JP2956368B2 - レンズバリアを有したカメラ - Google Patents
レンズバリアを有したカメラInfo
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレンズバリアを有したカ
メラに関し、特に撮影レンズの撮影状態に応じてレンズ
バリア(以下単に「バリア」とも称す。)の開口状態を
変化させるようにして非撮影時の撮影レンズの保護と共
に撮影時にレンズ内部の反射で発生するゴーストやフレ
ア等を防止し、良好なる光学性能を維持するようにした
レンズバリアを有したカメラに関するものである。
メラに関し、特に撮影レンズの撮影状態に応じてレンズ
バリア(以下単に「バリア」とも称す。)の開口状態を
変化させるようにして非撮影時の撮影レンズの保護と共
に撮影時にレンズ内部の反射で発生するゴーストやフレ
ア等を防止し、良好なる光学性能を維持するようにした
レンズバリアを有したカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年写真撮影を簡便にする為、自動露出
(AE)機能や自動焦点調節(AF)機能に加えて撮影
レンズを着脱することなく焦点距離を切り換えることが
できる可変焦点装置付の小型カメラが普及している。
(AE)機能や自動焦点調節(AF)機能に加えて撮影
レンズを着脱することなく焦点距離を切り換えることが
できる可変焦点装置付の小型カメラが普及している。
【0003】この可変焦点装置付の小型カメラは駆動手
段であるモータにより撮影レンズを構成する各レンズ群
をカメラボディ(本体)に対して所定量進退させ、それ
らの相対的位置関係を変化させることによって焦点距離
の切換えを行なっている。
段であるモータにより撮影レンズを構成する各レンズ群
をカメラボディ(本体)に対して所定量進退させ、それ
らの相対的位置関係を変化させることによって焦点距離
の切換えを行なっている。
【0004】そしてこの小型カメラのカメラ本体又はレ
ンズ鏡筒の一部に開閉自在なバリアを設け、撮影時には
該バリアを開放し、非撮影時には該バリアを閉じて撮影
レンズの保護や外光カット等を行なっている。
ンズ鏡筒の一部に開閉自在なバリアを設け、撮影時には
該バリアを開放し、非撮影時には該バリアを閉じて撮影
レンズの保護や外光カット等を行なっている。
【0005】このときのバリアの開閉動作は撮影者がバ
リア開閉レバー等のバリア操作部を操作することにより
行ない、この開閉操作に連動して電源スイッチのON、
OFFを行なっている。
リア開閉レバー等のバリア操作部を操作することにより
行ない、この開閉操作に連動して電源スイッチのON、
OFFを行なっている。
【0006】このような小型カメラにおいてバリアを閉
じるときには撮影レンズ鏡筒が所定の位置に変化させる
必要がある。一般には撮影レンズ鏡筒が非撮影位置に位
置しているときにバリアを閉じるように構成している。
じるときには撮影レンズ鏡筒が所定の位置に変化させる
必要がある。一般には撮影レンズ鏡筒が非撮影位置に位
置しているときにバリアを閉じるように構成している。
【0007】即ち、撮影者がバリア閉成レバーを操作す
るとバリア開閉部材が撮影レンズ鏡筒内部に設けたカム
と当接し、これにより該レンズ鏡筒を非撮影位置まで後
退させ、その後バリアが閉じるように構成している。
るとバリア開閉部材が撮影レンズ鏡筒内部に設けたカム
と当接し、これにより該レンズ鏡筒を非撮影位置まで後
退させ、その後バリアが閉じるように構成している。
【0008】一方、可変焦点装置付の小型カメラは最近
増々高倍率化が進み、それと共にカメラ装置全体の小型
化も図られつつある。
増々高倍率化が進み、それと共にカメラ装置全体の小型
化も図られつつある。
【0009】しかしながらその反面、高倍率化や小型化
が進むにつれて撮影に寄与しない光束(不所望光束)が
レンズ面とかレンズ鏡筒内部のメカ部品等の内壁で反射
し、その反射光が撮影画面(フィルム面)に入射し、こ
れにより該撮影画面にゴーストやフレア等が発生してく
るという問題点があった。
が進むにつれて撮影に寄与しない光束(不所望光束)が
レンズ面とかレンズ鏡筒内部のメカ部品等の内壁で反射
し、その反射光が撮影画面(フィルム面)に入射し、こ
れにより該撮影画面にゴーストやフレア等が発生してく
るという問題点があった。
