JP2001091989A - 閃光制御装置 - Google Patents
閃光制御装置Info
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- JP2001091989A JP2001091989A JP27162699A JP27162699A JP2001091989A JP 2001091989 A JP2001091989 A JP 2001091989A JP 27162699 A JP27162699 A JP 27162699A JP 27162699 A JP27162699 A JP 27162699A JP 2001091989 A JP2001091989 A JP 2001091989A
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Abstract
途中からやり直したりした場合であっても、本発光量指
示値に対して、正確な本発光量を算出可能な閃光制御装
置を提供する。 【解決手段】 予備発光及び本発光を行う閃光発光部3
6と、閃光発光部36に予備発光及び本発光を行わせる
閃光制御部(30,35)と、予備発光時の被写体から
の反射光を測光する閃光測光部22と、閃光測光部22
の出力に基づいて、閃光発光部36で本発光量を算出す
るための本発光量指示値(logkgn)を演算する指
示値演算部(30,S121)と、閃光発光部36で本
発光量を算出するための基準発光量に関する指定情報
(stn)を設定する指定情報設定部30と、を備え
た。
Description
に制御する閃光制御装置に関するものである。
フカメラに主に採用されている閃光発光器(以下SBと
呼ぶ)の自動調光を行う、いわゆるTTL調光方式と呼
ばれるものがある。この方式は、SBから発光し、被写
体から反射してきた光束を撮影レンズを通してリアルタ
イムで測光し、発光量が適量に達したときに、SB発光
をストップさせる方式である。この方式は、撮影レンズ
を通った光を測光するので、撮影される領域と測光する
領域のずれ(パララックス)が無いことや、撮影者が絞
り値を自由に設定可能である点が特に優れている。
メラ等に採用されているものに、フラッシュマチック方
式がある。この方式は、被写体距離X、絞り値F、及
び、SB光のガイドナンバーGNとが、以下の数式1の
関係が成り立つことを利用して、撮影時の被写体距離X
とカメラに備わったSBのガイドナンバーGNとから撮
影時の絞り値Fを算出するものである。
写体からの反射SB光が更に撮像面又はフィルム面で拡
散反射された光を測光しているために、電子カメラの撮
像部のように、SB光をほとんど拡散反射させないもの
においては、うまく制御することができないといった問
題点がある。しかし、後者のフラッシュマチック方式で
は、撮影者は、絞り値を自由に選択することができない
ために、一眼レフカメラ等の高機能カメラには採用する
ことができなかった。
置では、以下のようなTTL調光の技術を開示してい
る。 (1)撮影の本発光に先立って行う予備発光時に、カメ
ラ側では撮像面からの反射ではなく、別の場所に設けた
受光部で測光し、その受光量から本発光量を演算する。 (2)図21に示すように、カメラ本体61は、外付け
フラッシュ63に、本発光量を予備発光量の倍数値(比
r)として指示する。 (3)外付けフラッシュ63は、予備発光量を自分で測
定しておき、カメラ本体61からの倍数値を基にして本
発光量を算出し、その発光量で発光する。
の装置では、SB側での予備発光量の測定はよいとし
て、カメラ側での予備発光測定は、必ずしもうまく行く
とは限らない。例えば、(1)予備発光の最初の方は、
発光管のウォームアップ用として測光しない、(2)測
光ICのゲイン設定が適切でなく、反射光を測光できな
かった、(3)被写体の反射率が標準よりも高かったり
低かったりして、測光ダイナミックレンジ内に入らなか
った、等々である。
できないので、再度予備発光を行ったり、途中からやり
直したりする。すると、カメラ側で測光した予備発光量
と、SB側で測光した予備発光量がずれてしまい、カメ
