JP3195968B2 - 模造イグサの製造方法 - Google Patents
模造イグサの製造方法Info
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Description
に関するものである。
サのような外観を有するものだけでなく、天然のイグサ
のように織ることができ、畳表等に使用できるものすべ
てを言う。
例えば、供給の不安定さ、価格の高騰、ダニ等の害虫の
発生等を解消する目的で開発され、なかでも出願人が開
発し出願もしている模造イグサが優れている。これは、
熱可塑性樹脂製のテープ状体を、狭い加熱部材中を通過
させ、不規則に収束形成し、且つ表面に融着皮膜を形成
したものである。これは、プラスチック製であるため、
前記した天然イグサの持つ欠点はすべて解消しており、
且つ所謂PP花筵(プラスチックの筒状体を織った筵)
が有する吸水性がなくベタベタした感じがする、こしが
無い、風合が天然品とまったく異なる等という欠点も解
消している。
フレーション装置1からの原料テープを、第1加熱装置
を通過させながら第1ピンチロールで延伸し、第2加熱
装置中に導入する。第2加熱装置によって不規則に収束
させる。これを第2ピンチロールで引っ張り、その後の
切断工程に送るものである。切断工程で所定の長さに切
断すれば、完成である。
法でも次のような欠点があった。第2加熱装置である狭
い空隙をテープ状体が通過する場合に、大きな抵抗があ
るため、第2ピンチロールでは相当の力で引っ張る必要
がある。この時に、ピンチロールはその力に見合うだけ
の力で模造イグサを押圧把持する。この把持力によっ
て、模造イグサが偏平になることが避けられない。
場合にボリューム感がなく、風合が悪い。更に、互いに
隣接するイグサ同士の接触部が円筒状のものと比較して
小さくなり、ダニ等が通過できるようになる場合があ
る。
い模造イグサが要望されていた。
み、本発明者は鋭意研究の結果本発明方法を完成したも
のであり、その特徴とするところは、長手方向に延伸さ
れた熱可塑性樹脂よりなるテープ状体を、狭い空隙を形
成する加熱部材中に通過させることによって、不規則に
収束形成し、且つ表面に融着皮膜を形成させた後、冷却
工程を経て、再度80〜100℃に加熱する点にある。
よって粘度が低下し成形可能になる樹脂をいい、ポリプ
ロピレン等のポリオレフィンがその代表であるが、これ
ら以外のものでもよい。また、複数の樹脂を混合したも
のでもよい。この樹脂には、通常混合される、耐候剤、
顔料、つや消し剤等を混合してもよい。
2〜7倍程度である。
が、インフレーション加工により筒状にしたものを、そ
のまま畳んで2枚にし、それを適当な幅に裁断して用い
るのが好適である。この適当な幅のテープを上下の2枚
だけでなく、複数組を合わせて加熱部に通過させて1本
の模造イグサにするのがよい。テープ状体の厚みは、
0.005〜0.05mm程度がよい。また、裁断する幅
は20〜50mm(延伸後の幅)程度であるがどちらもこ
れに限定するものではない。
が、多数の凹凸皺を設けるとよい。凹凸皺とは、前記テ
ープ状体の長手方向に平行に存在するような波のような
皺であり、規則的である必要はない。このような皺によ
って、模造イグサに所謂こしの強さと、その間に水分等
を吸収できるため、吸水性を付与することできる。
た状態よりも、狭いという程度の意味であり、通常は
1.0〜1.5mm程度である。この値は、出来上がりの
模造イグサの径によって定まるものであり、天然のイグ
サに近いものを製造する場合には、1mm前後である。
ターのように電気で加熱するものでも、狭い空隙の周囲
に加熱部材が存在してもよい。
折り畳んだり、巻き込んだりせず、ランダムに皺をよら
せて内部にテープ状体を有する筒状体にすることをい
う。
却風を送るだけであるが、水冷にしてもよい。また、単
に放置しておくだけの方法でもよい。その次の、80〜
100℃の加熱は、熱湯中を通過させるか、熱湯を撒水
するかである。勿論、蒸気で加熱してもよい。要は、前
記の温度に加熱できればどのような方式でもよいのであ
る。
り、他の制御設備用いてもよい。また上記の工程を1連
に行なってもよいが、2工程等に分けて製造してもよ
い。即ち中間段階で1度巻取り保管して、その保管した
ものを次の工程に導入するという方法である。
させるためには(勿論、近似させる必要はないが、その
ような場合は)、次の数値が重要である。製品の直径、
充填率、フィルムの厚さ、各テープ状体の幅である。こ
こで、充填率とは、フィルム自体の断面積を出来上がり
のイグサの断面積で除したものであり、イグサの断面に
占めるフィルムの割合である。
然品に近づけるためには、次の数値が好ましいことが判
明した。 製品の直径は、1.0mm 〜3.0mm 充填率は、50〜90% フィルムの厚みは、 5〜50μ 勿論、この範囲に入ることが必須要件ではなく、天然品
に近いものが製造できるという意味であり、天然品との
類似性にこだわらなければ、この範囲に入れる必要はな
い。
詳細に説明する。図1及び図2に本発明方法を実施する
装置の1例を示す。この例では、2つの工程に分離して
