JPH0560782B2 - - Google Patents

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JPH0560782B2
JPH0560782B2 JP62111187A JP11118787A JPH0560782B2 JP H0560782 B2 JPH0560782 B2 JP H0560782B2 JP 62111187 A JP62111187 A JP 62111187A JP 11118787 A JP11118787 A JP 11118787A JP H0560782 B2 JPH0560782 B2 JP H0560782B2
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JP
Japan
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rush
diameter
imitation
rushes
thermoplastic resin
Prior art date
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JP62111187A
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English (en)
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JPS63274533A (ja
Inventor
Hisashi Suda
Yukio Shuto
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SEKISUI SEIKEI KOGYO KK
Original Assignee
SEKISUI SEIKEI KOGYO KK
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Publication date
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  • Floor Finish (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (a) 産業上の利用分野 本発明は、プラスチツク製の模造イグサに関す
るものである。
(b) 従来の技術 イグサは、非常に古くから畳表、筵等に用いら
れているものである。
このイグサの性質は、こしがあり、香がよく、
通気性がよい等非常に優れたものである。
しかし、ながら天然品であるがゆえの欠点、即
ち、耐候性が悪く、日光による変色や変質が避け
られない。また、天然品であるがゆえに、雑菌、
だに等の害虫等の繁殖という欠点を有している。
さらに、天然品であるため供給が安定せず、最
近ではその価格も高騰しているものである。
これらのために、近年プラスチツクの筒状体を
このイグサの代用品にするという考案もなされ、
花筵等に多く用いられている。
(c) 発明が解決しようとする問題点 しかし、プラスチツクの筒状体では、その感触
風合も悪く、畳という感じはしない。よつて、と
ても畳表や筵等の代用にはならず、全く別のビニ
ールシートのような製品になつてしまう。
本業界では、供給が安し、安価で、変質や変色
がなく、雑菌害虫の発生の少ないもので、需要者
の嗜好に合つた風合、外観を有するイグサ様材料
が要望されていた。
(d) 問題点を解決するための手段 以上のような現状に鑑み、本発明者は鋭意研究
の結果、本発明模造イグサを完成させたのであ
り、その特徴とするところは、縦方向に延伸され
た熱可塑性樹脂よりなる紐状体であつて、該紐状
体が多数の凹凸皺を有する筒状体を狭い空隙を通
過させることによつて、不規則に収束形成し、か
つ表面に融着皮膜を形成させた点にある。
ここで、熱可塑性樹脂とは、加熱することによ
つて粘度が低下し、成形が容易になる性質を有す
るプラスチツクをいい、ポリオレフインがその代
表的なものである。例えば、ポリエチレン、ポリ
プロピレン等である。勿論、これら以外の熱可塑
性樹脂も使用できることはいまでもない。さら
に、複数の樹脂を混合したものであつてもよい。
さらに、この熱可塑性樹脂にポリカーボネート
を混合すると、曲げ剛性が大きなり、所謂こしの
強いものとなる。このことは、天然のイグサに近
いものになるばかりか、織機等による取り扱いが
非常に容易となり、従来の天然イグサ用の機械も
使用できることとなる。
ポリカーボネートの混合比率としては、熱可塑
性樹脂中5〜40%がよく、好ましくは5%〜20%
程度である。5%以下では、こしが弱く、40%以
上ではしなやかさが低下するためである。
熱可塑性樹脂には、これ以外に通常混合される
ものを混合しても問題はない。例えば、顔料、つ
や消し剤その他のものである。特にイグサ特有の
色を表現するために顔料が必要である。
延伸は紐状体の長手方向に行い、通常2倍〜7
倍程度でよい。
筒状体とは、インフレーシヨン加工によつて製
造されたもののような形状をいい、長いストロー
状のものを指す。
凹凸皺とは、前記筒状体の長手方向に並行に存
在する波のような皺をいい、完全に規則的である
必要はない。さらに、波状ではなく多数の肉厚筋
部分を設けても同様である。この皺によつて、紐
状体として所謂ボリユーム感が出、単なる筒状体
のストロー型と異なり、天然イグサの様子を呈す
るのである。
狭い空隙とは、筒状体の直径よりも狭いという
意味であり、この空隙を通過させることによつて
大きな径の筒状体を収束させて、イグサ程度の太
さにするのである。空隙を通過させるだけでは、
保形性がないため、加熱し表面を融着させる。こ
れによつて、イグサ程度の径を保つことができ、
さらに所謂こしの強さが生まれるのである。
製造方法の慨略を第1図に基づいて説明する。
(1) 上記説明した熱可塑性樹脂原料を準備する。
(2) 原料をインフレーシヨン装置1のフイーダー
2に導入する。
(3) 金型3から押し出し、冷却装置4を通して中
空の状態で膨出させる。
この時の中空状態の径は、200〜300mm程度が
好適である。厚みは、0.05〜0.07mm程度であ
る。これをロール5間に通過させて二重フイル
ムとする。
この膨出の際に同時に凹凸皺が形成される。
これは金型に多数の溝又は突起を設けるだけで
容易に製造できるものである。
(4) 延伸する。延伸の方法は通常の方法でよく、
加熱装置6で加熱し、ロール7で引張るだけで
よい。
(5) 加熱空隙を通過させる。
加熱収束装置8の空隙の径は、1.0〜1.5mm程
度がよい。勿論、この径は、膨出の径や厚みに
よるが、出来上がりの模造イグサの径、充填率
(後述する)によつて決定されるべきものであ
る。
加熱の温度としては、400℃〜500℃程度が好
ましい。
通過速度は、50〜100m/分程度でよい。
(6) 通過後、フイルムは、空隙径より膨張するた
め、ほぼ1.5mm程度の径になる。
模造イグサとしての最も重要な点、即ち、風合
や外観が天然イグサと類似する点であるが、これ
は出来上がりの模造イグサの径が1mm〜3mm程度
であるとともに、充填率が一定の数値を持つこと
が望ましい。ここで充填率とは、フイルム自体の
断面積を出来上がりイグサの断面積で除したもの
をいいイグサの断面に占めるフイルムの割合であ
る。この充填率が70%〜90%であると非常に天然
のものに近い風合と外観を呈することを見いだし
た点が本発明のスタートでもある。この充填率の
求め方は次のようになる。例えば、直径200mm、
厚さ0.05mmの中空フイルムを5.0倍に延伸したも
のを収束させて、直径3mmのイグサを製造した場
合には、充填率は次ように計算される。
200×3.14×0.05÷5=6.3 3×3×3.14÷4=7.1 6.3÷7.1=0.89 よつて、この例では充填率が89%となる。
充填率自体は、60%〜95%程度であることが必
要であり、好ましくは前記した如く70〜90%であ
る。
結局、この模造イグサを天然品に近づけるため
には、次の性質が所定の範囲内にあることが望ま
しいということとなる。
製品の直径は、1.5mm〜3.0mm 充填率は、70%〜90% フイルムの厚さは、10μ〜30μ この模造イグサは、通常の畳表や筵に使用でき
るばかりでなく、わら等の代用品としても使用で
きるものである。
(e) 実施例 第2図は、本発明模造イグサを製造するための
中空フイルム10の断面図である。凹凸皺11が
多数形成されている。第3図は、凹凸皺の他の形
状を示すものである。
第4図は、本発明も模造イグサ12の実施例の
斜視図である。天然のイグサのように内部が空隙
が一定量存在し、こしのあるものとなつている。
第5図は、本発明の製造に用いる収束装置8の
空隙部13の断面図である。加装装置14が内部
に設けられている。これは、表面を溶融させるた
めのものである。
(f) 発明の効果 本発明模造イグサは、従来のストロー型のもの
と比べて、風合や感触、外観等に関して、天然の
イグサに非常に近い。
さらに、プラスチツク製であるため、耐候性は
非常に高く、天然のイグサを用いた畳等のように
変色することが少ない。特に屋外で使用するもの
にとつては好適である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明イグサを製造する工程を示す概
略側面図、第2図は本発明模造イグサを製造する
ための中空フイルム10の断面図、第3図は凹凸
皺の他の形状を示す断面図、第4図は本発明模造
イグサ12の実施例の斜視図、第5図は本発明の
製造に用いる収束装置の空隙部の実施例の断面図
である。 8…加熱収束装置、10…中空フイルム、11
…凹凸皺、12…本発明模造イグサ、13…空隙
部、14…加熱装置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 縦方向に延伸された熱可塑性樹脂よりなる紐
    状体であつて、該紐状体が多数の凹凸皺を有する
    筒状体を狭い空隙を通過させることによつて、不
    規則に収束形成し、かつ表面に融着皮膜を形成さ
    せたものであることを特徴とする模造イグサ。 2 熱可塑性樹脂は、ポリオレフインを主剤と
    し、ポリカーボネートを含むものである特許請求
    の範囲第1項記載の模造イグサ。 3 直径が1.5mm〜3.0mm、フイルムの厚さが10μ
    〜30μ、充填率が70%〜90%である特許請求の範
    囲第1項又は第2項記載の模造イグサ。
JP11118787A 1987-05-07 1987-05-07 模造イグサ Granted JPS63274533A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11118787A JPS63274533A (ja) 1987-05-07 1987-05-07 模造イグサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11118787A JPS63274533A (ja) 1987-05-07 1987-05-07 模造イグサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63274533A JPS63274533A (ja) 1988-11-11
JPH0560782B2 true JPH0560782B2 (ja) 1993-09-03

Family

ID=14554699

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11118787A Granted JPS63274533A (ja) 1987-05-07 1987-05-07 模造イグサ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5828563B2 (ja) * 2013-02-04 2015-12-09 フクビ化学工業株式会社 人工萱状物の製造方法

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JPS59223741A (ja) * 1983-06-02 1984-12-15 Ube Ind Ltd ポリプロピレン樹脂組成物

Family Cites Families (1)

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JPS63274533A (ja) 1988-11-11

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