JPH06222259A - 自動焦点カメラ - Google Patents
自動焦点カメラInfo
- Publication number
- JPH06222259A JPH06222259A JP2761293A JP2761293A JPH06222259A JP H06222259 A JPH06222259 A JP H06222259A JP 2761293 A JP2761293 A JP 2761293A JP 2761293 A JP2761293 A JP 2761293A JP H06222259 A JPH06222259 A JP H06222259A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- subject
- unit
- distance
- photographing
- camera
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Automatic Focus Adjustment (AREA)
- Focusing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 AF(自動焦点)カメラにおいて、フラッシ
ュ撮影が必要な低輝度の場合に、測距が不可能なことに
よる撮影不能が生じることを防止し、かつ高い確率で良
質画像を得ることができるようにする。 【構成】 操作部16によりメモリ15aの設定値が変
更可能なレンズ固定位置設定部15と、測距部13の測
距データに基づいてAF動作を行う撮影レンズ駆動部1
4と、被写体の輝度を測定する測光部12と、被写体に
対して補助光を投射させるフラッシュ発光部19とを備
える。測光部12は被写体の輝度が所定輝度レベル以下
であることを検出したときに所定の信号を送出し、撮影
レンズ駆動部14は所定の信号が入力されたときにAF
動作を禁止し、メモリ15aに設定されている焦点位置
に撮影レンズを固定焦点とする。これにより、測距が不
可能となる場合でも撮影を可能とし、かつ高い確率で合
焦状態での撮影を可能とする。
ュ撮影が必要な低輝度の場合に、測距が不可能なことに
よる撮影不能が生じることを防止し、かつ高い確率で良
質画像を得ることができるようにする。 【構成】 操作部16によりメモリ15aの設定値が変
更可能なレンズ固定位置設定部15と、測距部13の測
距データに基づいてAF動作を行う撮影レンズ駆動部1
4と、被写体の輝度を測定する測光部12と、被写体に
対して補助光を投射させるフラッシュ発光部19とを備
える。測光部12は被写体の輝度が所定輝度レベル以下
であることを検出したときに所定の信号を送出し、撮影
レンズ駆動部14は所定の信号が入力されたときにAF
動作を禁止し、メモリ15aに設定されている焦点位置
に撮影レンズを固定焦点とする。これにより、測距が不
可能となる場合でも撮影を可能とし、かつ高い確率で合
焦状態での撮影を可能とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は被写体迄の距離を測定し
て焦点合わせを自動的に行うAFカメラに関し、特に測
距が不可能な場合にも適切な撮影を可能としたカメラに
関する。
て焦点合わせを自動的に行うAFカメラに関し、特に測
距が不可能な場合にも適切な撮影を可能としたカメラに
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、AFカメラの測距方式としてアク
ティブ方式とパッシブ方式が採用されている。アクティ
ブ方式は被写体に対して光を投射し、その反射光を検出
することで測距を行う方式である。また、パッシブ方式
は、被写体像をフォトダイオードアレイやフォトセンサ
アレイ等のフォトセンサに2つの像として結像させ、こ
れらの像の位相差を検出した上で、その位相差に基づい
て被写体までの距離を演算して求めるものである。前者
のアクティブ方式は、カメラに投光部と受光部を設ける
必要があるため、カメラが大型化、高価格化になる。一
方、後者のパッシブ方式は受光部のみで構成できるため
小型化、低価格化が可能になる。
ティブ方式とパッシブ方式が採用されている。アクティ
ブ方式は被写体に対して光を投射し、その反射光を検出
することで測距を行う方式である。また、パッシブ方式
は、被写体像をフォトダイオードアレイやフォトセンサ
アレイ等のフォトセンサに2つの像として結像させ、こ
