JP2956198B2 - カメラのレンズ駆動制御装置 - Google Patents
カメラのレンズ駆動制御装置Info
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- Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 A.産業上の利用分野 本発明は、撮影レンズを通過した被写体光の一部を遮
光して通常よりも狭い撮影画面を形成することが可能な
カメラに用いられるレンズ駆動制御装置に関する。
光して通常よりも狭い撮影画面を形成することが可能な
カメラに用いられるレンズ駆動制御装置に関する。
B.従来の技術 従来から、次のようなパノラマ撮影が可能なカメラが
知られている。このカメラは、撮影レンズの光路中に挿
脱可能とされる遮光部材を有し、この遮光部材挿入時に
はアパーチャの上下部分が隠蔽される。これにより撮影
レンズを通過しフィルムに導かれる被写体光の上下部分
が遮光され、通常の撮影画面よりも横長のパノラマ撮影
画面が形成される。この画面で撮影されたフィルムを通
常よりも大きめの引き伸ばし倍率でプリントすると横長
(縦位置で撮影した場合には縦長)のパノラマ写真が得
られる。ここで、この種のパノラマ写真は、縦長あるい
は横長の被写体を画面全体に納めることを目的としてい
るので、なるべく広角側の焦点距離で撮影するのが望ま
しい。
知られている。このカメラは、撮影レンズの光路中に挿
脱可能とされる遮光部材を有し、この遮光部材挿入時に
はアパーチャの上下部分が隠蔽される。これにより撮影
レンズを通過しフィルムに導かれる被写体光の上下部分
が遮光され、通常の撮影画面よりも横長のパノラマ撮影
画面が形成される。この画面で撮影されたフィルムを通
常よりも大きめの引き伸ばし倍率でプリントすると横長
(縦位置で撮影した場合には縦長)のパノラマ写真が得
られる。ここで、この種のパノラマ写真は、縦長あるい
は横長の被写体を画面全体に納めることを目的としてい
るので、なるべく広角側の焦点距離で撮影するのが望ま
しい。
C.発明が解決しようとする課題 ところで、上述のような遮光部材を有するカメラにズ
ームレンズを組み込んだ場合、レンズのズーム比を大き
くすると、広角側の位置でレンズの一部が遮光部材の移
動軌跡内に挿入される構成となることがある。このため
ズームレンズが広角側の位置にある状態では遮光部材を
光路中に挿入できず、画面をパノラマ撮影用に切換える
ことができないばかりか、無理に切換えようとすると遮
光部材がレンズに当たってレンズあるいは遮光部材が破
損するおそれがある。
ームレンズを組み込んだ場合、レンズのズーム比を大き
くすると、広角側の位置でレンズの一部が遮光部材の移
動軌跡内に挿入される構成となることがある。このため
ズームレンズが広角側の位置にある状態では遮光部材を
光路中に挿入できず、画面をパノラマ撮影用に切換える
ことができないばかりか、無理に切換えようとすると遮
光部材がレンズに当たってレンズあるいは遮光部材が破
損するおそれがある。
本発明の目的は、確実に画面の切換えが行え、かつレ
ンズや遮光部材を破損することのないカメラのレンズ駆
動制御装置を提供することにある。
ンズや遮光部材を破損することのないカメラのレンズ駆
動制御装置を提供することにある。
D.課題を解決するための手段 一実施例を示す第1図により説明すると、本発明は、
撮影レンズ10と、この撮影レンズ10をその光軸方向に駆
動するレンズ駆動手段33,34と、撮影レンズ10の光路中
に挿入されることにより、撮影レンズ10の透過光の一部
を遮光して非挿入時よりも狭い撮影画面を形成する遮光
部材21とを備え、撮影レンズ10が第1の位置にあるとき
には遮光部材21が光路中に挿入可能とされ、撮影レンズ
が第2の位置にあるときには撮影レンズ10によって遮光
部材21の光路中への挿入が阻まれるよう構成されたカメ
ラに用いられるレンズ駆動制御装置に適用される。
撮影レンズ10と、この撮影レンズ10をその光軸方向に駆
動するレンズ駆動手段33,34と、撮影レンズ10の光路中
に挿入されることにより、撮影レンズ10の透過光の一部
を遮光して非挿入時よりも狭い撮影画面を形成する遮光
部材21とを備え、撮影レンズ10が第1の位置にあるとき
