JP2013024900A - 光学機器のレンズ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電源オフ状態や待機状態において変倍レンズが手動で移動された場合でも、その後の電源オン時や通常動作状態への復帰時に素早く合焦状態が得られるようにする。
【解決手段】レンズ制御装置は、被写体距離ごとの変倍レンズ4の位置に対する補正レンズ7の目標位置を示すトラッキングデータを記憶したメモリと、変倍レンズの移動に伴い目標位置に向けて補正レンズを移動させるよう補正アクチュエータを制御するコントローラ10とを有する。コントローラは、第1の時点において、変倍レンズの位置(第1の位置)を記憶し、そのときまで使用した特定トラッキングデータを記憶する。コントローラは、第2の時点において、第1の時点から第2の時点までの間にマニュアル変倍機構によって変倍レンズが第2の位置に移動されたと判定したときは、特定トラッキングデータにおいて第2の位置に対応する目標位置に向けて補正レンズを移動させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、手動ズームが可能な光学機器に関し、さらにズームトラッキング制御が可能な光学機器に関する。
撮像装置や交換レンズ等の光学機器には、モータ等の変倍アクチュエータを動作させて変倍レンズを移動させるとともに、変倍に伴う像面変動を低減(補正する)ために補正レンズを移動させるよう補正アクチュエータを制御する機能を有するものがある。このような制御を、ズームトラッキング制御という。ズームトラッキング制御において、補正アクチュエータの制御には、被写体距離ごとに記憶した、変倍レンズの位置に対する補正レンズの目標位置を示すトラッキングデータ(電子カムデータ)が用いられる。また、補正レンズとしては、上述した像面変動の補正機能と、焦点調節の機能とを併せ持つフォーカスレンズが用いられることが多い。
また、光学機器には、電源オンの直後や、低消費電力状態である待機状態から通常動作状態への復帰直後におけるフォーカスレンズの初期位置の自動設定を行う機能が搭載されている場合がある。例えば特許文献1には、電源オフ時のフォーカスレンズの位置をメモリに記憶しておき、その後の電源オン時に該記憶位置をフォーカスレンズの初期位置として自動設定することで、電源オン時での大幅なピンぼけを回避できるようにした制御機能が開示されている。
特開平5−88068号公報
特許文献1にて開示された制御機能は、変倍レンズが、変倍アクチュエータによらずに、手動操作されたズーム操作部材に機械的に連動して移動される場合に用いることができない。つまり、電源オフ時から次の電源オン時までの間に手動操作によって変倍レンズが移動されたときには、該電源オン時に、先の電源オフ時点での記憶位置にフォーカスレンズを移動させても、電源オン直後に合焦状態が得られない。
動画撮影時のピント調節には、コントラスト検出方式のオートフォーカスが用いられるが、このオートフォーカスでは合焦状態が得られるまでにある程度の時間がかかることが多いため、電源オンの直後にピントが合った撮影を行えない場合がある。
また、常に通常動作状態を維持して待機状態に移行しないようにすることで、手動で変倍レンズが移動されたことを検出し、該移動に応じて補正レンズ(フォーカスレンズ)を移動させるよう制御することが可能であるが、電力消費が多くなる。
本発明は、電源オフ状態や待機状態において変倍レンズが手動で移動された場合に、その後の電源オン時点や通常動作状態への復帰時点にて素早く合焦状態が得られるようにする光学機器のためのレンズ制御装置を提供する。
