JP2007140294A - 駆動制御装置及び駆動制御方法 - Google Patents

駆動制御装置及び駆動制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】低輝度時や低コントラスト時のような測距が困難な場合でも、被写体の輝度に応じて行うべき、撮影のための適切な更なる設定を実現する。
【解決手段】圧電素子12の伸び速度と縮み速度とを異ならせるよう駆動パルスの供給を制御して圧電素子12を伸縮させることでレンズ21を所定方向に沿って移動させる駆動制御装置20において、被写体の輝度を計測する測光手段31と、輝度が規定数値範囲の範囲内である場合に、固定焦点閾値を算出する閾値算出手段32と、レンズ21を駆動方向に移動させながらAF評価値を測定するAF評価値測定手段33と、輝度が規定数値範囲の範囲外である場合、又は、AF評価値の高低差が固定焦点閾値未満である場合に、レンズ21を固定焦点位置へ移動させる固定移動制御手段34とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、電気機械変換素子を用いた駆動制御装置駆動制御方法に関する。
従来、圧電素子を用いたアクチュエータが種々提案されている。例えば、カメラのレンズのフォーカス駆動のための圧電素子を用いたアクチュエータも提案されている(下記の特許文献4参照)。かかるアクチュエータでは、所定方向に沿った圧電素子の伸び速度と縮み速度とを異ならせるよう該圧電素子への駆動パルスの供給を制御して該圧電素子を伸縮させることで、レンズ駆動用の軸部材を上記所定方向に沿って振動させ、該軸部材に摩擦係合したレンズを上記所定方向に沿って微小に移動させるのが一般的である。
ところが、上記のアクチュエータでは、所定方向に沿った圧電素子の伸び速度と縮み速度とを異ならせるよう該圧電素子を伸縮させることで、軸部材を上記所定方向に沿って振動させ、該軸部材に摩擦係合したレンズを微小に移動させていたため、駆動パルス数に比例した距離だけレンズを移動させることは困難であった。
かかる問題点を踏まえ、下記特許文献1には、レンズのフォーカス駆動の精度を向上させるべく、レンズの移動量を検出し該レンズの移動速度を求め、該レンズの移動速度が予め定められた目標速度となるよう、レンズの駆動のための駆動パルスの供給停止時間を制御する技術が開示されている。
特開平11−356070号公報 特開平6−222259号公報 特開2003−43342号公報 特許2633066号公報
ところで、従来、レンズを所定方向に所定駆動パルス数ずつ移動させながら、その都度、該レンズを介して撮像された画像より得られる所定のAF評価値(例えばコントラスト値)を測定し、該AF評価値が最大となる位置を求め、該位置にレンズを移動させることでレンズの焦点合わせを行う技術が知られている。この技術においては、被写体の輝度が低い場合、レンズの焦点合わせが困難になるという問題がある。
この問題に対して、特許文献2に記載の技術では、測光部が被写体の輝度を測定し、輝度が低いと判断された場合には、測距(即ち、レンズの焦点合わせ)動作を禁止し、予め設定された固定焦点位置にレンズを固定してAF撮影を行っている。しかしながら、測光部による測光が可能な範囲と、被写体に対して光を投射しないで測距が可能な範囲とは、重ならない範囲があるため、測光部により得られた測光値(輝度)が、この重ならない範囲にある場合、被写体の輝度が低いか否かに関して誤った判断がなされることがある。このため、被写体の輝度が低い時に固定焦点位置にレンズを固定する技術において、被写体の輝度に応じて行うべき、撮影のためのより適切な設定については、改善の余地があるといえる。
また、特許文献3には、被写体の輝度が低い場合において非合焦の判定を素早く行う技術が言及されているものの、被写体の輝度に応じて行うべき、撮影のためのより適切な設定については、言及されていない。