には遮光部材21が光路中に挿入可能とされ、撮影レンズ
が第2の位置にあるときには撮影レンズ10によって遮光
部材21の光路中への挿入が阻まれるよう構成されたカメ
ラに用いられるレンズ駆動制御装置に適用される。
そして、撮影レンズ10が第2の位置にあるときに遮光
部材21の光路中への挿入受付状態が検出されると、撮影
レンズ10を第1の位置に駆動すべくレンズ駆動手段33,3
4を制御する制御手段31を備え、これにより上記問題点
を解決する。
部材21の光路中への挿入受付状態が検出されると、撮影
レンズ10を第1の位置に駆動すべくレンズ駆動手段33,3
4を制御する制御手段31を備え、これにより上記問題点
を解決する。
E.作用 撮影レンズ10が第2の位置(遮光部材の光路中への挿
入を阻止する位置)にあるときに遮光部材21の光路中へ
の挿入受付状態が検出されると、撮影レンズ10が第1の
位置(遮光部材の光路中への挿入を許容する位置)に駆
動される。
入を阻止する位置)にあるときに遮光部材21の光路中へ
の挿入受付状態が検出されると、撮影レンズ10が第1の
位置(遮光部材の光路中への挿入を許容する位置)に駆
動される。
なお、本発明の構成を説明する上記D項およびE項で
は、本発明を分かり易くするために実施例の図を用いた
が、これにより本発明が実施例に限定されるものではな
い。
は、本発明を分かり易くするために実施例の図を用いた
が、これにより本発明が実施例に限定されるものではな
い。
F.実施例 第1図〜第5図により本発明の一実施例を説明する。
第2図(a)〜(c)はカメラ内部を示す断面図であ
り、APはアパーチャ、FIはフィルム、10はカメラ本体内
に組み込まれた撮影レンズ(ズームレンズ)である。11
は撮影レンズ10を構成するカム筒であり、このカム筒11
は、カメラ本体内に回転可能に支持され、その内周面側
には直進ガイド筒12が嵌合されている。直進ガイド筒12
の内周面側には、前側レンズ群L1を保持する前側レンズ
保持部材13および後側レンズ群L2を保持する後側レンズ
保持部材14がそれぞれ前後方向に摺動可能に嵌合され
る。
り、APはアパーチャ、FIはフィルム、10はカメラ本体内
に組み込まれた撮影レンズ(ズームレンズ)である。11
は撮影レンズ10を構成するカム筒であり、このカム筒11
は、カメラ本体内に回転可能に支持され、その内周面側
には直進ガイド筒12が嵌合されている。直進ガイド筒12
の内周面側には、前側レンズ群L1を保持する前側レンズ
保持部材13および後側レンズ群L2を保持する後側レンズ
保持部材14がそれぞれ前後方向に摺動可能に嵌合され
る。
前側レンズ保持部材13に植設されたカムフォロア13a
は、上記直進ガイド筒12に形成された直進溝12aおよび
カム筒11に形成されたカム溝11a(第3図にも示す)に
それぞれ係合し、また後側レンズ保持部材14に植設され
たカムフォロア14aは、直進ガイド筒12の直進溝12aおよ
びカム筒11のカム溝11bにそれぞれ係合している。また
後側レンズ保持部材14には、後述する遮光部材21の移動
を規制する突起部14bが設けられている。
は、上記直進ガイド筒12に形成された直進溝12aおよび
カム筒11に形成されたカム溝11a(第3図にも示す)に
それぞれ係合し、また後側レンズ保持部材14に植設され
たカムフォロア14aは、直進ガイド筒12の直進溝12aおよ
びカム筒11のカム溝11bにそれぞれ係合している。また
後側レンズ保持部材14には、後述する遮光部材21の移動
を規制する突起部14bが設けられている。
このように構成された撮影レンズ10は、カム筒11の回
転による各レンズ群L1,L2の光軸方向の移動により焦点
距離が28mm〜80mmの範囲で変更可能とされる。ここで、
カム筒11は後述するズーミングモータ33により回転され
る。
転による各レンズ群L1,L2の光軸方向の移動により焦点
距離が28mm〜80mmの範囲で変更可能とされる。ここで、
カム筒11は後述するズーミングモータ33により回転され
る。
第2図(a)は、撮影レンズ10が望遠端位置(焦点距
離80mm)に設定されている状態を示し、このときレンズ
保持部材13,14のカムフォロア13a,14aはそれぞれ第3図
に13a′,14a′で示す位置にある。この状態でカム筒11
が図示A方向に回転すると、各カムフォロア13a,14aが