【0010】撮影画角(焦点距離)を変化させる方式と
しては多くの場合、撮影レンズとしてズームレンズを用
いて、撮影レンズの焦点距離を連続的に変化させて撮影
倍率を変化させている。
しては多くの場合、撮影レンズとしてズームレンズを用
いて、撮影レンズの焦点距離を連続的に変化させて撮影
倍率を変化させている。
【0011】これに対して撮影レンズの焦点距離を変え
て撮影画角の変化を行なわずに例えば撮影画面(フィル
ム面)の中央部分のみを利用して引き伸ばし時に画角変
化の効果を得るようにした所謂パノラマカメラも多く用
いられている。
て撮影画角の変化を行なわずに例えば撮影画面(フィル
ム面)の中央部分のみを利用して引き伸ばし時に画角変
化の効果を得るようにした所謂パノラマカメラも多く用
いられている。
【0012】このパノラマ撮影はフィルムの上下部分を
撮影には使用せず中央部のみで撮影を行ない、引き伸ば
し時に余白部を認識して自動的に該余白部を読み取って
所望のトリミングを行ない、印画紙に引き伸ばして焼き
付けることで結果的に画角変化の効果を得ている。
撮影には使用せず中央部のみで撮影を行ない、引き伸ば
し時に余白部を認識して自動的に該余白部を読み取って
所望のトリミングを行ない、印画紙に引き伸ばして焼き
付けることで結果的に画角変化の効果を得ている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】現在の小型カメラにお
いて撮影倍率が高倍率化する一方で、カメラ装置全体の
外形形状の小型化が図られつつある。一般にカメラ全体
の小型化を図ろうとすると、それに伴ないレンズ鏡筒部
分も小型になり、レンズ収納のふところ部分が小さくな
ってくる。
いて撮影倍率が高倍率化する一方で、カメラ装置全体の
外形形状の小型化が図られつつある。一般にカメラ全体
の小型化を図ろうとすると、それに伴ないレンズ鏡筒部
分も小型になり、レンズ収納のふところ部分が小さくな
ってくる。
【0014】その為、本来撮影に寄与しない光束(不所
望光束)が撮影レンズ内に入射し、特に撮影レンズがズ
ームレンズのときは望遠側において不要な軸外光束が入
射し、レンズ鏡筒内部のメカ部品等の内壁で反射し、そ
の反射光が撮影画面内に到達してゴーストやフレアが発
生してくるという問題点があった。
望光束)が撮影レンズ内に入射し、特に撮影レンズがズ
ームレンズのときは望遠側において不要な軸外光束が入
射し、レンズ鏡筒内部のメカ部品等の内壁で反射し、そ
の反射光が撮影画面内に到達してゴーストやフレアが発
生してくるという問題点があった。
【0015】このようなゴーストやフレアは撮影画面の
一部又は全体にかぶりを与えたり、又シャープさを低下
させたりして写真(被写体像)のできばえを低下させる
原因となっている。
一部又は全体にかぶりを与えたり、又シャープさを低下
させたりして写真(被写体像)のできばえを低下させる
原因となっている。
【0016】この不所望光束を撮影画面に入射するのを
防止するには例えば遮光部材をカメラ内部に設ければ良
い。しかしながらこの方法は装置全体が複雑化してくる
という問題点があった。
防止するには例えば遮光部材をカメラ内部に設ければ良
い。しかしながらこの方法は装置全体が複雑化してくる
という問題点があった。
【0017】一方、パノラマ撮影機能を有したカメラで
はパノラマ撮影時には撮影画角が通常撮影と異なりフィ
ルム(撮影画面)の上下方向の一部分は撮影に使用しな
く、通常撮影よりも上下方向の撮影範囲が狭まってい
る。その為前述の通常撮影と同様の光束をカメラ内部に
入射させると前述と同様にゴーストやフレアが発生して
くる。
はパノラマ撮影時には撮影画角が通常撮影と異なりフィ
ルム(撮影画面)の上下方向の一部分は撮影に使用しな
く、通常撮影よりも上下方向の撮影範囲が狭まってい
る。その為前述の通常撮影と同様の光束をカメラ内部に
入射させると前述と同様にゴーストやフレアが発生して
くる。
【0018】この他、被写体側(カメラ前方)に人物が
立った場合には撮影状態が通常撮影なのかパノラマ撮影
なのか簡単には認識できないという操作性の問題点もあ
る。
立った場合には撮影状態が通常撮影なのかパノラマ撮影
なのか簡単には認識できないという操作性の問題点もあ
る。
【0019】本発明は撮影レンズを保護する為のレンズ
バリアの開口状態を撮影レンズの撮影状態に応じて種々
と変化させることにより、非撮影時には撮影レンズを保
