JPH05219707A - リニア型磁気レゾルバの製造方法 - Google Patents
リニア型磁気レゾルバの製造方法Info
- Publication number
- JPH05219707A JPH05219707A JP2281892A JP2281892A JPH05219707A JP H05219707 A JPH05219707 A JP H05219707A JP 2281892 A JP2281892 A JP 2281892A JP 2281892 A JP2281892 A JP 2281892A JP H05219707 A JPH05219707 A JP H05219707A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- core
- teeth
- resolver
- relative phase
- core members
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
- Linear Motors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 コア間における歯の相対的な位相合わせを高
精度に行うことができ、レゾルバとドライバ間で互換性
をもたせることができるリニア型磁気レゾルバの製造方
法を実現することを目的とする。 【構成】 エッチング加工により同一部材上に全ての歯
を、相対的な位相関係をレゾルバにおける実際の配列状
態に一致させて一体形成し、コア部の先端に位置合わせ
して固定した後に、それぞれの歯を分断する。これによ
って、レゾルバの移動子を作る。
精度に行うことができ、レゾルバとドライバ間で互換性
をもたせることができるリニア型磁気レゾルバの製造方
法を実現することを目的とする。 【構成】 エッチング加工により同一部材上に全ての歯
を、相対的な位相関係をレゾルバにおける実際の配列状
態に一致させて一体形成し、コア部の先端に位置合わせ
して固定した後に、それぞれの歯を分断する。これによ
って、レゾルバの移動子を作る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リニアモータの移動子
の位置検出に用いるリニア型磁気レゾルバの製造方法に
関するものである。
の位置検出に用いるリニア型磁気レゾルバの製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、リニア型磁気レゾルバとしては、
例えば本出願人による特願平2−278811号の出願
明細書に記載されたものがあった。図2はこの従来例の
構成斜視図である。図2において、1は磁性体材料で構
成されていて、長さ方向にピッチpで歯11が形成され
た固定子である。2は移動子であり、コア部を形成する
4個のコア部材21〜24からなる。コア部材21は、
磁性体材料で構成されていて、2個の突極211と21
2が設けられている。これらの突極の先端にはピッチp
で歯213が形成されている。コア部材22〜24もコ
ア部材21と同一構成になっている。これらのコア部材
22,23,24は、コア部材21に対して歯11の位
相をそれぞれp/2,p/4,3p/4だけずらして配
置されている。コア部材21〜24は、リニアモータの
移動子Mと連結されている。31〜38(33,35,
37は図示せず)はコア部材21〜24に巻かれたコイ
ルである。41はコア21と22に巻かれたコイルをs
in相の交流信号で励磁するsin信号源、42はコア
23と24に巻かれたコイルをcos相の交流信号で励
磁する信号源である。43は4つのコアに巻かれたコイ
ルの誘起電圧をもとにリニアモータの移動子の位置を検
出する位相変調信号を算出する演算回路である。
例えば本出願人による特願平2−278811号の出願
明細書に記載されたものがあった。図2はこの従来例の
構成斜視図である。図2において、1は磁性体材料で構
成されていて、長さ方向にピッチpで歯11が形成され
た固定子である。2は移動子であり、コア部を形成する
4個のコア部材21〜24からなる。コア部材21は、
磁性体材料で構成されていて、2個の突極211と21
2が設けられている。これらの突極の先端にはピッチp
で歯213が形成されている。コア部材22〜24もコ
ア部材21と同一構成になっている。これらのコア部材
22,23,24は、コア部材21に対して歯11の位
相をそれぞれp/2,p/4,3p/4だけずらして配
置されている。コア部材21〜24は、リニアモータの
移動子Mと連結されている。31〜38(33,35,
37は図示せず)はコア部材21〜24に巻かれたコイ
ルである。41はコア21と22に巻かれたコイルをs
in相の交流信号で励磁するsin信号源、42はコア
23と24に巻かれたコイルをcos相の交流信号で励
磁する信号源である。43は4つのコアに巻かれたコイ
