JPH0626183A - プラスチック製イグサを用いた畳 - Google Patents

プラスチック製イグサを用いた畳

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JPH0626183A
JPH0626183A JP20448692A JP20448692A JPH0626183A JP H0626183 A JPH0626183 A JP H0626183A JP 20448692 A JP20448692 A JP 20448692A JP 20448692 A JP20448692 A JP 20448692A JP H0626183 A JPH0626183 A JP H0626183A
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JP
Japan
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plastic
tatami
tatami mat
rush
floor
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Pending
Application number
JP20448692A
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English (en)
Inventor
Naoaki Miyamoto
尚章 宮本
Isao Takatsuka
勲 高塚
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SEKISUI SEIKEI KOGYO KK
Original Assignee
SEKISUI SEIKEI KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 プラスチック製のイグサを用いた畳におい
て、畳表の床への固着を用意にする。 【構成】 長手方向に延伸された熱可塑性樹脂よりなる
テープ状体を、狭い空隙を形成する加熱部材中に通過さ
せることによって、不規則に収束形成し、且つ表面に融
着皮膜を形成させたものにおいて、該イグサと床とを同
種のプラスチックで構成し、且つ両者を熱融着したも
の。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラスチック製イグサ
を用いた畳に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、畳は天然イグサを織った畳表
を藁等で製造した床に縫いつけて製造されている。これ
は、非常に熟練を要する作業であり、簡単にできるもの
ではない。最近では機械化されているが、安価なもので
はない。
【0003】そこで、出願人が開発したプラスチック製
の模造イグサを用いて、従来からあるプラスチック製の
床に接着することが考えられた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来の接
着方式では、適当な接着剤が存在せず、また接着剤の塗
布作業も困難である。このため、前記模造イグサが優れ
ており、且つ簡易なプラスチック床にして取扱いを容易
にしたにもかかわらず普及が遅れているのが現状であ
る。
【0005】また、最近では板の間の一部に畳を敷い
て、部分的に畳の部屋を作ることが行なわれている。こ
れは、板の間だけでは、椅子の生活に慣れていない老人
等がくつろげないためである。このような用途には、比
較的薄い、藁等を使用しない絨毯感覚の畳が望ましい。
しかし、上記した現状ではなかなか難しいのである。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上のような現状に鑑
み、本発明者は鋭意研究の結果本発明畳を完成したもの
であり、その特徴とするところは、長手方向に延伸され
た熱可塑性樹脂よりなるテープ状体を、狭い空隙を形成
する加熱部材中に通過させることによって、不規則に収
束形成し、且つ表面に融着皮膜を形成させたプラスチッ
ク製イグサを織って畳表とし、それをプラスチック製の
床に固着したものにおいて、該イグサと床を同種のプラ
スチックで構成し、且つ両者を熱融着した点にある。
【0007】ここで熱可塑性樹脂とは、加熱することに
よって粘度が低下し成形可能になる樹脂をいい、ポリプ
ロピレン等のポリオレフィンがその代表であるが、これ
ら以外ものでもよい。また、複数の樹脂を混合したもの
でもよい。この樹脂には、通常混合される、耐候剤、顔
料、つや消し剤等を混合してもよい。
【0008】延伸は通常の方法で行なえばよく、倍率は
2〜7倍程度である。
【0009】テープ状体は、どのように製造してもよい
が、インフレーション加工により筒状にしたものを、そ
のまま畳んで2枚にし、それを適当な幅に裁断して用い
るのが好適である。この適当な幅のテープを上下の2枚
だけでなく、複数組を合わせて加熱部に通過させて1本
の模造イグサにするのがよい。テープ状体の厚みは、
0.005〜0.05mm程度がよい。また、裁断する幅
は20〜50mm(延伸後の幅)程度であるがどちらもこ
れに限定するものではない。
【0010】このテープ状体には、必須要件ではない
が、多数の凹凸皺を設けるとよい。凹凸皺とは、前記テ