本発明の一側面としてのレンズ制御装置は、変倍のために移動可能な変倍レンズと、ユーザの手動操作によって変倍レンズを移動させるマニュアル変倍機構と、変倍に伴う像面変動を低減するために移動可能な補正レンズと、該補正レンズを移動させる補正アクチュエータとを有する光学機器に用いられる。レンズ制御装置は、被写体距離ごとの変倍レンズの位置に対する補正レンズの目標位置を示すトラッキングデータを記憶したメモリと、変倍レンズの移動に伴い目標位置に向けて補正レンズを移動させるよう補正アクチュエータを制御するコントローラとを有する。コントローラは、第1の時点において、該第1の時点までに移動された変倍レンズの位置である第1の位置を記憶するとともに、該変倍レンズの移動に伴う補正アクチュエータの制御に用いたトラッキングデータである特定トラッキングデータを記憶する。そして、コントローラは、第1の時点よりも後の第2の時点において、該第1の時点から該第2の時点までの間にマニュアル変倍機構によって変倍レンズが第1の位置とは異なる第2の位置に移動されたと判定したときは、特定トラッキングデータにおいて第2の位置に対応する目標位置に向けて補正レンズを移動させるよう補正アクチュエータを制御することを特徴とする。
なお、上記レンズ制御装置を含む光学機器も、本発明の他の一側面を構成する。
本発明によれば、第1の時点から第2の時点までの間(例えば、電源オフ状態や待機状態)において変倍レンズが手動で移動されても、第2の時点(例えば、電源オン時や通常動作状態への復帰時)において素早く合焦状態を得ることができる。
本発明の実施例であるレンズ制御装置を備えた光学機器の構成を示すブロック図。 実施例におけるズームトラッキングデータを示す図。 実施例における電源オン時またはスタンバイ解除時のフォーカスレンズの位置制御を説明する図。 実施例における電源オフ時またはスタンバイ移行時の処理を示すフローチャート。 実施例における電源オン時またはスタンバイ解除時の処理を示すフローチャート。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の実施例であるレンズ制御装置を備えた光学機器としての交換レンズ装置(以下、単に交換レンズという)2と、該交換レンズ装置2の装着が可能な一眼レフデジタルカメラ等のカメラ本体1とにより構成されるカメラシステムの構成を示している。
交換レンズ2は、図中の左側(被写体側)から右側(像面側)に向かって、第1固定レンズ3と、変倍のために光軸方向に移動可能な変倍レンズ4と、光量を調節するための絞り5と、第2固定レンズ6とを有する。さらに、変倍に伴う像面変動を補正(低減)するためと焦点調節を行うために光軸方向に移動可能な補正レンズとしてのフォーカスレンズ7を有する。これらレンズ3,4,6,7および絞り5により、インナーフォーカスタイプの撮影光学系(撮影レンズ)が構成される。
交換レンズ2には、マニュアル操作環8が設けられており、このマニュアル操作環8は、不図示の伝達機構を介して変倍レンズ4に機械的に連結されている。ユーザがマニュアル操作環8を手で回転操作することにより、その回転が伝達機構によって変倍レンズ4に伝達され、変倍レンズ4が光軸方向に移動する。このように、ユーザの手動操作による変倍レンズ4の移動(手動ズーム)を行わせるマニュアル変倍機構が構成されている。
変倍レンズ4の光軸方向での位置は、変倍レンズ位置検出器9を介してコントローラとしてのレンズCPU10により検出される。レンズ位置検出器9としては、変倍レンズ4の位置に応じて出力電圧が変化するボリウムエンコーダや、変倍レンズ4の所定の移動量ごとにパルス信号を出力するパルスエンコーダ等を用いることができる。
フォーカスレンズ7は、フォーカスレンズ駆動部11に含まれるフォーカスアクチュエータ(補正アクチュエータ)により光軸方向に移動される。フォーカスアクチュエータとしては、ステッピングモータやボイスコイルモータ等を用いることができる。フォーカスレンズ駆動部11には、フォーカスアクチュエータを駆動するドライバも含まれている。
フォーカスレンズ7の光軸方向での移動量は、フォーカスアクチュエータに印加される駆動パルス信号のパルス数をカウントすることで得られる。リセット位置検出スイッチ12は、フォーカスレンズ7が光軸方向での基準位置に位置したことを検出する。レンズCPU10は、この基準位置からの駆動パルス信号のパルス数をカウントすることでフォーカスレン7の光軸方向での位置を検出する。
絞り5は、絞り駆動部13に含まれるステッピングモータ等の絞りアクチュエータにより駆動される複数の絞り羽根を有する。複数の絞り羽根を駆動してこれら絞り羽根が形成する絞り開口の大きさを変化させることで、該絞り羽根を通過する光量が調節される。絞り駆動部13には、絞りアクチュエータを駆動するドライバも含まれる。
レンズCPU10は、レンズ通信回路14およびカメラ通信回路21を介してカメラCPU20と情報やデータのやり取りを行うとともに、交換レンズ2内の各種動作を制御する。レンズCPU10の内部メモリ(ROM)には、後述する処理を実行するためのコンピュータプログラムが格納されている。さらに、内部メモリには、変倍に伴う像面変動を補正するためにフォーカスレンズ7を移動させる(フォーカスアクチュエータを制御する)のに用いるズームトラッキングデータ(電子カムデータ)がテーブルデータの形で格納(記憶)されている。ズームトラッキングデータについては、後述する。レンズCPU10は、前述したようにコントローラとして機能し、かつ内部メモリを含むレンズ制御装置として機能する。
次にカメラ本体1について説明する。被写体からの光は、撮影光学系を通り、撮影光としてカメラ本体1内のプリズム22に入射する。プリズム22内に設けられたハーフミラー面を透過した撮影光は、CCDセンサやCMOSセンサ等の光電変換素子により構成された撮像素子23の撮像面上に被写体像を形成する。また、ハーフミラー面では、ここに入射した撮影光の一部が上方に反射されてペンタプリズム24に入射する。ペンタプリズム24にて反射された光は、ファインダ光学系25を介してユーザにファインダ像を観察させる。
撮像素子23は、被写体像を光電変換してアナログ電気信号を出力する。このアナログ電気信号は、不図示のアンプにより増幅され、不図示のA/D変換器にてデジタル信号(撮像信号)に変換されてカメラCPU20に入力される。カメラCPU20は、この撮像信号に対して各種画像処理を行って映像信号を生成する。映像信号は、表示回路29を通じて不図示の背面モニタに表示されたり、動画像または静止画像として不図示の記録媒体に記録されたりする。
また、映像信号はAF処理回路26にも出力される。AF処理回路26は、映像信号の高周波成分を抽出して、被写体像のコントラスト状態、つまりは撮影光学系の焦点状態を示すAF評価値を生成する。カメラCPU20は、AF評価値が最大となるようにレンズCPU10を通じてフォーカスレンズ7を移動させる。これにより、コントラスト検出方式によるオートフォーカスが行われる。
さらに、映像信号は測光回路27にも出力される。測光回路27は、映像信号の輝度を示す測光情報をカメラCPU20に伝達する。カメラCPU20は、測光情報に基づいて、レンズCPU10を通じて絞り5を制御したり、撮像素子23のシャッタ速度(電荷蓄積時間)を制御したりする。
レリーズスイッチ回路28は、カメラ本体1の上部に設けられた不図示のレリーズボタンの第1ストローク操作(半押し操作)によりオンする第1スイッチと、該レリーズボタンの第2ストローク操作(全押し操作)によりオンする第2スイッチとを有する。カメラCPU20は、第1スイッチのオン(SW1−ON)に応じて測光およびオートフォーカスを行い、第2スイッチのオン(SW2−ON)に応じて撮像素子23からの出力信号に基づく記録用画像(動画像または静止画像)の生成と記録媒体への記録を行う。
電源スイッチ32は、バッテリ等の電源31からの電力をカメラ本体1と交換レンズ2の各部に供給する電源投入(オン)状態と、該電力の供給を遮断する電源遮断(オフ)状態とに切り替えるためにユーザによりオン/オフ操作される。また、電源スイッチ32の操作により、カメラ本体1と交換レンズ2の各部にその通常動作に必要な電力が供給される通常動作状態と、通常動作状態よりもシステム全体の消費電力が低減される待機状態(以下、スタンバイ状態という)とに切り替えることも可能である。
また、カメラCPU20は、ユーザの操作に応じて撮影条件、撮影モード等を設定可能とする設定スイッチ回路30からの入力に対応した設定処理を行う。カメラCPU20は、電源投入(オン)後の通常動作状態にてレリーズスイッチ回路28と設定スイッチ回路30からの入力が所定時間以上ないときは、カメラ本体1と交換レンズ2をスタンバイ状態に移行させる。カメラCPU20は、以上説明した各種動作や処理を実行するためのコンピュータプログラムを内部メモリ(ROM)に格納している。
次に、レンズCPU10内に格納されたズームトラッキングデータについて、図2を用いて説明する。図2において、横軸は変倍レンズ4の位置を示し、縦軸はフォーカスレンズ7の位置を示している。複数の曲線は、代表的な被写体距離ごとのズームトラッキングデータを示す曲線であり、以下の説明では電子カム曲線という。電子カム曲線は、変倍に伴う像面変動を補正する、つまりは合焦状態を維持しつつ変倍を行うために、変倍レンズ4が移動する位置に対してフォーカスレンズ7が移動すべき目標位置を示している。なお、実際の撮影時の被写体距離が代表的な被写体距離とは異なる場合には、レンズCPU10は、実際の被写体距離に近い2つの代表的な被写体距離の電子カム曲線を用いた補間演算によって、実際の被写体距離に対応する電子カム曲線を生成する。
レンズCPU10は、通常動作状態において変倍レンズ4が移動すると、そのときの被写体距離に対応する電子カム曲線(特定トラッキングデータ)を、内部メモリに格納した電子カム曲線の中から選択または補間演算により生成する。この選択または生成された電子カム曲線を、以下、使用電子カム曲線という。被写体距離は、移動前の変倍レンズ4の位置とそれに対して合焦状態が得られているフォーカスレンズ7の位置とから算出することができる。そして、レンズCPU10は、使用電子カム曲線において、移動した変倍レンズ4の位置に対するフォーカスレンズ7の目標位置を読み出し(または算出し)、該目標位置に向けてフォーカスレンズ7が移動するようにフォーカスアクチュエータを動作させる。こうして、変倍が行われる間の合焦状態が維持される。
次に、電源オン時またはスタンバイ状態から通常動作状態への復帰時におけるフォーカスレンズ7の位置制御(フォーカスアクチュエータの制御)の概要を、図3を用いて説明する。以下の説明において、通常動作状態からスタンバイ状態への移行をスタンバイ移行といい、スタンバイ状態から通常動作状態への復帰をスタンバイ解除という。また、ここでは、電源オフ時から電源オン時までの間やスタンバイ移行時からスタンバイ解除時までの間に、被写体距離はほとんど変化していないものとする。
通常動作状態においては、変倍レンズ4が位置Aから位置Bに移動すると、レンズCPU10は該変倍レンズ4の移動(位置の変化)を、レンズ位置検出器9を通じて検出することができる。このため、レンズCPU10は、変倍レンズ4の移動とほぼ同時にフォーカスレンズ7を使用電子カム曲線(ここでは無限遠距離に対応する電子カム曲線)上にて位置Bに対応する目標位置Cに向けて移動させるようフォーカスアクチュエータを制御する。
しかし、電源オフ状態またはスタンバイ状態において変倍レンズ4が位置Aから位置Bに移動しても、レンズCPU10はこの移動を検出することができない。そして、フォーカスレンズ7が変倍レンズ4の位置Aに対応した位置に停止したまま電源オンまたはスタンバイ解除が行われると、オートフォーカスによって合焦状態が得られるまでのある程度の時間の間、撮影光学系のピントがぼけた状態で映像信号が生成される。このため、電源オン直後またはスタンバイ解除直後にピントが合った記録用画像を取得することができない。
そこで、本実施例では、レンズCPU10は、以下のフォーカスレンズ7の位置制御を行う。まず、レンズCPU10は、電源オン時またはスタンバイ解除時よりも前の電源オフ時またはスタンバイ移行時(以下、第1の時点という)において、それまでに移動された変倍レンズ4の位置(第1の位置)Aを記憶する。また、該変倍レンズ4の位置Aまでの移動に伴うフォーカスアクチュエータの制御に用いた使用電子カム曲線(図3では、無限縁距離に対応する電子カム曲線)を記憶する。
そして、レンズCPU10は、第1の時点よりも後の電源オン時またはスタンバイ解除時(以下、第2の時点という)において、第1の時点から第2の時点までの間にマニュアル変倍機構により変倍レンズ4が移動したか否かを判定する。図3に示すように、変倍レンズ4が位置Aから位置B(第2の位置)に移動したときは、レンズCPU10は、使用電子カム曲線において位置Bに対応する目標位置Cに向けてフォーカスレンズ7を移動させるようフォーカスアクチュエータを制御する。
図4および図5のフローチャートには、図3を用いて説明したフォーカスレンズ7の位置制御のための処理を示している。この処理は、レンズCPU10が、その内部メモリに格納したコンピュータプログラムに従って実行する。まず図4には、電源オフ時またはスタンバイ移行時での処理を示している。
図4において、ステップS101では、レンズCPU10は、電源スイッチ32がオフ操作されたか否かまたはスタンバイ移行が行われたか否かを判定し、電源スイッチ32がオフ操作されたときまたはスタンバイ移行が行われたときは、ステップS102に進む。
ステップS102では、レンズCPU10は、電源オフ時またはスタンバイ移行時までの使用電子カム曲線(図3における無限遠距離に対応する電子カム曲線)を、レンズCPU10内のEEPROMに記憶する。つまり、電源オフ状態またはスタンバイ状態に移行する際に、最後に使用した電子カム曲線をEEPROMに記憶する。このため、電源オフ状態に移行する際は、電源スイッチ32が操作された後に、最後に使用した電子カム曲線をEEPROMに記憶するのを待つ。また、通常動作状態にてレリーズスイッチ回路28と設定スイッチ回路30からの入力が所定時間ない状態が続いてスタンバイ状態に移行する際には、その所定時間が経過した後、最後に使用した電子カム曲線をEEPROMに記憶するのを待つ。
次にステップS103では、レンズCPU10は、電源オフ時またはスタンバイ移行時における変倍レンズ4の位置(図3における位置A)をEEPROMに記憶する。そして、ステップS104にて、その他必要な電源遮断処理やスタンバイ移行処理を行って、図4の処理を終了する。
図5には、電源オン時またはスタンバイ解除時での処理を示している。ステップS201では、レンズCPU10は、電源スイッチ32がオン操作されたか否かまたはスタンバイ解除が行われたか否かを判定し、電源スイッチ32がオン操作されたときまたはスタンバイ解除が行われたときは、ステップS202に進む。
ステップS202では、レンズCPU10は、電源オフ時またはスタンバイ移行時にEEPROMに記憶した変倍レンズ4の位置(図3における位置A)を読み出す。
次にステップS203では、レンズCPU10は、レンズ位置検出器9を通じて変倍レンズ4の現在の位置を検出する。
次にステップS204では、レンズCPU10は、ステップS202で読み出した変倍レンズ4の記憶位置とステップS203で検出した現在の変倍レンズ4の位置とを比較する。これにより、電源オフ状態またはスタンバイ状態の間にマニュアル操作環8が操作されて変倍レンズ4が移動した(図3における位置Aから位置Bに移動した)か否かを判定する。変倍レンズ4が移動した場合はステップS205へ進み、移動していない場合はステップS207へ進む。
ステップS205では、レンズCPU10は、電源オフ時またはスタンバイ移行時にEEPROMに記憶した使用電子カム曲線を読み出す。
次にステップS206では、レンズCPU10は、フォーカスレンズ7をステップS205で読み出した使用電子カム曲線上においてステップS203で検出した現在の変倍レンズ4の位置に対応した目標位置(図3における位置C)に向けて移動させる。すなわち、フォーカスアクチュエータを制御する。これにより、電源オフ状態またはスタンバイ状態において変倍レンズ4が移動されて撮影光学系が非合焦状態になっていたとしても、電源オンまたはスタンバイ解除に応じて素早く合焦状態を得ることができる。
ステップS207では、レンズCPU10は、オートフォーカスを開始する。これにより、電源オフ時から電源オン時までの間やスタンバイ移行時からスタンバイ解除時までの間に、被写体距離が変化していた場合に、合焦状態を得ることができる。こうして、ステップS208に進み、通常の処理に移行する。
本実施例によれば、電源オフ状態またはスタンバイ状態において変倍レンズ4が移動されて撮影光学系が非合焦状態になっても、電源オンまたはスタンバイ解除に応じて、コントラスト検出方式オートフォーカスよりも早く合焦状態を得ることができる。
なお、本実施例では、第1の時点として電源オフ時およびスタンバイ移行時を例として挙げ、第2の時点として電源オン時およびスタンバイ解除時を例として挙げた。しかし、第1および第2の時点を、これら以外の時点であって第1の時点と第2の時点との間で変倍レンズの移動を検出できない時点としてもよい。
また、本実施例では、カメラ本体1に対して装着可能な交換レンズ2が、撮影光学系とレンズ制御装置を含む光学機器である場合について説明した。しかし、撮影光学系が一体に設けられたカメラ(撮像装置)にレンズ制御装置を含ませてもよいし、カメラや交換レンズとは別にレンズ制御装置を設けてもよい。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
カメラや交換レンズ等の光学機器に対して使用されるレンズ制御装置を提供する。
1 カメラ本体
2 交換レンズ
4 変倍レンズ
7 フォーカスレンズ
10 レンズCPU

Claims (6)

  1. 変倍のために移動可能な変倍レンズと、ユーザの手動操作によって前記変倍レンズを移動させるマニュアル変倍機構と、変倍に伴う像面変動を低減するために移動可能な補正レンズと、該補正レンズを移動させる補正アクチュエータとを有する光学機器のためのレンズ制御装置であって、
    被写体距離ごとの前記変倍レンズの位置に対する前記補正レンズの目標位置を示すトラッキングデータを記憶したメモリと、
    前記変倍レンズの移動に伴い前記目標位置に向けて前記補正レンズを移動させるよう前記補正アクチュエータを制御するコントローラとを有し、
    前記コントローラは、
    第1の時点において、該第1の時点までに移動された前記変倍レンズの位置である第1の位置を記憶するとともに、該変倍レンズの移動に伴う前記補正アクチュエータの制御に用いた前記トラッキングデータである特定トラッキングデータを記憶し、
    前記第1の時点よりも後の第2の時点において、該第1の時点から該第2の時点までの間に前記マニュアル変倍機構によって前記変倍レンズが前記第1の位置とは異なる第2の位置に移動されたと判定したときは、前記特定トラッキングデータにおいて前記第2の位置に対応する前記目標位置に向けて前記補正レンズを移動させるよう前記補正アクチュエータを制御することを特徴とするレンズ制御装置。
  2. 前記第1の時点は、前記光学機器の電源オフ時であり、
    前記第2の時点は、前記電源オン時であることを特徴とする請求項1に記載のレンズ制御装置。
  3. 前記特定のトラッキングデータは、前記光学機器が電源オフ状態に移行する際に、最後に使用されたトラッキングデータであることを特徴とする請求項2に記載のレンズ制御装置。
  4. 前記第1の時点は、前記光学機器の通常動作状態から、該通常動作状態よりも消費電力が低い待機状態への移行時であり、
    前記第2の時点は、前記待機状態から前記通常動作状態への復帰時であることを特徴とする請求項1に記載のレンズ制御装置。
  5. 前記特定のトラッキングデータは、前記光学機器が前記待機状態に移行する際に、最後に使用されたトラッキングデータであることを特徴とする請求項4に記載のレンズ制御装置。
  6. 変倍のために移動可能な変倍レンズと、
    ユーザの手動操作によって前記変倍レンズを移動させるマニュアル変倍機構と、
    変倍に伴う像面変動を低減するために移動可能な補正レンズと、
    該補正レンズを移動させる補正アクチュエータと、
    請求項1から5のいずれか1項に記載のレンズ制御装置とを有することを特徴とする光学機器。
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