JPH0353228Y2 - - Google Patents

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JPH0353228Y2
JPH0353228Y2 JP1983148780U JP14878083U JPH0353228Y2 JP H0353228 Y2 JPH0353228 Y2 JP H0353228Y2 JP 1983148780 U JP1983148780 U JP 1983148780U JP 14878083 U JP14878083 U JP 14878083U JP H0353228 Y2 JPH0353228 Y2 JP H0353228Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、静電複写機に関する。
一般に、静電複写機においては、静電複写感光
体上に静電潜像を形成し、次いで上記感光体上の
静電潜像又はこれを現像することによつて得られ
るトナー像を複写紙上に転写する所謂転写式静電
複写機が広く実用に供されている。上記転写式静
電複写機では、複写機ハウジングの上部に配設さ
れている原稿載置台又は上記ハウジング内に配設
されている光学系の少なくとも一部を走査移動さ
せることによつて、原稿載置台に固定された透明
板又は上記ハウジングの上面に設けられた透明板
上に載置された複写すべき原稿がスリツト露光さ
れ、かくして静電複写感光体上に静電潜像が形成
される。かようなスリツト露光方式の静電複写機
では、複写すべき原稿をその全体に渡つて実質上
均一に露光するために、複写すべき原稿の後端を
越えて更にその後方に位置する領域まで走査露光
されて感光体表面に投射される。それ故に、通常
の複写(等倍複写)で複写可能な最大複写原稿サ
イズの原稿を上記最大複写原稿サイズよりも大き
い複写紙(詳しくは、最大複写原稿サイズの原稿
の走査方向の長さよりも更に長い複写紙)に複写
するような場合には、後に詳述する如く、感光体
に形成された原稿の後方に位置する領域の像に対
応した静電潜像又はこれを現像することによつて
得られたトナー像(従つて、原稿の後方に位置す
る領域の像に対応したトナー像)までが複写紙に
転写され、複写紙の後端部が黒くなつて複写物が
汚れるという不都合が生じる。
また、近年、上述した転写式静電複写機におい
ては、複写すべき原稿を等倍で複写する等倍機能
を有するのみでなく、所定の縮小倍率M(例えば
0.7)で複写する縮小機能を有するものも実用に
供されている。かかる静電複写機において縮小倍
率で複写した場合にも、以下に説明する如く、上
述したのと同様の不都合が生じる。即ち、例えば
縮小倍率Mで複写可能な最大複写原稿サイズの原
稿を上記原稿の大きさのM倍よりも大きい複写紙
(詳しくは、最大複写原稿サイズの原稿の走査方
向の長さのM倍の長さよりも更に長い複写紙、例
えば複写すべき原稿と同じ大きさの複写紙)に複
写するような場合にも、後に詳述する如く、複写
すべき原稿の後端を越えて走査露光される領域の
像に対応した静電潜像又はこれを現像することに
よつて得られたトナー像までが上記複写紙に転写
され、複写紙の後端部が黒くなつて複写物が汚れ
る。
以上、転写式静電複写機について述べたが、感
光体を有する複写紙に直接トナー像を形成する所
謂直接式(EF式)静電複写機においても同様の
不都合が存在する。
そこで、上述した不都合を解決するために、従
来から、(イ)感光体表面に一様に特定の極性の電荷
を付与する充電用コロナ放電器の除勢時を制御す
る、(ロ)感光体表面の電荷を除勢する全面露光除電
ランプを設け、かかる全面露光除電ランプの付勢
時を制御する、ことによつて対処している。しか
し、上記(イ)で記載した如く充電用コロナ放電器の
除勢時を制御する場合には、当業者には周知の如
く、複写すべき原稿の後端に対応して充電用コロ
ナ放電器を除勢しても原稿に対応した感光体の領
域よりも後方に位置する領域にまで充電用コロナ
放電器による電荷が付与され(更に詳しく説明す
ると、充電用コロナ放電器によつて電荷が付与さ
れる領域は放電器ハウジングの下面に形成されて
いる開口の大きさ、形状等によつて影響を受け、
一般に、放電器ハウジングの開口を通してその上
