JP2016191821A - フォーカス制御装置、光学機器およびフォーカス制御プログラム - Google Patents

フォーカス制御装置、光学機器およびフォーカス制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】手動ズームが可能でも電源投入時から良好なズームトラッキング制御を行う。【解決手段】フォーカス制御装置は、変倍レンズ102−1の位置に対するフォーカス素子102−2の位置に関するデータであって第1および第2の変倍方向に対してそれぞれ用意された第1および第2のデータを記憶した記憶手段216と、第1の位置検出手段107を用いて検出された可動部材の第1の検出位置と第1および第2のデータのうち一方のデータとを用いてフォーカス素子の位置を制御する制御手段215とを有する。第1の位置検出手段とは別の第2の位置検出手段108を用いて第1および第2の変倍方向のそれぞれで検出される可動部材の第2の検出位置の差が、第1および第2の変倍方向のそれぞれで検出される第1の検出位置の差と異なる場合に、制御手段は、第1の検出位置と第2の検出位置との関係に応じて上記一方のデータを選択する。【選択図】図1

Description

本発明は、変倍レンズの移動に応じてフォーカス素子(フォーカスレンズ等)を移動させるフォーカス制御装置に関する。
変倍レンズよりも像面側にフォーカスレンズが配置されたリアフォーカス方式のズームレンズでは、変倍レンズを移動させると像面が変位する。このため、変倍レンズの移動に応じてフォーカスレンズを移動させることで像面変位を抑え、合焦状態を維持するフォーカス制御(以下、ズームトラッキング制御という)が行われる。特許文献1には、変倍レンズの位置ごとに合焦状態を維持できるフォーカスレンズの位置を示すデータ(カムデータ)を保持し、変倍レンズの移動に応じてカムデータに従ってフォーカスレンズを移動させるズームトラッキング制御を行う光学機器が開示されている。
このようなズームトラッキング制御は、ユーザがズーム操作リングを回転操作することで変倍レンズを移動させる手動ズームに対しても行われる。手動ズームでは、ズーム操作リングの回転をカム環に伝達してこれを光軸回りで回転させ、該カム環に形成されたカムにより変倍レンズを光軸に沿って移動させる変倍機構が用いられる。このとき、変倍レンズの位置に対応するズーム操作リングの回転方向および回転位置をエンコーダ等の位置検出器により検出し、カムデータにおける検出回転方向および位置に応じた位置にフォーカスレンズを移動させる。
特開平6−205259号公報
上記のような変倍機構においては、ズーム操作リングの回転をカム環に伝達可能とするためにこれらを回転方向にて係合させるが、その係合部分にはガタが存在する。このようなガタがあると、ズーム操作リングが回転してもガタが詰まるまではカム環が回転せず、この結果、変倍レンズも移動しない。しかも、このガタが詰まるまでのカム環の不回転はズーム操作リングを望遠側と広角側のいずれの回転方向に回転させる場合でも発生するため、変倍レンズの同じ位置に対応するズーム操作リングの検出回転位置が広角側と望遠側に2つ存在することになる。したがって、ズーム操作リングの回転方向、つまりは変倍方向ごとに別々のカムデータを用意し、位置検出器を用いてズーム操作リングの回転方向を検出することでズームトラッキング制御に使用するカムデータを選択する必要がある。
しかしながら、手動ズームでは、位置検出器に通電されていない非通電状態(電源遮断状態)でもズーム操作リングを回転させれば変倍レンズを移動させることができるにもかかわらず、この状態ではズーム操作リングの回転方向を検出することはできない。非通電状態でのズーム操作リングの回転方向が不明であると、その後の通電開始(電源投入)時に望遠側と広角側のどちらにガタが詰まっているかが不明となる。このため、電源投入直後に変倍方向ごとに設けられたカムデータのうちいずれを選択すべきかが不明となる。さらに言えば、電源投入後にズーム操作リングが回転したことに応じて、即その回転方向(変倍方向)に対して設けられたカムデータに従ってフォーカスレンズを移動させるかガタが詰まるまで待つかの判断を行うことができない。この結果、良好なズームトラッキング制御を行うことができなくなる。
本発明は、手動ズームが可能な場合に電源投入時から良好なズームトラッキング制御を行えるようにするためのフォーカス制御装置およびこれを備えた光学機器等を提供する。
本発明の一側面としてのフォーカス制御装置は、可動部材を介して変倍レンズが移動される際にフォーカス素子の位置を制御する。該フォーカス制御装置は、変倍レンズの位置に対するフォーカス素子の位置に関するデータであって、変倍レンズの互いに異なる移動方向に対応する第1の変倍方向および第2の変倍方向に対してそれぞれ用意された第1のデータおよび第2のデータを記憶した記憶手段と、第1の位置検出手段を用いて検出された可動部材の第1の検出位置と第1および第2のデータのうち一方のデータとを用いてフォーカス素子の位置を制御する制御手段とを有する。そして、第1の位置検出手段とは別の第2の位置検出手段を用いて第1および第2の変倍方向のそれぞれで検出される可動部材の第2の検出位置の差が、第1および第2の変倍方向のそれぞれで検出される第1の検出位置の差と異なる場合に、制御手段は、第1の検出位置と第2の検出位置との関係に応じて上記一方のデータを選択することを特徴とする。
なお、上記フォーカス制御装置を有する光学機器も、本発明の他の一側面を構成する。
また、本発明の他の一側面としてのフォーカス制御プログラムは、可動部材を介して変倍レンズが移動される際にフォーカス素子の位置の制御をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムである。該プログラムは、コンピュータに、変倍レンズの位置に対するフォーカス素子の位置に関するデータであって、変倍レンズの互いに異なる移動方向に対応する第1の変倍方向および第2の変倍方向に対してそれぞれ用意された第1のデータおよび第2のデータのうち一方のデータを選択する処理と、第1の位置検出手段を用いて検出された可動部材の第1の検出位置と上記一方のデータとを用いてフォーカス素子の位置を制御する処理とを行わせる。そして、第1の位置検出手段とは別の第2の位置検出手段を用いて第1および第2の変倍方向のそれぞれで検出される第2の検出位置の差が、第1および第2の変倍方向のそれぞれで検出される第1の検出位置の差と異なる場合に、コンピュータに、第1の検出位置と第2の検出位置との関係に応じて上記一方のデータを選択させることを特徴とする。
本発明によれば、2つの位置検出手段により得られる検出位置の関係を利用して可動部材から変倍レンズまでの間の機械的なガタがいずれの変倍方向に詰められた状態かを確認でき、その結果に応じてズームトラッキング制御に用いるデータを選択することができる。したがって、例えば電源投入前に変倍操作がなされてこれを位置検出手段により検出することができなくても、電源投入直後から良好なズームトラッキング制御を行うことができる。
