JP2002006360A - 閃光撮影制御装置およびカメラ - Google Patents

閃光撮影制御装置およびカメラ

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JP2002006360A
JP2002006360A JP2000190851A JP2000190851A JP2002006360A JP 2002006360 A JP2002006360 A JP 2002006360A JP 2000190851 A JP2000190851 A JP 2000190851A JP 2000190851 A JP2000190851 A JP 2000190851A JP 2002006360 A JP2002006360 A JP 2002006360A
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light
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camera
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JP2000190851A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Iwasaki
宏之 岩崎
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光質の異なるストロボを閃光撮影に用いる場合
でも、撮影記録媒体への露光量がアンダーやオーバーに
ならない閃光撮影制御装置を提供することを目的とす
る。 【解決手段】補正値演算部30は、装着された外付けス
トロボ53より読み込んだ閃光発光部26の光質に関す
る情報に基づき、銀塩フィルム12と調光素子14の分
光感度特性の相違を考慮して、閃光撮影時に銀塩フィル
ム12への露光量が閃光発光部26の光質に応じて変化
しないように、閃光撮影制御に関する制御データの補正
値を算出する。閃光制御部25は前記補正値に応じて制
御データを補正し、該補正された制御データを用いて、
外付けストロボ53による銀塩フィルム12への閃光撮
影制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、閃光を用いた閃光
撮影時に、該閃光による撮影記録媒体への露光量を制御
する閃光撮影制御装置および該閃光撮影制御装置を備え
るカメラに関し、特に光質が異なる閃光を閃光撮影に用
いる場合に最適な閃光撮影制御装置および該閃光撮影制
御装置を備えるカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在一眼レフカメラ等に主に採用されて
いる、ストロボ(閃光発光器、以下SBと呼ぶ)の自動
調光を行う閃光撮影制御装置は、いわゆるTTL調光方
式と呼ばれるものである。この方式は、SBから発光
し、被写体から反射してきた光束を撮影光学系を通して
リアルタイムに測光(調光)し、発光量が適量に達した
時にSB発光を停止させる方式である。この方式は、撮
影光学系を通った光を測光するので、撮影される領域と
測光する領域のずれ(パララックス)が無いことや、撮
影者が絞り値を自由に設定可能である点が特に優れてい
る。
【0003】また、主にコンパクトカメラ等に採用され
ている方式で、フラッシュマチック方式がある。この方
式は、被写体距離Z、絞り値F、及びSB光のガイドナ
ンバーGNとが、以下の数式1の関係が成り立つことを
利用して、撮影時の被写体距離Zとカメラに装着された
SBのガイドナンバーGNとから撮影時の絞り値Fを算
出し、該絞り値にて閃光撮影を行うことにより、撮影記
録媒体への露光量を適正にする方式である。
【0004】
【数1】 しかし、フラッシュマチック方式では撮影者は絞り値を
自由に選択することができないため、一眼レフカメラ等
の高機能カメラには採用することができなかった。
【0005】また前述したTTL調光方式において、使
用するSBの特性に応じて調光特性を補正する従来技術
として本出願人による特開平2−170145号公報な
どがある。これは、図31に示すように、閃光管101
の閃光を停止させるときの発光停止特性が使用するSB
に応じて異なることに着目し、使用されるSBの種類を
識別手段104によって識別し、その情報を基にレベル
設定手段105によって調光レベルを設定して適正露光
に制御しようとするものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のTTL
調光方式の閃光撮影制御装置には、SBの発光停止特性
の違いによる制御誤差とは別な露光量の制御誤差が存在
することが判明した。該制御誤差が生ずる原因を追求し
た結果、使用するSBの光質(SB光源の色温度特性、
分光分布特性等)の違いによる影響が大きいことを見い
だした。
【0007】更に解析を進めた結果、SBの光質と銀塩
フィルムなどの撮影記録媒体の分光感度特性と閃光制御
部(調光素子)の分光感度特性との関係により閃光撮影
時に露光量制御誤差が発生することがわかった。つま
り、閃光光量を調光する調光素子の分光感度特性が撮影
記録媒体である銀塩フィルムやCCDなどの固体撮像素
子の分光感度特性と相違していると、異なる光質(発光
分光特性)のSBに対して、調光素子が感じる明るさと
撮影記録媒体が感じる明るさに差が出てしまうためであ
る。
【0008】そこで本発明は、様々な光質のSBを用い
た場合でも正確に調光制御が可能な閃光撮影制御装置を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、閃光を用いた閃光撮影
時に、該閃光による撮影記録媒体への露光量を制御する
閃光撮影制御装置において、該閃光撮影に用いる閃光の
光質に応じて前記露光量を制御することを特徴とする。
【0010】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の閃光撮影制御装置において、前記閃光の光質は色温
度であることを特徴とする。
【0011】請求項3に記載の発明では 請求項1に記
載の閃光撮影制御装置において、該閃光撮影制御装置
は、前記閃光の光質に関する情報に基づいて補正値を演
算する補正値演算部と、前記補正値を用いて前記露光量
を制御する閃光制御部とから構成されることを特徴とす
る。
【0012】請求項4に記載の発明では、請求項3に記
載の閃光撮影制御装置において、前記閃光制御部は、撮
影光学系を通して前記閃光の光量を検出する調光素子を
備えることを特徴とする。
【0013】請求項5に記載の発明では、請求項3また
は4に記載の閃光撮影制御装置において、前記閃光の光
質は色温度であり、前記補正値演算部は、前記閃光の色
温度の特性が前記閃光制御部の制御特性に与える制御誤
差を相殺するように前記補正値を算出することを特徴と
する。
【0014】請求項6に記載の発明では、請求項5に記
載の閃光撮影制御装置において、前記補正値演算部は、
前記閃光の色温度が基準色温度から離れるに従って補正
量が大きくなるように前記補正値を算出することを特徴
とする。
【0015】請求項7に記載の発明では、請求項1に記
載の閃光撮影制御装置において、該該閃光撮影制御装置
は、閃光の発光動作を制御することにより、撮影記録媒
体への露光量を制御することを特徴とする。
【0016】請求項8に記載のカメラでは、請求項1ま