ラからの指示値に対して、正確な本発光量が算出できな
くなってしまう。
ても、正確に本発光量を算出可能な閃光制御装置を提供
することである。
に、請求項1の発明は、予備発光及び本発光を行う閃光
発光部(36)と、前記閃光発光部に予備発光及び本発
光を行わせる閃光制御部(30,35)と、予備発光時
の被写体からの反射光を測光する閃光測光部と(2
2)、前記閃光測光部の出力に基づいて、前記閃光発光
部で本発光量を算出するための本発光量指示値(log
kgn)を演算する指示値演算部(30,S121)
と、前記閃光発光部で本発光量を算出するための基準発
光量に関する指定情報(stn)を設定する指定情報設
定部(30)と、を備えた閃光制御装置である。
制御装置において、前記閃光発光部は、予備発光時に所
定発光量の小発光を繰り返して行うこと、を特徴とする
閃光制御装置である。
制御装置において、前記指定情報設定部は、前記基準発
光量の指定として、予備発光時に行った小発光数のう
ち、無効となる回数を設定すること、を特徴とする閃光
制御装置である。
制御装置において、前記指定情報設定部は、予備発光時
に行った小発光のうち、1回目から所定数までの小発光
を無効として設定すること、を特徴とする閃光制御装置
である。
制御装置において、前記閃光制御部は、前記閃光測光部
が予備発光測光を失敗したときは(S114,S11
5)、前記閃光発光部に再度予備発光を行わせること
(S113)、を特徴とする閃光制御装置である。
制御装置において、前記指定情報設定部は、再度予備発
光を行った場合には、1回目から最初の予備発光終了ま
での小発光を無効として設定すること、を特徴とする閃
光制御装置である。
制御装置において、前記指定情報設定部は、予備発光時
の無効発光量を示す情報、及び、有効な予備発光量と本
発光量とを関連づける情報を設定すること、を特徴とす
る閃光制御装置である。
制御装置において、前記閃光発光部(36)は、装置本
体(51)の外部に外付けされており(53)、前記指
示値演算部で演算された指示値及び前記指定情報設定部
で設定された指定情報を、前記閃光発光部に伝達する伝
達部(S122)を備え、前記閃光発光部は、前記伝達
部が情報伝達に失敗した場合には(S301,NO)、
本発光時に予め定められた別の発光制御を行うこと(S
303,S305)、を特徴とする閃光制御装置であ
る。
制御装置において、前記閃光発光部は、予備発光終了後
から所定時間内に、前記伝達部からの情報が来ないか
(S301,NO)、又は、前記伝達部からの情報が来
る前に、本発光開始の指示が来たときには(S30
4)、予め定められた別の発光制御を行うこと(S30
3,S305)、を特徴とする閃光制御装置である。
9に記載の閃光制御装置において、前記閃光発光部は、
本発光量を演算できない場合には、外部調光方式で制御
を行うこと(S303,S305)、を特徴とする閃光
制御装置である。請求項11の発明は、請求項1から請
求項10までのいずれか1項に記載の閃光制御装置にお
いて、前記閃光測光部は、TTL調光を行なうこと、を
特徴とする閃光制御装置である。請求項12の発明は、
請求項1から請求項11までのいずれか1項に記載の閃
光制御装置において、撮像素子を用いる電子スチルカメ
ラに使用すること、を特徴とする閃光制御装置である。
本発明の実施の形態をあげて、さらに詳しく説明する。
図1は、本発明によるカメラの閃光制御装置の実施形態
の光学系を示した図である。撮影レンズ1を通過した光
束は、メインミラー2によって折り曲げられ、拡散スク
リーン3上にいったん結像する。その後に、コンデンサ
レンズ4、ペンタプリズム5、接眼レンズ6を通って撮
影者の目に到達する。一方、拡散スクリーン3によって
拡散された光束の一部は、コンデンサレンズ4、ペンタ
プリズム5、測光用プリズム7、測光用レンズ8を通し
て定常光用の測光素子9上へ再結像される。
カップルド・デバイス)等の受光素子が用いられてお
り、図3(a)に示すように、被写界を22×15の3
30領域に分割して測光し、それぞれの測光値を出力可
能な構造になっている。また、それぞれの領域は、図3