れらの像の位相差を検出した上で、その位相差に基づい
て被写体までの距離を演算して求めるものである。前者
のアクティブ方式は、カメラに投光部と受光部を設ける
必要があるため、カメラが大型化、高価格化になる。一
方、後者のパッシブ方式は受光部のみで構成できるため
小型化、低価格化が可能になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、パッシブ方
式による測距では、被写体像をフォトセンサに結像させ
ることが必要であるため、被写体輝度が低い場合にはフ
ォトセンサから被写体の結像による光電信号を得ること
ができず、測距が不可能になるという問題がある。この
ため、従来では、AF補助光を用いたパッシブ方式が提
案されている。この方式は測光時に微弱な光をカメラか
ら被写体に投射し、その反射光を利用して被写体像をフ
ォトセンサに結像させる方式である。この方式では被写
体が低輝度の場合でも測距を行うことができる。しかし
ながら、このAF補助光を利用したパッシブ方式では、
AF補助光を投射させる装置をカメラに装備しなければ
ならず、その分カメラの負担になり、カメラ本来の目的
である小型化の障害となり、かつ低価格化に不利とな
る。
式による測距では、被写体像をフォトセンサに結像させ
ることが必要であるため、被写体輝度が低い場合にはフ
ォトセンサから被写体の結像による光電信号を得ること
ができず、測距が不可能になるという問題がある。この
ため、従来では、AF補助光を用いたパッシブ方式が提
案されている。この方式は測光時に微弱な光をカメラか
ら被写体に投射し、その反射光を利用して被写体像をフ
ォトセンサに結像させる方式である。この方式では被写
体が低輝度の場合でも測距を行うことができる。しかし
ながら、このAF補助光を利用したパッシブ方式では、
AF補助光を投射させる装置をカメラに装備しなければ
ならず、その分カメラの負担になり、カメラ本来の目的
である小型化の障害となり、かつ低価格化に不利とな
る。
【0004】したがって、AF補助光装置を設けない従
来のカメラでは、測距が不可能な場合には撮影が不能と
なるようにカメラを構成して不良画像の発生を未然に防
止する対策をとらざるを得ず、これではうす暗い場所で
の撮影が不可能となる機会が増え、カメラ利用者に不満
を与えることになる。また、前記したパッシブ方式のA
Fカメラに限らず、アクティブ方式のカメラでも被写体
の距離如何によっては測距が不可能になる場合があり、
この場合でも従来のAFカメラでは撮影が不能となるよ
うに構成しているため、カメラ利用者に不満を与えるこ
とがある。本発明の目的は、測距が不可能な場合でも高
い確率で良質画像を得ることができる撮影を可能とした
AFカメラを提供することにある。
来のカメラでは、測距が不可能な場合には撮影が不能と
なるようにカメラを構成して不良画像の発生を未然に防
止する対策をとらざるを得ず、これではうす暗い場所で
の撮影が不可能となる機会が増え、カメラ利用者に不満
を与えることになる。また、前記したパッシブ方式のA
Fカメラに限らず、アクティブ方式のカメラでも被写体
の距離如何によっては測距が不可能になる場合があり、
この場合でも従来のAFカメラでは撮影が不能となるよ
うに構成しているため、カメラ利用者に不満を与えるこ
とがある。本発明の目的は、測距が不可能な場合でも高
い確率で良質画像を得ることができる撮影を可能とした
AFカメラを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、被写体迄の距
離を測距する測距部と、この測距部で測定した距離デー
タに基づいてAF動作を行う撮影レンズ駆動部と、被写
体の輝度を測定する測光部と、被写体に対して補助光を
投射させるフラッシュ発光部と、撮影で最も多用される
被写体距離に対応する焦点位置が設定されるレンズ固定
位置設定部を有しており、測光部は被写体の輝度が所定
輝度レベル以下であることを検出したときに所定の信号
を送出し、撮影レンズ駆動部は所定の信号が入力された
ときにAF動作を禁止し、かつこのときには設定された
固定焦点位置に撮影レンズを固定焦点とする。ここで、
レンズ固定位置設定部に設定される固定焦点位置は、フ
ラッシュ発光部から投射されるフラッシュ光が到達する
被写体距離の範囲内の任意の位置とする。また、レンズ
固定位置設定部に設定される固定焦点位置は、マニュア
ル操作によって変更可能とする。また、本発明は、測光
部は被写体の輝度が所定輝度レベル以下であることを検