たは2、3、4、5、6、7に記載の閃光撮影制御装置
を備えることを特徴とする。
【0017】請求項9に記載の発明では、請求項8に記
載のカメラおいて、該カメラは閃光撮影用の外部閃光発
光装置を装着可能であるとともに、前記閃光撮影制御装
置は、装着された外部閃光発光装置から光質に関する情
報を入力することを特徴とする。
【0018】請求項10に記載の発明では、請求項8ま
たは9に記載のカメラおいて、該カメラは閃光撮影用の
内蔵閃光発光装置を備えるとともに、前記閃光撮影制御
装置は、前記内蔵閃光発光装置の光質に応じた補正値を
あらかじめ記憶していることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。
【0020】図1は本発明の一実施形態に係る閃光撮影
制御装置および該閃光撮影制御装置を備えたカメラの光
学系の構成を示した図である。撮影光学系1を通過した
光束は、メインミラー2によって折り曲げられ拡散スク
リーン3上に一旦結像する。その後、コンデンサレンズ
4、ペンタプリズム5、接眼レンズ6を通って撮影者の
目に到達する。一方、拡散スクリーン3によって拡散さ
れた光束の一部は、コンデンサレンズ4、ペンタプリズ
ム5、測光用プリズム7、測光用レンズ8を通して定常
光測光用の測光素子9上へ再結像される。測光素子9
は、被写界を複数の領域に分割して測光し、それぞれの
測光値を出力できるようになっている。測光素子9は、
例えばSPD(シリコン・フォト・ダイオード)等の受
光素子が用いられている。
【0021】撮影時には、まず絞り10が所定値まで絞
られると同時にメインミラー2が跳ね上げられる。その
後、シャッター11を開き全開になったところで内蔵ス
トロボ18(内蔵閃光発光装置、以下内蔵SBと呼ぶ)
または外付けストロボ19(外部閃光発光装置、以下外
付けSBと呼ぶ)が発光する。
【0022】撮影光学系1は、SB光の被写体からの反
射光を撮影記録媒体である銀塩フィルム12に結像させ
る。銀塩フィルム12に結像された光束は、銀塩フィル
ム12を露光しつつその一部がフィルム面で拡散反射さ
れ、その拡散光の一部が調光用レンズ13を通して調光
素子14へ再結像される。
【0023】調光素子14は、SPDとSPDからの光
電流を積分するコンデンサ、増幅アンプ等によって構成
され、複数に分割された領域においてフィルム面で拡散
された光束を検出する。調光素子14へ入射する光束の
測光積分値が所定値に達すると発光停止のためのストッ
プ信号が発生し、内蔵SB18または外付けSB19の
発光を停止させる。
【0024】また、メインミラー2は、一部の光を透過
するハーフミラーになっており、透過した光束の一部は
サブミラー15によって下へ折り曲げられ、セパレータ
レンズ16を通して例えばCCD(チャージ・カップル
ド・デバイス)等によって構成されるAF用センサ17
へ導かれる。
【0025】AF用センサ17では、被写界に設定され
た複数の焦点検出領域において焦点状態を検出し、その
何れかの領域の焦点が合焦状態になるまで撮影光学系1
を駆動する。どの焦点検出領域を合焦させるかを選択す
る方式としては、撮影者による手動選択、至近選択等が
ある。
【0026】図2は、図1に示した光学系を有する本発
明の閃光撮影制御装置および該閃光撮影制御装置を備え
たカメラの概略構成を示すブロック図である。カメラ本
体51内の制御は、全てマイクロプロセッサであるカメ
ラマイコン21によって制御されている。なお本発明の
構成要件である閃光制御部25の一部(演算部)と補正
値演算部30(演算部)は、実際はカメラマイコン21
の一部として構成されている。以下図1、図2およびそ
の他図面を参照して、測光・焦点調節・調光機能を達成
するための各構成および動作について順次説明する。
【0027】(測光・露出制御の説明)図2の定常光測
光部22は、測光素子9により図3に示したように被写
界をB1〜B10に10分割して測光する回路であり、
その測光出力はカメラマイコン21へ出力される。なお
図3は、測光素子9の分割状態を被写界に照らし合わせ
て示した図である。カメラマイコン21では、定常光測
光部22からの出力と、撮影レンズ52に設けられたレ
ンズマイコン32内に格納された撮影光学系1の開放F
値、焦点距離、射出瞳位置などのレンズ情報、感度設定
部28からの撮影記録媒体の感度情報等に基づいて定常
光露出に関する適正露出値を算出し、それを絞り値とシ
ャッター値とに分解して絞り制御部27やシャッター1
1へ出力する。
【0028】レリーズスイッチ29は、撮影者により不
図示のレリーズボタンが操作された時に操作状態に応じ
た信号を発生するスイッチであり、オートフォーカスな
どを作動させるためのレリーズボタン半押し操作に応じ
た半押し信号と、撮影動作を開始させるためのレリーズ
ボタン全押し操作に応じたレリーズ信号を発生する。
【0029】絞り制御部27は、レリーズスイッチ29
からのレリーズ信号に応じて撮影レンズ52側の絞り1
0の絞り込み/復帰の制御を行う。
【0030】(オートフォーカスの説明)図2の焦点検
出部23は、図5に示す光学系により構成されており、
撮影光学系1、視野マスク35,フィールドレンズ3
6、セパレータレンズ16、AF用センサ17からな
る。焦点検出部23はこのような構成により、図4に示
すように撮像面上のF1〜F5の5領域についての焦点
状態をそれぞれ検出可能になっている。図4のF1〜F
5の5領域について検出された焦点状態情報はカメラマ
イコン21で処理され、合焦までのレンズ駆動量となっ
てレンズ駆動部24へ出力され、更に撮影レンズ本体5
2内の撮影光学系1を合焦状態まで駆動する。
【0031】(調光の概要説明)図2の閃光制御部25
は、SBを用いた閃光撮影時に撮影光学系1を介してS
Bの発光量をリアルタイムでモニターし、発光量が所定
量に達したらSBの発光を停止させることにより、銀塩
フィルム12への露光量を最適に維持するように機能す
る。内蔵SB18または外付けSB19の発光量は、図
1で示した調光素子14で光電変換されて発生する電流
の積分値として検出される。ここで調光素子14が発生
する光電流のゲイン(増幅度)を調整することにより、
銀塩フィルム12への露光量を調節できる。
【0032】銀塩フィルム12と調光素子14の分光感
度特性が異なっていると、SBの光質の違いにより、調
光素子14の積分値が所定値に達しても、銀塩フィルム
12への露光量は所定量に達しない場合が生ずるが、上
述した光電流のゲインを光質情報により補正することに
より、銀塩フィルム12への露光量を所定量に維持する
ことが可能になる。SB光質に応じたゲイン補正の方法
については後述する。
【0033】閃光制御部25は、図6に示すように調光
光学系と調光素子14とから構成されている。調光素子
14は、領域S1〜S5に5分割されており、被写界に
おいて図3に示す測光素子9の分割領域B1〜B5に対
応している。銀塩フィルム12に入射し結像した被写体
像は、フィルム面で拡散反射され、3連の調光用レンズ
13により調光素子14上に再結像される。再結像され
た被写体像は、調光素子14のS1〜S5の5領域に分
割して受光され、それぞれ光電変換される構成になって
いる。このようにして閃光制御部25は、被写界をS1
〜S5の5領域に分割して測光することができる。
【0034】また閃光制御部25は、カメラマイコン2
1に取り込まれた測光値、絞り値、感度値、距離エンコ
ーダ33により検出される距離データ、閃光発光部26
