JP2017116654A - 交換レンズおよびカメラ - Google Patents

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亮彦 河井
Akihiko Kawai
亮彦 河井
崇司 清水
Takashi Shimizu
崇司 清水
綾子 長谷部
Ayako Hasebe
綾子 長谷部
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Abstract

【課題】位置情報を好適に記憶すること。【解決手段】交換レンズは、光学系、及び、絞りの少なくとも一方の位置を検出する検出部と、カメラボディが待機状態になる前に前記カメラボディから第1信号を受信する送受信部と、前記送受信部が前記信号を受信した後、前記検出部が検出した前記位置に関する位置情報を記憶媒体に記憶させるように制御する制御部とを有する。【選択図】図2

Description

本発明は、交換レンズおよびカメラに関する。
アブソリュートタイプのエンコーダを用いてレンズ位置を管理するカメラシステムが知られている(特許文献1参照)。しかしながら、アブソリュートタイプのエンコーダを用いた場合、アブソリュートタイプのエンコーダを用いない場合と比較してコストがかかるという課題があった。
特開平9−106314号公報
本発明の第1の態様による交換レンズは、光学系、及び、絞りの少なくとも一方の位置を検出する検出部と、カメラボディが待機状態になる前に前記カメラボディから第1信号を受信する送受信部と、前記送受信部が前記信号を受信した後、前記検出部が検出した前記位置に関する位置情報を記憶媒体に記憶させるように制御する制御部とを有する。
本発明の第2の態様によるカメラは、前記交換レンズと、前記交換レンズが装着されるカメラボディとを有する。
本実施の形態によるデジタルカメラシステムを示す斜視図である。 図1のカメラの要部構成図である。 フォーカシングレンズの可動域と基準位置を例示する図である。 励磁位相を説明する図である。 カメラボディから交換レンズへの電力供給開始時の処理手順を説明するフローチャートである。
第1実施の形態によるデジタルカメラシステム1(以下、カメラ1と呼ぶ)は、例えば、交換レンズ3の焦点位置などの光学的条件を変更するレンズの位置を適切に管理する。以下、図面を参照して発明を実施するための形態を説明する。図1は、カメラ1を示す斜視図である。カメラ1は、カメラボディ2と交換レンズ3とで構成され、カメラボディ2に対して交換レンズ3が着脱可能に構成されている。
カメラボディ2には、交換レンズ3が取り付けられるボディ側マウント部201が設けられている。また、図1に示すように、ボディ側マウント部201の内面側に接続部202が設けられている。この接続部202には複数の電気接点が設けられている。
一方、交換レンズ3には、カメラボディ2に取り付けられるレンズ側マウント部301が設けられている。また、図1に示すように、レンズ側マウント部301の内面側に接続部302が設けられている。この接続部302にも複数の電気接点が設けられている。交換レンズ3の鏡筒の外周面に設けられている操作環は、ズーム操作環35である。
カメラボディ2に交換レンズ3が装着されると、ボディ側マウント部201に設けられた接続部202の電気接点と、レンズ側マウント部301に設けられた接続部302の電気接点とが、電気的かつ物理的に接続される。これにより、接続部202および接続部302を介して、カメラボディ2から交換レンズ3への電力供給(通電)や、カメラボディ2および交換レンズ3間の通信が可能となる。
<交換レンズ>
図2は、図1に例示したカメラ1の要部構成図である。図2に示すように、交換レンズ3には、複数のレンズ31〜33、および絞り34を含む撮像光学系と、レンズ制御部37と、レンズメモリ38と、送受信部39などが内蔵されている。
レンズ33は、フォーカシングレンズである。フォーカシングレンズ33が光軸L1方向に進退移動することにより、撮像光学系の焦点位置を調節する。フォーカシングレンズ33は、フォーカシングレンズ駆動モータ331によって駆動される。フォーカシングレンズ33の位置は、レンズ制御部37によって管理される。
フォーカシングレンズ駆動モータ331は、例えば、ステッピングモータによって構成される。フォーカシングレンズ駆動モータ331に対する駆動指示は、レンズ制御部37によって行われる。本実施の形態では、カメラボディ2のボディ制御部21によってフォーカシングレンズ33の移動方向および移動速度が決定され、決定された移動方向および移動速度を示す制御信号がレンズ制御部37へ送信される。レンズ制御部37は、ボディ制御部21からの制御信号に基づき、フォーカシングレンズ駆動モータ331へ駆動指示を送る。
レンズ32は、ズームレンズである。ズームレンズ32が光軸L1方向に進退移動することにより、撮像光学系の焦点距離を変化させる。ズームレンズ32は、ズームスレンズ駆動モータ321によって駆動され、アブソリュートタイプのズームレンズ用エンコーダ322によってその位置が検出される。ズームレンズ駆動モータ321に対する駆動指示は、レンズ制御部37によって行われる。例えば、図1のズーム環35の回転操作に応じて、レンズ制御部37がズームレンズ32の移動方向および移動速度を決定し、ズームレンズ駆動モータ321へ駆動指示を送る。
