JPH05220869A - 模造イグサの製造方法 - Google Patents

模造イグサの製造方法

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JPH05220869A
JPH05220869A JP4056420A JP5642092A JPH05220869A JP H05220869 A JPH05220869 A JP H05220869A JP 4056420 A JP4056420 A JP 4056420A JP 5642092 A JP5642092 A JP 5642092A JP H05220869 A JPH05220869 A JP H05220869A
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Yukio Shudo
幸夫 周藤
Naoaki Miyamoto
尚章 宮本
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SEKISUI SEIKEI KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 畳表等に使用する模造イグサにおいて、天然
イグサと同じようなランダムな色調を得る。 【構成】 長手方向に延伸された熱可塑性樹脂よりなる
テープ状体を、狭い空隙を形成する加熱部材中に通過さ
せることによって、不規則に収束形成し、且つ表面に融
着皮膜を形成させる方法において、該テープ状体として
色の異なるものを複数用いるもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、模造イグサの製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ここでいう模造イグサとは、天然のイグ
サのような外観を有するものだけでなく、天然のイグサ
のように織ることができ、畳表等に使用できるものすべ
てを言う。
【0003】模造イグサは、天然イグサが有する欠点、
例えば、供給の不安定さ、価格の高騰、ダニ等の害虫の
発生等を解消する目的で開発され、なかでも出願人が開
発し出願もしている模造イグサが優れている。これは、
熱可塑性樹脂製のテープ状体を、狭い加熱部材中を通過
させ、不規則に収束形成し、且つ表面に融着皮膜を形成
したものである。これは、プラスチック製であるため、
前記した天然イグサの持つ欠点はすべて解消しており、
且つ所謂PP花筵(プラスチックの筒状体を織った筵)
が有する吸水性がなくベタベタした感じがする、こしが
無い、風合が天然品とまったく異なる等という欠点も解
消している。
【0004】この従来の模造イグサの製造方法は、イン
フレーション装置からの原料テープを、第1加熱装置を
通過させながら第1ピンチロールで延伸し、第2加熱装
置中に導入する。第2加熱装置によって不規則に収束さ
せる。これを第2ピンチロールで引っ張り、その後の切
断工程に送るものである。切断工程で所定の長さに切断
すれば、完成である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来方法
で製造された模造イグサであっても、次のような欠点が
あった。それは、プラスチック製であるがゆえに、天然
品と比較して色が揃っており、これを織って畳表とした
場合、まったく均一な色の畳表ができ、天然品とは思え
ないばかりか、かえって木造の日本建築等とはなじまな
い。また、褪色がほとんどないため、そのままの色が残
り、勿論これはある意味では非常に大きな利点であるの
だが、時間とともに微妙な色の違いがでるということも
ない。
【0006】このため、模造イグサを織る場合に色の異
なるものを混ぜることも考えられるが、このようにする
と1本だけが端から端まで異なった色となり、非常に違
和感のあるものとなる。これは、天然のイグサを見る
と、1本の中で色が変化しているのであり、イグサ1本
であってもそれは端から端まで同じ色ではないためであ
る。
【0007】よって、異なる色の模造イグサを混合して
織っても意味がなく、1本の模造イグサを均一な色にし
ないことが必要なのである。このためには、フィルム状
に加工する場合に、顔料を均一に混合しないことも考え
られる。しかし、この方法では、非常に色の濃い部分
と、逆に顔料がほとんどない部分等ができ、とても天然
品のようにはできない。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上のような現状に鑑
み、本発明者は鋭意研究の結果本発明方法を完成したも
のであり、その特徴とするところは、長手方向に延伸さ
れた熱可塑性樹脂よりなるテープ状体を、狭い空隙を形
成する加熱部材中に通過させることによって、不規則に
収束形成し、且つ表面に融着皮膜を形成させる製造方法
において、該テープ状体として色の異なるものを複数用
いる点にある。
【0009】ここで熱可塑性樹脂とは、加熱することに
よって粘度が低下し成形可能になる樹脂をいい、ポリプ
ロピレン等のポリオレフィンがその代表であるが、これ
ら以外のものでもよい。また、複数の樹脂を混合したも
のでもよい。この樹脂には、通常混合される、耐候剤、
顔料、つや消し剤等を混合してもよい。
【0010】延伸は通常の方法で行なえばよく、倍率は
2〜7倍程度である。
【0011】テープ状体は、どのように製造してもよい
が、インフレーション加工により筒状にしたものを、そ
のまま畳んで2枚にし、それを適当な幅に裁断して用い
るのが好適である。この適当な幅のテープを複数枚を合
わせて加熱部に通過させて1本の模造イグサにする。テ
ープ状体の厚みは、0.005 〜0.05mm程度がよい。この複
数枚の内、少なくとも1枚は他のものと色が異なってい
るのである。色はテープ状体を製造する場合の混入顔料
によって決る。通常は、青畳の色であるがこれにわずか
黄色味を帯びた青のテープを混ぜるのが最もよい。勿
論、このような色の配色は自由である。色の異なるテー
プを多数用いて、より複雑な色目を持たせてもよい。ま
た、それぞれのテープ状体の幅や厚みを変化させること
も自然に見える要素である。また、裁断する幅は数mmか
ら20〜50mm程度であるがどちらもこれに限定するもので
はない。
【0012】このテープ状体には、必須要件ではない
が、多数の凹凸皺を設けるとよい。凹凸皺とは、前記テ
ープ状体の長手方向に平行に存在するような波のような
皺であり、規則的である必要はない。このような皺によ
って、模造イグサに所謂こしの強さと、その間に水分等
を吸収できるため、吸水性を付与することもできる。
【0013】狭い空隙とは、テープ状体を単に収束させ
た状態よりも、狭いという程度の意味であり、通常は
1.0〜 1.5mm程度である。この値は、出来上がりの模造
イグサの径によって定まるものであり、天然のイグサに
近いものを製造する場合には、1mm前後である。
【0014】加熱部材は、上記狭い空隙そのものがヒー
ターのように電気で加熱するものでも、狭い空隙の周囲
に加熱部材が存在してもよい。
【0015】不規則に収束とは、テープ状体を規則的に
折り畳んだり、巻き込んだりせず、ランダムに皺をよら
せて内部にテープ状体を有する筒状体にすることをい
う。このように、テープ状体を不規則に収束させるた
め、色の異なるテープ状体が表面に出たり、内部に入っ
たりして規則的でない色の変わり方を示すのである。こ
の予測できない色の変化が天然品らしくさせるのであ
る。
【0016】以上の必須の工程以外の工程を追加した
り、他の制御設備用いてもよい。また上記の工程を1連
に行なってもよいが、2工程等に分けて製造してもよ
い。即ち中間段階で1度巻取り保管して、その保管した
ものを次の工程に導入するという方法である。本発明で
は、色の異なるテープ状体を用いるため、裁断したテー
プ状体を一旦、複数のロールに巻取り、そのうちの一部
のロールと他の色のロールとを用いて収束工程に導入す
る方法が便利である。
【0017】上記必須の工程以外の工程の例としては、
冷却工程や収束した後の加熱工程等がある。冷却工程と
は、通常は空気冷却であり、冷却風を送るだけである
が、水冷にしてもよい。また、単に放置しておくだけの
方法でもよい。その次の、加熱工程は、80〜100℃
の加熱がよく、熱湯中を通過させるか、熱湯を撒水する
等の方法が好適である。勿論、蒸気で加熱してもよい。
【0018】模造イグサとして、即ち天然イグサに近似
させるためには(勿論、近似させる必要はないが、その
ような場合は)、次の数値が重要である。製品の直径、
充填率、フィルムの厚さ、各テープ状体の幅である。こ
こで、充填率とは、フィルム自体の断面積を出来上がり
のイグサの断面積で除したものであり、イグサの断面に
占めるフィルムの割合である。
【0019】発明者等の実験によると、模造イグサを天
然品に近づけるためには、次の数値が好ましいことが判
明した。 製品の直径は、1.0mm 〜3.0mm 充填率は、50〜90% フィルムの厚みは、5〜50μ 勿論、この範囲に入ることが必須要件ではなく、天然品
に近いものが製造できるという意味であり、天然品との
類似性にこだわらなければ、この範囲に入れる必要はな
い。
【0020】
【実施例】以下図面に示す実施例に基づき本発明をより
詳細に説明する。図1及び図2に本発明方法を実施する
装置の1例を示す。この例では、2つの工程に分離して
行なっている。図1は、不規則に収束形成する前までの
段階であり、図2はその後の工程を示す。
【0021】テープ状体製造工程では、原料となる熱可
塑性樹脂をインフレーション装置1のフィーダー2に導
入し、加熱して金型3から押し出し、冷却装置4を通し
て中空の状態で膨出させる。この例では、中空状態の径
は 400〜800mm 程度であり、厚みは、0.03〜0.07mm程度
である。これをロール5間に通過させて二重フィルムに
した後、カッター6でスリット幅30〜80mm程度に長手方
向に裁断する。次いで2〜7倍に延伸する。延伸は加熱
装置7で 100〜150 ℃前後に加熱してロール8で引っ張
るだけでよい。これをアニールするため、再度加熱装置
9を通過させる。そして巻取りロール10に巻き取る。
【0022】本発明で重要なテープ状体の色は、フィー
ダー2に導入する熱可塑性樹脂に混入する顔料で決まる
ものであり、そのこと自体は公知であり、また公知の顔
料でよい。
【0023】収束成形工程では、巻取りロール10(色
の異なるものを巻いた複数のロールを用いるのが便利で
ある)からテープ状体(裁断されている)を加熱収束装
置11の空隙に導入する。この空隙の径は、約1.0mm で
ある。加熱温度としては、300 〜400 ℃程度であり、通
過速度は、40〜100 m/分程度でよい。通過後フィルム
は、空隙の径よりも膨張するため、ほぼ1.5mm 程度の径
になる。
【0024】次に、空隙から送出された模造イグサは、
冷却工程を通過する。この例では、単なる送風冷却であ
る。即ち、送風機12により風を送るだけである。冷却
が終了すると、熱処理工程に導入される。この例では、
熱湯浴13中を通過する。ここで、加熱収縮時に変形し
たり、偏平になった模造イグサの外形を、熱によって膨
張整形して、ほぼその断面が真円に近い状態にする。次
いで再度冷却工程14を通過して、最後に所定の寸法
(通常は、1〜2m)にカッター15により裁断する。
これで、模造イグサ16の出来上がりである。
【0025】図3は、本発明方法で製造した模造イグサ
16の1例を示す斜視図である。全体として、中にテー
プ状体が不規則に収束して収容され、周囲に色の異なる
テープ状体が所々に現れ、皺のある自然な色で且つ自然
な色の変化を有するイグサ様の形状となっている。ま
た、第2の加熱処理によって、全体がほぼ真円になって
いる。
【0026】
【発明の効果】以上詳細に説明した本発明では、次のよ
うな大きな効果がある。 模造イグサそれ自身均一な1色でなく、自然な色変
化を有しているため、畳表にした場合に、天然イグサ風
である。 顔料の混入量や異なった色のテープ状体の配合率に
よって、青味の多いものや黄色味の多いもの等、好みの
通りの畳表ができる。 日本建築の中でも、その部屋の使用目的等に沿って
畳の感じがだせる。 その他、プラスチック製であるがゆえの利点、例え
ば、ダニが発生に難く衛生的である、耐摩耗性に優れて
おり、天然イグサのような毛羽立ちがない、プラスチッ
ク製であるため、織って畳表にした場合、畳床に接着す
ることができる等のえてんは当然保有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施するための装置の1例を示す
概略断面図である。
【図2】本発明方法を実施するための装置の1例を示す
概略断面図である。
【図3】本発明により製造した模造イグサの1例を示す
斜視図である。
【符号の説明】
1 インフレーション装置 2 フィーダー 3 金型 4 冷却装置 5 ロール 6 カッター 7 加熱装置 8 ロール 9 加熱装置 10 巻取りロール 11 加熱収束装置 12 送風機 13 熱湯浴 14 冷却工程 15 カッター 16 模造イグサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に延伸された熱可塑性樹脂より
    なるテープ状体を、狭い空隙を形成する加熱部材中に通
    過させることによって、不規則に収束形成し、且つ表面
    に融着皮膜を形成させる製造方法において、該テープ状
    体として色の異なるものを複数用いることを特徴とする
    模造イグサの製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010247397A (ja) * 2009-04-14 2010-11-04 Hagiwara Kk 擬似藺草の製造方法
JP2019099965A (ja) * 2017-12-06 2019-06-24 積水成型工業株式会社 模造いぐさの製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010247397A (ja) * 2009-04-14 2010-11-04 Hagiwara Kk 擬似藺草の製造方法
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