JPS647382B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電子写真装置、特に携帯用の転写式電
子写真装置に関する。

通常の電子写真装置は、可成り嵩張るので定位
置に置かれ、その設置場所に行つて複写するのが
普通である。

そのため例えば会議中に資料のコピーを必要と
するとき、遠くの装置設置場所でコピーしてくる
まで、可成りの時間を空費することはよく経験す
ることである。

又例えばセールス活動に於て、取引先で各種取
決め文書のコピーがその場で得られれば、その活
動や契約確認上極めて有益である。

本発明は、以上のような意図から、携帯可能な
電子写真装置を提供し、どこに於ても容易に所望
の複写を行うことができるようにすることを目的
とする。

即ち本発明は、像担持体上の潜像を粉体現像剤
によつて現像する現像器と、上記像担持体をクリ
ーニングするクリーナと、を一体ユニツトとする
と共に、上記像担持体に対向した現像器の長手方
向に沿つて装置本体の側面側に把手を設けたこと
を特徴とする携帯用電子写真装置である。

以下実施例を図面について説明する。

１は複写すべき原稿を載置する透明な原稿台、
２は原稿台上の原稿の像を下方の原稿台１と平行
な像担持体５上に結像させるためのセルフオツク
タイプのレンズ、３は原稿を下方から照明するラ
ンプ、４はレンズ２による露光像光線以外の迷光
が像担持体５に投光されるのを防止する遮光幕、
６，７は遮光膜巻取装置、８は像担持体５に帯電
させるコロナ帯電器、１０は現像器兼クリーナ
（現像器とクリーナとの一体ユニツト）、１１はク
リーニング用フアーブラシ、１２は磁気ローラで
磁性現像粉の磁気ブラシを形成する。１３は現像
剤補給用カートリツジ、１４は転写用帯電器、２
４は加熱定着器、２４ａは熱反射板、２５は像担
持体に対する防熱板、２６は排出ローラ、２７は
全装置の駆動モータ、２８は定着部の熱気を孔２
９に排出させるフアン、３０は携帯用把手であ
る。

像担持体５は可撓性でローラ９，９ａに懸回し
両端を適宜の例えばスライドフアスナ機構２２，
２３で連結した無端状のものであるが、図の場合
は必要な長さの像担持体を無端支持ベルト５ａに
添着した構成を示す。１６は複写材Ｐの給紙部か
ら排出口３１の直前までローラ１７，１８に懸回
されたチエーン・金網等の複写材搬送無端ベルト
で、複写材グリツパ１５を具えている。３２は開
閉自在の複写材又はそのカセツト受台、３３は原
稿押えである。

複写操作開始スイツチを閉路するとモータ２７
が回転し、図に省略した制御装置からの信号で帯
電器８・セルフオツクレンズ２・照明系３等の走
査露光系が一体となつて鎖線の位置から実線位置
まで等速に図に省いたガイド機構に沿つて移動
し、静止している像担持体５に公知の原理により
静電潜像が形成される。そのとき遮光幕４も走査
露光系と同期的に駆動される。

露光走査完了信号により制御装置の作用で静止
していた像担持体５がドラム９により矢示Ａ方向
に規定プロセス速度で移動し、ユニツト１０の現
像磁気ローラ１２で現像顕像化される。

上記の像担持体５の移動と同期的にレジスタロ
ーラ１９，２０に送り込まれ先端をグリツパ１５
にグリツプされた複写材Ｐが、略ドラム９の直下
で感光体５に接着し、転写帯電器１４により像担
持体上のトナー像を転写される。転写後像担持体
５と分離した複写材Ｐは定着器２４を通過し電熱
ヒータ等の熱で定着されローラ２６によりグリツ
パ１５から解除され口３１から排出される。

複写材後端が転写工程を終了し、像担持体から
分離された後に、その動作終了信号又はタイマの
作用で像担持体５を矢示Ｂの方向に逆転させて第
１図の正規位置に復帰停止させる。その復帰工程
中にユニツト１０のフアーブラシ１１によりトナ
ー残像のクリーニングが行われ、その除去トナー
は現像部に落下する。

又像担持体５の上記復帰までの間の帯電器８・
セルフオツクレンズ２・照明系３は、実線位置か
ら鎖線の始動位置に復帰している。このようにし
て複写１サイクルを終了し、連続コピーの場合は
自動的に上記サイクルが反復される。

上記の作動に当り、像担持体５又はその支持ベ
ルト５ａの連結部２２，２３は第２図１の位置と
２の位置との間を往復動し、現像兼クリーナユニ
ツト10部を通過することがないので、その作用に
障害を与えることがない。

装置を持ち運ぶために手で握る携帯用把手３０
は像担持体５に対向した現像器の長手方向に沿つ
て装置本体の側面側に設けたものである。本実施
例では第１図に示すように紙面に対して垂直な方
向に延びた携帯用把手３０のハツチングされた部
分を手で握るようにしている。これによつて、装
置を持ち運ぶ際には現像器とクリーナの一体ユニ
ツト１０がほぼ水平な状態に保たれるのでユニツ
ト１０内の粉体現像剤Ｄがユニツト１０の長手方
向端部に偏つてしまうことがない。

従つて、ユニツト１０の端部に現像剤Ｄが偏る
ことによりユニツトの端部からの現像剤の飛散が
生じることがなく、装置を持ち運んだ後に画像形
成動作を行なうときユニツト長手方向の現像剤の
有無により像担持体５の幅方向に対してユニツト
１０の現像剤の量による濃度ムラが生じたり、現
像されない部分ができたりすることが防止され、
常に良好な画像が得られる。

該把手３０に対して像担持体５を介して対向す
る位置にユニツト１０を設けたことで、携帯用把
手３０を握り装置を吊り下げて持ち運ぶ際に、ユ
ニツト１０の像担持体５と対向する開口１０ａは
上方を向くことになるので、現像剤Ｄが現像ユニ
ツト１０内からこぼれることがない。即ち現像剤
Ｄは、開口１０ａとは反対のユニツト１０内の奥
側１０ｂ（第１図において左側）に移動するので
ある。

上記実施例は、像担持体を往復動させ、セルフ
オツク系の像投影手段を用い、現像器とクリーナ
手段とを一体ユニツトとし、他の電子写真プロセ
スの各工程部材を一つの機箱３４内に組込んだか
ら、携帯可能な小形の電子写真装置が構成され
る。

現像器とクリーナを一体ユニツトにしてクリー
ニングで除去したトナーを現像器内に戻して直ち
に現像に使用する構成としたから、残余トナーの
貯蔵及びその処置手段を必要とせずスペース的に
も維持的にも好都合である。従つて必要な場所に
携行し、任意の机等の上で随時複写することがで
きるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の携帯用電子写真装置の具体的
実施例の縦断面図、第２図１，２は感光体の説明
図。 １は原稿台、２，３，８は帯電露光系、Ｐは複
写材、５は像担持体、１０は現像兼クリーナユニ
ツト、２４は定着部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 像担持体上の潜像を粉体現像剤によつて現像
   する現像器と、上記像担持体をクリーニングする
   クリーナと、を一体ユニツトとすると共に、上記
   像担持体に対向した現像器の長手方向に沿つて装
   置本体の側面側に把手を設けたことを特徴とする
   携帯用電子写真装置。