流側及び下流側に位置する領域まで電荷が付与さ
れる)、かくして複写物の汚れを十分効果的に除
去することができない。また、上記(ロ)で記載した
如く全面露光除電ランプの付勢時を制御する場合
には、別個に上記全面露光除電ランプを付加的に
設けなければならず、その構成が複雑且つ高価な
ものとなる。
本考案は上記事実に鑑みてなされたものであ
り、その目的は、簡単な構成でもつて上述した如
くして発生する複写物の汚れを効果的且つ確実に
除去することができる静電複写機を提供すること
である。
本考案によれば、所定移動径路を通して移動せ
しめられる静電写真感光体と、複写すべき原稿を
載置するための透明板及び該透明板を覆う閉位置
と該透明板を露呈せしめる開位置との間を開閉動
自在な原稿押えを含む原稿保持手段と、該感光体
の移動径路に沿つて位置する充電域において該感
光体を特定極性に帯電せしめるための充電用コロ
ナ放電器と、該感光体の移動方向に見て該充電域
の下流に位置する露光域において該透明板上に載
置された原稿の像を該感光体に投射して該感光体
上に静電潜像を生成するための、原稿照射ランプ
を含む光学系とを具備し、該原稿押えの下面は該
光学系の該原稿照照射ンプからの光を充分に反射
して該感光体上の電荷を実質上消失せしめる反射
特性を有し、該光学系の少なくとも一部と該原稿
保持手段とのいずれか一方を所定方向に走査移動
せしめる間に該透明板上に載置された原稿の像が
該光学系によつて該感光体上に投射される静電複
写機において; 該光学系の少なくとも一部と該原稿保持手段と
の該一方は、該走査移動方向に見て該透明板の原
稿載置領域の後縁を越えて走査移動可能なように
構成され、該透明板の該原稿載置領域の該後縁よ
りも該走査方向に見て後方であつて、少なくとも
該透明板を通る光が該原稿押えの下面に反射され
る部位から後方には、該光学系の該原稿照射ラン
プからの光を充分に反射して該感光体上の電荷を
実質上消失せしめるための反射手段が配設され、
該光学系の少なくとも一部と該原稿保持手段との
該一方が該透明板の該原稿載置領域の該後縁を越
えて走査移動せしめられる場合には、該原稿照射
ランプから該反射手段によつて反射された光が投
射される該感光体の部位が該充電域に位置してい
るときに、該充電用コロナ放電器が除勢される静
電複写機が提供される。
以下、本考案に従つて構成された静電複写機の
好適具体例を、添付図面を参照して説明する。
まず、本考案に従つて構成された静電複写機の
概略断面図である第1図を参照して全体の構成を
説明すると、図示の縮小複写可能な転写式静電複
写機は番号2で示す略直方体形状の複写機ハウジ
ングを具備している。このハウジング2の上面に
は、複写すべき原稿を載置する原稿保持手段4が
設けられている。原稿保持手段4は、ハウジング
2の上面に配設された透明板6とハウジング2の
上面上に開閉動自在に装着された原稿押え8を含
んでおり、複写すべき原稿は透明板6上に載置さ
れる。原稿押え8は枠体10とこの枠体の下側
(透明板6に対向する面)に固定された押え部材
12とを具備しており、枠体10が前後方向後端
部(第1図において紙面に垂直な方向下方に位置
する端部)を中心として開閉自在に装着されてい
る。原稿押え8は第1図に示す閉位置と開位置と
の間を旋回自在であり、上記閉位置に位置付けら
れると透明板6を覆い、上記閉位置に位置付けら
れると透明板6を露呈せしめる。
複写機ハウジング2内は、水平板14及び16
によつて上部空間と下部空間とに区画されてい
る。そして、下部空間の略中央部には、周表面全
体に渡つて静電写真感光体が配設されている回転
ドラム18が回転自在に装着されている。図示の
具体例においては、静電写真感光体は回転ドラム
18から構成される無端状移動径路を通して第1
図において矢印20で示す時計方向に所要速度V
で移動される。無端状移動径路は回転ドラム18
に代えて無端状ベルトから構成することもでき、
また静電写真感光体は上記無端状移動径路の全周
又は一部に配設することができる。矢印20で示
す方向に回転される回転ドラム18の周囲、即
ち、矢印20で示す方向に所要速度Vで移動され
る静電写真感光体の移動径路に沿つて、その移動
方向に見て順次に、充電域22、露光域24、現
像域26、転写域28、剥離域30及びクリーニ