本発明の実施例であるレンズユニットの構成を示すブロック図。 実施例のレンズユニットにおけるズームレンズの位置検出のための構成を示すブロック図。 実施例におけるスケールトラックおよびトラックパターンの検出方法を説明する図。 実施例におけるズーム絶対位置の演算処理を示すフローチャート。 実施例におけるバーニア演算を説明する図。 上記ズーム絶対位置演算処理における上位、中位、下位および最下位信号を示す図。 上記ズーム絶対位置演算処理における上位信号と中位信号の結合処理を説明する図。 従来の課題を説明する図。 従来の課題を説明する別の図。 実施例における機構ガタによるエンコーダとポテンショメータの位置検出結果に対する影響を示す図。 実施例におけるガタ詰め方向の検出処理を示すフローチャート。 実施例における閾値の設定方法を説明する図。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の実施例であるレンズユニット(レンズ装置)の構成を示している。このレンズユニットは、光学機器としてのビデオカメラ等の撮像装置や交換レンズに用いられる。102は撮影光学系であり、変倍レンズ群102−1と、フォーカスレンズ(フォーカス素子)102−2を含む。
101は撮影光学系102の光軸回りで回転可能なカム環であり、その周壁部には変倍用カム溝部101−1が設けられている。変倍レンズ群102−1は不図示のレンズ保持部材により保持されており、該レンズ保持部材には変倍用カム溝部101−1に係合するカムフォロアが設けられている。このため、カム環101が回転すると、変倍用カム溝部101−1のリフトによってカムフォロアとともに変倍レンズ群102−1が光軸に沿った方向(光軸方向)に移動し、変倍(ズーム)が行われる。フォーカスレンズ102−2も不図示のレンズ保持部材により保持されており、該レンズ保持部材は不図示のガイドバーによって光軸方向に移動可能に支持されている。フォーカスレンズ102−2が光軸方向に移動することで、変倍レンズ群102−1の移動に伴う像面変位の補正とフォーカシングとが行われる。
103はユーザによる回転操作によって光軸回りで回転可能な操作部材としてのマニュアルズーム操作リング(以下、MZ操作リングと略す)である。104は光軸回りで回転可能な駆動リング(可動部材)であり、MZ操作リング103の内周面と駆動ベース105の外周面との間に配置されている。駆動リング104にはリング連結キー104−1とカム連結キー104−2とが設けられている。係合部としてのリング連結キー104−1は、MZ操作リング103に設けられた係合部としてのリング連結部103−1と駆動リング104およびMZ操作リング103の回転方向において係合している。また、係合部としてのカム連結キー104−2は、カム環101に設けられた係合部としてのカム連結部101−2と駆動リング104およびカム環101の回転方向において係合している。駆動リング104は、不図示のガイドコロを介して光軸方向での定位置にて回転可能に駆動ベース105により支持されている。
MZ操作リング103が回転すると、その回転がリング連結部103−1とこれに係合したリング連結キー104−1を介して駆動リング104に伝達され、駆動リング104を駆動ベース105に対して回転させる。駆動リング104の回転は、カム連結キー104−2とこれに係合したカム連結部101−2を介してカム環101に伝達され、カム環101を駆動ベース105に対して回転させる。これにより、上述したように変倍レンズ群102−1が光軸方向に移動する。
また、駆動リング104の内周面には、その周方向に延びるように光学スケール106が取り付けられている。一方、駆動ベース105の外周面には、光学スケール106に対向するように光学式の位置検出手段である光学センサユニット(第1の位置検出手段:以下、単に光学センサという)107が設けられている。光学センサ107は、MZ操作リング103と駆動リング104の一体的な回転(移動)に伴って光学スケール106と相対回転する際に光学スケール106に形成された周期パターンからの光を受光する。これにより、光学センサ107は、駆動リング104の回転位置に対応する検出信号(第1の検出信号)を出力する。光学センサ107と光学スケール106とによりエンコーダが構成される。
また、駆動ベース105の外周面には、可変抵抗器、すなわち光学式とは異なる位置検出方式である非光学式の位置検出手段としてのポテンショメータ(第2の位置検出手段)108が設けられている。一方、駆動リング104の周壁部には、ポテンショメータ用カム溝部(カム部:以下、PMカム溝部という)104−3が形成されている。ポテンショメータ108のスケール部(抵抗部)108−1に対して接触しながら光軸方向にスライド可能なスライダ部(被移動部)108−2はカムフォロアレバーを有する。このカムフォロアレバーはPMカム溝部104−3に係合している。MZ操作リング103とともに駆動リング104が回転すると、カムフォロアレバーとともにスライダ部108−2がスケール部108−1に対してスライドしてポテンショメータ108の電気抵抗値が変化する。このため、ポテンショメータ108は、駆動リング104の回転位置に対応した検出信号(第2の検出信号)を出力する。
光学センサ107からの検出信号とポテンショメータ108からの検出信号は、後述するようにMZ操作リング103の絶対回転位置(絶対位置)の検出に用いられるとともに、MZ操作リング103の回転方向の検出(判定)にも用いられる。
本実施例では、光学センサ107とポテンショメータ108によって可動部材としての駆動リング104の回転位置および回転方向を検出する場合について説明するが、同じく可動部材であるMZ操作リング103の回転位置および回転方向を検出してもよい。また、本実施例では、光学スケール106を可動部材とベース部材のうち一方の可動部材である駆動リング104に設け、センサユニット107を他方の駆動ベース105に設ける場合について説明する。しかし、センサユニット107を駆動リング104に設け、光学スケール106を駆動ベース105に設けてもよい。すなわち、光学スケール106とセンサユニット107とが相対回転(相対移動)すればよい。さらに、ポテンショメータ108を駆動リング104に設け、PMカム溝部を駆動ベース105に設けてもよい。
図2には、本発明の実施例1である位置検出装置としてのエンコーダの構成を示している。光学スケール106は、前述したように駆動ベース(ベース部材)105に対して移動可能(回転可能)な可動部材としての駆動リング104に取り付けられている。光学スケール106には、図3(a)にも示す第1のスケールトラック106−1と第2のスケールトラック106−2とが設けられている。
光学センサ107は、前述したように駆動ベース105に取り付けられている。光学センサ107には、LEDを光源とする発光部107−1と、第1の受光部107−2および第2の受光部107−3とが設けられている。第1および第2の受光部107−2,107−3にはそれぞれ、複数の受光素子がスケール106(駆動リング104)の移動方向、すなわち光学スケール106と光学センサ107の相対移動方向(相対回転方向)である位置検出方向に配列されている。
本実施例では光学スケール106が駆動リング104に取り付けられ、光学センサ107が駆動ベース105に取り付けられている場合について説明する。しかし、光学スケール106が駆動ベース105に取り付けられ、光学センサ107が駆動リング104に取り付けられていてもよい。すなわち、駆動リング104が駆動ベース105に対して移動(回転)することで、光学スケール106と光学センサ107とが相対移動(相対回転)すればよい。