カム筒11のカム溝11a,11bに案内されて直進溝12a内を光
軸方向に移動し、これによりレンズ保持部材13,14がそ
れぞれ駆動されてレンズ群L1,L2が光軸方向に繰り込ま
れる。そしてカムフォロア13a,14aが実線で示す位置ま
で移動したとき、撮影レンズ10は第2図(b)に示す広
角端(焦点距離28mm)状態となる。
離80mm)に設定されている状態を示し、このときレンズ
保持部材13,14のカムフォロア13a,14aはそれぞれ第3図
に13a′,14a′で示す位置にある。この状態でカム筒11
が図示A方向に回転すると、各カムフォロア13a,14aが
カム筒11のカム溝11a,11bに案内されて直進溝12a内を光
軸方向に移動し、これによりレンズ保持部材13,14がそ
れぞれ駆動されてレンズ群L1,L2が光軸方向に繰り込ま
れる。そしてカムフォロア13a,14aが実線で示す位置ま
で移動したとき、撮影レンズ10は第2図(b)に示す広
角端(焦点距離28mm)状態となる。
この状態でカム筒11が更にA方向に回転すると、各カ
ムフォロア13a,14aが再びカム筒11のカム溝11a,11bに案
内されて移動する。このとき、カムフォロア13aはカム
溝11aの光軸と平行な部分を通過するのでレンズ保持部
材13、すなわち前側レンズ群L1の光軸方向の位置は変化
せず、レンズ保持部材14のみが駆動されて後側レンズ群
L2が繰り出される。そして、両カムフォロア13a,14aが
それぞれ13a″,14a″で示す位置まで移動すると、第2
図(c)に示す状態となる。この第2図(c)に示す撮
影レンズ10の位置をリセット位置と呼ぶ。
ムフォロア13a,14aが再びカム筒11のカム溝11a,11bに案
内されて移動する。このとき、カムフォロア13aはカム
溝11aの光軸と平行な部分を通過するのでレンズ保持部
材13、すなわち前側レンズ群L1の光軸方向の位置は変化
せず、レンズ保持部材14のみが駆動されて後側レンズ群
L2が繰り出される。そして、両カムフォロア13a,14aが
それぞれ13a″,14a″で示す位置まで移動すると、第2
図(c)に示す状態となる。この第2図(c)に示す撮
影レンズ10の位置をリセット位置と呼ぶ。
また第2図において、12は画面サイズを切換えるため
の遮光部材であり、例えば第4図に示すように、矩形の
板部材に開口21aを設けて成る。開口21aの円弧部21bに
は、後側レンズ群L2が遮光部材21に当たることを防止す
るためのものである。この遮光部材21は、手動操作によ
り撮影レンズ10の光路中に挿入される挿入位置(第2図
(c))と、上記光路中から退避する退避位置(第2図
(a))とに移動可能とされ、退避位置では、第4図
(a)に示すようにアパーチャAPにより規定される通常
の撮影画面50が形成される。一方、挿入位置では、アパ
ーチャAPの上下部分が遮光部材21により覆われるので、
その部分の被写体光が遮光され、第4図(b)に示すよ
うに、通常画面50より狭い横長のパノラマ撮影画面51が
形成される。
の遮光部材であり、例えば第4図に示すように、矩形の
板部材に開口21aを設けて成る。開口21aの円弧部21bに
は、後側レンズ群L2が遮光部材21に当たることを防止す
るためのものである。この遮光部材21は、手動操作によ
り撮影レンズ10の光路中に挿入される挿入位置(第2図
(c))と、上記光路中から退避する退避位置(第2図
(a))とに移動可能とされ、退避位置では、第4図
(a)に示すようにアパーチャAPにより規定される通常
の撮影画面50が形成される。一方、挿入位置では、アパ
ーチャAPの上下部分が遮光部材21により覆われるので、
その部分の被写体光が遮光され、第4図(b)に示すよ
うに、通常画面50より狭い横長のパノラマ撮影画面51が
形成される。
ここで遮光部材21は、1本のフィルムに通常撮影駒と
パノラマ撮影駒とが混在しないように、カメラの裏蓋が
開いているときにのみ操作可能とされる。そこで、この
裏蓋が開いている状態を、遮光部材21の撮影レンズ光路
中への挿入受付状態と呼ぶことにする。また上記撮影レ
ンズ10が第2図(b)に示す広角端位置に設定されてい
るときには、後側レンズ群L2が遮光部材21の移動軌跡内
に位置するので、遮光部材21を挿入位置に駆動するのは