のバウンス状態などの情報に基づき、標準的な光質のS
Bを用いた場合に、銀塩フィルム12への露光量が最適
になるように、調光素子14のS1〜S5の5領域それ
ぞれに対する設定ゲインを算出する。
【0035】一方補正値演算部30は、使用するSBの
光質(色温度情報)に応じ、上記設定ゲインに対するゲ
イン補正値を算出する。これは前述した通り、銀塩フィ
ルム12と調光素子14の分光感度が異なると、使用す
るSBの光質の相違により銀塩フィルム12への露光量
が変化してしまうが、この露光量の変化をSBの光質情
報により補正するためである。
【0036】ここでSB光質の相違による露光量変化が
発生するメカニズムおよびその補正の原理について、図
7〜図10を用いて説明する。図7は、撮影記録媒体で
ある銀塩フィルム12の分光感度特性(A)と、調光素
子14の分光感度特性(B)の違いをわかりやすく示し
た図である。Aで示す銀塩フィルム12の分光感度特性
は比較的視感度分布に近くなっているが、Bで示す調光
素子14の分光感度特性は、少ない光量でなるべく多く
の光電流を発生させるために各波長にわたり一定の高い
感度が設定されている。
【0037】図8は、典型的な外付けSBの発光スペク
トル(発光分光特性)を示した図である。可視光域に関
してはおおむねフラットな特性であり、その色温度はデ
ーライトタイプのカラーフィルムに合わせるために約5
500Kとなっている。
【0038】図9は、典型的な内蔵SBの発光スペクト
ル(発光分光特性)を示した図である。内蔵SBの場合
には、キセノン管が小さい、発光時間が短い、なるべく
光量を多くしたい等の理由により外付けSBに比較して
短波長側の発光強度が高くなっており、その色温度は約
6000Kになっている。
【0039】SB光質の相違による露光量変化は以下の
ようにして生ずる。図7で示したように、銀塩フィルム
12の分光感度特性が約550nmをピークとしてその
両側の波長では感度が落ちているのに対して、調光素子
14の感度は比較的フラットである。またSB光の色温
度が基準となる色温度5500Kから離れると、SBの
発光分光特性は相対的に550nmより長波長の成分ま
たは短波長の成分が増加する。その結果SB光の色温度
が基準となる色温度5500Kから離れるにつれ、調光
素子14の感度は撮影記録媒体である銀塩フィルム12
の感度より相対的に高くなっていくことになる。従って
基準色温度と異なる色温度のSBに対して調光素子14
を用いて閃光撮影時の露光量の制御を行うと、銀塩フィ
ルム12の露光量がアンダーになってしまうわけであ
る。 このような理由で生ずる露光量アンダーを防止す
るには、閃光撮影時にSB光の色温度に応じて調光素子
14のゲインを補正して調光動作を行うようにすればよ
い。
【0040】図2の補正値演算部30では、図10に示
すSB光の色温度と調光素子14のゲイン補正値との関
係に基づいて、ゲイン補正値を算出する。図10におい
て基準である色温度5500Kでゲイン補正値は0であ
るが、そこから離れるに従ってプラス側に補正するよう
になっている。つまりゲイン補正値をプラス側にすると
調光素子のゲインは下げられ、結果としてSB光による
銀塩フィルムへの露光量は増加されるわけである。
【0041】なお補正値演算部30のゲイン補正値算出
において、内蔵SB18を使用する場合はその色温度特
性が予めわかっているので、その色温度特性と調光素子
14の分光感度特性とからゲイン補正値を算出してお
き、カメラ本体51に内蔵したEEPROMなどの不揮
発性メモリ31へゲイン補正値を記憶しておく。また、
交換可能な外付けSB53を使用する場合には、SBマ
イコン34から閃光発光部26の色温度特性に関する情
報をカメラマイコン21が通信によって取得し、その情
報を基に補正値演算部30によってゲイン補正値が算出
される。補正値演算部30のゲイン補正値算出方法の詳
細については後述する。
【0042】図2の閃光制御部25は、補正値演算部3
0が算出したゲイン補正値によって基準設定ゲインを補
正した上で調光素子14に対してゲイン設定を行う。閃
光撮影時には、調光素子14の発生する電流は、上記の
ようにして設定されたゲインで増幅され、その積分値が
所定値に達した時、内蔵SB18または外付けSB53
の発光が停止される。このようにして使用するSBの光
質の相違によらず、銀塩フィルム12への露光量を最適
に維持した閃光撮影が可能になる。
【0043】(調光の詳細説明)以上概略説明した図2
の閃光制御部25の構成および閃光撮影時の制御動作に
ついて、以下図面を用いて詳細説明を行う。
【0044】図11は、図6に示した調光素子14の端
子とその役割をわかりやすく説明した図である。C1〜
C5は、それぞれ領域S1〜S5の積分量モニター用に
光電流を積分する外付けコンデンサ、SCはストップ信
号発生用にS1〜S5の光電流を加算して積分する外付
けコンデンサ、Vrefは温度比例電圧出力端子、ST
OPはストップ信号出力端子、CSR,CSG,CLK
は、光電流を増幅するためのゲインと読み出しチャンネ
ルの設定を切り替える為の入力端子であり、その設定方
法はそれぞれ図12および図13において説明する。I
Sは、積分開始/終了を指示する入力端子、DAは各領
域のゲインを入力する端子、ADは各領域の測光積分値
の出力端子である。
【0045】閃光撮影時には、シャッター11の全開と
同期して、閃光制御部25が同期信号(X信号)をSB
に送信し、これによってSBが発光を開始する。それと
ほぼ同時に閃光制御部25は調光素子14へ入射した光
によって発生する光電流の積分を開始する。設定ゲイン
に応じて増幅された光電流は、図11に示すストップ信
号発生用のコンデンサSCへ積分される。そして、光電
流の積分量が所定量に達したところでストップ信号(S
TOP)が発生し、SB光を停止させ調光制御が完了す
る。
【0046】図12は、図11に示す調光素子14の各
領域のゲイン設定方法を示した図である。CSG端子を
Hレベルにしたまま、CSR端子をLレベルに下げ、そ
の後にCLK端子にクロック信号を入力すると、Lレベ
ルへの立ち下がりに同期してチャンネルが切り替わる。
CLK端子がLレベルの間にDA端子を設定ゲインに応
じた電圧レベルにすることでそのチャンネルのゲインが
設定される。Ch1〜Ch5はそれぞれ領域S1〜S5
に対応している。
【0047】図13は、図11に示す調光素子14の各
領域の測光積分値の読み出し方法を示した図である。C
SR端子及びCSG端子をLレベルに下げた後にCLK
端子にクロック信号を入力すると、Lレベルへの立ち下
がりに同期してチャンネルが切り替わり各領域の測光積
分値が、その値に応じた電圧レベルとなってAD端子に
出力される。
【0048】図14は、図11に示す調光素子14と外
付けSB53を用いて閃光撮影を行う場合の、図2に示
す閃光撮影制御装置の動作をわかりやすく説明した図で
ある。IS信号は、光電流の積分開始/終了を指示する
ために測光素子14のIS端子に入力される信号であ
る。CSは図12、図13に示すCSR、CSG、CL
K、DA、ADの信号をまとめて示している。RDY信
号は閃光制御部25とSBの間でやりとりされる制御信
号であり、閃光制御部25がこれを立ち下げるとSBが
チョップ発光(小光量発光)する。STOP信号はSB
の発光終了を制御するためのストップ信号で、閃光制御
部25からSBに送信される。
【0049】X信号は閃光制御部25とSBの間でやり
