JPH05212041A - 手術用吻合部補綴装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 輪状吻合部の結紮動作を施行するための手術
用補綴装置を提供する。 【構成】 補綴ヘッドアセンブリー６０はアンビルの中
空軸上の一つまたはそれ以上の保持クリップによって着
脱可能に固定された長手方向に可動の套管針を含む。こ
の套管針が牽引されると、アンビル軸が中央部の支持管
内へ摺動し、アンビルをアセンブリー６０の持針器と軸
および周辺部で位置合わせする。保持クリップは支持管
によって套管針に対し係止されており、套管針からアン
ビルへアンビル軸に張力負荷をかけることなく張力を伝
達する。アクチュエータ機構によりアンビルギャップの
調節で所望する綴針の高さを生成でき、アンビルの隙間
が所定範囲外に設定されている場合アセンブリー６０の
作動を阻止する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は一般に、組織に手術用結
紮子を装着するための手術用補綴装置に関するもので、
より特定すれば、環状の吻合部で結紮動作を実行するた
めの手術用補綴装置に関するものである。さらに特定す
れば、本発明は、結紮ヘッドアセンブリーが彎曲した軸
によってアクチュエータ・ハンドルアセンブリーおよび
アクチュエータ機構の改良へ装着され、アクチュエータ
・ハンドルアセンブリーから彎曲した軸を通って結紮ヘ
ッドアセンブリーへ必要な作用力および動きを転送する
ようになした手術用器具に関するものである。また、本
発明は着脱式アンビルおよび牽引可能なクリップ駆動装
置を備えた結紮ヘッドアセンブリーの改良に関するもの
である。さらに、本発明はアンビルギャップを調節する
ことで所望の綴針の高さを作り、アンビルギャップが所
定範囲外である場合結紮ヘッドアセンブリーの作動を阻
止することが出来るアクチュエータ機構の改良に関する
ものである。

【０００２】

【従来技術】手術用補綴装置の分野は最近１０年の間に
実質的な進歩を遂げた。特定すれば、内面吻合部結紮の
領域において、極めて劇的な進歩が見られた。プロクシ
メートＩＬＳステープラなどの装置は、本発明の譲受人
であるニュージャージー州ソマービルのエシコン社によ
って製造され、以前であれば不可能でなくとも困難と思
われた手術ならびに術式を外科医が比較的容易に実行出
来るようになした。

【０００３】一般に、外科的吻合部結紮動作の実行にお
いて、管腔または筒状組織、たとえば小腸組織の２片が
綴針の環によって相互に吻合される。筒状組織の２片は
端端吻合され、または筒状組織の１片が他方の筒状組織
の側面に形成した開口部の周囲へ横向きに吻合されるこ
とがある。補綴装置による吻合の実行において、筒状組
織の２片はグルーブを形成する環状の綴針の列で提供さ
れるアンビルと綴針が受け入れられる円形の列に配置さ
れた複数の綴針受け入れスロットによって提供される持
針器の間へ一緒に挟み込まれる。綴針プッシャーが前進
して綴針を組織へ打ち込み、綴針をアンビルに向かって
整形する。また円形ナイフが前進してアンビルと持針器
の間に挟まれた剰余組織を切断する。その結果、ドーナ
ツ型の組織部分がそれぞれの管腔から切除され、アンビ
ル軸上に残る。環状の綴針の環によって接合された筒状
組織は、アンビル軸を遠心方向に前進させ、持針器から
はなれるようにアンビルを動かすことによって挟み込み
が外れる。補綴装置は綴針の環によって吻合した筒状組
織片の間の円形の開口を通してアンビルを引き出すこと
によって除去される。

【０００４】従来技術では輪状吻合部補綴装置のいくつ
かの形式が公知である。例えば、ノイルス（Noiles）に
よる米国特許第４，５７６，１６７号および米国特許第
４，６４６，７４５号では、長手方向にアクチュエータ
・アセンブリーまで彎曲した部分を有する長い軸アセン
ブリーによって結紮アセンブリーが接続される手術用ス
テープラが開示されている。軸アセンブリーは歯形の付
いた中空管と管内の可撓性ベルトを含み、これらは中空
の支持軸の彎曲した部分と同軸をなし、結紮アセンブリ
ーを動作させるために必要な圧縮力および伸長力を伝達
するようになっている。中空の圧縮管は中空の支持軸と
同心状をなす。可撓性緊張ベルトは中空の圧縮管内部に
配置される。２本の長い可撓性スペーサー部材が圧縮管
内部で可撓性緊張ベルトの上下に装置され、緊張ベルト
を実質的に彎曲した圧縮管の中心で保持するようになし
てある。圧縮管と緊張ベルトは支持軸の彎曲部分に対し
て同軸的に装置されている。