(b)に示すように、R(赤)G(緑)B(青)の3色
の測光セルを持ち、それぞれの色に分解して測光可能に
なっている。
絞られると同時に、メインミラー2が跳ね上げられる。
その後に、予備発光時には、シャッター11上に略結像
され反射された一部の光束を調光用レンズ14を通して
調光素子15へ再結像させ、本発光時は、シャッター1
1を開き、例えばCCD(チャージ・カップルド・デバ
イス)等によって構成される撮像素子12の受光面上に
光束を結像させる。
電流を蓄積するコンデンサ、増幅アンプ等によって構成
され、図5に示すように、領域S1〜S5に5分割され
ており、それぞれ図3のB1〜B5に対応している。
するハーフミラーになっており、透過した光束の一部
は、サブミラー13によって下へ折り曲げられ、セパレ
ータレンズ16を通して、例えばCCD(チャージ・カ
ップルド・デバイス)等によって構成されるAF用セン
サ17へ導かれる。
焦点検出領域F1〜F5についての焦点状態を検出し、
その何れかの領域の焦点が合焦状態になるまで撮影レン
ズ1を駆動する。どの焦点検出領域を合焦させるかは、
撮影者による手動選択、至近選択等がある。
形態の概略の構成を示すブロック図である。カメラ本体
51内の制御は、全てマイクロプロセッサであるカメラ
マイコン30によって制御されている。
図3に示したように、被写界を22×15の330分割
して測光する回路であり、その測光出力は、カメラマイ
コン30へ出力されている。カメラマイコン30は、定
常光測光部21からの出力と、撮影レンズ52に設けら
れたレンズマイコン33内に格納された撮影レンズの開
放F値、焦点距離、射出瞳位置などのレンズ情報、感度
設定部25からの撮像素子12の感度情報等に基づい
て、定常光露出に関する適正露出値を算出し、それを絞
り値とシャッター値とに分解して、絞り制御部27やシ
ャッター11へ出力する。絞り制御部27は、レリーズ
スイッチ26からのレリーズ信号に応じて、絞り10の
絞り込み/復帰の制御を行う。
は、図4に示したように、被写界の5領域についての焦
点状態を検出する。その情報は、カメラマイコン30で
処理され、レンズ駆動量となってレンズ駆動部24へ出
力され、更に、レンズ本体52内のレンズ光学系31を
合焦状態まで駆動する。このとき、レンズ光学系31の
移動量は、距離エンコーダ32によって検出され、レン
ズマイコン31を介して、カメラマイコン30に伝達さ
れる。
値、絞り値、感度値、距離値、閃光発光部36のバウン
ス状態などに基づいて、閃光測光部22の設定ゲインを
算出し、閃光測光部22のゲイン設定を行う。その後
に、カメラマイコン30は、SB本体53内のSBマイ
コン35を通じて、閃光発光部36を予備発光させ、閃
光測光部22は、被写体反射光を積分する。そして、カ
メラマイコン30は、その積分値に基づいて、本発光量
指示値を算出し、再び、SBマイコン35へ本発光量指
示値を出力する。
と、発光モニター部37によって自ら測光した予備発光
値とから本発光量を算出し、撮影時の発光トリガ信号
(X信号)によって発光し、発光量を制御する。
写界に照らし合わせて示した図である。測光素子9は、
被写界のほぼ全面を330分割して測光し、それぞれの
測光値を出力できるようになっている。また、測光領域
を閃光測光部22の分割形状に合わせて平均化した領域
B1〜B5の測光値を出力可能になっている。図3
(b)は、それぞれの測光領域がRGBの3色の測光領
域に分割されている所を示した図である。
を被写界に照らし合わせて示した図である。F1〜F5
の5領域についての焦点状態をそれぞれ検出可能になっ
ている。図4(b)は、焦点検出部23の光学系を詳し
く示した図である。焦点検出部23の光学系は、撮影レ
ンズ1、視野マスク20、フィールドレンズ19、セパ
レータレンズ16、AF用センサ17から構成されてい
る。
域の分割形状を示した図である。シャッター面に入射し
結像した被写体像を、3連の調光用レンズ14により調
光素子15上に再結像させ、S1〜S5の5領域に分割
してそれぞれ光電変換された電荷を蓄積する構成になっ
ている。ここで、S1〜S5の各領域と番号の関係は、
