JP2667066B2 - 電子写真製版装置 - Google Patents

電子写真製版装置

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JP2667066B2
JP2667066B2 JP3116203A JP11620391A JP2667066B2 JP 2667066 B2 JP2667066 B2 JP 2667066B2 JP 3116203 A JP3116203 A JP 3116203A JP 11620391 A JP11620391 A JP 11620391A JP 2667066 B2 JP2667066 B2 JP 2667066B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】刷版を液体現像剤で現像して、定
着、溶出処理を行う電子写真製版装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ダイレクト製版装置として電子写
真刷版を液体現像剤で現像し、現像処理後の電子写真刷
版を定着、溶出処理する電子写真製版装置がある。この
種の電子写真製版装置では、電子写真刷版を現像処理部
でトナー粒子とキャリア液とからなる液体現像剤で現像
する。この現像工程では、電子写真刷版の画像部分にト
ナー粒子が付着して、静電潜像が顕像化される。現像さ
れた電子写真刷版は、定着処理部で加熱されトナー粒子
が電子写真刷版に溶融固着される。定着処理された電子
写真刷版は次の溶出処理部で非画像部の溶出が行われ
る。
【0003】ところが、新聞等の印刷用輪転機に使用す
る刷版は、アルミ等の金属板を使い、サイズが大きく、
製版速度も高速化が必要である。一方、湿式現像トナー
の定着には、トナーが均一に溶融し、エッチング時のレ
ジスト(耐食膜)機能を持たせるために、ある温度範囲
と時間(トナーの種類により60°C〜180°C,1
秒〜10秒)が必要であり、例えば、ハロゲンランプの
ような急速加熱手段で刷版を加熱してトナーを定着する
方法が知られている。従って、この様な溶融定着で高温
に加熱された刷版が溶出処理部に挿入されるため、溶出
処理部のエッチング液の温度が上昇して、刷版が必要以
上にエッチングされ、印刷品質が低下するという不具合
が生じる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、溶出処理部のエッチング液の温度上昇を防止し、
印刷物の品質が低下することのないダイレクト刷版を製
版することのできる電子写真製版装置を得ることが目的
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、搬送手段によって所定方向に搬送されるダイレクト
刷版を液体現像剤で現像する現像処理部と、定着処理部
と、溶出処理部とを備えた電子写真製版装置であって、
前記定着処理部と前記溶出処理部との間の冷却部設け
られ前記ダイレクト刷版を冷却水により直接冷却する
却手段と該冷却部に前記ダイレクト刷版が搬入された
ことを検出するダイレクト刷版検出センサと、 前記冷却
水を蓄える冷却水タンクと、 該冷却水タンク内に配設さ
れた温度センサと、 該温度センサの検知温度に基づき前
記冷却水タンク内の冷却水温度を所定温度以下に下げる
冷却器と、 前記ダイレクト刷版検出センサが前記ダイレ
クト刷版を検出すると、前記冷却水タンクから前記冷却
手段に冷却水を送り込むポンプと、 を備えたことを特徴
としている。
【0006】また、請求項2記載の本発明は、前記冷却
手段は前記冷却水を前記ダイレクト刷版に吹き付ける構
造としたことを特徴としている。
【0007】また、請求項3記載の本発明は、前記冷却
手段は前記ダイレクト刷版を前記冷却水中に浸す構造と
したことを特徴としている。
【0008】
【作用】請求項1記載の本発明の電子写真製版装置で
は、刷版は定着処理部で定着処理がなされた後に、冷却
において冷却手段からの冷却水により急速に直接冷却
され、その後、溶出処理部のエッチング液に浸入する。