ープ状体の長手方向に平行に存在するような波のような
皺であり、規則的である必要はない。このような皺によ
って、模造イグサに所謂こしの強さと、その間に水分等
を吸収できるため、吸水性を付与することできる。
【0011】狭い空隙とは、テープ状体を単に収束させ
た状態よりも、狭いという程度の意味であり、通常は
1.0〜1.5mm程度である。この値は、出来上がりの
模造イグサの径によって定まるものであり、天然のイグ
サに近いものを製造する場合には、1mm前後である。
【0012】加熱部材は、上記狭い空隙そのものがヒー
ターのように電気で加熱するものでも、狭い空隙の周囲
に加熱部材が存在してもよい。
【0013】不規則に収束とは、テープ状体を規則的に
折り畳んだり、巻き込んだりせず、ランダムに皺をよら
せて内部にテープ状体を有する筒状体にすることをい
う。表面に融着皮膜を形成させるのは、一定の保形性を
持たせるためであり、表面を完全に均一にするものでは
ない。プラスチック製イグサとは、このようにして製造
した筒状又は棒状のものをいう。これらの製造は、1工
程で連続的に行なってもよいが、いくつかの工程に分割
してもよい。処理速度が異なる場合には、分割方式の方
が好ましい。また、上記の必須の要件以外の工程や処理
を行なってもよいことは言うまでもない。
【0014】畳表とは、上記のプラスチック製イグサを
天然のイグサのように織ってシート状にしたものをい
う。この模造イグサの織り方はどのようなものでもよ
く、従来の天然イグサのすべての織り方、また天然イグ
サではできないような織り方のものであってもよい。
【0015】プラスチック製の床とは、通常の畳では床
は藁で作られるが、ここではプラスチックで製造したも
のである。プラスチック製であれば、発泡体や、小片を
固めたものや、発泡体等をサンドイッチ構造にしたもの
等どのようなものでもよい。厚みは特に限定しないが、
通常の畳と併用したり、和室にそのまま使用する場合に
は、従来の畳と同じ厚み(55mm程度)にしその他は1
0〜30mm程度が好適である。カーペットのように、板
の間等に敷く場合には薄い方が取り扱いが便利である。
床の形状も、このカーペット様の使用等の場合があるの
で、通常の大きさ、形状でなくともよい。例えば、非常
に小さいものや、三角やその他の形状等である。
【0016】同種のプラスチックとは、上記プラスチッ
ク製イグサと床とが同じプラスチックであることを言
い、ポリエチレンのイグサならば、ポリエチレンの床を
使用するということである。接着する表面のみ同種のも
のでもよい。しかし、同種と言っても重合度等も同じで
あるという厳密な意味のものではなく、一般に言われて
いる同じ種類、成分のものであればよい。
【0017】熱融着することも本発明の大きな特徴であ
る。出願人は接着の方法を種々試みたが、接着剤の塗布
が困難であり、接着方法よりも融着がよいことに想起し
たのである。上記の同種のプラスチックを用いること
と、熱融着することにより、上記の欠点を解消したプラ
スチック畳ができるのである。融着の方法は、熱風を吹
き付ける方法や近傍を電気ヒーターで加熱する等種々の
ものがある。
【0018】本発明畳は、あくまでも完成した畳であ
り、従来のイグサ畳とまったく同様に使用することもで
き、また上記した如く絨毯のように使用することもでき
る。このためには、裏面に滑り止め材(ゴムのような)
を貼着しておくことも好適である。
【0019】
【実施例】以下図面に示す実施例に基づき本発明をより
詳細に説明する。図1及び図2に本発明畳に用いるプラ
スチック製イグサ(模造イグサ)の製造工程を示す装置
の1例を示す。この例では、2つの工程に分離して行な
っている。図1は、不規則に収束形成する前までの段階
であり、図2はその後の工程を行なう。
【0020】テープ状体製造工程では、原料となる熱可
塑性樹脂(ポリエチレン)をインフレーション装置1の
フィーダー2に導入し、加熱して金型3から押し出し、
冷却装置4を通して中空の状態で膨出させる。この例で
は、中空状態の径は 400〜800 mm程度であり、厚みは、
0.03〜0.07mm程度である。これをロール5間に通過させ
て二重フィルムにした後、カッター6でスリット幅30〜
80mm程度に長手方向に裁断する。次いで2〜7倍に延伸
する。延伸は加熱装置7で 100〜150 ℃前後に加熱して
ロール8で引っ張るだけでよい。これをアニールするた
め、再度加熱装置9を通過させる。そして巻取りロール
10に巻き取る。
【0021】収束成形工程では、巻取りロール10から
テープ状体(裁断されている)を加熱収束装置11の空
隙に導入する。この空隙の径は、約1.0mm である。加熱
温度としては、300 〜400 ℃程度であり、通過速度は、
40〜100 m/分程度でよい。通過後フィルムは、空隙の
径よりも膨張するため、ほぼ1.5mm 程度の径になる。
【0022】次に、空隙から送出された模造イグサは、
冷却工程を通過する。この例では、単なる送風冷却であ
る。即ち、送風機12により風を送るだけである。冷却
が終了すると、熱処理工程に導入される。この例では、
熱湯浴13中を通過する。ここで、加熱収縮時に変形し
たり、偏平になった模造イグサの外形を、熱によって膨
張整形して、ほぼその断面が真円に近い状態にする。次
いで再度冷却工程14を通過して、最後に所定の寸法
(通常は、1〜2m)にカッター15により裁断する。