出したときに所定の信号を送出し、撮影レンズ駆動部は
所定の信号が入力されたときにAF動作を禁止し、かつ
このときにはマニュアル操作による焦点合わせが行われ
るように構成する。
離を測距する測距部と、この測距部で測定した距離デー
タに基づいてAF動作を行う撮影レンズ駆動部と、被写
体の輝度を測定する測光部と、被写体に対して補助光を
投射させるフラッシュ発光部と、撮影で最も多用される
被写体距離に対応する焦点位置が設定されるレンズ固定
位置設定部を有しており、測光部は被写体の輝度が所定
輝度レベル以下であることを検出したときに所定の信号
を送出し、撮影レンズ駆動部は所定の信号が入力された
ときにAF動作を禁止し、かつこのときには設定された
固定焦点位置に撮影レンズを固定焦点とする。ここで、
レンズ固定位置設定部に設定される固定焦点位置は、フ
ラッシュ発光部から投射されるフラッシュ光が到達する
被写体距離の範囲内の任意の位置とする。また、レンズ
固定位置設定部に設定される固定焦点位置は、マニュア
ル操作によって変更可能とする。また、本発明は、測光
部は被写体の輝度が所定輝度レベル以下であることを検
出したときに所定の信号を送出し、撮影レンズ駆動部は
所定の信号が入力されたときにAF動作を禁止し、かつ
このときにはマニュアル操作による焦点合わせが行われ
るように構成する。
【0006】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。図1は本発明が適用されるAFカメラの外観図であ
り、このAFカメラ1はシャッターボタン2を半押しし
た状態で測光及び測距を行ない、これに基づいてフラッ
シュ(ストロボ)3を発光させる準備と撮影レンズ4の
AF動作を行い、シャッターボタン2を完全に押し下げ
たときにシャッターが動作され、かつ必要に応じてフラ
ッシュ3が発光し、所定の撮影が実行されるようになっ
ている。また、このAFカメラ1は測光した被写体の輝
度と測距した被写体迄の距離に応じて、撮影時の絞りや
シャッター速度が適切となるように自動制御されるよう
に構成される。更に、AFカメラ1の一部にはメインス
イッチ5や表示部6が設けられる。
る。図1は本発明が適用されるAFカメラの外観図であ
り、このAFカメラ1はシャッターボタン2を半押しし
た状態で測光及び測距を行ない、これに基づいてフラッ
シュ(ストロボ)3を発光させる準備と撮影レンズ4の
AF動作を行い、シャッターボタン2を完全に押し下げ
たときにシャッターが動作され、かつ必要に応じてフラ
ッシュ3が発光し、所定の撮影が実行されるようになっ
ている。また、このAFカメラ1は測光した被写体の輝
度と測距した被写体迄の距離に応じて、撮影時の絞りや
シャッター速度が適切となるように自動制御されるよう
に構成される。更に、AFカメラ1の一部にはメインス
イッチ5や表示部6が設けられる。
【0007】図2はその内部構成を示すブロック図であ
る。同図において、制御部11はマイクロコンピュータ
チップで構成される。この制御部11にはメインスイッ
チ5(MAIN)及び前記シャータボタン2の押し込み
により段階的にオンされるスイッチSWS,SWRが接
続される。また、前記制御部11には後述する各部が接
続されてそれぞれ所定の動作を行うように構成される。
測光部12は被写体の輝度をフォトセル等により測光
し、測光データを制御部11に入力させる。また、測距
部13は被写体迄の距離を測定するために、ここではパ
ッシブ型の測距部として構成される。このパッシブ型の
測距部は公知のように外光三角方式(或いはTTL方
式)を採用することができ、フォトダイオードアレイや
フォトセンサアレイの出力に基づいて測距を実行し、得
られた測距データを制御部11に入力させる。
る。同図において、制御部11はマイクロコンピュータ
チップで構成される。この制御部11にはメインスイッ
チ5(MAIN)及び前記シャータボタン2の押し込み
により段階的にオンされるスイッチSWS,SWRが接
続される。また、前記制御部11には後述する各部が接
続されてそれぞれ所定の動作を行うように構成される。
測光部12は被写体の輝度をフォトセル等により測光
し、測光データを制御部11に入力させる。また、測距
部13は被写体迄の距離を測定するために、ここではパ
ッシブ型の測距部として構成される。このパッシブ型の
測距部は公知のように外光三角方式(或いはTTL方
式)を採用することができ、フォトダイオードアレイや
フォトセンサアレイの出力に基づいて測距を実行し、得
