JPH11109213A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JPH11109213A
JPH11109213A JP9264134A JP26413497A JPH11109213A JP H11109213 A JPH11109213 A JP H11109213A JP 9264134 A JP9264134 A JP 9264134A JP 26413497 A JP26413497 A JP 26413497A JP H11109213 A JPH11109213 A JP H11109213A
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仁史 橋本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ズームアップ、および、ズームダウン動作にて
常に正しい合焦可能範囲を適用することが可能なカメラ
を提供する。 【解決手段】 各ズーム位置におけるフォーカスレンズ
位置がメモリ記憶の情報による合焦可能範囲内にあるか
ないかを判別して撮影許可するか、または、撮影不許可
とするレリーズロック機能を有するカメラにおいて、ズ
ームアップ動作時とズームダウン動作時とで上記合焦可
能範囲を示す情報としてそれぞれ異なる合焦可能範囲U
Sn 〜UMn とDSn 〜DMn を適用する。このように
異なる情報を適用することによって、ズーム駆動系にガ
タがあったとしてもより正確な合焦可能範囲に対応した
判別ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被写体距離が合焦
可能な距離範囲内かどうかを判別し、上記距離範囲外で
あれば、撮影不許可、または、警告を発する機能、例え
ば、レリーズロック機能を有するカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の、所謂、レリーズロック機能を有
するカメラは、被写体距離が合焦可能な距離範囲内かど
うかを判別し、上記距離範囲外であれば、撮影不許可、
即ち、レリーズロックを行うカメラであって、被写体が
カメラの合焦範囲外にある場合はシャッタが切れないよ
うにすることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記レリーズロック機
能を有するカメラでズーミング可能なものを考えると、
そのズーム駆動系において、通常、駆動源からレンズ鏡
枠までの駆動系にガタが存在する。従って、ワイド(広
角)側からテレ(望遠)側へズームレンズを移動させる
動作(以下、「ズームアップ動作」と略記する)時のフ
ォーカスレンズのトラッキングカーブに対して、テレ側
からワイド側へズームレンズを移動させる動作(以下、
「ズームダウン動作」と略記する)時で同一被写体距離
に合焦させるためには、上記フォーカスレンズを上記ガ
タ分だけ異なるトラッキングカーブをとる必要がある。
図11は、上述のズームアップ動作/ダウン動作におけ
るフォーカスレンズのトラッキングカーブTRup/TR
dnを示している。
【0004】図11において、横軸のズーム位置とは、
レンズ鏡筒の固定枠を基準にしたズーム用カム枠の回動
位置のことである。いま、同図のズームアップ時のトラ
ッキングカーブのT1 をスタート点としてズームアップ
していくと、それに伴いピントを合わせるためにフォー
カスレンズも同図に示すズームアップ時のトラッキング
カーブTRupに従って移動する。ズーム位置が同図のT
2 に達し、次に、ズームダウンしようとすると、上記ズ
ーム用カム枠から、ズームレンズまでには、後述するよ
うに機械的なガタがあるため、ズーム用カム枠をズーム
アップ時と逆方向に回動しても、T2 からT3 まではズ
ームレンズは移動しない。したがって、この場合は、フ
ォーカスレンズの位置が変化しないで、T2 からT3 ま
ではトラッキングカーブは、横軸に対し平行に移動す
る。ガタが詰められトラッキングカーブ上のT3 に達す
ると、ズーム用カム枠の回動に従ってズームレンズも移
動するので、同図に示すズームダウン時のトラッキング
カーブTRdnに従ってフォーカスレンズも移動すること
になる。上記のことからズームアップ時のトラッキング
カーブTRupとズームダウン時のトラッキングカーブT
Rdnは、ほぼ平行四辺形のカーブを描くことになる。
【0005】ズームアップ時のトラッキングカーブTR
upの所定のズーム位置に対する合焦可能範囲をすべての
ズーム位置について求めると、図11の実線A,Bの範
囲となる。いま、ズームダウン時のトラッキングカーブ
TRdnの所定のズーム位置に対し上記ズームアップ時と
同じ合焦可能範囲A′,B′を適用すると、至近側の合
焦可能範囲が広くなりすぎ、例えば、本来、ストロボ撮
影が不可能な至近位置までもストロボ撮影可能と判定し
たり、合焦不可能な範囲まで合焦可能と判定し、実際に
撮影された写真は、ピントが合っていなかったといった
不具合が発生する。
【0006】上述のことからズームアップ時およびズー
ムダウン時の合焦可能範囲は、例えば、被写体距離をと
もに無限遠から0.6mとした場合は、ズームアップ時
のトラッキングカーブに対する合焦可能範囲A,Bと、
ズームダウン時のトラッキングカーブに対する合焦可能
範囲A′,B′とは、図11に示すように異なる範囲に
設定するべきである。
【0007】しかし、従来のカメラにおいては、ズーム
アップおよびズームダウン動作にて、フォーカスレンズ
が合焦可能な距離範囲内かどうかを1つの合焦可能範囲
情報で判別していた。従って、フォーカスレンズ位置が
合焦可能範囲内であるにも関わらず、合焦可能範囲外と
判断したり、または、その逆の判断をする可能性があっ
た。
【0008】本発明は、上述の不具合を解決するために
なされたものであり、レンズ駆動系にガタがあったとし
てもズームアップ、または、ズームダウン動作に関係な
く、常に正しい合焦可能範囲を適用することが可能なカ
メラを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
カメラは、被写体距離に対応するべきフォーカスレンズ
駆動位置が合焦可能範囲内にあるかどうかを判別し、上
記合焦可能範囲外にあれば、撮影不許可にする機能を有
するカメラにおいて、上記合焦可能範囲の情報としてズ
ームアップ動作時とズームダウン動作時とでそれぞれ異
なる範囲の情報を適用する。上記カメラにおいては、ズ
ームアップ動作時とズームダウン動作時とで異なる合焦
可能範囲の情報を適用して、フォーカスレンズ駆動情報
が合焦可能範囲内にあるかどうかを判別し、撮影許可、
または、撮影不許可とする。
【0010】本発明の請求項2に記載のカメラは、請求
項1記載のカメラにおいて、ズームアップ動作時に対す
る上記合焦可能範囲を与える情報と、ズームダウン動作
時に対する上記合焦可能範囲を与える情報をそれぞれ別
の情報として記憶している。
【0011】本発明の請求項3記載のカメラは、請求項
1記載のカメラにおいて、ズームダウン動作時に適用す
る上記合焦可能範囲を与える情報は、ズームアップ動作
時に適用する上記合焦可能範囲を与える情報をオフセッ
トして求める。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図を用いて本発明の実施の
形態について説明する。本発明の第1の実施の形態を示
すカメラは、フォーカスレンズの移動位置がレンズ鏡筒
の合焦範囲内にあるかどうかを判別して、合焦範囲外で
あれば撮影不許可、即ち、レリーズロックを行う機能を