ルの誘起電圧をもとにリニアモータの移動子の位置を検
出する位相変調信号を算出する演算回路である。
【0003】このような磁気レゾルバでは、コア部材は
厳密な位置合わせが必要になる。例えば、コアの位置が
10μmずれても、歯の位相ずれにより、レゾルバの検
出信号から求めた速度には約2%もの速度リップルが生
じてしまう。ところが、従来は、歯を形成した4つのコ
ア部材21〜24を別々に作った後に、各コア部材を前
述した位相関係になるように位置合わせしていた。この
ため、コア部材の位置合わせの作業が非常に難しくな
る。従来、このような速度リップルは、レゾルバの検出
信号をもとにリニアモータを制御するドライバ内におい
て電気的に補正していた。ところが速度リップルの大き
さはレゾルバのロットによりばらつきがあるため、レゾ
ルバとドライバの組み合わせを換えると検出精度が悪化
することがある。このため、レゾルバとドライバの間に
は互換性がない。
厳密な位置合わせが必要になる。例えば、コアの位置が
10μmずれても、歯の位相ずれにより、レゾルバの検
出信号から求めた速度には約2%もの速度リップルが生
じてしまう。ところが、従来は、歯を形成した4つのコ
ア部材21〜24を別々に作った後に、各コア部材を前
述した位相関係になるように位置合わせしていた。この
ため、コア部材の位置合わせの作業が非常に難しくな
る。従来、このような速度リップルは、レゾルバの検出
信号をもとにリニアモータを制御するドライバ内におい
て電気的に補正していた。ところが速度リップルの大き
さはレゾルバのロットによりばらつきがあるため、レゾ
ルバとドライバの組み合わせを換えると検出精度が悪化
することがある。このため、レゾルバとドライバの間に
は互換性がない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述した問題
点を解決するためになされたものであり、コア間におけ
る歯の相対的な位相合わせを高精度に行うことができ、
レゾルバとドライバ間で互換性をもたせることができる
リニア型磁気レゾルバの製造方法を実現することを目的
とする。
点を解決するためになされたものであり、コア間におけ
る歯の相対的な位相合わせを高精度に行うことができ、
レゾルバとドライバ間で互換性をもたせることができる
リニア型磁気レゾルバの製造方法を実現することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、先端に一定ピ
ッチで歯が形成されたコア部材を複数個配列し、配列順
に従って各コア部材の歯の位相をずらしていく構成にな
ったリニア型磁気レゾルバにおいて、次の工程を有する
ことを特徴とするリニア型磁気レゾルバの製造方法であ
る。 前記各コア部材の歯の部分を除いたコア部を作成し、
作成したコア部を配列する工程。 同一部材上にエッチング加工により各コア部材の歯
を、相対的な位相関係を実際の配列状態と一致させて一
体形成する工程。 の工程で形成した歯をの工程で作成した各コア
部の先端に位置合わせして固定する工程。 固定後にそれぞれの歯を分断する工程。
ッチで歯が形成されたコア部材を複数個配列し、配列順
に従って各コア部材の歯の位相をずらしていく構成にな
ったリニア型磁気レゾルバにおいて、次の工程を有する
ことを特徴とするリニア型磁気レゾルバの製造方法であ
る。 前記各コア部材の歯の部分を除いたコア部を作成し、
作成したコア部を配列する工程。 同一部材上にエッチング加工により各コア部材の歯
を、相対的な位相関係を実際の配列状態と一致させて一
体形成する工程。 の工程で形成した歯をの工程で作成した各コア
部の先端に位置合わせして固定する工程。 固定後にそれぞれの歯を分断する工程。
【0006】
【作用】このような本発明では、エッチング加工により
同一部材上に全ての歯を、相対的な位相関係をレゾルバ
における実際の配列状態に一致させて一体形成し、コア
部の先端に位置合わせして固定した後に、それぞれの歯
を分断する。
同一部材上に全ての歯を、相対的な位相関係をレゾルバ
における実際の配列状態に一致させて一体形成し、コア
部の先端に位置合わせして固定した後に、それぞれの歯
を分断する。
【0007】
【実施例】以下、図面を用いて本発明を説明する。図1
は本発明にかかる製造方法の一実施例を示した工程図で
ある。以下、工程図に従って製造手順を説明する。図1
において、矢印A1に示すように、けい素鉄の板材5に
エッチング加工を行い、図2のレゾルバの4つのコア部
材の歯51〜54を形成する。このとき、それぞれの歯
51〜54の相対的な位相関係をレゾルバにおける実際
の配列状態と一致させて形成する。また、矢印A2に示
すように、図2のレゾルバのコア部材の歯の部分を除い
た部分6(この部分をコア部とする)をけい素鋼板の積
層またはけい素鉄により作成し、非磁性板7に接着す
る。レゾルバには4つのコア部材があるため、A3に示
すように4つのコア部61〜64を非磁性板7に接着す
る。さらに、矢印A4に示すように、ボビン8にコイル
9を巻く。このようにボビンにコイルを巻いたものを8
個用意しておく。ここで、矢印A5乃至A7に示すよう
に、コア部61〜64の各突極にコイル9を巻いたボビ
ン8を挿入し、コイル9の配線を行った後に、板材5に
形成した歯51〜54をコア部61〜64の各突極の先
端に位置合わせして接着する。これによって、各コア部
材の歯は相対的な位相関係を保持されたままで突極に固
定される。歯51〜54の接着後に、L1〜L4の切断
線に沿って切断を行い、矢印A8に示すようにそれぞれ
の歯を分断する。これによって、レゾルバの移動子が出
来上がる。
は本発明にかかる製造方法の一実施例を示した工程図で
ある。以下、工程図に従って製造手順を説明する。図1
において、矢印A1に示すように、けい素鉄の板材5に
エッチング加工を行い、図2のレゾルバの4つのコア部
材の歯51〜54を形成する。このとき、それぞれの歯
51〜54の相対的な位相関係をレゾルバにおける実際
の配列状態と一致させて形成する。また、矢印A2に示
すように、図2のレゾルバのコア部材の歯の部分を除い
た部分6(この部分をコア部とする)をけい素鋼板の積
層またはけい素鉄により作成し、非磁性板7に接着す
る。レゾルバには4つのコア部材があるため、A3に示
すように4つのコア部61〜64を非磁性板7に接着す
る。さらに、矢印A4に示すように、ボビン8にコイル
9を巻く。このようにボビンにコイルを巻いたものを8
個用意しておく。ここで、矢印A5乃至A7に示すよう
に、コア部61〜64の各突極にコイル9を巻いたボビ
ン8を挿入し、コイル9の配線を行った後に、板材5に
形成した歯51〜54をコア部61〜64の各突極の先
端に位置合わせして接着する。これによって、各コア部
材の歯は相対的な位相関係を保持されたままで突極に固
定される。歯51〜54の接着後に、L1〜L4の切断
線に沿って切断を行い、矢印A8に示すようにそれぞれ
の歯を分断する。これによって、レゾルバの移動子が出
来上がる。
【0008】なお、コア部材は4個以外の数だけ設けら
れていてもよい。また、歯は接着に限らず溶接等により
コア部材に固定してもよい。
れていてもよい。また、歯は接着に限らず溶接等により
コア部材に固定してもよい。
【0009】
【発明の効果】本発明によれば、エッチング加工により
同一の板材上に全ての歯を、相対的な位相関係をレゾル
バにおける実際の配列状態に一致させて一体に形成し、
突極に接着した後に、それぞれの歯に分断している。こ
のため、歯は、エッチング加工により相対的な位相関係
を高精度に保ったままで各突極に固定される。これによ
り、難しい位置合わせ作業を行うことなく容易に、コア
間における歯の相対的な位相合わせを高精度に行うこと
が可能になり、レゾルバとドライバ間で互換性をもたせ
ることができる。
同一の板材上に全ての歯を、相対的な位相関係をレゾル
バにおける実際の配列状態に一致させて一体に形成し、
突極に接着した後に、それぞれの歯に分断している。こ
のため、歯は、エッチング加工により相対的な位相関係
を高精度に保ったままで各突極に固定される。これによ
り、難しい位置合わせ作業を行うことなく容易に、コア
間における歯の相対的な位相合わせを高精度に行うこと
が可能になり、レゾルバとドライバ間で互換性をもたせ
ることができる。
【図1】図1は本発明にかかる製造方法の一実施例を示
した工程図である。
した工程図である。
【図2】従来におけるリニア型磁気レゾルバの構成例を
示した図である。
示した図である。
5 板材 51〜54 歯 6,61〜64 コア部 9 コイル
Claims (1)
- 【請求項1】 先端に一定ピッチで歯が形成されたコア
部材を複数個配列し、配列順に従って各コア部材の歯の
位相をずらしていく構成になったリニア型磁気レゾルバ
において、 次の工程を有することを特徴とするリニア型磁気レゾル
バの製造方法。 前記各コア部材の歯の部分を除いたコア部を作成し、
作成したコア部を配列する工程。 同一部材上にエッチング加工により各コア部材の歯
を、相対的な位相関係を実際の配列状態と一致させて一
体形成する工程。 の工程で形成した歯をの工程で作成した各コア
部の先端に位置合わせして固定する工程。 固定後にそれぞれの歯を分断する工程。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2281892A JPH05219707A (ja) | 1992-02-07 | 1992-02-07 | リニア型磁気レゾルバの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2281892A JPH05219707A (ja) | 1992-02-07 | 1992-02-07 | リニア型磁気レゾルバの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05219707A true JPH05219707A (ja) | 1993-08-27 |
Family
ID=12093272
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2281892A Pending JPH05219707A (ja) | 1992-02-07 | 1992-02-07 | リニア型磁気レゾルバの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05219707A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003032995A (ja) * | 2001-07-10 | 2003-01-31 | Sanyo Denki Co Ltd | シリンダ型リニア同期モータ |
JP2008039543A (ja) * | 2006-08-04 | 2008-02-21 | Yokogawa Electric Corp | 平面位置決め装置 |
JP2009162783A (ja) * | 2009-04-23 | 2009-07-23 | Amitec:Kk | 位置検出装置 |
JP2017032480A (ja) * | 2015-08-05 | 2017-02-09 | ルネサスエレクトロニクス株式会社 | 信号変換器及び制御装置 |
-
1992
- 1992-02-07 JP JP2281892A patent/JPH05219707A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003032995A (ja) * | 2001-07-10 | 2003-01-31 | Sanyo Denki Co Ltd | シリンダ型リニア同期モータ |
JP4647145B2 (ja) * | 2001-07-10 | 2011-03-09 | 山洋電気株式会社 | シリンダ型リニア同期モータ |
JP2008039543A (ja) * | 2006-08-04 | 2008-02-21 | Yokogawa Electric Corp | 平面位置決め装置 |
JP2009162783A (ja) * | 2009-04-23 | 2009-07-23 | Amitec:Kk | 位置検出装置 |
JP2017032480A (ja) * | 2015-08-05 | 2017-02-09 | ルネサスエレクトロニクス株式会社 | 信号変換器及び制御装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP3288155A1 (en) | Rotating electric machine and electric power steering device | |
EP1772945A1 (en) | Brushless DC motor | |
JPH05297083A (ja) | 磁界感応装置 | |
JPH05219707A (ja) | リニア型磁気レゾルバの製造方法 | |
JPH04208058A (ja) | 磁気浮上車両の推進装置 | |
JP2003207370A (ja) | リラクタンス型レゾルバ | |
JPS6030195B2 (ja) | 直進電機 | |
JPH0950909A (ja) | 磁場発生装置およびその製造方法 | |
JP2004201488A (ja) | 同期電動機及びその製造方法 | |
JP2002101636A (ja) | リニアモータ | |
JP2000152599A (ja) | パルスモータ | |
JPH0365039A (ja) | 周波数発電機 | |
JP2002034229A (ja) | コアレスリニアモータ | |
JP2906740B2 (ja) | リニアステップモータ | |
JP2835616B2 (ja) | 永久磁石形ステッピングモータ | |
JPH0311739Y2 (ja) | ||
JPS61231868A (ja) | リニアパルスモ−タの巻線方法 | |
JPH0743416B2 (ja) | 誘導電動機の磁束検出方法 | |
JP4904745B2 (ja) | センサレスブラシレスモータ | |
JPS6015175Y2 (ja) | 回転磁界型計器 | |
JPH01284713A (ja) | 位置・速度検出装置 | |
JPS6223353A (ja) | ブラシレスモ−タ | |
JPS6392255A (ja) | リニアパルスモ−タの1次コアの製造方法 | |
JPS6392256A (ja) | リニアパルスモ−タの1次コアの製造方法 | |
JPH06165469A (ja) | リニアインダクションモータのステータおよびその製造方法 |