この時、冷却水タンク内に蓄えられている冷却水は、冷
却水タンク内に配設された温度センサによって、温度が
検出され、この検出温度に基づいて冷却器により所定温
度以下に下げられており、この冷却水は、ダイレクト刷
版検出センサが、冷却手段にダイレクト刷版が搬入され
たことを検出した時に、ポンプによって、冷却水タンク
から冷却手段に送り込まれる。従って、所定温度以下に
下げられた冷却水を迅速に冷却手段に供給することがで
き、且つこの冷却水でダイレクト刷版を直接冷却するの
で、ダイレクト刷版の温度を短時間で十分に下げること
ができる。この結果、ダイレクト刷版の温度によって、
溶出処理部のエッチング液の温度が上昇することが無
く、刷版が必要以上にエッチングされることが無い。こ
のため、印刷物の品質低下を起こすことのないダイレク
ト刷版を製版することのできる。
【0009】また、請求項2記載の本発明の電子写真製
版装置では、刷版は定着処理部で定着処理がなされた後
に、冷却手段において冷却水が吹き付けられことにより
急速に冷却され、その後、溶出処理部のエッチング液に
浸入する。従って、刷版によって、溶出処理部のエッチ
ング液の温度が上昇することが無く、刷版が必要以上に
エッチングされることが無い。このため、印刷物の品質
低下を起こすことのないダイレクト刷版を製版すること
のできる。
【0010】また、請求項3記載の本発明の電子写真製
版装置では、刷版は定着処理部で定着処理がなされた後
に、冷却手段において冷却水に浸されることにより急速
に冷却され、その後、溶出処理部のエッチング液に浸入
する。従って、刷版によって、溶出処理部のエッチング
液の温度が上昇することが無く、刷版が必要以上にエッ
チングされることが無い。このため、印刷物の品質低下
を起こすことのないダイレクト刷版を製版することので
きる。
【0011】
【実施例】以下本発明の実施例を図1〜図7にしたがっ
て説明する。
【0012】図2に示すように、本実施例で用いられる
ダイレクト刷版14は薄肉板状の電子写真刷版であり、
導電性支持体28の片面に光導電性感光層30が形成さ
れて画像形成面とされている。導電性支持体28は、ア
ルミニウム材で形成されており、厚さは約0.3mmとさ
れている。また、導電性支持体28は光導電性感光層3
0との境界面に親水化処理がなされている。なお、光導
電性感光層30としては、例えば、有機光導電性感光体
が使用される。
【0013】図3に示すように、本発明の適用された電
子写真製版装置10には、給版部12、描画部16、現
像定着処理部18、冷却部120、溶出処理部22、待
機部118、パンチヤー部24及び版曲げ部26が備え
られている。
【0014】給版部12は電子写真製版装置10の上流
側(図3の矢印A方向側とは反対方向側)に配置されて
いる。この給版部12はコンベア装置(図示せず)を備
えており、未露光の版材14を図3の矢印A方向へ搬送
する。なお、この電子写真製版装置10では、ダイレク
ト刷版14は長手方向が図3の矢印A方向及び矢印A方
向とは反対方向に沿った方向に配置され各処理が行われ
る。
【0015】図4に示すように、描画部16にはダイレ
クト刷版14を載置する搬送台32が備えられており、
この搬送台32は図示しない搬送手段によって図4の矢
印A方向及び矢印A方向とは反対方向へ移動できる。描
画部16の上側の図4の矢印A方向及び矢印A方向とは
反対方向中間部には、ダイレクト刷版14の光導電性感
光層30をプラスに帯電させる帯電器34が備えられて
おり、この帯電器34の図4の矢印A方向側には露光部
36が配置されている。露光部36には半導体レーザ
(図示せず)が備えられており、帯電後の光導電性感光
層30のうち画像部へレーザビームを照射し、画像を走
査露光する。なお、描画部16には、露光後のダイレク
ト刷版14を図4の矢印A方向へ排版する図示しない挟
持爪が備えられている。
【0016】図3に示すように、描画部16の図3の矢
印A方向側には、現像定着処理部18が配置されてい
る。現像定着処理部18は、現像部38、スクイズ部4
0、乾燥部42、定着処理部としての定着部44及びダ
イレクト刷版14を搬送する搬送装置(図示せず)を備
えている。
【0017】現像部38は現像定着処理部18の上流側
に配置されており、露光後のダイレクト刷版14へ液体
現像剤を付与してダイレクト刷版14の静電潜像を顕在
化する。ここで使用される液体現像剤は一般に、カーボ
ンブラツク等の顔料に分散性、極性制御性、定着性等の
特性を付与する樹脂を吸着させたトナーの粒子をキヤリ
ア液に分散させたものである。なお、現像部38での現
像は反転現像で行われ、プラスに帯電されたダイレクト
刷版14をプラスの電荷を有するトナーで現像する。な
お、ダイレクト刷版14のトナーの付着した部位は親油
性となる。
【0018】現像部38よりもダイレクト刷版14の搬
送方向下流側(図3の矢印A方向側)にはスクイズ部4
0が配置されている。このスクイズ部40には図示しな
いブロワーが備えられており、ダイレクト刷版14の両
面へエアーを噴出させる。
【0019】スクイズ部40よりもダイレクト刷版14
の搬送方向下流側(図3の矢印A方向側)には、乾燥部
42が配置されている。乾燥部42にはドライヤ(図示
せず)が備えられており、ドライヤの温風でダイレクト
刷版14を乾燥させる。
【0020】乾燥部42よりもダイレクト刷版14の搬
送方向下流側(図3の矢印A方向側)には、定着部44
が配置されている。定着部44は、複数の加熱用ランプ
(図示せず)を備えており、この加熱用ランプの熱によ
ってダイレクト刷版14に付着したトナーの粒子を溶融
して定着させる。
【0021】定着部44よりもダイレクト刷版14の搬
送方向下流側(図3の矢印A方向側)には、冷却部12
0が配置されている。
【0022】図1に示すように、冷却部120の下部に
は、受け皿123が配置されており、この受け皿123
の上方には、定着部44から搬送されるダイレクト刷版
14を図1の矢印A方向へ導く3枚のスプレーベッド1
26が備えられている。これらのスプレーベッド126
は、夫々、ダイレクト刷版14の搬送方向上流側に縦壁
部126Aを備えた断面L字状とされており、ダイレク
ト刷版14の搬送方向へ所定の間隙を隔てて互いに平行
に配置されている。
【0023】冷却部120の上流側の上方には、光セン
サ127が設けられており、ダイレクト刷版14が定着
部44から冷却部120に搬入されたか否かを検出し
て、検出信号を制御装置154(図5参照)に伝達す
る。
【0024】 さらに、受け皿123の底部からは、冷
却手段としての給水パイプ128が立設されている。こ
給水パイプ128は、受け皿123の底部近傍で二股
に分岐されており、一方がさらに3本に分岐され、各枝
部の先端部128Aが夫々3枚のスプレーベッド126
の下部に沿って配置されている。また、給水パイプ12
の他方は、3枚のスプレーベッド126の上部におい
て2本に分岐され、各枝部の先端部128Bが、夫々3
枚のスプレーベッド126の間隙に沿って配置されてい
る。
【0025】 図5に示される如く、給水パイプ128
の先端部128Aの上面には、軸方向(図5の紙面垂直
方向)に沿って、所定間隔で円形の貫通孔130が穿設
されており、スプレーベッド126の上壁部126Bに
は、貫通孔130と同軸的に円形の貫通孔132が穿設
されている。一方、給水パイプ128の先端部128B
の下部には、軸方向(図5の紙面垂直方向)に沿って、
所定間隔で円形の貫通孔134が穿設されており、スプ
レーノズルとされている。また、給水パイプ128の先
端部128Bの上流側には、コック136が設けられて
おり、給水パイプ128の先端部128Bへの冷却水の
供給を止められるようになっている。冷却部120の下
流側には、スクイズローラ138が設けられており、こ
のスクイズローラ138の間をダイレクト刷版14が通
過するようになっている。
【0026】 給水パイプ128は受け皿123の底部
を貫通して、下方を延設されており、冷却水タンク14
0に達している。冷却水タンク140内には、冷却水1
42が充填されており、この冷却水142はポンプ14
4によって、給水パイプ128内に汲み上げられる。一
方、受け皿123の底部には、回収パイプ146の一方
の端部が連結されており、回収パイプ146の他方の端
部は、冷却水タンク140に達しており、受け皿123
の冷却水142を冷却水タンク140内に回収できるよ
うになっている。また、回収パイプ146の中間部に
は、フィルタ148が介在されており、冷却水142中
の異物を取り除く。
【0027】冷却水タンク140内には、冷却水142
の温度を検出するための温度センサ152が設けられて
おり、この温度センサ152は制御装置154に接続さ
れている。また、冷却水タンク140は冷却器150に
連結されており、この冷却器150は制御装置154に
接続されている。従って、図6のフローチャートに示さ
れる如く、冷却水タンク140中の冷却水142の温度
T1が所定温度T0以上になった場合には、制御装置1
54は温度センサ152の出力信号に基づいて冷却器1
50を作動させ、冷却水タンク140中の冷却水142
の温度T1を所定温度T0より低くする。
【0028】図3に示すように、冷却部120よりもダ
イレクト刷版14の搬送方向下流側(図3の矢印A方向
側)には、溶出処理部22が配置されている。
【0029】図7に示すように、溶出処理部22にはダ
イレクト刷版14にアルカリ溶液を付与してダイレクト
刷版14の非画像部(即ちトナー像が形成された部分以
外の非画像部分)の光導電性感光体層を溶出する溶出部
48、ダイレクト刷版14に付着した余剰なアルカリ溶
液を除去するスクイズ部50、スクイズされたダイレク
ト刷版14を水洗してアルカリ溶液を除去する水洗部5
2、水洗されたダイレクト刷版14にガム液を塗布する
ガム液塗布部54、ガム液が塗布されたダイレクト刷版
14を乾燥させる乾燥部114とダイレクト刷版14を
挟持して搬送する複数の搬送ローラ56、58、60、
62、64、66が備えられている。
【0030】搬送ローラ56は溶出処理部22の上流側
(図7の矢印A方向側とは反対方向側)に配置されてお
り、この搬送ローラ56よりもダイレクト刷版14の搬
送方向下流側(図7の矢印A方向側)に溶出部48が配
置されている。溶出部48には、溶出槽68が備えられ
ており、この溶出槽68に搬送ローラ58、60及び複
数個のガイドローラ88が設けられている。ダイレクト
刷版14はこれらの搬送ローラ58、60及びガイドロ
ーラ88に搬送されて溶出槽68内のアルカリ溶液に浸
漬される。溶出槽68には循環ポンプ84が接続されて
おり、槽内のアルカリ溶液を吸入してノズル86からア
ルカリ溶液をダイレクト刷版14へ噴き付ける。
【0031】また、溶出槽68内のダイレクト刷版14
の光導電性感光層30に対応した位置にはローラ状のブ
ラシ90が配置されている。ブラシ90は図示しないモ
ータ等の回転駆動手段に接続されており、この回転駆動
手段がブラシ90を回転させる。溶出槽68の下端部に
は排水パイプ82が接続されており、槽内の劣化したア
ルカリ溶液をこの排水パイプ82を介して槽外へ排出で
きる。
【0032】溶出槽68よりもダイレクト刷版14の搬
送方向下流側(図7の矢印A方向側)には、スクイズ部
50が配置されており、このスクイズ部50に搬送ロー
ラ62が配置されている。スクイズ部50には受け部9
4が備えられており、ダイレクト刷版14は搬送ローラ
62によって挟持されて表面に付着したアルカリ溶液が
除去される。搬送ローラ62の受け部94側にはローラ
96が搬送ローラ62に密着して配置されており、搬送
ローラ62によって除去されたアルカリ溶液がローラ9
6を介して受け部94に落下する。また、受け部94に
は、除去されたアルカリ溶液を溶出槽68へ戻すための
ポンプ98が連結されている。
【0033】溶出部48よりもダイレクト刷版14の搬
送方向下流側(図7の矢印A方向側)には、水洗部52
が配置されており、この水洗部52に搬送ローラ64が
配置されている。水洗部52には、ローラ状のブラシ1
00及び受水槽102が設けられている。受水槽102
には洗浄水が溜められており、この洗浄水はポンプ10
4によって吸い上げられノズル106からダイレクト刷
版14へ噴き付けられる。ブラシ100はダイレクト刷
版14の光導電性感光層30に対応した位置に配置され
ており、ダイレクト刷版14の光導電性感光層30を洗
浄できる。
【0034】水洗部52よりもダイレクト刷版14の搬
送方向下流側(図7の矢印A方向側)には、ガム液塗布
部54が配置されている。このガム液塗布部54には、
ガム液槽110が備えられており、ガム液槽110にガ
ム液が溜められている。ガム液槽110内のガム液はポ
ンプ112によって吸い上げられノズル114からダイ
レクト刷版14へ噴き付けられる。
【0035】ガム液塗布部54よりもダイレクト刷版1
4の搬送方向下流側(図7の矢印A方向側)には、乾燥
部114が配置されている。乾燥部114には、ドライ
ヤ116が備えられており、このドライヤ116によっ
て、ガム処理後のダイレクト刷版14を乾燥する。
【0036】図3に示すように、溶出処理部22よりも
ダイレクト刷版14の搬送方向下流側(図3の矢印A方
向側)には、待機部118が配置されており、溶出処理
後のダイレクト刷版14がこの待機部118に搬送され
る。待機部118には図示されないコンベア装置が備え
られており、このコンベア装置はダイレクト刷版14を
図3の矢印A方向へ搬送する。
【0037】待機部118よりもダイレクト刷版14の
搬送方向下流側(図3の矢印A方向側)には、パンチヤ
ー部24が配置されている。このパンチヤー部24に
は、ダイレクト刷版14に版掛け時の位置決め用の切欠
を形成するポンチ(図示せず)が備えられている。
【0038】パンチヤー部24よりもダイレクト刷版1
4の搬送方向下流側(図3の矢印A方向側)には、版曲
部26が配置されている。この版曲部26にはダイレク
ト刷版14の長手方向両端部を所定寸法折り曲げる図示
しない折り曲げ装置が備えられている。
【0039】以下に本実施例の作用を説明する。図3に
示すように、未露光のダイレクト刷版14は光導電性感
光層30を上に向けて長手を搬送方向に沿って配置さ
れ、給版部12の図示しないコンベア装置によって描画
部16へ搬送される。図4に示すように、描画部16で
は、ダイレクト刷版14が載置された搬送台32が図示
しない駆動装置によって図4の矢印A方向へ移動され
る。この移動時に、搬送台32上のダイレクト刷版14
は帯電器34によって光導電性感光層30がプラスに帯
電される。ダイレクト刷版14が露光部36の直下へ搬
送されると、図示しない半導体レーザより発せられる原
稿画像に対応したレーザビームが光導電性感光層30の
表面へ照射される。これによって、レーザビームが入射
された入射部分は導電性になり、光導電性感光層30の
入射部位の表面から正の電荷が移動して、画像情報に相
当する静電潜像が形成される。
【0040】静電潜像が形成されたダイレクト刷版14
は、図示しない挟持爪で端部が挟持され、描画部16か
ら現像定着処理部18へ搬出される。
【0041】現像定着処理部18では、ダイレクト刷版
14は現像部38で液体現像剤中の正に帯電されたトナ
ーの粒子が光導電性感光層30の露光された部位に付着
される。
【0042】ダイレクト刷版14がスクイズ部40に至
ると、ダイレクト刷版14の両面に図示されないブロワ
ーからのエアーが吹き付けられ、両面に付着した余剰な
液体現像剤が除去される。その後、ダイレクト刷版14
は乾燥部42に搬送され、図示されないドライヤからの
温風で湿潤したトナーが乾燥される。
【0043】このように現像処理されたダイレクト刷版
14は定着部44へ搬送される。この定着部44におい
て、ダイレクト刷版14に付着したトナーが図示しない
加熱ランプの熱によって溶融固着され定着される。定着
部44で加熱されたダイレクト刷版14は、冷却部12
0へ搬送される。
【0044】図1に示すように、冷却部120へ搬送さ
れたダイレクト刷版14は、スプレーベッド126に沿
って図1の矢印A方向へ搬送される。また、光センサ1