不可能である。そしてこのときには、後側レンズ保持部
材14に突設された突起部14bにより遮光部材21の挿入位
置への駆動が阻止される。一方、撮影レンズ10が第2図
(c)に示すリセット位置にあるときには、後側レンズ
群L2および突起部14bが遮光部材21の移動軌跡から退避
しているので遮光部材21が挿入可能である。
パノラマ撮影駒とが混在しないように、カメラの裏蓋が
開いているときにのみ操作可能とされる。そこで、この
裏蓋が開いている状態を、遮光部材21の撮影レンズ光路
中への挿入受付状態と呼ぶことにする。また上記撮影レ
ンズ10が第2図(b)に示す広角端位置に設定されてい
るときには、後側レンズ群L2が遮光部材21の移動軌跡内
に位置するので、遮光部材21を挿入位置に駆動するのは
不可能である。そしてこのときには、後側レンズ保持部
材14に突設された突起部14bにより遮光部材21の挿入位
置への駆動が阻止される。一方、撮影レンズ10が第2図
(c)に示すリセット位置にあるときには、後側レンズ
群L2および突起部14bが遮光部材21の移動軌跡から退避
しているので遮光部材21が挿入可能である。
第1図は上述したカメラのレンズ駆動制御装置を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
カメラ全体のシーケンスを制御する制御回路31には、
位置検出回路32およびズーミングモータ33のモータ駆動
回路34が接続されている。モータ駆動回路34は、制御回
路31からの指令に応答してズーミングモータ33により上
記カム筒11を所定方向に回転させ、撮影レンズ10のズー
ミングを行う。
位置検出回路32およびズーミングモータ33のモータ駆動
回路34が接続されている。モータ駆動回路34は、制御回
路31からの指令に応答してズーミングモータ33により上
記カム筒11を所定方向に回転させ、撮影レンズ10のズー
ミングを行う。
また位置検出回路32には、2つのスイッチSW1,SW2が
接続され、このスイッチSW1,SW2の状態から上記遮光部
材21の位置を検出する。すなわち、遮光部材21が第2図
(a)に示す退避位置にあるときにはスイッチSW1,SW2
が共にオフし、遮光部材21が第2図(c)に示す挿入位
置にあるときにはスイッチSW1,SW2がともにオンする。
また遮光部材21が上記挿入位置と退避位置の間の中途半
端な位置にあるときには、スイッチSW1のみオンする。
位置検出回路32は、これらのスイッチSW1,SW2のオン・
オフ状態を示す信号を制御回路31に入力する。
接続され、このスイッチSW1,SW2の状態から上記遮光部
材21の位置を検出する。すなわち、遮光部材21が第2図
(a)に示す退避位置にあるときにはスイッチSW1,SW2
が共にオフし、遮光部材21が第2図(c)に示す挿入位
置にあるときにはスイッチSW1,SW2がともにオンする。
また遮光部材21が上記挿入位置と退避位置の間の中途半
端な位置にあるときには、スイッチSW1のみオンする。
位置検出回路32は、これらのスイッチSW1,SW2のオン・
オフ状態を示す信号を制御回路31に入力する。
さらに制御回路31には、カメラを撮影可能な状態とす
るために操作されるメインスイッチSW3と、撮影レンズ1
0の電動ズーミングを指令するズームアップスイッチSW
4,ズームダウンスイッチSW5と、裏蓋開閉スイッチSW6と
が接続されている。裏蓋開閉スイッチSW6は、不図示の
裏蓋が開いているときにはオフし、閉じるとオンする。
るために操作されるメインスイッチSW3と、撮影レンズ1
0の電動ズーミングを指令するズームアップスイッチSW
4,ズームダウンスイッチSW5と、裏蓋開閉スイッチSW6と
が接続されている。裏蓋開閉スイッチSW6は、不図示の
裏蓋が開いているときにはオフし、閉じるとオンする。
次に、第5図のフローチャートにより制御回路31によ
るレンズ駆動制御の手順を説明する。
るレンズ駆動制御の手順を説明する。
上記撮影レンズ10がリセット位置(第2図(c))に
あるときに裏蓋を閉じるとこのプログラムが起動され、
ステップS1でメインスイッチSW3がオフと判定されると
オンされるまで待ち、オンと判定されるとステップS2で
裏蓋検知スイッチSW6の状態により裏蓋の開閉状態を判
定する。スイッチSW6がオフであれば裏蓋開と判断して