とりされる制御信号であり、閃光制御部25がこれを立
ち下げるとSBが本発光(大光量発光)を開始する。S
B光はSBの発光波形を示しており、測光積分値は調光
素子14の積分用のコンデンサSCが発生する電圧波形
を示している。
【0050】図2に示す閃光撮影制御装置の閃光撮影時
の露光量制御(調光動作)は、図14を参照すると以下
のように行われる。まず閃光撮影のため絞り10の絞り
込みが完了すると、閃光制御部25はCS信号をコント
ロールして調光素子14のゲイン設定(ゲイン設定1)
を行う。ゲインの算出方法は後で詳しく説明する。その
後、閃光発光部26及び調光素子14のウォームアップ
のために閃光制御部25はRDY信号を2回立ち下げ
て、SBにチョップ発光のカラ打ちを2発行わせる。
【0051】次にIS信号を立ち下げて、予備発光積分
を開始すると同時に、RDY信号をパルス的に立ち下げ
て、SBに予備発光(チョップ発光)を行わせる。この
予備発光に応じて測光積分値が所定値に達したか、また
はチョップ発光の回数が所定値になったところでSTO
P信号を立ち下げて予備発光を終了させ、CS信号をコ
ントロールして測光積分値の読み出し(読み出し1)を
行ない、その後にIS信号を立ち上げ測光積分値のリセ
ットを行う。
【0052】予備発光時の測光積分値には、SB光の反
射光の他に定常光成分も含まれているため、予備発光終
了後に予備発光なしの定常光のみの積分を行い後の演算
処理において定常光成分を予備発光時の測光積分値から
差し引く演算を行う。
【0053】まずCS信号をコントロールし、ゲイン設
定2において、定常光積分のためのゲイン設定を行い、
その後予備発光の時と同様にIS信号を立ち下げ定常光
積分を行う。定常光積分のゲイン設定と積分時間につい
ては後述する。定常光積分を行った後、CS信号をコン
トロールして測光積分値を読み出し(読み出し2)た
後、IS信号を立ち上げて測光積分値をリセットする。
なお以上の予備発光積分、定常光積分においてはシャッ
ター11はまだ閉じており、調光素子14はシャッター
11の面からの反射光を受ける。
【0054】その後、閃光制御部25は後述するアルゴ
リズムによって算出する被写体の反射率に応じた調光補
正レベルと補正値演算部30で算出された色温度に関す
る補正値に応じて、CS信号をコントロールして本発光
のゲイン設定を行う。次にシャッター11が作動し、シ
ャッター11が全開したタイミングで閃光制御部25は
X信号を立ち下げ、SBは本発光を開始するとともに、
IS信号を立ち下げ本発光積分を行う。この本発光に応
じて測光積分値が所定値に達すると、閃光制御部25は
STOP信号を立ち下げて本発光を終了させ、その後に
IS信号を立ち上げ測光積分値のリセットを行う。なお
本発光積分においては、調光素子14は銀塩フィルム1
2からの反射光を受ける。以上が閃光撮影時における閃
光制御部25の露光量制御(調光制御)の動作である。
【0055】(調光動作フローの説明)次にカメラ全体
の動作に関連付けて、本発明による閃光撮影制御装置お
よび該閃光撮影制御装置を備えたカメラの閃光撮影時の
調光動作について説明する。図15は、図1および図2
に示す本発明の閃光撮影制御装置を備えたカメラに内蔵
されたカメラマイコン21の動作プログラムを示したフ
ローチャート図である。なお図2の閃光制御部25によ
る演算・制御動作および補正値演算部30の演算動作
は、カメラマイコン21の動作の一部として実現されて
いるとして説明を行う。
【0056】レリーズスイッチ29から半押し信号が発
生すると本プログラムが実行される。S101ではレリ
ーズスイッチ29から全押し信号が発生する前のレリー
ズ前処理が行われる。レリーズ前処理では、カメラ自身
の設定情報やカメラに装着されたレンズ、ストロボ等の
情報を取得するとともに、測光・露出演算、オートフォ
ーカス動作が行われる。
【0057】S102では、レリーズ指示のためレリー
ズスイッチ29がレリーズ信号を発生したか否かを判定
し、レリーズ指示がなわれた場合は、S103の予備発
光処理、S104の本発光処理により閃光撮影動作を行
い、その後S105のタイマー切れ判定に進む。一方レ
リーズ指示がない場合は、そのままS105のタイマー
切れ判定に進む。
【0058】S105では、レリーズスイッチ29から
半押し信号が入ってから所定時間経過したかどうか(タ
イマー切れか否か)を判別し、所定時間内であればステ
ップS101へ戻って処理を繰り返し、所定時間が過ぎ
ていれば処理を終了する。
【0059】図16は、図15のS101に示したレリ
ーズ前処理の詳細なフローチャート図である。S201
では、カメラの諸設定(感度、測光モード、露出モード
など)を読み出す。S202では、レンズマイコン32
との通信により、撮影光学系1の焦点距離、開放F値、
射出瞳距離、距離データなどを読み出す。S203で
は、SBマイコン34との通信により、予備発光1発当
たりの発光量(GNp1)、SBの状態(バウンス状態か否
か)、色温度情報(tempK)等を読み出す。内蔵SB使
用時は、予めこれらの情報がカメラ内にセットされてい
る。
【0060】S204では、定常光測光部22により定
常光測光を行い、領域B1〜B5の測光値等を算出す
る。S205では、測光値を基に公知の手法により、定
常光で銀塩フィルム12に最適な露光量を与えるための
適正露出値Bvansを算出し、露出モードに応じて絞り
値、シャッター値を算出する。S206では、焦点検出
部23により焦点検出を行う。S207では、焦点検出
の状態に応じてデフォーカス量が0になるまで撮影光学
系1を駆動しピントを合わせる。S208では、合焦位
置での撮影光学系1のピント距離を被写体距離と見な
し、その値をレンズマイコン32を介し距離エンコーダ
33から読み出し、その後リターンする。
【0061】図17は、図15のS103に示した予備
発光処理の詳細なフローチャート図である。S301で
は、メインミラー2をミラーアップし、絞り制御部27
により絞り10の絞り込みを行う。S302では、予備
発光やり直しを示すFLG#PREを0(やり直しなし)にセ
ットする。
【0062】S303では、予備発光時の調光素子14
のゲイン設定を行う。以下数式および図面を用いて予備
発光時のゲイン設定の方法について説明する。まず以下
の数式2によって実際に調光素子14に設定するゲイン
に応じた電圧レベルDApre[i](単位:V)を算出する。
【0063】
【数2】 ここで、pre#level[i](単位:V)は予備発光時のゲイ
ン設定電圧の基準レベルであり、基準となる閃光撮影条
件(感度、予備発光量、距離、絞り、周囲光量など)に
て予め定められたレベルである。
【0064】GaV[i]は以下の数式3で求める補正パラメ
ータであり、単位はEV(ExposureValue)である。−G
aV[i]とマイナスになっているのは、図11に示した調
光素子14のDA端子電圧を低くするとゲインが高くなる
仕様のためである。
【0065】またpre#gammmaは調整値であり、補正パラ
メータGaV[i]の単位から電圧レベルへの変換係数および
調光素子14のガンマ補正の意味合いを兼ねている。ま
たTは現在の温度(調光素子14のVref端子出力さ
れる温度比例電圧信号により検出する)、Trefは調整時
の温度(EEPROMなどに記憶されている)であり、
T/Trefの項は調光素子14のゲインの温度変化を補正
するための項である。
【0066】ゲイン設定パラメータGaV[i]は図6の領域