27によって、ダイレクト刷版14が検出されると制御
装置154によって、ポンプ144が作動される。これ
によって、冷却水タンク140内の冷却水142が吸水
パイプ128内に汲み上げられ、先端部128Aの貫通
孔130から、ダイレクト刷版14に吹き付けられると
共に、先端部128Bの貫通孔134からも、ダイレク
ト刷版14に吹き付けられる。従って、ダイレクト刷版
14を速やかに冷却することができる。
【0045】ダイレクト刷版14に吹き付けられた冷却
水142は、受け皿123に集められ、回収パイプ14
6に設けられたフィルタ148によって異物を取り除か
れ、冷却水タンク140内に戻される。また、冷却水タ
ンク140の冷却水142の温度T1が所定温度T0以
上になった場合には、制御装置154は図6のフローチ
ャートに従って、温度センサ152の出力信号に基づい
て冷却器150を作動させ、冷却水タンク140中の冷
却水142の温度T1を所定温度T0より低くする。
【0046】冷却されたダイレクト刷版14は、スクイ
ズローラ138によって、冷却水142が搾り取られ溶
出処理部22へ搬送される。
【0047】図7に示すように、溶出処理部22へ搬送
されたダイレクト刷版14は搬送ローラ56によって挟
持され、溶出槽68内に搬送されてエッチング液として
のアルカリ溶液に浸漬される。アルカリ溶液に浸漬され
たダイレクト刷版14は、トナーが付着していない光導
電性感光体層30が、すなわち非画像領域が溶出され
る。このとき、ダイレクト刷版14の光導電性感光体層
30はブラシ90によって擦られ、溶出反応が促進され
る。この溶出処理によって、ダイレクト刷版14のトナ
ーが付着していない領域は導電性支持体14の親水化処
理がなされた面が露出される。また、仮に、ダイレクト
刷版14に切削屑等が付着されていても、アルカリ溶液
で全て除去される。
【0048】溶出処理後のダイレクト刷版14は、スク
イズ部50で搬送ローラ62に挟持されて表面に付着し
たアルカリ溶液がスクイズされる。スクイズされたアル
カリ溶液はローラ96を介して受け部94へ落下して溜
まる。また、受け部94へ溜まったアルカリ溶液はポン
プ90によって溶出槽68に戻される。
【0049】スクイズされたダイレクト刷版14は水洗
部52に搬送され、ノズル106から洗浄水が噴き付け
られる。さらに、ダイレクト刷版14はブラシ100に
よって擦られ、付着したアルカリ溶液が完全に除去され
る。
【0050】ダイレクト刷版14が搬送されてガム液塗
布部54に至ると、ノズル114からガム液が噴出され
ダイレクト刷版14にガム液が塗布される。ガム処理後
のダイレクト刷版14が搬送されて、ダイレクト刷版1
4が乾燥部114に至るとドライヤ116の熱風によっ
て、ダイレクト刷版14に付着したガム液が乾燥され
る。これによって、ダイレクト刷版14の非画像部分
(トナーの付着していない部分)が親水化される。
【0051】溶出処理部22で処理されたダイレクト刷
版14は、その後待機部118で一旦待機され、検版作
業等を経て、パンチヤー部24へ送られ図示しないポン
チによって版掛け時の位置決め用の切欠が形成される。
【0052】パンチヤー部24で位置決め用の切欠が形
成されたダイレクト刷版14は、版曲部26の図示しな
い折り曲げ装置によってダイレクト刷版14の長手方向
両端部が所定寸法折り曲げられる。以上でダイレクト刷
版14の製版工程が終了する。
【0053】このように、本発明に係る電子写真製版装
置10では、定着部44で加熱されたダイレクト刷版1
4が、冷却部120において、冷却水142によって、
速やかに冷却され、その後、溶出槽68内に搬送されて
アルカリ溶液に浸漬されるため、ダイレクト刷版14に
よって、溶出槽68内のアルカリ溶液の温度が上昇し
て、ダイレクト刷版14が必要以上にエッチングされる
ことが無い。このため、印刷物の品質低下を起こすこと
のないダイレクト刷版14を製版することのできる。
【0054】また、ダイレクト刷版14を空冷する場合
に比べると、電子写真製版装置10を小型化することが