本発明は、上記課題を解決するために成されたものであり、被写体の輝度に応じて行うべき、撮影のためのより適切な設定を実現することができる駆動制御装置及び駆動制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る駆動制御装置は、所定方向に沿って伸縮する電気機械変換素子と、所定方向における電気機械変換素子の一端に固定された駆動部材と、電気機械変換素子への駆動パルスの供給を制御する駆動パルス制御部と、を備え、駆動パルス制御部が、所定方向に沿った電気機械変換素子の伸び速度と縮み速度とを異ならせるよう駆動パルスの供給を制御して電気機械変換素子を伸縮させることで、駆動部材を所定方向に沿って振動させ、当該駆動部材に摩擦係合しレンズを含んで構成される被駆動部材を所定方向に沿って移動させる駆動制御装置であって、駆動パルス制御部は、被写体の輝度を計測する測光手段と、計測で得られた輝度が、規定数値範囲の範囲内である場合に、予め設定された固定焦点位置へ被駆動部材を移動させるか否かを規定する固定焦点閾値を、測光手段による計測で得られた輝度と当該固定焦点閾値との間の所定の関係に基づいて、算出する閾値算出手段と、測光手段による計測で得られた輝度が、レンズの焦点合わせ動作を行うための規定数値範囲の範囲内である場合に、該被駆動部材を駆動方向に所定駆動パルス数ずつ移動させながら、その都度、該レンズを介して撮像された画像より得られる所定のAF評価値を測定するAF評価値測定手段と、測光手段による計測で得られた輝度が、規定数値範囲の範囲外である場合、又は、AF評価値測定手段による測定で得られたAF評価値の高低差が、閾値算出手段により算出された固定焦点閾値未満である場合に、被駆動部材を固定焦点位置へ移動させる固定移動制御手段と、を含んで構成されることを特徴とする。
また、本発明に係る駆動制御方法は、所定方向に沿って伸縮する電気機械変換素子と、所定方向における電気機械変換素子の一端に固定された駆動部材と、電気機械変換素子への駆動パルスの供給を制御する駆動パルス制御部と、を備えた駆動制御装置にて、駆動パルス制御部によって、所定方向に沿った電気機械変換素子の伸び速度と縮み速度とを異ならせるよう駆動パルスの供給を制御して電気機械変換素子を伸縮させることで、駆動部材を所定方向に沿って振動させ、当該駆動部材に摩擦係合しレンズを含んで構成される被駆動部材を所定方向に沿って移動させる駆動制御方法であって、駆動パルス制御部が、被写体の輝度を計測する測光ステップと、計測で得られた輝度が、規定数値範囲の範囲内である場合に、駆動パルス制御部が、予め設定された固定焦点位置へ被駆動部材を移動させるか否かを規定する固定焦点閾値を、測光ステップにて得られた輝度と当該固定焦点閾値との間の所定の関係に基づいて、算出する閾値算出ステップと、測光ステップにて得られた輝度が、レンズの焦点合わせ動作を行うための規定数値範囲の範囲内である場合に、駆動パルス制御部が、該被駆動部材を駆動方向に所定駆動パルス数ずつ移動させながら、その都度、該レンズを介して撮像された画像より得られる所定のAF評価値を測定するAF評価値測定ステップと、測光ステップにて得られた輝度が、規定数値範囲の範囲外である場合、又は、AF評価値測定ステップにて得られたAF評価値の高低差が、閾値算出ステップにて算出された固定焦点閾値未満である場合に、駆動パルス制御部が、被駆動部材を固定焦点位置へ移動させる固定移動制御ステップと、を有することを特徴とする。
なお、上記の「AF評価値」とは、例えば、レンズを介して撮像された画像より得られるコントラスト値のように、レンズの焦点合わせ動作にて用いられる評価値を意味し、該AF評価値が高いほど、ピントの合った度合いが高いと評価される。
上記の本発明に係る駆動制御装置または駆動制御方法によれば、まず、駆動パルス制御部が、被写体の輝度を計測し、計測で得られた輝度が規定数値範囲の範囲内である場合に、駆動パルス制御部が、予め設定された固定焦点位置へ被駆動部材を移動させるか否かを規定する固定焦点閾値を、計測によって得られた輝度と当該固定焦点閾値との間の所定の関係に基づいて、算出する。そして、計測で得られた輝度が規定数値範囲の範囲内である場合に、駆動パルス制御部が、該被駆動部材を駆動方向に移動させながら、その都度、該レンズを介して撮像された画像より得られる所定のAF評価値を測定する。