S1〜S5について数式3により別々に算出される。
【0067】
【数3】 ここで、GaV[i]の値が大きくなるほど実際に調光素子1
4に設定されるゲインが高くなることになる。
【0068】数式3の右辺のそれぞれの項について以下
に説明する。SvVは、銀塩フィルム12の設定感度によ
る変化量である。図19に示すように、感度(SV)が
上がるに連れてSvVも大きくなりゲインが上がる。こ
れは、感度が高くなると適正露光を与え得る距離が遠方
側に伸びるため、予備発光測光も遠方まで対応させるた
めである。しかし、感度が高くても近距離での撮影が行
われる場合もあるので、あまりゲインを上げすぎないよ
う感度1EVの変化に対してSvVの値は1以下になるよ
う調整されている。
【0069】GnVは、予備発光(チョップ発光)1発当
たりの発光量(GNp1)による変化量である。装着されるS
BやSB配光角によってGNp1は変化するので、その変化
分を吸収させSBがどの状態にあっても一定した測光値
が得られるようにする為である。そのため図20に示す
ようにGNp1が1EV大きくなるとGnVは1EV小さくな
るようになっている。また、内蔵SB使用時は、外付け
SB時のようにチョップ発光は行わず、発光時間の上限
(約50μs)を定めた通常の調光を行うのでGNp1は最
長の発光時間での発光量をGNp1として算出する。
【0070】XmVは、距離による変化量である。どの距
離にあっても一定した測光値が得られるようにする為で
ある。そのため図21に示すように距離が1EV遠くな
る(√2倍の距離)とXmVも1EV大きくなるようにな
っている。ここで、距離データはオートフォーカスによ
る撮影光学系1の合焦後に、距離エンコーダ33により
検出される。
【0071】AvVは、絞り値による変化量である。どの
絞り値であっても一定した測光値が得られるようにする
為である。そのため図22に示すように絞り値が1EV
大きくなる(暗くなる)とAvVも1EV大きくなるよう
になっている。
【0072】BvV[i]は、輝度値による変化量である。周
囲光の輝度が高くなると、予備発光中にも調光素子14
に周囲光が入ってしまい、SB反射光の測光積分値が十
分積分される前にストップ信号が発生し積分が終わって
しまうことがある。そのため、周囲光の輝度が高い場合
にはその輝度に応じてその領域のゲインを下げておく。
図23に示すように、輝度がBvofsetを越えたらその
後輝度が1EV増す毎にゲインを1EV下げていき、下
げ幅がBvVmaxに達したらBvVをそこでクリップする。
【0073】BoVは、SBがバウンス状態にあるかない
かで変わる値である。バウンスでない(通常の状態)で
は0であり、バウンス時は+2EVとする。これは、バ
ウンス時は天井などを介して被写体が照明されるため反
射光量が少なくなるためである。
【0074】ReVは、予備発光がやり直しされたか否か
で変わる値である。1回目の予備発光では0であるが、
1回目の予備発光で測光値が飽和してしまった場合には
この値を−3EVとしてゲインを下げて2回目の予備発
光を行う。
【0075】Sa[i]は、撮影レンズの種類と設定絞り値
に応じて算出される補正値であり、実験などによってあ
らかじめ定められた算出式により各エリア毎に算出され
る。
【0076】図17に戻り、予備発光処理の説明を続け
る。S304では、カラ打ちを2回行う。S305で
は、予備発光積分時間trpeの計時を開始する。IS=L
として積分を開始する。S306では、プリ発光回数を
示す変数Qpreに0をセットする。S307では、Qpreに
1を加算する。S308では、発光量GNp1でチョップ発
光を行う。S309では、調光素子の積分値が所定値に
達しストップ信号が出たかを判定し、ストップ信号が出
た場合には予備発光動作を終了しS311に進み、出て
いない場合にはS310に進む。
【0077】S310では、プリ発光数が所定値Qpre#m
ax回に達したかを判定し、達していた場合にはS311
に進み、達していない場合にはS307に戻り、更にチ
ョップ発光を行う。S311では、tpreの計時を終了す
る。S312では、予備発光積分値IGpre[1]〜IGpre
[5]の読み出しを行う。
【0078】S313では、調光素子14から読み出さ
れた領域S1〜S5に対応した測光積分値に基づき、予
備発光やり直し判定の為の演算を行う。やり直し判定
は、予備発光のチョップ発光回数が1回(カラ打ち除
く)で停止し、かつS1〜S5の各測光積分値IGpre[i]
が一つでもあらかじめ記憶された飽和レベルに達してい
たらやり直しとする。また、内蔵SB時はいかなる場合
もやり直しは行わないこととする。
【0079】S314では、S313の演算結果に基づ
いて、やり直し判定を行い、予備発光のやり直しが必要
と判定した場合は、S315に進み、予備発光やり直し
を示すFLG#PREを1にセットするとともに、やり直しゲ
イン値ReVを−3にセットし、S303に戻って予備発
光のやり直しを行う。一方やり直しは必要ないと判定し
た場合は、予備発光動作を終了しリターンする。なお予
備発光のやり直しは最大1回に制限する。
【0080】図18は、図15のS104に示した本発
光処理の詳細なフローチャート図である。本発光処理で
は発光なしの定常光積分を行うとともに、予備発光積分
および定常光積分の結果に基づいて本発光時の調光素子
のゲインを設定し、該ゲインにより本発光時の露光量制
御を行う。
【0081】まずS401では、定常光積分を行い、測
光積分値IGtei[1]〜IGtei[5]を読み出す。定常光積分
において、ゲイン設定、及び積分時間は予備発光と等し
く設定する。つまり、図14において、予備発光積分時
間tpre=定常光積分時間tteiである。
【0082】S402では、予備発光などで求められた
測光積分値から、各調光領域S1〜S5におけるGV[1]
〜GV[5]を算出する。GV[i](i=1〜5)とは、各領域におけ
る被写体反射率に関係するパラメータである。その単位
はEV(ExposureValue)で表したもので
あり、この値が大きいほど反射率が低くいと判断され
る。GV[i]は以下の数式4によって求める。
【0083】
【数4】 ここでGNp1は予備発光(チョップ発光)1発あたりガイ
ドナンバー、Qpreは予備発光時のチョップ発光の回数、
GaV[i]は予備発光時のゲイン補正パラメータ(後述)で
ある。またIGstopはストップ信号が出るときの測光積分
値(総和)の理論値である。また測光積分値IG[i]はIG
[i]=IGpre[i]−IGtei[i](ただしIG[i]>0)であり、予
備発光積分値から定常光積分値を差し引いてSB光のみ
による測光積分値に換算したものである。またGofsetは
換算上の定数項(オフセット値)である。
【0084】内蔵SB使用時は、以下の数式5によって
GV[i]を求める。
【0085】
【数5】 ここで、GNbltは内蔵SBの予備発光時の発光量であ
り、予備発光時間tpre(単位:μs)、予備発光前の
内蔵SBコンデンサの充電電圧Vsb(単位:V)を用い
て、以下の数式6によって求める。
【0086】
【数6】 数式6は、予備発光ガイドナンバーを、発光時間と充電
電圧をパラメータとして求める近似式である。GNbltA〜
GNbltCは係数であり、それぞれ0.05、0.01、―
3.0程度の数値であるが、これらの係数は内蔵SBや
調光素子14の特性に応じて予め決定しておく。
【0087】図18に戻り、本発光処理の説明を続け