図3(a)における測光領域B1〜B5の各領域の番号
と対応している。
わかりやすく説明した図である。C1〜C5は、それぞ
れ領域S1〜S5の光電流を蓄積する外付けコンデン
サ、SCは、ストップ信号を出すためにS1〜S5の光
電流を加算して蓄積する外付けコンデンサ、Vref
は、温度比例電圧出力端子、stopは、ストップ信号
出力端子、CSR,CSG,CLKは、アンプ・ゲイン
と読み出しチャンネルの設定を切り替えるための端子で
ある。設定方法は、それぞれ図7及び図8のところで説
明する。ISは、蓄積開始/終了を行う端子、DAは、
各領域のアンプ・ゲインを入力する端子、ADは、各領
域の測光積分値の出力端子である。
ゲインの設定方法を示した図である。CSG端子をHレ
ベルにしたまま、CSR端子をLレベルに下げ、その後
に、CLK端子にクロック信号を入力すると、Lレベル
への立ち下がりに同期してチャンネルが切り替わる。C
LK端子がLレベルの間にDA端子を設定ゲインに応じ
た電圧レベルにすることによって、そのチャンネルのゲ
インが設定される。Ch1〜Ch5は、それぞれS1〜
S5に対応している。
値の読み出し方法を示した図である。CSR及びCSG
端子をLレベルに下げた後に、CLK端子にクロック信
号を入力すると、Lレベルへの立ち下がりに同期してチ
ャンネルが切り替わり、各領域の測光積分値が測光値に
応じた電圧レベルとなってAD端子に出力される。
説明した図である。レリーズ信号が入力されて絞り込み
が完了すると、閃光測光部22のゲイン設定(ゲイン設
定1)が行われる。ゲインの算出方法は、後で詳しく説
明する。その後に、閃光発光部36及び閃光測光部22
のウォーム・アップのために、チョップ発光のカラ打ち
が2発行われた後に、IS端子が立ち下げられて、積分
(予備発光積分)が開始されると同時に、予備発光が行
われる。
ョップ発光の回数が所定値になったところで予備発光が
終了し、積分値の読み出し(読み出し1)が行なわれた
後に、IS端子を立ち上げ積分値のリセットを行う。予
備発光時の積分値には、SB光の反射光の他に、定常光
成分も含まれているために、予備発光終了後に定常光の
みの積分を行い、後の演算処理において、定常光成分を
予備発光積分値から差し引く演算を行う。
のゲイン設定を行い、その後に、予備発光のときと同様
に、IS端子を立ち下げ、積分(定常光積分)を行う。
定常光積分のゲイン設定と積分時間については後述す
る。定常光積分が終了したら積分値を読み出し(読み出
し2)た後に、IS端子を立ち上げて積分値をリセット
する。その後、後述するアルゴリズムによって、本発光
量を算出して、その値をSBマイコン35を通じて、閃
光発光部36へ通信し、撮影と同時に本発光制御を行い
撮影が終了する。
た場合の図である。図9に比べて、第1の予備発行後
に、ゲイン設定を変えて行う第2の予備発光が行われる
部分が異なっている。第2の予備発光時のゲイン設定方
法についても後述する。
設定パラメータとゲインについてわかりやすく示した図
である。ゲインは、図5の領域S1〜S5について、そ
れぞれ、以下の数式2に基づいて、別々に設定される。
の数値は、それぞれ領域Sの番号に対応している。ま
た、GaV[i]の値が大きくなるほど、高いゲインが設定さ
れる。数式2の右辺のそれぞれの項について、以下に説
明する。
化量である。図11に示すように、感度(SV)が上が
るに連れてSvVも大きくなり、ゲインが上がる。これ
は、感度が高くなると、適正露光を与え得る距離が遠方
側に伸びるため、予備発光測光も遠方まで対応させるた
めである。しかし、感度が高くても近距離での撮影が行
われる場合もあるので、あまり感度を上げすぎないよう
に、感度1EVの変化に対して、SvV の値は、1以下に
なるよう調整されている。
Np1)による変化量である。装着されるSBやSB配光角
によって、GNp1は、変化するので、その変化分を吸収さ
せ、SBがどの状態にあっても、一定した測光値が得ら
れるようにするためである。そのため、図12に示すよ
うに、GNp1が1EV大きくなると、GnV は、1EV小さ
くなるようになっている。