られた測距データを制御部11に入力させる。
【0008】また、撮影レンズ駆動部14は前記測距部
13からの測距データに基づいて撮影レンズ4のフォー
カス機構を駆動させ、被写体に対して焦点を合わせる動
作を実行する。この撮影レンズ駆動部14には、レンズ
固定位置設定部15が関係付けられており、このレンズ
固定位置設定部15からの信号が入力されたときに、撮
影レンズ駆動部14はこの信号に基づいて撮影レンズ4
を設定された焦点位置に固定する。なお、前記レンズ固
定位置設定部15にはマニュアル操作又はプリセット操
作を行うための操作部16が関係され、また前記制御部
11により、或いは前記操作部16の操作により設定さ
れる固定焦点位置を記憶するメモリ15aが設けられ
る。更に、絞り駆動部17及びシャッター駆動部18
は、前記測光部12からの測光データや、測距部13か
らの測距データに基づいて設定される絞り値、シャッタ
ー速度により図外の絞り機構及びシャッター機構を駆動
させる。
13からの測距データに基づいて撮影レンズ4のフォー
カス機構を駆動させ、被写体に対して焦点を合わせる動
作を実行する。この撮影レンズ駆動部14には、レンズ
固定位置設定部15が関係付けられており、このレンズ
固定位置設定部15からの信号が入力されたときに、撮
影レンズ駆動部14はこの信号に基づいて撮影レンズ4
を設定された焦点位置に固定する。なお、前記レンズ固
定位置設定部15にはマニュアル操作又はプリセット操
作を行うための操作部16が関係され、また前記制御部
11により、或いは前記操作部16の操作により設定さ
れる固定焦点位置を記憶するメモリ15aが設けられ
る。更に、絞り駆動部17及びシャッター駆動部18
は、前記測光部12からの測光データや、測距部13か
らの測距データに基づいて設定される絞り値、シャッタ
ー速度により図外の絞り機構及びシャッター機構を駆動
させる。
【0009】また、フラッシュ発光部19はここでは自
動フラッシュ装置として構成されており、シャッターボ
タン2に連動してフラッシュ3を発光させ、かつ被写体
からの反射光を測光してその反射光量が所定量に達した
ときにフラッシュ発光を停止させ、適正な露出を得るよ
うに構成される。更に、表示部6は絞り値,シャッター
速度等を表示するとともに、後述するAF動作を禁止し
た状態等をも表示することができる。なお、図2には示
されていないが、撮影レンズが多焦点レンズ(ズームレ
ンズ)の場合には、ズーム駆動部が設けられ、所望の焦
点距離での撮影を行うことができるように構成される。
動フラッシュ装置として構成されており、シャッターボ
タン2に連動してフラッシュ3を発光させ、かつ被写体
からの反射光を測光してその反射光量が所定量に達した
ときにフラッシュ発光を停止させ、適正な露出を得るよ
うに構成される。更に、表示部6は絞り値,シャッター
速度等を表示するとともに、後述するAF動作を禁止し
た状態等をも表示することができる。なお、図2には示
されていないが、撮影レンズが多焦点レンズ(ズームレ
ンズ)の場合には、ズーム駆動部が設けられ、所望の焦
点距離での撮影を行うことができるように構成される。
【0010】次に、以上の構成のカメラの撮影動作を説
明する。図3は撮影動作のフローチャートである。シャ
ッターボタン2を半押しすると、測光部12が被写体の
輝度を測定する(ステップS11,以下同様)。そし
て、得られた測光値Dをフラッシュ撮影が可能な輝度の
限界である輝度レベルL2と比較し(S12)、測光値
Dが輝度レベルL2よりも高い場合にはフラッシュ撮影
は不要であり、かつ測距も可能であることから、測距部
13では測距を行い(S13)、この測距から得られる
測距データに基づいて撮影レンズ駆動部14が撮影レン
ズのフォーカス機構を駆動させて被写体に対して合焦さ
せ(S14)、その後に絞り駆動部17及びシャッター
駆動部18が動作してAF撮影を実行する(S15)。
なお、この輝度レベルL2は、図5に示すように、通常
のパッシブ方式での測距を行うために必要とされる輝度
レベルL1よりは高いレベルとなっている。
明する。図3は撮影動作のフローチャートである。シャ
ッターボタン2を半押しすると、測光部12が被写体の
輝度を測定する(ステップS11,以下同様)。そし
て、得られた測光値Dをフラッシュ撮影が可能な輝度の
限界である輝度レベルL2と比較し(S12)、測光値
Dが輝度レベルL2よりも高い場合にはフラッシュ撮影
は不要であり、かつ測距も可能であることから、測距部
13では測距を行い(S13)、この測距から得られる
測距データに基づいて撮影レンズ駆動部14が撮影レン
ズのフォーカス機構を駆動させて被写体に対して合焦さ
せ(S14)、その後に絞り駆動部17及びシャッター
駆動部18が動作してAF撮影を実行する(S15)。
なお、この輝度レベルL2は、図5に示すように、通常
のパッシブ方式での測距を行うために必要とされる輝度
レベルL1よりは高いレベルとなっている。
【0011】一方、測光部12で得られた被写体の測光
値Dを前記輝度レベルL2と比較した結果(S12)、
測光値Dが輝度レベルL2よりも低くてフラッシュ光が
必要な輝度以下のときには撮影レンズ駆動部14による
AF動作が禁止される。そして、フラッシュ発光部19
を駆動させるとともに(S16)、撮影レンズ駆動部1
4はレンズ固定位置設定部15のメモリ15aに設定さ
れている固定焦点位置を読み出し、この固定焦点位置に
撮影レンズ4を固定させる(S17)。ここで、レンズ
固定位置設定部15のメモリ15aに予め記憶されてい
る焦点位置は、フラッシュ発光部19のフラッシュ3か
ら投射されるフラッシュ光の到達距離の範囲内の任意の
位置として設定されている。このメモリ15aへの記憶
に際しては、フラッシュ発光部19がフラッシュ光の光
度やその際の絞り値等に基づいて演算を行い、最適な露
出が得られる固定焦点位置を設定することができる。或
いは、使用者が自身で固定焦点位置を演算して求め、こ
の固定焦点位置を操作部16をマニュアル操作してメモ
リ15aに設定するようにしてもよい。しかる上で、絞
り駆動部17及びシャッター駆動部18を駆動させて撮
影を実行する(S18)。
値Dを前記輝度レベルL2と比較した結果(S12)、
測光値Dが輝度レベルL2よりも低くてフラッシュ光が
必要な輝度以下のときには撮影レンズ駆動部14による
AF動作が禁止される。そして、フラッシュ発光部19
を駆動させるとともに(S16)、撮影レンズ駆動部1
4はレンズ固定位置設定部15のメモリ15aに設定さ
れている固定焦点位置を読み出し、この固定焦点位置に
撮影レンズ4を固定させる(S17)。ここで、レンズ
固定位置設定部15のメモリ15aに予め記憶されてい
る焦点位置は、フラッシュ発光部19のフラッシュ3か
ら投射されるフラッシュ光の到達距離の範囲内の任意の
位置として設定されている。このメモリ15aへの記憶
に際しては、フラッシュ発光部19がフラッシュ光の光
度やその際の絞り値等に基づいて演算を行い、最適な露
出が得られる固定焦点位置を設定することができる。或
いは、使用者が自身で固定焦点位置を演算して求め、こ
の固定焦点位置を操作部16をマニュアル操作してメモ
リ15aに設定するようにしてもよい。しかる上で、絞
り駆動部17及びシャッター駆動部18を駆動させて撮
影を実行する(S18)。
【0012】したがって、この撮影によれば、フラッシ
ュ光が必要な低輝度状態での撮影時に、測距が不可能と
されるおそれがある場合には撮影レンズ4が無条件に固
定焦点状態となり、かつフラッシュ光を用いた撮影が実
行される。このため、この種のカメラで最も使用頻度の
高い人物のスナップ撮影距離に固定焦点位置を予め設定
しておけば、高い確率で焦点の合った撮影が実行される
ことになり、カメラが撮影不能状態となることが回避で
きる。
ュ光が必要な低輝度状態での撮影時に、測距が不可能と
されるおそれがある場合には撮影レンズ4が無条件に固
定焦点状態となり、かつフラッシュ光を用いた撮影が実
行される。このため、この種のカメラで最も使用頻度の
高い人物のスナップ撮影距離に固定焦点位置を予め設定
しておけば、高い確率で焦点の合った撮影が実行される
ことになり、カメラが撮影不能状態となることが回避で
きる。
【0013】なお、撮影レンズ駆動部がAF撮影を停止
したときには、前記したように撮影レンズを予め設定さ
れている固定焦点位置に設定することに加えてマニュア
ルで焦点位置を設定するようにしてもよい。例えば、図
4にステップ17の詳細なフローチャートを示すよう
に、先ず、操作部16の操作の有無を検出し(S2
1)、操作が無い場合には前述のようにメモリ15aか
ら固定焦点位置を読み出し(S22)、読み出した固定
焦点位置に撮影レンズ4を固定する(S23)。一方、
操作部16の操作が存在する場合には、操作部16から
入力される信号に基づいてレンズ固定位置設定部のメモ
リの記憶内容を変更し(S24)、この変更された記憶
内容を読み出し(S22)、この読み出した固定焦点位