絞り34は、光束制限部材である。絞り34は、光軸L1を中心に開口径を変化させることにより、上記撮像光学系を通過して撮像素子22に至る光束を制限する。絞り34に対する開口径の変更指示は、レンズ制御部37によって行われる。絞り34の開口径は、絞り開口センサ341によって検出される。
ボディ制御部21は、例えば、自動露出モードにおいて演算した開口径(絞り値)をレンズ制御部37へ指示する。また、ボディ制御部21は、操作部28(例えば絞り環)に対するマニュアル操作によって設定された開口径(絞り値)を、レンズ制御部37へ指示する。
不揮発性のレンズメモリ38には、例えば、像面移動係数などのレンズ情報が記録される。像面移動係数とは、フォーカシングレンズ33の移動量と像面の移動量との対応関係を示す値である。像面移動係数は、例えば交換レンズ3の製造時等に記録される。レンズメモリ38にはさらに、レンズ制御部37がフォーカシングレンズ33の位置を管理するための情報が記録される。フォーカシングレンズ33の位置を管理するための情報は、カメラボディ2から交換レンズ3への電力供給が停止する省電力状態(後述するスリープモード)へ移行する前に記録される。フォーカシングレンズ33の位置を管理するための情報については後述する。
送受信部39は、カメラボディ2の送受信部29との間で所定の通信を行う。これにより、カメラボディ2側の情報や指示が交換レンズ3のレンズ制御部37へ伝えられ、交換レンズ3側の情報がカメラボディ2のボディ制御部21へ伝えられる。
<カメラボディ>
カメラボディ2は、ボディ制御部21と、撮像素子22と、シャッター23と、メモリ24と、マイク25と、液晶表示器27と、操作部28と、送受信部29とを含む。
ボディ制御部21は、不図示のマイクロコンピュータや不揮発性メモリ21A等を含み、内蔵されている制御プログラムに基づいて、カメラ1の各部の動作を統括的に制御する。例えば、ボディ制御部21は、撮像素子22から出力されたデータに対して所定の画像処理(色補間処理、階調変換処理、輪郭強調処理、ホワイトバランス調整など)を施す。
また、ボディ制御部21は、撮像素子22から出力されたデータを用いて所定の露出演算を行うとともに、この露出演算によって求めた露出量に基づいてカメラ1の露出制御を行う。自動露出演算の一例を説明すると、ボディ制御部21は、撮影画面を複数の領域に分割し、分割した各領域に対応するデータを、測光信号として撮像素子22から読み出す。ボディ制御部21は、読み出した測光信号に基づいて露出を演算する。
さらにまた、ボディ制御部21は、撮像光学系の焦点検出処理を行う。焦点検出処理については後述する。
撮像素子22は、複数の光電変換素子が二次元状に配置されており、後述する静止画像やライブビュー画像(スルー画像とも呼ばれる)を撮像する。ライブビュー画像は、撮像素子22によって所定のフレームレートで逐次取得される観察用の画像である。また、撮像素子22は、後述する動画像の撮像も可能に構成される。
シャッター23は、ボディ制御部21によって開閉制御される。メモリ24は、着脱可能に構成された記録媒体である。メモリ24は、ボディ制御部21によって画像データや音声データの書き込みおよび読み出しが制御される。マイク25は、集音した音を音声信号に変換する。音声信号は、ボディ制御部21によって増幅、A/D変換され、デジタル音声データとしてメモリ24に記録される。
液晶表示器27は、カメラボディ2の背面に設けられている。液晶表示器27は、ボディ制御部21の指示に応じて画像を再生表示したり、シャッター速度、絞り値、撮影枚数などの撮影に関する情報や、カメラボディ2に各種設定を行うためのメニュー画面を表示したりする。
操作部28は、メインスイッチ、レリーズボタン、録画ボタン、各種設定スイッチなどを含む。操作部28は、操作に応じた操作信号をボディ制御部21へ送出する。
上記カメラ1は、静止画撮影と動画撮影とが可能に構成されている。
<ライブビュー画像>
本実施の形態では、通常、撮影準備状態においてライブビューモードにする。ライブビューモードにおける動作の一例を説明すると、ボディ制御部21が、シャッター23を開いたままで、交換レンズ3の絞り34を被写体の明るさに応じた開口径へ制御させるとともに、撮像素子22によりライブビュー画像を所定のフレームレートで取得させる。ボディ制御部21は、取得されたライブビュー画像を液晶表示器27に逐次表示させる。
<静止画像>
ボディ制御部21は、例えば、ユーザーによって操作部材28を構成するレリーズボタンが全押し操作されると、静止画撮影を開始させる。動作の一例を説明すると、シャッター23を一旦閉じ、交換レンズ3の絞り34を、被写体の明るさに応じた開口径へ制御させるとともに、シャッター23を開いて被写体からの光束を撮像素子22へ導く。ボディ制御部21は、所定のシャッター秒時が経過するとシャッター23を閉じ、撮像素子22によって光電変換された画像のデータに対して所定の画像処理を施す。ボディ制御部21は、ライブビューモードへ戻るために再びシャッター23を開くとともに、画像処理後の画像データをメモリ24に記録する。
<動画像>
また、ボディ制御部21は、例えば、ユーザーによって操作部材28を構成する録画ボタンが押下操作されると、動画撮影を開始させる。動作の一例を説明すると、交換レンズ3の絞り34の開口径を、被写体の明るさに応じた開口径へ制御させ、撮像素子22により動画の撮像を所定のフレームレートで行わせる。このとき、上述したマイク25により集音された音声の録音も行う。ボディ制御部21は、動画の撮影中に再び録画ボタンが押下操作されると、動画の撮像および音声の録音を終了させる。動画像のデータおよびデジタル音声データは、ボディ制御部21によってメモリ24に記録される。