離にあっても、一定した測光値が得られるようにするた
めである。そのため、図13に示すように、距離が1E
V遠くなる(√2倍の距離)と、XmV も1EV大きくな
るようになっている。
絞り値であっても、一定した測光値が得られるようにす
るためである。そのため、図14に示すように絞り値が
1EV大きくなる(暗くなる)と、AvV も1EV大きく
なるようになっている。
囲光の輝度が高くなると、予備発光中にも、閃光測光部
22に周囲光が入ってしまい、SB反射光の積分値が十
分蓄積される前に、ストップ信号が発生し、積分が終わ
ってしまうことがある。そのため、周囲光の輝度が高い
場合には、その輝度に応じて、その領域のゲインを下げ
ておく。図15に示すように、輝度がBvofset を越えた
ら、その後に、輝度が1EV増す毎に、ゲインを1EV
下げていき、下げ幅がBvVmaxに達したら、BvVをそこで
クリップする。
かで変わる値である。バウンスでない状態(通常の状
態)では0であり、バウンス時は+2EVとする。これ
は、バウンス時は、天井などを介して被写体が照明され
るので、反射光量が少なくなるためである。
で変わる値である。1回目の予備発光では0であるが、
1回目の予備発光で測光値が飽和してしまった場合に
は、この値を−3EVとして、ゲインを下げて、2回目
の予備発光を行う。
に応じて、算出される補正値である。この補正値は、各
エリア毎に求める。実験などによって、あらかじめ算出
式を定めておくようにすればよい。
のカメラマイコン30のプログラムを示したフローチャ
ートである。カメラのレリーズスイッチ26が半押しさ
れることによって、カメラの電源が入り、本プログラム
が実行される。以下ステップ毎に説明する。
光モード、露出モードなど)を読み出す。S102で
は、レンズ通信により、撮影レンズの焦点距離、開放F
値、射出瞳距離、距離データなどを読み出す。S103
では、SB通信により、予備発光1発光当たりの発光量
(GNp1)、SBの状態(バウンス状態か否か)等を読み出
す。S104では、定常光測光を行い、B1〜B5の測
光値等を算出する。S105では、測光値を基に公知の
手法により適正露出値Bvans を算出し、露出モードに応
じて絞り値、シャッター値を算出する。
では、焦点検出の状態に応じてデフォーカス量が0にな
るまでレンズを駆動し、ピントを合わせる。S108で
は、合焦位置での撮影レンズのピント距離を被写体距離
とみなし、その値をレンズマイコン33から読み出す。
S109では、レリーズが全押しされたか否かを判定
し、肯定の場合には、S110に進み、否定の場合に
は、S126へジャンプする。S110では、ミラーア
ップ、絞り込みを行う。
G _PRE を0にセットする。S112では、閃光測光部
22のICゲインを数式2に基づいて算出する。S11
3では、予備発光を行う。詳細は後述する。S114で
は、閃光測光部22の測光値から予備発光やり直し判定
のための演算を行う。やり直し判定は、予備発光のチョ
ップ発光数が1回(カラ打ち除く)でストップし、か
つ、S1〜S5の各積分値IGpre[i]が一つでも、あらか
じめ記憶された飽和レベルに達していたら、やり直しと
する。S115では、やり直しか否かの判定を行い、肯
定の場合には、S116へ進み、否定の場合には、S1
18へ進む。
G _PRE を1にセットする。S117では、やり直しゲ
イン値ReV を−3にセットする。S118では、定常光
積分を行い積分値IGtei[1]〜IGtei[5]を読み出す。定常
光積分は、ゲイン設定及び積分時間を予備発光の場合と
等しく設定する。つまり、図9において、tpre=tteiと
する。S119では、予備発光などで求められた積分値
から、各調光領域S1〜S5におけるGV[1] 〜GV[5] を
算出する。GV[i](i=1..5) とは、各領域における被写体
反射率に関係する変数であり、単位EVで表したもので
ある。GV[i] は、以下の数式3によって求める。
す。IGstopは、ストップ信号が出るときのIG[i] の理論
値である。IG[i]=IGpre[i]-IGtei[i](IG[i]>0)である。