護すると共に、撮影時には新たに遮光部材を用いること
なく撮影に寄与しない光束が撮影レンズに入射しないよ
うにしてゴーストやフレア等が発生するのを防止し、良
好なる光学性能が得られるようにしたレンズバリアを有
したカメラの提供を目的とする。
バリアの開口状態を撮影レンズの撮影状態に応じて種々
と変化させることにより、非撮影時には撮影レンズを保
護すると共に、撮影時には新たに遮光部材を用いること
なく撮影に寄与しない光束が撮影レンズに入射しないよ
うにしてゴーストやフレア等が発生するのを防止し、良
好なる光学性能が得られるようにしたレンズバリアを有
したカメラの提供を目的とする。
【0020】本発明のレンズバリアを有したカメラは、
撮影レンズを保護する為のレンズバリアを該撮影レンズ
の前方に具備するレンズバリアを有したカメラにおい
て、該撮影レンズの焦点距離の変化に応じて該レンズバ
リアの開口状態を変更する駆動手段を有することを特徴
としている。
撮影レンズを保護する為のレンズバリアを該撮影レンズ
の前方に具備するレンズバリアを有したカメラにおい
て、該撮影レンズの焦点距離の変化に応じて該レンズバ
リアの開口状態を変更する駆動手段を有することを特徴
としている。
【0021】
【0022】
【実施例】図1、図2は各々本発明の実施例1の光学系
の要部概略図である。本実施例においては撮影レンズ1
0として正の屈折力の第1群1と負の屈折力の第2群2
の2つのレンズ群を有し、双方のレンズ群の間隔を変え
て(間隔を狭くしつつ物体側へ移動させて)広角端から
望遠端への変倍を行なった所謂2群ズームレンズに適用
した場合を示している。
の要部概略図である。本実施例においては撮影レンズ1
0として正の屈折力の第1群1と負の屈折力の第2群2
の2つのレンズ群を有し、双方のレンズ群の間隔を変え
て(間隔を狭くしつつ物体側へ移動させて)広角端から
望遠端への変倍を行なった所謂2群ズームレンズに適用
した場合を示している。
【0023】図1、図2において(A)は広角端、
(B)は望遠端での変倍位置を各々示している。図1
(B)はレンズ鏡胴筒のふところ部の壁面で生じる反射
光束を上下方向に設けた2つのバリア5,6で遮光して
いる様子を示しており、図2(B)はレンズ性能の劣化
を引き起こす軸外光束をバリア6で遮光している様子を
示している。
(B)は望遠端での変倍位置を各々示している。図1
(B)はレンズ鏡胴筒のふところ部の壁面で生じる反射
光束を上下方向に設けた2つのバリア5,6で遮光して
いる様子を示しており、図2(B)はレンズ性能の劣化
を引き起こす軸外光束をバリア6で遮光している様子を
示している。
【0024】図中、3は開口絞りであり、第1群1と第
2群2との間又は第1群1中に配置している。
2群2との間又は第1群1中に配置している。
【0025】本実施例においては広角端から望遠端への
変倍に際して開口絞り3と第1群1を一体的に物体側へ
移動させ、又第2群2を第1群1との間隔が順次減少す
るようにして物体側へ移動させている。
変倍に際して開口絞り3と第1群1を一体的に物体側へ
移動させ、又第2群2を第1群1との間隔が順次減少す
るようにして物体側へ移動させている。
【0026】5,6は各々上方と下方のバリアであり、
撮影レンズ10の先端に設けている。バリア5,6は非
撮影時には開口が閉じて撮影レンズ10の前面を保護し
ている。又撮影時には適切なる開口を有するようにして
軸外光束をカットしている。
撮影レンズ10の先端に設けている。バリア5,6は非
撮影時には開口が閉じて撮影レンズ10の前面を保護し
ている。又撮影時には適切なる開口を有するようにして
軸外光束をカットしている。
【0027】本実施例におけるバリア5,6は撮影レン
ズ10の焦点距離(撮影画角)の変化等の撮影状態に応
じて後述する駆動手段により、該バリア5,6によって
形成される開口状態(開口径)、即ち開放待機位置が可
変となるように構成している。
ズ10の焦点距離(撮影画角)の変化等の撮影状態に応
じて後述する駆動手段により、該バリア5,6によって
形成される開口状態(開口径)、即ち開放待機位置が可
変となるように構成している。
【0028】特に本実施例においてはバリア5,6の撮
影時の開放待機位置が複数箇所となるようにしている。
これにより広角端から望遠端への変倍に際してバリアの
