JPH05223643A - 写真用色温度計 - Google Patents

写真用色温度計

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JPH05223643A
JPH05223643A JP4069003A JP6900392A JPH05223643A JP H05223643 A JPH05223643 A JP H05223643A JP 4069003 A JP4069003 A JP 4069003A JP 6900392 A JP6900392 A JP 6900392A JP H05223643 A JPH05223643 A JP H05223643A
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    • G01J3/00Spectrometry; Spectrophotometry; Monochromators; Measuring colours
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    • G01J3/50Measurement of colour; Colour measuring devices, e.g. colorimeters using electric radiation detectors
    • G01J3/51Measurement of colour; Colour measuring devices, e.g. colorimeters using electric radiation detectors using colour filters
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
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    • G01J1/42Photometry, e.g. photographic exposure meter using electric radiation detectors
    • G01J1/4209Photoelectric exposure meters for determining the exposure time in recording or reproducing
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 周囲の定常光成分を消してしまうことなく、
定常光照明下でフラッシュ光を発光させ、測光すること
で、定常光に影響されないフラッシュ光のみに基づく色
温度データが得られる写真用色温度計を提供する。 【構成】 フラッシュ光の発光と同時に分光感度の異な
る複数の受光部14,15,16で被測定光を受光し、
定常光とフラッシュ光の総光量の測光データを得る。そ
の後、定常光のみの測光データを得る。これらの測光デ
ータをもとに、フラッシュ光に対応したデータを演算し
て求め、これからフラッシュ光のみの色温度を演算して
求める。これにより、撮影前に周囲を真っ暗にしてフラ
ッシュ光源以外からの光をすべて遮断しなくても、定常
光に影響されないフラッシュ光のみに基づく色温度を知
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真撮影に用いられる
フラッシュ光の色温度を測光する写真用色温度計に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、写真用フィルムはフィルム指
定光源のもとで撮影したときに適切な色を再現するよう
になっている。例えば、Dタイプフィルムは色温度が5
500Kの日中光のもとで撮影したときに適切な色を再
現する。また、Aタイプフィルムでは、色温度が320
0Kのタングステン光のもとで撮影したときに適切な色
を再現する。このことは言い換えると、写真撮影に用い
る光源の色温度は、フィルム指定光源の色温度にできる
だけ近い状態で保たれていることが大切であることを示
している。従って、撮影に用いる光源の色温度がフィル
ム指定光源の色温度と異なる場合は、特に撮影者が特別
な作画意図を持っている場合を除いて、フィルタなどを
用いて色の補正をしなければならない。
【0003】それ故、撮影に用いる光源の色温度が不安
定であれば、撮影者が撮影の度に光源の色温度を測定し
色補正をしなければならないため、光源の色温度はでき
るだけ一定状態に安定して保たれていることが望まし
い。そこで写真スタジオなどでは、各光源を定期的に測
光して色温度を一定状態に保つように管理している場合
が多い。さらに、撮影者も撮影を始める前に光源の色温
度の測定を行い、色温度の確認をすることも行われてい
る。
【0004】従来のフラッシュ光が測光できる写真用色
温度計は、いずれもフラッシュ光を測光する場合、周囲
の日光等の定常光も同時に取り込んでしまうため、測光
結果は定常光の影響を受けたものとなる。それ故、フラ
ッシュ光のみの色温度測光を行う場合には、測光結果に
周囲の定常光の影響が出るのを防ぐために、フラッシュ
光測光の直前に周囲を真っ暗にしてフラッシュ光源以外
からの光をすべて遮断した後、測光する必要があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、撮影の
度に周囲を真っ暗にするのは測光の作業性が大変悪くな
るので、フラッシュ光源の測光は非常に煩わしい作業で
あった。さらに、屋外のように定常光を簡単に消してし