上記カメラ1は、以下のような焦点検出が可能に構成されている。なお、コントラスト検出方式および位相差検出方式をそれぞれ説明するが、少なくとも一方の方式による焦点検出部を備えていればよい。
<コントラストAF>
ボディ制御部21は、撮像素子22から読み出したデータに基づき、コントラスト検出方式による撮像光学系の焦点調節状態の検出(コントラストAF)を行う。例えば、ボディ制御部21からレンズ制御部37へ制御信号を送出してフォーカシングレンズ33を所定のサンプリング間隔(距離)で移動させながら、フォーカシングレンズ33のそれぞれの位置において撮像素子22で取得されたデータを撮像素子22から読み出す。ボディ制御部21は、読み出したデータに基づいて焦点評価値演算を行う。そして、焦点評価値が最大となるフォーカシングレンズ33の位置を合焦位置として求める。
一般に、コントラストAFでは、フォーカシングレンズ33の移動速度が所定速度を超えることによって焦点評価値のサンプリング間隔が大きくなり過ぎると、合焦精度の低下を招くおそれがある。そこで、ボディ制御部21は、焦点評価値を検出するためにフォーカシングレンズ33を移動させる探索制御において、合焦位置を適切に検出することができるサンプリング間隔に応じた像面駆動速度が得られるようにフォーカシングレンズ33の移動速度を決定し、フォーカシングレンズ33を移動させる。探索制御とは、例えば、ウォブリング、所定位置の近傍のみを探索する近傍サーチ(近傍スキャン)、フォーカシングレンズ33の可動範囲の全域を探索する全域サーチ(全域スキャン)を含む。
<位相差AF>
また、ボディ制御部21は、位相差検出方式による焦点検出(位相差AF)を行ってもよい。位相差検出方式は、撮像光学系の異なる瞳領域を介して入射された一対のフォーカス検出用光束による像の位相差に基づいてデフォーカス量を検出する方式である。この方式では、ボディ制御部21が、位相差検出用センサの異なる位置に設けられたフォーカス検出用画素列でそれぞれ撮像される一対の像の相対位置ズレ量(相対間隔)に基づいて、合焦に必要なフォーカシングレンズ33の移動方向および移動量を算出する。
具体的には、ボディ制御部21が、上記一対の像の強度分布に対して像ズレ検出演算処理(相関演算処理、位相差検出処理)を施すことによって、一対の像の像ズレ量を算出する。ボディ制御部21はさらに、像ズレ量に所定の変換係数を乗算することによって、交換レンズ3の焦点調節状態を表すデフォーカス量を算出する。このような位相差AFにおけるデフォーカス量演算は公知であるので、位相差AFについての詳細な説明は省略する。
なお、位相差検出用センサは、あらかじめ撮像素子22に含められているフォーカス検出用画素列を用いてもよいし、フォーカス検出用画素列を備えた専用センサを撮像素子22とは別に備えるように構成してもよい。
<レンズ情報>
本実施の形態では、交換レンズ3からカメラボディ2へレンズ情報を送信し、カメラボディ2のボディ制御部21は、カメラ1の動作を制御する際に交換レンズ3から受信したレンズ情報を参照する。このような構成にすることにより、仮に、交換レンズ3の特性に個体差がある場合でも、交換レンズ3ごとの個体差の影響を抑えるように制御することができる。
レンズ情報には、例えば、(a1)フォーカシングレンズ33の位置、(a2)ステッピングモータに対する励磁位相、(a3)ズームレンズ32の位置、(a4)絞り値、(a5)交換レンズ3の機種情報、(a6)収差情報、(a7)像面移動係数、等を含めることができる。
(a1)フォーカシングレンズ33の位置は、フォーカシングレンズ33の現在位置を示す情報である。フォーカシングレンズ駆動モータ331をステッピングモータによって構成する場合、所定の基準位置からどの向きに何パルス分移動させたかによって現在位置を表すことができる。ステッピングモータを駆動する向きと駆動パルス数は、レンズ制御部37によって管理される。
図3は、フォーカシングレンズ33の可動域と基準位置Pを例示する図である。図3の例では、フォーカシングレンズ33の可動域の無限遠寄りに基準位置Pが定められている。フォーカシングレンズ33の可動域は、ズームレンズ32の位置(すなわちズーム位置)によって異なっていてもよい。図3の例では、基準位置Pに対して至近方向のフォーカシングレンズ33の可動端は、ズーム位置がテレ端にあるときの可動端TSの方が、ズーム位置がワイド端にあるときの可動端WSよりも至近側に位置する。また、基準位置Pに対して無限遠方向のフォーカシングレンズ33の可動端は、ズーム位置がテレ端にあるときの可動端TLの方が、ズーム位置がワイド端にあるときの可動端WLよりも無限遠側に位置する。
本実施の形態では、フォーカシングレンズ33の可動域がズーム位置によって異なるため、フォーカシングレンズ33の位置と、ズームレンズ32の位置とを用いてフォーカシングレンズ33の現在位置を検出する。
図4は、励磁位相を説明する図である。(a2)ステッピングモータに対する励磁位相は、例えばステッピングモータがA相からH相までの8相である場合に、何相に位置するかを示す情報である。フォーカシングレンズ33を上記基準位置からどの向きに何パルス分移動させたかがわかっても、ステッピングモータに印加していた励磁位相がわからないと、フォーカシングレンズ33の現在位置を厳密に特定できない。そこで、フォーカシングレンズ33の位置と、ステッピングモータに対する励磁位相と、ズームレンズ32の位置と、を用いてフォーカシングレンズ33の現在位置を検出する。ステッピングモータに対する励磁位相は、レンズ制御部37によって管理される。
(a3)ズームレンズ32の位置は、ズームレンズ用エンコーダ322(図2)によって検出されたズームレンズ32の現在位置を示す情報である。交換レンズ3が固定焦点レンズの場合には、ズームレンズ32の位置はその焦点距離に対応する。(a4)絞り値は、絞り開口センサ361(図2)によって検出された現在の絞り34の開口径に相当する。
(a5)交換レンズ3の機種情報は、交換レンズ3の機種ごとに異なる値である。この情報は、ボディ制御部21による交換レンズ3の識別に用いられる。(a6)収差情報は、交換レンズ3に含まれる複数のレンズ31〜33の収差を表す。これら収差の情報は、例えば、ボディ制御部21による画像補正処理において用いられる。
(a7)像面移動係数は、ズームレンズ32の現在位置(焦点距離)およびフォーカシングレンズ33の現在位置(撮影距離)に対応した像面移動係数である。像面移動係数とは、上述したようにフォーカシングレンズ33の移動距離と像面の移動距離との比であり、例えば、ボディ制御部21がフォーカシングレンズ33の移動速度を決定する際に用いられる。
<フォーカシングレンズ33の位置の用途>
上述したように、本実施の形態ではフォーカシングレンズ33の位置を相対的に検出する。検出したフォーカシングレンズ33の位置の用途の一つは、焦点検出時にボディ制御部21がフォーカシングレンズ33の移動速度を決定する際に用いる。また、検出したフォーカシングレンズ33の位置の他の用途は、例えばスリープモードからの復帰時に、フォーカシングレンズ33の位置をスリープモードへ移行する前の位置へ移動させる際に用いる。
スリープモードとは、液晶表示器27に対する表示や交換レンズ3への電力供給等を停止させた状態で次の操作を待つ待機状態をいう。本実施の形態では、カメラ1に対する無操作状態が所定時間継続されると、ボディ制御部21がカメラボディ2をスリープモードに移行させる。レンズ制御部37は、上述した他の用途のために、フォーカシングレンズ33の位置を管理するための情報を、スリープモードへ移行する前にレンズメモリ38に記録しておく。
スリープモードにおいてカメラボディ2から交換レンズ3への電力供給が停止されても、不揮発性のレンズメモリ38に記憶されている情報は保持される。スリープモードからの復帰時に、カメラボディ2から交換レンズ3へ電力供給が再開されると、レンズ制御部37は、レンズメモリ38が記憶しているフォーカシングレンズ33の位置を管理するための情報に基づいて、スリープモードへ移行する前の位置へフォーカシングレンズ33を移動制御する。
なお、スリープモード中にユーザーによってズーム環35が操作され、ズーム位置が変更される場合も想定される。そこで、レンズ制御部37は、スリープモードの間にズーム位置が変更されたか否かを判定する。すなわち、スリープモードから復帰後にズームレンズ用エンコーダ322によって検出されたズーム位置と、レンズメモリ38が記憶しているスリープモードへ移行する前のズーム位置とが異なる場合に、スリープモードの間にズーム位置が変更されたと判定する。
スリープモードの間にズーム位置が変更された場合、レンズ制御部37は、ズーム位置が変更されたことによるピント位置のずれを補正する(ズームトラッキング補正)。これにより、変更後のズーム位置で、スリープモードに移行する前のピント状態を再現させることができる。
レンズ制御部37は、例えば電源オン操作時、カメラボディ2から交換レンズ3へ電力供給が開始されると、フォーカシングレンズ33の位置検出の基準にする基準位置P(図3)を検出する。例えば、フォーカシングレンズ33を無限遠方向に移動させて、基準位置Pに設けた不図示のセンサ部をフォーカシングレンズ33が通過した時点の励磁位相をレンズ制御部37内のメモリ(不図示)に記録する。また、レンズ制御部37は、これ以降のフォーカシングレンズ33の位置を、この基準位置Pからどの向きに何パルス分移動させたかによって管理する。
なお、レンズ制御部37は、フォーカシングレンズ33を無限遠方向に移動させても基準位置Pが見つからない場合、フォーカシングレンズ33を至近方向に移動させて基準位置Pを見つける。
<フローチャートの説明>
上述したカメラ1のカメラボディ2から交換レンズ3への電力供給開始時の処理手順について、図5のフローチャートを参照して説明する。図5において、左側にカメラボディ2側の処理の流れを示し、右側に交換レンズ3側の処理の流れを示す。
<ボディ制御部21の処理>
カメラボディ2のボディ制御部21は、操作部材28を構成するメインスイッチによる電源オン操作が行われ、電力供給を開始した場合に図5による処理を起動させる。ボディ制御部21は、電源オフ操作が行われるまで図5による処理を繰り返し実行する。図5のステップS10において、ボディ制御部21は、交換レンズ3のレンズ制御部37へ電源オン情報を通知してステップS20へ進む。電源オン情報は、例えば、電源オン操作に伴ってカメラボディ2から交換レンズ3へ電力供給を開始するのか、スリープモードからの復帰に伴ってカメラボディ2から交換レンズ3へ電力供給を開始するのか、を知らせる情報である。
ステップS20において、ボディ制御部21は、フォーカシングレンズ33の移動が終了したか否かを判定する。ボディ制御部21は、交換レンズ3からフォーカシングレンズ33の移動終了が通知された場合にステップS20を肯定判定してステップS30へ進む。ボディ制御部21は、交換レンズ3からフォーカシングレンズ33の移動終了が通知されない場合には、ステップS20を否定判定し、フォーカシングレンズ33の移動終了を待つ。
ステップS30において、ボディ制御部21は、通常処理を行ってステップS40へ進む。通常処理は、カメラボディ2における撮影に必要な処理の全般をいう。ステップS40において、ボディ制御部21は、スリープモードへ移行するか否かを判定する。ボディ制御部21は、無操作状態のまま所定時間が経過した場合にステップS40を肯定判定してステップS50へ進む。ボディ制御部21は、無操作状態で所定時間が経過していない場合には、ステップS40を否定判定してステップS30へ戻り、通常処理を行う。
ステップS50において、ボディ制御部21は、交換レンズ3へスリープモードへの移行を通知する。この通知は、スリープモードへ移行することの予告であり、交換レンズ3において、フォーカシングレンズ33の位置を管理するための情報をレンズメモリ38に記録させるために行う。
ステップS60において、ボディ制御部21は、交換レンズ3においてレンズメモリ38への情報記録が終了したか否かを判定する。ボディ制御部21は、交換レンズ3からフォーカシングレンズ33の位置情報の記録終了が通知された場合にステップS60を肯定判定してステップS70へ進む。ボディ制御部21は、交換レンズ3からフォーカシングレンズ33の位置情報の記録終了が通知されない場合には、ステップS60を否定判定し、記録終了を待つ。
ステップS70において、ボディ制御部21はスリープモードへ移行する。具体的には、ボディ制御部21は、液晶表示器27に対する表示や交換レンズ3への電力供給等を停止させて省電力状態とし、この状態でユーザーによる操作を待つ。
ステップS80において、ボディ制御部21は、スリープモードから復帰するか否かを判定する。ボディ制御部21は、操作部材28が操作された場合にステップS80を肯定判定してステップS90へ進む。ボディ制御部21は、操作部材28が操作されない場合には、ステップS80を否定判定し、操作部材28に対する操作を待つ。
ステップS90において、ボディ制御部21は、スリープモードから復帰する。具体的には、ボディ制御部21は、液晶表示器27に対する表示や交換レンズ3への電力供給等を開始させてステップS10へ戻る。ステップS10へ戻ったボディ制御部21は、スリープモードからの復帰に伴ってカメラボディ2から交換レンズ3へ電力供給を開始する旨を交換レンズ3へ知らせる。
<レンズ制御部37の処理>
交換レンズ3のレンズ制御部37は、カメラボディ2から交換レンズ3へ電力供給が開始された場合に、図5による処理を起動させる。図5のステップS310において、レンズ制御部37は、カメラボディ2から通知された電源オン情報に基づき、スリープモードからの復帰か否かを判定する。レンズ制御部37は、スリープモードからの復帰である場合にステップS310を肯定判定してステップS340へ進み、スリープモードからの復帰でない場合(例えば、電源オン操作に伴ってカメラボディ2から交換レンズ3へ電力供給が開始された)にステップS310を否定判定してステップS320へ進む。
ステップS320へ進むのは、電源オン操作に伴って電力供給が開始された場合である。レンズ制御部37は、ステップS320において、フォーカシングレンズ33を基準位置P(図3)へ移動させてステップS330へ進む。本実施の形態では、基準位置Pを、フォーカシングレンズ33の位置検出の基準点とする。
レンズ制御部37は、レンズメモリ38にフォーカシングレンズ33の位置が記憶されている場合、記憶されている位置に基づき、フォーカシングレンズ33を移動する向きを決めることができる。例えば、レンズメモリ38に記憶されているフォーカシングレンズ33の位置が、基準位置Pよりも無限遠方向に移動された位置である場合には、レンズ制御部37は、フォーカシングレンズ33を至近方向へ移動させる。これにより、フォーカシングレンズ33を無駄に移動させることなしに、基準位置P(図3)へ移動させることができる。
ステップS330において、レンズ制御部37は、カメラボディ2へフォーカシングレンズ33の移動終了を通知する。この通知は、カメラボディ2において通常処理へ進む合図となる。レンズ制御部37はさらに、レンズメモリ38に記憶されているフォーカシングレンズ33の位置を管理するための情報(フォーカシングレンズ33の位置、ステッピングモータに対する励磁位相、およびズームレンズ32の位置)を無効にしてステップS360へ進む。ここで、無効にするとは、レンズメモリ38に記憶されている情報を消去してもよいし、記憶されている情報を消去せずに、その使用を禁じるためのフラグをセットしてもよいし、記憶されている情報を無効の意味を示すデータに書き替えてもよい。
ステップS340へ進むのは、スリープモードからの復帰に伴って電力供給が開始された場合である。ステップS340において、レンズ制御部37は、レンズメモリ38に記憶されているフォーカシングレンズ33の位置を管理するための情報(フォーカシングレンズ33の位置、ステッピングモータに対する励磁位相、およびズームレンズ32の位置)に基づき、スリープモードに移行する前のフォーカシングレンズ33の位置(前回位置と呼ぶ)へフォーカシングレンズ33を移動制御してステップS350へ進む。
なお、レンズ制御部37は、フォーカシングレンズ33の位置を管理するための情報がレンズメモリ38に記憶されていない場合や、上記情報がレンズメモリ38に記憶されているものの無効にされている場合には、上記ステップS320の場合と同様の処理を行ってステップS360へ進む。