開口径が例えば順次小さくなるように変化させ、撮影に
寄与しない光束(不所望光束)を該バリア5,6で遮光
して良好なる光学性能を得ている。
影時の開放待機位置が複数箇所となるようにしている。
これにより広角端から望遠端への変倍に際してバリアの
開口径が例えば順次小さくなるように変化させ、撮影に
寄与しない光束(不所望光束)を該バリア5,6で遮光
して良好なる光学性能を得ている。
【0029】4は撮影画面(フィルム面)、7はレンズ
鏡胴筒のふところ部、W1,T1は各々広角端と望遠端
における軸上光束(画面の中央を通過する光束)、W
2,T2は広角端と望遠端における軸外光束(画面の対
角側を通過する光束)、T3,T4はバリア5,6によ
って遮光される不所望光束を示している。
鏡胴筒のふところ部、W1,T1は各々広角端と望遠端
における軸上光束(画面の中央を通過する光束)、W
2,T2は広角端と望遠端における軸外光束(画面の対
角側を通過する光束)、T3,T4はバリア5,6によ
って遮光される不所望光束を示している。
【0030】本実施例においては図1(A)に示す広角
端では軸上光束W1と軸外光束W2は共に撮影に寄与し
ている。しかしながら同図(B)に示す望遠端へと焦点
距離が延びる変倍領域では撮影に寄与する所望の撮影光
束T1,T2以外に不所望な光束T3が図中点線の如く
撮影レンズ10内に入射してくる。
端では軸上光束W1と軸外光束W2は共に撮影に寄与し
ている。しかしながら同図(B)に示す望遠端へと焦点
距離が延びる変倍領域では撮影に寄与する所望の撮影光
束T1,T2以外に不所望な光束T3が図中点線の如く
撮影レンズ10内に入射してくる。
【0031】この不所望光束T3は移動レンズ群1,2
が物体側へ移動後、レンズ鏡胴筒のふところ部7の壁面
(反射面)7aで反射して撮影画面4内に侵入してゴー
ストやフレアとなってくる。
が物体側へ移動後、レンズ鏡胴筒のふところ部7の壁面
(反射面)7aで反射して撮影画面4内に侵入してゴー
ストやフレアとなってくる。
【0032】これは移動する第1群1と第2群2が物体
側へ移動すればする程レンズ鏡胴筒のふところ部7の反
射面7aの面積が増加してくる為、それに伴ない反射光
束も徐々に増加してくる。
側へ移動すればする程レンズ鏡胴筒のふところ部7の反
射面7aの面積が増加してくる為、それに伴ない反射光
束も徐々に増加してくる。
【0033】又、図2(A)においての広角端では撮影
に寄与している撮影光束W1,W2は第1群1の外側い
っぱいまでレンズを使用している。これに対して同図
(B)の望遠端においては撮影に寄与している光束は第
1群1の一部分のみであり、第1群1の最外側の光束は
使用していない。
に寄与している撮影光束W1,W2は第1群1の外側い
っぱいまでレンズを使用している。これに対して同図
(B)の望遠端においては撮影に寄与している光束は第
1群1の一部分のみであり、第1群1の最外側の光束は
使用していない。
【0034】この撮影光束T1,T2よりも外側から入
射してくる不所望の光束T4が撮影画面4に入射してし
まい、レンズ性能の劣化を引き起こす原因となってい
た。
射してくる不所望の光束T4が撮影画面4に入射してし
まい、レンズ性能の劣化を引き起こす原因となってい
た。
【0035】そこで本実施例においては上記の問題点を
解決する為に後述する構成より成る駆動手段によりバリ
ア5,6の開放待機位置を撮影レンズ10の焦点距離
(撮影画角)の変化に応じて種々と変化させている。即
ち望遠端においてはバリア5,6の開口径が広角端にお
ける開口径より小さくなるように該駆動手段で変化させ
ている。
解決する為に後述する構成より成る駆動手段によりバリ
ア5,6の開放待機位置を撮影レンズ10の焦点距離
(撮影画角)の変化に応じて種々と変化させている。即
ち望遠端においてはバリア5,6の開口径が広角端にお
ける開口径より小さくなるように該駆動手段で変化させ
ている。
【0036】これにより図1(B)や図2(B)に示す
ように不所望光束T3,T4を撮影レンズ10の先端に
設けたバリア5,6で遮光し、撮影レンズ10の内部に
侵入するのを防止し、ゴーストやフレア等の発生を防止
して光学性能を良好に維持している。
ように不所望光束T3,T4を撮影レンズ10の先端に
設けたバリア5,6で遮光し、撮影レンズ10の内部に
侵入するのを防止し、ゴーストやフレア等の発生を防止