これで、模造イグサ16の出来上がりである。
【0023】図3は、本発明方法で製造した模造イグサ
16の1例を示す斜視図である。全体として、中にテー
プ状体が不規則に収束して収容され、周囲に皺のあるイ
グサ様の形状となっている。また、第2の加熱処理によ
って、全体がほぼ真円になっている。
【0024】図4は、上記のプラスチック製イグサを織
った畳表17の例を示す。外観は、天然イグサを織った
従来の畳表とほとんど変わらない。図5は、この畳表1
7を発泡体18を上下からプラスチック板19でサンド
イッチした床に融着しているところを示す。このプラス
チック板19は、模造イグサ16と同じプラスチックで
製造している。床の上面は通常接着しないため、下部に
ヒーター20からの高温空気を吹き付け、融解させて密
着し、ローラー21等で押圧しながら冷却する。勿論、
融着の方法はどのようなものでもよいが、この方法が好
適である。
【0025】
【発明の効果】以上詳細に説明した本発明では、次のよ
うな大きな効果がある。 イグサと床が同じプラスチックであるため、融着が
確実にできる。 接着や縫着にくらべて、融着は簡単である。 接着のように接着剤を選択する必要はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明畳に用いるプラスチック製イグサ(模造
イグサ)の製造に用いる装置の1例の概略フローシート
である。
【図2】本発明畳に用いるプラスチック製イグサ(模造
イグサ)の製造に用いる装置の1例の概略フローシート
である。
【図3】本発明畳に用いる模造イグサの1例を示す斜視
図である。
【図4】上記のプラスチック製イグサを織った畳表の例
を示す斜視図である。
【図5】本発明畳の製造方法を示す断面図である。
【符号の説明】
1 インフレーション装置 2 フィーダー 3 金型 4 冷却装置 5 ロール 6 カッター 7 加熱装置 8 ロール 9 加熱装置 10 巻取りロール 11 加熱収束装置 12 送風機 13 熱湯浴 14 冷却工程 15 カッター 16 プラスチック製イグサ 17 畳表 18 発泡体 19 プラスチック板 20 ヒーター 21 ローラー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に延伸された熱可塑性樹脂より
    なるテープ状体を、狭い空隙を形成する加熱部材中に通
    過させることによって、不規則に収束形成し、且つ表面
    に融着皮膜を形成させたプラスチック製イグサを織って
    畳表とし、それをプラスチック製の床に固着したものに
    おいて、該イグサと床を同種のプラスチックで構成し、
    且つ両者を熱融着したことを特徴とするプラスチック製
    イグサを用いた畳。
  2. 【請求項2】 床は、厚みが1cm以上3cm以下のも
    のである請求項1記載のプラスチック製イグサを用いた
    畳。
JP20448692A 1992-07-07 1992-07-07 プラスチック製イグサを用いた畳 Pending JPH0626183A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20448692A JPH0626183A (ja) 1992-07-07 1992-07-07 プラスチック製イグサを用いた畳

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JP20448692A JPH0626183A (ja) 1992-07-07 1992-07-07 プラスチック製イグサを用いた畳

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JPH0626183A true JPH0626183A (ja) 1994-02-01

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ID=16491326

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JP20448692A Pending JPH0626183A (ja) 1992-07-07 1992-07-07 プラスチック製イグサを用いた畳

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JP (1) JPH0626183A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0782862A (ja) * 1993-09-17 1995-03-28 Sumio Ishihara 畳およびその製造方法
JP2021004531A (ja) * 2019-06-27 2021-01-14 株式会社Ttnコーポレーション 発光畳装置

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JPH0782862A (ja) * 1993-09-17 1995-03-28 Sumio Ishihara 畳およびその製造方法
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Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20020212