S120では、GV[i] の結果などを基に、後に説明する
手法により、各領域の重みwt[i] とレベル補正値delyaY
を算出する。S121では、以下の数式4により、撮影
時の本発光量指示値logkgnを算出する。
光量の何倍とするかを指定する変数であり、その倍数値
を2の対数に圧縮して示したものである。ここで、log2
は2を底とした対数、Cは、オフセット値である。S1
22では、本発光量指示値logkgnと無効プリ発光回数st
n を、SBマイコン35へ通信により伝達する。無効プ
リ発光回数stn は、予備発光やり直しがなかった場合に
は、カラ打ち回数(2回)、やり直した場合には、カラ
打ち回数と1回目の予備発光回数(1回)の和となる。
S123では、シャッターを開く。S124では、閃光
発光部36により、本発光の発光量制御、撮像素子12
への露出を行う。
を初期位置に復帰させる。S126では、半押しタイマ
ー起動後、所定時間経過したか否かを判別し、所定時間
内であれば、ステップS101へ戻って処理を繰り返
し、タイマー切れであれば、処理を終了する。
の予備発光の方法を示したフローチャートである。S2
01では、以下の数式5によって、実際に調光素子15
に設定するゲインDApre[i]を算出する。
レベルの基準値、pre _gammmaは、ガンマ調整値、T
は、現在の温度、Trefは、調整時の温度をそれぞれ示し
ている。また、-GaV[i] とマイナスになっている理由
は、図6に示した調光素子15のDA端子電圧を低くす
ると、ゲインが高くなる仕様のためである。
03では、trpeの計時を開始する。IS=Lとして積分
を開始する。S204では、プリ発光数を示す変数Qpre
に0をセットする。
06では、発光量GNp1でチョップ発光する。S207で
は、ストップ信号が出たかを判定し、肯定の場合には、
S209にジャンプし、否定の場合には、S208へ進
む。S208では、プリ発光数がQpremax 回に達したか
を判定し、肯定の場合には、S209に進み、否定の場
合には、S205へ戻る。S209では、tpreの計時を
終了する。S210では、積分値IGpre[i]を読み出し、
IGpre[i]へ格納した後に、リターンする。
、deltaY算出方法について説明する。まず、数式3で
求められた各領域のGV[i] を用いて、各領域の被写体反
射率RefEV[i]を、数式6を用いて算出する。
AVは、撮影絞り値(単位は、AV)である。ここで、Re
fEV[i]は、反射率が標準値であった場合は0、反射率が
標準よりも+1段高かった場合は+1、同様に、−1段
低かった場合には−1となるような変数である。
各領域に対する重み付け数RefG[i]を数式7を用いて算
出する。
を求める関数である。RefG[i] は、図19に示すよう
に、被写体の反射率が標準値の場合には、1、また、標
準値からから離れるに従って小さくなっていく変数であ
る。次に、数式8により、RefG[i] を規格化し、各領域
対する重みwt[i] を算出する。
[i] (i=1..5)の総和を求める関数である。次に、数式6
で求めたRefEV[i]を再び用いて、数式9により被写界全
体での反射率補正値RefMain を算出する。
であり、log2は、2の対数を表す関数である。次いで、
RefMain を用いて、本発光量補正値deltaYを、数式10
により算出する。
こで、krm は、反射率の補正度合いを調節する定数であ
りkrm =0.5程度の数値を用いるが、必要に応じて変
更可能にしてもよい。
の本発光の動作を示したフローチャートである。S30
1では、本発光量演算のためのlogkgn、stn が通信され
たか否かを判定し、肯定の場合には、S302に進み、
否定の場合には、S303へ進む。S302では、本発
光量を算出する。S303では、通信データが来ない場
合には外部調光モードにセットする。外部調光モードと
は、SB本体53に内蔵されたセンサ(不図示)によっ
て被写体からの反射光を検出し、その反射光が一定値に
達したら、発光をストップするモードである。S304
では、発光トリガ(X信号)が来たかを判定し、肯定の
場合には、S305に進み、否定の場合には、S301
へ戻る。S305では、セットされたモードで本発光制
御を行う。
く、種々の変形や変更が可能であって、それも本発明の
均等の範囲内である。 (1)CCD等の撮像素子を用いた電子スチルカメラを
例にして説明したが、銀塩フィルムを露光するカメラに
も同様に適用することができる。 (2)外付けのSBを例にして説明したが、内蔵SBに
も適用できる。SBは、1灯の場合を例にしたが、多灯
の場合にも適用できる。
のであり、この場合には、発光の繰り返しの周期が短い
ので、小発光の繰り返し回数を、最初から何秒をカット
する等と時間で指定すればよい。 (4)無効にする小発光は、1回目から所定数までと指
定した例で説明したが、何発光目から何発光目までのよ
うな指定の方法でもよい。また、最後の小発光を除いた
回数を指定することもできる。また、無効となる小発光
を指定する例で説明したが、「何発光目から何個を使用
する」という有効な個数を指定してもよい。
閃光発光部で本発光量を算出するための本発光量指示値
を演算すると共に、その本発光量を算出するための基準
発光量に関する指定情報を設定するようにしたので、測
光が失敗して、再度予備発光を行ったり、途中からやり
直したりした場合であっても、本発光量指示値に対し
て、正確な本発光量の算出が可能となった。
を示した図である。
ロック図である。
の分割形状を示す図である。
領域と光学系を示した図である。
光学系及び分割形状を示した図である。
子とその動作をわかりやすく示した図である。
子とその動作をわかりやすく示した図である。
子とその動作をわかりやすく示した図である。
かりやすく説明した図である。
わかりやすく説明した図である。
ゲインの関係を簡潔に示した図である。
ゲインの関係を簡潔に示した図である。
SB光の到達距離との関係を簡潔に示した図である。
ゲインの関係を簡潔に示した図である。
SB光の到達距離との関係を簡潔に示した図である。
フローチャートである。
フローチャートである。
フローチャートである。
ある。
ある。
る。
Claims (12)
- 【請求項1】 予備発光及び本発光を行う閃光発光部
と、 前記閃光発光部に予備発光及び本発光を行わせる閃光制
御部と、 予備発光時の被写体からの反射光を測光する閃光測光部
と、 前記閃光測光部の出力に基づいて、前記閃光発光部で本
発光量を算出するための本発光量指示値を演算する指示
値演算部と、 前記閃光発光部で本発光量を算出するための基準発光量
に関する指定情報を設定する指定情報設定部と、を備え
た閃光制御装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の閃光制御装置におい
て、 前記閃光発光部は、予備発光時に所定発光量の小発光を
繰り返して行うこと、を特徴とする閃光制御装置。 - 【請求項3】 請求項2に記載の閃光制御装置におい
て、 前記指定情報設定部は、前記基準発光量の指定として、
予備発光時に行った小発光数のうち、無効となる回数を
設定すること、を特徴とする閃光制御装置。 - 【請求項4】 請求項3に記載の閃光制御装置におい
て、 前記指定情報設定部は、予備発光時に行った小発光のう
ち、1回目から所定数までの小発光を無効として設定す
ること、を特徴とする閃光制御装置。 - 【請求項5】 請求項1に記載の閃光制御装置におい
て、 前記閃光制御部は、前記閃光測光部が予備発光測光を失
敗したときは、前記閃光発光部に再度予備発光を行わせ
ること、を特徴とする閃光制御装置。 - 【請求項6】 請求項5に記載の閃光制御装置におい
て、 前記指定情報設定部は、再度予備発光を行った場合に
は、1回目から最初の予備発光終了までの小発光を無効
として設定すること、を特徴とする閃光制御装置。 - 【請求項7】 請求項1に記載の閃光制御装置におい
て、 前記指定情報設定部は、予備発光時の無効発光量を示す
情報、及び、有効な予備発光量と本発光量とを関連づけ
る情報を設定すること、を特徴とする閃光制御装置。 - 【請求項8】 請求項1に記載の閃光制御装置におい
て、 前記閃光発光部は、装置本体の外部に外付けされてお
り、 前記指示値演算部で演算された指示値及び前記指定情報
設定部で設定された指定情報を、前記閃光発光部に伝達
する伝達部を備え、 前記閃光発光部は、前記伝達部が情報伝達に失敗した場
合には、本発光時に予め定められた別の発光制御を行う
こと、を特徴とする閃光制御装置。 - 【請求項9】 請求項1に記載の閃光制御装置におい
て、 前記閃光発光部は、予備発光終了後から所定時間内に、
前記伝達部からの情報が来ないか、又は、前記伝達部か
らの情報が来る前に、本発光開始の指示が来たときに
は、予め定められた別の発光制御を行うこと、を特徴と
する閃光制御装置。 - 【請求項10】 請求項8又は請求項9に記載の閃光制
御装置において、 前記閃光発光部は、本発光量を演算できない場合には、
外部調光方式で制御を行うこと、を特徴とする閃光制御
装置。 - 【請求項11】 請求項1から請求項10までのいずれ
か1項に記載の閃光制御装置において、 前記閃光測光部は、TTL調光を行なうこと、を特徴と
する閃光制御装置。 - 【請求項12】 請求項1から請求項11までのいずれ
か1項に記載の閃光制御装置において、 撮像素子を用いる電子スチルカメラに使用すること、を
特徴とする閃光制御装置。
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---|---|---|---|
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JP27162699A JP4461523B2 (ja) | 1999-09-27 | 1999-09-27 | 閃光制御装置 |
Publications (2)
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---|---|
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JP4461523B2 JP4461523B2 (ja) | 2010-05-12 |
Family
ID=17502708
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27162699A Expired - Lifetime JP4461523B2 (ja) | 1999-09-27 | 1999-09-27 | 閃光制御装置 |
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JP (1) | JP4461523B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002311479A (ja) * | 2001-04-18 | 2002-10-23 | Nikon Corp | 閃光制御装置 |
JP2002318412A (ja) * | 2001-04-24 | 2002-10-31 | Nikon Corp | 閃光制御装置及びカメラ |
US7636123B2 (en) | 2005-04-26 | 2009-12-22 | Canon Kabushiki Kaisha | Image capturing apparatus with light emission controlling mechanism and method of controlling the image capturing apparatus |
JP2015041053A (ja) * | 2013-08-23 | 2015-03-02 | 株式会社ニコン | カメラ |
JP2017134435A (ja) * | 2017-04-27 | 2017-08-03 | 株式会社ニコン | カメラ |
-
1999
- 1999-09-27 JP JP27162699A patent/JP4461523B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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