ステップS1に戻り、スイッチSW6がオンであれば裏蓋閉
と判断してステップS3に進む。ステップS3では、上記位
置検出回路32からの信号により遮光部材21がいずれの位
置にあるかを検出する。退避位置にある場合(スイッチ
SW1,SW2が共にオフしている場合)にはステップS4にお
いて、モータ駆動回路34を介してズーミングモータ33に
より撮影レンズ10を標準位置(例えば焦点距離35mm)に
ズーミング駆動してステップS8に進む。
あるときに裏蓋を閉じるとこのプログラムが起動され、
ステップS1でメインスイッチSW3がオフと判定されると
オンされるまで待ち、オンと判定されるとステップS2で
裏蓋検知スイッチSW6の状態により裏蓋の開閉状態を判
定する。スイッチSW6がオフであれば裏蓋開と判断して
ステップS1に戻り、スイッチSW6がオンであれば裏蓋閉
と判断してステップS3に進む。ステップS3では、上記位
置検出回路32からの信号により遮光部材21がいずれの位
置にあるかを検出する。退避位置にある場合(スイッチ
SW1,SW2が共にオフしている場合)にはステップS4にお
いて、モータ駆動回路34を介してズーミングモータ33に
より撮影レンズ10を標準位置(例えば焦点距離35mm)に
ズーミング駆動してステップS8に進む。
またステップS3で遮光部材21が挿入位置にあると判定
されると、ステップS5で撮影レンズ10を広角端位置(焦
点距離28mm)に駆動してステップS8に進む。すなわち遮
光部材21が挿入位置にあるということは、パノラマ撮影
状態であるから、パノラマ撮影に最適な広角端位置に撮
影レンズ10を駆動する。
されると、ステップS5で撮影レンズ10を広角端位置(焦
点距離28mm)に駆動してステップS8に進む。すなわち遮
光部材21が挿入位置にあるということは、パノラマ撮影
状態であるから、パノラマ撮影に最適な広角端位置に撮
影レンズ10を駆動する。
さらにステップS3で遮光部材21が挿入位置と退避位置
の間の中途半端な位置にあると判定された場合には、ス
テップS6でその旨の警告を行う。この警告は音声により
行ってもよいし、表示によって行ってもよい。ステップ
S6の後、ステップS7で裏蓋閉が判定されるとステップS6
に戻って警告を続行し、裏蓋開が判定されるとステップ
S1に戻る。
の間の中途半端な位置にあると判定された場合には、ス
テップS6でその旨の警告を行う。この警告は音声により
行ってもよいし、表示によって行ってもよい。ステップ
S6の後、ステップS7で裏蓋閉が判定されるとステップS6
に戻って警告を続行し、裏蓋開が判定されるとステップ
S1に戻る。
ステップS8では、ズームアップスイッチSW4またはズ
ームダウンスイッチSW5がオンされたか否かを判定し、
否定されるとステップS10に進み、肯定されるとステッ
プS9でズーミング動作を行ってステップS10に進む。す
なわち、例えばズームアップスイッチSW4がオンされて
いる間は、モータ駆動回路34を介してズーミングモータ
33により撮影レンズ10のカム筒11を所定方向に回転さ
せ、前側および後側レンズ群L1,L2を望遠側に駆動する
(繰り出す)。またズームダウンスイッチSW5がオンさ
れている間は、ズーミングモータ33によりカム筒11を上
述とは逆方向に回転させ、前側および後側レンズ群L1,L
2を広角側に駆動する(繰り込む)。
ームダウンスイッチSW5がオンされたか否かを判定し、
否定されるとステップS10に進み、肯定されるとステッ
プS9でズーミング動作を行ってステップS10に進む。す
なわち、例えばズームアップスイッチSW4がオンされて
いる間は、モータ駆動回路34を介してズーミングモータ
33により撮影レンズ10のカム筒11を所定方向に回転さ
せ、前側および後側レンズ群L1,L2を望遠側に駆動する
(繰り出す)。またズームダウンスイッチSW5がオンさ
れている間は、ズーミングモータ33によりカム筒11を上
述とは逆方向に回転させ、前側および後側レンズ群L1,L
2を広角側に駆動する(繰り込む)。
ステップS10では、裏蓋開閉スイッチSW6の状態から裏
蓋の開閉状態を判定し、スイッチSW6がオフ(裏蓋開)
であればステップS12に進み、スイッチSW6がオン(裏蓋
閉)であればステップS11に進む。ここで、上述したよ