【０００５】結紮ヘッドがアクチュエータアセンブリー
に対して様々な方向へ向けられるようにした可撓性軸を
含む輪状吻合部補綴装置を提供することも従来技術にお
いて公知である。可撓軸を有する環状補綴装置の例は、
ノイルスら（Noiles et al）の米国特許第４，４７３，
０７７号、ベーカーら（Barker et al）の米国特許第
４，７５４，９０９号、シックマン（Shichman）の米国
特許第４，４８８，５２３号で開示されている。

【０００６】欧州特許出願第２９３，１２３−Ａ２号で
は環状の綴針の列を保持する筒状の匡体と、匡体内の牽
引位置と環状の綴針の列を射出するための伸展位置の間
で動作するように装置された綴針プッシャーと、プッシ
ャーアセンブリー内で套管針またはアンビルアセンブリ
ーのいずれかを選択的に装置するために摺動自在に装置
されたシリンダーよりなる結紮アセンブリーを含む手術
用吻合部補綴装置が開示されている。シリンダーはシリ
ンダーの遠心端に装置されたスプリング部材状に形成さ
れた爪によって中央部の内腔へ開放可能に保持された充
実性のアンビル軸を受容するために遠心端の中央部内空
を含む。アンビル軸は外部に長手方向の螺旋線条を含
み、アンビル軸を匡体と位置揃えするために、これが匡
体内に用意された内部線条と嵌合する。

【０００７】１９９０年９月２８日付のメイン（Main）
によりエシコン社へ譲受された同時出願中の米国特許出
願第５９０，４０４号では、アンビルが装着される套管
針チップを含む結紮ヘッド部分から着脱可能のアンビル
部分を含む外科用補綴装置を開示している。アンビル部
分は套管針チップが挿入される開口を有する長いスリー
ブを含む。アンビルは套管針チップ上に提供される歯ま
たは突起と開放可能なように嵌合する係止クリップと共
に提供される。

【０００８】

【発明の要約】本発明は、綴針などの外科的止め金によ
る輪状吻合部の結紮動作を実行するのに特に適した人体
組織へ用いるための手術用補綴装置の改良を達成する。
補綴装置はアクチュエータ・ハンドルアセンブリー上に
結紮ヘッドアセンブリーを装置するための長手方向に彎
曲した支持軸を含む軸アセンブリーよりなる。結紮ヘッ
ドアセンブリーは一つまたはそれ以上の手術用綴針を受
容するための持針器、組織を持針器に向かって挟むため
のアンビル、および持針器から組織へまたアンビルに向
かって綴針を嵌合させ駆出するための駆動手段を含む。
支持軸内に含まれる張力部材はアクチュエータ・ハンド
ルアセンブリーからアンビルへ張力を伝達して、綴針が
形成される際にアンビル上にかかる応力に抵抗する。支
持軸内に含まれる圧縮部材はアクチュエータ・ハンドル
アセンブリーから圧縮力を伝達して駆動手段を前進さ
せ、また持針器から組織内へ綴針を駆出し、またアンビ
ルに向かって綴針を形成する。

【０００９】本発明では、圧縮部材は支持軸を通して延
在し、張力部材を係合しまた指示するための一体の案内
面をその上に含む長い壁部分を有する。好適実施例にお
いて、張力部材および圧縮部材の双方は支持軸に対して
可撓である。張力部材は圧縮部材上で一体の案内表面に
対して摺動するように撓むことが出来る長い可撓性バン
ドを含むことが望ましい。圧縮部材はプラスチック充填
ファイバー材などの支持軸に対して可撓性の材料よりな
る。動作において、可撓性緊張ベルトは圧縮部材の案内
面の彎曲に沿う。両社とも可撓性であることから、緊張
ベルトおよび圧縮部材は結紮ヘッドアセンブリーとアク
チュエータ・アセンブリーの間で均一半径の彎曲を有す
る彎曲した支持軸に対する動作の間、曲率が変化する。
圧縮部材の長い壁部分は張力部材と同心または同軸では
ない非筒状断面を有することが望ましい。その結果、圧
縮部材によって包囲またはこれの内部に配置されないこ
とになる。

【００１０】補綴装置の好適実施例において、アクチュ
エータ・ハンドルアセンブリーはアンビルの作動を制御
するための第１のアクチュエータと、綴針駆出装置の作
動を制御するための第２のアクチュエータを含む。アン
ビルは結紮ヘッドアセンブリーに相対する動きのために
摺動自在に支持されたアンビル軸上に装着され、持針器
とアンビルの間に組織が挟まれるようにできる。軸アセ
ンブリーは張力部材と圧縮部材を含む長手方向に彎曲し
た筒上の支持軸を含む。張力部材は第１のアクチュエー
タからアンビル軸へと支持軸に対して長手方向の張力と
長手方向の動きを伝達し、アンビルを持針器に向かって
移動させることにより組織を挟み、綴針が組織を貫通し
て駆出されアンビルに向かって形成される際にアンビル
にかかる応力に対抗するようになすものである。圧縮部
材は第２のアクチュエータから綴綴針駆出装置へと支持
軸に対して長手方向の圧縮力と長手方向の動きを伝達
し、綴針駆出装置を前進させることにより持針器から組
織内へまたアンビルに向かって綴針を駆出させるように
なすものである。

