JPH10292271A - 合成皮革及びその製造方法 - Google Patents

合成皮革及びその製造方法

Info

Publication number
JPH10292271A
JPH10292271A JP11015697A JP11015697A JPH10292271A JP H10292271 A JPH10292271 A JP H10292271A JP 11015697 A JP11015697 A JP 11015697A JP 11015697 A JP11015697 A JP 11015697A JP H10292271 A JPH10292271 A JP H10292271A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermoplastic resin
resin sheet
sheet
synthetic leather
surface layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11015697A
Other languages
English (en)
Inventor
Itsuo Yonemura
逸雄 米村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KIYOKUKOU SHOJI KK
Original Assignee
KIYOKUKOU SHOJI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KIYOKUKOU SHOJI KK filed Critical KIYOKUKOU SHOJI KK
Priority to JP11015697A priority Critical patent/JPH10292271A/ja
Publication of JPH10292271A publication Critical patent/JPH10292271A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 合成皮革及びその製法を提供する。 【解決手段】 合成皮革10は、第1及び第2熱可塑性
樹脂シート表面層1,3とメッシュ生地中間層2とを含
み、第1及び第2表面層が、中間層に存在する透孔にお
いて、直接に熱融着しており、第2表面層の表面がエン
ボス模様を有している。製法は、一時的支持体シート9
上に、シート1、メッシュ生地2、及びシート3を下か
ら順に積み重ね、シート1及び3を構成する熱可塑性樹
脂の各熱融着温度以上に全体を加熱してエンボス処理を
施すことによって、シート1及び3をメッシュ生地2の
透孔において直接に熱融着させ、シート3の表面にエン
ボス模様を転写し、冷却してから、支持体シート9を剥
離する各工程を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成皮革及びその
製造方法に関する。本発明による合成皮革は、例えば、
衣料、医療、バッグ、靴、又はインテリア用材料として
有用である。
【0002】
【従来の技術】従来、合成樹脂や繊維製品を利用して製
造する合成皮革においては、表面に天然皮革様の模様を
有する樹脂シート、例えば、表面をエンボス処理したポ
リ塩化ビニル樹脂シートと、繊維製品からなる基布層と
を予め別々に製造し、それらの各層を接着剤により張り
合わせることによって製造する方法が一般に採用されて
いる。仮に、ポリ塩化ビニル樹脂シートのみからなる合
成皮革を製造すると、例えば、夏の高温下でポリ塩化ビ
ニル樹脂シートが軟化し、この軟化したポリ塩化ビニル
樹脂シートを引っ張るとシートが伸び易くなる。そこ
で、合成皮革に寸法安定性を付与することを主な目的と
して、前記の基布層を使用する。基布層としては、織
物、編物又は不織布が一般に使用されており、風合や物
性の点では、ポリエステル繊維からなる基布層がもっと
も好ましいものとされている。こうした合成皮革では、
表面の美観だけでなく、裏面にも美観が必要とされるこ
とが多いため、通常、基布層にも染色が施されている。
ところが、ポリ塩化ビニル樹脂シートと、ポリエステル
繊維基布層とを接着剤で張り合わせて合成皮革を製造す
ると、基布層の染料がポリ塩化ビニル樹脂シートに移行
し、基布層が脱色するという欠点があった。これは、ポ
リエステル繊維基布層の染色に使用されている分散染料
と、ポリ塩化ビニル樹脂シートに含まれている可塑剤と
の親和性が良好なため、基布層内の分散染料がポリ塩化
ビニル樹脂シートに移行するために発生する。従って、
