JP3221817B2 - ストロボ調光システム - Google Patents

ストロボ調光システム

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JP3221817B2
JP3221817B2 JP20677195A JP20677195A JP3221817B2 JP 3221817 B2 JP3221817 B2 JP 3221817B2 JP 20677195 A JP20677195 A JP 20677195A JP 20677195 A JP20677195 A JP 20677195A JP 3221817 B2 JP3221817 B2 JP 3221817B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリフラット発光
による反射光を分割測光し、その測光値に基づいてメイ
ン発光制御を行うストロボ調光システムの改良に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】ストロボ装置において、プリフラット発
光を実現する手段としてIGBTなどの高速なスイッチ
ング素子を、その発光強度をモニタしながらほぼフラッ
トに発光させることが米国特許第4275335号等で
開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、スイッチング素子の応答遅れやモニタ用受光
センサの応答遅れ、更にはキセノン管の応答遅れ等によ
り所定の波高値(発光強度)を中心に、図17の様に、
スイッチング周波数のノイズ風の信号が測光センサから
観測されている。尚、図17は本発明の実施例の効果説
明にて用いる図面である為、該図の詳細はここでは省略
する。
【0004】また、特にフラット発光開始時には、キセ
ノン管が冷えていてプラズマが安定状態になっていなか
ったり、測光センサが暗中からいきなり強力なストロボ
反射光を受光することによる過応答等により、フラット
発光開始後しばらくの間は出力の平均値も安定しないこ
とがあった。図17では発光開始時間がなまった立ち上
りになっているが、これ以外にもオーバーシュート状態
がしばらく持続したりすることも実験的に確認されてい
る。
【0005】特に分割測光センサとアンプ等が一体化さ
れた小さなパッケージに封入されればされる程、測光セ
ンサのアクティブエリアと最終出力端子のボンディング
ワイヤとの容量結合が無視できなくなり、発光開始時の
測光値としてはリンギングの大きな波形がしばらく収束
しないといったことが起きていた。
【0006】従って、上記の様に不安定な測光値を基に
メイン発光の調光制御を行うと一種の切りむらが発生
し、適正なメイン発光の調光制御ができないものであっ
た。
【0007】(発明の目的)本発明の第1の目的は、重
要度の高い分割測光領域からの測光値をより正確に得る
ことのできるストロボ調光システムを提供することであ
る。
【0008】本発明の第2の目的は、簡単な構成によ
り、測光精度を向上させることのできるストロボ調光シ
ステムを提供することである。
【0009】本発明の第3の目的は、簡単な構成によ
り、測光精度を向上させると共に、重要度の高い分割測
光領域からの測光値をより正確に得ることのできるスト
ロボ調光システムを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明は、測光手段により分割測光を行う
際、重要度の高い分割測光領域での測光は、その他の分
割測光領域での測光の後に行う測光順序制御手段を設
け、重要度の高い分割領域、つまり画面中央部や選択さ
れた測光領域は、その他の測光領域での測光が終了した
後に行うようにしている。
【0011】また、上記第2目的を達成するために、本
発明は、プリフラット発光後の初期不安定時間が経過す
るまで、測光手段による分割測光を遅延させる測光開始
遅延手段を設け、適正な測光値を得ることができないプ
リフラット発光後の初期不安定時間は、測光手段による
分割測光を行わないようにしている。
【0012】また、上記第3目的を達成するために、本
発明は、プリフラット発光後の初期不安定時間が経過す
るまでは、測光手段による分割測光を遅延させる測光開
始遅延手段と、測光手段により分割測光を行う際、重要
度の高い分割領域での測光は、その他の分割測光領域で
の測光の後に行う測光順序制御手段とを設け、適正な測
光値を得ることができないプリフラット発光後の初期不
安定時間は、測光手段による分割測光を行わないように
すると共に、測光開始後は、重要度の高い分割領域、つ
まり画面中央部や選択された測光領域を、その他の測光
領域での測光終了後に行うようにしている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。
【0014】図1はカメラとストロボ装置の主なセン
サ,光学部材等を記した図であり、1はフィルム面、2
はペンタプリズム、3は主ミラー、4はサブミラー、5
はスーパーインポーズ用プリズムである。6はピント板
であり、その中央部にスーパーインポーズ用のマイクロ
プリズムアレーを有している。7は測光レンズ、8は視
線検知回路32に光を導くプリズム、9は撮影者の目で
ある。
【0015】38はストロボ装置で、反射笠45とキセ
ノン管44が配置されており、更にその発光量をモニタ
する49のSPC(シリコンフォトダイオード)1とそ
の波高値(発光強度)をモニタする51のSPC2を有
している。
【0016】ストロボ装置38にて発せられた光は不図
示の被写体で反射し、レンズ23,主ミラー3を通り、
サブミラー4によってAFセンサ31に導かれる。又中