【００１１】本発明のもう一つの態様では、補綴装置は
綴針駆出装置を持針器に対して前進させて綴針をアンビ
ルに対して形成させかつまた綴針が形成された後で綴針
駆出装置を牽引するのに適したアクチュエータ機構を含
む。好適実施例において、綴針駆出装置は圧縮部材から
綴針駆出装置へ遠心方向および近心方向双方の動きを伝
達するために圧縮部材へ結合される。この特徴により、
補綴装置の射出後に綴針駆出装置を牽引することが出来
る。従って、綴針、組織、または症例に付着したその他
の残渣が綴針駆出装置と持針器の間につかえた場合、綴
針駆出装置を牽引して症例への付着部を開放し、症例か
ら器具を除去する際の組織への損傷の可能性を減少する
ことが出来る。

【００１２】本発明のさらなる態様において、補綴装置
はアンビルギャップの調節が可能なアクチュエータ機構
を含み、アンビルギャップが所定範囲外に存在する場合
結紮ヘッド・アセンブリーの動きを阻止することが出来
る。アクチュエータ機構はアンビルと持針器の間のギャ
ップを調節するための第１のアクチュエータと、綴針駆
出装置を作動させるための第２のアクチュエータと、第
１のアクチュエータに応答してアンビルと持針器の間の
ギャップが所定範囲外となる場合に第２のアクチュエー
タの動きを阻止するためのラッチ手段を含む。

【００１３】好適実施例において、第１のアクチュエー
タはアンビルギャップを調節するためのアクチュエータ
・ハンドルアセンブリー上に回転可能に装置された調節
ノブを含み、第２のアクチュエータは綴針駆出装置を作
動させるためにアクチュエータ・ハンドルアセンブリー
上に軸回転するように装置された引金腕を含む。軸レバ
ーを含む安全ラッチは引金腕と係合したラッチ位置から
これと係合が外れた開放位置へ軸回転しうる。安全解除
部材は、アンビルギャップが所定範囲外の場合係止され
る第１の位置から、アンビルギャップが所定範囲内の場
合安全ラッチとの係止が解除された第２の位置まで、第
１のアクチュエータによるアクチュエータ・ハンドルア
センブリーに沿った長手方向の動きのために装置され
る。

【００１４】制御棒はアクチュエータ・ハンドルアセン
ブリー上に長手方向に動くように装置され、またこれの
遠心端で張力部材に接続され、張力部材はさらにアンビ
ルへ接続されるのが望ましい。アンビルギャップ調節ノ
ブはこれが回転された場合制御棒を長手方向に移動する
ため制御棒の近心端に貫通可能に接続される。制御棒は
アンビルギャップが所定範囲内の場合に安全ラッチを係
止解除するため安全解除部材を係止しまた移動させるた
めのクリップを支持する。クリップは構成の目的で制御
棒の長手方向に位置を調節可能であることが望ましい。
綴針高さ指示器はアンビルギャップが所望の動作範囲内
である場合安全解除部材により動作可能で補綴装置が作
動される場合に作成される綴針の高さを示す。綴針高さ
指示器はアクチュエータ・ハンドルアセンブリー上の窓
を通して目視しうる。

【００１５】本発明のさらなる態様において、補綴装置
は張力部材に装着された套管針に着脱可能に固定され、
持針器に対して長手方向に動作するために結紮ヘッドア
センブリーに摺動自在に受け入れられるアンビルを含
む。一つまたはそれ以上の保持クリップを含む維持装置
手段は套管針を係止し套管針からアンビルへの張力を伝
達するためにアンビル軸上に提供される。それぞれの保
持クリップはアンビルを通って遠心方向に延出してお
り、一つまたはそれ以上の横方向への突起を有してアン
ビルの遠心位置へ張力を印加する。保持クリップは張力
部材からアンビルへの張力を伝達しアンビル軸へは張力
負荷がかからない。保持クリップは套管針の遠心端で套
管針クリップにより押し開かれ、套管針がアンビル軸内
に完全に挿入された場合に套管針クリップを掴む。保持
クリップは、補綴装置が開放位置でありながら、アンビ
ルを押し込むことによってまたは引くことによってそれ
ぞれアンビル軸が装着または脱着されることになる。