光学センサ107は、光学スケール106に対向するように配置されている。光学センサ107の発光部107−1から発せられた発散光束としての光は、光学スケール106上の第1のスケールトラック106−1および第2のスケールトラック106−2に照射される。第1のスケールトラック106−1に設けられた複数の周期パターン(図3(a)に示す2つの周期パターン301−1,301−2)で反射した光は、第1の受光部107−2に向かう。これにより、第1のスケールトラック106−1の2つの周期パターン301−1,301−2の光学像(以下、パターン像という)が第1の受光部107−2上に形成される。
また、第2のスケールトラック106−2に設けられた複数の周期パターン(図3(a)に示す2つの周期パターン302−1,302−2)で反射した光は、第2の受光部107−3に向かう。これにより、第2のスケールトラック106−2の2つの周期パターン302−1,302−2の光学像(パターン像)が第2の受光部107−3上に形成される。各周期パターンは、光を反射する反射部と光を反射しない非反射部とが位置検出方向に交互に配置されて構成されている。
第1の受光部107−2は、受光した2つパターン像を光電変換し(すなわち、周期パターン301−1,301−2を読み取り)、該2つのパターン像に対応する2つの検出信号を出力する。同様に、第2の受光部107−3は、受光した2つパターン像を光電変換し(すなわち、周期パターン302−1,302−2を読み取り)、該2つのパターン像に対応する2つの検出信号を出力する。駆動リング104とともに光学スケール106が光学センサ107に対して回転すると、各検出信号はこれに対応する周期パターンの周期に応じた周期で変化する信号(以下、周期信号という)となる。
第1の受光部107−2から出力された各周期信号はAD変換部210−1でデジタル信号に変換されてズーム位置演算部211に入力される。第2の受光部107−3から出力された各周期信号はAD変換部210−2でデジタル信号に変換されてズーム位置演算部211に入力される。
演算手段としてのズーム位置演算部211は、AD変換部210−1,210−2から入力された信号を用いて、駆動リング104(つまりはMZ操作リング103)の回転方向での絶対位置(第1の検出位置)を演算する。
ピッチ切り替え信号出力部212は、第1および第2の受光部107−2,107−3のそれぞれに設けられた複数の受光素子における受光ピッチ(検出ピッチ)を切り替えるためのピッチ切り替え信号を光学センサ107に出力する。光学センサ107は、ピッチ切り替え信号に応じて、受光ピッチを長周期の周期パターン301−1,302−1のピッチに対応した第1の受光ピッチと短周期の周期パターン301−2,302−2のピッチに対応した第2の受光ピッチとに切り替える。これにより、第1および第2の受光部107−2,107−3のそれぞれが2つずつの周期パターンを読み取ることができる。
図3(a)に示す第1および第2のスケールトラック106−1,106−2の周期パターン301−1,301−2,302−1,302−2についてさらに詳しく説明する。なお、図3(a)は各スケールトラックの周期パターンを簡略化して示したものである。実際の各スケールトラックには、光学スケール106における位置検出方向に直交する方向(以下、スケール幅方向という)において、図3(a)に示した2つの周期パターンよりも多くの数の周期パターンが形成されている。
第1のスケールトラック106−1に設けられた2つの周期パターン301−1,301−2は、互いに異なる周期P1,P2を有する。周期P1は周期P2より長い。以下の説明では、周期パターン301−1を長周期パターンともいい、周期パターン301−2を短周期パターンともいう。実際のスケールでは、長周期パターン301−1と短周期パターン301−2とがスケール幅方向に交互に配置されている。
一方、第2のスケールトラック106−2に設けられた2つの周期パターン302−1,302−2は、互いに異なる周期P1′,P2′を有する。周期P1′は周期P2′より長い。以下の説明では、周期パターン302−1を長周期パターンともいい、周期パターン302−2を短周期パターンともいう。実際のスケールでは、長周期パターン302−1と短周期パターン302−2とがスケール幅方向に交互に配置されている。
長周期パターン301−1の周期P1と長周期パターン302−1の周期P1′とは互いにわずかに異なっており(P1<P1′)、短周期パターン301−2の周期P2と短周期パターン302−2の周期P2′も互いにわずかに異なっている(P2<P2′)。
図3(b)には、長周期パターン301−1,302−1または短周期パターン301−2,302−2を読み取った光学センサ107の第1および第2の受光部107−2,107−3から出力される2つの周期信号を示している。縦軸は各受光部からの周期信号の値(10bitのAD変換値)を示し、横軸は光学センサ107に対する光学スケール106(駆動リング104)の位置を示す。駆動リング104の回転に伴って第1および第2の受光部107−2,107−3から互いに位相が異なる2相の周期信号(以下、まとめて2相信号ともいう)303,304が出力される。これら2相信号303,304は互いに位相が90°異なるサイン波とコサイン波に相当する。
図3(c)には、サイン波およびコサイン波としての2相信号303,304を逆正接変換により0から2πにて変化する信号に変換した結果を示している。縦軸は0から2πの角度(ラジアン)であり、横軸は光学センサ107に対する光学スケール106の位置を示す。
図4のフローチャートには、ズーム位置演算部211が行う絶対位置演算処理を示している。ここでは例として、光学スケール106の位置検出方向での長さ(スケール長)を40mmとする。また、光学スケール106上の周期パターン301−1,301−2,302−1,302−2のパターン数(反射部の数)をそれぞれ75,300,74,290とする。また、以下の説明では、周期パターン301−1,301−2,302−1,302−2に対応する周期信号をそれぞれ、P1,P2,P1′,P2′と称する。
ステップ(以下、Sと略記する)401においてピッチ切り替え信号出力部212がP2,P2′に対応する受光ピッチを選択していることを検出したズーム位置演算部211は、S402に進む。そして、S402において、AD変換部210−1,210−2でサンプリングされた信号をP2,P2′として検出する。
次に、S403では、ズーム位置演算部211は、P2,P2′の逆正接変換処理を行って信号θ2,θ2′を生成する。サイン波とコサイン波としてのP2,P2′をそれぞれ、
[P2]sinθ/[P2]cosθ
[P2′]sinθ/[P2′]
として表すと、P2,P2′の逆正接変換は以下の式(1),(2)で求められる。
θ2=ATAN2([P2]sinθ,[P2]cosθ) (1)
θ2′=ATAN2([P2′]sinθ,[P2′]cosθ) (2)
この逆正接変換処理の後、ズーム位置演算部211は、S404にてピッチ切り替え信号出力部212にP1,P1′に対応する受光ピッチの選択命令を出力する。その後、S401に戻る。
S401においてピッチ切り替え信号出力部212がP1,P1′に対応する受光ピッチを選択していることを検出したズーム位置演算部211は、S405に進む。そして、S405において、AD変換部210−1,210−2でサンプリングされた信号をP1,P1′として検出する。