ステップS350において、レンズ制御部37は、カメラボディ2へフォーカシングレンズ33の移動終了を通知する。この通知は、カメラボディ2において通常処理へ進む合図となる。レンズ制御部37はさらに、レンズメモリ38に記憶されているフォーカシングレンズ33の位置を管理するための情報を無効にしてステップS360へ進む。無効にする点は、上記ステップS330の場合と同様である。
ステップS360において、レンズ制御部37は、通常処理を行ってステップS370へ進む。通常処理は、交換レンズ3における撮影に必要な処理の全般をいう。ステップS370において、レンズ制御部37は、カメラボディ2からスリープモードへの移行が通知されたか否かを判定する。レンズ制御部37は、カメラボディ2からスリープモードへ移行する旨(すなわち予告)が通知された場合にステップS370を肯定判定してステップS380へ進む。レンズ制御部37は、カメラボディ2からスリープモードに移行する旨が通知されない場合には、ステップS370を否定判定してステップS360へ戻り、通常処理を継続する。
ステップS380において、レンズ制御部37は、フォーカシングレンズ33の位置を管理するための情報(フォーカシングレンズ33の位置、ステッピングモータに対する励磁位相、およびズームレンズ32の位置)をレンズメモリ38に記録してステップS390へ進む。カメラボディ2からスリープモードへ移行する旨が通知された後、すなわちスリープモードへの移行時点でレンズメモリ38に情報を記録することで、フォーカシングレンズ33を移動させる毎にレンズメモリ38に情報を記録する場合に比べて、レンズメモリ38に対する記録回数を少なく抑えることができる。
ステップS390において、レンズ制御部37は、レンズメモリ38への記録が終了したことをカメラボディ2へ通知して図5による処理を終了する。この通知は、カメラボディ2においてスリープモードに移行する合図となる。
なお、カメラボディ2側で電源オフ操作が行われた場合、レンズ制御部37は、カメラボディ2から電力供給が停止されることによって図5による処理を終了する。この場合には、フォーカシングレンズ33の位置を管理するための情報(フォーカシングレンズ33の位置、ステッピングモータに対する励磁位相、およびズームレンズ32の位置)をレンズメモリ38に記録することなく図5による処理を終了する。
以上説明した図5による処理を行うようにしたので、カメラ1は、交換レンズ3にアブソリュートタイプのエンコーダを備えなくても、フォーカシングレンズ33の位置を適切に管理することができる。例えば、カメラボディ2がスリープモードに移行して交換レンズ3に対する電力供給が停止されても、カメラボディ2がスリープモードから復帰した場合には、交換レンズ3は、レンズメモリ38に記憶されている位置情報に基づいてフォーカシングレンズ33を適切に移動制御することができる。
<カメラボディ2に交換レンズ3を装着した場合>
交換レンズ3が装着されていないカメラボディ2に交換レンズ3を装着した場合において、カメラボディ2から交換レンズ3に対して一時的に電力供給が行われる場合には、レンズ制御部37は以下の処理を行なってもよい。すなわち、レンズ制御部37は、レンズメモリ38に記憶されているフォーカシングレンズ33の位置を管理するための情報(フォーカシングレンズ33の位置、ステッピングモータに対する励磁位相、およびズームレンズ32の位置)を無効にする。無効にする点は、上記ステップS330の場合と同様である。
スリープモード中にカメラボディ2に対して別の交換レンズ3が装着される場合には、交換レンズ3に対する振動などによってステッピングモータのローターが回り、フォーカシングレンズ33の位置がレンズメモリ38に記憶されている情報と整合しなくなる場合も想定される。このため、カメラボディ2から外された交換レンズ3のレンズメモリ38に記憶されている位置情報を使用しないようにする。レンズ制御部37は、スリープモード中に交換レンズ3が装着された場合は、レンズメモリ38に記憶されているフォーカシングレンズ33の位置を管理するための情報を無効にすべく、上記処理を行う。
これにより、スリープモード中にカメラボディ2に装着された交換レンズ3では、レンズ制御部37が、スリープモードからの復帰時にステップS320と同様の処理を行ってステップS360へ進むので、確実にフォーカシングレンズ33を基準位置Pへ移動させることができる。
以上説明した実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)カメラ1を構成する交換レンズ3は、例えば焦点位置などの光学的条件を変更するフォーカシングレンズ33の位置を移動制御するフォーカシングレンズ駆動モータ331と、フォーカシングレンズ33の位置情報を検出するレンズ制御部37と、情報を記憶するレンズメモリ38と、カメラボディ2との間で通信を行う送受信部39と、カメラボディ2が例えばスリープモードに変化することの予告が送受信部39により通知された場合に、レンズ制御部37によって検出された位置情報をレンズメモリ38に記録するレンズ制御部37とを備える。これにより、アブソリュートタイプのエンコーダを備えなくても、フォーカシングレンズ33の位置を適切に管理することができる。例えば、カメラボディ2がスリープモードに移行して交換レンズ3に対する電力供給が停止されても、交換レンズ3は、カメラボディ2がスリープモードから復帰した場合に交換レンズ3のレンズメモリ38に記憶されている位置情報に基づいてフォーカシングレンズ33を移動制御することができる。