まうことのできない場所で撮影する場合、フラッシュ光
のみの色温度を測光することは非常に困難であった。ま
た、従来の写真用露出計では、分離測光によってフラッ
シュ光成分、定常光成分に分離して、カメラの露出設定
のための絞り値を求めているが、分光感度の異なる複数
の受光部を用いてフラッシュ光のみに基づく色温度デー
タを出力するようにはなっていない。
【0006】本発明は、上述した問題点を解決するもの
で、周囲の定常光成分を消してしまうことなく、定常光
照明下でフラッシュ光を発光させ、測光することで、定
常光に影響されないフラッシュ光のみに基づく色温度デ
ータが得られる写真用色温度計を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、被測定光を受光する分光感度の異なる複数
の受光部と、前記各受光部による測定光より定常光とフ
ラッシュ光とを含むタイミングと定常光のみを含むタイ
ミングとで測光データを得る測光手段と、前記測光手段
で得られた測光データをもとにフラッシュ光に対応した
データを求めるフラッシュ光演算手段と、前記フラッシ
ュ光演算手段で求めたデータをもとにフラッシュ光のみ
の色温度を演算して求める色温度演算手段と、前記色温
度演算手段で求めた色温度データを出力する出力手段と
を備えたものである。
【0008】
【作用】上記の構成によれば、まず、フラッシュ光の発
光と同時に分光感度の異なる複数の受光部で被測定光を
受光し、測光手段により定常光とフラッシュ光の総光量
の測光データを得る。次に、前記受光部で定常光のみを
受光し、前記測光手段により定常光のみの測光データを
得る。これらの測光データをもとにフラッシュ光演算手
段により、フラッシュ光に対応したデータを演算して求
める。そして、このデータをもとに色温度演算手段によ
り、フラッシュ光のみの色温度を演算して求め、この色
温度データを出力手段により出力すれば、作業者は定常
光に影響されないフラッシュ光のみに基づく色温度を知
ることができる。それ故、撮影前に周囲を真っ暗にして
フラッシュ光源以外からの光をすべて遮断する煩わしさ
から逃れることができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明を具体化した実施例について図
面を参照して説明する。図1は第1実施例による写真用
色温度計の正面図および側面図である。本写真用色温度
計は、被測定光を受光する受光面1と、フラッシュ光を
測光するモードを選択する測光モード切替スイッチ2
と、フラッシュが接続されている際にはフラッシュ発光
用のトリガ信号の出力で測光を制御し、フラッシュが接
続されていない際にはフラッシュ光の発光待機状態を設
定する測光ボタン3と、露出時間を設定するためのUP
・DOWNキー4と、色温度データおよび露出時間等を
表示する表示部5等を備えている。測光モード切替スイ
ッチ2によって選択されるフラッシュ光を測光するモー
ドには、CORDモードとNON.Cモードの2通りの
モードがある。CORDモードとは、測光開始時に写真
用色温度計がフラッシュ発光用のトリガ信号を出力する
ことによって、フラッシュ発光と測光の同期をとるモー
ドである。一方、NON.Cモードとは、測光ボタン3
を押下してフラッシュ光の発光待機状態になっていると
きにフラッシュ光が発光すると、写真用色温度計がフラ
ッシュ光の発光を自動検知して測光を開始することによ
って、フラッシュ発光と測光の同期をとるモードであ
る。従って、CORDモードとNON.Cモードの違い
は本発明には関係がないので、本実施例では測光モード
切替スイッチ2でNON.Cモードを選択した場合につ
いて説明する。
【0010】図2は、写真用色温度計の簡単なブロック
図である。写真用色温度計は、それぞれ被測定光のレッ
ド,グリーン,ブルー(以下、R,G,Bと略す)成分
のみを透過するR,G,Bの各フィルタ11,12,1
3を有している。各フィルタ11,12,13の後部に
は、それぞれ受光部である受光素子14,15,16が
配置されており、各受光素子14,15,16は各フィ
ルタ11,12,13を透過した被測定光のR,G,B
成分のみを受光する。その他に、写真用色温度計は、受
光素子14,15,16から発生した信号を増幅する増
幅器17と、この増幅された信号をデジタルデータに変
換するAD変換器18と、種々の測光データをもとにフ
ラッシュ光のみの色温度を演算して求める演算手段であ
るCPU19と、色温度データを出力する出力手段であ
る表示部5等から構成されている。
【0011】次に、図2乃至図5を参照して測光原理を
説明する。図3は被測定光の強さを示すタイムチャート
であり、図4は測光のタイミングを示すタイムチャート
であり、図5は測光して得られるデータを示すタイムチ
ャートである。フラッシュ光が発光すると同時に1回目
の測光が開始しT1後に終了する。測光中は、各フィル
タ11,12,13を透過した被測定光のR,G,B成
分のみを受光素子14,15,16において受光する。
そして、受光素子14,15,16から発生した被測定
光のR,G,B成分に対応する信号は、増幅器17で増
幅されてAD変換器18に入力され、AD変換器18に
おいてデジタルデータに変換される。そして、AD変換
器18から被測定光のR,G,B成分に対応するデジタ
ルデータが出力されてCPU19に入力される。
【0012】測光時間T1(測光時間T1には設定され
た露出時間が入力される)で行われる1回目の測光で
は、フラッシュ光成分量と定常光成分量の合計、つまり
被測定光の総光量に対応する測光データD(DR,D