【００１６】補綴装置が閉止している場合、アンビル軸
は中央部の支持管内へ引き込まれ、支持管は保持クリッ
プが套管針チップの係合を解除するのを防止している。
補綴装置を射出位置にすると、保持クリップは支持管に
よる套管針チップの係合解除が抑止され、充分な張力が
アンビルに印加され、補綴装置の最大射出力に抵抗でき
るようになる。保持クリップは結紮ヘッドアセンブリー
内部ではなくアンビル軸上に配置されているので、保持
クリップの套管針へのラッチ動作が観察でき、套管針チ
ップの位置へ保持クリップが転動する音響的フィードバ
ックが得られる。

【００１７】本発明のさらなる態様において、補綴装置
は持針器にアンビルを位置合わせするためのシステムの
改良を含む。アンビル軸の直立した周辺部分はアンビル
と持針器を軸に対して位置合わせするためにアンビル軸
が支持管内へ牽引された際に中央の支持管内に適合する
ように取り付けられる。一つまたはそれ以上のアンビル
上の外部螺旋線条が一つまたはそれ以上の中央部の支持
管上にある内部螺旋線条と協働してアンビルを持針器と
回転式に位置合わせする。中央部支持管内の内部螺旋線
条は支持管の遠心端から近心側へ間隔をとってあり、ア
ンビル軸の直立した周辺部に中央部の支持管と接合する
ための領域を提供する。内部螺旋線条は中央部の支持管
の遠心端の下またはこれに近い位置に刻印を有し、補綴
装置が閉じるように組織を外部螺旋線条上に摺動させる
ことで、組織、綴針、およびその他の破片が線条の間に
挟まるようになる可能性を排除できる。アンビル軸上の
直立した周辺部分はアンビル軸を中央部の支持管と軸の
位置合わせを行なうために中央部の支持管と係合してい
る。アンビル軸上の直立した周辺部分は中央部の支持管
内部と緊密に適合して横応力およびアンビルと持針器の
間に挟み込まれた不均等な組織によってもたらされる応
力に抵抗する。

【００１８】本発明のさらなる態様では、套管針とアン
ビル軸の間の転移の改良が提供され、これらの間の組織
の移動が容易になっている。套管針がアンビル軸内に挿
入された場合にスリーブの近心端と係合するために、套
管針は周辺上に小さい縁を有している。アンビル軸は近
心端が面取りしてあり、套管針の周辺の小さい縁と係合
するための細い周辺部の端を提供する。套管針は周辺部
の端の近心側が面取りしてあり、套管針に沿ってまたス
リーブ上へ組織の移動が容易になるようになしてある。
スリーブの周辺の細い端は套管針の周辺部の縁よりわず
かに小さい直径を有することが望ましい。これらの特徴
は巾着縫合した組織が套管針とアンビル軸の間の狭いギ
ャップ内に組織、綴針、またはその他の細片が挟まるこ
となく補綴装置が閉じるように套管針とアンビル軸の間
の境界部の上を摺動しうるようになしている。

【００１９】本発明のさらなる特徴では、中央部の支持
管が外部螺旋線条の上に巾着縫合した組織を押し込むの
に適しており、補綴装置の閉止中に結紮ヘッドアセンブ
リー内へ引き込まれる組織量を減少している。中央部の
支持管は結紮ヘッドアセンブリー内部の深い位置ではな
く持針器の表面に隣接して配置された平坦な端部を有し
ており、結紮ヘッドアセンブリー内に引き込まれるので
はなく持針器の表面近くに巾着縫合した組織を保持する
ようになしてある。この特徴は結紮ヘッドアセンブリー
内へ引き込まれ剪刀によって切除される組織の総量を減
少させる。結紮ヘッドアセンブリー内へ引き込まれる組
織量を減少させることによって、過負荷の可能性が回避
され、かつ補綴装置が過剰な生体組織を切除することも
ない。

【００２０】本発明のさらなる態様において、アンビル
は、剪刀と協働して組織を切除しまた補綴装置の出荷お
よび取り扱いによる分解を防止するようにアンビルに固
定された裏打ち部材を含む。環状の裏打ちワッシャはこ
れの内部に形成される内部環状グルーブに隣接してアン
ビル上に装着されることが望ましい。この特徴はアンビ
ルと裏打ちワッシャの間にかかる摩擦力を用いたその他
の補綴装置に見られる裏打ちワッシャの偶然の分解の可
能性を回避するものである。

【００２１】本発明のさらなる態様は、アンビル軸内部
の保持クリップの間に套管針を挿入するために必要とさ
れる力の量を減少させる減力套管針に存する。保持クリ
ップを押し開くために必要な力を減少するには、套管針
チップを浅い角度で楔状になし、アンビル軸から套管針
へ内視鏡把持装置と共に付属できるようになす。例え
ば、套管針チップは保持クリップの間への套管針の挿入
を容易にするように套管針軸に対して３０度またはそれ
以下の楔形をなす台形の形状に製作される。好適実施例
において、套管針チップは３０度の楔状にした遠心端の
台形の先頭部と、上記套管針が上記アンビル軸内に挿入
される際に上記保持クリップを押し開くため遠心端が９
度の楔形をなした隣接する台形表面を有する。

【００２２】本発明のさらなる特徴は内視鏡の術式と互
換性を有する着脱可能な減力套管針に存する。着脱式套
管針はアンビルアセンブリーによる組織の穿孔を行なう
ためのアンビル軸に一時的に装着するため提供されてい
る。着脱可能な套管針は套管針を保持クリップの間に保
持するようにアンビル軸内に套管針を挿入する際保持ク
リップに嵌合するための套管針チップを含む。套管針チ
ップは一つまたはそれ以上の凹部を含み、この部分が保
持クリップとの位置合わせで着脱式套管針を弱い力で保
持クリップに係合させまたは係合解除させることが出来
る。套管針チップは一対の対向する平坦な側面を有し、
保持クリップと整列した場合套管針を挿入または除去す
るために必要な力を減少させるのが望ましい。保持クリ
ップの最大強度は平坦な側面が保持クリップと整列しな
い位置へ套管針を回転させることによって用いることが
出来る。この特徴は内視鏡把持装置を用いることで減力
位置へ回転させた場合に套管針の装着および脱着が可能
になる。アンビルを倍力位置へ回転させることで、アン
ビルを組織から引抜きながら套管針が外れる可能性が減
少する。

【００２３】本発明のさらなる態様は結紮ヘッドアセン
ブリーを補綴装置の支持軸へ装着するシステムの改良に
関連する。受接管は支持軸および匡体に嵌合し、磁場ま
たは熱処理を用いて支持軸と匡体の間に摩擦または剪断
接着力を生成するようにこれらの間の継手上で圧縮され
る。受接管は合わせて望遠鏡とするのに適した中空の支
持軸および匡体上の中空接栓に対し内側に向かって半径
方向に圧縮されるのが望ましい。筒状接栓上の鍵は支持
軸と匡体の回転位置合わせのために支持軸上のスロット
に受け入れられる。支持軸と接栓上の一つまたはそれ以
上の周辺カラーが一連の交互の突起と、受接管が変形し
て支持軸および匡体を共に接続する減圧を提供するのが
望ましい。磁気変形処理によってまたは熱処理によって
半径方向に内側に向かって圧縮されたもう一つの受接管
は支持軸をアクチュエータ・ハンドルアセンブリーに接
続するために使用される。この接続方法では、全長の調
節と補綴装置の回転位置合わせで補綴装置の各種内部部
材の耐久性を保証することができる。

【００２４】上述したおよびその他の目的、態様、特徴
は本発明の好適実施例についての以下の詳細な説明を添
付の図面を参照しつつ読み進むに従ってよりよく理解さ
れるであろう。

【００２５】

【好適実施例の詳細な説明】図１を参照すると、全体を
５０で示してある本発明の手術用輪状吻合部補綴装置の
実施例が図示してある。これは、長手方向に彎曲した支
持軸アセンブリー７０によって近心側アクチュエータ・
ハンドルアセンブリー８０に接続された遠心側結紮ヘッ
ドアセンブリー６０を含む。補綴装置はアンビルアセン
ブリー１００を含み、これは結紮ヘッドアセンブリー６
０に対して長手方向に摺動自在なようになしてある。回
転可能な調節ノブ８２は結紮ヘッドアセンブリー６０と
アンビルアセンブリー１００の間の間隔を調節するため
にアクチュエータ・ハンドルアセンブリー８０の近心端
に提供される。移動可能な指示器８４はハンドルアセン
ブリー８０の上部にある窓８５を通して目視可能で、調
節ノブ８２の回転により選択した綴針の高さを示す。図
１５に示したように、指示器８４はアンビルギャップが
補綴装置５０の所望する動作範囲内にあることを示す目
盛８７に沿って移動できる。指示器８４の位置はまた選
択した綴針の高さが大きいかまたは小さいかを示す。

【００２６】綴針作動レバー８６はアンビルアセンブリ
ー１００が閉止しているときに所望する綴針の高さを提
供するように、結紮ヘッドアセンブリー６０から手術用
綴針を駆出するためアクチュエータ・ハンドルアセンブ
リー８０上に軸回転可能なように装着される。軸回転す
るラッチ部材８８は綴針作動レバー８６を移動しないよ
うに係止するためハンドルアセンブリー８０上に装着さ
れ、アンビルギャップが所定範囲外になるとき結紮ヘッ
ドアセンブリー６０の差動を防止する。

【００２７】図２および図１６を参照すると、結紮ヘッ
ドアセンブリー６０は筒状の匡体６１を含み、これはア
クチュエータ・ハンドルアセンブリー８０の捜査によっ
て前進また後退することが出来る綴針駆出装置６２を摺
動自在に受容する。綴針駆出装置６２は匡体６１の遠心
端に装着された持針器６８から複数の綴針９０を係合お
よび駆出するための複数のフィンガ６３を含む。持針器
６８は綴針９０が挿入される複数の綴針受入スロット６
５を含む。また、綴針駆出装置６２は、綴針駆出装置６
２と共に前進および後退される輪状のナイフまたは剪刀
６９を支持する。

【００２８】結紮ヘッドアセンブリー６０は中空の筒状
接栓６４を匡体６１の近心端に含み、これが支持軸７０
の遠心端を受容する。受接管またはスリーブ７２は筒状
接栓６４と支持軸７０の遠心端の間の接続部に被さる。
受接管７２は例えば電磁的変形行程によって半径方向に
内側へ向かって圧縮または収縮され、筒状接栓６４を支
持軸７０の遠心端に緊密に接合する。同様に、支持軸７
０の近心端はアクチュエータ・ハンドルアセンブリー８
０の遠心端にある筒状の延長部分７４によって受け入れ
られる。受接管またはスリーブ７６は支持軸７０の近心
端と筒状の延長部分７４の遠心端の間の接合部に被さ
る。受接管７６は例えば磁気変形行程などにより半径方
向に内側へ向かって圧縮または収縮され、支持軸７０を
アクチュエータ・ハンドルアセンブリー８０に緊密に接
合する。

【００２９】図２および図３１を参照すると、アンビル
アセンブリー１００は結紮ヘッドアセンブリー６０によ
って摺動自在に支持された套管針７３に着脱可能に固定
されている中空の軸状に延出する軸１０４上に装置され
た一般に輪状のアンビル１０２を含む。套管針７３は匡
体６１の遠心端に装置された持針器６８に対して長手方
向に動作するように筒状の匡体６１上に形成された中央
部の支持管６６（図２）内に摺動自在に受け入れられ
る。持針器６８内の綴針受入スロット６５は手術用綴針
９０を受容するために輪状の列に配置される。綴針受入
スロット６５はわずかな間隔を開けて同心円上の環状の
列に配置するのが望ましい。アンビル１０２はアンビル
１０２に対して駆出された際に綴針９０を形成するため
の複数の綴針形成グルーブ１０８（図４０）を有する環
状のリム１０６を含む。

【００３０】アンビルアセンブリー１００は套管針７３
がアンビル軸１０４に挿入されるときに套管針チップ７
５を係合するためアンビル軸１０４に沿って長手方向に
延在する一対の長いスプリング状の保持クリップ１１０
を含む。図３２に示したように、保持クリップ１１０は
アンビル軸１０４を通って長手方向に延出し、アンビル
軸１０４の対向する側面に沿って配置された長手方向の
スロット１１４に受け入れられる外側に向かって広がっ
た部分１１２を含む。各保持クリップ１１０の外側に向
かって広がった部分１１２は半径方向に内側に向かって
折り曲げられこれらの間に套管針チップ７５を取り込む
ための爪１１６を提供する。長いスロット１１４によっ
て保持クリップ７５の広がった部分１１２は套管針チッ
プ７５がアンビル軸１０４内に挿入されて爪１１６の間
に前進させられた場合に半径方向に外側へ撓むことが出
来る。

【００３１】套管針７３をアンビル軸１０４内部へ挿入
するのを容易にするため、套管針チップ７５は減力プロ
ファイルを有する。套管針チップ７５は浅い角度の楔状
をなして保持クリップ１１０を押し広げるために必要な
力を減少するのが望ましい。例えば、套管針チップ７５
は套管針軸に対して３０度またはそれ以下の楔形をした
台形の形状で製作され、保持クリップ１１０の間へ套管
針７３を挿入するのを容易にしている。好適実施例にお
いて、套管針チップ７５は、遠心端で３０度の角度で楔
形にした台形の尖頭部７７と、套管針７３がアンビル軸
１０４に挿入される際に保持クリップ１１０を押し広げ
るため９度の角度で楔状にした隣接する台形の表面７９
を有する。

【００３２】補綴装置５０を開放位置にすると（図
２）、保持クリップ１１０によりアンビルアセンブリー
１００（図３１）はアンビルアセンブリー１００上でそ
れぞれ押し込むまたは引き出すことにより套管針７３と
着脱できるようになしてある。補綴装置を閉止位置にす
ると（図４）、套管針７３は中央部の支持管６６内部へ
牽引され、これが保持クリップ１１０の半径方向の移動
を制限して、爪１１６が套管針チップ７５に対する位置
に留まるようにする。その結果、アンビルアセンブリー
１００は套管針７３と係止され、套管針チップ７５から
保持クリップ１１０を係合解除することなく補綴装置の
最大射出力にアンビル１０２が抵抗できるようになる。

【００３３】図３４に示したように、各保持クリップ１
１０はアンビル軸１０４の遠心端にある鍔１２１および
アンビル１０２に張力を与えるため一つ以上の横方向の
張り出しまたは肩１２０を提供する広がった尖頭１１８
を遠心端に含む。アンビル軸１０４上の一対の内面１２
２（図３５）は保持クリップ１１０の対向する端と係合
する。面１２２は、アンビル軸１０４の対向する側面上
にある長いスロット１１４と保持クリップ１１０の外側
に広がった部分１１２を位置合わせするため、アンビル
軸１０４内部の鍵の通り道１２３（図３６）の位置を規
定する。

【００３４】図３２を参照すると、套管針７３は遠心端
で套管針チップ７５を支持する直径の減少した長い部分
１３４で終る第１の円錐形に先細りの部分１３２を有す
る長い円筒状の本体１３０を含む。第２の円錐形に先細
りの部分は直径の減少した円筒状の首１３８で終り、こ
こで套管針チップ７５の後ろの外向きに広がった肩部分
１４０の位置が決まる。肩１４０は套管針チップ７５が
保持クリップ１１０の間に挿入された際に爪１１６によ
って係合される。

【００３５】図３３に示したように、円筒状の套管針本
体１３０は第１の円錐形に先細りの部分１３２に隣接す
る位置で内側にオフセットしおり、套管針７３の周辺部
の縁１４２を提供する。縁１４２は套管針７３が中空の
アンビル軸１０４内へ挿入される際にスリーブ１０５の
端部と係合する。スリーブ１０５は套管針本体１３０の
円錐状に角度のついた部分１３２を受容するため内側に
角度のついた部分１２４を有する。スリーブ１０５の近
心端で外側に面取りした部分１２６は套管針本体１３０
の周辺部の縁１４２と係合するための周辺部の薄い縁１
２８を提供する。面取りした表面１２６および１４４は
結紮ヘッドアセンブリー６０に套管針７３が牽引される
に従い套管針本体１３０とスリーブ１０５の間の接合部
上に組織が移行するのを容易にする。スリーブ１０５の
周辺の端部１２８は周辺部の縁１４２よりわずかに小さ
い直径を有して、套管針７３からアンビル軸１０４への
組織の移行を容易にするようになすのが望ましい。

【００３６】図３５を参照すると、アンビル軸１０４は
例えばステンレススチールなどの金属製の中空スリーブ
１０５と、プラスチック製で金属製スリーブ１０５の外
部表面に固定される薄い中空の円筒状カバー１５０より
なる複合構造を有する。円筒状のカバー１５０はアンビ
ル軸１０４とカバー１５０の残りの部分よりわずかに直
径が大きい広がった周辺部分１５２を有する。広がった
周辺部分１５２は套管針７３とアンビル軸１０４が結紮
ヘッドアセンブリー６０内部に牽引された際に支持軸６
６（図４）の遠心端へ緊密に嵌合するように寸法が決め
られている。周辺部１５２の目的はアンビル１０２と持
針器６８の正確な軸合わせを提供することである。

【００３７】複数の外部周辺上に配置された螺旋線条１
５４（図３４）は広がった周辺部１５２から円筒状カバ
ー１５０の近心端に向かい長手方向に延在する。複数の
内部周辺部に配置された螺旋線条１５６（図３０）は支
持管６６の内部に形成される。アンビル軸１０４が支持
管６６内部に牽引されると、外部線条１５４は内部線条
１５６の間に受け入れられてアンビル１０２と持針器６
８の正確な周辺部位置合わせを提供する。軸と周辺部の
正確な位置合わせの結果、アンビル１０２の綴針形成グ
ルーブ１０８は綴針受入スロット持針器６８内の綴針受
入スロット６５と精密に位置合わせされる。

【００３８】広がった周辺部１５２の別の目的は筒状組
織の巾着縫合に便利なようにアンビル軸１０４上の周辺
部の刻み目１５８を位置決めすることである。図２に示
したように、組織が広がった周辺部１５２を遠心方向に
越えた位置にある周辺部の刻み目１５８で軸１０４へ巾
着縫合された場合、巾着縫合した組織は広がった周辺部
分１５２を越えて簡単に滑り出すことはない。その結
果、巾着縫合された組織は広がった周辺部を越えてアン
ビル軸１０４の遠心領域に制限され、アンビル軸１０４
は巾着縫合された組織を通って逆に滑ることはない。

【００３９】図３０に示したように、内部線条１５６は
支持管６６の遠心端からはなれて近心方向に間隔が開け
てあることが望ましい。内部線条１５６のこの配置で、
アンビル軸１０４が牽引されるに従い、巾着縫合した組
織が外部線条１５４と内部線条１５６の間に挟まれる傾
向を減少し、また組織が支持管６６内部へ引き込まれる
のを防止している。また図２に示したように、支持管６
６の遠心端は、組織が匡体６１の中空の内部へ引き込ま
れるのを防止するために、アンビル軸１０４が牽引され
るに従い外部線条１５４の上に組織を押し出すための持
針器６８に隣接して配置された平坦な環状の縁６７を有
している。中央部の支持管６６はアンビル軸１０４が結
紮ヘッドアセンブリー６０内へ牽引されるように視認性
の増大を提供している。