次に、S406では、ズーム位置演算部211は、P1,P1′の逆正接変換処理を行って信号θ1,θ1′を生成する。サイン波とコサイン波としてのP1,P1′をそれぞれ、
[P1]sinθ/[P2]cosθ
[P1′]sinθ/[P1′]
として表すと、P1,P1′の逆正接変換は以下の式(3),(4)で求められる。
θ1=ATAN2([P1]sinθ,[P1]cosθ) (3)
θ1′=ATAN2([P1′]sinθ,[P1′]cosθ) (4)
この逆正接変換処理の後、ズーム位置演算部211は、S407にてピッチ切り替え信号出力部212にP2,P2′に対応する受光ピッチの選択命令を出力する。その後、S408に進む。
S408では、ズーム位置演算部211は、信号θ1,θ1′に対するバーニア演算処理(以下、単にバーニア演算という)を行って絶対位置を求めるために用いる上位信号を生成する。また、ズーム位置演算部211は、信号θ2,θ2′に対するバーニア演算を行って絶対位置を求めるために用いる中位信号を生成する。この後、S409に進む。
図5には、信号θ1,θ1′に対するバーニア演算を示している。501,502は信号θ1,θ1′を示す。信号θ1,θ1′に対するバーニア演算によって生成される上位信号としてのバーニア信号をθ1−1′とすると、θ1−1′は以下の式(5)より算出される。
θ1−1′=INT(θ1−θ1′) (5)
図5中の503はバーニア信号θ1−1′を示している。
同様に、信号θ2,θ2′に対するバーニア演算によって生成される中位信号としてのバーニア信号をθ2−2′とすると、θ2−2′は以下の式(6)より算出される。
θ2−2′=INT(θ2−θ2′) (6)
バーニア信号の0〜2πにおける折り返しの位置は、バーニア演算の対象となった2つの信号の折り返しが一致する位相(つまりは2つの信号に対応する周期パターンのパターン数の最小公倍数)となる。このため、0〜2πにおいてθ1−1′の折り返しは1回、θ2−2′の折り返しは10回となる。
θ1−1′の折り返しの位置は、P1とP1′に対応する周期パターン301−1,202−1における下記の位置となる。
(P1:P1′)=(75,74)
θ2−2′の折り返しの位置は、P2とP2′に対応する周期パターン301−2,202−2における下記の位置となる。
(P2:P2′)=(30,29),(60,58),(90,87),
(120,116),(150,145),(180,174),(210,203),(240,232),(270,261),(300,290)
以上説明したS401からS408の処理によって、絶対位置を算出するための上位信号θ1−1′と、中位信号θ2−2′と、下位信号としての信号θ1と、最下位信号としての信号θ2の4種類の信号が算出される。中位信号θ2−2′、下位信号θ1および最下位信号θ2をまとめて第1の位置信号ともいう。
図6には、演算処理によって得られる絶対位置を示している。図6において、(a)はバーニア信号θ1−1′に相当する上位信号を示している。この上位信号は光学スケール106上で1回の折り返しのみ有する。(b)はバーニア信号θ2−2′に相当する中位信号を示している。この中位信号は、光学スケール106上で10回の折り返しを有する。中位信号では、上位信号のレベルから何番目の折り返し信号かを求めることができる。つまり、10回の折り返しのうち1つの折り返しを特定可能である。(c)は信号θ1に相当する下位信号を示している。この下位信号は、光学スケール106上で75回の折り返しを有する。下位信号では、中位信号のレベルから何番目の折り返し信号かを求めることができる。(d)は信号θ2に相当する最下位信号を示している。この最下位信号は、光学スケール106上で300回の折り返しを有する。最下位信号では、下位信号のレベルから何番目の折り返し信号かを検出することができる。したがって、これら上位、中位、下位および最下位信号を結合することで、絶対位置を得ることができる。
次に上位、中位、下位および最下位信号の結合処理について説明する。まず結合処理の例として、上位信号と中位信号の結合処理を図7を用いて説明する。
図7において、(a)は上位信号θ1−1′を、(b)は中位信号θ2−2′をそれぞれ示している。まず、上位信号と中位信号を結合するためにゾーン信号を生成する。ゾーン信号とは、中位信号が何番目の折り返し信号かを特定するために生成される信号である。上述したように、上位信号は光学スケール106上で1回の折り返しを有し、中位信号は光学スケール106上で10回の折り返しを有するので、上位信号を10倍(逓倍)すると(c)に示すように中位信号の傾きと一致する傾きを有する信号が得られる。
上位信号を10倍して得られた信号と中位信号との差分をとることで、(d)に示すゾーン信号が得られる。ただし、ゾーン信号はノイズを含む信号であるため、ゾーン信号を離散化処理することでノイズを除去する。(e)は離散化処理されたゾーン信号を示している。
最後に、離散化されたゾーン信号に対して中位信号を足し合わせると、(f)に示すようにこれらが結合された信号(以下、結合信号という)を得ることができる。結合信号は、中位信号と同じ分解能と上位信号と同じスケールレンジとを併せ持つ信号である。
S409では、ズーム位置演算部211は、図7を用いて説明した結合処理と同様の結合処理により、最下位信号と下位信号とを結合する。次に、S410において、同様に下位信号と中位信号を結合する。続いて、S411において、図7に示した結合処理により中位信号と上位信号を結合する。こうして、最終的に最下位信号、下位信号、中位信号および上位信号が結合されて1つの絶対位置信号が生成される。
以下、S409〜S411での結合処理を数式を用いて説明する。
[下位信号と最下位信号の結合処理(S409)]
最下位信号が光学スケール106上で300回の折り返しを有し、下位信号が光学スケール106上で75回の折り返しを有するので、下位信号を4(=300/75)倍すると最下位信号と傾きが一致する。ズーム位置演算部211は、以下の式(7)に示すように、下位信号θ1を4倍することで得られた信号と最下位信号θ2との差分をとることでゾーン信号Zone(θ1)を得る。
Zone(θ1)=(θ1)×4−(θ2) (7)
さらに、以下の式(8)によりゾーン信号の離散化処理を行ってノイズを除去する。
ZoneN(θ1)=INT((Zone(θ1)+180)/360) (8)
次に、離散化されたゾーン信号ZoneN(θ1)と最下位信号θ2を以下の式(9)のように足し合わせることで、下位信号と最下位信号とを結合した下位結合信号Abs−θ1を算出する。
Abs−θ1=ZoneN(θ1)+θ2 (9)
[中位信号と下位信号の結合処理(S410)]
下位信号が光学スケール106上で75回の折り返しを有し、中位信号が光学スケール106上で10回の折り返しを有するので、中位信号を7.5(=75/10)倍すると下位信号との傾きが一致する。ズーム位置演算部211は、以下の式(10)に示すように、中位信号θ2−2′を7.5倍することで得られた信号と下位信号θ1との差分をとってゾーン信号Zone(θ2−2′)を得る。
Zone(θ2−2′)=(θ2−2′)×7.5−(θ1) (10)
さらに、以下の式(11)によりゾーン信号の離散化処理を行ってノイズを除去する。
ZoneN(θ2−2′)=INT((Zone(θ2−2′)+180)/360)(11)