ング域32が配置されている。充電域22には充
電用コロナ放電器34が配設され、現像域26に
は現像装置36が配設され、転写域28には転写
手段を構成する転写用コロナ放電器38が配設さ
れ、剥離域30には剥離用コロナ放電器40が配
設され、そしてクリーニング域32にはクリーニ
ング装置42が配設されている。図示の現像装置
36は、トナー粒子とキヤリア粒子から成る現像
剤を収容する現像容器44と、トナー粒子を収容
するトナー容器46と、このトナー容器46に着
脱自在に装着されたトナーカートリツジ48とを
具備している。現像容器44内には、現像剤を回
転ドラム18上の感光体に施すための磁気ブラシ
手段50並びに現像剤を攪拌させるための攪拌手
段52及び54が配設されている。また、トナー
容器46内には、トナーカートリツジ48から供
給されたトナー粒子を搬送するためのトナー搬送
手段56及びトナー粒子を現像容器44内に補給
するためのトナー補給ローラ58が配設されてい
る。
複写機ハウジング2の下部空間の下部には、全
体を番号60で示す複写紙搬送手段が配設されて
いる。この複写紙搬送手段60の上流側には、カ
セツト形式の複写紙供給装置62aとその上方に
位置する手動供給形式の複写紙供給装置62bと
が設けられている。カセツト形式の複写紙供給装
置62aは、送給ローラ64が設けられている複
写紙カセツト受部66と、ハウジング2の右壁に
形成された開口68を通して上記複写紙カセツト
受部66に装填される複写紙カセツト70との組
合せから構成されており、送給ローラ64の作用
によつて複写紙カセツト70内に収容されている
シート状複写紙層72から1枚毎複写紙を送給す
る。手動供給形式の複写紙供給装置62bは、ハ
ウジング2の右壁に形成されている開口74を通
つて外方へ突出している水平案内板76、この案
内板76の上方に位置する案内板78、及びこれ
らの案内板76及び78のシート状複写紙の搬送
方向下流側(第1図において左側)に位置する送
給ローラ対80及び82を具備している。シート
状複写紙を水平案内板76上に位置付け、これを
送給ローラ対80及び82のニツプ位置まで前進
せしめると、送給ローラ対80及び82が複写紙
をニツプし、これを送給する。複写紙供給装置6
2aから案内板84及び88と案内板86との間
を通して送給された複写紙、或いは複写紙送給装
置62bから案内板84及び86と案内板88と
の間を通して送給された複写紙は、搬送ローラ対
90及び92の作用によつて案内板94及び96
間を通して所要速度Vで転写域28及び剥離域3
0に送給される(従つて、回転ドラム18に導か
れる)。
次いで、この複写紙は適宜の搬送ベルト機構9
8の作用によつて所要速度Vで搬送されて、内部
に加熱ヒータ(図示せず)が配設されている加熱
ローラ100と加熱ローラ100に圧接されてい
る加圧ローラ102から構成されている定着装置
104に送られる。しかる後に、かかる複写紙
は、排出ローラ対106及び108の作用によつ
てハウジング2の左壁に形成されている開口11
0を通して受皿112に排出される。かくの通り
であるので、図示の具体例においては、上記複写
紙搬送手段60は案内板84,86及び88、搬
送ローラ対90及び92、案内板94及び96、
搬送ベルト機構98、加熱ローラ100及び加圧
ローラ102、並びに排出ローラ対106及び1
08によつて構成され、複写紙を所要速度Vで搬
送する。
一方、複写機ハウジング2内の水平板14及び
16よりも上方の上部空間には、透明板6上に載
置された原稿を走査露光して露光域24にて回転
ドラム18上に配設された感光体表面に原稿像を
投射するための、全体を番号114で示す光学系
が設けられている。この光学系114は、透明板
6上に載置された原稿を照射するための原稿照射
ランプ116と共に、原稿からの反射光を感光体
上に投射するための第1の反射鏡118、第2の
反射鏡120、第3の反射鏡122、レンズ組立
体124及び第4の反射鏡126を有する。走査
露光の際には、原稿照射ランプ116及び第1の
反射鏡118は、実線で示す走査露光開始位置か
ら矢印127(第1図及び第2図)で示す走査方
向に実質上水平に所要位置まで所要速度V(倍率
M(例えば0.7)の縮小複写の場合にはV/M)で移 動せしめられ、第2の反射鏡120及び第3の反
射鏡122は、実線で示す走査露光開始位置から
矢印127で示す走査方向に所要位置まで上記所
要速度の半分の速度V/2(倍率Mの縮小複写の場 合にはV/2M)で移動せしめられる。この際に、原 稿照射ランプ116によつて照射される原稿から
の反射光は、第1の反射鏡118、第2の反射鏡
120及び第3の反射鏡122に順次に反射され
てレンズ組立体124に至り、次いで第4の反射
鏡126に反射されて、水平板14に形成されて
いる開口128を通つて露光域22にて感光体上
に至る。走査露光が終了すると、原稿照射ランプ
116、第1の反射鏡118、第2の反射鏡12
0及び第3の反射鏡122は、矢印127で示す
方向とは反対方向に移動されて実線で示す走査露
光開始位置に戻される。
上述した通りの複写機においては、回転ドラム
18が矢印20で示す方向に回転せしめられる間
に、充電域22にて、充電用コロナ放電器34が
感光体を特定極性に実質上均一に充電し、次いで
感光体の移動方向に見てその下流に位置する露光
域24にて、光学系114が原稿像を投射し、か
くして感光体上に原稿に対応した静電潜像が形成
される。しかる後に、現像域26にて、現像装置
36が感光体上の静電潜像にトナーを施して静電
潜像をトナー像に現像する。次いで、感光体の移
動方向に見て現像域26の下流側に位置する転写
域28にて、複写紙供給装置62a又は62bか
ら送給されてきた複写紙が感光体に接触せしめら
れ、転写用コロナ放電器38の作用によつて感光
体上のトナー像が複写紙上に転写される。しかる
後に、剥離域30にて、剥離用コロナ放電器40
の作用によつて感光体から複写紙が剥離される。
トナー像が転写された複写紙は、次いで定着装置
104に搬送され、定着装置104においてトナ
ー像が加熱定着された後に受皿112に排出され
る。一方、感光体は更に回転を続け、クリーニン
グ域32にて、クリーニング装置42の作用によ
つて転写の後に感光体上に残留したトナー及び静
電荷が除去及び消失せしめられる。
上述した通りの静電複写機には、更に、縮小複
写時に作動される除電ランプ130と原稿保持手
段4に関連して反射手段132とが設けられてい
る。第1図を参照して、図示の具体例において
は、除電ランプ130は充電域22と露光域24
との間の領域であつて、回転ドラム18の両端部
(第1図において紙面に垂直な方向上方に位置す
る端部及び下方に位置する端部)に配設されてい
る(第1図において片方のみ示す)。この除電ラ
ンプ130は、それ自体公知のものであり、後述
する如くして縮小複写が遂行される時に作動さ
れ、充電用コロナ放電器34によつて充電された
が露光域24において原稿像が投射されることが
ない感光体の両端部を照射し、かくしてかかる両
端部の電荷を消失せしめる。
原稿保持手段4に関連して配設された反射手段
132は、具体例においては、複写すべき原稿が
載置される透明板6の矢印127で示す方向に見
て後端部(第1図及び第2図において右側端部)
に設けられている。図示の反射手段132はテー
プ部材134から構成されており、このテープ部
材134は、第1図及び第2図に示す如く、透明
板4の下面の矢印127で示す走査方向に見て後
端部から複写機ハウジング2の上壁の下面の一部
に渡つて貼着されている。このテープ部材134
の下面は、上記原稿照射ランプ116からの光を
充分に反射して感光体表面に充電された電荷を実
質上消失せしめる白色反射面を有している。この
反射手段132は、上述した原稿保持手段4及び
除電ランプ130と共に、複写すべき原稿が投射
されることがない感光体の領域の電荷を消失せし
める作用をする。
更に説明すると、原稿保持手段4の原稿押え8
は複写機ハウジング2の上面に配設された透明板
6の実質上全域を覆うように構成されており、透
明板6を覆う原稿押え8の押え部材12の下面
は、原稿照射ランプ116からの光を充分に反射
して感光体表面に充電された電荷を実質上消失せ
しめる特性、具体例ではテープ部材134の下面
と同様に白色反射面を有している。また、下面に
白色反射面を有するテープ部材134は、透明板
6の後端部からハウジング2の一部まで所定の幅
を有し、透明板6の前後方向(第1図及び第2図
において紙面に垂直な方向)の実質上全幅に渡つ
て貼着されている。かくの如く構成されているの
で、上述した如く光学系114を第1図及び第2
図に実線で示す走査露光開始位置から矢印127
で示す方向に走査移動せしめると、透明板6に載
置された原稿はその前端から後端まで走査露光さ
れてその像が回転ドラム18の感光体上に投射さ
れ、原稿が載置されていない領域においては原稿
押え8の押え部材12の下面及びテープ部材13
4の下面の白色反射面からの反射光が上記感光体
上に投射され、かくして複写すべき原稿が投射さ
れることがない感光体の領域の電荷が実質上消失
せしめられる。第1図と共に第2図を参照して更
に詳細に説明すると、複写すべき原稿は、第2図
から理解される如く、透明板6の矢印127で示
す走査方向に見て実質上前端P1(第2図)を基準
としてその後端部P2、詳しくはテープ部材13
4の矢印127で示す走査方向に見て前端までの
間の領域(P1からP2までの間のかかる領域Q1は、
容易に理解される如く、複写可能な最大領域であ
る原稿載置領域である)に載置される。他方、上
記原稿を感光体上に投射するための光学系114
の一部、特に原稿照射ランプ116及び第1の反
射鏡118は、第1図と共に第2図に実線で示す
透明板6に載置された原稿の前端(従つて、透明
板6の矢印127で示す走査方向に見て実質上前
端P1)を照射する走査露光開始位置から透明板
6の後端部P2(従つて、原稿載置領域の後縁)を
通過して第2図に二点鎖線で示す走査露光終了位
置(かかる走査露光終了位置においては、光学系
114はテープ部材134の部位P3を照射し、
かくしてP1からP3までの間のかかる領域Q2は、
容易に理解される如く、走査露光領域である)ま
で走査移動される。それ故に、従来においては、
透明板6の後端部P2から走査露光終了位置P3
での領域(実際に問題となるのは、複写機ハウジ
ング2の上壁の下面である)が感光体の表面に充
電されている領域に原稿像として投射され、この
像に対応する静電潜像が形成されるため、このこ
とが等倍複写又は縮小複写において最大複写原稿
サイズ(原稿載置領域と実質上同じ大きさ)より
も大きい複写紙を使用した場合(縮小複写におい
ては、最大複写原稿サイズに対応する大きさより
も大きい複写紙を使用した場合)の複写物の汚れ
の原因となつていた。これに対して、上述した通
りの構成を有する静電複写機においては、透明板
6の後端部P2から走査露光終了位置P3までの領
域にはテープ部材134の白色反射面が存在する
故に、テープ部材134からの反射光が感光体の
表面に投射され、このテープ部材134の作用に
よつて感光体の原稿載置領域に対応した領域より
も回転ドラム18の矢印20で示す回転方向に見
て後方に位置する領域に存在する電荷が消失さ
れ、かくして従来上述した如くして発生していた
複写物の汚れを除去することができる。上記テー
プ部材134は、上述した記載から理解される如
く、原稿載置領域Q1の後縁よりも矢印127で
示す走査方向に見て後方で、少なくとも透面板6
を通る光が原稿押え8の下面に反射され得る部位
(具体例においては、透明板6の矢印127で示
す走査方向に見て後端部P2)から後方に設ける
ことが重要で、かくすることにより感光体の原稿
載置領域に対応した領域から矢印20で示す回転
方向に見て後方に位置する領域に存在する電荷を
実質上消失せしめることができる。
上述した静電複写機においては、以下に記載す
る如く、テープ部材134の所定の幅に関連せし
めて充電用コロナ放電器34の除勢時を制御する
のが好ましい。第2図と共に第3図を参照して説
明すると、例えば一例として、最大複写原稿サイ
ズがJIS A3サイズで、このJIS A3サイズの原稿
Oを用いてJIS A3サイズの複写紙R上に縮小倍
率M≒0.7の複写像O′(従つて、複写像はJIS A4
サイズの大きさとなる)を得る場合には、第3図
に示す如く複写像O′が形成される。この場合、
上述した通りの静電複写機においては、複写像
O′の後端P4から複写紙Rの後端P5までの領域Q3
に対応した感光体上の領域に存在する電荷をテー
プ部材134の作用によつて実質上消失せしめな
ければならず、それ故にテープ部材134の所定
の幅を広くし、且つ原稿照射ランプ116の除勢
時を遅くしなければならない。そこで、原稿照射
ランプ116からの光がテープ部材134の下面
によつて反射される回転ドラム18上に配設され
た感光体の部位が充電域22(充電用コロナ放電
器34の作用を受ける域)に位置しているとき
に、充電用コロナ放電器34を除勢するように構
成するのが好都合である。かく構成することによ
つて、複写像O′の後端P4から複写紙Rの後端P5
までの領域Q3に対応した感光体の領域全域に原
稿照射ランプ116からテープ部材134によつ
て反射された光を投射することなく、上記領域
Q3に対応した感光体の領域に付与された電荷を
テープ部材134の作用によつて実質上消失せし
めることができ、かくして、上記領域Q3に対応
した感光体の領域には電荷が実質上存在しなくな
る(詳しくは、上記領域Q3に対応した感光体の
領域の複写像O′側に位置する部分に電荷が付与
され、その他の部分には電荷が付与されない故
に、上記電荷が付与された部分のみにテープ部材
134からの反射光を投射すればよく、かくする
ことによつて領域Q3に対応した感光体の領域の
全域には電荷が実質上存在しなくなる)。従つて、
上述した如く構成することによつて、テープ部材
134の所定の幅を狭く、且つ原稿照射ランプ1
16の除勢時を早くすることができ、更に充電用
コロナ放電器34の除勢時を正確に制御しなくて
も効果的に感光体の電荷を除去することができ、
特に上述した如く原稿Oの像を縮小して感光体上
に投射する縮小投射状態において効果的である。
上述の通り、本考案においては、原稿照射ランプ
116の除勢時を早くすることができるので、同
ランプ116が照射した状態での停止時間が長い
ことによる問題点、すなわち照射部分の高温化に
より、オペレータの火傷の恐れがあること及び白
色反射面を有するテープ部材134に反射性能が
劣化すること(黄ばむこと)等が解消される、と
の効果が得られる。尚、上述した場合において
は、複写紙Rの両側部に対応した感光体の領域に
存在する電荷は、上述した如く、除電ランプ13
0の作用によつて消失される。
以上、本考案に従つて構成された静電複写機の
具体例について説明したが本考案はかかる具体例
に限定されるものではなく、本考案の範囲を逸脱
することなく種々の変形乃至修正が可能である。
例えば、具体例においては、反射手段132を
白色反射面を有するテープ部材134から構成し
ているが、所望ならば、これに代えて、反射手段
132を白色塗装から構成することもできる。
また、具体例においては、本考案を、原稿保持
手段4が複写機ハウジング2の上面に設けられこ
の原稿保持手段4に対して光学系114の一部が
走査移動される所謂光学系移動形式の静電複写機
に適用しているが、この形式に限定されることな
く、複写機ハウジング内に光学系が固定されこの
光学系に対して透明板及び原稿押えを有する原稿
載置台を含む原稿保持手段が走査移動される所謂
原稿載置台移動形式の静電複写機にも適用するこ
とができる。かかる場合には、原稿載置台に固定
された透明板の原稿載置領域の後縁よりも走査移
動方向に見て後方で少なくとも透明板を通る光が
原稿押えの下面に反射される部位から後方、例え
ば原稿載置台の走査方向に見て後方に位置する部
分の下面に、上記反射手段を配設すればよい。
更にまた、具体例においては、本考案を、感光
体上に形成されたトナー像が複写紙に転写される
所謂トナー像転写式の静電複写機に適用している
が、これに限定されることなく、感光体上に形成
された静電潜像が直接複写紙に転写された後に複
写紙上に存在する静電潜像がトナー像に現像され
る所謂静電潜像転写式の静電複写機、更に複写紙
上にトナー像を直接形成する直接式静電複写機に
も適用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に従つて構成さてた静電複写
機の一具体例を示す簡略断面図。第2図は、第1
図の静電複写機における原稿載置領域と走査露光
領域との関係を説明するための簡略説明図。第3
図は、縮小倍率における原稿と複写紙上に形成さ
れる原稿像との関係を示す図。 2……複写機ハウジング、4……原稿保持手
段、6……透明板、8……原稿押え、18……回
転ドラム、22……充電域、24……露光域、3
4……充電用コロナ放電器、114……光学系、
116……原稿照射ランプ、132……反射手
段、O……原稿、R……複写紙。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 所定移動径路を通して移動せしめられる静電
    写真感光体と、複写すべき原稿を載置するため
    の透明板及び該透明板を覆う閉位置と該透明板
    を露呈せしめる開位置との間を開閉動自在な原
    稿押えを含む原稿保持手段と、該感光体の移動
    径路に沿つて位置する充電域において該感光体
    を特定極性に帯電せしめるための充電用コロナ
    放電器と、該感光体の移動方向に見て該充電域
    の下流に位置する露光域において該透明板上に
    載置された原稿の像を該感光体に投射して該感
    光体上に静電潜像を生成するための、原稿照射
    ランプを含む光学系とを具備し、該原稿押えの
    下面は該光学系の該原稿照射ランプからの光を
    充分に反射して該感光体上の電荷を実質上消失
    せしめる反射特性を有し、該光学系の少なくと
    も一部と該原稿保持手段とのいずれか一方を所
    定方向に走査移動せしめる間に該透明板上に載
    置された原稿の像が該光学系によつて該感光体
    上に投射される静電複写機において; 該光学系の少なくとも一部と該原稿保持手段
    との該一方は、該走査移動方向に見て該透明板
    の原稿載置領域の後縁を越えて走査移動可能な
    ように構成され、該透明板の該原稿載置領域の
    該後縁よりも該走査方向に見て後方であつて、
    少なくとも該透明板を通る光が該原稿押えの下
    面に反射される部位から後方には、該光学系の
    該原稿照射ランプからの光を充分に反射して該
    感光体上の電荷を実質上消失せしめるための反
    射手段が配設され、該光学系の少なくとも一部
    と該原稿保持手段との該一方が該透明板の該原
    稿載置領域の該後縁を越えて走査移動せしめら
    れる場合には、該原稿照射ランプから該反射手
    段によつて反射された光が投射される該感光体
    の部位が該充電域に位置しているときに、該充
    電用コロナ放電器が除勢される静電複写機。 2 該静電写真感光体は無端状移動径路に沿つて
    移動せしめられ、該感光体上に形成された静電
    潜像又はこれを現像することによつて得られる
    トナー像が、該露光域よりも下流側に位置する
    転写域にて複写紙搬送手段によつて搬送される
    複写紙上に転写される実用新案登録請求の範囲
    第1項記載の静電複写機。 3 該反射手段は、白色反射面を有するテープ部
    材から構成されている実用新案登録請求の範囲
    第1項又は第2項に記載の静電複写機。 4 該反射手段は、白色塗装から構成されている
    実用新案登録請求の範囲第1項又は第2項に記
    載の静電複写機。 5 該光学系は、該透明板上に載置された原稿の
    像を縮小して該感光体上に投射する縮小投射状
    態に選択的にせしめられる実用新案登録請求の
    範囲第1項乃至第4項のいずれかに記載の静電
    複写機。
JP14878083U 1983-09-28 1983-09-28 静電複写機 Granted JPS6059271U (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5738442A (en) * 1980-08-20 1982-03-03 Fuji Xerox Co Ltd Method for preventing image transfer in copying machine

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5738442A (en) * 1980-08-20 1982-03-03 Fuji Xerox Co Ltd Method for preventing image transfer in copying machine

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