行なっている。図1は、不規則に収束形成する前までの
段階であり、図2はその後の工程を行なう。
塑性樹脂をインフレーション装置1のフィーダー2に導
入し、加熱して金型3から押し出し、冷却装置4を通し
て中空の状態で膨出させる。この例では、中空状態の径
は 400〜800 mm程度であり、厚みは、0.03〜0.07mm程度
である。これをロール5間に通過させて二重フィルムに
した後、カッター6でスリット幅30〜80mm程度に長手方
向に裁断する。次いで2〜7倍に延伸する。延伸は加熱
装置7で 100〜150 ℃前後に加熱してロール8で引っ張
るだけでよい。これをアニールするため、再度加熱装置
9を通過させる。そして巻取りロール10に巻き取る。
テープ状体(裁断されている)を加熱収束装置11の空
隙に導入する。この空隙の径は、約1.0mm である。加熱
温度としては、300 〜400 ℃程度であり、通過速度は、
40〜100 m/分程度でよい。通過後フィルムは、空隙の
径よりも膨張するため、ほぼ1.5mm 程度の径になる。
冷却工程を通過する。この例では、単なる送風冷却であ
る。即ち、送風機12により風を送るだけである。冷却
が終了すると、熱処理工程に導入される。この例では、
熱湯浴13中を通過する。ここで、加熱収縮時に変形し
たり、偏平になった模造イグサの外形を、熱によって膨
張整形して、ほぼその断面が真円に近い状態にする。次
いで再度冷却工程14を通過して、最後に所定の寸法
(通常は、1〜2m)にカッター15により裁断する。
これで、模造イグサ16の出来上がりである。
16の1例を示す斜視図である。全体として、中にテー
プ状体が不規則に収束して収容され、周囲に皺のあるイ
グサ様の形状となっている。また、第2の加熱処理によ
って、全体がほぼ真円になっている。
うな大きな効果がある。 プラスチック製であるため、価格や供給の安定性に
優れている。 プラスチックテープを不規則に収束させているた
め、吸湿性があり、単なるプラスチック筒状体と比較し
て、べたべたした感じがない。 プラスチック製であるため、水洗ができ、非常に衛
生的である。また、水に強いため、天然イグサでは使用
できないような用途、例えば風呂用のマット等にも使用
できる。 ダニ等の食料になる成分がないため、ダニが発生し
たり寄生したりしない。 天然品と比較して、色落ちがなく、常に新品のよう
な外観である。 耐摩耗性に優れており、天然イグサのような毛羽立
ちがない。 プラスチック製であるため、織って畳表にした場
合、畳床に接着することができる。畳床がプラスチック
発泡体の場合特に簡単である。
概略断面図である。
概略断面図である。
斜視図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 長手方向に延伸された熱可塑性樹脂より
なるテープ状体を、狭い空隙を形成する加熱部材中に通
過させることによって、不規則に収束形成し、且つ表面
に融着皮膜を形成させた後、冷却工程を経て、再度80
〜100℃に加熱することを特徴とする模造イグサの製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32690091A JP3195968B2 (ja) | 1991-11-14 | 1991-11-14 | 模造イグサの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32690091A JP3195968B2 (ja) | 1991-11-14 | 1991-11-14 | 模造イグサの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06122163A JPH06122163A (ja) | 1994-05-06 |
JP3195968B2 true JP3195968B2 (ja) | 2001-08-06 |
Family
ID=18193007
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32690091A Expired - Fee Related JP3195968B2 (ja) | 1991-11-14 | 1991-11-14 | 模造イグサの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3195968B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110936582A (zh) * | 2019-12-30 | 2020-03-31 | 天津市铁柱纸制品工贸有限公司 | 一种降解食品包装材料的流延加工设备 |
-
1991
- 1991-11-14 JP JP32690091A patent/JP3195968B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06122163A (ja) | 1994-05-06 |
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