できる。例えば、ダイレクト刷版14を50mm/秒で搬
送する場合に、18°Cの室温で、120°Cのダイレ
クト刷版14を27°Cまで冷却するには、自然冷却で
略2分(冷却長6m)、空冷で10〜20秒(冷却長5
00mm〜1000mm)となるのに対して、本実施例で
は、略2秒(冷却長100mm)で冷却できるため、スク
イズ部50mmを加えても冷却部の長さを150mm程度に
できる。さらに、空冷では冷却効果を向上するために、
風速を上げる必要があり、送風ファンの温度上昇や騒音
の問題がある。さらに、水冷にすることによって、定着
後かつエッチング前に、ダイレクト刷版14の端角部等
を切削する工程を設けた場合には、切削によって生じる
削り屑の水洗工程を兼ねることができる。
【0055】なお、本実施例では冷却水タンク140内
の冷却水142が吸水パイプ128内に汲み上げられ、
先端部128Aの貫通孔130から、ダイレクト刷版1
4に吹き付けられると共に、先端部128Bの貫通孔1
34からも、ダイレクト刷版14に吹き付けられる構成
としたが、これに代えて、冷却水が充填された冷却水タ
ンク内をダイレクト刷版が通過する構成、所謂、ダイレ
クト刷版を冷却水にジャブ漬けする構成としても良い。
【0056】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明の電子写真製
版装置では上記構成としたので、溶出処理部のエッチン
グ液の温度上昇を防止し、印刷物の品質が低下すること
のないダイレクト刷版を製版することのできるという優
れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る電子写真製版装置の冷却
部を示す斜視図である。
【図2】ダイレクト刷版の構造を示す断面図である。
【図3】本発明の実施例に係る電子写真製版装置の各処
理部の配置を示す平面図である。
【図4】図3の描画部を示す断面図である。
【図5】図3の冷却部を示す斜視図である。
【図6】本発明の実施例に係る電子写真製版装置の冷却
部の温度制御を示すフローチャートである。
【図7】図3の溶出処理部を示す断面図である。
【符号の説明】
10 電子写真製版装置 14 ダイレクト刷版 22 溶出処理部 44 定着部 120 冷却部 128 吸水パイプ 142 冷却水 144 ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−224778(JP,A) 特開 平4−134457(JP,A) 実開 昭56−49547(JP,U)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送手段によって所定方向に搬送される
    ダイレクト刷版を液体現像剤で現像する現像処理部と、
    定着処理部と、溶出処理部とを備えた電子写真製版装置
    であって、 前記定着処理部と前記溶出処理部との間の冷却部設け
    られ前記ダイレクト刷版を冷却水により直接冷却する
    却手段と該冷却部に前記ダイレクト刷版が搬入されたことを検出
    するダイレクト刷版検出センサと、 前記冷却水を蓄える冷却水タンクと、 該冷却水タンク内に配設された温度センサと、 該温度センサの検知温度に基づき前記冷却水タンク内の
    冷却水温度を所定温度以下に下げる冷却器と、 前記ダイレクト刷版検出センサが前記ダイレクト刷版を
    検出すると、前記冷却水タンクから前記冷却手段に冷却
    水を送り込むポンプと、 を備えたことを特徴とする電子写真製版装置。
  2. 【請求項2】 前記冷却手段は前記冷却水を前記ダイレ
    クト刷版に吹き付ける構造としたことを特徴とする請求
    項1記載の電子写真製版装置。
  3. 【請求項3】 前記冷却手段は前記ダイレクト刷版を前
    記冷却水中に浸す構造としたことを特徴とする請求項1
    記載の電子写真製版装置。
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