内蔵するカメラであって、上記合焦範囲の情報としてズ
ームアップ動作時とズームダウン動作時で異なる情報を
採用することを特徴としたものである。
【0013】図1は、上記第1の実施の形態を示すカメ
ラのブロック構成図である。本カメラにおいては、CP
U14により系全体が統括的に制御されるものとする。
本カメラは、光学系として1群レンズ71と、ズームレ
ンズを構成する2,3群レンズ72,73とフォーカス
レンズである4群レンズ74および絞り羽根53,シャ
ッタ羽根54を内蔵している。上記ズームレンズ,フォ
ーカスレンズ,絞り,シャッタ等は、CPU14で制御
されるモータドライバ17,20およびドライバ18,
19を介して、ズームモータ(M)55,フォーカスモ
ータ(M)59,絞り駆動用プランジャ51,シャッタ
駆動用プランジャ52によりそれぞれ駆動される。
【0014】上記レンズを介して取り込まれた被写体像
は、CCDドライバ16で駆動されるCCD4で電気信
号に変換される。上記電気信号は、撮像回路5で処理さ
れた後、A/D変換回路6でA/D変換されてデジタル
映像信号としてメモリ7に記録される。
【0015】但し、映像信号をメモリ7に記録するに先
立って、AE(自動露光)処理,AF(オートフォーカ
ス)処理が実行される。即ち、CCD4で取り込んの情
報だ撮像信号に基づいてAE処理回路12によりAE処
理が行われ、絞り3の調整を行う。さらに、上記撮像信
号に基づいてAF処理回路13によりAF処理が行わ
れ、フォーカスレンズ(4群レンズ)74の合焦駆動を
行う。また、CCDドライバ16および撮像回路5は、
TG回路15を介して駆動タイミングが制御されるもの
とする。
【0016】上記メモリ7に記録されたデジタル映像信
号は、D/A変換回路8でD/A変換された後、LCD
9に撮影画像として表示される。また、記録用メモリ1
1に撮影した映像信号を記録する場合は、圧縮/伸長回
路10にて圧縮処理を施した後、上記記録用メモリ11
に記録する。また、記録用メモリ11に記録されている
映像信号を再生する場合は、圧縮/伸長回路10にて伸
長処理を行って、一旦、メモリ7に展開し、その映像信
号をLCD9に表示する。
【0017】また、CPU14には記録/再生指示等の
各種操作スイッチ23と、カメラの補正値,合焦可能範
囲情報等が記憶されているEEPROM24と、ズーム
用カム枠の基準位置からの回動量を検出するためのフォ
トリフレクタ(以下、PRと記載する)61と、フォー
カス用4群枠の基準位置からの移動量を検出するための
フォトインタラプタ(以下、PIと記載する)63等が
接続されている。なお、カメラの駆動電源用電池25の
出力は、CPU14により管理されている。
【0018】図2は、本実施形態のカメラに組み込まれ
るレンズ鏡筒30の縦断面図である。本図に示すように
上記レンズ鏡筒30においては、支持板31に固定枠3
2が固定されており、固定枠32の先端部に1群枠33
が固着されている。上記固定板32には3/4群カム枠
35と2群カム枠34が嵌入し、回動可能に保持されて
いる。また、その光軸O方向は、固定板32と1群枠3
3により規制されている。
【0019】上記3/4群枠35には内歯歯車35a
と、3群カム35bと、4群カム35cと、嵌合突起3
5d(外周3箇所)が配設されている。上記2群カム枠
34には2群カム溝34aと嵌合凹部34b(外周3箇
所)が配設されている。2群枠34と3/4カム枠35
は、突起35dと凹部34bとが嵌入しており、一体的
に回動可能な状態になっている。
【0020】支持板31と1群枠33の間には吊り軸4
1と回転止め軸42が固定支持されている。上記吊り軸
41と回転止め軸42には2群枠36と3群枠37と4
群ズーム枠38が摺動自在に支持されている。上記2群
枠36に固着された2群ピン36aは、2群カム枠34
の2群カム溝34aに嵌入している。したがって、2群
枠36の回動に伴って2群枠36が光軸Oに沿って進退
する。
【0021】3群枠37および4群ズーム枠38にそれ
ぞれ固着されている3群ピン37aと4群ピン38a
は、3/4群カム枠35の3群カム35bと4群カム3
5cに当接している。上記ピン37aと38aを上記カ
ム35bと35cに常に当接させるために3群枠37お
よび4群ズーム枠38とは付勢バネ65により対向する
方向に付勢されている。したがって、3/4カム枠35
の回動に伴って、3群枠37および4群ズーム枠38
は、光軸Oに沿って進退する。
【0022】3群枠37と4群ズーム枠38には4群吊
り軸43が摺動自在に挿通している。また、4群吊り軸
43には4群枠39が固着されいる。また、4群ズーム
枠38には送りネジ44を出力軸とするフォーカスモー
タ59が固定支持されている。上記送りネジ44は、4
群枠39に固着されたナット45に螺合している。上記
4群枠39は、付勢バネ66によって4群ズーム枠38
側に付勢されている。したがって、フォーカスモータ5
9が回転すると4群枠39は4群ズーム枠38に対して
相対的に進退移動する。
【0023】2群枠36と3群枠37の間には絞り駆動
用プランジャ51と絞り羽根53、および、シャッタ駆
動用プランジャ52とシャッタ羽根54が配設されてい
る。
【0024】4群ズーム枠38にはPI63が取り付け
られており、4群枠39の移動基準位置を遮蔽板64を
介して検出するようになっている。さらに、3/4群カ
ム枠35の後端面に反射板62が設けられており、固定
枠32に配設されているPR61により、上記反射板6
2を検出して、3/4群カム枠35および2群カム枠3
4の回動の基準位置を検出するようになっている。
【0025】図3は、3/4群カム枠駆動部の部分断面
図である。支持板31にはブラケット58を介してズー
ムモータ55が取り付けられている。ズームモータ55
の出力軸は、減速歯車列56に噛合し、さらに、アイド
ルギヤ57を介して3/4群カム枠35の内歯車35a
と噛合している。従って、ズームモータ55の回転によ
り3/4群カム枠35が回動駆動される。
【0026】なお、1群枠33には1群レンズ71が支
持されている。2群枠36と、3群枠37には、それぞ
れズームレンズを構成する2群レンズ72と、3群レン
ズ73が保持されている。また、4群枠39にはフォー
カスレンズである4群レンズ74が保持されている。
【0027】以上のように構成されたレンズ鏡筒30に
おけるズーミング動作について説明する。まず、ズーム
モータ55を駆動して3/4群カム枠35と、2群カム
枠34を回動させる。それらのカム枠の回動により2群
レンズ72と、3群レンズ73がワイド位置から各ズー
ム位置に移動する。4群ズーム枠38も4群枠39と一
体的に同時にズーム位置に移動する。また、フォーカス
モータ59を駆動し、トラッキングカーブに沿って4群
枠39の4群レンズ74を上記ズーム位置に対応する合
焦位置に移動させる。
【0028】ところが、上述のズーム駆動においては、
各被駆動枠の各嵌合部に後述するようにガタを有してい
ることからズームアップ動作時とズームダウン動作時と
でフォーカスモータを同様に駆動すると、即ち、同じト
ラッキングカーブに沿って駆動すると、焦点位置のズレ
が生じる。
【0029】図4は、3/4群カム枠35と2群カム枠
34を外周方向から透視した模式的展開図であって、ズ
ーミングに影響する各部のガタを示している。即ち、固
定枠32と1群枠33に対する3/4群カム枠35と2
群カム枠34の光軸O方向のガタδ1 と、3/4群カム
枠35と2群カム枠34の嵌合突起35dと嵌合凹部3
4bの回動方向の嵌合ガタδ2 と、2群カム枠34のカ
ム溝34aと2群枠26のピン36aとの光軸方向の嵌
合ガタδ3 とが鏡筒部のズーミングに対する嵌合ガタと
なる。さらに、ズームモータ55の出力軸が噛合する減
速歯車列56から3/4群カム枠35の内歯歯車35a
間のバックラッシュも上記嵌合ガタに加えて上記各ズー
ム枠の移動に影響する。なお、以下、これらのガタ分を
総称して、ズーム駆動系のガタという。
【0030】なお、第1の実施の形態のカメラにおいて
は、ズーム位置は、PR61によりズーム枠のレンズ鏡
筒に対する回動量により検出されるので、上記バックラ
ッシュは、ガタとしては検出されず、ズーム駆動系の駆
動誤差に影響を与えるものではない。
【0031】図5は、ズームモータ55の駆動,ズーム
レンズである2群レンズ72の移動,PR61の出力の
タイムチャ−トである。ズームモータ55がズームアッ
プを開始すると、PR61の出力がオフとなり、上記3
/4群カム枠35の回動位置でのズームアップ時のワイ
ド側基準位置が検出される。この状態では前記ズーム駆
動系のテレ方向のガタは詰められた状態になっている。
その後、わずかなカム溝の余裕部を経由したあと2群レ
ンズ72が繰り出されてゆく。
【0032】テレ端に到達後、ズームモータ55が反転
駆動され、ズームレンズはワイド方向に繰り込まれてい
く。そのとき、上記ズーム駆動系のワイド方向のガタが
詰められた状態となり、ワイド端に到達する。
【0033】図6は、フォーカスモータ59の駆動,4
群レンズ74の移動,PI63の出力のタイムチャ−ト
である。フォーカシングを行う場合、4群枠39の4群
ズーム枠38との相対位置をPI63で検出することに
よりフォーカレンズである4群レンズ74のフォーカシ
ング基準位置が検出される。フォーカシング移動量は上
記基準位置からの移動量によって管理される。
【0034】さて、ズームアップ動作を開始されると、
まず、駆動初期のテレ方向のガタが詰まった状態でワイ
ド側基準位置が検出される。その後、ズームアップに伴
って、フォーカスレンズが前記図11のズームアップ時
のトラッキングカーブTRupに沿って駆動される。そし
て、テレ端に到達後のズームダウン時には、逆にワイド
方向のガタが詰まった状態でズームレンズが駆動される
ことから、4群ズーム枠と38に支持されているフォー
カスレンズは、上記ガタ分を補正するために、前記図1
1のトラッキングカーブTRupと異なるトラッキングカ
ーブTRdnに沿って駆動される。
【0035】図7は、レンズ鏡筒30によるズームアッ
プ時の焦点位置P1 と、ズームダウン時におけるガタ補
正分として、上記トラッキングカーブにより焦点位置を
焦点位置P2 にずらすした状態を示す図である。
【0036】図8は、レンズ鏡筒におけるズームアップ
時およびズームダウン時の合焦可能範囲を近似的に直線
で囲んで示した図である。本図において、UM1 ,UM
2 とUS1 ,US2 は、ズームアップ時のズーム位置の
ワイド端Zw,テレ端Ztにおける無限遠(以下、∞と
記載する)と至近でのフォーカスレンズの合焦位置を示
す。また、DM1 ,DM2 とDS1 ,DS2 は、ズーム
ダウン時のズーム位置のワイド端Zw,テレ端Ztに対
する∞と至近とでのフォーカスレンズの合焦位置を示
す。従って、ズームアップ時の合焦可能範囲は、UM1
,UM2 とUS1,US2 で囲まれた範囲となり、ズー
ムダウン時の合焦可能範囲は、DM1 ,DM2 とDS1
,DS2 で囲まれた範囲となる。
【0037】いま、ズームアップ動作中でズーム位置が
Zpであり、フォーカスレンズ位置がFpにあったとす
る。そのズーム位置Zpにおける∞側と至近側合焦位置
を、上記ズームアップ時合焦可能範囲から位置Mpと
し、位置Spとすると、 Mp=UM1+(UM2−UM1)×(Zp−Zw)/(Zt−Zw)…(1) Sp=US1+(US2−US1)×(Zp−Zw)/(Zt−Zw)…(2) として求められる。
【0038】そして、フォーカスレンズ位置Fpが次
式、 Sp≧Fp≧Mp ………(3) を満足すれば、フォーカスレンズが合焦可能範囲内にあ
ると判別し、撮影を許可し、レリーズ可能とする。しか
し、満足しなければ合焦可能範囲外にあるとしてレリー
ズロックを行う。
【0039】一方、ズームダウン動作中でズーム位置が
Zpにあり、フォーカスレンズ位置がFp′にあったと
する。そのズーム位置Zpにおける∞側と至近側合焦位
置を、上記ズームダウン時合焦可能範囲の直線から位置
Mp′とし、位置Sp′とすると、 Mp'=DM1+(DM2−DM1)×(Zp−Zw)/(Zt−Zw)…(4) Sp'=DS1+(DS2−DS1)×(Zp−Zw)/(Zt−Zw)…(5) として求められる。
【0040】そして、フォーカスレンズ位置Fp′が次
式、 Sp′≧Fp′≧Mp′ ………(6) を満足すれば、同様にフォーカスレンズが合焦可能範囲
内にあると判別し、撮影を許可し、レリーズ可能とす
る。しかし、満足しなければ合焦可能範囲外にあるとし
てレリーズロックを行う。なお、上記フォーカスレンズ
位置Fp,Fp′は、フォーカスモータ59の駆動量と
対応する位置である。
【0041】本実施の形態のカメラにおいては、上記図
8の直線で示した合焦可能範囲の情報に対して、図9に
示すように各ズーム位置Z0 (ワイド端)からZ1 ,Z
2 ,…,Zn (テレ端)に対応して、ズームアップ時に
おける∞距離と至近距離での合焦位置UM0 ,UM1 ,
UM2 ,…,UMn とUS0 ,US1 ,US2 ,…,U
Sn をズームアップ時の合焦可能範囲情報としてEEP
ROM24(図1)に記憶する。さらに、ズームダウン
時における∞距離と至近距離での合焦位置DM0 ,DM
1 ,DM2 ,…,DMn とDS0 ,DS1 ,DS2 ,
…,DSn をズームダウン時の合焦可能範囲情報として
EEPROM24に記憶する。
【0042】実際のズーミング動作において、ズームア
ップ動作時には、上記ズームアップ時の合焦可能範囲情
報を読み出し、上記(3)式に基づいてフォーカスレン
ズが合焦可能範囲内にあるかどうかを判定する。また、
ズームダウン動作時には、上記ズームダウン時の合焦可
能範囲情報を読み出し、上記(6)式に基づいてフォー
カスレンズが合焦可能範囲内にあるかどうかを判定す
る。
【0043】上述ように本発明の実施の形態のカメラに
よると、レンズ鏡筒のズーム駆動系にガタがあったとし
てもズームアップ、または、ダウン動作に関係なく、常
に正しい合焦可能範囲を適用して撮影を許可、不許可を
的確に判定することができる。なお、撮影不許可動作に
替えて警告を発するようにしてもよい。
【0044】次に、本発明の第2の実施の形態のカメラ
について説明する。本カメラの構成としては、前記第1
の実施の形態のものと同一の構成を有しているが、異な
る点としては、EEPROM24に記憶する上記合焦可
能範囲情報の内容が異なっている。即ち、ズームアップ
時の合焦可能範囲情報は特性値として記憶しておき、ズ
ームダウン時の合焦可能範囲情報は、必要に応じて上記
ズームアップ時の合焦可能範囲情報の値に所定のオフセ
ット値で減算して求めるようにした。
【0045】図10に示す各ズーム位置Z0 (ワイド
端),Z1 ,…,Z4 (テレ端)に対するズームアップ
時のフォーカスレンズの∞距離と至近距離の合焦位置U
M0 ,UM1 ,…,UM4 とUS0 ,US1 ,…,US
4 を合焦可能範囲情報として上記メモリに記憶する。ズ
ームアップ動作に対しては前述の実施の形態の場合と同
様に合焦可能範囲の判別を行う。
【0046】一方、ズームダウン動作に対しては、必要
に応じて上記合焦位置UM0 ,UM1 ,…,UM4 およ
びUS0 ,US1 ,…,US4 をもとにオフセットした