して光学性能を良好に維持している。
【0037】図5はこのときのバリア5,6の正面図を
示している。同図(A)はバリア5,6が全開状態のと
き、即ち広角端でのバリア5,6の開放待機状態を示し
ている。同図(B)は不所望光束をバリア5,6で遮光
したときのバリア5,6の待機状態のとき、即ち望遠側
でのバリア5,6の開放待機状態を示している。同図
(C)は非撮影時でバリア5,6の閉状態を各々示して
いる。尚、図5において50はバリア5,6で形成され
る開口部を示している。
示している。同図(A)はバリア5,6が全開状態のと
き、即ち広角端でのバリア5,6の開放待機状態を示し
ている。同図(B)は不所望光束をバリア5,6で遮光
したときのバリア5,6の待機状態のとき、即ち望遠側
でのバリア5,6の開放待機状態を示している。同図
(C)は非撮影時でバリア5,6の閉状態を各々示して
いる。尚、図5において50はバリア5,6で形成され
る開口部を示している。
【0038】次に本実施例のバリアを駆動させる駆動手
段の機構を図3と図4を用いて説明する。
段の機構を図3と図4を用いて説明する。
【0039】まずカメラ本体に設けたメインスイッチ
(不図示)をONすると駆動源から連なるギア列(不図
示)のカム筒111に設けたギア部111aによりカム
筒111を光軸を中心として回転させる。このカム筒1
11は筒内側に凸部111bを有し、この凸部111b
の前面111b1(図中左面)と後面111b2(図中
右面)がカム面を形成している。
(不図示)をONすると駆動源から連なるギア列(不図
示)のカム筒111に設けたギア部111aによりカム
筒111を光軸を中心として回転させる。このカム筒1
11は筒内側に凸部111bを有し、この凸部111b
の前面111b1(図中左面)と後面111b2(図中
右面)がカム面を形成している。
【0040】カム筒111が前記回転を行なうことによ
って、このカム面111b1とカム面111b2の前後
(図4で左右)に各々のカム面111b1,111b2
が独立して移動することになる。但し、カム面111b
1とカム面111b2は逆転することはない。
って、このカム面111b1とカム面111b2の前後
(図4で左右)に各々のカム面111b1,111b2
が独立して移動することになる。但し、カム面111b
1とカム面111b2は逆転することはない。
【0041】1群地板113からコロビス112を光軸
に対して略均等に120°方向に3個設けている。この
コロビス112の頭部は円柱状であり、その頭部がカム
筒111の凸部111bのカム面111b2と当接し、
2群鏡筒114から一体的に光軸に対してコロ部114
aが120°方向に均等に3箇所突出しており、カム筒
111の凸部111bのカム面111b1に当接してい
る。
に対して略均等に120°方向に3個設けている。この
コロビス112の頭部は円柱状であり、その頭部がカム
筒111の凸部111bのカム面111b2と当接し、
2群鏡筒114から一体的に光軸に対してコロ部114
aが120°方向に均等に3箇所突出しており、カム筒
111の凸部111bのカム面111b1に当接してい
る。
【0042】そしてコロビス112とカム面111b2
が、又コロ部114aとカム面111b1が確実に当接
するように両者を広げるようにコイルスプリング115
を配している。
が、又コロ部114aとカム面111b1が確実に当接
するように両者を広げるようにコイルスプリング115
を配している。
【0043】次に本実施例のバリア開閉動作の機構につ
いて説明する。図3においてバリアカバー100の一部
に設けた2つのレール部100a,100bの内側に添
いバリア101とバリア102が図面上、上下方向に摺
動可能となるように構成している。バリア摺動レバー1
03とバリア摺動レバー104の軸穴103b,104
bは各々バリアカバー100の軸100c,100dに
挿嵌している。
いて説明する。図3においてバリアカバー100の一部
に設けた2つのレール部100a,100bの内側に添
いバリア101とバリア102が図面上、上下方向に摺
動可能となるように構成している。バリア摺動レバー1
03とバリア摺動レバー104の軸穴103b,104
bは各々バリアカバー100の軸100c,100dに
挿嵌している。
【0044】又、バリア摺動レバー103,104どう
しはギア部103c,104cで噛合している。2つの
