JP3321932B2 - カメラの測光装置 - Google Patents

カメラの測光装置

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JP3321932B2
JP3321932B2 JP25482993A JP25482993A JP3321932B2 JP 3321932 B2 JP3321932 B2 JP 3321932B2 JP 25482993 A JP25482993 A JP 25482993A JP 25482993 A JP25482993 A JP 25482993A JP 3321932 B2 JP3321932 B2 JP 3321932B2
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photometric
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艶子 松下
勝 村松
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被写体を測光して適正
な露出制御値を得るためのカメラの測光装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の測光装置として、例え
ば、撮影画面を複数の領域に分割して測光し、様々な撮
影パターンにおいて最適な露出を得ようとする装置が知
られている。また、このような測光装置は、図4に示す
ように、波長が550nm付近に感度のピークがある分
光感度特性を有する測光素子を使用して露出制御を行っ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述のような
分光感度特性を有する測光素子は、光の3原色であるR
(赤),G(緑),B(青)のうち緑の領域に感度のピ
ークを有するために、無彩色の被写体や緑の被写体に対
しては優れた露出を与えても、赤や青などの原色に近い
被写体に対しては、これらの色に対する感度が低いの
で、暗い被写体であると認識してしまう。
【0004】このため、赤や青の成分が多い被写体を撮
影すると、実際のカラーフィルムの感度よりも過剰な露
出を与えてしまい、その結果、撮った写真は露出過剰気
味となり、色の再現性の悪い写真が撮影されるといった
不都合がある。
【0005】例えば、夕景のような赤の成分が多いシー
ンを撮影すると、従来の測光素子では赤の成分に対する
感度が低いために、露出過剰となってしまい、赤の再現
性の悪い昼間のようなシーンの写真となってしまう。
【0006】そこで、本発明は、赤または青などの単色
の多い被写体であっても、過剰な露出を与えることな
く、各色の再現性に優れたカメラの測光装置を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、第1の発明は、撮影画面を複数の領域に分割し、そ
の分割された各領域の被写体を複数の色成分に分光して
測光する測光手段と、前記測光手段の複数の測光出力の
うち、前記分割された各領域を代表する測光値として、
その領域の複数の色成分のうちの最大となる出力を用い
て露出制御値を算出する露出制御手段とを有することを
特徴とするカメラの測光装置である。 第2の発明は、撮
影画面を複数の領域に分割し、その分割された各領域の
被写体を複数の色成分に分光して測光する測光手段と、
前記測光手段の複数の測光出力のうち、前記分割された
各領域を代表する測光値として、その領域の複数の色成
分のうちの最大となる出力を重点的に用いて露出制御値
を算出する露出制御手段とを有することを特徴とするカ
メラの測光装置である。
【0008】
【作用】本発明の構成において、測光手段は、撮影画面
を複数に分割した各領域ごとに、被写体光を複数、例え
ばR,G,Bの3原色に分光して各色成分毎にレベル検
出を行う。露出制御手段は、測光手段によって測光した
各色成分の測光出力の中から、その分割された各領域の
最大レベルの色成分を露出制御値とし、この露出制御値
に基づいて絞り値およびシャッタ速度等を算出して露出
制御を行う。このために、赤や青などの単色の多いシー
ンを撮影しても、露出過剰となることがなく色の再現性
の優れた写真が得られる。
【0009】
【実施例】以下、図面などを参照しながら、実施例をあ
げて、さらに詳しく説明する。図1は、本発明による測
光装置が組み込まれたカメラの一実施例を示す構成図で
ある。本実施例において、撮影レンズ1を通過した光
は、反射ミラー2によって反射してフォーカシングスク
リーン3で結像し、ペンタプリズム4および接眼レンズ
5を経て撮影者に観察されると共に、ペンタプリズム4
および測光レンズ6を通って測光素子7に結像する。
【0010】測光素子7は、図2に示すように、画面を
9分割にして、それぞれの領域ごとにR,G,Bのスト
ライプフィルタを用いたワンチップ型のカラーの光セン
サ71R−n,71G−n,71B−n,72R−n,
72G−n,72B−n,73R−n,73G−n,7
3B−n(但し、nは各エリア番号に対応して、1〜9
をとるものとする)を使用している。各領域ごとに見て
みると、エリア1においては、9分割した短冊型の光セ
ンサ71R−1,71G−1,71B−1,72R−
1,72G−1,72B−1,73R−1,73G−
1,73B−1のそれぞれに、順次R,G,Bの色フィ
ルタを取り付けた構成を有している。このようにして、
エリア1からエリア9までのそれぞれの領域において、
前述のように分割した短冊型の光センサ71R−1〜7
3B−9のそれぞれに、R,G,Bの色フィルタを取り
付けてあり、各エリア1〜9ごとにR,G,Bの出力R
1〜R9,G1〜G9,B1〜B9が取り出せるように
なっている。
【0011】光センサ71R−1〜73B−9の分光感
度特性は、図3に示すように、光センサ71R−1〜7
3R−9(R成分)は650nm付近、光センサ71G
−1〜73G−9(G成分)は550nm付近、光セン
サ71B−1〜73B−9(B成分)は450nm付近
にそれぞれ感度のピークを有している。この分光感度特
性は、一般的なフィルムの分光感度特性に応じて決定す
ればよい。
【0012】測光素子7からは、図2に示すように、各
エリア1〜9において、各色ごとにR1からR9,G1
からG9,B1からB9のそれぞれ9個の値が出力さ
れ、合計27個の測光値が出力される。なお、説明の便