うに遮光部材21は裏蓋開時にのみ操作可能であるから、
スイッチSW6のオフは、遮光部材21の撮影レンズ光路中
への挿入受付状態であることを意味している。
蓋の開閉状態を判定し、スイッチSW6がオフ(裏蓋開)
であればステップS12に進み、スイッチSW6がオン(裏蓋
閉)であればステップS11に進む。ここで、上述したよ
うに遮光部材21は裏蓋開時にのみ操作可能であるから、
スイッチSW6のオフは、遮光部材21の撮影レンズ光路中
への挿入受付状態であることを意味している。
ステップS11ではメインスイッチSW3の状態を判定し、
メインスイッチSW3がオンであればステップS8に戻り、
オフであればステップS12に進む。ステップS12では、モ
ータ33により撮影レンズ10を第2図(c)に示すリセッ
ト位置に駆動し、その後、処理を終了させる。
メインスイッチSW3がオンであればステップS8に戻り、
オフであればステップS12に進む。ステップS12では、モ
ータ33により撮影レンズ10を第2図(c)に示すリセッ
ト位置に駆動し、その後、処理を終了させる。
以上の手順によれば、カメラの裏蓋が開かれて裏蓋開
閉スイッチSW6がオフすると、つまり上記挿入受付状態
になると、撮影レンズ10が遮光部材21の移動軌跡から退
避したリセット位置(第2図(c))に駆動される。こ
れにより、裏蓋閉時に撮影レンズ10が広角端位置にあっ
た場合でも裏蓋を開くことにより上記リセット位置に駆
動されるので、遮光部材21の挿入が可能となり、また遮
光部材21がレンズ群L2に当たることがない。
閉スイッチSW6がオフすると、つまり上記挿入受付状態
になると、撮影レンズ10が遮光部材21の移動軌跡から退
避したリセット位置(第2図(c))に駆動される。こ
れにより、裏蓋閉時に撮影レンズ10が広角端位置にあっ
た場合でも裏蓋を開くことにより上記リセット位置に駆
動されるので、遮光部材21の挿入が可能となり、また遮
光部材21がレンズ群L2に当たることがない。
また、遮光不あ21の開口21aに円弧部21bが設けられて
いるので、遮光部材21が挿入されてから撮影レンズ10を
広角端位置に駆動しても後側レンズ群L2が遮光部材21に
当接することはない。さらに本実施例では、位置検出回
路32により遮光部材21の位置を検出し、挿入位置にある
場合、すなわちパノラマ撮影状態のときには、自動的に
撮影レンズ10をパノラマ撮影に適した広角端位置に駆動
するようにしたので、便利である。
いるので、遮光部材21が挿入されてから撮影レンズ10を
広角端位置に駆動しても後側レンズ群L2が遮光部材21に
当接することはない。さらに本実施例では、位置検出回
路32により遮光部材21の位置を検出し、挿入位置にある
場合、すなわちパノラマ撮影状態のときには、自動的に
撮影レンズ10をパノラマ撮影に適した広角端位置に駆動
するようにしたので、便利である。
さらにまた、遮光部材21が中途半端な位置にあるとき
には警告が行われるので、不所望な撮影が防止される。
また撮影レンズ10がリセット位置にあるときには、上記
突起部14bにより遮光部材21の挿入位置への駆動が阻止
されるので、例えば電源が残り少なく裏蓋開時に撮影レ
ンズ10をリセット位置に駆動できなかった場合に遮光部
材21によるレンズ群L2の破損を防止できる。
には警告が行われるので、不所望な撮影が防止される。
また撮影レンズ10がリセット位置にあるときには、上記
突起部14bにより遮光部材21の挿入位置への駆動が阻止
されるので、例えば電源が残り少なく裏蓋開時に撮影レ
ンズ10をリセット位置に駆動できなかった場合に遮光部
材21によるレンズ群L2の破損を防止できる。
以上の実施例の構成において、ズーミングモータ33お
よびモータ駆動回路34がレンズ駆動手段を、裏蓋開閉ス
イッチSW6が検出手段を、制御回路31が制御手段をそれ
ぞれ構成する。
よびモータ駆動回路34がレンズ駆動手段を、裏蓋開閉ス
イッチSW6が検出手段を、制御回路31が制御手段をそれ
ぞれ構成する。
なお遮光部材の構成は上述のものに限定されず、例え
ば第6図および第7図に示すような回動式の遮光部材62
a,62bを用いてもよい。この遮光部材62a,62bは、Xを軸
として、第6図(a)に示す退避位置と、第6図(b)
に示す挿入位置との間で回動可能とされ、退避位置では