バリア摺動レバー103,104には各々溝穴103
a,104aがあり、バリア101,102の軸101
a,102aが挿嵌するようになっている。そしてバリ
ア摺動レバー103,104が軸穴103b,104b
で回転するとバリア101,102がレール部100
a,100bに沿ってスライド連動して開閉動作を行な
う。
しはギア部103c,104cで噛合している。2つの
バリア摺動レバー103,104には各々溝穴103
a,104aがあり、バリア101,102の軸101
a,102aが挿嵌するようになっている。そしてバリ
ア摺動レバー103,104が軸穴103b,104b
で回転するとバリア101,102がレール部100
a,100bに沿ってスライド連動して開閉動作を行な
う。
【0045】このバリア摺動レバー103,104の回
転はバリア摺動レバー104から突出したボス104d
によって行なっている。このボス104dはバリア回転
リング106の溝106aに嵌合しており、このバリア
回転リング106は図4に示した鏡胴筒116と外側で
嵌合し、回動可能となっている。
転はバリア摺動レバー104から突出したボス104d
によって行なっている。このボス104dはバリア回転
リング106の溝106aに嵌合しており、このバリア
回転リング106は図4に示した鏡胴筒116と外側で
嵌合し、回動可能となっている。
【0046】又、このバリア回転リング106のバネ掛
け部106cにバリアバネ107の先端部107aが掛
けられており、又バリアバネ107の後端部107bは
鏡胴筒116のダボ(不図示)に引掛かっている。
け部106cにバリアバネ107の先端部107aが掛
けられており、又バリアバネ107の後端部107bは
鏡胴筒116のダボ(不図示)に引掛かっている。
【0047】このバリアバネ107はバリア101,1
02を開放する方向へ常に付勢している。又バリア回転
リング106のギア部106bとバリア回転軸108の
ギア部108aが噛合している。このバリア回転軸10
8の後端部の軸108bはバリア伝達レバー109の溝
109aと結合されている。バリア伝達レバー109の
凸部109bはカム板110のカム部110a,110
bと当接している。
02を開放する方向へ常に付勢している。又バリア回転
リング106のギア部106bとバリア回転軸108の
ギア部108aが噛合している。このバリア回転軸10
8の後端部の軸108bはバリア伝達レバー109の溝
109aと結合されている。バリア伝達レバー109の
凸部109bはカム板110のカム部110a,110
bと当接している。
【0048】そしてズーミングすると前述した各要素よ
り成る駆動手段によって符番100〜109等の各部材
が光軸に対して前後方向に移動してバリア101,10
2を開閉、あるいは適当な開口位置で待機させている。
り成る駆動手段によって符番100〜109等の各部材
が光軸に対して前後方向に移動してバリア101,10
2を開閉、あるいは適当な開口位置で待機させている。
【0049】又、カム部110bは前側ほど高くなって
おり、撮影レンズの焦点距離に連動してバリア101,
102の待機位置を変化させている。又カム部110a
は後側ほど高くなっており、鏡胴部の沈胴に際してバリ
ア101,102を閉じる作用をしている。
おり、撮影レンズの焦点距離に連動してバリア101,
102の待機位置を変化させている。又カム部110a
は後側ほど高くなっており、鏡胴部の沈胴に際してバリ
ア101,102を閉じる作用をしている。
【0050】図6は本発明の参考となる実施例の光学系
の概略図である。本実施例ではパノラマ撮影可能なカメ
ラに適用したときの光学系を示している。同図において
図1に示した要素と同一要素には同符番を付している。
の概略図である。本実施例ではパノラマ撮影可能なカメ
ラに適用したときの光学系を示している。同図において
図1に示した要素と同一要素には同符番を付している。
【0051】図中L1は軸上光束、L2は通常撮影時の
軸外光束、P1はパノラマ撮影時の軸外光束である。
軸外光束、P1はパノラマ撮影時の軸外光束である。
【0052】本実施例におけるパノラマ撮影の場合に
は、通常撮影時の軸外光束L2は不要光となる。この
為、該光束L2の一部を遮光する為、バリア5,6の開
放待機位置を図中矢印の如く駆動手段により点線の位置