置に設定する(S23)ようにしてもよい。或いは、同
図に破線で示すように、操作部16を操作して撮影レン
ズ4を直接操作することでマニュアル焦点合わせを行う
(S25)ようにしてもよい。例えば、夜景等をフラッ
シュ光を用いることなく長時間露光で撮影するような場
合に有効となり、従来では不能とされたマニュアル撮影
が可能となる。
したときには、前記したように撮影レンズを予め設定さ
れている固定焦点位置に設定することに加えてマニュア
ルで焦点位置を設定するようにしてもよい。例えば、図
4にステップ17の詳細なフローチャートを示すよう
に、先ず、操作部16の操作の有無を検出し(S2
1)、操作が無い場合には前述のようにメモリ15aか
ら固定焦点位置を読み出し(S22)、読み出した固定
焦点位置に撮影レンズ4を固定する(S23)。一方、
操作部16の操作が存在する場合には、操作部16から
入力される信号に基づいてレンズ固定位置設定部のメモ
リの記憶内容を変更し(S24)、この変更された記憶
内容を読み出し(S22)、この読み出した固定焦点位
置に設定する(S23)ようにしてもよい。或いは、同
図に破線で示すように、操作部16を操作して撮影レン
ズ4を直接操作することでマニュアル焦点合わせを行う
(S25)ようにしてもよい。例えば、夜景等をフラッ
シュ光を用いることなく長時間露光で撮影するような場
合に有効となり、従来では不能とされたマニュアル撮影
が可能となる。
【0014】また、撮影レンズがズームレンズの場合に
は、その焦点距離の変化に応じた複数の固定焦点位置を
それぞれレンズ固定位置設定部のメモリに記憶させてお
き、撮影レンズの焦点距離の変化に対応して設定された
複数の位置から選択するようにしてもよい。これによ
り、被写体迄の距離が大きく異なる場合でも、通常のス
ナップ撮影では被写体迄の距離に応じて撮影レンズの焦
点距離が追従して変化されることが多いため、被写体迄
の距離に合わせた適切な固定焦点位置に設定することが
可能となり、合焦の確率を更に高めることができる。こ
の場合、フラッシュ光の到達距離を考慮し、この到達距
離の範囲内で固定焦点位置を可変させることは言うまで
もない。なお、前記実施例ではパッシブ方式の測距を行
うAFカメラの例を示しているが、アクティブ方式の測
距を行うカメラにおいても本発明を同様に適用すること
は可能である。
は、その焦点距離の変化に応じた複数の固定焦点位置を
それぞれレンズ固定位置設定部のメモリに記憶させてお
き、撮影レンズの焦点距離の変化に対応して設定された
複数の位置から選択するようにしてもよい。これによ
り、被写体迄の距離が大きく異なる場合でも、通常のス
ナップ撮影では被写体迄の距離に応じて撮影レンズの焦
点距離が追従して変化されることが多いため、被写体迄
の距離に合わせた適切な固定焦点位置に設定することが
可能となり、合焦の確率を更に高めることができる。こ
の場合、フラッシュ光の到達距離を考慮し、この到達距
離の範囲内で固定焦点位置を可変させることは言うまで
もない。なお、前記実施例ではパッシブ方式の測距を行
うAFカメラの例を示しているが、アクティブ方式の測
距を行うカメラにおいても本発明を同様に適用すること
は可能である。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、AFカメ
ラにおいて、被写体の輝度が低く、フラッシュ撮影を行
う場合にはAF動作を禁止し、撮影レンズを予め設定さ
れた固定焦点位置に設定されるように構成することによ
り、測距が不可能とされる場合でも撮影を可能とし、し
かも高い確率で焦点の合った良質の撮影画像を得ること
ができ、カメラ使用者の不満を解消することができる。
特に、固定焦点位置は、人物のスナップ撮影で最も多用
される被写体距離に対応する焦点位置に設定すること
で、この種のAFカメラにおける合焦の確率を更に高め
ることができる。また、AF動作を禁止するとともに、
撮影レンズをマニュアル操作で焦点合わせを行なうよう
に構成することで、被写体の輝度が低い場合でもフラッ
シュ光を用いない撮影を行うことが可能となり、この場
合でも合焦した良質の撮影画像を得ることができる。更
に、撮影レンズが多焦点レンズの場合には、その焦点距
離に応じて複数の固定焦点位置を選択することで、被写
体に対する合焦の確率を更に高めることが可能となる。
ラにおいて、被写体の輝度が低く、フラッシュ撮影を行
う場合にはAF動作を禁止し、撮影レンズを予め設定さ
れた固定焦点位置に設定されるように構成することによ
り、測距が不可能とされる場合でも撮影を可能とし、し
かも高い確率で焦点の合った良質の撮影画像を得ること
ができ、カメラ使用者の不満を解消することができる。
特に、固定焦点位置は、人物のスナップ撮影で最も多用
される被写体距離に対応する焦点位置に設定すること
で、この種のAFカメラにおける合焦の確率を更に高め
ることができる。また、AF動作を禁止するとともに、
撮影レンズをマニュアル操作で焦点合わせを行なうよう
に構成することで、被写体の輝度が低い場合でもフラッ
シュ光を用いない撮影を行うことが可能となり、この場
合でも合焦した良質の撮影画像を得ることができる。更
に、撮影レンズが多焦点レンズの場合には、その焦点距
離に応じて複数の固定焦点位置を選択することで、被写
体に対する合焦の確率を更に高めることが可能となる。
【図1】本発明を適用したAFカメラの全体構成を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図2】図1のカメラの内部構成を示すブロック図であ
る。
る。
【図3】本発明の実施例の動作を説明するためのフロー
チャートである。
チャートである。
【図4】図3の工程の一部を変更した実施例の変更部分
のフローチャートである。
のフローチャートである。
【図5】フラッシュ撮影輝度レベルと測距輝度レベルと
を比較する図である。
を比較する図である。
1 AFカメラ 2 シャッターボタン 3 フラッシュ 4 撮影レンズ 11 制御部 12 測光部 13 測距部 14 撮影レンズ駆動部 15 レンズ固定位置設定部 15a メモリ 16 操作部 17 絞り駆動部 18 シャッター駆動部 19 フラッシュ発光部
Claims (4)
- 【請求項1】 被写体迄の距離を測距する測距部と、こ
の測距部で測定した距離データに基づいてAF動作(自
動焦点合せ動作)を行う撮影レンズ駆動部と、被写体の
輝度を測定する測光部と、被写体に対して補助光を投射
させるフラッシュ発光部と、撮影で最も多用される被写
体距離に対応する焦点位置が設定されるレンズ固定位置
設定部を有し、前記測光部は被写体の輝度が所定輝度レ
ベル以下であることを検出したときに所定の信号を送出
し、前記撮影レンズ駆動部は前記所定の信号が入力され
たときにAF動作を禁止し、かつこのときには設定され
た前記固定焦点位置に撮影レンズを固定焦点とすること
を特徴とするAF(自動焦点)カメラ。 - 【請求項2】 レンズ固定位置設定部に設定される固定
焦点位置は、フラッシュ発光部から投射されるフラッシ
ュ光が到達する被写体距離の範囲内の任意の位置である
請求項2のAFカメラ。 - 【請求項3】 レンズ固定位置設定部に設定される固定
焦点位置が、マニュアル操作によって変更可能な請求項
2のAFカメラ。 - 【請求項4】 被写体迄の距離を測距する測距部と、こ
の測距部で測定した距離データに基づいてAF動作を行
う撮影レンズ駆動部と、被写体の輝度を測定する測光部
と、被写体に対して補助光を投射させるフラッシュ発光
部とを有し、前記測光部は被写体の輝度が所定輝度レベ
ル以下であることを検出したときに所定の信号を送出
し、前記撮影レンズ駆動部は前記所定の信号が入力され
たときにAF動作を禁止し、かつこのときにはマニュア
ル操作による焦点合わせが行われることを特徴とするA
Fカメラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2761293A JPH06222259A (ja) | 1993-01-23 | 1993-01-23 | 自動焦点カメラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2761293A JPH06222259A (ja) | 1993-01-23 | 1993-01-23 | 自動焦点カメラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06222259A true JPH06222259A (ja) | 1994-08-12 |
Family
ID=12225763
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2761293A Pending JPH06222259A (ja) | 1993-01-23 | 1993-01-23 | 自動焦点カメラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06222259A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007140294A (ja) * | 2005-11-21 | 2007-06-07 | Fujinon Corp | 駆動制御装置及び駆動制御方法 |
JP2008052286A (ja) * | 2003-08-04 | 2008-03-06 | Casio Comput Co Ltd | 撮像装置及びプログラム |
US7995132B2 (en) | 2003-08-04 | 2011-08-09 | Casio Computer Co., Ltd. | Image sensing apparatus, image sensing method, and recording medium which records photographing method |
-
1993
- 1993-01-23 JP JP2761293A patent/JPH06222259A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008052286A (ja) * | 2003-08-04 | 2008-03-06 | Casio Comput Co Ltd | 撮像装置及びプログラム |
JP4626637B2 (ja) * | 2003-08-04 | 2011-02-09 | カシオ計算機株式会社 | 撮像装置及びプログラム |
US7995132B2 (en) | 2003-08-04 | 2011-08-09 | Casio Computer Co., Ltd. | Image sensing apparatus, image sensing method, and recording medium which records photographing method |
JP2007140294A (ja) * | 2005-11-21 | 2007-06-07 | Fujinon Corp | 駆動制御装置及び駆動制御方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8150252B2 (en) | Imaging apparatus and imaging apparatus control method | |
US8629934B2 (en) | Imaging apparatus and method for controlling the same | |
US20090202234A1 (en) | Image-pickup apparatus and image-pickup system | |
JPH04257830A (ja) | カメラの閃光調光制御装置 | |
US8559808B2 (en) | Imaging apparatus | |
JP2759836B2 (ja) | カメラのセルフ撮影方法 | |
JP2006084556A (ja) | 焦点検出装置 | |
JP2004004449A (ja) | カメラの露出制御システム | |
JP6544941B2 (ja) | 光学機器の制御方法、レンズ装置、撮像装置および撮影システム | |
JPH06222259A (ja) | 自動焦点カメラ | |
JP2004179963A (ja) | 撮像装置 | |
JPH0815597A (ja) | カメラ | |
JP4635427B2 (ja) | マスタ閃光装置 | |
JPH06222258A (ja) | パッシブ自動焦点カメラ | |
JPH0659314A (ja) | カメラおよび撮影方法 | |
JP2644252B2 (ja) | 自動焦点調節カメラ | |
JP2017125981A (ja) | 露出制御装置 | |
JPH0915490A (ja) | 自動焦点調節装置及びカメラ | |
JP2899839B2 (ja) | 赤外線フイルム用カメラ | |
JP2002072070A (ja) | 自動焦点カメラ | |
JP3221817B2 (ja) | ストロボ調光システム | |
JP2006017854A (ja) | 撮像装置及び閃光発光装置 | |
JP5115324B2 (ja) | 焦点検出装置および撮像装置 | |
JPH08286240A (ja) | 撮影装置 | |
JP2019191373A (ja) | 撮像装置、及びその制御方法 |