次に、離散化されたゾーン信号ZoneN(θ2−2′)と下位結合信号abs−θ1を以下の式(12)のように足し合わせることで、中位信号と下位信号とを結合した中位結合信号Abs−(θ2−2′)を算出する。
Abs−(θ2−2′)=ZoneN(θ2−2′)+(abs−θ1) (12)
ここで、下位結合信号abs−θ1は下位信号と最下位信号とが結合された信号であるので、中位結合信号Abs−(θ2−2′)は中位信号、下位信号および最下位信号が結合された信号に相当する。
「上位信号と中位信号の結合処理(S411)」
上位信号が光学スケール106上で1回の折り返しを有し、中位信号が光学スケール106上で10回の折り返しを有するので、上位信号を10(=10/1)倍すると中位信号と傾きが一致する。ズーム位置演算部211は、以下の式(13)に示すように、上位信号θ1−1′を10倍することで得られた信号と中位信号θ2−θ2′との差分をとってゾーン信号を得る。
Zone(θ1−1′)=(θ1−1′)×10−(θ2−θ2′) (13)
さらに、以下の式(14)によりゾーン信号の離散化処理を行ってノイズを除去する。
ZoneN(θ1−1′)=INT((Zone(θ1−1′)+180)/360)
(14)
次に、離散化されたゾーン信号ZoneN(θ1−1′)と中位結合信号Abs−(θ2−2′)を以下の式(15)のように足し合わせることで、上位信号と中位信号とを結合した上位結合信号Abs−(θ1−1′)を算出する。
Abs−(θ1−1′)=ZoneN(θ1−1′)+(Abs−(θ2−2′))
(15)
ここで、中位結合信号Abs−(θ2−2′)は中位信号、下位信号および最下位信号を結合した信号であるので、上位結合信号Abs−(θ2−2′)は上位信号、中位信号、下位信号および最下位信号が全て結合された信号に相当する。したがって、上位結合信号Abs−(θ1−1′)は、最下位信号と同じ分解能と上位信号と同じスケールレンジとを併せ持った信号となる。
以上説明したS400からS411の処理によって、絶対位置を示す信号である絶対位置信号Abs−(θ1−1′)が生成される。
次に、図2を用いて、ポテンショメータ108によるMZ操作リング103(駆動リング104)の回転位置の検出について説明する。図1を用いて説明したように、ポテンショメータ108は、抵抗器であるスケール部108−1と該スケール部108−1に接触しながらスライドするスライダ部108−2とより構成される。スライダ部108−2は、ブラシを介してスケール部108−1に接触している。また、スライダ部108−2はカムフォロアレバーを介して駆動リング104のPMカム溝部104−3に係合しており、駆動リング104の回転に伴ってスライダ部108−2がスケール部108−1に対して移動する。つまり、ポテンショメータ108の抵抗値は駆動リング104の回転に応じて変化し、抵抗値に応じた電圧値を有する検出信号がポテンショメータ108から出力される。ポテンショメータ108から出力されたアナログ信号としての検出信号はAD変換部210−3にてデジタル信号に変換され、該デジタル信号としての検出信号(ポテンショメータ信号)はズーム位置演算部211に取り込まれる。ズーム位置演算部211は、取り込んだポテンショメータ信号を用いて駆動リング104の第2の検出位置であるポテンショメータ検出位置を算出する。
ポテンショメータ検出位置は、以下の演算により、エンコーダからの検出信号を用いて検出されるMZ操作リング103の回転位置(実際には光学スケール106が設けられた駆動リング104の回転位置)を用いて正規化される。エンコーダからの検出信号を用いて検出される回転位置(第1の検出位置)を、以下の説明ではエンコーダ検出位置という。
広角端でのエンコーダ検出位置Abs−(θ1−1′)をEnc(W)とし、望遠端でのエンコーダ検出位置Abs−(θ1−1′)をEnc(T)とする。広角端でのポテンショメータ検出位置をPot(W)とし、望遠端でのポテンショメータ検出位置をPot(T)とする。さらに、エンコーダ検出位置Abs−(θ1−1′)とポテンショメータ検出位置とがPot(T)で一致するものとする。このとき、正規化係数Cは以下の式(16)によって算出される。
正規化係数C
={(Enc(T)−Enc(W))/(Pot(T)−Pot(W)) (16)
正規化係数Cを用いて正規化されたポテンショメータ位置Pot(x)は、以下の式(17)で示す演算により算出される。
ポテンショメータ検出位置=Enc(W)+Pot(x)×C (17)
図2において、214はフォーカスレンズ102−2を光軸方向に移動させるアクチュエータであるフォーカスモータである。215はフォーカスモータ214の駆動、つまりはフォーカスレンズ102−2の位置を制御するズームトラッキングコントローラ(以下、ZTコントローラという)である。
216はカムデータを格納(記憶)したメモリ(記憶手段)である。カムデータは、被写体距離ごとに用意され、変倍レンズ群102−1の位置(ズーム位置)ごとに該被写体距離に対する合焦状態が得られるフォーカスレンズ102−2の位置(以下、合焦位置という)を示すデータである。ZTコントローラ215は、MZ操作リング103の回転操作(以下、ズーム操作という)によって変倍レンズ群102−1が移動した際に合焦状態を維持するために、カムデータを用いてフォーカスレンズ102−2を合焦位置に移動させるように位置制御を行う。この位置制御を、ズームトラッキング制御という。ZTコントローラ215とメモリ216とによりフォーカス制御装置が構成される。
前述したようにMZ操作リング103の回転が、そのリング連結部103−1と駆動リング104のリング連結キー104−1との係合により駆動リング104に伝達される。さらに、駆動リング104の回転が、そのカム環連結キー104−2とカム環101のカム環連結部101−2との係合によりカム環101に伝達される。しかし、リング連結部103−1とリング連結キー104−1との間には回転方向における係合ガタ(以下、リング連結ガタという)が存在する。このため、MZ操作リング103が回転しても、このリング連結ガタが詰まるまでは、エンコーダの光学スケール106が設けられた駆動リング104は回転しない。
図8には、MZ操作リング103の実際の回転位置(以下、リング実位置という)と駆動リング104のエンコーダ検出位置(MZ操作リング103と駆動リング104との間の係合ガタが詰まった後はMZ操作リング103の回転位置でもある)との関係を示す。破線はMZ操作リング103と駆動リング104との間にリング連結ガタがない場合のリング実位置とエンコーダ検出位置との理想的な関係を示す。これに対して、リング連結ガタがある場合には、リング実位置とエンコーダ検出位置との関係は、広角側(W)から望遠側(T)へのズーム(以下、W→Tと略す)においては丸囲みの1を付したラインで示す関係となる。また、望遠側から広角側へのズーム(以下、T→Wと略す)においては丸囲みの2を付したラインで示す関係となる。なお、W側からT側へのズームの方向が第1の変倍方向に相当し、T側からW側へのズームの方向が第2の変倍方向に相当する。
A−A′で示す位置では、W→Tではエンコーダ検出位置がリング実位置に対して広角側(W)側にずれる。一方、T→Wではエンコーダ検出位置がリング実位置よりも望遠側(T)にずれる。これは、ズーム操作を行っても上述したリング連結ガタが詰まるまでは光学スケール106が設けられた駆動リング104が回転しないためにエンコーダ検出位置も変化せず、リング連結ガタが詰まった後に遅れてエンコーダ検出位置が変化を開始するためである。
また、駆動リング104のカム環連結キー104−2とカム環101のカム環連結部101−2との間にも、回転方向における係合ガタ(以下、カム環連結ガタという)が存在する。このため、駆動リング104が回転しても、このカム環連結ガタが詰まるまでは、カム環101が回転せず、変倍レンズ群102−1も移動しない。さらに、カム環101の変倍用カム溝部101−1と変倍レンズ群102−1のカムフォロアとの間にも係合ガタ(以下、カム係合ガタという)が存在し、カム環101の回転開始からこのカム係合ガタが詰まるまで変倍レンズ群102−1の移動が遅れる。これらの結果、エンコーダ検出位置と変倍レンズ群102−1の実際の位置(以下、ズームレンズ実位置という)とがずれる。このエンコーダ検出位置とズームレンズ実位置とずれは、ズームトラッキング制御に大きく影響する。
図9には、ズームトラッキング制御に用いられるカムデータであって、ある1つの被写体距離に対して用意された2つのカムデータを示している。図9において、横軸はエンコーダ検出位置を示す。図9中のエンコーダ検出位置は、2つのカムデータ上ではズームレンズ実位置と等価である。縦軸はフォーカスレンズ102−2の位置(以下、フォーカスレンズ位置ともいう)を示している。
理想的には、1つの被写体距離に対して1つのカムデータを用意すれば、MZ操作リング103の操作方向(以下、ズーム操作方向という)にかかわらずそのカムデータを用いてズームトラッキング制御を行うことができる。しかし、ズーム操作によりエンコーダ検出位置が変化しても駆動リング104とカム環101との間のカム連結ガタが詰まるまでは変倍レンズ群102−1が移動しない。このために、エンコーダ検出位置とズームレンズ実位置との間にずれが発生する。しかも、このずれはW→TとT→Wのいずれのズーム操作方向でも発生するため、1つのズームレンズ実位置に対してより望遠側とより広角側の2つのエンコーダ検出位置が存在することになる。したがって、ズーム操作方向ごとに別々のカムデータ(第1のデータとしてのW→Tカムデータと第2のデータとしてのT→Wカムデータ)を用意し、ズーム操作方向に応じてズームトラッキング制御に使用するカムデータを選択する必要がある。
しかし、本実施例のようにMZ操作リング103の回転操作により機械的に変倍レンズ群102−1が移動する手動ズームでは、光学機器の電源が遮断されて光学センサ107が非通電状態であってもズーム操作によって変倍レンズ群102−1が移動する。このよう非通電状態では、エンコーダによりズーム操作方向を検出することができない。このため、光学機器の電源が投入されて光学センサ107への通電が開始されても、その時点でW側とT側のいずれの方向にガタが詰まった状態となっているかが不明である。したがって、電源投入直後にW→TカムデータとT→Wカムデータのうちいずれを選択すべきかが不明となる。しかも、ズーム操作に応じてそのズーム操作方向に対して用意されたカムデータを選択したとしても、そのカムデータに従ってフォーカスレンズ102−2を直ぐに移動させるべきかガタが詰まるまで停止させておくべきかを判断できない。つまり、良好なズームトラッキング制御を行うことができない。
図10には、エンコーダ検出位置およびポテンショメータ検出位置とリング実位置との関係を示している。エンコーダ検出位置とリング実位置との関係は、MZ操作リング103と駆動リング104との間のリング連結ガタの影響により、図8に示したラインと同じラインである丸囲みの1,2を付したラインによって表される。
一方、ポテンショメータ検出位置とリング実位置との関係には、リング連結ガタに加え、駆動リング104のPMカム溝部104−3とスライダ部108−2(カムフォロアレバー)との間の係合ガタ(以下、ポテンショメータ駆動ガタという)も影響する。さらに、ポテンショメータ108内においてスライダ部108−2とスケール部108−1との接触部分に存在するガタ(以下、ポテンショメータ内ガタという)も影響する。このように、ポテンショメータ検出位置とリング実位置との関係に影響するガタを含む箇所が、エンコーダ検出位置とリング実位置との関係に影響する係合ガタを含む箇所よりも多い。このため、W→TとT→Wのいずれにおいてもポテンショメータ検出位置とレンズ実位置とのずれが、エンコーダ検出位置とリング実位置とのずれに比べて大きくなる。ポテンショメータ検出位置とリング実位置との関係は、W→TおよびT→Wにおいてそれぞれ、図10中に丸囲みの3,4を付して示したラインのようになる。
この場合、A−A′で示す位置において、W→Tではポテンショメータ検出位置がエンコーダ検出位置に対してW側に差を有する。また、T→Wでは、ポテンショメータ検出位置がエンコーダ検出位置に対してT側に差を有する。エンコーダ検出位置よりもT側に差を有する。これは、ズーム操作が行われたときに、ポテンショメータ108に影響するガタが全て詰まるまでにエンコーダ検出位置は変化を開始する一方で、ポテンショメータ検出位置は変化せず、該ガタが詰まった後に遅れて変化を開始するためである。
これらを、W側の端を基準としてT側ほど各検出位置の値が「大きい」とすると、エンコーダ検出位置とポテンショメータ検出位置との関係は、以下のようになる。
W→Tの場合: エンコーダ検出位置>ポテンショメータ検出位置
T→Wの場合: ポテンショメータ検出位置>エンコーダ検出位置
このエンコーダ検出位置とポテンショメータ検出位置との関係から、先の電源遮断時から電源投入時の直前まででMZ操作リング103が回転操作されていたズーム操作方向(つまりはズーム方向)を、電源投入時に判定することが可能である。そして、そこからMZ操作リング103が回転された際には、既にガタ詰めがされて変倍レンズ群102−1が移動するか、ガタ詰めが完了しておらず変倍レンズ群102−2が移動しないか、つまりはガタ詰め状態を判定することができる。
図11には、ガタ詰め状態を判定してカムデータを選択する処理の流れを示している。この処理は、コンピュータとしてのZTコントローラ215によりコンピュータプログラムとしてのフォーカス制御プログラムに従って実行される。また、この処理は、電子機器の電源投入に応じてその直後に実行される。ZTコントローラ215は、電源投入に応じて、ズーム位置演算部211にエンコーダ(光学センサ107)からの検出信号を用いてエンコーダ検出位置を算出させ、これを今回のエンコーダ検出位置として取得する。
S1101では、ZTコントローラ215は、電源投入直後においてガタ詰め状態が不明であるかを否かを判定する。ガタ詰め状態が不明でない場合は、ZTコントローラ215は後述するS1103に進む。
また、S1101においてガタ詰め状態が不明である場合は、ZTコントローラ215は、S1102に進む。
S1102では、ZTコントローラ215は、今回のエンコーダ検出位置が前回の電源遮断時に保存したエンコーダ検出位置(保存検出位置:以下、バックアップ位置という)と一致するか否かを判定する。今回のエンコーダ検出位置がバックアップ位置に一致する場合、つまりは前回の電源遮断時からガタ詰め状態に変化がない場合は、ZTコントローラ215は、S1103に進む。
S1103では、ZTコントローラ215は、前回の電源遮断時にバックアップ位置へのズーム操作方向として保存したバックアップズーム方向(保存変倍方向)にガタが詰められた状態を今回のガタ詰め状態に設定する。そして、S1105に進む。
一方、S1102において今回のエンコーダ検出位置がバックアップ位置と一致しない場合は、ZTコントローラ215は、前回の電源遮断時からガタ詰め状態に変化があったとしてS1104に進む。
S1104では、ZTコントローラ215は、今回のガタ詰め状態が「不明」と設定する。そして、S1105に進む。
S1105において、ZTコントローラ215は、今回のガタ詰め状態が「不明」か否かを判定し、「不明」の場合はS1106に進み、そうでない場合はS1120に進む。
S1120では、ZTコントローラ215は、今回のガタ詰め状態が、T→Wのズーム操作によってW側にガタが詰められたW側ガタ詰め状態かW→Tのズーム操作によってT側にガタが詰められたT側ガタ詰め状態かを判定する。W側ガタ詰め状態(T→W)の場合は後述するS1109に進み、T側ガタ詰め状態(W→T)の場合は後述するS1113に進む。
S1106では、ZTコントローラ215は、ズーム位置演算部211にポテンショメータ108からの検出信号を用いてポテンショメータ検出位置を算出させ、これを今回のポテンショメータ検出位置として取得する。そして、この今回のポテンショメータ検出位置と今回のエンコーダ検出位置とを比較する。
ここで、今回のポテンショメータ検出位置が今回のエンコーダ検出位置よりも大きい(T側である)と判定した場合は、S1107に進み、今回のポテンショメータ検出位置と今回のエンコーダ検出位置との差(ずれ量)を計算する。次に、ZTコントローラ215は、S1108に進み、図10に示したエンコーダ検出位置(2)(図10には丸囲み数字で示す:以下、同様)とポテンショメータ検出位置(4)との差に相当する閾値(第2の閾値)を設定する。そして、ずれ量が該閾値以上(または該閾値より大きい)か否かを判定する。ZTコントローラ215は、ずれ量が閾値以上である場合は、前回の電源遮断後、今回の電源投入前にT→Wのズーム操作が行われてW側ガタ詰め状態になったと判定し、S1109にてT→Wカムデータを選択する。
一方、S1108においてずれ量が閾値より小さいと判定した場合は、ZTコントローラ215は、T側にもW側にもガタが詰まっていないとみなし、S1110にてガタ詰め状態を中間状態と判定する。このとき、ZTコントローラ215は、T→WカムデータとW→Tカムデータを用いてこれらの中間のデータである中間カムデータ(第3のデータ)を算出(生成)する。
また、S1106において今回のエンコーダ検出位置が今回のポテンショメータ検出位置よりも大きい(T側である)と判定した場合は、S1111に進み、今回のエンコーダ検出位置と今回のポテンショメータ検出位置との差(ずれ量)を計算する。次に、ZTコントローラ215は、S1112に進み、図10に示したエンコーダ検出位置(1)とポテンショメータ検出位置(3)との差に相当する閾値(第1の閾値)を設定する。そして、ずれ量が該閾値以上(または該閾値より大きい)か否かを判定する。ZTコントローラ215は、ずれ量が閾値以上である場合は、前回の電源遮断後、今回の電源投入前にW→Tのズーム操作が行われてT側ガタ詰め状態になったと判定し、S1113にてW→Tカムデータを選択する。
また、S1112においてずれ量が閾値より小さいと判定した場合は、ZTコントローラ215は、S1110に進み、前述したようにガタ詰め状態を中間状態と判定する。そして、ZTコントローラ215は、中間カムデータを算出(生成)する。
こうして、カムデータ(T→WおよびW→Tカムデータのうち一方)を選択した又は中間カムデータを生成したZTコントローラ215は、そのカムデータを用いてズームトラッキング制御を開始する。
ここで、S1108およびS1112で設定する閾値の設定方法について、図12を用いて説明する。同図において、破線で示すラインおよび丸囲みの数字1〜4を付したライン((1)〜(4))はそれぞれ、図10において破線で示したラインおよび同数字1〜4を付したラインと同じものである。
W→Tのズーム操作が行われてリング実位置がA−A′となった場合に得られるエンコーダ検出位置およびポテンショメータ検出位置は、ライン(1)から得られるエンコーダ検出位置Bおよびライン(3)から得られるポテンショメータ検出位置B′である。本実施例では、エンコーダ検出位置Bとポテンショメータ検出位置B′との差aを算出して、これをS1112において閾値(第1の閾値)に設定する。
一方、T→Wのズーム操作が行われてリング実位置がA−A′となった場合に得られるエンコーダ検出位置およびポテンショメータ検出位置は、ライン(2)から得られるエンコーダ検出位置Cおよびライン(4)から得られるポテンショメータ検出位置C′である。本実施例では、エンコーダ検出位置Cとポテンショメータ検出位置C′との差bを算出して、これをS1108において閾値(第2の閾値)に設定する。
ライン(1),(2)に相当するエンコーダ検出位置のデータおよびライン(3),(4)に相当するポテンショメータ検出位置のデータを予め計測してメモリ216に格納しておき、図11に示した処理を行うごとに第1および第2の閾値を計算してもよい。また、上述したリング連結ガタ、ポテンショメータ駆動ガタおよびポテンショメータ内ガタの量を計測し、その計測結果から第1および第2の閾値を計算してもよい。
以上説明したように、本実施例では、電源投入時(投入直後)に取得したエンコーダ検出位置とポテンショメータ検出位置との関係を利用して、電源投入前になされたズーム操作によってガタ詰め状態がT側もしくはW側ガタ詰め完了状態か中間状態かを判定する。そして、その判定結果に応じて、ズームトラッキング制御に用いるカムデータとしてT→WおよびW→Tカムデータのうち一方を選択したりこれらを用いて中間データを生成したりする。したがって、電源投入前にズーム操作がなされてこれをエンコーダにより検出することができなくても、電源投入直後から良好なズームトラッキング制御を行うことができる。
なお、本実施例では、フォーカス素子としてのフォーカスレンズを移動させて変倍に伴う像面変位を抑える場合について説明したが、フォーカス素子として撮像素子を用い、これを光軸方向に移動させることにより変倍に伴う像面変位を抑えるようにしてもよい。
また、本実施例では、撮影光学系102とZTコントローラ215とを有する光学機器(例えば、レンズ一体型撮像装置や交換レンズ)について説明した。しかし、撮影光学系102を有さず、ZTコントローラ215を有する光学機器(例えば、レンズ交換型撮像装置)も本発明の他の実施例に含まれる。すなわち、光学機器は、フォーカス素子(フォーカスレンズ102−2または撮像素子)を有すればよい。
さらに、本実施例では、光学センサ107から得られる複数の検出信号を用いて第1の位置信号を生成し、この第1の位置信号からフォーカスレンズ102−2の位置制御に用いる駆動リング104の回転位置を示す絶対位置信号を得る場合について説明した。しかし、ポテンショメータ108からの検出信号を用いて光学センサ107により得られる第1の位置信号に比べて分解能が異なる(低い)第2の位置信号を生成し、これら第1および第2の位置信号を結合する演算を行って絶対位置信号を生成してもよい。