宜上図のように描いたが、実際には、配線部分は非常に
小さいものであり、測光に影響することはない。
【0013】つぎに、露出制御部8では、図6に示すフ
ローチャートに示すように、エリア1から送られてきた
センサデータDR1,DG1,DB1の中から最大レベルのも
のを算出してそのエリア1の代表値をD1とし、以下同
様にして、各エリアの代表値D2〜D9を算出し(S1
01)、図5に示すように、その代表値D1〜D9に基
づいて、特公平4−5972号に記載されているような
マルチパターン測光を行い(S102)、露出制御値を
決定する。
【0014】また、他の実施例として各エリアの代表値
を求める方法を説明する。図7のフローチャートは、露
出制御部8によってエリア1から送られてきたDR1、D
G1、DB1の各色の中から最大となる色の出力Dmax、中
間となる色の出力Dmid、最小となる色の出力Dmin と
し、以下同様にして、各エリアのDmax ,Dmid ,Dmi
n を算出し(S201)、エリア1のDmax ,Dmid ,
Dmin をそれぞれ重み付けした係数を用いて加算した値
を算出してそのエリア1の代表値をD1とし、以下同様
にして、各エリアの代表値D2〜D9を算出し(S20
2)、図5に示すように、その代表値D1〜D9に基づ
いて、特公平4−5972号に記載されているようなマ
ルチパターン測光を行い(S203)、露出制御値を決
定する。なお、前記重み付けに用いる係数は、様々な撮
影シーンを想定して最適な値を設定する。
【0015】従来のマルチパターン測光は、図8(B)
に示すように、分割した各エリアごとに輝度を検出して
いるが、図4に示したようなG成分に感度特性を有する
ような測光素子を用いていた。この実施例では、図8
(A)に示すように、それぞれのエリアを代表する色成
分(最大の出力となる色)により、そのエリアの輝度値
を決定し、それをマルチパターン測光の入力値としてい
る。従って、マルチパターン測光によって処理するデー
タは、従来のマルチパターン測光を行うときとかわら
ず、そのままのアルゴリズムを適用できるにもかかわら
ず、色の再現性の優れた写真の撮影が小さなコストで可
能となる。
【0016】なお、本実施例では、測光素子7の各エリ
アは、9分割した短冊形の光センサにより構成する場合
について説明したが、実際には、各エリアに入射した光
の色成分の情報を均一に取り込むために、更に多数に分
割し、ある程度ピントがぼける位置に設置することが好
ましい。
【0017】図9は、本発明による測光装置の第2の実
施例を示す一部構成図である。本実施例では、ペンタプ
リズム4から出た光を、3つの測光レンズ6R,6G,
6Bで集光し、各測光レンズ6R,6G,6Bの背後に
設置したRフィルタ9R,Gフィルタ9G,Bフィルタ
9Bの各色フィルタを通して、図5に示すように、9個
に分割された測光センサ7R,7G,7Bで測光し、第
1の実施例と同様に、9エリアで3色ごとの合計27個
の測光出力を得るようにしたものである。
【0018】図10は、本発明による測光装置の第3の
実施例を示す一部構成図である。本実施例では、ペンタ
プリズム4から出てきた光を、ダイクロイックミラー1
0によってR成分だけを通し、測光レンズ6Rで集光し
て測光素子7Rで測光する。次いで、ダイクロイックミ
ラー10で反射したG成分とB成分のうち、B成分は次
のダイクロイックミラー11を通り、測光レンズ6Bで
集光されて測光素子7Bで測光される。最後に、ダイク
ロイックミラー11で反射したG成分は、測光レンズ6
Gで集光されて測光素子7Gで測光される。測光素子7
R,7G,7Bの出力は、図5に示すように、9個に分
割され、第1の実施例と同様に、9エリアで3色ごとの
合計27個の測光出力を得るようにしたものである。
【0019】なお、前述の各実施例では、各エリアから
R,G,Bの3色の測光出力を得るようにしたが、分解
する色を増やすことによって、より精度の高い測光が可
能となり、要求される性能に応じて決定することができ
る。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、複数の分割された領域
ごとに、被写体を複数の色成分に分光するような測光素
子を設け、分割された各領域の最大値を用いて測光する
ようにしたので、赤や青などの単色の多いシーンであっ
ても、過剰な露出を与えることなく、色の再現性の優れ
た測光が可能となる。
【0021】また、各領域の最大値となる色の出力を、
その領域の輝度値として使用することにより、マルチパ
ターン測光のアルゴリズムに全く変更を加えることなし
に適用でき、更にきめ細かな測光ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるカメラの測光装置の第1の実施例
を示す構成図である。
【図2】図1に示す測光素子の一実施例を示す構成図で
ある。
【図3】図2に示す測光素子の各色の分光感度特性を示
す図である。
【図4】従来の測光素子の分光感度特性を示す図であ
る。
【図5】第1の実施例による測光装置のマルチパターン
測光を示す図である。
【図6】本発明によるカメラの測光装置の第1の実施例
の動作を説明するための流れ図である。
【図7】本発明によるカメラの測光装置の他の実施例の
動作を説明するための流れ図である。
【図8】第1実施例によるマルチパターン測光を従来の
マルチパターン測光と比較して示した図である。
【図9】本発明によるカメラの測光装置の第2の実施例
を示す一部構成図である。
【図10】本発明によるカメラの測光装置の第3の実施
例を示す一部構成図である。
【符号の説明】
1 撮影レンズ 2 反射ミラー 3 フォーカシングスクリーン 4 ペンタプリズム 5 接眼レンズ 6,6R,6G,6B 測光レンズ 7,7R,7G,7B 測光素子 8 露出制御部 9R,9G,9B 色フィルタ 10,11 ダイクロイックミラー 71R−n〜73R−n,71G−n〜73G−n,7
1B−n〜73B−n光センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−196858(JP,A) 特開 平4−167771(JP,A) 特開 平3−15726(JP,A) 特開 平4−347826(JP,A) 特開 平5−173242(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 7/00 - 7/28 G01J 3/46