(2)交換レンズ3において、レンズ制御部37は、レンズメモリ38に対する位置情報の記録が終了したことを送受信部39によりカメラボディ2へ通知するようにした。これにより、カメラボディ2は、この通知を待ってスリープモードに移行することが可能になる。
(3)交換レンズ3において、カメラボディ2がスリープモードに移行すると、カメラボディ2からの電力供給が停止されるが、交換レンズ3のレンズメモリ38は、電力供給が停止されても記憶した情報を保持する。これにより、スリープモード中は交換レンズ3への電力供給が不要で省電効果を高めることができる。また、スリープモード中にレンズメモリ38の位置情報が消失することもない。
(4)交換レンズ3において、レンズ制御部37は、位置情報として相対的な値を検出するので、アブソリュートタイプのエンコーダを備えなくても、フォーカシングレンズ33の位置を適切に管理することができる。
(5)交換レンズ3において、送受信部39は、スリープモードからの復帰に伴ってカメラボディ2が電力供給を開始する第1情報、または、電源オン操作に伴ってカメラボディ2が電力供給を開始する第2情報をカメラボディ2から受ける。レンズ制御部37は、送受信部39が第1情報を受けた場合と第2情報を受けた場合とで、フォーカシングレンズ33に異なる移動制御を行うようにした。これにより、例えば第1情報を受けた場合にフォーカシングレンズ33を前回の位置へ移動制御し、第2情報を受けた場合にはフォーカシングレンズ33を基準位置P(図3)へ移動制御することが可能になる。
(6)交換レンズ3において、レンズ制御部37は、カメラボディ2から電力供給が開始されると、レンズメモリ38に記憶されている位置情報を消去等、または使用禁止にする。これにより、古い位置情報に基づくフォーカシングレンズ33の移動制御を避けることができる。
(7)交換レンズ3において、送受信部39が第1情報を受けた場合、レンズ制御部37は、レンズメモリ38に記憶されている位置情報を用いてフォーカシングレンズ33を移動制御する。また、レンズ制御部37は、レンズ制御部37によって用いられた後の位置情報を消去等、または使用禁止にする。これにより、スリープモードからの復帰に伴ってカメラボディ2が電力供給を開始した場合には、交換レンズ3では、レンズメモリ38に記憶されている位置情報を用いてフォーカシングレンズ33を移動制御することができる。
(8)交換レンズ3において、送受信部39が第2情報を受けた場合、レンズ制御部37は、フォーカシングレンズ33を基準位置へ移動制御する。また、レンズ制御部37は、レンズメモリ38に記憶されている位置情報を消去等、または使用禁止にする。これにより、交換レンズ3では、レンズメモリ38に記憶されている位置情報を用いないでフォーカシングレンズ33を移動制御することができる。
(9)交換レンズ3において、送受信部39は、カメラボディ2に対する交換レンズ3の装着に伴って電力供給を開始する第3情報をカメラボディ2から受ける。送受信部39が第3情報を受けた場合、レンズ制御部37は、レンズメモリ38に記憶されている位置情報を消去等、または使用禁止にする。これにより、交換レンズ3では、カメラボディ2から一旦外された場合において、レンズメモリ38に記憶されている位置情報を用いないようにすることができる。
(10)交換レンズ3において、レンズ制御部37は、フォーカシングレンズ33を基準位置Pへ移動させる際にレンズメモリ38に記憶されている位置情報を用いてフォーカシングレンズ33の移動方向を決定する。また、レンズ制御部37は、レンズ制御部37によって用いられた後の位置情報を消去等、または使用禁止にする。これにより、交換レンズ3では、レンズメモリ38に記憶されている位置情報を用いてフォーカシングレンズ33の移動方向を決めることにより、フォーカシングレンズ33を無駄に移動させることなしに、フォーカシングレンズ33を基準位置Pへ移動させることができる。
(11)カメラボディ2は、交換レンズ3が装着されるボディ側マウント部201と、ボディ側マウント部201に装着されている交換レンズ3との間で通信を行う送受信部29とを備える。これにより、上記(1)〜(10)の交換レンズ3を適切に使用することができる。
(12)カメラボディ2において、交換レンズ3へ電力供給を開始後に電力供給開始の理由を送受信部29により交換レンズ3へ通知する。これにより、交換レンズ3では、電力供給開始の理由に合わせて、フォーカシングレンズ33に対して異なる移動制御を行うことができる。
(13)カメラボディ2において、スリープモードからの復帰に伴う電力供給の開始、または、電源オン操作に伴う電力供給の開始を上記理由とした。これにより、交換レンズ3では、電力供給開始の理由に合わせて、フォーカシングレンズ33に対して異なる移動制御を行うことができる。
(14)カメラボディ2において、スリープモードに移行することの予告を送受信部29により交換レンズ3へ通知する。これにより、交換レンズ3では、この通知を受けて、フォーカシングレンズ33の位置情報をレンズメモリ38に記録することができる。
次のような変形も本発明の範囲内であり、変形例の一つ、もしくは複数を上述の実施形態と組み合わせることも可能である。
(変形例1)
以上の説明では、フォーカシングレンズ駆動モータ331としてステッピングモータを用いる場合においてフォーカシングレンズ33の位置を相対的に検出する例を説明した。この代わりに、ズームレンズ駆動モータ321としてステッピングモータを用いる場合において、ズームレンズ32の位置を相対的に検出する場合にも本実施の形態と同様に位置検出を行うことができる。