5a,6aまで変化させている。即ち、パノラマ撮影時
のバリア5,6による開口径が通常撮影時のバリア5,
6の開口径より小さくなるようにしている。これにより
通常撮影時の軸外光束L2の一部をバリア5,6で遮光
し、前述の実施例1と同様にレンズ内部の反射により発
生するゴーストやフレア等を防止し、レンズ性能の劣化
が少なくなるようにしている。
は、通常撮影時の軸外光束L2は不要光となる。この
為、該光束L2の一部を遮光する為、バリア5,6の開
放待機位置を図中矢印の如く駆動手段により点線の位置
5a,6aまで変化させている。即ち、パノラマ撮影時
のバリア5,6による開口径が通常撮影時のバリア5,
6の開口径より小さくなるようにしている。これにより
通常撮影時の軸外光束L2の一部をバリア5,6で遮光
し、前述の実施例1と同様にレンズ内部の反射により発
生するゴーストやフレア等を防止し、レンズ性能の劣化
が少なくなるようにしている。
【0053】次にバリアを駆動させる為の駆動手段の構
成について図7、図8を用いて説明する。図7はバリア
駆動回路の要部説明図、図8はバリア駆動手段の要部概
略図である。
成について図7、図8を用いて説明する。図7はバリア
駆動回路の要部説明図、図8はバリア駆動手段の要部概
略図である。
【0054】まず通常撮影からパノラマ撮影に切換える
場合にはスイッチ63をONする。これによりCPU6
4へ切換え情報の信号が入力される。そして該CPU6
4はその情報に基づいてモータ駆動回路65へ信号を送
出し、該モータ駆動回路65は該信号に基づいてステッ
ピングモータ62を駆動させる。
場合にはスイッチ63をONする。これによりCPU6
4へ切換え情報の信号が入力される。そして該CPU6
4はその情報に基づいてモータ駆動回路65へ信号を送
出し、該モータ駆動回路65は該信号に基づいてステッ
ピングモータ62を駆動させる。
【0055】次に図8に示す如くステッピングモータ6
2の駆動はピニオン66、二段ギア61に伝達され、更
に回転軸60を通し前述の実施例と同様のバリア開閉動
作の機構によりバリア5,6の開放待機位置を所定のパ
ノラマ待機位置へと変化させている。
2の駆動はピニオン66、二段ギア61に伝達され、更
に回転軸60を通し前述の実施例と同様のバリア開閉動
作の機構によりバリア5,6の開放待機位置を所定のパ
ノラマ待機位置へと変化させている。
【0056】このときバリア5,6で形成される開放状
態を正面から見たときは図5(B)に示すようになり、
該バリア5,6は開口部50の途中で待機している。
尚、通常撮影時は図5(A)に示すようにバリア5,6
は全開している。
態を正面から見たときは図5(B)に示すようになり、
該バリア5,6は開口部50の途中で待機している。
尚、通常撮影時は図5(A)に示すようにバリア5,6
は全開している。
【0057】このように本実施例においては通常撮影と
パノラマ撮影とでバリアの開口状態を異ならせ、特にパ
ノラマ撮影においてはバリアの開放待機位置を開口部の
途中で待機させている。この為、被写体側(カメラ前
方)の人物からカメラを見たとき一見してパノラマ撮影
を行なっていることが分かる。
パノラマ撮影とでバリアの開口状態を異ならせ、特にパ
ノラマ撮影においてはバリアの開放待機位置を開口部の
途中で待機させている。この為、被写体側(カメラ前
方)の人物からカメラを見たとき一見してパノラマ撮影
を行なっていることが分かる。
【0058】このことは前述の実施例1についても同じ
ことが言え、例えば望遠端での撮影のときは図5(B)
に示す状態でバリアが待機しているので撮影状態が広角
端か望遠端かの区別を認識することができる。
ことが言え、例えば望遠端での撮影のときは図5(B)
に示す状態でバリアが待機しているので撮影状態が広角
端か望遠端かの区別を認識することができる。
【0059】尚、各実施例においては撮影レンズとして
ズームレンズを用いて説明してきたが、例えば2焦点切
換式のカメラ等にも本発明は前述の実施例と同様に適用
することができる。
ズームレンズを用いて説明してきたが、例えば2焦点切
換式のカメラ等にも本発明は前述の実施例と同様に適用
することができる。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば前述の如く撮影レンズを
保護する為のレンズバリアを該撮影レンズの焦点距離の
