JPH06220736A - 模造イグサ製造方法 - Google Patents

模造イグサ製造方法

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Publication number
JPH06220736A
JPH06220736A JP10054491A JP10054491A JPH06220736A JP H06220736 A JPH06220736 A JP H06220736A JP 10054491 A JP10054491 A JP 10054491A JP 10054491 A JP10054491 A JP 10054491A JP H06220736 A JPH06220736 A JP H06220736A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tape
shaped body
heating member
heating
imitation
Prior art date
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Pending
Application number
JP10054491A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Ito
孝雄 伊東
Yukio Shudo
幸夫 周藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SEKISUI SEIKEI KOGYO KK
Original Assignee
SEKISUI SEIKEI KOGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 模造イグサを製造するに際して、色ムラを生
じて天然品と大きく異なることを防止する。 【構成】 プラスチックフィルムを加熱された狭い空隙
を通過させることによって製造する方法において、該加
熱部材入口でのフィルムの量を測定し、その測定値によ
って加熱部材の加熱温度やフィルムの通過速度を制御す
る方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱可塑性樹脂よりなる
模造イグサ製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】イグサは、周知の如く古くから畳表、筵
等に用いられているものであるが、天然品であるがゆえ
の欠点を有している。例えば、耐候性が悪い、日光によ
る変色が避けられない、雑菌、ダニ等の害虫やカビの繁
殖等である。更に、天然品であるため、供給が安定しな
いことや価格が不安定でもある。最も大きな問題は価格
の高騰である。
【0003】このため、種々の模造品が考案され実施も
されている。プラスチックの筒状体(所謂PP花筵等)
は最も安価なものであるが、これは代用というにはあま
りにも天然品と違いすぎる。
【0004】そこで、出願人は熱可塑性樹脂を原料とし
たフィルムを不規則に収束させ、表面に融着被膜を設け
た模造イグサの製造方法を考案し、特許出願もしてい
る。この方法によると、従来の筒状体と異なり表面にあ
る程度皺のある製品となるため、感触や風合も飛躍的に
天然品に近づいたものである。製造方法の概要は、長手
方向に延伸された熱可塑性樹脂よりなるテープ状体を、
狭い空隙を形成する加熱部材中に通過させることによっ
て不規則に収束形成し、かつ表面に融着被膜を形成させ
るものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この模
造イグサ製造方法によると、出願人の種々の実験から製
品の色にむらが生じることが分かった。即ち、天然イグ
サのような薄緑色に調整した材料を前記のように加熱収
束させると、数%の単位で非常に色の薄い、ほとんど白
のような製品ができるのである。勿論、天然のイグサで
あっても自然物であるが故に色が完全に揃っていること
はなく濃淡があるため、模造イグサの色が完全に揃って
いると却って違和感があるが、このような極端な色違い
はやはり天然品との相違を際立たせるものである。
【0006】また、色が薄い製品の品質を種々検査した
ところ、このようなものは融着が不十分であり、汚れが
付きやすく、いわゆるささくれ立ちが多く、こしもでな
いということが分かった。
【0007】よって、模造イグサの製造に際しては色む
らを避けることが重要であり、業界では色むらの出ない
方法が要望されるに至った。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上のような現状から、
色むらを解消すべく鋭意研究した結果、これは顔料の問
題ではなく、収束成形させる場合の樹脂に与える(換言
すると樹脂が吸収する)エネルギーの問題であると分か
った。このエネルギーは、同じ速度であれば温度が高い
方が大きく、同じ温度であれば速度が遅い方が大きい。
また、使用する樹脂のテープ状体の厚みが大きいほどエ
ネルギーは大きくなる。これは、加熱体にテープ状体が
より密着するためである。以上のファクターの中で、速
度や温度は比較的一定に保ち易いため問題はない。しか
し、テープ状体の厚みは、プラスチック加工装置の精度
により、ミクロン単位に完全に制御することは困難であ
りむらが生じることは避けられない。
【0009】このような研究成果から、本発明者は本方
法を完成させたものであり、その特徴とするところは、
長手方向に延伸された熱可塑性樹脂よりなるテープ状体
を、狭い空隙を形成する加熱部材中に通過させることに
よって不規則に収束形成し、且つ表面に融着被膜を形成
させる模造イグサ製造方法において、該加熱部材入口で
のテープ状体の量を測定し、その測定値によって加熱部
材の加熱温度又はテープ状体の加熱部材通過速度を制御
する点にある。
【0010】ここで、熱可塑性樹脂としては、ポリプロ
ピレンが好適であるが、その他のポリオレフィンやポリ
アミド等でもよく、また複数を混合してもよい。この熱
可塑性樹脂には、種々の添加剤、例えば、タンカル、ロ
ジン、タルク等を混合してもよい。当然、模造イグサで
あるため、天然イグサのような色を出すため顔料を適宜
混入する。
【0011】原料となるテープは、どのようにして製造
してもよいが、インフレーション加工によって製造され
たものが好適であり、その筒状物をカットして複数のテ
ープにする。切断する数としては、2〜4枚が好適であ
り、実験では特に4枚が良好であった。
【0012】テープの厚みは、5μ〜20μ程度である。
また、インフレーション加工時に、そのダイに突起を設
けて、多数の凹凸皺を設けて成型したものが好適であ
る。これはテープ状体の表面積を大きくして、後述する
収束させた場合の空隙を大きくするためである。テープ
状体の延伸は長手方向に2〜7倍程度でよい。
【0013】不規則に収束とは、テープ状体を規則的に
折り畳んだり、巻き込んだりせず、ランダムに皺をよら
せて、内部にテープ状体を有するおおよそ筒状体にする
ことをいう。この方法は、テープ状体よりも狭い空隙を
加熱し、その間を通過させることによって行なう。これ
は、通過させるだけでは、保形性がないため、加熱する
ことによって、表面を融着させるためである。
【0014】融着の程度は、外周部分を完全に溶融させ
て冷却すると、1本の筒状になり、従来のPP花筵のよ
うになる。また、溶融程度が低いと前記した保形性がな
いため使用できない。保形性を有する最小限度の融着、
即ち、点状若しくは部分的な線状、面状で融着している
状態にし、空気や水分が通過できるようにする。よっ
て、ここでいう融着とは、表面全体として融着している
のではなく、外観としては、長手方向の皺が多数見えて
おり、その皺の内部には空気も水分も侵入できるような
状態である。
【0015】テープ状体の量とは、テープ状体の単位時
間当たりの導入体積であり、テープ状体の厚みの変化、
又は幅の変化等により変化するものである。これらの変
化はテープ状体の製造誤差によるものが大部分である
が、周囲の温度や湿度等によっても変化する場合があ
る。
【0016】前記した樹脂が吸収したエネルギーの量を
測定することは困難であるため、加熱部材入口でのテー
プ状体の量を測定する。量の測定は、入口導入量が変わ
るとテープ状体を引っ張るピンチロールの抵抗値が変わ
るため、ピンチロール駆動用のモーターの電流計の針の
振れで行なうことができる。即ち、テープ状体の入口量
が増加すると、そこでの抵抗が増加し電流値が大きくな
る。よって、この時には電流値が所定の値に戻るように
通過速度を小さくするのである。また、通過速度を小さ
くする代わりに加熱部材の温度を下げてもよい。この場
合には、実験によって、量と温度の関係を予め求めてお
く必要がある。
【0017】入口量の測定値によって制御する時、作業
員が電流計を見て通過速度や温度の設定を調整してもよ
いが、コンピューターを使用して自動的に行なう方が好
ましい。
【0018】プラスチックによって模造イグサを製造す
る場合、その弾性(所謂こし)、風合、色、前記の吸湿
性等を天然品に近づけることが重要である。このため、
テープ状体の充填率が一定の値を持たなくてはならな
い。充填率とは、テープ自体の断面積を出来上がりイグ
サの断面積で除したものをいう。完全な棒体の場合は、
100%であり、薄い筒状体の場合には数%となる。よ
って当然この中間の値となるのであるが、実際に天然イ
グサに近づけるためには、40〜75%である必要があ
る。
【0019】
【実施例】図1は、本発明方法を実施する装置1の1例
を示す概略図である。テープ状体2をローラー3で加熱
収束装置4に導入し、加熱融着させ、ピンチロール5で
引っ張り適当な長さにカットして製品とする。加熱収束
装置4には、加熱部材6が設けられている。この加熱部
材6の空隙の径は、1〜1.5mm 程度である。ピンチロー
ル5の駆動モーター6には電流計7が設けられている。
更に、電流計7の電流値が導入されるコンピューター8
が電流計7及びモーターに連結されている。同様に、加
熱収束装置4内のヒーターにも連結されている。
【0020】この装置1では、コンピューター8がモー
ター6及びヒーターの両方に接続されているため、速度
制御と温度制御の両方が可能である。コンピューターに
は、電流計7の測定値カーブと速度やヒーターの加熱温
度との適正係数(検量線)がすでにインプットされてい
る。これによって、電流計の値が変わる、即ち、ピンチ
ロールでの引張抵抗が変化した場合、適切な速度又は温
度に制御し、それによって樹脂が常に一定のエネルギー
を受容できるようになる。
【0021】図2は、本発明方法により製造された模造
イグサ9の部分拡大斜視図である。全部分がテープ状体
から製造されており、内部に包含された部分10と、外
皮となる融着部11から構成されている。また、内部部
分10及び融着部11には、気孔12(拡大している)
が点在している。
【0022】図3は、加熱部材6の拡大図である。入口
側が漏斗状に形成され、狭い空隙部にテープ状体2を導
き易くしている。内部に口金部を加熱するためのヒータ
ー13が設けられている。このヒーター13の温度を制
御する場合には、これに可変抵抗器を接続しそれを制御
すればよい。
【0023】加熱空隙部での加熱温度は、使用する樹脂
の種類によっても異なるが、ポリプロピレンが主成分で
ある場合には、200〜260℃であり、230℃前後
が好適である。テープ状体の通過速度は、20〜50m
/分程度であり、30m前後が好適である。
【0024】上記の実施例では、量の測定方法としてピ
ンチロールのモーターの電流値を用いたがこれに限ら
ず、他の方法でもよい。例えば、製品の径(デニール)
を測定して行なってもよい。また出来れば、テープ状体
の厚みで制御することも可能である。
【発明の効果】本発明方法によると、加熱部材から樹脂
へのエネルギーの供給がほぼ一定になり、融着の程度が
均一になり、また色むらがなくなる。これによって、汚
れが付き易い、ささくれ立つ、こしが出ない等の前記し
た欠点が著しく解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施する装置の1例を示す概略図
である。
【図2】本発明方法によって製造された模造イグサの1
例を示す部分斜視図である。
【図3】第1図に示す装置の1部を示す断面図である。
【符号の説明】
1 模造イグサ製造装置 2 テープ状体 3 ロール 4 加熱加熱収束装置 5 ピンチロール 6 モーター 7 電流計 8 コンピューター 9 模造イグサ 10 内包部 11 融着部 12 気孔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に延伸された熱可塑性樹脂より
    なるテープ状体を、狭い空隙を形成する加熱部材中に通
    過させることによって不規則に収束形成し、且つ表面に
    融着被膜を形成させる模造イグサ製造方法において、該
    加熱部材入口でのテープ状体の量を測定し、その測定値
    によって加熱部材の加熱温度又はテープ状体の加熱部材
    通過速度を制御することを特徴とする模造イグサ製造方
    法。
JP10054491A 1991-04-04 1991-04-04 模造イグサ製造方法 Pending JPH06220736A (ja)

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Publications (1)

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JPH06220736A true JPH06220736A (ja) 1994-08-09

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ID=14276895

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JP (1) JPH06220736A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007162177A (ja) * 2005-12-15 2007-06-28 Sekisui Seikei Ltd 模造イグサ
US20140117803A1 (en) * 2011-06-16 2014-05-01 Williams Hybrid Power Ltd Magnetically loaded composite rotors and tapes used in the production thereof

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007162177A (ja) * 2005-12-15 2007-06-28 Sekisui Seikei Ltd 模造イグサ
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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20000516