(変形例2)
上記実施の形態の技術を、フォーカシングレンズ駆動モータ331として超音波モータを用いる場合にも応用することができる。例えば、スリープモードに移行する前に、最適化した超音波モータの起動周波数帯の情報をレンズメモリ38に記録しておき、スリープモードから復帰した後に、レンズメモリ38に記録した起動周波数帯の情報に基づき、超音波モータに対する駆動を適切に行うことができる。
(変形例3)
上述した図5のステップS20において、ボディ制御部21は、交換レンズ3からフォーカシングレンズ33の移動終了が通知されない場合でも、所定時間(例えば0.5秒)が経過するとステップS30へ進むように構成してもよい。これにより、カメラボディ2を、フォーカシングレンズ33の移動終了を通知しないタイプの交換レンズと組み合わせる場合にも使用することが可能になる。
また、上述した図5のステップS60において、ボディ制御部21は、交換レンズ3からフォーカシングレンズ33の位置情報の記録終了が通知されない場合でも、所定時間(例えば0.5秒)が経過するとステップS70へ進むように構成してもよい。これにより、カメラボディ2を、フォーカシングレンズ33の位置情報の記録終了を通知しないタイプの交換レンズと組み合わせる場合にも使用することが可能になる。
上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
1…カメラ、
2…カメラボディ、
3…交換レンズ、
21…ボディ制御部、
22…撮像素子、
29、39…送受信部、
32…ズームレンズ、
33…フォーカシングレンズ、
37…レンズ制御部、
38…レンズメモリ、
322…ズームレンズ用エンコーダ

Claims (12)

  1. 光学系、及び、絞りの少なくとも一方の位置を検出する検出部と、
    カメラボディが待機状態になる前に前記カメラボディから第1信号を受信する送受信部と、
    前記送受信部が前記第1信号を受信した後、前記検出部が検出した前記位置に関する位置情報を記憶媒体に記憶させるように制御する制御部とを有する交換レンズ。
  2. 請求項1に記載の交換レンズにおいて、
    前記送受信部は、前記制御部により前記位置情報を記憶媒体に記憶させる制御が完了した後、前記カメラボディに第2信号を送信する交換レンズ。
  3. 請求項1または請求項2に記載の交換レンズにおいて、
    前記記憶媒体は、前記カメラボディからの電力供給が停止されても記憶した前記位置情報を保持する交換レンズ。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の交換レンズにおいて、
    前記送受信部は、前記カメラボディが待機状態から復帰したとき前記カメラボディから第1情報を受信し、前記カメラボディが電源オフ状態から電源オン状態になったとき前記カメラボディから第2情報を受信し、
    前記制御部は、前記送受信部が前記第1情報を受信した場合と前記第2情報を受信した場合とで異なる制御を行う交換レンズ。
  5. 請求項4に記載の交換レンズにおいて、
    前記検出部は、前記光学系、及び、前記絞りの少なくとも一方の相対的な値を検出する交換レンズ。
  6. 請求項5に記載の交換レンズにおいて、
    前記光学系、及び、前記絞りの少なくとも一方が基準位置にあることを検出する基準位置検出部を有し、
    前記検出部は、前記光学系、及び、前記絞りの少なくとも一方の前記基準位置からの相対的な値を検出する交換レンズ。
  7. 請求項6に記載の交換レンズにおいて、
    前記制御部は、前記カメラボディから電力供給が開始されると、前記記憶媒体に記憶されている前記位置情報を無効にする交換レンズ。
  8. 請求項6または7に記載の交換レンズにおいて、
    前記送受信部が前記第1情報を受信した場合、前記制御部は、前記記憶媒体に記憶されている前記位置情報を用いて前記光学系、及び、前記絞りの少なくとも一方を制御した後に前記位置情報を無効にする交換レンズ。
  9. 請求項6から請求項8までのいずれか一項に記載の交換レンズにおいて、
    前記送受信部が前記第2情報を受信した場合、前記制御部は、前記光学系、及び、前記絞りの少なくとも一方を前記基準位置に移動させる制御を行い、前記記憶媒体に記憶されている前記位置情報を無効にする交換レンズ。
  10. 請求項6から請求項9までのいずれか一項に記載の交換レンズにおいて、
    前記送受信部は、前記カメラボディに前記交換レンズが装着されたとき前記カメラボディから第3情報を受信し、
    前記送受信部が前記第3情報を受信した場合、前記制御部は、前記記憶媒体に記憶されている前記位置情報を無効にする交換レンズ。
  11. 請求項6または請求項10に記載の交換レンズにおいて、
    前記制御部は、前記光学系、及び、前記絞りの少なくとも一方を前記基準位置に移動させる際に前記記憶媒体に記憶されている前記位置情報を用いて前記光学系、及び、前記絞りの少なくとも一方の移動方向を決定した後に前記位置情報を無効にする交換レンズ。
  12. 請求項1から請求項11までのいずれか一項に記載の交換レンズと、
    前記交換レンズが装着されるカメラボディとを有するカメラ。
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