る。S403では、GV[i]の結果などを基に、各領域の
重みWt[i]とレベル補正値deltaYを算出する。Wt[i]、
deltaYは以下のようにして算出される。まず、数式4ま
たは数式5で求められた各領域のGV[i]を用いて、各領
域の被写体反射率RefEV[i]を数式7を用いて算出する。
【0088】
【数7】 ここでZは撮影距離(単位:m)、AVは撮影絞り値(単
位:AV=ApertureValue)である。またRefEV[i]は、
反射率が標準値であった場合は0、反射率が標準よりも
+1段高かった場合は+1、同様−1段では−1となる
ようなパラメータである。
【0089】次に、RefEV[i]を用いて、反射率に応じた
各領域に対する重み付け値RefG[i]を数式8を用いて算
出する。
【0090】
【数8】 ここでAbs()は、()内の絶対値を求める関数であ
る。RefG[i]は、図24に示すように被写体の反射率が
標準値の場合には1、また標準値からから離れるに従っ
て小さくなっていくパラメータである。
【0091】次に、数式9によりRefG[i]を規格化し、
各領域に対する重みWt[i]を算出する。
【0092】
【数9】 ここでΣ()は、()内のRefG[i](i=1〜5)の総和を
求める関数である。
【0093】次に、数式7で求めたRefEV[i]を再び用い
て、数式10により被写界全体での反射率補正値RefMai
nを算出する。
【0094】
【数10】 ここでΣ()は、数式9と同様の関数である。次にRefM
ainを用いて、本発光量補正値deltaYを数式11により
算出する。
【0095】
【数11】 反射率とdeltaYの関係を図25に示す。ここで、krmは
反射率の補正度合いを調節する定数でありkrm=0.5
程度の数値を用いるが、必要に応じて変更可能にしても
良い。
【0096】図18に戻り、本発光処理の説明を続け
る。S404では、以下の数式12により、SBの色温
度に応じたゲイン補正値dYSBを算出する。
【0097】
【数12】 ここで、Abs()は()内の絶対値を求める関数、tempKは
SB光の色温度(単位:K)であり、S203でSBよ
り読み込まれる色温度情報である。また、内蔵SBの場
合には、SB光の色温度はほぼ一定であるので毎回計算
する必要はなく、予めdYSBを不揮発性メモリ31等に記
憶しておく。数式12で求めたゲイン補正値dYSBが、本
発明における閃光の光質に関する情報に基づいて演算さ
れる補正値に相当する。
【0098】S405では、本発光時に調光素子14に
設定するゲインに応じた電圧レベルDAhon[i](単位:
V)を、以下の数式13で算出する。
【0099】
【数13】 ここで、hon#level[i](単位:V)は本発光時のゲイン
設定電圧の基準レベルであり、基準となる閃光撮影条件
(感度、予備発光量、距離、絞り、周囲光量など)に
て、銀塩フィルム12への露光量が最適となるように予
め定められたレベルである。
【0100】またSaV[i]は本発光時の調光素子14のゲ
インを補正するための補正パラメータであり、単位はE
V(Exposure Value)である。−SaV[i]とマイナスに
なっているのは、図11に示した調光素子14のDA端子
電圧を低くするとゲインが高くなる仕様のためである。
【0101】またhon#gammmaは調整値であり、補正パラ
メータSaV[i]の単位から電圧レベルへの変換係数および
調光素子14のガンマ補正の意味合いを兼ねている。
【0102】またTは現在の温度(調光素子14のVr
ef端子出力される温度比例電圧信号により検出す
る)、Trefは調整時の温度(EEPROMなどに記憶さ
れている)であり、T/Trefの項は調光素子14のゲイ
ンの温度変化を補正するための項である。
【0103】SaV[i]は以下の数式14で求める。
【0104】
【数14】 ここで、SVは銀塩フィルム12の感度値(APEX値)、Wt
[i]は各領域S1〜S2への重み付け値、deltaYは調光
補正値、dYSBはSB毎の色温度に応じたゲイン補正値
(数式12で算出)である。
【0105】以上数式14からわかるように、本発光時
の調光素子14に設定されるゲインは、使用されるSB
の色温度情報に応じた補正を受けることになる。
【0106】SBの色温度が基準色温度5500Kから
離れるにつれてdYSBは大きくなり、従ってSaV[i]は小さ
くなり、最終的に電圧レベルDAhon[i]は高くなる。調光
素子14のDA端子電圧が高く設定されると、ゲインは低
くなる。ゲインが低くなると、閃光撮影時に調光素子1
4のコンデンサSCに蓄積される電流が小さくなるの
で、同じ発光量の閃光でも電流の積分値が所定量まで達
する時間が長くなり、ストップ信号の発生する時間が遅
くなる。従って銀塩フィルム12への閃光に露光量は増
加され、SBの色温度が基準色温度5500Kから離れ
ることにより生ずる銀塩フィルム12への閃光による露
光量の不足を補正できることになる。
【0107】図18に戻り、本発光処理の説明を続け
る。S406では、シャッター11を開く。S407で
は、閃光発光部26または内蔵SB18により本発光を
行い、閃光制御部25により数式13によって設定され
たゲインにより本発光の調光制御を行い、銀塩フィルム
12への露光制御を行う。S408では、シャッター1
1、絞り10、メインミラー2を初期位置に復帰させて
リターンする。
【0108】以上説明した本発明による閃光撮影制御装
置および該閃光撮影制御装置を備えたカメラの実施形態
の構成および動作をまとめると、図2に示す閃光制御部
25と補正値演算部30が閃光撮影制御装置を構成する
とともに、外付けSB53の光質に関する情報として色
温度情報を読み込み、該色温度情報に基づき補正値演算
部30がゲイン補正値dYSBを算出している。該ゲイン補
正値dYSBに基づき、閃光制御部25は本発光時に調光素
子14のゲインを補正するため、外付けSB53の色温
度が基準色温度から乖離するに従って、調光素子14の
ゲインが下げられる。その結果、本発光時に調光素子1
4の測光積分値が所定値に達してストップ信号が発生
し、外付けSB53の発光が停止されるまでの時間は長
くなる。かくして外付けSB53の発光量は、その色温
度が基準色温度から乖離するに従って増加し、銀塩フィ
ルム12に対する閃光撮影時の露光量不足を補正するこ
とが可能となる。
【0109】(変形形態の説明)本発明は以上説明した
実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可
能である。
【0110】図1および図2に示す実施形態において
は、ストロボの光質に関する情報はストロボ種類毎にス
トロボ側に固定記憶されていたが、個々のストロボ閃光
部の光質にバラツキがある場合には対応できないので、
閃光撮影制御装置の他の実施形態では、光質に関する情
報をストロボ毎に個別に測定し、ストロボに内蔵された
不揮発性の記憶手段等に格納しておく。このような構成
によれば、閃光部毎の光質のばらつきをも補正すること
が可能になる。また光質バラツキが大きい低価格な閃光
部の採用も可能になる。
【0111】また図1および図2に示す実施形態におい
ては、調光素子14の発生する光電流の増幅度をSBの
光質に応じて補正していたが、閃光撮影制御装置の他の
実施形態として、増幅された光電流の積分値と比較する
所定値のほうを光質に応じて補正するようにしてもよ
い。この場合SBの色温度が基準色温度から乖離するに
従って所定値を大きくする。このような構成によれば、
ゲイン調整の機能がない調光素子を使用する場合におい
ても、SB光質に応じた補正が可能になる。
【0112】また図1および図2に示す実施形態におい
ては、本発光時に調光素子14の光電流積分値が所定値
に達した時点でSBの発光を停止させ、撮影記録媒体へ
の露光量を制御していたが、閃光撮影制御装置の他の実
施形態として、予備発光時の受光光量をもとにして本発
光時の発光量(ガイドナンバー)を決定し、該発光量で
本発光時にSBを発光させる方式の閃光撮影制御を行う
ようにしてもよい。この場合にはSBの光質情報は予備
発光時の調光素子14のゲイン設定と、本発光時の発光
量演算に用いられることになる。このように構成すれ
ば、CCDのように表面の拡散性が少ない撮像素子を撮
影記録媒体として用いた場合にも、本発光時には撮影記
録媒体からの反射光を使用する必要がなくなるため、閃
光撮影の正確な露光量の制御が可能になる。
【0113】また図1および図2に示す実施形態におい
ては、調光素子14の光電流積分値が所定値に達した時
に、SBの発光を停止させることにより、撮影記録媒体
への閃光による露光量を制御していたが、閃光撮影制御
装置の他の実施形態として、撮影記録媒体として電気的
に露光動作の制御が可能な撮像素子を使用し、調光素子
14の光電流積分値が所定値に達した時に、撮像素子の
電子シャッター機能により露光を終了するようにしても
よい。このような構成によれば、SBの発光停止特性の
バラツキや変動に影響されず、高精度な露光量の制御が
可能になる。
【0114】また図1および図2に示す実施形態におい
ては、SBの光質情報としてSBの色温度を用いていた
が、閃光撮影制御装置の他の実施形態として、SBの光
質情報としてRGB表色系による三刺激値R、G、Bの
情報、あるいは発光分光特性そのものを用いてもよい。
このようにすれば、光質に関する情報量がさらに増加し
正確になるので、SBの光質に応じた露光量の制御をさ
らに高精度に行うことができる。
【0115】また図1および図2に示す実施形態におい
ては、画一的な色温度情報により露光量制御を行ってい
たが、閃光部の発光時間の長さに応じて色温度が変化す
る場合がある。このような状況に対応するため、閃光撮
影制御装置の他の実施形態として、予備発光時と本発光
時で色温度情報を変更したり、色温度情報と同時に発光
時間に関する情報をストロボからカメラ本体に送り、補
正値演算部30では発光時間情報を加味して色温度情報
に応じた補正値を演算するようにしてもよい。このよう
な構成によれば、閃光部の発光時間による光質の変化が
存在しても、高精度な露光量制御が可能になる。
【0116】また閃光の光質が時間的に変化することを
克服するために、閃光撮影制御装置の他の実施形態とし
て、図26に示すような構成にすることも可能である。
閃光部26の近傍に閃光の光質をリアルタイムに検出す
る赤成分検出器70、緑成分検出器71、青成分検出器
72を設け、閃光発光時に各検出器からの出力をSBマ
イコン34で処理し、リアルタイムに変化する色温度情
報をカメラ側の補正値演算30に送り、補正値演算30
では時間変動する色温度情報を閃光制御部25のゲイン
演算部73に送る。ゲイン演算部73では受け取った色
温度情報に基づいて演算したゲインにより、リアルタイ
ムに調光素子14のゲインを変化させながら光電流の積
分を行う。このように構成すれば、閃光発光部の長期に
わたる経時変化にも対応することが可能になる。
【0117】また図1および図2に示す実施形態におい
ては、ストロボの光質情報に応じて撮影記録媒体への露
光量を制御していたが、分光感度特性の異なる撮影記録
媒体を使用することについては考慮されていなかった。
閃光撮影制御装置の他の実施形態では、閃光撮影時に撮
影記録媒体の分光感度特性に関する情報も加味して、撮
影記録媒体への露光量を制御する。図27において補正
値演算部30はストロボ61から受け取る色温度情報
と、記録感度情報生成部75がカメラに装填された撮影
記録媒体60の種類(例えばデーライトタイプかタング
ステンタイプか)を検出した結果として生成する撮影記
録媒体60の分光感度特性に関する情報とに基づいてゲ
イン補正値を演算し、閃光制御部25に送付するように
構成されている。撮影記録媒体60の分光感度特性は例
えば色温度により表現されており、ストロボの色温度と
のマッチング度合いにより補正値が算出される。例えば
色温度の高いストロボと色温度の低い記録媒体を組み合
わせた場合には、露光量アンダーが基準となる色温度の
記録媒体よりも大きくなるので、より露光量を増加させ
るような補正値を算出する。撮影記録媒体60の分光感
度特性に関する情報としては、分光感度特性のピーク波
長を用いてもよい。このように構成すれば、分光感度特
性の異なる銀塩フィルム(例えばデーライトタイプとタ
ングステンタイプ)を閃光撮影に使用した場合でも、該
銀塩フィルムには適切な露光量を維持することができ
る。
【0118】図28は、図27の実施形態に更に調光素
子14の分光感度特性の情報を加味して閃光撮影時の露
光量を制御する実施形態であって、補正値演算部30は
ストロボ61の光質情報、撮影記録媒体60の分光感度
特性に関する情報に加え、調光素子14の分光感度特性
に関する情報に基づいてゲイン補正値を演算し、閃光制
御部25に送付する構成になっている。調光素子14の
分光感度特性に関する情報は、調光感度情報記憶部76
に例えば色温度として記憶されており、この情報が補正
値演算部30に伝えられる。不揮発性の記憶手段である
調光感度情報記憶部76には、カメラ組み立て時に調光
素子14の分光感度特性に関する情報がカメラ毎に個別
に測定され記憶される。補正値演算部30では調光感度
情報記憶部76から伝達された調光素子の色温度に応じ
て補正値を算出する。例えば色温度が基準色温度より高
い調光素子を備えたカメラに色温度の高いストロボが装
着された場合は、記録媒体への露光量アンダーが基準色
温度の調光素子を用いた時よりも大きくなるので、より
露光量を増加させるような補正値を算出する。調光素子
14の分光感度特性として、調光素子の分光感度のピー
ク波長を用いてもよい。このような構成によれば、調光
素子の分光感度特性のバラツキをも補正した高精度な露
光量制御が可能になる。また分光感度特性のバラツキが
大きい低価格な調光素子を採用することも可能になる。
【0119】また図1および図2に示す実施形態におい
ては、調光素子14は撮影光学系1を介して閃光発光量
を検出していたが、閃光撮影制御装置の他の実施形態と
して、撮影光学系1を介さないで直接被写体からの反射
光を検出する方式(外部調光方式)を採用しても構わな
い。
【0120】図29はカメラ51に内蔵された調光素子
14により外部調光を行う実施形態であって、SBマイ
コン34から外付けSBの光質情報がカメラ51内の補
正値演算部30に送られる。補正値演算部30にて演算
されたゲイン補正値は閃光制御部25に送られ、該ゲイ
ン補正値に基づき調光素子14のゲインを補正して、閃
光撮影時に外部調光を行う。閃光制御部25は調光素子
14の光電流積分値が所定値に達した時に外付けSB5
3の閃光発光部26の発光を停止させる。このような構
成によれば、TTL調光素子を組み込むことが難しいレ
ンズシャッター方式のカメラにおいても、SBの光質に
応じた露光量の補正が可能になる。
【0121】図30は外付けSB53に外部調光用の調
光素子14が組み込まれた場合の実施形態であって、カ
メラ本体51に装填された撮影記録媒体60の分光感度
特性に応じた情報を記録感度情報生成部75が外付けS
B53の補正値演算部に送付する。補正値演算部30で
は、撮影記録媒体60の分光感度特性に応じた情報と補
正値演算部は固定的に記憶している閃光発光部26の光
質情報に基づいて調光素子14のゲイン補正値を算出す
る。閃光制御部25は該ゲイン補正値に基づき調光素子
14のゲインを補正して、閃光撮影時に外部調光を行
う。閃光制御部25は調光素子14の光電流積分値が所
定値に達した時に閃光発光部26の発光を停止させる。
このような構成によれば、外付けSBで外部調光を行う
閃光撮影においても、SBの光質と記録媒体の分光感度
特性の組み合わせに応じた露光量の補正が可能になる。
【0122】また図1および図2に示す実施形態におい
ては、調光素子14を用い予備発光を行っていたが、閃
光撮影制御装置の他の実施形態では、予備発光動作を行
わずいきなり本発光制御動作を行うようにしても構わな
い。このような構成によれば、予備発光動作を行わない
ので、処理が簡易化されるとともに、レリーズタイムラ
グを短縮することが可能になる。
【0123】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の閃光撮影
制御装置および該閃光撮影制御装置を備えたカメラにお
いては、閃光撮影時に使用する閃光の光質に応じて自動
的に撮影記録媒体への露光量を調節するので、閃光光質
が異なる種々の閃光装置を使用した場合でも、適正な露
出の閃光撮影画像を得ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の光学系の構成を示した図で
ある。
【図2】本発明の実施形態の構成を示すブロック図であ
る。
【図3】定常光測光部の分割形状を示す図である。
【図4】焦点検出部の検出領域を示す図である。
【図5】焦点検出部の光学系を示す図である。
【図6】閃光制御部の光学系及び調光領域の分割形状を
示す図である。
【図7】銀塩フィルムと調光素子の分光感度特性を示す
図である。
【図8】外付けストロボの発光分布特性を示す図であ
る。
【図9】内蔵ストロボの発光分布特性を示す図である。
【図10】ストロボ光の色温度とゲイン補正値との関係
を示す図である。
【図11】調光素子の端子の構成を示す図である。
【図12】調光素子のゲイン設定動作の説明図である。
【図13】調光素子の積分値読み出し動作の説明図であ
る。
【図14】閃光撮影時の調光動作の説明図である。
【図15】カメラの動作処理を示すフローチャート図で
ある。
【図16】レリーズ前処理を示すフローチャート図であ
る。
【図17】予備発光処理を示すフローチャート図であ
る。
【図18】本発光処理を示すフローチャート図である。
【図19】パラメータSvVと感度の関係を示す図であ
る。
【図20】パラメータGnVと予備発光量の関係を示す図
である。
【図21】パラメータXmVと距離の関係を示す図であ
る。
【図22】パラメータAvVと絞り値の関係を示す図であ
る。
【図23】パラメータBvVと周囲輝度の関係を示す図で
ある。
【図24】反射率とパラメータRefGとの関係を示す図で
ある。
【図25】反射率とパラメータdeltaYとの関係を示す図
である。
【図26】本発明の別実施例の構成図である。
【図27】本発明の別実施例の構成図である。
【図28】本発明の別実施例の構成図である。
【図29】本発明の別実施例の構成図である。
【図30】本発明の別実施例の構成図である。
【図31】従来技術を示した図である。
【符号の説明】
1 撮影光学系 10 絞り 11 シャッター 12 銀塩フィルム 13 調光用レンズ 14 調光素子 18 内蔵ストロボ 19 外付けストロボ 21 カメラマイコン 22 定常光測光部 23 焦点検出部 25 閃光制御部 26 閃光発光部 29 レリーズスイッチ 30 補正値演算部 31 不揮発性メモリ 32 レンズマイコン 34 SBマイコン 51 カメラ本体 52 撮影レンズ本体 53 外付けストロボ本体

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 閃光を用いた閃光撮影時に、該閃光によ
    る撮影記録媒体への露光量を制御する閃光撮影制御装置
    であって、該閃光撮影に用いる閃光の光質に応じて前記
    露光量を制御することを特徴とする閃光撮影制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の閃光撮影制御装置にお
    いて、前記閃光の光質は色温度であることを特徴とする
    閃光撮影制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の閃光撮影制御装置にお
    いて、該閃光撮影制御装置は、前記閃光の光質に関する
    情報に基づいて補正値を演算する補正値演算部と、前記
    補正値を用いて前記露光量を制御する閃光制御部とから
    構成されることを特徴とする閃光撮影制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の閃光撮影制御装置にお
    いて、前記閃光制御部は、撮影光学系を通して前記閃光
    の光量を検出する調光素子を備えることを特徴とする閃
    光撮影制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または4に記載の閃光撮影制御
    装置において、前記閃光の光質は色温度であるととも
    に、前記補正値演算部は、前記閃光の色温度の特性が前
    記閃光制御部の制御特性に与える制御誤差を相殺するよ
    うに前記補正値を算出することを特徴とする閃光撮影制
    御装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の閃光撮影制御装置にお
    いて、前記補正値演算部は、前記閃光の色温度が基準色
    温度から離れるに従って補正量が大きくなるように前記
    補正値を算出することを特徴とする閃光撮影制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の閃光撮影制御装置にお
    いて、該該閃光撮影制御装置は、閃光の発光動作を制御
    することにより、撮影記録媒体への露光量を制御するこ
    とを特徴とする閃光撮影制御装置。
  8. 【請求項8】 請求項1または2、3、4、5、6、7
    に記載の閃光撮影制御装置を備えることを特徴とするカ
    メラ。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のカメラおいて、該カメ
    ラは閃光撮影用の外部閃光発光装置を装着可能であると
    ともに、前記閃光撮影制御装置は、装着された外部閃光
    発光装置から光質に関する情報を入力することを特徴と
    するカメラ。
  10. 【請求項10】 請求項8または9に記載のカメラおい
    て、該カメラは閃光撮影用の内蔵閃光発光装置を備える
    とともに、前記閃光撮影制御装置は、前記内蔵閃光発光
    装置の光質に応じた補正値をあらかじめ記憶しているこ
    とを特徴とするカメラ。
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