第7図(a)に示すように通常画面50が形成され、挿入
位置では第7図(b)に示すようにパノラマ撮影画面51
が形成される。
ば第6図および第7図に示すような回動式の遮光部材62
a,62bを用いてもよい。この遮光部材62a,62bは、Xを軸
として、第6図(a)に示す退避位置と、第6図(b)
に示す挿入位置との間で回動可能とされ、退避位置では
第7図(a)に示すように通常画面50が形成され、挿入
位置では第7図(b)に示すようにパノラマ撮影画面51
が形成される。
また遮光部材はパノラマ撮影画面を形成するものに限
定されず、例えば通常画面より小さくかつ縦横の比が通
常画面と等しいトリミング画面を形成するものや、ハー
フサイズ用の画面を形成するものであってもよい。
定されず、例えば通常画面より小さくかつ縦横の比が通
常画面と等しいトリミング画面を形成するものや、ハー
フサイズ用の画面を形成するものであってもよい。
さらに以上では、裏蓋を開いたときには必ず撮影レン
ズをリセット位置に駆動するようにしたが、裏蓋開時に
撮影レンズが遮光部材の移動軌跡に挿入されている場合
にのみリセット位置に駆動するようにしてもよい。さら
にまた撮影レンズの焦点距離範囲は28mm〜80mmに限定さ
れない。また以上では、裏蓋が開いているときに遮光部
材挿入受付状態と判断する例を示したが、例えば裏蓋開
後、遮光部材を挿入位置に向けて少しだけ操作するとオ
ンするスイッチ(検出手段を構成する)を設け、このス
イッチのオンにより挿入受付状態と判断して撮影レンズ
10をリセット位置に駆動するようにしてもよい。
ズをリセット位置に駆動するようにしたが、裏蓋開時に
撮影レンズが遮光部材の移動軌跡に挿入されている場合
にのみリセット位置に駆動するようにしてもよい。さら
にまた撮影レンズの焦点距離範囲は28mm〜80mmに限定さ
れない。また以上では、裏蓋が開いているときに遮光部
材挿入受付状態と判断する例を示したが、例えば裏蓋開
後、遮光部材を挿入位置に向けて少しだけ操作するとオ
ンするスイッチ(検出手段を構成する)を設け、このス
イッチのオンにより挿入受付状態と判断して撮影レンズ
10をリセット位置に駆動するようにしてもよい。
さらに以上では、撮影レンズのズーミング駆動によっ
て問題が生じる例を示したが、フーカシング駆動により
同様の問題が生じる場合にも上述の構成とすることでそ
の問題を解決できる。さらにまた、単焦点レンズであっ
ても例えばメインスイッチがオフされると撮影レンズを
最も繰り込まれた沈胴位置(この位置では撮影不可)に
駆動するカメラがあるが、撮影レンズがこの沈胴位置に
あるときに遮光部材の移動軌跡に挿入される場合にも上
述と同様の制御を行うことにより上記問題を解決でき
る。
て問題が生じる例を示したが、フーカシング駆動により
同様の問題が生じる場合にも上述の構成とすることでそ
の問題を解決できる。さらにまた、単焦点レンズであっ
ても例えばメインスイッチがオフされると撮影レンズを
最も繰り込まれた沈胴位置(この位置では撮影不可)に
駆動するカメラがあるが、撮影レンズがこの沈胴位置に
あるときに遮光部材の移動軌跡に挿入される場合にも上
述と同様の制御を行うことにより上記問題を解決でき
る。
G.発明の効果 本発明によれば、撮影レンズが遮光部材の光路中への
挿入を阻止する位置にあるときに遮光部材の光路中への
挿入受付状態が検出されると、撮影レンズを遮光部材の
光路中への挿入を許容する位置に駆動するようにしたの
で、何ら特別な操作を行うことなく遮光部材の光途中へ
の挿入が可能となり、また遮光部材によるレンズの破損
も防止できる。
挿入を阻止する位置にあるときに遮光部材の光路中への
挿入受付状態が検出されると、撮影レンズを遮光部材の
光路中への挿入を許容する位置に駆動するようにしたの
で、何ら特別な操作を行うことなく遮光部材の光途中へ
の挿入が可能となり、また遮光部材によるレンズの破損
も防止できる。
第1図〜第5図は本発明の一実施例を示し、第1図は本
発明に係るカメラのレンズ駆動制御装置の構成を示すブ
ロック図、第2図(a)〜(c)はカメラ内部を示す断
面図で、(a)は撮影レンズが望遠端位置に、(b)は
広角端位置に、(c)はリセット位置にそれぞれ設定さ
れた状態を示す。第3図は撮影レンズのカム筒を展開し