G,DB)が得られ、CPU19に入力されて記憶され
る。フラッシュ光の発光からT1時間経過して1回目の
測光が終了すると、所定時間後に、2回目の測光が自動
的に開始される。この所定時間は、2回目の測光をフラ
ッシュ光に影響されない定常光のみの測光にするため、
所定時間たち2回目の測光が開始される時点において既
にフラッシュ光の発光が終了していて、かつ、この所定
時間、すなわち1回目と2回目の測光の間隔は作業者に
は認識できない程度に充分に短いように予め設定されて
いる。
【0013】2回目の定常光測光は予め決定されている
T2時間だけ行う。受光素子14,15,16から発生
した被測定光のR,G,B成分に対応する信号は、1回
目の測光と同様のプロセスを通り、被測定光のR,G,
B成分に対応するデジタルデータに変換され、CPU1
9に入力される。2回目の測光では、被測定光の定常光
成分量のみに対応した測光データDA2(DA2R,D
A2G,DA2B)が得られ、CPU19に入力され記
憶される。図4において、1回目の測光が終了して所定
時間後に予め決定されているT2時間で2回目の測光が
行われるので、露出時間を変更するにつれて、2回目の
測光を開始する時点が変化する。
【0014】2回目の測光終了後、CPU19におい
て、測光で得られた測光データDおよびDA2をもと
に、定常光の露光量は露出時間に比例して変化すること
を利用して、下記に示す(1)〜(3)式により、各成
分に対応するフラッシュ光のみのデジタルデータDF
(DFR,DFG,DFB)を求める。
【0015】
【数1】 DFR=DR−(T1/T2)×DA2R…(1) DFG=DG−(T1/T2)×DA2G…(2) DFB=DB−(T1/T2)×DA2B…(3)
【0016】CPU19は、上記のようにして求めた各
成分に対応するフラッシュ光のみのデジタルデータDF
(DFR,DFG,DFB)のR,G,B成分のデータ
比をもとにして、フラッシュ光成分のみの色温度を演算
し、色温度データを表示部5に出力させる。作業者はこ
の出力結果を見て、定常光に影響されないフラッシュ光
のみの色温度を知ることができる。
【0017】ところで、被測定光のフラッシュ光成分の
みに基づく色温度を算出し表示するモードをFモードと
し、反対にFモードでない場合を通常測光モードとし
て、通常測光モードの露出時間は1/1から1/500
まで選択設定可能とする。UP・DOWNキー4を使っ
て設定する露出時間の選択肢の1つとしてこのFモード
を組み込み、特に、本実施例ではFモードをUP・DO
WNキー4で選択する露出時間の選択肢の両端のどちら
かに配置する。すなわち、Fモードを“F”で表して、 F〜1/1〜1/2〜1/4〜1/8〜1/15〜1/
30〜1/60〜1/125〜1/250〜1/500 、または、 1/1〜1/2〜1/4〜1/8〜1/15〜1/30
〜1/60〜1/125〜1/250〜1/500〜F のように配置する。このように配置したのは、Fモード
が定常光成分を含まないフラッシュ光成分のみの色温度
を出力するモードであって、通常測光モードとはまった
く関係のない測光モードであるので、露出時間の選択範
囲の外側に配置することによって、作業者が感覚的に使
いやすくなるからである。特に、“1/500”の次に
配置する後者の方は、露出時間を限りなく短くして、定
常光成分を限りなく小さくするという考え方にも結びつ
き、より適当である。尚、Fモードでは測光時間T1に
はあらかじめ定められた固定値が入力される。
【0018】次に、フラッシュ光と定常光の両方を光源
として写真を撮影した場合のフィルムの色再現について
説明する。フラッシュ光と定常光の両方を光源として写
真を撮影する場合は、両方の光を合成した光の色がフィ
ルムの色再現に影響する。定常光の露光量は露出時間に
比例して変化するが、フラッシュ光の発光時間は露出時
間に比べて非常に短いので、フラッシュ光の露光量は露
出時間に関係なく一定である。従って、フラッシュ光と
定常光を合成した光の色温度は、露出時間によって変わ
ってくるから、同じようにフラッシュ光光源と定常光光
源を使用して撮影しても、露出時間が異なればフィルム
の色再現も変わってくる。このため、露出時間を変更し
て撮影を行う場合は、その度に露出時間に合わせて光源
の色を測光しなければならず、作業性が悪い。
【0019】そこで、本写真用色温度計は、上記の露出
時間変更に伴って変化する光源の色温度を計算によって
求める。すなわち、測光終了後、測光時間T1の測光で
得たフラッシュ光成分と定常光成分の合計測光データD
(DR,DG,DB)と測光時間T2の測光で得た定常
光成分のみの測光データDA2(DA2R,DA2G,
DA2B)とから、測光後任意に変更可能な露出時間T
3におけるフラッシュ光と定常光の総光量D2(D2
R,D2G,D2B)を,下記に示す(4)〜(6)式
によって算出する。
【0020】
【数2】 D2R=DR−(T1/T2)×DA2R+(T3/T2)×DA2R…(4) D2G=DG−(T1/T2)×DA2G+(T3/T2)×DA2G…(5) D2B=DB−(T1/T2)×DA2B+(T3/T2)×DA2B…(6)
【0021】さらに、算出したD2(D2R,D2G,
D2B)のR,G,B成分の比をもとに色温度を演算し
て求め、表示部5に表示することによって、露出時間を
変更して撮影する場合でも、改めて測光をやり直すこと
なく適正な色温度データが得られる。
【0022】次に、写真用色温度計の使用手順について
図6乃至図9を参照して説明する。図6の(a)乃至
(f)は表示部5に表示される内容を示し、図7および
図8は写真用色温度計の使用手順を示す概略フローチャ
ートである。まず最初に、測光モード切替スイッチ2を
NON.Cモードに設定する。表示部5には、図6の
(a)に示すように、右上部31にNON.Cモードに
設定したことを示すNON.Cの文字が表示されると共
に、露出時間T1の初期設定が行われ(#1)、左下部
32に露出時間T1、この場合は1/60を示す60が
表示される。
【0023】ここで、測光ボタン3を押下する前(#2
でNO)、つまり測光する前に、UP・DOWNキー4
を使って露出時間T1を変更することができる。UP・
DOWNキー4を押下すると(#3でYES)、現在F
モードか否かを判断し、Fモードでない場合(#4でN
O)、露出時間T1をUP・DOWNキー4を使って設
定した露出時間に変更する(#5)。すなわち、図6の
(b)に示すように、作業者は左下部32に表示されて
いる露出時間を見ながら、UP・DOWNキー4を使っ
て、露出時間T1を希望する値、この場合は1/125
を示す125に設定する。UP・DOWNキー4を使っ
て選択したのがFモードの場合は(#4でYES)、F
モードが設定され(#6)、表示部5の左下32の露出
時間表示が“F”になり、露出時間T1は予め決められ
ている所定時間に設定される(#7)。この露出時間T
1の設定変更は、測光ボタン3が押下される(#2でY
ES)まで何回でも行うことができる。
【0024】測光ボタン3が押下されると(#2でYE
S)、写真用色温度計はフラッシュ光の発光待機状態と
なり(#8)、図6の(c)に示すように、表示部5の
右上部31のNON.C表示が点滅してフラッシュ光の
発光待機状態になったことを表す。この待機状態でフラ
ッシュ光が発光されないと(#9でNO)、この状態の
まま持続される。この待機状態でフラッシュ光が発光さ
れると(#9でYES)、写真用色温度計はフラッシュ
光の発光を検知して、自動的に測光を開始する(#1
0)。
【0025】次に、測光処理の詳細について、図9のフ
ローチャートを用いて説明する。測光処理は、上述の測
光原理で説明したように、1回目の測光でフラッシュ光
と周囲の定常光との合計値を測光時間T1にて測光し
(#101)、フラッシュ光成分量と定常光成分量の合
計に対応するデジタルデータD(DR,DG,DB)を
ストアする(#102)。予め決定されている所定時間
だけウェイトした後(#103)、2回目の測光で定常
光のみを測光時間T2にて測光し(#104)、定常光
成分量のみに対応するデジタルデータDA2(DA2
R,DA2G,DA2B)をストアして測光処理を終了
する(#105)。
【0026】再び図7に戻って測光処理以後の処理を説
明すると、Fモードか否かを判断し、Fモードでない場
合(#11でNO)、求めたデジタルデータD(DR,
DG,DB)のR,G,B成分の比をもとに色温度を演
算して求め(#14)、図6の(d)に示すように、色
温度3580Kを表示部5の上部33に表示する(#1
5)。また、測光終了後、Fモードの場合(#11でY
ES)、上記の(1)〜(3)式により、フラッシュ光
のみのデジタルデータDF(DFR,DFG,DFB)
を算出する(#16)。求めたデジタルデータDF(D
FR,DFG,DFB)のR,G,B成分の比をもとに
色温度を演算して求め(#17)、表示部5の上部33
に表示する(#15)。
【0027】ここで、Fモードと通常測光モードとの相
違点について説明する。両モードは、#10の測光処理
において、測光時間が次のように異なる。すなわち、通
常測光モードのフラッシュ光を測光するための1回目の
測光の測光時間は、上述したように、測光前に表示され
ている露出時間T1で決まる。これに対して、Fモード
で測光した場合の1回目の測光の測光時間は、予め決め
られている所定時間となる。
【0028】色温度データ表示の処理(#15)の後
は、図8のフローチャートにおいて、測光ボタン3が押
下されたか否か(#18)、UP・DOWNキー4が押
下されたか否か(#19)の判断が行われる。いま、測
光ボタン3が押下されることなく(#18でNO)、U
P・DOWNキー4が押下された場合(#19でYE
S)、#20に進み、Fモードの設定を調べ(#2
0)、Fモードでなく通常測光モードであれば(#20
でNO)、露出時間の設定変更を行う(#21)。これ
は前述#5の露出時間T1を設定変更した場合と同様で
ある。続いて、#22、#23において、新たに設定さ
れた露出時間T3に対応するフラッシュ光と定常光の総
光量データD2(D2R,D2G,D2B)を上記
(4)〜(6)式により算出し、求めたデジタルデータ
D2(D2R,D2G,D2B)のR,G,B成分の比
をもとに色温度を演算して求め、次いで処理は#15に
戻り、求めたデータが表示される。
【0029】一方、Fモードであれば(#20でYE
S)、Fモードが設定され(#24)、続いて、#2
5、#26において、フラッシュ光成分量のみに対応す
るデジタルデータDF(DFR,DFG,DFB)を算
出し、このデータのR,G,B成分の比をもとにしてフ
ラッシュ光成分のみに基づく色温度を演算して求め、次
いで処理は#15に戻り、求めたデータが表示される。
ここで表示される色温度データは定常光成分の影響をま
ったく受けていないフラッシュ光のみの色温度となる。
この#25、#26の処理は前述#16、#17の処理
と同様である。
【0030】以上の処理による表示の例を示すと、露出
時間を1/125から1/500に変更した場合、図6
の(e)に示すように、表示部5の左下部32に露出時
間T3の1/500を示す500が表示されると共に、
表示部5の上部33に色温度5340Kが表示される。
つまり、この場合は露出時間1/125で測光した測光
データを用いて、実際に測光することなしに露出時間1
/500で測光した場合に得られるはずのフラッシュ光
と定常光との合成色温度5340Kを演算して求め、表
示するわけである。一方、Fモードの場合、図6の
(f)に示すように、表示部5の左下部32の露出時間
の表示が“F”になると共に、表示部5の上部33に色
温度5790Kが表示される。
【0031】ところで、色温度データ表示(#15)の
後、測光ボタン3もUP・DOWNキー4も押下されな
い間は(#18かつ#19でNO)、処理#15の色温
度データ表示が続く。
【0032】次に、色温度データ表示(#15)の後、
再び測光ボタン3が押下された場合(#18でYES)
の処理を説明する。この場合で、Fモードでないときは
(#27でNO)、処理は#8に戻り、写真用色温度計
はフラッシュ光の発光待機状態となる。一方、Fモード
のときは(#27でYES)、次の測光の測光時間T1
を予め決定されている所定値として(#29)、処理は
#8に戻り、上記と同様に発光待機状態となる。
【0033】上述の第1実施例の写真用色温度計は、測
光においてレッド、グリーン、ブルーの3色を受光する
ことによって色温度を算出しているが、必ずしも3色受
光する必要はない。例えば、レッド、ブルーの2色のみ
を受光し、その測光結果から色温度を計算してもよい。
あるいは、分光型測定器のように多くの波長の光を受光
して被測定光の分光特性を求め、そのデータから色温度
を計算するような色温度計であってもよい。また、演算
し表示する値は色温度の他にも、フィルム指定光源の色
温度と被測定光の色温度との差分を補正するフィルタの
補正量を表す値、例えば、LBミレッド値・CC濃度値
を演算するようにしてもよい。
【0034】さらに、写真用色温度計の表示内容を、表
示切替キーを用いて、被測定光の色温度あるいはフィル
タの補正量の値に切り替えることができるようにしても
よい。また、UP・DOWNキーを用いてFモードを設
定する方法を説明したが、UP・DOWNキーを用いな
くとも、例えばFモードに入るための専用キーを用意し
てもよい。
【0035】次に、本発明の第2実施例を説明する。こ
の第2実施例は、LB値・CC値の補正機能を有した写
真用色温度計である。フィルム指定光源のもとで撮影し
た場合も、フィルムの種類によって、あるいは同じ種類
のフィルムでも製造ロットによって、色再現の異なる場
合があり、その場合に、例えば、フィルムの種類に応じ
て測定して表示されたLB,CC値よりも経験的に或る
値だけずらせた値に対応するフィルタを使用すれば、適
切な色再現が得られることがある。また、撮影者の作画
意図によっては、経験的に写真用色温度計により表示さ
れたLB値・CC値に対応したLB・CCフィルタを使
用せず、わざとずらしたLB・CCフィルタを使用する
場合もある。このような場合に、写真用色温度計のL
B,CC測定値に補正をかけることができれば、測定表
示値を直読してフィルタを選ぶことができ便利である。
第2実施例の装置では、LB値・CC値に補正をかける
ための補正値を複数個入力できるようにしており、補正
値が入力されると補正値に応じてLB・CC表示値が修
正される。
【0036】図10は第2実施例による写真用色温度計
の正面図および左右側面図である。本写真用色温度計
は、被測定光を受光する受光面51と、測光モード切替
スイッチ52と、測光を開始させる測光ボタン53と、
LB補正値およびCC補正値を変更するためのUP・D
OWNキー54と、LB値およびCC値を表示する表示
部55と、メモリチャンネル選択モードを設定するメモ
リチャンネル切替キー56と、LB補正値およびCC補
正値変更モードを設定するメモリキー57と、表示モー
ド切替キー58と、フィルム設定スイッチ59等を備え
ている。この表示モード切替キー58は、上述したよう
に、表示部55の表示内容を、被測定光の色温度、ある
いは、フィルタの補正量の値に切り替えるためのキーで
ある。
【0037】上記補正値としては、LBはミレッド値
で、CCは濃度値(有効濃度の100倍)で入力する。
補正値をΔLB,ΔCCとし、測定値をLB,CCとす
ると、写真用色温度計の表示値は、 LBの表示値=LB+ΔLB CCの表示値=CC+ΔCC で表される。
【0038】そして、補正値ΔLB,ΔCCの組を複数
個用意することにより、使用するフィルム、撮影場所、
被写体等の種々の撮影条件に応じて、適当な補正値ΔL
B,ΔCCの組を用いることができる。以下、この補正
値ΔLB,ΔCCの組が4組設定可能なものとして説明
する。この補正値ΔLB,ΔCCの組に対応してメモリ
チャンネルが1から4まで設定されている。メモリチャ
ンネル0は使用者が補正値を設定せず、常に補正値がΔ
LB=0,ΔCC=0に設定された領域であり、メモリ
チャンネル1〜4は、使用者が補正値ΔLB,ΔCCの
設定を可能な領域としている。
【0039】次に、メモリチャンネルの選択手順につい
て図11および図12を参照して説明する。図11はメ
モリチャンネルの選択手順を示すフローチャートであ
り、図12の(a)乃至(e)は表示部55に表示され
る内容を示す。(a)は測定値そのものが表示されるメ
モリチャンネル0が設定されている場合であり、この例
では、LB=+40ミレッド,CC=13Mが表示され
ている。なお、“AMBI”の表示は測光モード切替ス
イッチ52によって選択された内容を示している。
【0040】まず最初に、メモリチャンネル切替キー5
6が押下されると(#51でYES)、メモリチャンネ
ル選択モードが設定され、図12の(b)に示すよう
に、表示部55に表示されているCHの文字が点滅し
て、メモリチャンネルの変更が可能であることを示す
(#52)。次に、メモリチャンネル切替キー56が押
下された状態で、UPキー54が押下されると(#53
及び#54でYES)、メモリチャンネルが4でない場
合(#55でNO)、設定されているメモリチャンネル
に1が加算され(#56)、LB,CCの表示処理(#
60、#61)に移る。一方、メモリチャンネル切替キ
ー56が押下されたまま、DOWNキー54が押下され
ると(#53及び#57でYES)、メモリチャンネル
が0でない場合(#58でNO)、設定されているメモ
リチャンネルから1が減算され(#59)、LB,CC
の表示処理(#60、#61)に移る。
【0041】メモリチャンネル番号が4になると、メモ
リチャンネル切替キー56とUPキー54がいくら押下
され続けても、これ以上には設定できない。また、メモ
リチャンネル番号が0になると、メモリチャンネル切替
キー56とDOWNキー54がいくら押下され続けて
も、これ以下には設定できない。
【0042】以上、加算あるいは減算されたメモリチャ
ンネルに対応する補正値ΔLB,ΔCCをもとに、L
B,CCの表示値を算出し(#60)、表示する(#6
1)。その後、所定時間待機してから(#62)、再び
メモリチャンネル切替キー56の押下判断に戻る(#5
3)。メモリチャンネル切替キー56が押下されたまま
(#53でYES)、UPキーあるいはDOWNキー5
4が押下された回数だけ、メモリチャンネルが加算ある
いは減算されて表示される。例えば、メモリチャンネル
に0が設定されていて、UPキー54が3回押下された
場合、メモリチャンネルに3が加算されて設定され、メ
モリチャンネル3に対応する補正値ΔLB=−5ミレッ
ド,ΔCC=5Mをもとに、図12の(c)に示すよう
に、LB=+35ミレッド,CC=18Mが表示され
る。また、メモリチャンネル切替キー56が押下された
まま(#53でYES)、UPキーあるいはDOWNキ
ー54が押下され続けると、#62で待機する時間だけ
経過するごとに、メモリチャンネルが加算あるいは減算
され、そのメモリチャンネルの補正値に応じて表示が変
化する。
【0043】必要なメモリチャンネルになってメモリチ
ャンネル切替キー56が離されると(#53でNO)、
メモリチャンネル選択モードの設定が解除され、図12
の(d)に示すように、それまで表示部55に点滅して
いたCHの文字が点滅しなくなり、メモリチャンネルの
選択処理が終了したことを示す(#63)。ところで、
メモリチャンネルが0に設定されている場合、表示部5
5の“CH0”表示を、図12の(e)に示すように、
消灯させてもよい。
【0044】次に、メモリチャンネルの補正値を変更す
る手順について図13乃至図15を参照して説明する。
図13および図14はメモリチャンネルの補正値を変更
する手順を示すフローチャートであり、図15の(a)
乃至(g)は表示部55に表示される内容を示す。
(a)は、メモリチャンネル3に設定されている内容を
示しており、この例では、“LB=+35”,“CC=
18M”が表示されている。
【0045】メモリキー57が押下されると(#71で
YES)、LB補正値およびCC補正値変更モードが設
定される。メモリチャンネルが0以外であると(#72
でNO)、補正値の変更処理を行う。変更する補正値が
LBかCCかを判断するためのフラグを写真用色温度計
のメモリMEM上に記憶しておき、MEMが1の場合は
LB値変更可能状態の表示となり(#74)、MEMが
0の場合はCC値変更可能状態の表示となる(#8
6)。
【0046】MEMが1の場合は(#73でYES)、
LBの補正値を変更する処理に入る。このとき、図15
の(b)に示すように、メモリチャンネル3に設定され
ている補正値ΔLB=−5ミレッド、ΔCC=5Mが表
示(指標ΔLBは点滅表示)され、“AMBI”表示が
消灯される。
【0047】メモリキー57が押下された状態で、UP
キー54が押下されると(#75及び#76でYE
S)、ΔLBが+100でない場合(#78でNO)、
設定されている補正値ΔLBの値に1が加算され(#7
9)、新たに設定された補正値が表示されて(#8
2)、所定時間待機となる(#83)。また、メモリキ
ー57が押下された状態で、DOWNキー54が押下さ
れると(#75及び#77でYES)、ΔLBが−10
0でない場合(#80でNO)、設定されている補正値
ΔLBの値から1が減算され(#81)、新たに設定さ
れた補正値が表示されて(#82)、所定時間待機とな
る(#83)。ただし、ΔLBが+100になると、メ
モリキー57とUPキー54がいくら押下され続けて
も、これ以上には設定できず、また、ΔLBが−100
になると、メモリキー57とDOWNキー54がいくら
押下され続けても、これ以下には設定できない。
【0048】所定時間待機した後(#83)、処理#7
5に戻り、再びメモリキー57が押下されたか否かの判
断が行われる。メモリキー57が押下されたまま(#7
5でYES)、UPキーあるいはDOWNキー54が押
下された回数だけ、ΔLBが加算あるいは減算されて表
示される。また、メモリキー57が押下されたまま(#
75でYES)、UPキーあるいはDOWNキー54が
押下され続けると、#83で待機する時間だけ経過する
ごとに、ΔLBが加算あるいは減算されて表示される。
【0049】必要な補正値になってメモリキー57が離