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影画面を複数の領域に分割し、その分
    割された各領域の被写体を複数の色成分に分光して測光
    する測光手段と、 前記測光手段の複数の測光出力のうち、前記分割された
    各領域を代表する測光値として、その領域の複数の色成
    分のうちの最大となる出力を用いて露出制御値を算出す
    る露出制御手段とを有することを特徴とするカメラの測
    光装置。
  2. 【請求項2】 撮影画面を複数の領域に分割し、その分
    割された各領域の被写体を複数の色成分に分光して測光
    する測光手段と、 前記測光手段の複数の測光出力のうち、前記分割された
    各領域を代表する測光値として、その領域の複数の色成
    分のうちの最大となる出力を重点的に用いて露出制御値
    を算出する露出制御手段とを有することを特徴とするカ
    メラの測光装置。
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US08/668,390 US6445886B1 (en) 1993-01-26 1996-06-25 Photometry device of a camera

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6507709B2 (en) 1999-12-09 2003-01-14 Pentax Corporation Photometry device
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JP4374120B2 (ja) 2000-01-31 2009-12-02 Hoya株式会社 測光装置
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JP2002006374A (ja) 2000-04-20 2002-01-09 Asahi Optical Co Ltd ストロボ光制御装置
JP4413395B2 (ja) 2000-05-01 2010-02-10 Hoya株式会社 測光装置
JP4413385B2 (ja) 2000-07-06 2010-02-10 Hoya株式会社 測光装置
JP4495333B2 (ja) 2000-11-17 2010-07-07 Hoya株式会社 測光装置
JP4547083B2 (ja) 2000-11-17 2010-09-22 Hoya株式会社 測光装置
JP4312975B2 (ja) 2001-10-09 2009-08-12 Hoya株式会社 ストロボ光制御装置を備える測光装置

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