従来の合成皮革では、ポリ塩化ビニル樹脂シートと、染
色されたポリエステル繊維基布層との組み合わせを採用
することができなかった。また、従来の合成皮革では、
異なる素材を接着剤で張り合わせているため、樹脂シー
トが剥離しやすいという欠点もあった。更に、従来の製
造方法は、例えば、基布用シートの染色工程や糊引き工
程などを含むので、製造工程が煩雑であり、連続生産に
不向きであるだけでなく、製造コストを低減することも
困難であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、従来技術の欠点を解消し、繊維製品基布層の染色工
程を実施をする必要がなく、従って、色落ち又は色移行
などが起こらず、しかも、剥離することが殆どなく、製
造コストの低い合成皮革を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記の課題は、本発明に
より、(1)熱可塑性樹脂シートからなる第1表面層
と、メッシュ生地からなる中間層と、熱可塑性樹脂シー
トからなる第2表面層とを含み、(2)前記第1表面層
と前記第2表面層とが、前記中間層に実質的に均一に分
散して存在する透孔において、直接に熱融着しているこ
と、及び(3)前記第2表面層の表面がエンボス模様を
有することを特徴とする、合成皮革によって解決するこ
とができる。また、前記の課題は、本発明により、
(1)一時的支持体シート上に、第1熱可塑性樹脂シー
ト、メッシュ生地、及び第2熱可塑性樹脂シートを下か
ら順に積み重ね、(2)前記の第1熱可塑性樹脂シート
を構成する熱可塑性樹脂及び前記の第2熱可塑性樹脂シ
ートを構成する熱可塑性樹脂のそれぞれの熱融着温度以
上に全体を加熱し、(3)前記の熱融着温度以上の温度
を維持した状態でエンボス処理を施すことによって、前
記の第1熱可塑性樹脂シートと前記の第2熱可塑性樹脂
シートとを、前記のメッシュ生地に実質的に均一に分散
して存在する透孔において、直接に熱融着させると共
に、前記第2熱可塑性樹脂シートの表面にエンボス模様
を転写し、(4)全体を冷却してから、前記の一時的支
持体シートを剥離する各工程を含むことを特徴とする、
請求項1に記載の合成皮革の製造方法によっても解決す
ることができる。本明細書において、「第1表面層」と
は、合成皮革の裏側表面に表われる表面層を意味し、
「第2表面層」とは、合成皮革の表側表面に表われる表
面層を意味する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の合成皮革において、熱可
塑性樹脂シートとしては、任意の熱可塑性樹脂を用いる
ことができる。具体的には、例えば、ポリ塩化ビニル樹
脂、ABS樹脂、若しくはEVA樹脂(エチレン酢酸ビ
ニル共重合体樹脂)、又はそれらの発泡体を用いること
ができ、ポリ塩化ビニル樹脂を用いることが好ましい。
本発明の合成皮革においては、第1表面層及び第2表面
層として、同種あるいは異なる種類の熱可塑性樹脂を用
いることができる。更には、第1表面層と第2表面層と
の組み合わせとして、非発泡体層と非発泡体層との組み
合わせ、発泡体層と発泡体層との組み合わせ、あるいは
非発泡体層と発泡体層との組み合わせを用いることがで
きる。
【0006】本発明の合成皮革において、第1表面層及
び第2表面層の厚さは、それぞれの表面にメッシュ中間
層の凹凸模様が現れない程度の厚さを有する限り、特に
限定されるものではないが、下限は、それぞれ好ましく
は0.075mm、より好ましくは0.08mmであ
る。0.075mmよりも薄いと製造工程で破断するこ
とがある。上限については、技術的には限定されない
が、合成皮革としての用途上からは、0.5mmよりも
厚いものが要求されることはほとんどない。第1表面層
及び第2表面層の厚さは、ほぼ同一であることも、ある
いは異なっていることもでき、エンボス模様を含む点で
第2表面層が厚い方が好ましい。
【0007】本発明の合成皮革において、第2表面層
は、その表面にエンボス模様を有する。前記エンボス模
様は、特に限定されるものではないが、通常のエンボス
処理により、その表面に任意の凹凸模様を施すことがで
きる。一方、第1表面層は、その表面に、所望により、
非常に微細な絞(しぼ)模様を有することができる。前
記絞模様は、特に限定されるものではない。
【0008】本発明の合成皮革において、中間層を構成
するメッシュ生地は、本発明の合成皮革に対して、例え
ば、寸法安定性を付与する機能を有する。すなわち、第
1表面層及び/又は第2表面層を構成する熱可塑性樹脂
が、高温下(例えば、夏の高温下)で軟化して、引っ張
られた場合にも、シートが伸び易くならない寸法安定性
を付与する。中間層を構成するメッシュ生地は、第1表
面層及び第2表面層を構成する熱可塑性樹脂のそれぞれ
の熱融着温度よりも高い融点を有する任意の天然繊維又
は合成繊維からなる。構成繊維により形成される透孔
が、実質的に均一に分散して存在するメッシュ状の織物
又は編物を用いることが好ましい。
【0009】本発明の合成皮革において、メッシュ生地
を構成する繊維は、前記の融点を有するものであれば、
特に限定されるものではないが、天然繊維としては、例
えば、再生セルロース(例えば、レーヨン)、綿、又は
麻などを用いることができ、合成繊維としては、例え
ば、ポリプロピレン、ポリアミド、又はポリエステルな
どを用いることができる。強度及びコストの点で、ポリ
アミド、又はポリエステルを用いることが好ましく、更
に高融点を有する点でポリエステルを用いることが好ま
しい。
【0010】本発明の合成皮革において、メッシュ生地
を構成する繊維の繊度は、特に限定されるものではない
が、好ましくは15〜250デニール、より好ましくは
50〜125デニールである。15デニールよりも細い
と、合成皮革の強度(例えば、引張強度及び/又は引裂
強度)が弱くなることがあり、250デニールよりも太
いとメッシュ生地の凹凸が大きくなり、その凹凸模様を
第1表面層及び/又は第2表面層に反映させないため
に、表面層を厚くする必要があるので合成皮革全体の重
量を過度に増加させることがある。
【0011】本発明の合成皮革において、メッシュ生地
の繊維密度は特に限定されるものではないが、好ましく
は2〜15本/in、より好ましくは3〜12本/in
である。2本/inよりも小さいと合成皮革の強度(例
えば、引張強度及び/又は引裂強度)が不充分になるこ
とがあり、15本/inよりも大きいと第1表面層と第
2表面層との融着の程度が弱くなることがある。本発明
の合成皮革において、メッシュ生地の厚さは、特に限定
されるものではないが、好ましくは0.05〜0.25
mm、より好ましくは0.1〜0.15mmである。
0.05mmよりも薄いと合成皮革の強度(例えば、引
張強度及び/又は引裂強度)が不充分になることがあり
0.25mmよりも厚いとメッシュ生地の凹凸模様が第
1表面層及び/又は第2表面層の表面に現れることがあ
り、これを防ぐために表面層を厚くすると、合成皮革全
体の重量を過度に増加させることになる。
【0012】本発明の合成皮革は、例えば、(1)一時
的支持体シート上に、第1熱可塑性樹脂シート、メッシ
ュ生地、及び第2熱可塑性樹脂シートを下から順に積み
重ねる工程(以下、積層工程と称する)、(2)前記の
第1熱可塑性樹脂シートを構成する熱可塑性樹脂及び前
記の第2熱可塑性樹脂シートを構成する熱可塑性樹脂の
それぞれの熱融着温度以上に全体を加熱する工程(以
下、加熱工程と称する)、(3)前記の熱融着温度以上
の温度を維持した状態でエンボス処理を施すことによっ
て、前記の第1熱可塑性樹脂シートと前記の第2熱可塑
性樹脂シートとを、前記のメッシュ生地に実質的に均一
に分散して存在する透孔において、直接に熱融着させる
と共に、前記第2熱可塑性樹脂シートの表面にエンボス
模様を転写する工程(以下、エンボス処理工程と称す
る)、及び(4)全体を冷却してから、前記の一時的支
持体シートを剥離する工程(以下、冷却・剥離工程と称
する)を含むことを特徴とする方法によって製造するこ
とができる。
【0013】本発明の合成皮革の製造方法の一態様を図
1に示す。図1は、本発明による非発泡合成皮革10の
製造工程を模式的に示す説明図である。積層工程では、
一時的支持体シート、例えば、無限軌道を周回するエン
ドレス帯状フィルム9の上に、第1熱可塑性樹脂シート
供給ロール11から連続的に供給される第1熱可塑性樹
脂シート1を重ね、続いて、その第1熱可塑性樹脂シー
ト1の上に、メッシュ生地供給ロール12から連続的に
供給されるメッシュ生地2を重ね、更にその上に、第2
熱可塑性樹脂シート供給ロール13から連続的に供給さ
れる第2熱可塑性樹脂シート3を積み重ねる。第1熱可
塑性樹脂シート、第2熱可塑性樹脂シート、又はメッシ
ュ生地の供給方法は、図1に示すような供給ロールから
供給する方法に限定されず、例えば、樹脂シート又はメ
ッシュ生地の製造ラインから直接に、そのまま連続して
供給することもできる。エンドレス帯状フィルム9の上
に積層された各層は、エンドレス帯状フィルム9と共
に、押圧ロール21,22によって押圧を受けながら、
案内ロール31を経由して、次の加熱工程に移送され
る。
【0014】加熱工程では、エンドレス帯状フィルム9
及びその上に積層された各層が、押圧ロール23によっ
てドラム15の方向に押圧を受けながら、ドラム15の
表面上を通過する際に、適当な加熱手段、例えば、遠赤
外線ヒーター14で、第1熱可塑性樹脂シート1を構成
する熱可塑性樹脂及び第2熱可塑性樹脂シート2を構成
する熱可塑性樹脂のそれぞれの熱融着温度以上に、エン
ドレス帯状フィルム9及びその上に積層された各層の全
体を加熱する。前記加熱手段としては、特に限定される
ものではないが、遠赤外線ヒーター以外にも、例えば、
加熱オーブンを使用することができる。加熱されたエン
ドレス帯状フィルム9及びその上に積層された各層は、
熱融着温度以上の温度を維持した状態で、次のエンボス
処理工程に送られる。
【0015】エンボス処理工程では、熱融着温度以上の
温度を維持した状態のエンドレス帯状フィルム9の上に
積層された各層を、エンドレス帯状フィルム9と共に、
エンボッサー16とバッキングロール17との間を通過
させることによって、エンボス処理を施す。エンドレス
帯状フィルム9の上に積層された各層は、エンボッサー
16と平滑表面ドラム17との間を通過する際に、エン
ボッサー16により、平滑表面ドラム17の方向に押圧
を受けるので、第1熱可塑性樹脂シート1と第2熱可塑
性樹脂シート3とが、メッシュ生地2に実質的に均一に
分散して存在する透孔において、直接に熱融着し、第1
及び第2熱可塑性樹脂シート、並びにメッシュ生地の三
層を、一体化させることができる。この際、同時に、エ
ンボッサー16の表面に存在するエンボス模様が、第2
熱可塑性樹脂シートの表面に転写される。
【0016】冷却・剥離工程では、一体化した前記三層
からなる合成皮革10と、それを支持しているエンドレ
ス帯状フィルム9との全体を、適当な冷却手段、例え
ば、冷却ドラム18a,18b,及び18cに接触させ
ることにより徐々に冷却してから、エンドレス帯状フィ
ルム9を剥離することによって、本発明の合成皮革10
を得ることができる。得られた合成皮革10は、例え
ば、巻き取りロール19に巻き取ることができる。剥離
したエンドレス帯状フィルム9は、案内ロール32,3
3,及び34によって、その進行方向を変えながら、再
び、積層工程に送られ、前記の製造工程を繰り返すこと
ができる。
【0017】本発明の合成皮革の製造方法の別の一態様
を図2に示す。図2は、本発明による発泡合成皮革10
の製造工程を模式的に示す説明図である。発泡合成皮革
10を製造する場合には、第1熱可塑性樹脂シート1及
び/又は第2熱可塑性樹脂シート3として、発泡性熱可
塑性樹脂シート、例えば、発泡剤を添加した熱可塑性樹
脂からなる熱可塑性樹脂シートを使用することができ
る。積層工程では、前記図1に示す方法と同様に、エン
ドレス帯状フィルム9の上に、第1熱可塑性樹脂シート
1、メッシュ生地2、及び第2熱可塑性樹脂シート3を
下から順に積み重ね、次の加熱工程に移送する。
【0018】本発明の発泡合成皮革を製造する場合に
は、加熱工程は、積層工程から移送されるエンドレス帯
状フィルム9及びその上に積層された各層を、所望によ
り、予熱ロール41で約160℃の温度まで予め加熱し
た後に、適当な加熱手段、例えば、加熱オーブン42
で、第1熱可塑性樹脂シート1を構成する熱可塑性樹脂
及び第2熱可塑性樹脂シート3を構成する熱可塑性樹脂
のそれぞれの熱融着温度以上に、エンドレス帯状フィル
ム9及びその上に積層された各層の全体を加熱する。加
熱することによって、発泡性熱可塑性樹脂シートは、発
泡体シートに変化し、エンドレス帯状フィルム9及びそ
の上に積層された各層は、熱融着温度以上の温度を維持
した状態で、次のエンボス処理工程に送られる。エンボ
ス処理工程及び冷却・剥離工程において、図1に示す態
様におけるエンボス処理工程及び冷却・剥離工程と同様
の操作を実施することによって、本発明の発泡合成皮革
10を得ることができる。発泡合成皮革としては、第1
表面層又は第2表面層のいずれか一方を発泡層とし、も
う一方を非発泡層とすることができるが、第1表面層及
び第2表面層の両者を発泡層とするのが好ましい。
【0019】本発明方法においては、一時的支持体シー
トとして、その表面に絞模様を有するシートを使用する
と、前記のエンボス処理工程において、一時的支持体シ
ート上の絞模様を、第1表面層の表面に転写することが
できる。例えば、前記の図1及び図2に示す方法におい
て、平滑表面を有するエンドレス帯状フィルムに替え
て、エンドレス帯状織物、編物若しくは不織布、更に
は、微細な立体模様を表面に刻印したエンドレス帯状フ
ィルムを用いることができる。こうして得られる絞模様
は、例えば、天然皮革様の微細な立体模様や、織物若し
くは編物の微細な凹凸模様を表現するのに有効である。
【0020】
【発明の効果】本発明の合成皮革では、基布層であるメ
ッシュ生地が表面に露出しないので、基布層を染色する
必要がなく、従って、従来品の欠点であった色落ち又は
色移行などが発生しない。また、風合及び物性の点で基
布層として好適ではあっても、色移行の問題があったポ
リエステル繊維を、本発明の合成皮革においては基布層
として使用することができる。また、本発明の合成皮革
は、第1表面層と第2表面層とが、中間層に実質的に均
一に分散して存在する透孔において、直接に熱融着して
いるので、剥離することがない。更に、本発明の合成皮
革では、従来品で必要であった基布層の染色工程、及び
糊引き工程が不要であるので、製造コストを低く抑える
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による非発泡合成皮革の製造工程の一態
様を模式的に示す説明図である
【図2】本発明による発泡合成皮革の製造工程の一態様
を模式的に示す説明図である。
【符号の説明】
10・・合成皮革;1・・第1熱可塑性樹脂シート;2
・・メッシュ生地;3・・第2熱可塑性樹脂シート;9
・・エンドレス帯状フィルム;11・・第1熱可塑性樹
脂シート供給ロール;12・・メッシュ生地供給ロー
ル;13・・第2熱可塑性樹脂シート;14・・遠赤外
線ヒーター;15・・ドラム;16・・エンボッサー;
17・・バッキングロール;18a,18b,18c・
・冷却ドラム;19・・巻き取りロール;21,22,
23・・押圧ロール;31,32,33,34・・案内
ロール;41・・予熱ロール;42・・加熱オーブン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)熱可塑性樹脂シートからなる第1
    表面層と、メッシュ生地からなる中間層と、熱可塑性樹
    脂シートからなる第2表面層とを含み、(2)前記第1
    表面層と前記第2表面層とが、前記中間層に実質的に均
    一に分散して存在する透孔において、直接に熱融着して
    いること、及び(3)前記第2表面層の表面がエンボス
    模様を有することを特徴とする、合成皮革。
  2. 【請求項2】 (1)一時的支持体シート上に、第1熱
    可塑性樹脂シート、メッシュ生地、及び第2熱可塑性樹
    脂シートを下から順に積み重ね、(2)前記の第1熱可
    塑性樹脂シートを構成する熱可塑性樹脂及び前記の第2
    熱可塑性樹脂シートを構成する熱可塑性樹脂のそれぞれ
    の熱融着温度以上に全体を加熱し、(3)前記の熱融着
    温度以上の温度を維持した状態でエンボス処理を施すこ
    とによって、前記の第1熱可塑性樹脂シートと前記の第
    2熱可塑性樹脂シートとを、前記のメッシュ生地に実質
    的に均一に分散して存在する透孔において、直接に熱融
    着させると共に、前記第2熱可塑性樹脂シートの表面に
    エンボス模様を転写し、(4)全体を冷却してから、前
    記の一時的支持体シートを剥離する各工程を含むことを
    特徴とする、請求項1に記載の合成皮革の製造方法。
JP11015697A 1997-04-11 1997-04-11 合成皮革及びその製造方法 Pending JPH10292271A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11015697A JPH10292271A (ja) 1997-04-11 1997-04-11 合成皮革及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11015697A JPH10292271A (ja) 1997-04-11 1997-04-11 合成皮革及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10292271A true JPH10292271A (ja) 1998-11-04

Family

ID=14528482

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11015697A Pending JPH10292271A (ja) 1997-04-11 1997-04-11 合成皮革及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10292271A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011046762A1 (en) * 2009-10-15 2011-04-21 Nike International, Ltd. Textured thermoplastic non-woven elements
US8850719B2 (en) 2009-02-06 2014-10-07 Nike, Inc. Layered thermoplastic non-woven textile elements
US8906275B2 (en) 2012-05-29 2014-12-09 Nike, Inc. Textured elements incorporating non-woven textile materials and methods for manufacturing the textured elements
US9227363B2 (en) 2009-02-06 2016-01-05 Nike, Inc. Thermoplastic non-woven textile elements
KR101597485B1 (ko) * 2015-02-27 2016-02-24 최규양 균일 온도의 가열이 가능한 합성 피혁 제조장치 및 이것을 이용한 합성 피혁의 제조방법
KR101597486B1 (ko) * 2015-02-27 2016-02-24 최규양 균일 온도의 가열이 가능한 합성 피혁 제조장치
US9682512B2 (en) 2009-02-06 2017-06-20 Nike, Inc. Methods of joining textiles and other elements incorporating a thermoplastic polymer material
US11779071B2 (en) 2012-04-03 2023-10-10 Nike, Inc. Apparel and other products incorporating a thermoplastic polymer material

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9682512B2 (en) 2009-02-06 2017-06-20 Nike, Inc. Methods of joining textiles and other elements incorporating a thermoplastic polymer material
US10625472B2 (en) 2009-02-06 2020-04-21 Nike, Inc. Methods of joining textiles and other elements incorporating a thermoplastic polymer material
US10982363B2 (en) 2009-02-06 2021-04-20 Nike, Inc. Thermoplastic non-woven textile elements
US10982364B2 (en) 2009-02-06 2021-04-20 Nike, Inc. Thermoplastic non-woven textile elements
US9732454B2 (en) 2009-02-06 2017-08-15 Nike, Inc. Textured elements incorporating non-woven textile materials and methods for manufacturing the textured elements
US10174447B2 (en) 2009-02-06 2019-01-08 Nike, Inc. Thermoplastic non-woven textile elements
US10138582B2 (en) 2009-02-06 2018-11-27 Nike, Inc. Thermoplastic non-woven textile elements
US10131091B2 (en) 2009-02-06 2018-11-20 Nike, Inc. Methods of joining textiles and other elements incorporating a thermoplastic polymer material
US8850719B2 (en) 2009-02-06 2014-10-07 Nike, Inc. Layered thermoplastic non-woven textile elements
US9227363B2 (en) 2009-02-06 2016-01-05 Nike, Inc. Thermoplastic non-woven textile elements
CN105714475A (zh) * 2009-10-15 2016-06-29 耐克创新有限合伙公司 纹理化的热塑性无纺元件
CN102656305A (zh) * 2009-10-15 2012-09-05 耐克国际有限公司 纹理化的热塑性无纺元件
WO2011046762A1 (en) * 2009-10-15 2011-04-21 Nike International, Ltd. Textured thermoplastic non-woven elements
US11779071B2 (en) 2012-04-03 2023-10-10 Nike, Inc. Apparel and other products incorporating a thermoplastic polymer material
US8906275B2 (en) 2012-05-29 2014-12-09 Nike, Inc. Textured elements incorporating non-woven textile materials and methods for manufacturing the textured elements
KR101597486B1 (ko) * 2015-02-27 2016-02-24 최규양 균일 온도의 가열이 가능한 합성 피혁 제조장치
KR101597485B1 (ko) * 2015-02-27 2016-02-24 최규양 균일 온도의 가열이 가능한 합성 피혁 제조장치 및 이것을 이용한 합성 피혁의 제조방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7381284B2 (en) Flocked transfer and article of manufacture including the application of the transfer by thermoplastic polymer film
EP1351779B1 (en) Flocked transfer and article of manufacture including the application of the transfer by thermoplastic polymer film
US3442736A (en) Process for laminating thermoplastic particles to a surface
AU2002249810A1 (en) Flocked transfer and article of manufacture including the application of the transfer by thermoplastic polymer film
JPH10292271A (ja) 合成皮革及びその製造方法
JPH10217695A (ja) エンボスホログラム付きシート
EP0733477B1 (en) Methods of forming materials for upholstery use
JPH07304138A (ja) 装飾加工表面を有するシート材料及びその製造方法
JPS6052237B2 (ja) 隅どり模様を有する不織布
JPS63168328A (ja) エンボス用シリコンゴムベルトとエンボス方法
JP4672150B2 (ja) 発泡装飾シートの製造方法
JP2965926B2 (ja) 壁紙の製造法
JPS6338473B2 (ja)
JP2977803B1 (ja) 壁紙の製造方法
JPS6045077B2 (ja) 発泡装飾シ−トの製造法
JP2003159898A (ja) 立体模様転写シート
JPS5837903B2 (ja) 発泡装飾シ−ト及びその製造方法
JPS62111720A (ja) スエ−ド調シ−ト状物の製造方法
JPH0611181Y2 (ja) 折畳み式内装材
JPH0571030A (ja) 立体模様箔糸原反の製造法
JPH01290421A (ja) 表面に凹凸模様を有する複層生地およびその製造方法
JP2747408B2 (ja) 装飾用帯状床敷体及びその製造方法
JP2001259264A (ja) 皮革類の賦形方法
JPH02258386A (ja) 立体模様紙の製造法
JPS58151250A (ja) 凹凸模様を有するスエ−ド調シ−トの製造方法