値、DM0 ,…,DM4 およびDS0 ,…,DS4 を求
め、フォーカスレンズ位置が合焦範囲内であるかどうか
を判別する。
【0047】本実施の形態のカメラによれば、前述の第
1の実施の形態のカメラと同様の効果が得られ、さら
に、上記メモリに記憶する合焦可能範囲情報量が少なく
なり、コスト的に有利となる。
【0048】
【発明の効果】上述したように、本発明の請求項1、ま
たは、2記載のカメラによれば、レンズ鏡筒のズーム駆
動系にバックラッシュがあったとしてもズームアップ、
または、ダウン動作に関係なく、常に正しい合焦可能範
囲を適用して撮影許可、または、撮影不許可を的確に判
断することができる。
【0049】また、本発明の請求項3記載のカメラによ
れば、請求項1記載のカメラの効果に加えて、上記メモ
リに記憶する合焦可能範囲情報量が少なくなり、コスト
的に有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のカメラのブロック
構成図。
【図2】図1のカメラに組み込まれるレンズ鏡筒の縦断
面図。
【図3】図1のカメラの3/4群カム枠駆動部の部分断
面図。
【図4】図1のカメラの3/4群カム枠と2群カム枠を
外周方向から透視して示す模式的展開図。
【図5】図1のカメラにおけるズームモータの駆動,2
群レンズの移動,PRの出力のタイムチャ−ト。
【図6】図1のカメラにおけるフォーカスモータの駆
動,4群レンズの移動,PIの出力のタイムチャ−ト。
【図7】図1のカメラのレンズ鏡筒におけるトラッキン
グによる焦点位置調整状態を示す図。
【図8】図1のカメラのレンズ鏡筒におけるズームアッ
プ時およびズームダウン時での各ズーム位置に対する合
焦可能範囲を近似的に直線で囲んで示した図。
【図9】図1のカメラのレンズ鏡筒におけるズームアッ
プ時およびズームダウン時での各ズーム位置に対する合
焦可能範囲を示す図。
【図10】本発明の第2の実施の形態のカメラのレンズ
鏡筒におけるズームアップ時およびズームダウン時での
各ズーム位置に対する合焦可能範囲を示す図。
【図11】従来のカメラにおける各ズーム位置に対する
フォーカスレンズのトラッキングカーブと合焦可能範囲
を示す図。
【符号の説明】
Fp……フォーカスレンズ位置(フォーカスレンズ駆動
情報) US0 ,US1 ,…,USn〜UM0 ,UM1 ,…,U
Mn ……ズームアップ動作時に適用される合焦可能範
囲 DS0 ,DS1 ,…,DSn〜DM0 ,DM1 ,…,D
Mn ……ズームダウン動作時に適用される合焦可能範

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体距離に対応すべきフォーカスレン
    ズ駆動位置が合焦可能範囲内にあるかどうかを判別し、
    上記合焦可能範囲外にあれば、撮影不許可、または、警
    告を発する機能を有するカメラにおいて、 上記合焦可能範囲の情報としてズームアップ動作時とズ
    ームダウン動作時とでそれぞれ異なる範囲の情報を適用
    することを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 ズームアップ動作時に対する上記合焦可
    能範囲を与える情報と、ズームダウン動作時に対する上
    記合焦可能範囲を与える情報とをそれぞれ独立した情報
    として記憶していることを特徴とする請求項1記載のカ
    メラ。
  3. 【請求項3】 ズームダウン動作時に適用する上記合焦
    可能範囲を与える情報は、ズームアップ動作時に適用す
    る上記合焦可能範囲を与える情報をオフセットして求め
    ることを特徴とする請求項1記載のカメラ。
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