央部がハーフミラーになっている前記主ミラー3で反射
された光はピント板6,ペンタプリズム2を介して撮影
者の目9に達する。
【0017】また、前記ピント板6上の像はペンタプリ
ズム2を介して測光レンズ7を通って測光センサ21に
達する。また、ファインダ内表示器30はバックライ
ト,LCD,プリズム等で構成され、ファインダ下部に
情報表示を行う。
【0018】27はスーパーインポーズ用の表示器で、
ここからの光はプリズム5を介して主ミラー3にて反射
され、ピント板6上のマイクロプリズムアレーで方向を
変えられる。これにより、撮影者は以下の測距枠(測距
点)をスーパーインポーズ表示として目視可能となる。
【0019】図2(A)はファインダ64内のレイアウ
トを示す図であり、ファインダ64内の62,61,6
3は各々左,中,右のスーパーインポーズにて表示され
る測距点である。65は合焦時に点灯するLED(赤外
発光ダイオード)である。30は図1にも示したファイ
ンダ内LCD表示器で、シャッタ秒時や絞り値を7セグ
メント表示するとともに、ストロボ充電完了マーク30
aやFELK状態を示すLOCKマーク30bや高速同
調を示すHSマーク30cの表示部を持つ。
【0020】図2(B)は測光センサ21の配置図であ
り、該測光センサ21はS0からS5までの6つの測光
領域に分割され、特に分割測光センサS0〜S2は上記
の各測距点61,62,63の位置に対応している。
【0021】図2(C)はAFセンサ31の配置図であ
る。
【0022】図3は上記のカメラ,レンズ,ストロボ装
置の電気的構成を示すブロック図である。
【0023】21は分割測光センサ(測光信号を生成す
る信号処理部を含む)、図2(B)に示す様に、10の
中央の分割センサS0、11の左の分割測光センサS
1、12の外周の分割測光センサS5等を有している。
13は圧縮ダイオードD0で、14のオペアンプAP0
とともに分割測光センサS0の光電流を対数圧縮しつ
つ、電流・電圧変換している。同様に、15の圧縮ダイ
オードD1,16のオペアンプAP1や17の圧縮ダイ
オードD5,18のオペアンプAP5等においても、各
々センサS1やS5等の光電流を対数圧縮し、電流・電
圧変換している。
【0024】これらの出力はそれぞれ19のマルチプレ
クサMPX2に入力され、カメラのMPU22の選択信
号AESELによって分割S0〜S5のいずれかの測光
信号が選択され、20のAD変換器AD2によってディ
ジタルの測光値として、MPU22に取り込まれる。
【0025】23は交換式のレンズで、ピント合せをす
るAF制御部24,ズーム検知部25,絞り制御部26
を有しており、カメラのMPU22とはレンズ通信のバ
スによって接続されている。
【0026】カメラ側において、27はスーパーインポ
ーズにて測距点を表示する表示器、28はシャッタ制御
部、29はシーケンス制御部、30はファインダ表示
器、31はAFセンサ、32は視線検知部である。ま
た、37は測光スイッチSW1、36はレリーズスイッ
チSW2、35はFELK釦である。33と34は測距
点選択スイッチで、これらスイッチの各状態によりカメ
ラのMPU22のAFSEL入力は0〜3までの値をと
り得る。
【0027】38のストロボ装置とカメラはストロボ通
信のバスにより接続されている。
【0028】ストロボ装置38はシステム制御回路39
を有しており、図5にて後述するストロボ制御シーケン
スを実行する。その他、該ストロボ装置38には以下の
構成部品が具備されている。
【0029】44はキセノン管、45は反射笠、46は
トリガ制御回路、48は充電制御回路、47はズーム制
御回路、43はIGBTのような発光制御回路である。
49のSPC1はキセノン管44からの光を直接受け、
この出力信号は圧縮積分回路50で積分される。この積
分値は45のAD変換器AD1からシステム制御回路3
9にて読み出されるとともに、56のDA変換器DA1
の出力電圧と53の比較器1で比較され、この積分値が
前記出力電圧に達したら発光を停止させることができ
る、つまりいわゆる調光制御が可能な構成となってい
る。
【0030】フラット発光を行う時には、51のセンサ
SPC2の光電流を電流電圧変換器52で発光強度に対
応した出力電圧を得るとともに、この出力電圧と57の
DA変換器DA2のレベルとを54の比較器2で比較す
る。これにより、このDA変換器DA2の出力電圧を超
えると発光を停止し、下まわると再び発光継続させるこ
とで、フラット発光が維持可能となっている。
【0031】これは、41のアンドゲート1にて40の
タイマ1の出力と前記比較器2の出力の論理積がとられ
ているので、ワンショットタイマ40のタイマ1がカウ
ントアップするまでの時間はフラット発光を継続する。
42はマルチプレクサMPX1で、2つのチャンネルC
H1,CH2を持ち、システム制御回路39により切り
換えられる。つまり、システム制御回路39は閃光発光
を行う時はチャンネルCH1を、フラット発光を行う時
はチャンネルCH2を、それぞれ選択することになる。
【0032】図4はプリ発光を利用したメイン発光制御
システムの基本概念をわかり易く解説したフローチャー
トである。
【0033】ステップ#01は基準外光測光を行う部分
であり、その測光値をA(i),i=0〜5と表す。i
とは分割測光センサS0〜S5に対応しており、各セン
サの外光測光値をA(0)〜A(5)と表す。次のステ
ップ#02はプリフラット発光測光を行う部分であり、
この時の被写体からの反射光を測光した測光値をF
(i)とする。そして、次のステップ#03にて、カメ
ラの制御値EVtを制御秒時TVと制御絞り値AVより
求めておく。
【0034】ステップ#04は本制御の中核となる計算
部分であり、図示の分母は「2F(i)−2A(i)」によって
プリ発光が測光にどの程度影響を与えているかを抽出
し、分子に必要な影響度をおいて割り算することで、メ
イン発光時に各測光センサの領域毎に適正となる為には
プリ発光の発光強度(波高値)に対して、何倍の波高値
になるべきかを計算している。これが各センサ毎に2
G(i)で表される。
【0035】例えば、フィルム感度がISO100の時
にEV5程度の暗中で、普通にストロボ発光させる時、
同調秒時を考慮して1/60秒,F5.6 で制御すると仮
定すると、制御値は「EVt=TV+AV=6+5=1
1」となる。この時のA(i)はほぼEV5なので,ス
テップ#4の右辺の分子の計算は「2EVt −2A(i)≒2
EVt 」となり、第2項はほぼ無視できる。
【0036】すなわち、外光が制御値EVtに比べて著
しく小さい時は「G(i)≒EVt−F(i)」と考え
てもよい。もちろんこれはプリフラット発光による測光
値F(i)も比較的A(i)より大きいことが前提であ
る。
【0037】プリフラット発光の測光値F(i)がEV
13あったとすると、上記例ではEVt=11なのでメ
イン発光時は「G(i)=11−13=−2」となり、
プリフラット発光の波高値(発光強度)より2段小さな
波高値で制御すれば、制御EVt=11ではピッタリ適
正な露出が得られるという訳である。
【0038】ステップ#05は分割測光の各領域毎に求
めたフラット発光ゲインG(i)の最小値を抽出するこ
とで近いもの優先のストロボ制御を行う部分である。
【0039】一般にストロボ撮影時には主被写体は中央
部に広く、しかもフレーム中では最至近に存在すること
が多いので、このようなアルゴリズムを一種の評価調光
として採用した。単純に最小値を選択するばかりでな
く、中央に重点を置いた選択も考えられる。また、この
ままでは手前に白いテーブルクロスなどがあったりする
と、その後ろに居る主被写体がアンダー側に制御されて
しまうといった問題もあり、この辺のアルゴリズムにつ
いては充分に検討の余地があると思われるが、評価調光
の基本は近いもの優先のアルゴリズムが原則であろう。
【0040】次のステップ#06では制御TVが同調秒
時より高速か否かを判別し、高速であればステップ#0
7へ移行して、メイン発光をフラット発光で行う。
【0041】上記の様にステップ#07でプリ発光波高
値のG段分強い発光強度(波高値)で制御すれば、ほぼ
ピッタリの露出が得られる。この時の発光時間は先幕が
アパーチャに出だす前から後幕がアパーチャを完全にお
おうまで発光を継続する必要がある。
【0042】一方、ステップ#06で制御TVが同調秒
時より高速でなければステップ#08へ移行する。この
ステップ#08に閃光発光の時の演算を記す。
【0043】上記ステップ#07でメインフラット発光
の発光強度でシャッタのスリットを通過してきた光の総
和でフィルム露出が適正になるのだから、ステップ#0
2で測定したプリ発光時間T0のストロボ発光積分値が
Kpとすると、波高値は「Kp/T0」となり、必要な
波高値は「(Kp/T0)×2G 」なので総発光量は制
御シャッタ秒時をT1とすると、「(Kp/T0)×2
G ×T1」となる。従って、ストロボ装置38に対し
て、ステップ#08に示すメイン閃光発光積分ゲインγ
を指示することで、ストロボ装置38側は次のステップ
#09でプリ発光の積分値Kpの2のγ乗倍のメイン発
光積分値で制御すればよいことがわかる。
【0044】以上のように、プリフラット発光を測光
し、またストロボ装置38側でその発光総分量を測定し
ておくことで、メイン発光時にスリット露光秒時なら
ば、プリ発光の波高値の2G 倍、閃光発光秒時ならばプ
リ発光の積分量の2のγ乗倍で各々ストロボ制御するだ
けで、首尾一貫したストロボ調光システムが得られる。
【0045】次に、カメラのシーケンスフローについて
説明する前に、図3のストロボ制御回路39のシーケン
スフローについて図5にて説明する。これは図3のスト
ロボ装置38の回路ブロック図と合せて見比べること
で、より一層分かり易いものである。
【0046】ストロボ装置38内のシステム制御回路3
9は通信や該装置内のシーケンスを制御する例えばマイ
コンであり、まずステップ#11で充電制御を行う。具
体的には、電池を昇圧して300V程度を不図示のメイ
ンコンデンサに充電する。図3では48の充電制御回路
がそれを実行する。
【0047】次のステップ#12はカメラからの通信を
待つ部分であり、データ受信があるときはステップ#1
3で通信により受信したデータを波高値ゲインG,閃光
発光ゲインγ,プリフラット発光時間T0,メインフラ
ット発光時間T2のように各変数としてメモリする。次
に、ステップ#14でカメラからプリ発光指令が、ステ
ップ#15でメインフラット発光指令が、ステップ#1
6でメイン閃光発光指令が、それぞれ来たか否かの指令
を待ちながら、ステップ#12のデータ受信検知までを
繰り返しループする。
【0048】上記ステップ#14でプリ発光指令を受け
取ると、ステップ#17で所定の波高値(発光強度)h
0 をhに代入し、それを次のステップ#18で波高値制
御の57のDA変換器DA2にセットし、続くステップ
#19でフラット発光をする為にマルチプレクサMPX
1をチャンネルCH2にセットする。そして、ステップ
#20で40のタイマ1に発光時間T0をプリセット
し、次のステップ#21でトリガ制御回路46をオン
し、前記タイマ1をスタートさせる。
【0049】これにより、キセノン管44は発光し始め
る。そして、その発光をSPC2でモニタし、その波高
値(発光強度)が57のDA変換器DA2にセットされ
たh0 よりも高くなるとオフし、h0 よりも低くなると
オンするように54の比較器2の出力が変化して、安定
したフラット発光が維持できる。この発光は40のタイ
マ1がカウントアップすると停止する。
【0050】そこで、ステップ#22で前記タイマ1の
終了を待ち、終了するとステップ#23で前記AD変換
器AD1でそのプリフラット発光の積分値をAD変換
し、Kp としてメモリする。そして、再びステップ#1
1に戻る。
【0051】また、上記ステップ#15でメインフラッ
ト発光の指令を受け取ると、ステップ#24でプリ発光
の波高値h0 のゲイン倍2G を演算し、次のステップ#
25で57のDA変換器DA2にセットする。そして、
ステップ#26でフラット発光をセレクトし、次のステ
ップ#27でメインフラット発光時間T2をタイマ1に
セットし、次いでステップ#21からステップ#23ま
でのフラット発光を実行する。
【0052】また、上記ステップ#16でメイン閃光指
令を受け取ると、ステップ#28でプリ発光積分値Kp
の2のγ乗倍に相当する積分値Kxを演算し、次のステ
ップ#29で56のDA変換器DA1にセットする。さ
らにステップ#30でMPX1をチャンネルCH1にセ
ットし、閃光発光回路を接続する。続くステップ#31
でトリガ回路をオンにする。
【0053】これにより、キセノン管44は閃光発光を
開始し、その光量が49のSPC1で光電変換され、圧
縮積分回路50で積分され、その積分量が56のDA変
換器DA1にセットされたKxに達したら53の比較器
1が反転し、閃光発光が終了する。
【0054】ステップ#32ではその閃光発光が終了す
るまでの時間を最大100msまてば充分なのでとりあ
えずウエイト100ms待機する。なお、ここは前記比
較器1の出力が反転するのを待って、次のステップ#1
1に戻ってもよい。
【0055】以上のようにして、プリフラット発光時は
0 を所定値とし、T0をカメラよりの通信データとす
ると波高値h0 で発光時間T0でフラット発光し、メイ
ンフラット発光時はゲインGと発光時間T2をカメラよ
り受け波高値「h0 ×2G 」で発光時間T2でフラット
発光し、メイン閃光発光時はプリフラット発光の積分値
Kpをもとにカメラより指示されたゲインγに従い、閃
光積分量「Kp ×2のγ乗」で閃光発光する。
【0056】図6にカメラのメインシーケンスフローを
示す。
【0057】ステップ#41でスタートし、ステップ#
42でFELK釦35が押されたか否かを判別する。
【0058】FELKとは、AEロックのストロボ版み
たいなもので、このFELK釦35が押されるとストロ
ボ装置38をプリ発光させ、その時の反射光量をもとに
レリーズ時のストロボ発光量を決定するものである。ま
た、その操作性を向上させる為には、比較的狭い領域、
すなわち部分測光に相当する領域で行うのが便利であ
る。
【0059】従って、測距点等にストロボ露出を適正に
したい被写体を入れ、そこでFELK釦35を押し、プ
リ発光が行われたら、例えばフレーミングを変更する等
しても従来のTTL調光と違い、既に主被写体の距離と
反射率に依存する情報としてプリフラット発光の反射光
を測光しているので、適正な露出が得られる。
【0060】そのフレーミング変更などをする時間を与
える為に、FELK中は測定タイマを延長させる為にス
テップ#43でタイマセットしている。そして、ステッ
プ#44でプリ発光aをコールする。後述のステップ#
57でもプリ発光bというのがあるが、プリ発光bはい
わゆる評価調光を行う為に分割測光センサのほとんどを
使って測光するが、このプリ発光aでは測距点等に連動
した1個の狭い部分測光を採用するのがその操作性上望
ましいので、プリフラット発光時間もプリ発光bよりか
なり短い時間にしてエネルギーの無駄を省いている。
【0061】次のステップ#45ではFELK状態であ
ることを示すフラグPREENDを「1」にセットす
る。
【0062】次に、ステップ#46で測光スイッチSW
1が押されると、ステップ#47で視線検知を行う。こ
れは、33,34の測距点選択用のAFSELのスイッ
チが0〜2のときは中央,左,右の任意測距点選択であ
るので、視線検知は行わずにステップ#48へ直ちに進
み、ここでその測距点に基づきAF制御を行う。また、
「AFSEL=3」のときは視線検知により選択された
測距点にてステップ#48でAF制御を行う。
【0063】また、上記ステップ#46で測光スイッチ
SW1がオフだったときはステップ#49で測光タイマ
をカウントさせ、ステップ#50でタイムアップならば
ステップ#51でFELK中を示す「PREEND=
0」にクリアし、ステップ#41に戻る。
【0064】また、上記ステップ#50で測光タイマ
中、又は、上記ステップ#48でAF制御が終了したな
らばステップ#52で通常測光する。更に、その測光値
に基づいて評価測光やプログラム線図等によりシャッタ
秒時TVや絞り値AVを決定する。そして、ステップ#
54で表示を行う。
【0065】次に、ステップ#55でレリーズスイッチ
SW2がオフされていたらステップ#42に戻り、同様
の動作を繰り返す。また、レリーズスイッチSW2がオ
ンしていたらレリーズシーケンスに移る。
【0066】ここで、FELK中であればステップ#5
6で「PREEND=1」なので、次のステップ#58
でゲイン演算を行う。FELK中でない時は、ミラーア
ップ前にステップ#57でプリ発光bを行う。これは、
その後にメイン発光をひかえているので“一括発光”と
呼ぶことにする。
【0067】ステップ#58のG,γ演算では、FEL
Kや一括発光によって、各々1個のセンサ,複数のセン
サに対応したゲイン演算を行う。また、シャッタ秒時が
同調秒時(シャッタが全開になる最高速秒時)よりも高
速か否かでフラット発光の為のゲインGと閃光発光の為
のゲインγを求めている。
【0068】次のステップ#59で主ミラー3をアップ
させ、次のステップ#60でシャッタ制御を行う。ま
た、この時同時にストロボへのデータ通信とストロボ発
光の為の種々の指令を通信する。
【0069】次のステップ#61でミラーダウン,シャ
ッタチャージ,フィルム巻上げを行い、続くステップ#
62でFELK中を解除し、ステップ#42に戻る。
【0070】次に、各サブルーチンについて説明する。
【0071】図7は図6のステップ#52で実行される
通常測光のサブルーチンである。
【0072】ここでは、蛍光灯等のフリッカーの影響を
減らす為に約10ms間かけて平均的な測光をする。測
光センサがここではi=0〜5の6つあり、また各々の
測光センサ毎に8回AD変換し、平均をとっている。ま
た、そのサンプリングが10ms間にわたってできるだ
け分散した方がより平均的になるので、ステップ#74
とステップ#75の二重のループではセンサ切り換えを
ステップ#76にもっていくことでそれを実現してい
る。結局10ms間に「6×8=48回」AD変換する
ので、ステップ#79では「10ms÷48回=208
μs」のウエイトが入っている。
【0073】ステップ#74〜#81(ステップ#79
を除く)で実行に時間がかかれば、その分208μsよ
り前もって差し引きしておくべきである。
【0074】ステップ#71〜#73は、まず変数SU
M(i)をクリアする。そして、ステップ#76でセン
サをセレクトし、ステップ#77でAD変換し、ステッ
プ#78でSUM(i)に測光センサ毎の総和を加算し
ていく。それを二重ループで10ms間に48回繰り返
した後、各測光センサ毎の平均測光値M(i)をステッ
プ#82〜#84で求めてステップ#85でメインルー
チンに戻る。
【0075】次に、図6のステップ#53で実行される
TV,AV演算ルーチンについて、図8を用いて説明す
る。
【0076】ステップ#86で測光値M(i)を基に制
御EV値EVtを求める。ここは本来ならば、測光値に
レベル,ゲイン補正,温度補正,レンズの開放絞りによ
る各種補正とISO感度、つまりSVの加算等を行う必
要があるが、本件ではそこは公知であり、重要なポイン
トではないので、20のAD変換器AD2の中で自動的
に処理されているものとする。また、ステップ#86で
は分割測光センサの測光値M(i)よりEVtを求める
為に、評価測光などの測距点重点化や、逆光補正やレン
ズ距離情報等による評価演算などが行われることがあ
る。
【0077】ステップ#87では得られた制御EVtを
基に、プログラム線図よりTV,AVを求めている。プ
ログラムモード以外のTV優先やAV優先では、TV,
AVの片方はプリセットされ、もう一方が演算される。
ステップ#88で図6のメインルーチインへ戻る。
【0078】次に、図6のステップ#54の表示サブル
ーチンについて、図9を用いて説明する。
【0079】ステップ#91でファインダ表示器30に
シャッタ秒時TVを表示し、次のステップ#92で絞り
値AVを表示し、続くステップ#93で合焦用LED6
5にAF表示をし、ステップ#94では61〜63のス
ーパーインポーズを測距点表示する。これは図1の27
のLED(実際には3個ある)を選択的に点灯させるこ
とで、それに対応する61〜63の測距点が光って見え
ることになる。
【0080】次に、ステップ#95で同調秒時よりも高
速シャッタならばステップ#96でストロボ充電完了マ
ーク30a及びHSマーク30c、すなわちハイスピー
ドシンクロの表示をする。そうでない時はステップ#9
7でストロボ充電完了マーク30aのみ表示する。更
に、ステップ#98でFELK中か否かの判別をし、F
ELK中は「PREEND=1」なので、ステップ#9
9でLOCKマーク30bの表示を追加する。
【0081】次のステップ#100でAEモードのとき
は、ステップ#101でストロボ絡みの表示は点灯させ
ないでステップ#102で戻る。
【0082】次に、図6のステップ#44にて実行され
るプリ発光aサブルーチンについて、図10を用いて説
明する。
【0083】プリ発光aとは、FELK釦35を押すこ
とにより実行されるFELKの為のプリ発光のことであ
る。
【0084】まず、ステップ#111で高速測光aを行
う。高速測光aは図11で示してあるが、ステップ#1
41でまず測距点を決定する。この測距点決定サブルー
チンについては図12を用いて説明する。
【0085】ステップ#171で2bitのAFSEL
スイッチを読み、ステップ#172で「AFSEL=
3」、すなわち視線検知モードならば、ステップ#17
3で視線検知された測距点をPとする。デフォルトは
「P=0」、すなわち中央とする。「AFSEL=0〜
2」の時は任意測距点選択なので、ステップ#174で
「P=AFSEL」とする。ステップ#175で図11
のルーチンへ戻る。
【0086】このようにして決定された測距点をもと
に、図11のステップ#143〜#148では全長10
0μsの測光を行う。
【0087】ステップ#142でSUM=0とし、ステ
ップ#144で測距点Pに対応するセンサをセレクト
し、次のステップ#145でAD値し、次いでステップ
#146で積算し、続くステップ#147で12.5μs間
待機する。これをステップ#143,ステップ#148
で8回繰り返す。これを次のステップ#149で1/8
することで測光値M(P)が求まり、ステップ#150
で図10のルーチンに戻る。
【0088】図10において、ステップ#111で戻っ
てくると、ステップ#112で定常外光測光値A(P)
としてメモリする。次に、ステップ#113でプリ発光
時間T0=200μsとし通信する。
【0089】ステップ#114ではストロボ装置38に
対しプリ発光指令を出す。高速測光aは100μsなの
にプリ発光時間「T0=200μs」としたのは、スト
ロボ装置38のフラット発光開始時、しばらくはキセノ
ン管44が定常状態になっていない為、波高値が不安定
になる上、測光センサも急に光電流が増える為、測光値
出力もしばらくの間不安定になる為、「200μs−1
00μs=100μs」の擬似の待機時間(ダミーウエ
イト)をステップ#115に入れる。ダミーウエイトが
終了すると、ストロボ装置38が波高値h0 でフラット
発光している被写体反射光を、次のステップ#116で
高速測光aをコールすることで測光し、続くステップ#
117でF(P)にメモリする。これは後にステップ#
182でゲイン演算G(P)を求める時に使われる。そ
して、ステップ#118でメインルーチンへ戻る。
【0090】次に、図6のステップ#57にて実行され
るプリ発光bのサブルーチンについて、図13を用いて
説明する。
【0091】これはFELK釦35によって発動するの
ではなく、レリーズスイッチSW2によって発動するも
ので、その操作性を向上させる為に評価調光としてフレ
ーム全体の被写体の調光バランスをとる為に6つの測光
センサ全てを使ってプリ測光する。
【0092】まず、ステップ#121で高速測光bを行
う。この高速測光bのサブルーチンンについては図14
を用いて説明する。
【0093】ステップ#153からステップ#158は
センサSiについて100μs間に8回AD変換し、そ
の平均値をステップ#159でM(i)として求めてい
る。これらのステップ#153〜#159は、各々前述
したステップ#143〜#149に対応している。
【0094】ステップ#152は作業領域「SUM=
0」とクリアしている。ここで、ステップ#151では
ステップ#160との間で6つのセンサ全てについてル
ープで測光値を求めているが、分割測光センサS5から
S0に向ってという通常と逆順になっている。これは、
外光の定常光の測光には差し支えないが、前述したよう
にプリフラット発光の場合はキセノン管や測光センサの
事情により、発光開始後しばらくは測光センサ出力が不
安定なので、大事な測光領域である分割測光センサS0
やS2をできるだけ後にまわして、きれいな値をADし
た方がよい為である。
【0095】ステップ#161で図13のルーチンに戻
ると、ステップ#122〜#124で各々外光定常光測
光値をA(i)としてメモリする。次に、ステップ#1
25でプリ発光時間を「T0=700μs」とする。こ
れは高速測光bが全部で600μsかかるので、次のス
テップ#127でウエイト100μsにてプリフラット
発光の立ち上りの不安定発光領域を避ける為である。ス
テップ#125で「T0=700μs」をストロボに通
信し、次のステップ#126でプリ発光指令を出すとス
トロボ装置38は発光を開始する。
【0096】次に、ステップ#127で100μs間待
機の後、再度ステップ#128で高速測光bを行う。そ
して、プリフラット発光の被写体反射光を各分割測光セ
ンサで測光した測光値を、ステップ#129〜#131
でF(i)にメモリする。そして、ステップ#132で
図6のメインルーチンへ戻る。
【0097】さて、上記ステップ#121のA(i)と
上記ステップ#128のF(i)は時間として約700
μs程時間が離れているが、これは後にストロボ光から
外光成分を除去する演算「2F(i)−2A(i)」を行う上で
同時刻の測光値が望ましいわけである。これはフリッカ
ー同期10msに比べて極めて小さいので比較的問題な
いとは思うが、このような理由からA(i)測光とF
(i)測光が連続しているのである。
【0098】このことは、プリ発光aのときのステップ
#111のA(P)測光とステップ#116のF(P)
測光ではもっと条件がよい。この時は時間差はわずか2
00μsであり、フリッカーの影響はほぼ完全に除去で
きる。
【0099】次に、図6のステップ#58にて実行され
るゲインG,γ演算サブルーチンについて、図15を用
いて説明する。
【0100】これについては、既に図4のプリ発光によ
るメイン発光制御システムの概念の項で説明してある。
【0101】ステップ#181〜#183はゲインG
(i)を求める演算で、ステップ#04と同じである。
【0102】ステップ#185はステップ#05と同じ
で、G(i)よりGを求める、いわゆる至近優先評価調
光である。但し、ステップ#184でFELK中でな
い、いわゆる一括発光のときにステップ#185は実行
され、FELK中のときは測距点Pに依存するG(P)
をGとしてステップ#186で採用する。ステップ#1
87は制御シャッタ秒時TV(アペックス)を実時間伸
長して、T1とする。
【0103】ステップ#188はとりあえず同調秒時よ
り高速の時も含めて、閃光ゲインγを求める。これにつ
いてはステップ#08で説明済である。そして、ステッ
プ#189で図6のメインルーチンへ戻る。
【0104】次に、図6のステップ#60におけるシャ
ッタ制御及びストロボ発光指令のサブルーチンについ
て、図16を用いて説明する。
【0105】ステップ#191で高速シャッタの時は、
次のステップ#192で波高値ゲインGを、次のステッ
プ#193でシャッタ秒時T1にシャッタ幕走行時間に
安全しろαmsだけ加算したT2を、メインフラット発
光時間としてストロボ通信し、次のステップ#194で
発光指令する。その後、ステップ#195で先幕をスタ
ートさせる。
【0106】ステップ#196でシャッタ秒時T1間待
機すると、次のステップ#197で後幕をスタートし、
続くステップ#198で100ms間待機、又は、後幕
走行完了を待ってステップ#199で図6のメインルー
チンに戻る。
【0107】上記ステップ#191で低速シャッタの時
は、次のステップ#200で閃光ゲインγを通信し、続
くステップ#201で先幕をスタートさせ、次のステッ
プ#202でシャッタ秒時T1をカウント開始する。そ
して、ステップ#202で先幕走行完了を待ってステッ
プ#204でメイン閃光発光指令を出す。上記ステップ
#203はX接点オンにて実施してもよい。そして、ス
テップ#205でシャッタ秒時T1がカウントアップし
たら、先のステップ#197で後幕スタートの処理を実
行し、後幕走行完了したらステップ#199で図6のメ
インルーチンに戻る。
【0108】上記の実施の形態によれば、プリフラット
発光開始時の不安定な発光強度で誤った測光値をとるの
を防ぐ為に、図17に示す様に、複雑な構成にすること
なく、単にダミーウエイト時間を入れるようにしてい
る。更に、図2(B)の様な分割測光センサにおいて
は、S5→S4→S3→S2→S1→S0という順で測
光することにより、一般に重要度の高い中央部の分割測
光センサの出力をより正確に取り込めるようにしてい
る。
【0109】また、図2(B)において、左の測距点が
選択されている時は、例えばS5→S4→S2→S3→
S0→S1という様に左の測距点に重点を置き、又右の
測距点が選択されている時は、S5→S3→S1→S4
→S0→S2という様に右の測距点に重点を置いた測光
順序で測光することにより、より安定したメイン発光時
のストロボ調光制御が実現可能となる。
【0110】すなわち具体的には、測距点に対応した領
域をもつ測光センサから分割測光センサの距離が離れる
もの程先に測光をすべきであり、又本来、評価調光のア
ルゴリズム(図15のステップ#185)も単純に最小
値をとるのでなく、重み付けで求めてもよい。
【0111】このように、プリフラット発光を無駄に長
時間発光させなくとも、最小限のダミーウエイト時間を
設けるだけで、更に分割測光センサの測光順序を重要度
に応じて変えることで、重要度の高い画面中央付近や測
距点付近の測光精度を向上させることが可能となった。
【0112】(発明と実施の形態の対応)上記実施の形
態において、分割測光センサ10〜12(S0〜S5)
が本発明の測光手段に相当し、システム制御回路39が
本発明のストロボ制御手段に相当し、MPU22が本発
明の測光順序制御手段に相当し、システム制御回路39
及びタイマ40が本発明の測光開始遅延手段に相当す
る。
【0113】以上が実施の形態における各構成と本発明
の各構成の対応関係であるが、本発明は、これら実施の
形態の構成に限定されるものではなく、請求項で示した
機能、又は実施の形態がもつ機能が達成できる構成であ
ればどのようなものであってもよいことは言うまでもな
い。
【0114】(変形例)本発明は、一眼レフカメラに適
用した場合を例にしているが、レンズシャッタカメラ,
ビデオカメラ等のカメラにも適用可能である。
【0115】また、外付けのストロボ装置とカメラとの
組み合わせの場合を想定しているが、ストロボ内蔵カメ
ラであっても同様に適用できるものである。
【0116】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
測光手段により分割測光を行う際、重要度の高い分割測
光領域での測光は、その他の分割測光領域での測光の後
に行う測光順序制御手段を設け、重要度の高い分割領
域、つまり画面中央部や使用者により選択された測光領
域は、その他の測光領域での測光が終了した後に行うよ
うにしている。
【0117】よって、重要度の高い分割測光領域からの
測光値をより正確に得ることが可能となる。
【0118】また、本発明によれば、プリフラット発光
後の初期不安定時間が経過するまで、測光手段による分
割測光を遅延させる測光開始遅延手段を設け、適正な測
光値を得ることができないプリフラット発光後の初期不
安定時間は、測光手段による分割測光を行わないように
している。
【0119】よって、簡単な構成により、測光精度を向
上させることが可能となる。
【0120】また、本発明によれば、プリフラット発光
後の初期不安定時間が経過するまでは、測光手段による
分割測光を遅延させる測光開始遅延手段と、測光手段に
より分割測光を行う際、重要度の高い分割領域での測光
は、その他の分割測光領域での測光の後に行う測光順序
制御手段とを設け、適正な測光値を得ることができない
プリフラット発光後の初期不安定時間は、測光手段によ
る分割測光を行わないようにすると共に、測光開始後
は、重要度の高い分割領域、つまり画面中央部や選択さ
れた測光領域を、その他の測光領域での測光終了後に行
うようにしている。
【0121】よって、簡単な構成により、測光精度を向
上させると共に、重要度の高い分割測光領域からの測光
値をより正確に得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るカメラとストロボ装
置の要部を示す構成図である。
【図2】図1のカメラのファインダ内の様子や測光セン
サ,AFセンサの領域を示す図である。
【図3】図1のカメラ等の電気的構成を示すブロック図
である。
【図4】本発明の実施の形態においてプリ発光によるメ
イン発光制御時の動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態においてストロボ制御時の
動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態においてカメラのメイン動
作を示すフローチャートである。
【図7】図6にて実行される通常測光サブルーチンを示
すフローチャートである。
【図8】図6にて実行されるTV,AV演算サブルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図9】図6にて実行される表示サブルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図10】図6にて実行されるプリ発光aサブルーチン
を示すフローチャートである。
【図11】図10にて実行される高速測光aサブルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図12】図11にて実行される測距点選択サブルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図13】図6にて実行されるプリ発光aサブルーチン
を示すフローチャートである。
【図14】図13にて実行される高速測光aサブルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図15】図6にて実行されるG,γ演算サブルーチン
を示すフローチャートである。
【図16】図6にて実行されるシャッタ制御及びストロ
ボ発光指令サブルーチンを示すフローチャートである。
【図17】本実施の形態における測光開始タイミング及
び分割測光センサの測光順序を説明する為の図である。
【符号の説明】
10〜12 分割測光センサ 22 MPU 23 レンズ 38 ストロボ装置 39 ストロボ制御回路 40 タイマ 43 発光制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 15/05 G03B 7/16 G03B 7/28

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリフラット発光による反射光を分割測
    光し、その測光値に基づいてメイン発光制御を行うスト
    ロボ調光システムにおいて、前記分割測光を行う際、重
    要度の高い分割測光領域での測光は、その他の分割測光
    領域での測光の後に行うようにしたことを特徴とするス
    トロボ調光システム。
  2. 【請求項2】 プリフラット発光による反射光を分割測
    光し、その測光値に基づいてメイン発光制御を行うスト
    ロボ調光システムにおいて、前記分割測光において、プ
    リフラット発光後の初期不安定時間は測光の開始を待機
    させるようにしたことを特徴とするストロボ調光システ
    ム。
  3. 【請求項3】 プリフラット発光による反射光を分割測
    光し、その測光値に基づいてメイン発光制御を行うスト
    ロボ調光システムにおいて、前記分割測光において、プ
    リフラット発光後の初期不安定時間は測光の開始を待機
    させると共に、前記分割測光の開始後は、重要度の高い
    分割測光領域での測光は、その他の分割測光領域での測
    光の後に行うようにしたことを特徴とするストロボ調光
    システム。
  4. 【請求項4】 複数の領域を有し、これら領域によりプ
    リフラット発光による反射光を分割測光する測光手段
    と、該測光手段からの測光値に基づいてメイン発光制御
    を行う発光制御手段とを備えたストロボ調光システムに
    おいて、前記測光手段により分割測光を行う際、重要度
    の高い分割領域での測光は、その他の分割領域での測光
    の後に行う測光順序制御手段を設けたことを特徴とする
    ストロボ調光システム。
  5. 【請求項5】 複数の領域を有し、これら領域によりプ
    リフラット発光による反射光を分割測光する測光手段
    と、該測光手段からの測光値に基づいてメイン発光制御
    を行う発光制御手段とを備えたストロボ調光システムに
    おいて、前記プリフラット発光後の初期不安定時間が経
    過するまで、前記測光手段による分割測光を遅延させる
    測光開始遅延手段を設けたことを特徴とするストロボ調
    光システム。
  6. 【請求項6】 複数の領域を有し、これら領域によりプ
    リフラット発光による反射光を分割測光する測光手段
    と、該測光手段からの測光値に基づいてメイン発光制御
    を行う発光制御手段とを備えたストロボ調光システムに
    おいて、前記プリフラット発光後の初期不安定時間が経
    過するまで、前記測光手段による分割測光を遅延させる
    測光開始遅延手段と、前記測光手段により分割測光を行
    う際、重要度の高い分割領域での測光は、その他の分割
    領域での測光の後に行う測光順序制御手段とを設けたこ
    とを特徴とするストロボ調光システム。
  7. 【請求項7】 中央領域に近い程、重要度が高い分割領
    域とすることを特徴とする請求項1,3又は6記載のス
    トロボ調光システム。
  8. 【請求項8】 選択される分割領域を最も重要度の高い
    領域とし、以下該選択される分割領域に近接する領域
    程、重要度が高い分割領域とすることを特徴とする請求
    項1,3又は6記載のストロボ調光システム。
  9. 【請求項9】 前記分割測光領域は、カメラの測距手段
    の分割測距領域に対応して配置されることを特徴とする
    請求項1,2,3,4,5又は6記載のストロボ調光シ
    ステム。
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