て示す図、第4図は遮光部材の状態に対する撮影画面を
示す図であり、(a)が遮光部材退避時を、(b)が挿
入時をそれぞれ示す。第5図は実施例の動作を説明する
フローチャート、第6図および第7図は遮光部材の変形
例を示す図である。 10:撮影レンズ、21:遮光部材 31:制御回路、32:位置検出回路 33:ズーミングモータ、34:モータ駆動回路 AP:アパーチャ、L1,L2:レンズ群 SW6:裏蓋開閉スイッチ
発明に係るカメラのレンズ駆動制御装置の構成を示すブ
ロック図、第2図(a)〜(c)はカメラ内部を示す断
面図で、(a)は撮影レンズが望遠端位置に、(b)は
広角端位置に、(c)はリセット位置にそれぞれ設定さ
れた状態を示す。第3図は撮影レンズのカム筒を展開し
て示す図、第4図は遮光部材の状態に対する撮影画面を
示す図であり、(a)が遮光部材退避時を、(b)が挿
入時をそれぞれ示す。第5図は実施例の動作を説明する
フローチャート、第6図および第7図は遮光部材の変形
例を示す図である。 10:撮影レンズ、21:遮光部材 31:制御回路、32:位置検出回路 33:ズーミングモータ、34:モータ駆動回路 AP:アパーチャ、L1,L2:レンズ群 SW6:裏蓋開閉スイッチ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03B 17/02 G03B 17/12 G03B 5/00
Claims (1)
- 【請求項1】撮影レンズと、 この撮影レンズをその光軸方向に駆動するレンズ駆動手
段と、 前記撮影レンズの光路中に挿入されることにより、該撮
影レンズの透過光の一部を遮光して非挿入時よりも狭い
撮影画面を形成する遮光部材とを備え、 前記撮影レンズが第1の位置にあるときには前記遮光部
材が前記光路中に挿入可能とされ、前記撮影レンズが第
2の位置にあるときには該撮影レンズによって前記遮光
部材の前記光路中への挿入が阻まれるよう構成されたカ
メラに用いられるレンズ駆動制御装置であって、 前記撮影レンズが前記第2の位置にあるときに前記遮光
部材の前記光路中への挿入受付状態が検出されると、該
撮影レンズを前記第1の位置に駆動すべく前記レンズ駆
動手段を制御する制御手段を備えることを特徴とするカ
メラのレンズ駆動制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29759690A JP2956198B2 (ja) | 1990-11-02 | 1990-11-02 | カメラのレンズ駆動制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29759690A JP2956198B2 (ja) | 1990-11-02 | 1990-11-02 | カメラのレンズ駆動制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04171432A JPH04171432A (ja) | 1992-06-18 |
JP2956198B2 true JP2956198B2 (ja) | 1999-10-04 |
Family
ID=17848607
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29759690A Expired - Fee Related JP2956198B2 (ja) | 1990-11-02 | 1990-11-02 | カメラのレンズ駆動制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2956198B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4490995B2 (ja) * | 2002-04-19 | 2010-06-30 | 富士フイルム株式会社 | カメラ |
-
1990
- 1990-11-02 JP JP29759690A patent/JP2956198B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04171432A (ja) | 1992-06-18 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |