JP2002333658A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP2002333658A
JP2002333658A JP2001350431A JP2001350431A JP2002333658A JP 2002333658 A JP2002333658 A JP 2002333658A JP 2001350431 A JP2001350431 A JP 2001350431A JP 2001350431 A JP2001350431 A JP 2001350431A JP 2002333658 A JP2002333658 A JP 2002333658A
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subject
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camera
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English (en)
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Osamu Nonaka
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】廉価で単純な構成でありながら、適確にストロ
ボ制御を行い、美しい写真を撮影できるカメラを提供す
る。 【解決手段】本発明は、画面内の被写体に対して測距用
光を投光するIRED3と、上記測距用光の上記被写体
からの反射信号光を受光し、定常的な光による光信号と
上記測距用光による光信号とに分離するPSD4と、上
記画面内を測光する測光センサ21と、上記被写体に対
して閃光を発光するストロボ17と、上記定常光信号と
上記測光センサ21の出力とに基づいて上記ストロボ1
7による発光を制御するCPU10と、を有することを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラ等の撮像装
置に係り、特に測距センサ、測光センサの検出結果を考
慮する事によって正確に画面内所定部分の明るさを判定
して適正なストロボ制御を行なう点に特徴を有するカメ
ラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年では、カメラの自動化技術の開発が
進められており、市場においては、暗い所で自動的に発
光するオートストロボ内蔵のコンパクトカメラが主流と
なっている。また、被写体が逆光状態のとき、ストロボ
光を投射すれば、影になった被写体の顔を明るく撮影す
ることができ、その結果、きれいな写真が撮れる事が一
般的に知られており、この点に着目して、例えば特開昭
62−255925号公報の如き技術も提案されてい
る。また、蛍光灯下で写真をとると、光源に赤色成分が
少ないので、人物の顔などが青白く撮影されることがあ
った。こうした状況は色かぶりと称される。こうしたシ
ーンをストロボ光照射で対策する技術も知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、特別な多分割の測光センサ等を用いること
を前提としているため、単純な構成で低コストのカメラ
には採用され難いものであった。一般に、測光センサを
分割型にすると処理用の電気回路が複雑になると共に、
上記回路とセンサ間の配線数が増加して、プリント基板
やリード線の部材費や接続工数がコストに影響する。ま
た、所定のセンサが画面内の特定領域をモニタできるよ
うに位置調整する必要が生じる。従って、廉価なカメラ
に、このような技術を採用する事は困難であった。一
方、特開昭59−201006号公報等によれば、セン
サを共用するために光学系を切換える技術が提案されて
いるが、この場合も上記同様に複雑な構成となってしま
う。
【0004】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、廉価で単純な構成であり
ながら、適確に状況を判断し、ストロボ制御を行い、影
や所謂色かぶりのない美しい写真を撮影できるカメラを
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の態様では、画面内の被写体に対して
測距用光を投光する投光手段と、上記測距用光の上記被
写体からの反射信号光を受光し、定常的な光による光信
号と上記測距用光による光信号とに分離する受光手段
と、上記画面内を測光する測光手段と、上記被写体に対
して閃光を発光するストロボ手段と、上記受光手段によ
って分離された定常光信号と上記測光手段の出力とに基
づいて上記ストロボ発光手段による発光を制御する制御
手段と、を有することを特徴とするカメラが提供され
る。
【0006】第2の態様では、画面内の被写体からの赤
外光に基づいて上記被写体距離測定を行う測距手段と、
上記画面内の明るさを検出する可視光測光手段と、上記
測距手段によって検出された赤外光成分によって決定さ
れた第1の明るさ信号を上記可視光測光手段によって決
定された第2の明るさ信号と比較して、その比較結果に
基づいてストロボ発光制御を行うストロボ制御手段と、
を有することを特徴とするカメラが提供される。
【0007】第3の態様では、画面内の被写体に対して
赤外光を投光する投光手段と、可視光成分をカットする
フィルタを有し、上記赤外光の上記被写体からの反射信
号光を受光し、定常的な光による光信号と、上記測距用
光による光信号とに分離する受光手段と、上記画面内の
可視光を測光する測光手段と、上記被写体に対して閃光
を発光するストロボ手段と、上記受光手段によって分離
された定常光信号と、上記測光手段の出力とに基づい
て、上記画面内の赤外光と可視光の割合を判定し、上記
ストロボ手段を発光制御する発光制御手段と、を有する
ことを特徴とするカメラが提供される。
【0008】上記第1及び第2の態様によれば以下の作
用が奏される。
【0009】すなわち、本発明の第1の態様では、投光
手段により画面内の被写体に対して測距用光が投光さ
れ、受光手段により上記測距用光の上記被写体からの反
射信号光が受光され、定常的な光による光信号と上記測
距用光による光信号とに分離され、測光手段により上記
画面内が測光され、ストロボ手段により上記被写体に対
して閃光が発光され、制御手段により上記受光手段によ
って分離された定常光信号と上記測光手段の出力とに基
づいて上記ストロボ発光手段による発光が制御される。
【0010】第2の態様では、測距手段により画面内の
被写体からの赤外光に基づいて上記被写体距離測定が行
われ、可視光測光手段により上記画面内の明るさが検出
され、ストロボ制御手段により上記測距手段によって検
出された赤外光成分によって決定された第1の明るさ信
号が上記可視光測光手段によって決定された第2の明る
さ信号と比較され、その比較結果に基づいてストロボ発
光制御が行われる。
【0011】第3の態様では、画面内の赤外光と可視光
の割合から人工的な光か否かが判定でき、より太陽光に
近い波長分布を持つ、ストロボ光照射により色再現性の
よい、撮影ができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態について説明する。
【0013】先ず、本発明のカメラの概要を説明する。
本発明は、オートフォーカス(以下、AFと称する)カ
メラの測距用センサが、画面内の限られた領域をモニタ
している事に着目し、この測距用センサと画面内の広い
部分を測光している露出制御用の測光センサとを組み合
わせて、主要被写体部が明るいか否かを判定し、その判
定結果に基づいてストロボ制御を行なうことで、被写体
が写真上に黒く写ってしまうような事態を防止するもの
である。一般に、上記測距用センサは、測光センサに比
して厳密な位置合わせを行っているので、その検出結果
を考慮する事によって、正確に画面内所定部分の明るさ
を判定する事ができる。
【0014】以下、これをふまえて本発明の実施の形態
について説明する。
【0015】図1には本発明の一実施の形態に係るカメ
ラの電子回路を中心として示し説明する。この図1に示
される電子回路は、図4に示される如き外観のカメラに
内蔵されるものである。即ち、この図4に示されるよう
に、カメラ31の上面にはレリーズボタン22、LCD
等による表示部18が配設されている。
【0016】また、カメラ31の前面には測距用のレン
ズ1,2、測光レンズ20、撮影レンズ25、ファイン
ダ対物窓27、ストロボ17が配設されている。
【0017】このような構成において、上記レリーズボ
タン22の操作により、測距用レンズ1,2、測光レン
ズ20等を介して得た測距、測光情報を利用して、撮影
レンズ25のピント合せやシャッタ及びストロボ17の
制御が行われる。
【0018】本実施の形態において対策したいのは、図
3(a)のような逆光条件下の撮影である。
【0019】撮影者がファインダを覗くと、図3(b)
のように被写体30が見える。
【0020】撮影画面27a内の背景部が明るく、被写
体30が逆光状態になっている時に撮影を行うと、背景
の明るさで露出が決まり、被写体が黒くなった写真が撮
影されてしまう。一般に、カメラには露出制御用の測光
センサが20aのような広い領域に対応し、測距センサ
は2aのような狭い領域に対応している。
【0021】測距センサ4は、図1に示すように、測距
用受光レンズ2の後方に配置されており、対となる投光
レンズ1を介して投射された赤外発光ダイオード(IR
ED)3の光の被写体30での反射光を受光する。
【0022】投光レンズ1、受光レンズ2は、主点間距
離が基線長Sだけ離間されており、受光レンズ2と測距
センサ4の間の距離をfとすると、距離Lの被写体から
反射して返ってきた赤外信号光は、受光レンズ2の光軸
を基準としてセンサ上xだけ離れた位置に入射すること
になる。
【0023】測距センサ4には、この入射位置を検出す
る専用の素子である光位置検出素子(PSD)が採用さ
れる。この測距センサ4には赤外の信号光の他、被写体
を照らす定常的な光も入射しているので、測距センサ4
に接続された回路は、この成分を除去しないと正確な信
号光位置が求められない。
【0024】測距センサ4は、抵抗層を持つ光電変換素
子で入射位置と入射光量に従って変化する2つの電流信
号が出力される。従って、上記の定常光成分を除去する
定常光除去回路5a,5bが2つの電極に接続されてい
る。
【0025】この定常光除去回路5a,5bは、電流増
幅するプリアンプ6の出力信号を圧縮ダイオード等から
なる圧縮回路11に流し込み、その圧縮電圧が一定の値
になるようにホールドアンプ7が出力レベルを調整し、
トランジスタ8のベース電位を制御するための回路であ
る。
【0026】この帰還制御によって、トランジスタ8に
は定常光分の電流が流れる。トランジスタ8のエミッタ
にはエミッタ抵抗9がグランドとの間に接続されている
ので、このエミッタ抵抗9とエミッタの接続点の電圧を
A/D変換部13でモニタすると、定常的にPSD4に
入射している光の量が求められることになる。
【0027】この電子回路は、IRED3がタイミング
回路15によって発光制御されると同時にホールドラン
プ7がその機能をOFFするように構成されており、プ
リアンプ6で信号増幅された信号光電流が圧縮回路11
に入力され、2つの電極からの上記圧縮信号の差を差分
回路12が出力する。
【0028】このIRED3は、パルス状に所定回数だ
け複数回発光し、その度に上記差分回路12の出力が積
分回路14にて積分される。この積分回路14の出力
は、上述の光位置xに依存した信号となっているので、
CPU10は、この結果よりピント合せ距離Lを算出す
る。
【0029】このCPU10は、ワンチップマイコン等
からなる演算制御手段であって、カメラ全体のシーケン
スを司るものである。このCPU10には、上記A/D
変換部13の出力も入力されるよう構成されている。
【0030】このようにCPU10は、測距回路29の
制御の他、上記レリーズスイッチ22の入力を判断し、
被写体30の明るさを、レンズ20を介してセンサ21
によって発生された光電流を対数変換して出力する測光
回路19を利用して、判定して露出制御を行う。これら
は、ストロボ回路16の制御や、シャッタ部24の制御
によって行う。このとき、フィルム感度やズーミングに
よるレンズFナンバの変化を考慮するものとする。
【0031】このような回路構成により、この実施の形
態に係るカメラでは、図3に示されるように、画面27
a内の領域20aは測光回路21によって測光され、領
域2aは測距回路29の測距センサ(PSD)4によっ
て測光されることになる。
【0032】即ち、被写体30が逆光状態の時、測光セ
ンサの出力は“明るい”と判断するような結果だが、測
距センサが定常光として判別する出力は相対的に“暗
い”結果となるので、これによってCPU10は逆光判
定することができる。
【0033】但し、PSDは主に赤外光を感じるような
光学フィルタを設けて測距精度を向上させ、測光センサ
は可視光以外は測光しないように感度を設定しているの
で、図5(a)に示されるように光の波長と感度分布の
関係は、測距センサ4、測光センサ21で異なる。しか
し、被写体を照らす太陽光の波長分布は可視域から赤外
域に亘っており、暗くなると図5(b)に示されるよう
に可視域も赤外域も光の量が減少するので、測距センサ
4によっても明暗の判定が可能となる。
【0034】どの明るさの時、どの程度の出力になるか
は、部品によるばらつきがあるので調整が必要である。
また、測光回路21は対数圧縮した信号を出力するので
輝度によってリニアな出力となるが、測距センサ4の定
常光レベル判定は抵抗による単純な電圧変換なので輝度
に対しノンリニアな出力となる。これらは、前述のよう
に、各種レンズや回路の部品によるばらつきによって図
5(c)に示されるように変化する。この図5(c)に
おいて、CBVはカメラの測光回路19の出力であり、V
BVは測距回路23の定常光レベルA/D判定結果であ
る。
【0035】CPU10は、このCBVやVBVから被写体
の輝度を求めるために、図5(d)に示されるような関
係に従って、露出やストロボの制御を行う。
【0036】前述のようにCBVは輝度BVに対しリニア
な関係にあるので、変換係数Kを用いてCPU10は得
られた信号から輝度情報を算出することができる。ま
た、VBVを所定レベルVBV1,VBV2と比較することによ
ってCPU10は、画面中央部がある明るさより明るい
か暗いかを判定することができる。
【0037】この変換係数Kや比較値VBV1,VBV2は、
図6に示される構成の調整機によって求められ、カメラ
内蔵のメモリであるEEPROM28に書き込まれる。
CPU10は、撮影時にこれを参照して露出ストロボの
制御を行う。先に述べた部品のバラつきは、この調整に
よってキャンセルされる。
【0038】この図6において、パソコン40は、光拡
散板43を有する輝度箱41内のランプ41bの光量を
発光制御回路41aによって切り換えながら調整される
カメラ31の各センサ出力をインターフェース回路44
を介して読みとる。また、カメラのシャッタ制御が正し
く行われたかを判定するために、カメラ31のシャッタ
を通った光が正しく制御されたかを受光素子42aとそ
の光量判定回路42によって判定できるような構成とな
っている。
【0039】以下、図2のフローチャートを参照して、
実施の形態に係るカメラの撮影動作について簡潔に説明
する。これは、カメラのCPU10が内蔵するROMに
収められたプログラムによって制御されるものである。
以下、詳述する。
【0040】まずEEPROM28との通信が行われ、
前述の各数値が読み出され(ステップS1)、測距回路
23を作動させて測距を行ない被写体距離Lを求め(ス
テップS2)、前述の定常光除去回路5a,5bより定
常光による電圧をA/D変換し、VBVを求める(ステッ
プS3)。この実施の形態では、定常光除去回路5a,
5bは2つあるので双方の出力の和を用いてもよいし、
いずれか一方又は出力の大きい方を選択するようにして
もよい。
【0041】次に、測光回路19より得られた測光結果
CBVを入力し(ステップS4)、この結果とEEPRO
M28の記憶値Kにより、画面内の広い範囲の平均的な
輝度BVを求める(ステップS6)。この結果が、BV0
より小さい場合には(ステップS7)、暗いことからス
トロボ発光が必要であると判断し、ステップS7からス
テップS13に分岐してストロボ発光を行う。
【0042】BVがBV0より大きい場合はステップS
7をステップS8に分岐するが、順次BV1,BV2と比
較され、各々、その時のPSDからの定常光信号VBVが
VBV1,VBV2より大きいか、小さいかをステップS1
0,S11にて判定する。
【0043】例えば、ステップS8,S10をYに分岐
した時は平均測光ではBV1より大きいと判定されつつ
も画面中央部は、BV1よりも光量が1/4以下である
ということで逆光状態と判定される。
【0044】ステップS9,S11をYに分岐する時も
同様で、逆光状態と判定され、ストロボ発光を伴うシャ
ッタ制御(ステップS13)のステップへと分岐する。
これによって、逆光の被写体が黒くなってしまうことが
防止できる。
【0045】それ以外はステップS12にて平均測光結
果に基づくストロボ発光を伴わないシャッタ制御がなさ
れることになる。
【0046】次に、図7のフローチャートを参照して、
上記した調整機を用いたカメラの調整動作を詳細に説明
する。
【0047】先ず、ランプを所定の明るさBV1で発光
させ(ステップS21)、測距時の定常光判定(VBV1
0)を行い(ステップS22)、測光結果CBV1をパソコ
ンから入力する(ステップS23)。同様に、ランプを
所定の明るさBV2で発光させ(ステップS24)、測
距時の定常光判定(VBV20)を行い(ステップS2
5)、測光結果CBV2をパソコンから入力する(ステッ
プS26)。
【0048】これにより、2つの基準輝度に対する出力
が得られるので、この結果より、図5(d)の変換係数
Kが算出され(ステップS27)、BV1,BV2の輝度
の時の定常光レベルVBV10,VBV20からストロボ発光判
定値VBV1,VBV2が求められる(ステップS28,S2
9)。これは各々1/8にしているが、これはランプの
赤外成分が太陽光より倍程度多い事を想定し画面中央の
測光結果が周辺の測光結果の1/4の明るさになった
時、逆光判定してストロボを光らせるようにするため1
/2×1/4=1/8としたものである。続いて、以上
求められたK,BV1,BV2をカメラのEEPROMに
入力する(ステップS30)。
【0049】こうして、所定輝度で所定の露出が行わ
れ、実際にカメラのシャッタを制御してチェックする
(ステップS31)。このような調整及びチェックを行
われたカメラは、部品のバラつきに関わらず、製品とし
ての出来ばえ差のない商品として工場から出荷されるこ
とになる。
【0050】次に図8、図9を参照して、本発明の第2
の実施形態を説明する。
【0051】図8(a)に示されるように、蛍光灯で照
明された人物30を撮影すると人物の肌が緑色に近くな
る場合がある。また、同時に白熱灯等のランプの光で照
明された人物は赤が強調された色合いとなり、同様に不
自然な色調の写真となる。
【0052】これは、図10に示されるように、こうし
た人工光源が太陽の光と異なる波長の分布を持っている
からである。一般に、蛍光灯は赤外光成分が可視光成分
より少なく、白熱電灯は赤外光成分が可視光成分よりも
多い。こうした光の波長分布を、測距用センサは赤外に
感度を有し、測光センサは赤外域に感度を有しない事を
利用して検出するのが本実施の形態の特徴である。
【0053】肉眼では人工光の波長のバランスのずれは
気付き難く、写真で見てはじめて発色が不自然と判る。
この実施の形態では、図8(b)に示されるように、測
光用のモニタエリア20aと測距用のモニタエリア2a
は第1の実施の形態(図3(b)参照)のものより、差
異がないように構成する。本実施の回路構成について
は、図1のブロック図で示したものと同様であってよ
い。
【0054】こうした構成のもとに、CPU10が図9
に示されるようなフローチャートにて、ストロボ発光制
御を行えば、図8(a)に示されるように人工的な光で
照明された人物も自然な色調で撮影される。これは、ス
トロボのXe管の光が蛍光灯やランプよりも太陽光に近
い波長分布を有しているからである。
【0055】ストロボ発光が必要ない輝度条件において
もストロボ光の寄与率を高めることで、より自然な発色
に仕上げることができることになる。
【0056】詳細には、先ず第1の実施の形態と同様
に、カメラ個々の部品や組立上のバラツキを電気的に補
正するための補正値をEEPROMから読み出す(ステ
ップS40)。次いで、測距を行い(ステップS4
1)、この時に除去された定常光成分を判定する(ステ
ップS42)。これが赤外光の輝度VBVとなる。
【0057】一般に、輝度は、人間の眼で感じる明るさ
を基にしているので、赤外光のように目に見えない光の
強さを輝度と呼ぶのは科学的には正しくない。
【0058】ここでは、例えば、フォトダイオードのよ
うに、可視光から赤外光なで感度分布を有するセンサ
に、赤外光を当てたとき、ある輝度の可視光と同じよう
な出力をする場合には、その時、当てた赤外光が先の可
視光の輝度と同じ「赤外光 輝度」の明るさであると表
現することにする。
【0059】続いて、可視光を測光する測光手段で可視
光の輝度BVを検出する(ステップS43)。こうして
得られた可視光輝度BVが所定レベルBVoに満たない
時、暗いシーンなので、従来の自動発光カメラと同時に
ストロボ発光を行う(ステップS44乃至S48)。所
定のレベルBVoは、撮影レンズの開放FNoやフィル
ム感度によって切換えられるが、周知の技術なので説明
は省略する。
【0060】また、ステップS45,S46では、上記
可視光輝度BVと、上記所謂赤外光輝度とを比較するこ
とで、本実施の形態の特徴たる人工検知を行う。
【0061】この比較は、太陽光下では、BV=VBVと
なるようにする。これには、カメラ製造時に太陽光と同
じ波長分布で同じ強さの光を両センサに入れて、2つの
センサの出力関係を前述のEEPROMに入力しておけ
ばよい。
【0062】CPUは、この2つのセンサの出力関係を
用いて、両者の出力が非常に異なる場合を検出し(ステ
ップS45,S46)、この場合、被写体は人工光によ
って照明されていると判断し、ストロボ発光を行う(ス
テップS48)。それ以外は、エネルギーの無駄なの
で、ストロボなし露出を行う(ステップS47)。
【0063】このように、第2の実施の形態によれば、
カメラが2つのセンサを用いてシーンの波長分布より、
人工光を検出し、より自然な光に近い、ストロボ光での
露出を行うので、自然な発色の写真を得ることができ
る。
【0064】以上説明したように、本発明では測距用の
センサを有効に利用して、主要被写体が存在する画面内
中央が逆光状態であるか否かや被写体を照明している光
が色バランスをくずしていないか等を、簡単に判別可能
としたので、きわめて廉価なカメラにおいても、シーン
を正しく判別したストロボ自動発光機能をつけることが
できる。それによって初心者にも失敗のない写真撮影が
楽しめるカメラが提供できる。
【0065】
【発明の効果】本発明によれば、廉価で単純な構成であ
りながら、適確にストロボ制御を行い、美しい写真を撮
影できるカメラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係るカメラの電子回路を中心とし
て示すブロック図である。
【図2】実施の形態に係るカメラの外観構成を示す斜視
図である。
【図3】ファインダ内表示の一態様を示す図である。
【図4】測光センサ、測距センサの感度分布を示す図で
ある。
【図5】カメラの調整機の構成例を示す図である。
【図6】カメラの撮影動作について簡潔に説明するフロ
ーチャートである。
【図7】調整機を用いたカメラの調整動作を詳細に説明
するフローチャートである。
【図8】(a)は蛍光灯で照明された人物30を撮影す
る様子を示す図、(b)は測光用のモニタエリア20a
と測距用のモニタエリア2aとの関係を示す図である。
【図9】カメラの撮影動作について説明するためのフロ
ーチャートである。
【図10】人工光源が太陽の光と異なる波長の分布を持
っている旨を説明するための図である。
【符号の説明】
1 投光レンズ 2 受光レンズ 3 IRED 4 測距センサ 5 定常光除去回路 10 CPU 17 ストロボ 19 測光回路 20 測光レンズ 21 測光センサ 23 測距回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 7/28 G03B 11/00 5C022 11/00 15/03 F 13/36 X 15/03 H04N 5/232 J 5/238 Z H04N 5/232 101:00 5/238 G02B 7/11 B // H04N 101:00 G03B 3/00 A Fターム(参考) 2H002 CD11 CD13 DB01 DB04 DB14 DB20 DB25 GA26 GA33 HA04 2H011 AA01 BA14 DA01 DA07 2H051 AA02 BB20 BB24 CB23 CC03 CE07 EB01 EB04 EB07 2H053 AD21 AD23 2H083 AA04 AA29 AA53 5C022 AA13 AB02 AB15 AB24 AB66 AC69

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画面内の被写体に対して測距用光を投光
    する投光手段と、 上記測距用光の上記被写体からの反射信号光を受光し、
    定常的な光による光信号と上記測距用光による光信号と
    に分離する受光手段と、 上記画面内を測光する測光手段と、 上記被写体に対して閃光を発光するストロボ手段と、 上記受光手段によって分離された定常光信号と上記測光
    手段の出力とに基づいて上記ストロボ発光手段による発
    光を制御する制御手段と、を有することを特徴とするカ
    メラ。
  2. 【請求項2】 画面内の被写体からの赤外光に基づいて
    上記被写体距離測定を行う測距手段と、 上記画面内の明るさを検出する可視光測光手段と、 上記測距手段によって検出された赤外光成分によって決
    定された第1の明るさ信号を上記可視光測光手段によっ
    て決定された第2の明るさ信号と比較して、その比較結
    果に基づいてストロボ発光制御を行うストロボ制御手段
    と、を有することを特徴とするカメラ。
  3. 【請求項3】 画面内の被写体に対して赤外光を投光す
    る投光手段と、 可視光成分をカットするフィルタを有し、上記赤外光の
    上記被写体からの反射信号光を受光し、定常的な光によ
    る光信号と、上記測距用光による光信号とに分離する受
    光手段と、 上記画面内の可視光を測光する測光手段と、 上記被写体に対して閃光を発光するストロボ手段と、 上記受光手段によって分離された定常光信号と、上記測
    光手段の出力とに基づいて、上記画面内の赤外光と可視
    光の割合を判定し、上記ストロボ手段を発光制御する発
    光制御手段と、を有することを特徴とするカメラ。
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