JP2507262B2 - 静電複写装置 - Google Patents

静電複写装置

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JP2507262B2
JP2507262B2 JP4310862A JP31086292A JP2507262B2 JP 2507262 B2 JP2507262 B2 JP 2507262B2 JP 4310862 A JP4310862 A JP 4310862A JP 31086292 A JP31086292 A JP 31086292A JP 2507262 B2 JP2507262 B2 JP 2507262B2
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corona discharger
photoconductor
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photosensitive member
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信彦 小塚
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Mita Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電複写装置、殊に、
照射ランプからの投射光を規制するスリット開口が形成
されているスリット部材を含む静電複写装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、静電複写装置は表面に感光体が
配設された支持基体を備え、支持基体の周囲には、充電
域に対応して充電用コロナ放電器、露光域に関連して照
射ランプ及び光学系、現像域に対応して現像装置、転写
域に対応して転写用コロナ放電器、並びにクリーニング
域に対応してクリーニング装置が配設されている。そし
て、支持基体は所定方向に移動され、支持基体の移動に
伴って次の通りの複写工程が遂行される。即ち、充電域
においては充電用コロナ放電器の作用によって支持基体
の感光体表面に特定極性の電荷が付与され、次いで露光
域においては照射ランプからの光(原稿からの反射光)
が光学系を介して感光体表面に照射され、かくして感光
体上に原稿に対応した静電潜像が形成される。現像域に
おいては現像装置におけるトナー粒子が感光体表面に施
され、感光体上に形成された静電潜像がトナー像に現像
される。転写域においては、転写用コロナ放電器の作用
によって感光体上のトナー像が複写紙搬送経路を通して
搬送されてきた複写紙に転写される。そしてクリーニン
グ域においては、転写後の感光体表面に残留するトナー
粒子がクリーニング装置の作用によって除去される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
静電複写装置においては、照射ランプからの投射光を規
制するスリット開口は、それ専用のスリット部材を用意
してそれに形成していた。更に、支持基体の周囲に充電
用コロナ放電器、転写用コロナ放電器を配設していた。
その結果、支持基体の周囲に配設される部品点数が多く
なり、装置全体の構成が複雑となり大型化する、との欠
点を有している。
【0004】本発明の主目的は、支持基体の周囲に配設
される部品の数が少なく、装置全体の構成が簡単かつ小
型化された、新規な静電複写装置を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記主目的を達成するた
め、本発明によれば、表面の少なくとも一部に感光体が
配設された支持基体及び該感光体の表面に像を形成する
ための作像手段を具備し、該作像手段は、該感光体の表
面に像を形成する像形成時に該感光体の表面に特定極性
の電荷を付与する充電用コロナ放電器として作用する
ロナ放電器該像形成時に複写すべき原稿を照射する
原稿照射ランプとして作用するランプ、該ランプから
の光を該支持基体の周囲に存在する照射域に導く光学系
を含み、該コロナ放電器は該支持基体の周囲に存在す
る放電域に対応して配設され、該感光体の表面に形成さ
れた像が転写される複写紙は該照射域及び該放電域を通
して搬送され、該作像手段の作用によって該感光体の表
面に形成された像が複写紙搬送経路を通して搬送される
複写紙に転写される静電複写装置において、該複写紙搬
送経路を規定するための案内部材には、該ランプから該
感光体の表面に投射される光を規制するスリット開口が
形成されており、コロナ放電器は、感光体の表面に
形成された像を複写紙に転写する転写時には像を複写紙
に転写する転写用コロナ放電器として作用する、ことを
特徴とする静電複写装置、が提供される。
【0006】
【作用】複写紙搬送経路を規定するための案内部材に、
複写すべき原稿を照射するランプから感光体の表面に投
射される光を規制するスリット開口が形成されている。
この構成により案内部材は、感光体の表面に像を形成す
る作像時においては、それに形成されたスリット開口に
よりランプから感光体の表面に投射される光を規制し、
また感光体の表面に形成された像を複写紙に転写する転
写時においては、搬送される複写紙を案内する。すなわ
ち案内部材はスリット部材をも兼ねているので専用のス
リット部材が不要となる。その結果、部品点数が少なく
なり、構成も簡単となる。上記構成に加えて、像形成時
には充電用コロナ放電器として作用するコロナ放電器
が、転写時には転写用コロナ放電器として作用するよう
構成されているので、転写用コロナ放電器を別に用意す
る必要がなくなり、前記効果は更に向上する。その結
果、装置全体の構成が一層簡略化され、コンパクト化さ
れる。
【0007】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明に従って
構成された静電複写装置の一具体例について説明する。
【0008】図1及び図2を参照して、本発明に従って
改良された静電複写装置について説明する。図示の静電
複写装置は、全体を番号2で示す複写機ハウジングを具
備している。ハウジング2の上面には矢印4及び6で示
す方向に往復動自在に原稿載置機構8が装着されてい
る。原稿載置機構8は複写すべき原稿10が載置される
透明板12と透明板12及びこれに載置された原稿10
を覆うための開閉自在な原稿押え14(図1においては
透明板12上を開放する開位置で図示し、図2において
は透明板12及びこれに載置された原稿10を覆う閉位
置で図示している)を備えている。
【0009】主として図2を参照して、上記ハウジング
2内の下部にはその周表面の実質上全周に感光体を有す
る支持基体が配設されている。図示の支持基体は無端状
ベルト16から構成されている。ハウジング2内には横
方向(図2において左右方向)に間隔を置いて一対のロ
ーラ18及び20が配設され、一対のローラ18及び2
0間に無端状ベルト16が巻掛けられている。この無端
状ベルト16の上側走行部16aは、矢印22で示す所
定方向及び矢印24で示す所定方向とは反対方向に移動
せしめられるようになっている。
【0010】ハウジング2内の無端状ベルト16の上方
には、コロナ放電器26、ランプ28及び光学系30が
配設されている。コロナ放電器26はベルト16の周囲
に存在する放電域32に対応して配設され、放電域32
に向けてコロナ放電を施す。コロナ放電器26は、選択
的に除電用コロナ放電器、転写用コロナ放電器及び充電
用コロナ放電器として作用する。また、ランプ28及び
光学系30はベルト16の周囲に存在する照射域34に
関連して配設され、ランプ28から照射され原稿載置機
構8(原稿載置機構8に原稿10が載置されている場合
には原稿10)から反射された光は、光学系30を経て
照射域34に照射される。光学系30は多数のロッド状
レンズ36(かかるロッド状レンズとしては、例えば日
本国の日本板硝子株式会社から商品名“セルフォック”
として販売されているものを挙げることができる)から
構成され、またランプ28は、選択的に原稿照射ランプ
及び除電用ランプとして作用する。コロナ放電器26に
よる帯電、及びランプ28による照射が所望の通り遂行
されるように、ベルト16の上側走行部16aに放電域
32及び照射域34が存在し、更に放電域32及び照射
域34に対応する上記上側走行部16の下側にその実質
上全幅に渡って支持プレート38が配設されている。
【0011】ハウジング2の一端側(図2において右端
側)にはローラ18に対向して現像及びクリーニング装
置40が配設されている。現像及びクリーニング装置4
0は、矢印42で示す方向に回動される中空スリーブ4
4及び中空スリーブ44内に配設された永久磁石46を
有する磁気ブラシ機構48(現像剤適用手段を構成す
る)を備え、磁気ブラシ機構48によって形成される磁
気ブラシは、ベルト16のローラ18に巻掛けられてい
る部位に存在する感光体表面に作用する。かかる現像及
びクリーニング装置40は、選択的に現像装置及びクリ
ーニング装置として作用する。
【0012】ハウジング2内のベルト16の上方には、
複写紙を所要の通り送る複写紙搬送経路50が存在す
る。複写紙搬送経路50を規定する図示の複写紙搬送手
段は、送給ローラ52及び54、搬送ローラ56及び5
8、定着装置60の上ローラ62及び下ローラ64、並
びに排出ローラ66及び68を含んでいる。定着装置6
0の下ローラ64内には、ヒータの如き加熱手段70が
配設されている。また、複写紙搬送経路50の上流端に
は、複写紙を複写紙搬送経路50に導く給紙台72が配
設され、複写紙搬送経路50の下流端側には複写紙搬送
経路50を通して排出される複写紙を受入れる複写紙受
け74が設けられている。更に、ハウジング2内には、
ハウジング2内の空気を外部に排出して冷却するための
冷却用ファン76が配設されている。尚、図1の符号P
は、給紙台72上に載置された複写紙である。
【0013】次に静電複写装置の複写機ハウジング2を
規定する部分について説明する。静電複写装置は、主支
持構造体84を備えている。主支持構造体84は底壁8
8と前後方向(図2において紙面に垂直な方向)に間隔
を置いて配設された図示しない垂直前壁及び垂直後壁を
含んでいる。垂直前壁は底壁88の前端部から実質上垂
直上方に延び、垂直後壁は底壁88の後端部から実質上
垂直上方に延びている。底壁88、垂直前壁及び垂直後
壁を含む主支持構造体84は合成樹脂の一体成形によっ
て形成されている。かかる垂直前壁及び垂直後壁間に
は、付加的要素である連結案内部94及び連結取付部9
6が配設され、主支持構造体84と一体に成形されてい
る。連結案内部94の一端に給紙台72に向けて延びる
案内部材98が接着剤によって固着されている。
【0014】主支持構造体84の垂直前壁及び垂直後壁
間には、送給ローラ52、搬送ローラ56、ランプ2
8、反射板100、ロッド状レンズ36及びコロナ放電
器26が配設されている。送給ローラ52及び搬送ロー
ラ56は垂直前壁及び垂直後壁間に回転自在に装着され
ている。ランプ28は垂直前壁及び垂直後壁間に所要の
通り支持されている。ロッド状レンズ36は、連結取付
部96に形成されている細長い貫通孔内に固定されてい
る。また、コロナ放電器26は枠体102を有し、枠体
102が連結取付部96の下面に形成されている凹所に
装着されている。かかる枠体102の一側端は更に照射
域34の上方を通って搬送ローラ58に向けて延びる案
内部材104が一体に設けられ、この案内部材104に
は上記ランプ28からロッド状レンズ36を経て感光体
に投射される光を規制する細長いスリット開口106が
形成されている。具体例においては、案内部材104を
枠体102と一体に形成しているが、枠体102と別個
に専用の案内部材として構成し、かかる案内部材にスリ
ット開口を設けるようにしてもよい。反射板100は、
一側端側がロッド状レンズ36の上面上を通って連結取
付部96の上面に固定され、他側端側が定着ユニット1
08の一部に固定されている。反射板100の一側端部
には、ランプ28からの光がロッド状レンズ36に入射
されるように細長い開口が形成されている。
【0015】静電複写装置は、更にハウジング2の前面
を規定する前カバー及びハウジング2の後面を規定する
後カバーを備えているが、説明は省略する。上述した主
支持構造体84には、更に、定着ユニット108、搬送
ユニット114及び原稿載置機構8が装着され、定着ユ
ニット108に排出支持構造体86が装着されている。
主支持構造体84の底壁88上に装着された定着ユニッ
ト108に、上ローラ62及び下ローラ64が回転自在
に装着され、更に冷却用ファン76が回転自在に支持さ
れている。搬送ユニット114には送給ローラ54及び
搬送ローラ58が回転自在に装着されている。原稿載置
機構8は主支持構造体84の垂直前壁及び垂直後壁の上
端に矢印4及び6で示す方向に移動自在に支持されてい
る。原稿載置機構8は透明板12を含み、透明板12の
前端及び後端には支持部材145及び146が装着され
ている。透明板12の左端上面には実質上全幅に渡って
原稿位置付け部材152(図1)が接着され、また上記
原稿位置付け部材152に対応して透明板12の下面に
は、表面が白色特性を有するテープ154が貼付けられ
ている(図2)。原稿載置機構8は、走査露光開始位置
から走査露光終了位置を通って除電位置までの間を往復
動自在である。
【0016】排出支持構造体86は上述した定着ユニッ
ト108に装着されている。図示の排出支持構造体86
には排出開口が形成され、排出開口に関連して複写紙受
け74が設けられ、複写紙受け74は排出支持構造体8
6と一体に形成されている。排出支持構造体86には、
排出ローラ66及び68並びに上側及び下側の分離爪1
76を含む分離機構170が装着されている。図示の静
電複写装置においては、感光体が配設された無端状ベル
ト16が感光体ユニット186として構成され、現像及
びクリーニング装置40が現像ユニット188として構
成され、感光体ユニット186及び現像ユニット188
が上記主支持構造体84に着脱自在に装着されるように
構成されている。複写紙搬送経路50に関して、案内部
材98、送給ローラ52、連結案内部94及び搬送ロー
ラ56が複写紙を放電域32に導くためのその上流側部
の下側を規定し、搬送ユニット114の送給ローラ5
4、搬送ローラ58及びコロナ放電器26の枠体102
に一体に設けられた案内部104等が上記上流側部の上
側を規定し、また、定着ユニット108の下ローラ6
4、下側の分離爪176及び排出ローラ66等が複写紙
を放電域32からハウジング2外へ排出するためのその
下流側部の下側を規定し、定着ユニット108の上ロー
ラ62、上側の分離爪176及び排出ローラ68が上記
下流側部の上側を規定する。
【0017】主として図2を参照して、感光体ユニット
186及び現像ユニット188の構成について説明す
る。感光体ユニット186は図示しない支持ユニット枠
を備え、支持ユニット枠は底壁、底壁上に前後方向に間
隔を置いて配設された前壁及び後壁、並びに前壁の前方
に配設された前カバー壁(いずれも図示せず)を有し、
これらの壁が合成樹脂の一体成形により形成されてい
る。前壁及び後壁間には、図2において右端側である一
端側にローラ18が回転自在に装着され、図2において
左端側である他端側ローラ20が回転自在に装着されて
いる。そして、ローラ18及び20間に無端状のベルト
16が巻掛けられ、無端状ベルトの表面には感光体が配
設されている。無端状ベルト16の上側走行部16aが
像形成時には矢印22で示す方向に移動されると共に転
写時には矢印24で示す方向に移動される構成である故
に、感光体の移動方向の長さは、複写可能な最大複写長
さと実質上同一又は上記最大複写長さより長くすること
が重要である。この無端状のベルト16の上側走行部1
6aに関連してその下側に支持プレート38が配設さ
れ、支持プレート38の両端が前壁及び後壁に固定され
ている。感光体ユニット186は、前後方向に移動せし
めて主支持構造体84に装着又はこれから離脱せしめる
ことができるようになっている。
【0018】現像ユニット188は図示しない現像ユニ
ット枠を備えている。現像ユニット枠は前後方向に間隔
を置いて配設された前壁及び後壁、並びに前壁の前方に
配設された前カバー壁(いずれも図示せず)を備え、こ
れらの壁がハウジング壁222とともに合成樹脂の一体
成形により形成されている。また、現像ユニット188
は、合成樹脂の一体成形により形成されている上壁22
4及び仕切壁226を有し、上壁224は前カバー壁及
び後壁間の上面を覆い、仕切壁226は前壁及び後壁間
の空間部を現像容器228とトナー粒子収容容器230
に区画する。現像容器部228内には現像剤適用手段を
構成する磁気ブラシ機構48、現像剤攪拌手段232及
び案内プレート234が配設され、またトナー粒子収容
容器230内にはハウジング壁222の内面と仕切壁2
26の先端間に存在する開口部にトナー粒子供給ローラ
236が配設されている。磁気ブラシ機構48は、上述
した通り、中空スリーブ44と中空スリーブ44内に配
設された永久磁石46を有し、中空スリーブ44及び永
久磁石46が前壁と後壁間に回転自在に支持されてい
る。この永久磁石46に関連して図示しない作動手段が
付設されている。作動手段は図示しない電磁ソレノイド
から構成され、電磁ソレノイドの出力端が永久磁石46
の一方の図示しない支持部に作動的に連結されている。
永久磁石46は円筒状であり、その周表面部には周方向
に間隔を置いて、複数個の磁極が配設されている(具体
例では2個のS極と1個のN極が存在し、両S極間にN
極が配置されている)。電磁ソレノイドが付勢される
と、永久磁石46は図2に示す第1の角度位置、即ち永
久磁石46の2個のS極のうち特定のS極(下側に存在
するS極)が現像剤汲み上げ域に位置し、またN極が領
域78(図2)に実質上対向する位置に位置付けられ
る。これによって、現像剤汲み上げ域において現像容器
228内の現像剤が磁気ブラシ機構48に保持され、そ
して磁気ブラシ機構48により生成された磁気ブラシが
領域78において無端状ベルト16の感光体に作用す
る。一方、電磁ソレノイドが除勢されると、永久磁石4
6が図2の反時計方向に幾分回動され、上記N極が領域
78に対向する位置から幾分ずれ、上記特定のS極が現
像剤汲み上げ域から幾分ずれ、またこれによって磁気ブ
ラシ機構48により生成された磁気ブラシが領域78に
おいて感光体表面に実質上作用することはない。
【0019】かくの通りの現像及びクリーニング装置4
0においては、攪拌手段232によって攪拌された現像
剤が磁気ブラシ機構48に供給され、磁気ブラシ機構4
8は現像剤汲み上げ域において上記現像剤を中空スリー
ブ44の周表面に保持して領域78を通して搬送する。
領域78においては、中空スリーブ44の表面に保持さ
れた現像剤が無端状ベルト16上の感光体表面に作用
し、かくして像形成時には感光体上に形成された静電潜
像がトナー像に現像され、またクリーニング時には感光
体上に残留するトナー粒子が除去される(尚、永久磁石
46が第1の角度位置に位置付けられているときであ
る)。領域78を通して搬送された現像剤は、その後中
空スリーブ44の表面から剥離され、案内プレート23
4上を下方に移動して攪拌手段232上に落下せしめら
れる。一方、現像剤中のトナー粒子の割合が低下した場
合には、トナー粒子供給ローラ236が所要の通り回動
され、トナー粒子収容容器230内のトナー粒子がハウ
ジング壁222と仕切壁226間に存在する開口を通し
て現像容器230内の攪拌手段232に向けて供給され
る。尚、現像ユニット188には、図1に示す通り給紙
台72が装着されている。給紙台72はテーブル部25
0とテーブル部250の一端において実質上垂直上方に
突出している案内部252を有している。上述した現像
ユニット188も前後方向に移動せしめて主支持構造体
84に装着又はこれから離脱せしめることができるよう
になっている。
【0020】上述した静電複写装置における複写動作を
説明すると次の通りである。感光体表面に像を形成する
像形成時には、原稿載置機構8は矢印4で示す方向に移
動され、ベルト16の上側走行部16aは矢印22で示
す方向に移動される。また、このときには、コロナ放電
器26、ランプ28、及び現像及びクリーニング装置4
0は作動手段として作用する。即ちコロナ放電器26は
充電用コロナ放電器として作用し、ランプ28は原稿照
射ランプとして作用し、また現像及びクリーニング装置
40は現像装置として作用する。かかる像形成時におい
ては、コロナ放電器26は放電域32に存在する感光体
表面に特定極性の電荷を一様に付与する。また、ランプ
28は原稿載置機構8に載置されている原稿を照射し、
原稿からの反射光がロッド状レンズ36を介して照射域
34に投射される。かくして、無端状ベルト16の感光
体上に原稿に対応した静電潜像が形成される。静電潜像
が形成された感光体は更に矢印22で示す方向に移動さ
れ、ローラ18の周囲に存在する領域78において現像
及びクリーニング装置40の磁気ブラシ機構48が感光
体表面にトナー粒子を施し、かくして静電潜像がトナー
像に現像される。
【0021】次いで、上述した通りにして感光体上に形
成されたトナー像を複写紙に転写する転写時には、ベル
ト16の上側走行部16aは矢印24で示す方向に移動
される。また、このときには、コロナ放電器26は転写
用コロナ放電器として作用する。かかる転写時において
は、複写紙搬送経路50を通して搬送されてきた複写紙
が無端状ベルト16の感光体表面に密着せしめられ、放
電域32においてはコロナ放電器26が感光体に密着せ
しめられている複写紙の裏面にコロナ放電を施し、かく
して感光体上に形成されたトナー像が複写紙に転写され
る。トナー像が転写された複写紙は、次いで、ローラ2
0の周囲に存在する剥離域80において感光体表面から
所要の通り剥離され、更に下流側に搬送されて定着装置
60の作用を受ける。定着装置60においては、上ロー
ラ62と加熱手段70を有する下ローラ64の作用によ
って複写紙上のトナー像がその表面に定着され、トナー
像が定着された複写紙はハウジング2の左壁部に形成さ
れた開口82を通して複写紙受け74上に排出される。
【0022】転写後の感光体表面をクリーニングするク
リーニング時には、ベルト16の上側走行部16aは矢
印22で示す方向に移動される。このときには、コロナ
放電器26、ランプ28、及び現像及びクリーニング装
置40はクリーニング手段として作用する。即ち、コロ
ナ放電器26は除電用コロナ放電器として作用し(容易
に理解される如く、具体例においては、充電用コロナ放
電器及び転写用コロナ放電器として作用するときには直
流電流が供給され、また除電用コロナ放電器として作用
するときには交流電流が供給されるが、クリーニング時
除電用コロナ放電器として作用するときには、交流電流
に代えて、像形成時に感光体表面に付与される電荷と反
対極性の電荷を付与する直流電流、即ち像形成時に供給
される直流電流とは反対極性の直流電流を供給するよう
にしてもよい)ランプ28は除電用ランプとして作用
し、現像及びクリーニング装置40はクリーニング装置
として作用する。放電域32においては、コロナ放電器
26は転写後の感光体表面にコロナ放電を施し、感光体
上に残留する残留電荷が消失せしめられる。また、照射
域34においては、ランプ28からの光がロッド状レン
ズ36を介して感光体表面に投射され、感光体上の残留
電荷が一層確実に消失せしめられる。更に領域78にお
いては、現像及びクリーニング装置40の磁気ブラシ機
構48によって生成される磁気ブラシが感光体表面に作
用し、感光体上に残留する残留トナー粒子が所要の通り
除去される。
【0023】以上、本発明に従って構成された静電複写
装置の一具体例について説明したが、本発明はかかる具
体例に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱す
ることなく種々の変形乃至修正が可能である。
【0024】
【発明の効果】複写紙搬送経路を規定するための案内部
材に、複写すべき原稿を照射するランプから感光体の表
面に投射される光を規制するスリット開口が形成されて
いる。案内部材は、感光体の表面に像を形成する作像時
においては、それに形成されたスリット開口によりラン
プから感光体の表面に投射される光を規制する。案内部
材はまた、感光体の表面に形成された像を複写紙に転写
する転写時においては、搬送される複写紙を案内する。
すなわち案内部材はスリット部材をも兼ねているので専
用のスリット部材が不要となる。その結果、部品点数が
少なくなり、構成も簡単となる。上記構成に加えて、
形成時には充電用コロナ放電器として作用するコロナ放
電器が、転写時には転写用コロナ放電器として作用する
よう構成されているので、転写用コロナ放電器を別に用
意する必要がなくなり、前記効果は更に向上する。その
結果、装置全体の構成が一層簡略化され、コンパクト化
される。上記構成に更に加えて、コロナ放電器がクリー
ニング時には除電用コロナ放電器として作用するよう構
成された場合、又は、像形成時には原稿照射ランプとし
て作用するランプが、クリーニング時には除電用ランプ
として作用するよう構成された場合には、それぞれ前記
効果は更に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された静電複写装置の一具
体例を示す斜視図。
【図2】図1の静電複写装置を示す断面図。
【符号の説明】 2 複写機ハウジング 8 原稿載置機構 10 原稿 16 無端状ベルト 26 コロナ放電器 28 ランプ 32 放電域 34 照射域 36 ロッド状レンズ 40 現像及びクリーニング装置 50 複写紙搬送経路 60 定着装置 72 給紙台 74 複写紙受け 84 主支持構造体 102 枠体 104 案内部 106 スリット開口 186 感光体ユニット 188 現像ユニット

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面の少なくとも一部に感光体が配設さ
    れた支持基体及び該感光体の表面に像を形成するための
    作像手段を具備し、該作像手段は、該感光体の表面に
    を形成する像形成時に該感光体の表面に特定極性の電荷
    を付与する充電用コロナ放電器として作用するコロナ放
    電器該像形成時に複写すべき原稿を照射する原稿照
    射ランプとして作用するランプ、該ランプからの光を
    該支持基体の周囲に存在する照射域に導く光学系を含
    み、該コロナ放電器は該支持基体の周囲に存在する放電
    域に対応して配設され、該感光体の表面に形成された像
    が転写される複写紙は該照射域及び該放電域を通して搬
    送され、該作像手段の作用によって該感光体の表面に形
    成された像が複写紙搬送経路を通して搬送される複写紙
    に転写される静電複写装置において、 該複写紙搬送経路を規定するための案内部材には、該ラ
    ンプから該感光体の表面に投射される光を規制するスリ
    ット開口が形成されており、 コロナ放電器は、感光体の表面に形成された像を複
    写紙に転写する転写時には像を複写紙に転写する転写用
    コロナ放電器として作用する、ことを特徴とする静電複
    写装置。
  2. 【請求項2】 該コロナ放電器は、転写後の該感光体の
    表面をクリーニングするクリーニング時には該感光体の
    表面に残留する残留電荷を消失せしめる除電用コロナ放
    電器として作用する、請求項1記載の静電複写装置。
  3. 【請求項3】 該ランプは、該クリーニング時には該感
    光体の表面に残留する残留電荷を消失せしめる除電用ラ
    ンプとして作用する、請求項1記載の静電複写装置。
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DE3136206A1 (de) * 1981-09-12 1983-03-31 Develop Dr. Eisbein Gmbh & Co, 7016 Gerlingen Kopiergeraet, insbesondere buero-kopiergeraet
JPS57132162A (en) * 1982-01-06 1982-08-16 Toshiba Corp Copying machine

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