次に、上記の計測で得られた輝度が規定数値範囲の範囲外である場合、又は、測定によって得られたAF評価値の高低差が、算出された固定焦点閾値未満である場合に、駆動パルス制御部が、被駆動部材を固定焦点位置へ移動させる。これにより、低輝度時や低コントラスト時といった、被写体の輝度が規定数値範囲の範囲外である場合には、測距、即ちレンズの焦点合わせ動作を行わずに、被駆動部材を、固定焦点位置へ移動させることができる。加えて、輝度が規定数値範囲の範囲内であっても、AF評価値の高低差が、算出された固定焦点閾値未満である場合には、レンズの焦点合わせ動作を行わずに、被駆動部材を、固定焦点位置へ移動させることができる。このように本発明では、被写体の輝度に応じて行うべき、撮影のためのより適切な設定を実現することが可能となる。
本発明によれば、低輝度時や低コントラスト時のような測距が困難な場合でも、被写体の輝度に応じて行うべき、撮影のためのより適切な設定を実現することができる。
以下、図1乃至図6を参照して本発明に係る実施形態について説明する。
[駆動制御装置の概略構成]
図1には、本発明に係る駆動制御装置20の一例の分解斜視図を示す。図1において、駆動制御装置20は、被駆動部材としてのレンズ21(図2)を内蔵した鏡筒1と、鏡筒1を支持するとともにレンズ21の光軸方向に沿って鏡筒1を案内するガイドバー3とを含んで構成される。鏡筒1の左側の突部1aの孔1bと突部1cの孔1dには鏡筒1を支持するとともに鏡筒1を軸方向移動させる鏡筒支持部材兼駆動棒17が挿入されており、該駆動棒17(以下「駆動棒」と略記する)は駆動棒支持部材13に形成された第1の直立部13aの孔13b及び第2の直立部13cの孔13dに軸方向移動可能に挿入されている。また、駆動棒17は該駆動棒支持部材13の第2の直立部13cよりも更に後方に突出しており、該駆動棒の後端は該駆動棒支持部材13の第3の直立部13eに後端を固着された圧電素子12の前端に固定されている。
鏡筒1の突部1a及び1cの下面には鉛直なネジ孔が形成され、それぞれのネジ孔の位置と一致するバカ孔14a及び14bを両端に有した長方形の板バネ14がビス15及び16によって突部1a及び1cの下面に駆動棒17と平行に取付けられている。板バネ14の中央には上向きに突出した屈曲部14cが形成され、この屈曲部14cは突部1aと1cとの中間位置において駆動棒17の下面に圧接されている。このため突部1aの孔1b及び突部1cの孔1dのそれぞれの中で駆動棒17が上の方へ片寄せされ、孔1b及び1dのそれぞれの上側の内周面に駆動棒17の上側の外周面が板バネ14の弾発力により圧接されている。従って、孔1b及び1dと駆動棒17との摩擦力及び屈曲部14cと駆動棒17の摩擦力以下の軸方向力が駆動棒17に加えられた時には鏡筒1と駆動棒17とは一体となって動くが、該摩擦力以上の軸方向力が駆動棒17に加わった時には駆動棒17のみが軸方向に移動可能となる。なお、w1及びw2は圧電素子12に給電するためのリード線である。
次に、駆動棒17と鏡筒1を摩擦係合する板バネ14の作用について説明する。摩擦力を安定して発生させ、板バネ14による弾性力が鏡筒1の変位方向に作用しないようにするために板バネ14の弾性力は駆動棒17に略垂直に加わるようになされている。更に圧電素子12の伸縮により、板バネ14が圧電素子12の伸縮方向に弾性変形すると駆動棒17と鏡筒1との摩擦力が変化し、更に鏡筒1の変位方向に弾性力が作用し、鏡筒1の変位が不安定になる。これを防ぐため、板バネ14は圧電素子12の伸縮方向と平行な平面部を有し、この方向には大きな剛性を有するようになされている。
[駆動制御装置の機能的構成]
図2には駆動制御装置20に関する機能ブロック図を示す。図2に示すように、駆動制御装置20は、図1の鏡筒1に内蔵されたレンズ21と、レンズ21を介して画像を撮像する撮像素子22と、撮像素子22による撮像で得られた画像データに対し所定の画像処理を行い当該画像処理後の画像データを後述のAF評価値測定手段33へ出力する画像処理手段23と、レンズ21の位置を光軸方向に沿って調整するための駆動棒17と、駆動棒17に連結され該駆動棒17を光軸方向に沿って移動させる作用を持つ圧電素子12と、圧電素子12への駆動パルスの供給を制御する駆動パルス制御部30とを備えている。このうち駆動パルス制御部30は、光軸方向に沿った圧電素子12の伸び速度と縮み速度とを異ならせるよう駆動パルスの供給を制御して圧電素子12を伸縮させることで、駆動棒17を光軸方向に沿って振動させ、駆動棒17に摩擦係合しレンズ21を含んで構成された鏡筒1(及び内蔵されたレンズ21)を、光軸方向に沿って被写体に近づく方向(以下「N方向」という)及び被写体から遠ざかる方向(以下「INF方向」という)に移動させる。
また、駆動パルス制御部30は、従来より知られたフォトインタラプタ(不図示)を備え該フォトインタラプタからの出力信号(以下「PI出力」という。)に基づいてレンズ21の位置を検出するポジションセンサ37を備えている。PI出力は、一例として図3に示すようにH区間であるA領域及びD領域と、L区間であるB領域及びC領域とを含んだグラフで表される。ポジションセンサ37は、レンズ21の焦点合わせ動作の開始前に、該焦点合わせ動作でのレンズ21の駆動方向(ここでは図3のN方向)と、駆動方向とは逆方向(即ち、INF方向)のそれぞれについて、図3のA領域に相当するパルス数(規定の距離だけレンズ21を実際に移動させるに要したパルス数、以下「実駆動パルス数」という)を測定する実駆動パルス数測定手段としての機能を有する。
その他、駆動パルス制御部30は、測光手段31と、閾値算出手段32と、AF評価値測定手段33と、固定移動制御手段34と、AF移動制御手段35とを備える。測光手段31は、被写体の輝度を計測する。閾値算出手段32は、上記の計測で得られた輝度が規定数値範囲の範囲内(例えば、輝度がLV2以上)である場合に、固定焦点閾値(即ち、予め設定された固定焦点位置へレンズ21を移動させるか否かを規定する閾値)を、測光手段31による計測で得られた輝度と当該固定焦点閾値との間の所定の関係に基づいて、算出する。AF評価値測定手段33は、計測で得られた輝度が、レンズ21の焦点合わせ動作を行うための規定数値範囲の範囲内である場合に、レンズ21を駆動方向(即ち、N方向)に所定駆動パルス数ずつ移動させながら、その都度、レンズ21を介して撮像された画像より得られる所定のAF評価値を測定する。固定移動制御手段34は、上記の計測で得られた輝度が規定数値範囲の範囲外である場合、又は、AF評価値測定手段33による測定で得られたAF評価値の高低差が、閾値算出手段32により算出された固定焦点閾値未満である場合に、レンズ21の現在位置から固定焦点位置までの移動距離に対応する固定パルス数に基づいて、レンズ21を固定焦点位置へ移動させる。AF移動制御手段35は、AF評価値測定手段33による測定で得られたAF評価値の高低差が、閾値算出手段32により算出された固定焦点閾値以上である場合に、レンズ21の現在位置から、測定で得られたAF評価値の最大値が得られたAF評価位置までの移動距離に対応するAFパルス数に基づいて、レンズ21を、当該現在位置から当該AF評価位置へ移動させる。
[駆動制御装置における処理動作]
以下、駆動制御装置20における処理動作を説明する。図4には基本の処理動作を示す。この図4に示すように、まずはステップS1にて、測光手段31が、被写体の輝度を計測する。次にステップS2にて、ポジションセンサ37が、レンズ21の焦点合わせ動作の開始前に、N方向及びINF方向のそれぞれについて、図3のA領域に相当する実駆動パルス数を測定する。つまり、ポジションセンサ37が、図3のA領域について最初にN方向の実駆動パルス数を測定し、次にA領域についてINF方向の実駆動パルス数を測定する。
具体的には、図3に示すように、当該時点のポジションセンサ37の被測定位置がPI出力におけるA領域内に相当する場合、駆動パルス制御部30は、レンズ21をN方向に移動させるよう圧電素子12への駆動パルス供給を開始し、ポジションセンサ37によりPI出力におけるHからLへの立ち下がり(A領域からC領域への切替り)を検出したら、その立ち下がり位置から所定パルス(例えば10パルス)だけ駆動パルスを供給した時点で供給を停止する。その後、駆動パルス制御部30は、レンズ21をINF方向に移動させるよう圧電素子12への駆動パルス供給を開始し、ポジションセンサ37によりPI出力におけるHからLへの立ち下がり(A領域からB領域への切替り)を検出したら、その立ち下がり位置から所定パルス(例えば10パルス)だけ駆動パルスを供給した時点で供給を停止する。次に、駆動パルス制御部30はレンズ21をN方向に移動させるよう圧電素子12への駆動パルス供給を開始し、ポジションセンサ37は、PI出力におけるLからHへの立ち上がり(B領域からA領域への切替り)を検出した時点で実駆動パルス数のカウントを開始し、その後、PI出力におけるHからLへの立ち下がり(A領域からC領域への切替り)を検出した時点で実駆動パルス数のカウントを終了する。このようにしてN方向の実駆動パルス数P1が測定される。同様に、駆動パルス制御部30がレンズ21をINF方向に移動させるよう圧電素子12への駆動パルス供給を開始した後、ポジションセンサ37は、PI出力におけるLからHへの立ち上がり(C領域からA領域への切替り)を検出した時点で実駆動パルス数のカウントを開始し、その後、PI出力におけるHからLへの立ち下がり(A領域からB領域への切替り)を検出した時点で実駆動パルス数のカウントを終了する。このようにしてINF方向の実駆動パルス数P1INFが測定される。
図4において次のステップS3では、AF評価値測定手段33が、計測で得られた輝度は、レンズ21の焦点合わせ動作を行うための規定数値範囲の範囲内(例えば、輝度がLV2以上)であるか否かを判定する。計測で得られた輝度が、規定数値範囲の範囲内であれば、ステップS10に進む。一方、計測で得られた輝度が、規定数値範囲の範囲外であれば、ステップS20に進む。
ステップS10では、閾値算出手段32が、固定焦点閾値(即ち、予め設定された固定焦点位置へレンズ21を移動させるか否かを規定する閾値)を、ステップS1で得られた輝度と当該固定焦点閾値との間の所定の関係に基づいて、算出する。この所定の関係については、後述する。次のステップS11では、AF評価値測定手段33が、レンズ21を駆動方向(即ち、N方向)に所定駆動パルス数ずつ移動させながら、その都度、レンズ21を介して撮像された画像より得られる所定のAF評価値を測定する。AF評価値の測定は、AF評価値の上昇から下降に転じた時(すなわち、AF評価値の最大値が得られた時)に終了してもよく、レンズ21が駆動範囲全体を駆動後に終了してもよい。次のステップS12では、ステップS1で得られた輝度が規定数値範囲の範囲外(例えば、輝度がLV2未満)である場合、又は、ステップS11にて得られたAF評価値の高低差が、ステップS10にて算出された固定焦点閾値未満である場合に、固定移動制御手段34が、レンズ21を固定焦点位置へ移動させる。なお、AF評価値測定手段33による測定で得られたAF評価値の高低差が、閾値算出手段32により算出された固定焦点閾値以上である場合は、AF移動制御手段35が、レンズ21の現在位置から、測定で得られたAF評価値の最大値が得られたAF評価位置までの移動距離に対応するAFパルス数に基づいて、レンズ21を、当該現在位置から当該AF評価位置へ移動させる。これにより、通常の輝度においては、レンズ21の焦点合わせ動作(即ち、AFサーチ)を行うことができる。
ステップS20では、固定移動制御手段34が、レンズ21を現在位置から固定焦点位置へ移動させる。この結果、低輝度時や低コントラスト時といった、被写体の輝度が規定数値範囲の範囲外(例えば、輝度がLV2未満)である場合には、測距、即ちレンズの焦点合わせ動作を行わずに、レンズ21を、固定焦点位置へ移動させることができる。加えて、輝度が規定数値範囲の範囲内であっても、AF評価値の高低差が、算出された固定焦点閾値未満である場合には、レンズ21の焦点合わせ動作を行わずに、レンズ21を、固定焦点位置へ移動させることができる。このため、被写体の輝度に応じて行うべき、撮影のためのより適切な設定を実現することができる。
なお、図4のステップS1が本発明に係る測光ステップに相当し、ステップS3及びS10が閾値算出ステップに相当し、ステップS11がAF評価値測定ステップに相当し、ステップS3及びステップS20が固定移動制御ステップに相当する。
次に、輝度と固定焦点閾値との間の所定の関係について、図5を参照しながら説明する。図5に、輝度と固定焦点閾値との間の所定の関係の一例を示すグラフを示す。輝度は、LV2からLV7の間の数値範囲Xと、LV7からLV12の間の数値範囲Yと、LV12より高い数値範囲Zとの3つの数値範囲に大別することができる。なお、本実施形態に係る規定数値範囲とは、輝度がLV2以上である範囲のことであり、即ち、数値範囲X、Y、及びZのことである。数値範囲Xにおいては、固定焦点閾値は30に設定されている。固定焦点閾値は、絶対的な大きさを表す数値ではなく、相対的な大きさを表す数値である。また、固定焦点閾値の単位は、AF評価値の高低差を表す単位と同一である。また、数値範囲Yにおいては、固定焦点閾値は5に設定されている。さらに、数値範囲Zにおいては、固定焦点閾値は2に設定されている。このように、輝度と固定焦点閾値との間には、輝度の高さによって高(即ち、数値範囲Z)、中(即ち、数値範囲Y)、低(即ち、数値範囲X)の3つの数値範囲を有しており、中程度の数値範囲においては、設定されている固定焦点閾値は、輝度の高さに関わらず一定値である。一方、数値範囲Yよりも輝度が低い数値範囲(即ち、数値範囲X)における固定焦点閾値は、輝度の高さに関わらず、数値範囲Yにおいて設定されている一定の固定焦点閾値よりも高ければ、特に限定されない。同様に、数値範囲Yよりも輝度が高い数値範囲(即ち、数値範囲Z)における固定焦点閾値は、輝度の高さに関わらず、数値範囲Yにおいて設定されている一定の固定焦点閾値よりも低ければ、特に限定されない。なお、隣接する数値範囲における境界部分においては、固定焦点閾値は連続している。
次に、輝度と露光量との間で成立する関係について、図6を参照しながら説明する。図6に、輝度(横軸)と、露光量(縦軸)との関係の一例を示すグラフを示す。数値範囲Yにおいては、設定される露光量は、輝度の高さに関わらず一定値である。一方、数値範囲X及びZにおいては、輝度の増加に対して露光量は直線的に減少するとともに、輝度の減少に対して露光量は直線的に増加する。即ち、輝度が高くなるほど、これに対応して設定される露光量は小さくなる。また、輝度が小さくなるほど、これに対応して設定される露光量は大きくなる。なお、隣接する数値範囲における境界部分においては、露光量は連続している。
上述したように、通常の輝度においては、レンズの焦点合わせ動作を行うことができ、また、低輝度時や低コントラスト時や夜景撮影時といった、被写体の輝度が規定数値範囲の範囲外(例えば、輝度がLV2未満)である場合には、測距を行わずに、レンズ21を、固定焦点位置へ移動させることができる。加えて、輝度が規定数値範囲の範囲内(例えば、輝度がLV2以上)であっても、AF評価値の高低差が、算出された固定焦点閾値未満である場合には、レンズ21の焦点合わせ動作を行わずに、レンズ21を、固定焦点位置へ移動させることができる。このように、被写体の輝度に応じて行うべき、撮影のためのより適切な設定を実現することが可能となる。
なお、例えばカメラ付き携帯電話端末やデジタルカメラといった携帯光学機器が、駆動制御装置20を含んでいてもよい。カメラモジュールと、電源モジュールとを含んで構成される携帯光学機器において、このカメラモジュールが駆動制御装置20を含んでいてもよい。この場合、電源モジュールが、カメラモジュールの電源のオン・オフを制御してもよい。これにより、このような携帯光学機器において、低輝度時や低コントラスト時でも、当該輝度に適した設定をすることができる。このため、低輝度時や低コントラスト時に、このような携帯光学機器を用いて撮影等を行う際の利便性を高めることができる。
本発明に係る駆動制御装置の一例を示す分解斜視図である。 駆動制御装置に関する機能ブロック図である。 ポジションセンサに含まれるフォトインタラプタからの出力信号を示すグラフである。 駆動制御装置における処理動作を示す流れ図である。 輝度と、固定焦点閾値との関係の一例を示すグラフである。 輝度と、露光量との関係の一例を示すグラフである。
符号の説明
1…鏡筒、3…ガイドバー、12…圧電素子、13…駆動棒支持部材、14…板バネ、15…ビス、17…駆動棒、20…駆動制御装置、21…レンズ、22…撮像素子、23…画像処理手段、30…駆動パルス制御部、31…測光手段、32…閾値算出手段、33…AF評価値測定手段、34…固定移動制御手段、35…AF移動制御手段、37…ポジションセンサ。

Claims (2)

  1. 所定方向に沿って伸縮する電気機械変換素子と、
    前記所定方向における前記電気機械変換素子の一端に固定された駆動部材と、
    前記電気機械変換素子への駆動パルスの供給を制御する駆動パルス制御部と、
    を備え、
    前記駆動パルス制御部が、前記所定方向に沿った前記電気機械変換素子の伸び速度と縮み速度とを異ならせるよう前記駆動パルスの供給を制御して前記電気機械変換素子を伸縮させることで、前記駆動部材を前記所定方向に沿って振動させ、当該駆動部材に摩擦係合しレンズを含んで構成される被駆動部材を前記所定方向に沿って移動させる駆動制御装置であって、
    前記駆動パルス制御部は、
    被写体の輝度を計測する測光手段と、
    計測で得られた輝度が、前記規定数値範囲の範囲内である場合に、予め設定された固定焦点位置へ前記被駆動部材を移動させるか否かを規定する固定焦点閾値を、前記測光手段による計測で得られた輝度と当該固定焦点閾値との間の所定の関係に基づいて、算出する閾値算出手段と、
    前記測光手段による計測で得られた輝度が、前記レンズの焦点合わせ動作を行うための規定数値範囲の範囲内である場合に、該被駆動部材を前記駆動方向に所定駆動パルス数ずつ移動させながら、その都度、該レンズを介して撮像された画像より得られる所定のAF評価値を測定するAF評価値測定手段と、
    前記測光手段による計測で得られた輝度が、前記規定数値範囲の範囲外である場合、又は、前記AF評価値測定手段による測定で得られたAF評価値の高低差が、前記閾値算出手段により算出された固定焦点閾値未満である場合に、前記被駆動部材を前記固定焦点位置へ移動させる固定移動制御手段と、
    を含んで構成される駆動制御装置。
  2. 所定方向に沿って伸縮する電気機械変換素子と、
    前記所定方向における前記電気機械変換素子の一端に固定された駆動部材と、
    前記電気機械変換素子への駆動パルスの供給を制御する駆動パルス制御部と、
    を備えた駆動制御装置にて、
    前記駆動パルス制御部によって、前記所定方向に沿った前記電気機械変換素子の伸び速度と縮み速度とを異ならせるよう前記駆動パルスの供給を制御して前記電気機械変換素子を伸縮させることで、前記駆動部材を前記所定方向に沿って振動させ、当該駆動部材に摩擦係合しレンズを含んで構成される被駆動部材を前記所定方向に沿って移動させる駆動制御方法であって、
    前記駆動パルス制御部が、被写体の輝度を計測する測光ステップと、
    計測で得られた輝度が、前記規定数値範囲の範囲内である場合に、前記駆動パルス制御部が、予め設定された固定焦点位置へ前記被駆動部材を移動させるか否かを規定する固定焦点閾値を、前記測光ステップにて得られた輝度と当該固定焦点閾値との間の所定の関係に基づいて、算出する閾値算出ステップと、
    前記測光ステップにて得られた輝度が、前記レンズの焦点合わせ動作を行うための規定数値範囲の範囲内である場合に、前記駆動パルス制御部が、該被駆動部材を前記駆動方向に所定駆動パルス数ずつ移動させながら、その都度、該レンズを介して撮像された画像より得られる所定のAF評価値を測定するAF評価値測定ステップと、
    前記測光ステップにて得られた輝度が、前記規定数値範囲の範囲外である場合、又は、AF評価値測定ステップにて得られたAF評価値の高低差が、閾値算出ステップにて算出された固定焦点閾値未満である場合に、前記駆動パルス制御部が、前記被駆動部材を前記固定焦点位置へ移動させる固定移動制御ステップと、
    を有する駆動制御方法。
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