また、上記実施例では、第2の位置検出手段としてポテンショメータを用いる場合について説明したが、本発明の他の実施例は、第2の位置検出手段として、磁気式センサや静電容量式センサ等、光学式センサ以外の各種センサを用いる場合も含む。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
102−1 変倍レンズ群
102−2 フォーカスレンズ
103 マニュアルズーム操作リング
104 駆動リング
106 光学スケール
107 光学センサユニット
108 ポテンショメータ
215 ズームトラッキングコントローラ

Claims (13)

  1. 可動部材を介して変倍レンズが移動される際にフォーカス素子の位置を制御するフォーカス制御装置であって、
    前記変倍レンズの位置に対する前記フォーカス素子の位置に関するデータであって、前記変倍レンズの互いに異なる移動方向に対応する第1の変倍方向および第2の変倍方向に対してそれぞれ用意された第1のデータおよび第2のデータを記憶した記憶手段と、
    第1の位置検出手段を用いて検出された前記可動部材の第1の検出位置と前記第1および第2のデータのうち一方のデータとを用いて前記フォーカス素子の位置を制御する制御手段とを有し、
    前記第1の位置検出手段とは別の第2の位置検出手段を用いて前記第1および第2の変倍方向のそれぞれで検出される前記可動部材の第2の検出位置の差が、前記第1および第2の変倍方向のそれぞれで検出される前記第1の検出位置の差と異なる場合に、
    前記制御手段は、前記第1の検出位置と前記第2の検出位置との関係に応じて前記一方のデータを選択することを特徴とするフォーカス制御装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記第1の検出位置が前記第2の検出位置よりも前記第1の変倍方向の位置である場合に前記第1のデータを選択し、
    前記第2の検出位置が前記第1の検出位置よりも前記第2の変倍方向の位置である場合に前記第2のデータを選択することを特徴とする請求項1に記載のフォーカス制御装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記第1の検出位置が前記第2の検出位置よりも前記第1の変倍方向において第1の閾値より大きい差を有する場合に前記第1のデータを選択し、
    前記第2の検出位置が前記第1の検出位置よりも前記第2の変倍方向において第2の閾値より大きい差を有する場合は前記第2のデータを選択することを特徴とする請求項2に記載のフォーカス制御装置。
  4. 前記制御手段は、前記第1および第2の検出位置の関係から前記第1および第2のデータのうち前記一方のデータを選択できない場合は、前記第1および第2のデータを用いて生成した第3のデータを用いて前記フォーカス素子の位置を制御することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のフォーカス制御装置。
  5. 前記制御手段は、前記一方のデータの選択を電源投入に応じて行うことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のフォーカス制御装置。
  6. 前記制御手段は、
    電源遮断に際して前記第1の検出位置とその第1の検出位置への変倍方向とをそれぞれ保存検出位置および保存変倍方向として保存し、
    電源投入に際しての前記第1の検出位置が前記保存検出位置に一致する場合は、前記第1および第2のデータのうち前記保存変倍方向に対して用意されたデータを選択し、
    前記電源投入に際しての前記第1の検出位置が前記保存検出位置に一致しない場合は、前記第1および第2の検出位置の関係に応じて前記一方のデータを選択することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のフォーカス制御装置。
  7. 前記可動部材は、ユーザの操作に応じて移動する部材であることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のフォーカス制御装置。
  8. 前記第1の位置検出手段は、周期パターンが形成された光学スケールとともに用いられ、前記可動部材の移動に伴って前記光学スケールと相対移動する際に前記周期パターンからの光を受光することより第1の検出信号を出力する光学式の位置検出手段であり、
    前記第2の位置検出手段は、前記光学式とは異なる位置検出方式により、前記可動部材の移動に伴って第2の検出信号を出力する非光学式の位置検出手段であることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のフォーカス制御装置。
  9. 前記第1の位置検出手段は、互いに周期が異なる複数の周期パターンが形成された光学スケールとともに用いられ、前記可動部材の移動に伴って前記光学スケールと相対移動する際に前記複数の周期パターンからの光を受光して該複数の周期パターンの周期に応じた周期でそれぞれ変化する複数の前記第1の検出信号を生成し、
    前記複数の第1の検出信号を用いて前記第1の検出位置としての前記可動部材の絶対位置を演算する演算手段を有することを特徴とする請求項8に記載のフォーカス制御装置。
  10. 前記第2の位置検出手段は、前記可動部材の移動に伴って電気抵抗値が変化する可変抵抗器であることを特徴とする請求項8または9に記載のフォーカス制御装置。
  11. 前記可動部材はベース部材に対して移動が可能であり、
    前記第1の位置検出手段は、前記可動部材と前記ベース部材のうち一方に取り付けられ、他方に取り付けられたスケールとの相対移動に応じて第1の検出信号を出力し、
    前記第2の位置検出手段は、前記可動部材と前記ベース部材のうち一方に設けられたカム部に係合する被移動部を有し、前記可動部材と前記ベース部材との相対移動に応じて前記被移動部が移動されることで第2の検出信号を出力することを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載のフォーカス制御装置。
  12. 請求項1から11のいずれか一項に記載のフォーカス制御装置と、
    前記フォーカス素子とを有することを特徴とする光学機器。
  13. 可動部材を介して変倍レンズが移動される際にフォーカス素子の位置の制御をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    前記変倍レンズの位置に対する前記フォーカス素子の位置に関するデータであって、前記変倍レンズの互いに異なる移動方向に対応する第1の変倍方向および第2の変倍方向に対してそれぞれ用意された第1のデータおよび第2のデータのうち一方のデータを選択する処理と、
    第1の位置検出手段を用いて検出された前記可動部材の第1の検出位置と前記一方のデータとを用いて前記フォーカス素子の位置を制御する処理とを行わせ、
    前記第1の位置検出手段とは別の第2の位置検出手段を用いて前記第1および第2の変倍方向のそれぞれで検出される第2の検出位置の差が、前記第1および第2の変倍方向のそれぞれで検出される前記第1の検出位置の差と異なる場合に、前記コンピュータに、前記第1の検出位置と前記第2の検出位置との関係に応じて前記一方のデータを選択させることを特徴とするフォーカス制御プログラム。
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