されると(#75でNO)、LB補正値およびCC補正
値変更モードの設定が解除され、MEMを0にして、次
にCCの補正値を変更可能にする(#84)。続いて、
新たに設定されたLB補正値,CC補正値をもとに、L
B表示値,CC表示値を算出し、表示して(#85)、
補正値を変更する処理は終了する。
【0050】以上の処理による表示の例を示すと、メモ
リキー57が押下されたまま、UPキー54が15回押
下されるか、押下され続けると、図15の(c)に示す
ように、表示部55には“ΔLB+10”が表示され
る。その後、メモリキー57が離されると、新たに設定
された補正値ΔLB=+10ミレッド,ΔCC=5Mに
対応する表示値を算出し、図15の(d)に示すよう
に、表示部55に“LB+50”、“CC18M”が表
示される。また、LB値およびCC値変更モード設定が
解除されたので、“AMBI”も再び表示される。
【0051】一方、メモリキー57が押下され(#71
でYES)、MEMが0の場合は(#73でNO)、図
14のフローチャートに示すように、CCの補正値を変
更する処理に入る。このとき、図15の(e)に示すよ
うに、表示部55には“ΔLB+10”、“ΔCC5
M”が表示され、“ΔCC”の文字が点滅して、CCの
補正値が変更可能なことを示す(#86)。また、LB
値およびCC値変更モードが設定されたので、“AMB
I”表示が消灯される。ところで、本写真用色温度計に
はΔCCを算出するためのメモリとしてCCCが設けら
れていて、CCCの絶対値はΔCCの値に等しく、CC
Cが正の場合、ΔCCの値にMが、CCCが負の場合、
ΔCCの値にGが付けられている。
【0052】次に、メモリキー57が押下された状態
で、UPキー54が押下されると(#87及び#88で
YES)、CCCが+100でない場合(#89でN
O)、設定されているCCCに1が加算され(#9
0)、補正値を表示する前に、CCCの符号を判定し
て、CCCが正のとき(#91でYES)、ΔCCの表
示値はCCCの絶対値およびMとなり(#92)、CC
Cが正でないとき(#91でNO)、ΔCCの表示値は
CCCの絶対値およびGとなる(#93)。その後、新
たに設定された補正値が表示されて(#94)、所定時
間待機となる(#95)。
【0053】また、メモリキー57が押下された状態
で、DOWNキー54が押下されると(#87及び#9
6でYES)、CCCが−100でない場合(#97で
NO)、設定されているCCCから1が減算され(#9
8)、上述と同様にして、CCCの符号に応じた処理が
行われた後、新たに設定された補正値が表示されて(#
94)、所定時間待機となる(#95)。ただし、CC
Cが+100になると、メモリキー57とUPキー54
がいくら押下され続けても、これ以上には設定できな
い。また、CCCが−100になると、メモリキー57
とDOWNキー54がいくら押下され続けても、これ以
下には設定できない。
【0054】所定時間待機した後(#95)、処理は#
87に戻り、再びメモリキー57が押下されたか否かの
判断が行われる。メモリキー57が押下されたまま(#
87でYES)、UPキーあるいはDOWNキー54が
押下された回数だけ、CCCが加算あるいは減算されて
表示される。また、メモリキー57が押下されたまま
(#87でYES)、UPキーあるいはDOWNキー5
4が押下され続けると、#95で待機する時間だけ経過
するごとに、CCCが加算あるいは減算される。
【0055】必要な補正値になってメモリキー57が離
されると(#87でNO)、LB補正値およびCC補正
値変更モードの設定が解除され、MEMを1にして、次
にLBの補正値を変更可能にする(#84)。続いて、
上述したLB補正値の変更処理と同様に、LB表示値,
CC表示値を算出し、表示して(#85)、補正値を変
更する処理は終了する。
【0056】以上の処理による表示の例を示すと、メモ
リキー57が押下されたまま、DOWNキー54が3回
押下されると、図15の(f)に示すように、表示部5
5には“ΔCC2M”が表示される。その後、メモリキ
ー57が離されると、新たに設定された補正値ΔLB=
+10ミレッド,ΔCC=2Mに対応する表示値を算出
し、図15の(g)に示すように、表示部55に“LB
+50”、“CC15M”が表示される。また、LB値
およびCC値変更モード設定が解除されたので、“AM
BI”が再び表示される。
【0057】この第2実施例では、LB,CCの補正値
をそれぞれ別々に設定しているが、操作性を工夫するこ
とで、メモリキー57を押下した後、LB,CCの補正
値を同時に設定できるようにすることも可能である。
【0058】次に、第3実施例を図16乃至図18を参
照して説明する。この第3実施例は照度測定機能を有し
た写真用色温度計である。写真撮影において照度を測定
する必要がある場合に備えて、写真用色温度計に照度測
定機能を装備する。図16はフィルムの分光感度の一例
を示し、図17は写真用色温度計の分光感度の一例を示
す。写真用色温度計のセンサの分光感度はフィルムの分
光感度に近似させる必要があるので、図17の曲線は図
16の曲線と似通った曲線である。
【0059】また、図18は比視感度曲線Vλであり、
人間が光を感じる波長範囲(380mm〜780mm)
において、最高感度を有する波長555mmの感度を基
準値100%として、これに対する各波長の感度%を表
したものである。写真用色温度計のセンサ出力を照度測
定に用いる場合、写真用色温度計のセンサの分光感度
は、人間が光を感じる波長に合わせて比視感度曲線Vλ
でなければならないが、センサのグリーンの分光感度で