変化に応じて開口状態(開口径)、即ち開放待機位置を
種々と変化させることにより、撮影レンズを保護すると
共に撮影時には本来撮影に寄与しない光束(不所望光
束)をレンズバリアで効果的に遮光させている。これに
よりレンズ内部の反射で発生するゴーストやフレアを防
止し、かつレンズ性能の劣化を減少させている。又バリ
アの開放待機位置を被写体側から見ることで撮影状態が
広角側か望遠側かの認識が容易にできる等の特長を有し
たレンズバリアを有したカメラを達成することができ
る。
保護する為のレンズバリアを該撮影レンズの焦点距離の
変化に応じて開口状態(開口径)、即ち開放待機位置を
種々と変化させることにより、撮影レンズを保護すると
共に撮影時には本来撮影に寄与しない光束(不所望光
束)をレンズバリアで効果的に遮光させている。これに
よりレンズ内部の反射で発生するゴーストやフレアを防
止し、かつレンズ性能の劣化を減少させている。又バリ
アの開放待機位置を被写体側から見ることで撮影状態が
広角側か望遠側かの認識が容易にできる等の特長を有し
たレンズバリアを有したカメラを達成することができ
る。
【図1】 本発明の実施例1の光学系の要部概略図
【図2】 本発明の実施例1の光学系の要部概略図
【図3】 本発明の実施例1のバリア開閉動作の機構を
示した要部斜視図
示した要部斜視図
【図4】 本発明の実施例1の駆動手段の要部概略図
【図5】 本発明の実施例1のバリアを正面から見たと
きの正面図
きの正面図
【図6】 本発明の参考となる実施例の光学系の要部概
略図
略図
【図7】 本発明の参考となる実施例のバリア駆動手段
の要部概略図
の要部概略図
【図8】 本発明の参考となる実施例のバリア駆動回路
の要部説明図
の要部説明図
1 第1群 2 第2群 10 撮影レンズ(ズームレンズ) 3 開口絞り 4 撮影画面 5,6 バリア 7 ふところ部 W1,T1 軸上光束 W2,T2 軸外光束 T3,T4 不所望光束 P1 パノラマ軸外光束
Claims (2)
- 【請求項1】 撮影レンズを保護する為のレンズバリア
を該撮影レンズの前方に具備するレンズバリアを有した
カメラにおいて、該撮影レンズの焦点距離の変化に応じ
て該レンズバリアの開口状態を変更する駆動手段を有す
ることを特徴とするレンズバリアを有したカメラ。 - 【請求項2】 前記駆動手段は、前記撮影レンズの焦点
距離に応じて形状の異なるカム部を有し、該カム部の形
状に基づいて前記レンズバリアの開口状態を変更するこ
とを特徴とする請求項1記載のレンズバリアを有したカ
メラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20972692A JP2956368B2 (ja) | 1992-07-14 | 1992-07-14 | レンズバリアを有したカメラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20972692A JP2956368B2 (ja) | 1992-07-14 | 1992-07-14 | レンズバリアを有したカメラ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0635031A JPH0635031A (ja) | 1994-02-10 |
JP2956368B2 true JP2956368B2 (ja) | 1999-10-04 |
Family
ID=16577629
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20972692A Expired - Fee Related JP2956368B2 (ja) | 1992-07-14 | 1992-07-14 | レンズバリアを有したカメラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2956368B2 (ja) |
-
1992
- 1992-07-14 JP JP20972692A patent/JP2956368B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0635031A (ja) | 1994-02-10 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |