が使用されており、帯
電されたダイレクト刷版14の電荷が逃げないようにさ
れている。
【0024】現像部38は、露光後のダイレクト刷版1
4へ液体現像剤を付与してダイレクト刷版14の静電潜
像を顕在化する。ここで使用される液体現像剤は一般
に、カーボンブラック等の顔料に分散性、極性制御性、
定着性等の特性を付与する樹脂を吸着させたトナー19
の粒子をキヤリア液に分散させたものである。なお、現
像部38での現像は反転現像で行われ、プラスに帯電さ
れたダイレクト刷版14をプラスの電荷を有するトナー
で現像する。また、ダイレクト刷版14のトナー19の
付着した部位は親油性となる。
【0025】スクイズ部40には、図示しないブロワー
が備えられており、ダイレクト刷版14の両面へエアー
を噴出させる。
【0026】乾燥部42には、ドライヤ(図示せず)が
備えられており、ドライヤはダイレクト刷版14へ温風
を送風する。
【0027】定着部44には、複数の加熱用ランプ(図
示せず)が備えられており、加熱用ランプの熱によって
ダイレクト刷版14に付着したトナーの粒子を溶融して
定着させる。
【0028】図5に示すように、ベルトコンベア126
の幅寸法BWはダイレクト刷版14の幅寸法DWよりも
所定寸法小さくされている。このため、ベルトコンベア
126にダイレクト刷版14を載置した場合、ダイレク
ト刷版14の側端部15がベルトコンベア126の側端
部126Aよりも外方へ所定寸法突出される。
【0029】ベルトコンベア126の上方には定着部4
4の下流側直後に、光センサ128が設けられており、
ダイレクト刷版14が定着部44から回転切削処理部1
20に搬入されたか否かを検出して、検出信号を図示さ
れない制御装置に伝達する。
【0030】現像定着処理部18の搬送方向に対して交
差する両側の側壁18Aには、上端に脚板130がねじ
止めされている。脚板130の縦板130Aは側壁18
Aに沿って配設されており、上側角部近傍には、それぞ
れ上下方向(図5矢印UD方向)に長く延びる長孔13
2が設けられている。各長孔132には、側壁18Aの
外側方向からねじ134が挿入され、これらのねじ13
4は、縦板130Aのベルトコンベア126上方に配設
され、側壁18A間を横断するフレーム136の縦板部
136Aに止められている。このため、このフレーム1
36は、上下方向に位置調整をすることができる。
【0031】また、脚板130には、縦板130Aのベ
ルトコンベア126側に、位置決め金具138が固着さ
れている。位置決め金具138の下端には、U字状の切
欠140が形成されており、この切欠140は、現像定
着処理部18の両側壁18Aを横断するシャフト142
に係合している。
【0032】フレーム136の水平部分136Bは断面
がコ字状を呈しており、下面には、ベルトコンベア12
6の幅方向両側の端部126A上方に受け金具144が
配設されている。受け金具144は、水平部分136B
に沿って配設される平面部144Aと、この平面部14
4Aの矢印A方向及び矢印A方向とは反対方向両端部か
ら下方へ向けて延びる縦板部144Bから構成されてい
る。
【0033】平面部144Aは、水平部分136Bに形
成された水平部分136Bの長手方向に長い長孔143
を挿通したビス145によって、取付け水平部分136
Bに取付けられている。
【0034】また、縦板部144Bには、他方の受け金
具144と向かい合う側の端部に、下方へ延びる軸受け
部146が設けられている。
【0035】各軸受け部146の中央には円孔148が
設けられており、この円孔148には支持部を構成する
回転軸150が挿入されている。
【0036】受け金具144の下方には、それぞれ切削
手段としての回転切削装置152、154が配設されて
いる。回転切削装置152は、ブラッケット156を備
えている。ブラッケット156は、矢印A方向及び矢印
A方向とは反対方向に沿って配設されるベース部156
Aと、このベース部156Aの矢印A方向及び矢印A方
向とは反対方向両側端部からベルトコンベア126と離
れる方向へ延びる横板部156Bとによって断面コ字状
に形成されている。横板部156Bは、受け金具144
の縦板部144Bの内側に配設され、上側の角部近傍に
は円孔158が形成されている。この円孔158には、
前述した回転軸150が挿通しており、これによって、
ブラッケット156は回転軸150を中心として矢印C
方向及び矢印C方向とは反対方向に回転することができ
る。
【0037】ブラッケット156のベース部156Aの
長手方向中間部には、ベルトコンベア126側に、モー
ター取付金具160が固着されている。
【0038】モーター取付金具160は、ベース部15
6Aに固着される取付け部分160Aと、この取付け部
分160Aの上端に延設され取付け部分160Aに直角
とされたモーター取付部160Bと、取付け部分160
A及びモーター取付部160Bの矢印A方向及び矢印A
方向とは反対方向両側に設けられたフード部160C
と、から構成された、半ボックス形状を呈している。
【0039】モーター取付部160Bの上面には、回転
装置としてのモーター162が取付けられている。モー
ター162には前述した図示されない制御装置に連結さ
れている。モーター162は、定着部44から回転切削
処理部120に搬入されたダイレクト刷版14の先端を
光センサ128が検出すると回転し、ダイレクト刷版1
4の後端が光センサ128を通過して所定時間を経過す
ると停止する。
【0040】モーター162の回転軸164は、軸芯の
長手方向が、ブラッケット156のベース部156Aに
沿い、かつ、前記回転軸150とは直角方向とされてい
る。回転軸164の先端にはチャック166が固定され
ており、このチャック166には超硬カッタ168(例
えば、ミニター株式会社製、ロータリー・アングロン用
超硬カッターZ171)が取り付けられている。なお、
超硬カッタ168は、モーター162が正転した場合
に、刃168Aが、ダイレクト刷版14の画像形成面側
から側端部15へ移動する(図1の矢印E方向へ移動す
る)。
【0041】一方、ブラッケット156の下端部近傍に
は、ガイド部170が配設されている。このガイド部1
70は略水平に配設され矢印A方向及び矢印A方向とは
反対方向に細長い水平ガイド部172と、水平ガイド部
172の長手方向両端部に延設され上方向に延びる取付
け部174とで構成されている。なお、このガイド部1
70は取付け部174がブラッケット156の横板部1
56Bの内側にねじ止めされることによってブラッケッ
ト156に固着されている。
【0042】水平ガイド部172の上面には、樹脂、セ
ラミック等で形成された厚板状の側端部ガイド176が
固着されている。側端部ガイド176には、定着部44
側のベルトコンベア126側に、ダイレクト刷版14の
搬送方向に対して傾斜された傾斜面178が設けられて
いる。また、側端部ガイド176のベルトコンベア12
6側端面は、水平ガイド部172のベルトコンベア12
6側端面よりも、所定寸法ベルトコンベア126から離
れる方向に位置している。また、側端部ガイド176に
は、傾斜面178の矢印A方向側にU字状の凹部180
が形成されている。この凹部180内には、セラッミク
等の耐摩耗性に優れた材料で形成されたガイドローラー
182が配設されている。
【0043】ガイドローラー182は、水平ガイド部1
72に立設された軸184へ回転可能に支持されてお
り、外周面が、側端部ガイド176のベルトコンベア1
26側端面よりも所定寸法ベルトコンベア126側へ突
出されている。
【0044】また、水平ガイド部172及び側端部ガイ
ド176には、ガイドローラー182の矢印A方向側に
矩形の切欠186が形成されている。この切欠186
は、前述した超硬カッタ168の逃げとされており、中
央には前述した超硬カッタ168の先端部が位置してい
る。
【0045】図6に示すように、ベルトコンベア126
を境にして、ベルトコンベア126の反対側にも、回転
切削装置152と同一構成とされた回転切削装置154
が配設されている。この回転切削装置154はベルトコ
ンベア126の幅方向中心線を対称軸として回転切削装
置152とは対称の構造とされている。回転切削装置1
54の構成については、回転切削装置152と同一構成
には同一番号を付し、その説明を省略する。
【0046】図1に示すように、ブラッケット156の
矢印A方向側の横板部156Bには、外面にガイドピン
188が立設されている。回転切削装置152のガイド
ピン188は、ベルトコンベア126の搬送方向(図6
紙面垂直方向)とは直角方向で、かつ、ベルトコンベア
126と平行に配設されたリンク190の一端に設けら
れた長孔192を挿通しており、回転切削装置154の
ガイドピン188は、このリンク190の他端に設けら
れた長孔194を挿通している。なお、ガイドピン18
8の先端には、図示しないEリングが取付けられてお
り、リンク190がガイドピン188から外れないよう
になっている。
【0047】このリンク190を介して、回転切削装置
152と回転切削装置154とは互いに連結されてい
る。
【0048】なお、回転切削装置152及び回転切削装
置154の重心Gは、回転軸150の直下よりもベルト
コンベア126の幅方向外側に位置しており、ダイレク
ト刷版14がベルトコンベア126に載置されていない
状態では、各ガイドピン188が、長孔192、194
の互いに接近する側の端部に押圧される。この状態で
は、互いのガイドローラー182同士の間隔が、ダイレ
クト刷版14の幅DWが寸法誤差で最小値をとった場合
よりも多少短くされている。また、回転切削装置152
及び回転切削装置154がそれぞれ独立して移動した場
合であっても、互いの相対距離は、このリンク190に
よって保たれる。
【0049】なお、この状態の回転切削装置152、1
54は、図1に示すように、ブラッケット156がベル
トコンベア126に対して45度前後傾斜され、即ち、
超硬カッタ168の軸線がベルトコンベア126の表面
に対して45度前後傾斜され、ガイド部170は略水平
とされる。
【0050】また、図1に示すように、超硬カッタ16
8は、ダイレクト刷版14の側端部15がガイドローラ
ー182に当接した状態で、側端部15の画像形成面側
角部に当接するようになっている。
【0051】超硬カッタ168の下方には、ダクト19
6の一端が配設されており、このダクト196の他端に
は図示されない吸引装置が接続されている。このため、
図示されない吸引装置を作動すると、超硬カッタ168
によって切削されたダイレクト刷版14の切削かすがダ
クト196を介して図示されない吸引装置に吸引され
る。
【0052】図3に示すように、回転切削処理部120
よりもダイレクト刷版14の搬送方向下流側(図3の矢
印A方向側)には、水冷部300が配設されている。
【0053】図7に示すように、冷却部300の下部に
は、受け皿312が配置されており、この受け皿312
の上方には、定着部44から搬送されるダイレクト刷版
14を図7の矢印A方向へ導く3枚のスプレーベッド3
14が備えられている。これらのスプレーベッド314
は、夫々、ダイレクト刷版14の搬送方向上流側に縦壁
部314Aを備えた断面L字状とされており、ダイレク
ト刷版14の搬送方向へ所定の間隙を隔てて互いに平行
に配置されている。
【0054】冷却部300の上流側の上方には、光セン
サ316が設けられており、ダイレクト刷版14が定着
部44から冷却部300に搬入されたか否かを検出し
て、検出信号を制御装置317に伝達する。
【0055】さらに、受け皿312の底部からは、吸水
パイプ318が立設されている。この吸水パイプ318
は、受け皿312の底部近傍で二股に分岐されており、
一方がさらに3本に分岐され、各枝部の先端部318A
が夫々3枚のスプレーベッド314の下部に沿って配置
されている。また、吸水パイプ318の他方は、3枚の
スプレーベッド314の上部において2本に分岐され、
各枝部の先端部318Bが、夫々3枚のスプレーベッド
314の間隙に沿って配置されている。
【0056】吸水パイプ318の先端部318Aの上面
には、軸方向(図7の紙面垂直方向)に沿って、所定間
隔で円形の貫通孔320が穿設されおり、スプレーベッ
ド314の上壁部314Bには、貫通孔320と同軸的
に円形の貫通孔322が穿設されている。一方、吸水パ
イプ318の先端部318Bの下部には、軸方向(図7
の紙面垂直方向)に沿って、所定間隔で円形の貫通孔3
24が穿設されており、スプレーノズルとされている。
冷却部300の下流側には、スクイズローラ326が設
けられており、このスクイズローラ326の間をダイレ
クト刷版14が通過するようになっている。
【0057】吸水パイプ318は受け皿312の底部を
貫通して、下方を延設されており、冷却水タンク328
に達している。冷却水タンク328内には、冷却水が充
填されており、この冷却水はポンプ330によって、吸
水パイプ318内に汲み上げられる。なお、このポンプ
330は制御装置317によって作動が制御される。
【0058】一方、受け皿312の底部には、回収パイ
プ332の一方の端部が連結されており、回収パイプ3
32の他方の端部は、冷却水タンク328に達してお
り、受け皿312の冷却水を冷却水タンク328内に回
収できるようになっている。また、回収パイプ332の
中間部には、フィルタ334が介在されており、冷却水
中の異物を取り除く。
【0059】(溶出処理部22)図8に示すように、溶
出処理部22にはダイレクト刷版14にアルカリ溶液を
付与してダイレクト刷版14の非画像部(即ちトナー像
が形成された部分以外の非画像部分)の光導電性感光体
層を溶出する溶出部48、ダイレクト刷版14に付着し
た余剰なアルカリ溶液を除去するスクイズ部50、スク
イズされたダイレクト刷版14を水洗してアルカリ溶液
を除去する水洗部52、水洗されたダイレクト刷版14
にガム液を塗布するガム液塗布部54、ガム液が塗布さ
れたダイレクト刷版14を乾燥させる乾燥部117とダ
イレクト刷版14を挟持して搬送する複数の搬送ローラ
56、58、60、62、64、66が備えられてい
る。
【0060】搬送ローラ56は溶出処理部22の上流側
(図8の矢印A方向側とは反対方向側)に配置されてお
り、この搬送ローラ56よりもダイレクト刷版14の搬
送方向下流側(図8の矢印A方向側)に溶出部48が配
置されている。溶出部48には、溶出槽68が備えられ
ており、この溶出槽68に搬送ローラ58、60及び複
数個のガイドローラ88が設けられている。ダイレクト
刷版14はこれらの搬送ローラ58、60及びガイドロ
ーラ88に搬送されて溶出槽68内のアルカリ溶液に浸
漬される。溶出槽68には循環ポンプ84が接続されて
おり、槽内のアルカリ溶液を吸入してノズル86からア
ルカリ溶液をダイレクト刷版14へ噴き付ける。
【0061】また、溶出槽68内のダイレクト刷版14
の光導電性感光層30に対応した位置にはローラ状のブ
ラシ90が配置されている。ブラシ90は図示しないモ
ータ等の回転駆動手段に接続されており、この回転駆動
手段がブラシ90を回転させる。溶出槽68の下端部に
は排水パイプ82が接続されており、槽内の劣化したア
ルカリ溶液をこの排水パイプ82を介して槽外へ排出で
きる。
【0062】溶出槽68よりもダイレクト刷版14の搬
送方向下流側(図8の矢印A方向側)には、スクイズ部
50が配置されており、このスクイズ部50に搬送ロー
ラ62が配置されている。スクイズ部50には受け部9
4が備えられており、ダイレクト刷版14は搬送ローラ
62によって挟持されて表面に付着したアルカリ溶液が
除去される。搬送ローラ62の受け部94側にはローラ
96が搬送ローラ62に密着して配置されており、搬送
ローラ62によって除去されたアルカリ溶液がローラ9
6を介して受け部94に落下する。また、受け部94に
は、除去されたアルカリ溶液を溶出槽68へ戻すための
ポンプ98が連結されている。
【0063】溶出部48よりもダイレクト刷版14の搬
送方向下流側(図8の矢印A方向側)には、水洗部52
が配置されており、この水洗部52に搬送ローラ64が
配置されている。水洗部52には、ローラ状のブラシ1
00及び受水槽102が設けられている。受水槽102
には洗浄水が溜められており、この洗浄水はポンプ10
4によって吸い上げられノズル106からダイレクト刷
版14へ噴き付けられる。ブラシ100はダイレクト刷
版14の光導電性感光層30に対応した位置に配置され
ており、ダイレクト刷版14の光導電性感光層30を洗
浄できる。
【0064】水洗部52よりもダイレクト刷版14の搬
送方向下流側(図8の矢印A方向側)には、ガム液塗布
部54が配置されている。このガム液塗布部54には、
ガム液槽110が備えられており、ガム液槽110にガ
ム液が溜められている。ガム液槽110内のガム液はポ
ンプ112によって吸い上げられノズル114からダイ
レクト刷版14へ噴き付けられる。
【0065】(乾燥部117)乾燥部117には、ダイ
レクト刷版14を待機部118へ搬送するローラー対1
15及び温風を送風するドライヤ116が備えられてお
り、このドライヤ116によって、ガム処理後のダイレ
クト刷版14を乾燥する。
【0066】(待機部118)待機部118には図示さ
れないコンベア装置が備えられており、このコンベア装
置はダイレクト刷版14を図3の矢印B方向とは反対方
向へ搬送する。
【0067】(パンチヤー部24)パンチヤー部24に
は、ダイレクト刷版14に版掛け時の位置決め用の切欠
を形成するポンチ(図示せず)及びダイレクト刷版14
を版曲部26へ搬送する図示されないコンベア装置が備
えられている。
【0068】(版曲部26)版曲部26にはダイレクト
刷版14の長手方向両端部を所定寸法折り曲げる図示し
ない折り曲げ装置が備えられている。
【0069】以下に本実施例の作用を説明する。図4に
示すように、描画部16では、未露光のダイレクト刷版
14は光導電性感光層30を上に向けて長手を搬送方向
に沿って搬送台32に載置され、ダイレクト刷版14が
載置された搬送台32が図示しない駆動装置によって図
4の矢印A方向へ移動される。この移動時に、搬送台3
2上のダイレクト刷版14は帯電器34によって光導電
性感光層30がプラスに帯電される。ダイレクト刷版1
4が露光部36の直下へ搬送されると、図示しない半導
体レーザより発せられる原稿画像に対応したレーザビー
ムが光導電性感光層30の表面へ照射される。これによ
って、レーザビームが入射された入射部分は導電性にな
り、光導電性感光層30の入射部位の表面からプラスの
電荷が移動して、画像情報に相当する静電潜像が形成さ
れる。
【0070】静電潜像が形成されたダイレクト刷版14
は、図示しない挟持爪で端部が挟持され、排版部12へ
搬送され、排版部12から現像定着処理部18へと搬出
される。
【0071】現像定着処理部18では、ダイレクト刷版
14は現像部38で液体現像剤中のプラスに帯電された
トナーの粒子が光導電性感光層30の露光された部位に
付着される。
【0072】ダイレクト刷版14がスクイズ部40に至
ると、ダイレクト刷版14の両面に図示されないブロワ
ーからのエアーが吹き付けられ、両面に付着した余剰な
液体現像剤が除去される。その後、ダイレクト刷版14
は乾燥部42に搬送され、図示されないドライヤからの
温風で湿潤したトナーが乾燥される。
【0073】このように現像処理されたダイレクト刷版
14は定着部44へ搬送される。この定着部44におい
て、ダイレクト刷版14に付着したトナーが図示しない
加熱ランプの熱によって溶融固着され定着される。
【0074】その後、ダイレクト刷版14は、回転切削
処理部120へ搬送される。ダイレクト刷版14が回転
切削処理部120へ搬送されると、光センサー128に
よってダイレクト刷版14が検出され、モータ162が
回転される。
【0075】ガイドローラ182同士の間隔がダイレク
ト刷版14の幅寸法DWよりも所定寸法小さくされてい
るため、ダイレクト刷版14の側端部15が回転切削装
置152、154を挿通する際は、先ず、側端部15が
ガイドローラ182に当接する。これによって、ガイド
ローラ182は側端部15に当接して回転し、回転切削
装置152、154は回転軸150を中心として矢印C
方向とは反対方向へ回転される。なお、回転切削装置1
52、154の重心Gが回転軸150の直下よりもベル
トコンベア126の幅方向外側に位置しているため、ガ
イドローラ182は所定の力で側端部15側へ付勢され
側端部15に当接される。なお、回転軸150と回転切
削装置152、154の重心Gとの相対位置関係は、ガ
イドローラ182がダイレクト刷版14に当接した際の
力でダイレクト刷版14を変形させないように設定され
ている。
【0076】モータ162で回転される超硬カッタ16
8の刃168Aがダイレクト刷版14の側端部15の光
導電性感光層30側の角部に当接すると、図9に示すよ
うに、面取り処理がなされる。なお、ガイドローラ18
2は常に側端部15側へ付勢されているため、ダイレク
ト刷版14の寸法誤差があった場合、又はダイレクト刷
版14が幅方向(矢印B方向及び矢印B方向とは反対方
向)へ変位した場合であっても、超硬カッタ168の刃
168Aは側端部15の所定位置を常に一定の寸法で面
取りすることができる。
【0077】なお、ダイレクト刷版14の幅方向への位
置が大きくずれて搬送されてきた場合には、側端部15
は側端部ガイド176の傾斜面178にガイドされたの
ち、ガイドローラ182にガイドされる。
【0078】また、ダイレクト刷版14に接触するガイ
ドローラ182は、耐摩耗性に優れる材料で形成されて
いるため、刃168Aと側端部15の位置関係が長期に
わたり一定に維持される。なお、この切削時に図示しな
い吸引装置を作動させることによって切削屑がダクト1
96を介して吸引装置に吸引される。また、吸引時に
は、周囲の外気が吸引されるので切削屑が飛び散らな
い。なお、ダイレクト刷版14の面取り寸法Mは肉厚T
の半分程度とされる。
【0079】面取り処理後のダイレクト刷版14は、冷
却部300へと搬送される。図7に示すように、冷却部
300へ搬送されたダイレクト刷版14は、スプレーベ
ッド314に沿って図7の矢印A方向へ搬送される。ま
た、光センサ316によって、ダイレクト刷版14が検
出されると制御装置によって、ポンプ330が作動され
る。これによって、冷却水タンク328内の冷却水が汲
み上げられ、冷却水が先端部318Aの貫通孔320か
ら、ダイレクト刷版14に吹き付けられると共に、先端
部318Bの貫通孔324からも、ダイレクト刷版14
に吹き付けられる。従って、ダイレクト刷版14が速や
かに冷却され、また、面取り時の切削粉がダイレクト刷
版14に付着している場合であっても、ここで切削粉が
完全に洗い流される。
【0080】ダイレクト刷版14に吹き付けられた冷却
水は、受け皿312に集められ、回収パイプ332に設
けられたフィルタ334によって切削粉等の異物が取り
除かれ、冷却水タンク328内に戻される。その後、ダ
イレクト刷版14はスクイズローラ326によって、冷
却水が搾り取られ溶出処理部22へ搬送される。なお、
ダイレクト刷版14は冷却水が吹きつけられるため、迅
速に冷却される。
【0081】図8に示すように、溶出処理部22へ搬送
されたダイレクト刷版14は、搬送ローラ56によって
挟持され、溶出槽68内に搬送されてアルカリ溶液に浸
漬される。アルカリ溶液に浸漬されたダイレクト刷版1
4は、トナーが付着していない光導電性感光体層30
が、すなわち非画像領域が溶出される。このとき、ダイ
レクト刷版14の光導電性感光体層30はブラシ90に
よって擦られ、溶出反応が促進される。この溶出処理に
よって、ダイレクト刷版14のトナーが付着していない
領域は導電性支持体14の親水化処理がなされた面が露
出される。
【0082】溶出処理後のダイレクト刷版14は、スク
イズ部50で搬送ローラ62に挟持されて表面に付着し
たアルカリ溶液がスクイズされる。スクイズされたアル
カリ溶液はローラ96を介して受け部94へ落下して溜
まる。また、受け部94へ溜まったアルカリ溶液はポン
プ90によって溶出槽68に戻される。
【0083】スクイズされたダイレクト刷版14は水洗
部52に搬送され、ノズル106から洗浄水が噴き付け
られる。さらに、ダイレクト刷版14はブラシ100に
よって擦られ、付着したアルカリ溶液が完全に除去され
る。
【0084】ダイレクト刷版14が搬送されてガム液塗
布部54に至ると、ノズル114からガム液が噴出され
ダイレクト刷版14にガム液が塗布される。ガム処理後
のダイレクト刷版14が搬送されて、ダイレクト刷版1
4が乾燥部117に至るとドライヤ116の熱風によっ
て、ダイレクト刷版14に付着したガム液が乾燥され
る。これによって、ダイレクト刷版14の非画像部分
(トナーの付着していない部分)が親水化される。
【0085】溶出処理部22で処理されたダイレクト刷
版14は、その後待機部118で一旦待機され、検版作
業等を経て、パンチヤー部24へ送られ図示しないポン
チによって版掛け時の位置決め用の切欠が形成される。
【0086】パンチヤー部24で位置決め用の切欠が形
成されたダイレクト刷版14は、版曲部26の図示しな
い折り曲げ装置によってダイレクト刷版14の長手方向
両端部が所定寸法折り曲げられる。以上でダイレクト刷
版14の製版工程が終了する。
【0087】このように、電子写真製版装置10で製版
されたダイレクト刷版14を用いて印刷を行う場合に
は、ダイレクト刷版14の側端部15に付着したトナー
19(図9参照)が面取り部分を介するため、印刷物と
接触しない。したがって、仮に、側端部15のトナーに
インキが付着してもこのインキが印刷物に転写されるこ
とがなく、高品位な印刷を行うことができる。
【0088】また、側端部15の画像形成面側の角部に
ばりや逆目があると、ばりや逆目にインキが付着して印
刷物に転写する恐れがあるが、超硬カッタ168は、回
転軸164が正転した場合に、刃168Aが、ダイレク
ト刷版14の画像形成面側から側端部15へ移動する
(図1の矢印C方向へ移動する)ため、切削面とダイレ
クト刷版14の画像形成面との交線部分にばりや逆目が
発生せず、このような不具合はおこらない。
【0089】また、回転切削装置152、154の下流
側に水冷部300が設けられているため、後の溶出処理
部22の溶出液に切削屑を混入させることがなく、溶出
液の品質低下を生じさせることがない。また、加熱され
たダイレクト刷版14の温度が十分に下がるため、溶出
液の液温を不必要に上昇させることもない。
【0090】さらに、本実施例の回転切削装置152、
154は、電気的に制御される機構等を全く使用せず、
自重の作用によってガイドローラ182がダイレクト刷
版14の側端部15へ追従するという簡単な構成となっ
ているため、製造、保守等が容易でまた、トラブルの発
生要因も少ない。
【0091】さらに、本実施例では、側端部15の一部
を面取りするためダイレクト刷版14の幅寸法が変化せ
ず、側端部15を基準にして印刷の位置決めを正確に行
うことができる。この場合、側端部15に付着したトナ
ーは、実際には無視出来る厚さとなっている。
【0092】〔第2実施例〕本発明の第2実施例を図1
0にしたがって説明する。なお、第1実施例と同一構成
に関しては同一符号を付し、その説明は省略する。現像
定着処理部18の本体ベース18Aには、ベルトコンベ
ア126の幅方向(図10矢印B方向及び矢印B方向と
は反対方向)両側に一対の受け金具444が設けられて
いる(図10では一方のみが図示されている)。受け金
具444は、本体ベース18Aに沿って配設される平面
部444Aと、この平面部444Aから上方へ向けて延
びる縦板部444Bから構成されており、第1実施例の
受け金具144とほぼ同形状となっている。
【0093】平面部444Aには水平部分436Bに形
成されたベルトコンベア426の幅方向に長い長孔44
3を挿通したビス445が本体ベース18Aにねじ込ま
れることによって取付けられている。
【0094】縦板部444Bには、ベルトコンベア12
6の幅方向他方の受け金具444と離れる側の端部に、
上方へ延びる軸受け部446が設けられている。
【0095】各軸受け部446の中央には円孔448が
設けられており、この円孔448には支持部を構成する
回転軸150が挿入されている。
【0096】受け金具444の上方には、それぞれ切削
手段としての回転切削装置452、454が配設されて
いる。回転切削装置452は、ブラッケット456を備
えている。ブラッケット456には、図10紙面垂直方
向に沿って配設されるベース部456Aと、このベース
部456Aの図10紙面垂直方向両側端部からベルトコ
ンベア126へ接近する方向へ延びる横板部456Bと
によって断面コ字状に形成されている。横板部456B
は、受け金具444の縦板部444Bの内側に配設さ
れ、下側の角部近傍には円孔458が形成されている。
この円孔458には、前述した回転軸150が挿通して
おり、これによって、ブラッケット456は回転軸15
0を中心として矢印C方向及び矢印C方向とは反対方向
に回転することができる。
【0097】ブラッケット456のベース部456Aに
は、ベルトコンベア126側とは反対側の上部のモータ
ー取付金具460が固着されている。
【0098】モーター取付金具460は、ベース部45
6Aに固着される取付け部分460Aと、この取付け部
分460Aの上端に延設され取付け部分460Aに直角
とされたモーター取付部460Bと、モーター取付部4
60Bの上端に延設され上方に延びる縦部460Cと、
縦部460Cの上端からベルトコンベア126側へ水平
延びる水平部460Dと、から構成され略コ字状を呈し
ている。
【0099】モーター取付部460Bには、モーター1
62が取付けられている。モーター162の回転軸16
4は、軸芯の長手方向が、ブラッケット456のベース
部456Aに沿い、かつ、前記回転軸150とは直角方
向とされている。
【0100】水平部460Dの上面には、ガイドローラ
ー182が配設されている。ガイドローラー182は、
水平部460Dに立設された軸184へ回転可能に支持
されている。なお、ベルトコンベア126を境にして、
ベルトコンベア126の反対側にも、回転切削装置45
2と同一構成とされた回転切削装置454(図示省略)
が配設されている。
【0101】ブラッケット456の横板部456Bに
は、外面にガイドピン188が立設されており、第1実
施例と同様にリンク190が取付けられている。
【0102】なお、回転切削装置452及び回転切削装
置454の重心Gは、回転軸150の直上よりもベルト
コンベア126の幅方向内側に位置している。したがっ
て、本実施例においても、第1実施例と同様にガイドロ
ーラ182は所定の力で側端部15側へ付勢されて側端
部15に当接され、モータ162で回転される超硬カッ
タ168の刃168Aがダイレクト刷版14の側端部1
5の光導電性感光層30側の角部に当接して面取り処理
を行うことができる。
【0103】なお、実施例では、回転切削処理部120
の後に水冷部300を設けたが、水冷部300は必ずし
も設ける必要はない。この場合には、ダイレクト刷版1
4は強制空冷又は自然空冷とすることができ、ダイレク
ト刷版14に付着した切削屑は、溶出処理部22で完全
に除去することができる。
【0104】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明の平版作成装
置は上記構成としたので印刷物の品質低下を起こすこと
のない平版印刷版を製版することのできるという優れた
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る電子写真製版装置の
回転切削処理部を示す搬送下流側から見た側面図であ
る。
【図2】本発明の第1実施例に係る電子写真製版装置に
用いられるダイレクト刷版の構造を示す断面図である。
【図3】本発明の第1実施例に係る電子写真製版装置の
各処理部の配置を示す平面図である。
【図4】図3の描画部を示す断面図である。
【図5】本発明の第1実施例に係る電子写真製版装置の
一方の回転切削装置近傍の斜視図である。
【図6】本発明の第1実施例に係る電子写真製版装置の
回転切削処理部を搬送方向下流側から見た正面図であ
る。
【図7】図3の冷却部を示す断面図である。
【図8】図3の溶出処理部及び乾燥部を示す断面図であ
る。
【図9】面取り処理のなされたダイレクト刷版を示す断
面図である。
【図10】本発明の第2実施例に係る電子写真製版装置
の回転切削処理部を搬送方向下流側から見た正面図であ
る。
【符号の説明】
10 電子写真製版装置(平版作成装置) 14 ダイレクト刷版(平版印刷版) 15 側端部 38 現像部 44 定着部 48 溶出部 150 回転軸(支持部) 152 回転切削装置(切削手段) 154 回転切削装置(切削手段) 168A 刃 182 ガイドローラー(ガイド) G 重心 452 回転切削装置(切削手段) 454 回転切削装置(切削手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平版印刷版を液体現像剤で現像したのち
    定着、溶出処理を行う平版作成装置であって、 定着処理部よりも平版印刷版の搬送方向下流側に設けら
    れ平版印刷版の搬送方向とは交差する方向の側端部を面
    取りする切削手段と、 前記切削手段に連結され前記側端部に当接して前記側端
    部と前記切削手段の刃との相対位置を一定に保つガイド
    と、 前記切削手段の重心位置を通る鉛直線とは前記側端部へ
    接離する方向に離れた位置に設けられ前記切削手段を前
    記平版印刷版の前記側端部へ接離する方向へ回転可能に
    支持する支持部と、 を備えたことを特徴とする平版作成装置。
  2. 【請求項2】 前記支持部を前記切削手段の重心位置よ
    りも上方で、かつ、前記切削手段の重心位置を通る鉛直
    線よりも前記平版印刷版に接近する側に設けたことを特
    徴とする請求項1記載の平版作成装置。
  3. 【請求項3】 前記支持部を前記切削手段の重心位置よ
    りも下方で、かつ、前記切削手段の重心位置を通る鉛直
    線よりも前記平版印刷版に離間する側に設けたことを特
    徴とする請求項1記載の平版作成装置。
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