さえ、比視感度曲線Vλと相当異なっている。
【0060】従って、グリーンの分光感度のセンサ出力
を照度測定に用いた場合、校正した光源に対しては正確
な照度値が得られるが、校正光源と色温度が異なる光源
のもとで照度を測定すると誤差が大きかった。従来か
ら、この解決策として比視感度曲線Vλを有する照度測
定専用のセンサを用いているが、このセンサおよびこれ
に付随する部品の追加が必要であり、コストがかかり、
機器の大型化を招くといった問題があった。
【0061】そこで、本写真用色温度計では、色温度が
異なる3種類の光源から下記の数式3を満足するブル
ー,グリーン,レッドの分光感度のセンサ出力の照度補
正係数K1,K2,K3を求める。この照度補正係数K
1,K2,K3から任意の光源PN(λ)による照度E
Nは、数式4から算出するようにした。このことによ
り、校正光源と色温度の異なる光源のもとで照度を測定
する場合、上述の数式を用いて求めた照度の方が、グリ
ーンの分光感度のセンサ出力からのみ求めた照度よりも
誤差を小さくすることができる。
【0062】
【数3】
【0063】ただし、b(λ),g(λ),r(λ)は
写真用色温度計のセンサの分光感度。E1は色温度T1
の光源PT1(λ)による照度値。E2は色温度T2の
光源PT2(λ)による照度値。E3は色温度T3の光
源PT3(λ)による照度値。T1≠T2≠T3。K
1,K2,K3は予め求められ写真用色温度計に記憶さ
れた定数。尚、例えば、∫PT1(λ)・b(λ)dλ
は色温度T1の光源PT1による照度を測定したときの
ブルーの分光感度のセンサ出力である。
【0064】
【数4】 尚、例えば、∫PN(λ)・b(λ)dλはブルーの分
光感度のセンサ出力である。
【0065】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、測光デー
タをもとにフラッシュ光に対応したデータを算出し、こ
のデータからフラッシュ光のみの色温度を演算により求
めて、色温度データを出力するようにしているので、定
常光に影響されないフラッシュ光のみの色温度を知るこ
とができる。従って、撮影前に周囲を真っ暗にしてフラ
ッシュ光以外の定常光を遮断する必要がなくなり、測光
の作業性が向上する。特に、屋外などの定常光を遮断す
ることが困難な環境下においても、簡便にフラッシュ光
のみの色温度を測光することが可能となり、色温度の管
理が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による写真用色温度計の正
面図および側面図である。
【図2】写真用色温度計の簡単なブロック図である。
【図3】被測定光の強さを示すタイムチャートである。
【図4】測光のタイミングを示すタイムチャートであ
る。
【図5】測光して得られるデータを示すタイムチャート
である。
【図6】写真用色温度計の表示部の表示内容を示す図で
ある。
【図7】写真用色温度計の使用手順を示す概略フローチ
ャートである。
【図8】写真用色温度計の使用手順を示す概略フローチ
ャートである。
【図9】写真用色温度計の測光処理の詳細を示すフロー
チャートである。
【図10】本発明の第2実施例による写真用色温度計の
正面図および左右側面図である。
【図11】メモリチャンネルの選択手順を示すフローチ
ャートである。
【図12】写真用色温度計の表示部の表示内容を示す図
である。
【図13】メモリチャンネルの補正値を変更する手順を
示すフローチャートである。
【図14】メモリチャンネルの補正値を変更する手順を
示すフローチャートである。
【図15】写真用色温度計の表示部の表示内容を示す図
である。
【図16】フィルムの分光感度の一例を示す図である。
【図17】写真用色温度計の分光感度の一例を示す図で
ある。
【図18】比視感度曲線を示す図である。
【符号の説明】
3,53 測光ボタン 4,54 UP・DOWNキー 5,55 表示部 11,12,13 フィルタ 14,15,16 受光素子 19 CPU T1,T2,T3 露出時間,測光時間 D,DA2 測光データ DF,D2 算出デジタルデータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上松 幹夫 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタカメラ株式会社内 (72)発明者 奥井 静弘 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタカメラ株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定光を受光する分光感度の異なる複
    数の受光部と、前記各受光部による測定光より定常光と
    フラッシュ光とを含むタイミングと定常光のみを含むタ
    イミングとで測光データを得る測光手段と、前記測光手
    段で得られた測光データをもとにフラッシュ光に対応し
    たデータを求めるフラッシュ光演算手段と、前記フラッ
    シュ光演算手段で求めたデータをもとにフラッシュ光の
    みの色温度を演算して求める色温度演算手段と、前記色
    温度演算手段で求めた色温度データを出力する出力手段
    とを備えたことを特徴とする写真用色温度計。
JP06900392A 1992-02-17 1992-02-17 写真用色温度計 Expired - Lifetime JP3538627B2 (ja)

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