【００４０】図３４および図４０を参照すると、アンビ
ルアセンブリー１００は巾着縫合された組織が切除され
る組織切断面を提供するためにアンビル１０２内に装置
された裏打ちワッシャ１６０を含む。裏打ちワッシャ１
６０は構造が環状で、アンビル１０２の環状リム１０６
内部に同心状に装着される。環状のグルーブ１６２（図
４０）はこれの遠心端から内向きにワッシャ１６０内部
へ延出し、これの近心端手前で終っている。グルーブ１
６２によって、ワッシャ１６０は、薄い桁腹１６８によ
ってワッシャ１６０の近心端で接合された外側の環状の
壁１６４および内側の環状の壁１６６を含む。桁腹１６
８は巾着縫合された組織が円形のナイフ６９によって切
除される裏打ち表面を提供する。環状の鍔１６５は内側
の環状の壁１６６の遠心端から半径方向に内側に向かっ
て延出し、アンビル１０２上にもたれてワッシャ１６０
の内側壁１６６を補強する。

【００４１】図３４および図３７に示したように、裏打
ちワッシャ１６０は外側の環状の壁１６４の遠心端で半
径方向に外向きに突出した複数の爪１７０を含む。例え
ば、３つの爪１７０がワッシャ１６０の周辺部で均一の
間隔が空いている。環状の凹部またはグルーブ１７２
（図１５および図１６）はワッシャ１６０上の爪１７０
を受容するためアンビルリム１０６の内側で遠心方向に
形成される。爪１７０は環状の凹部１７２内に引っかけ
式に嵌合してアンビル１０２へワッシャ１６０を固定す
る。爪１７０と環状の凹部１７２は出荷または保管中に
アンビル１０２からワッシャ１６０が偶然に外れるのを
防止するように摩擦力による嵌合を提供する。

【００４２】裏打ちワッシャ１６０はこれの外側の環状
の壁１６４に形成された第１の一対の半円形の切り欠き
部分１７３（図３７）を含み、これは内側の環状の壁１
６６に形成された第２の一対の半円形の切り欠き１７４
と位置が揃うようになしてある。切り欠き１７３および
１７４はワッシャ１６０の直径方向に対向した位置に配
置してあり、アンビル１０２の一対の穴１７６と位置が
揃う。切り欠き１７３および１７４は先端１７８（図３
４）をアンビル１０２に取り付けるために用いる一対の
固定ピン１７７の形成された端部を受容するために充分
な隙間を提供する。

【００４３】図７を参照すると、支持軸７０はアクチュ
エータ・ハンドルアセンブリー８０から必要な圧縮力と
動きを伝達して結紮ヘッド・アセンブリー６０内の綴針
駆出装置６２を作動させるための圧縮部材９２を含む。
また、支持軸７０は、アクチュエータ・ハンドルアセン
ブリー８０からアンビルアセンブリー１００へ必要な張
力を伝達してアンビルアセンブリー１００にかかる圧縮
力に対向するための一対の長い可撓性ベルト９５および
９６からなる張力部材９４を含む。張力ベルト９５およ
び９６はアクチュエータ・ハンドルアセンブリー８０か
らの動きを伝達してアンビルアセンブリー１００が結紮
ヘッドアセンブリー６０に相対する位置に調節されうる
ようになす。長い可撓性スペーサーベルト９８が支持軸
７０と可撓性張力バンド９５および９６の間の空間内に
含まれる。

【００４４】図２０を参照すると、圧縮部材９２は、プ
ラスチック材料から製作されるのが望ましく、遠心端の
真っ直ぐなスリーブ２０４まで続く中央の彎曲した部分
２０２を併合する真っ直ぐな近心部分２００を含む長い
部材からなる。全長にわたって曲率が実質的に均一な支
持軸７０と対称的に、圧縮部材９２の中央部の彎曲した
部分２０２は真っ直ぐな近心部分２００と遠心端の真っ
直ぐなスリーブ２０４の間の部分で変化する曲率半径を
有する。圧縮部材９２は中空で筒状の支持軸７０に相対
する曲率の可撓性材料、例えば、カーボンファイバーま
たはグラスファイバー充填プラスチック材料からなる。

【００４５】図２０および図２１に示すように、近心側
延在部２０６は圧縮部材９２のオフセット２０８によっ
て決まる。近心側延在部２０６には外向きに延出するピ
ン２１０が提供されて圧縮部材９２とアクチュエータ・
ハンドルアセンブリー８０の接続を容易になしている。
長いグルーブ２１２は近心側延在部２０６から真っ直ぐ
な近心側部分２００に沿って長手方向に延出し、圧縮部
材９２の中間の彎曲した部分２０２の手前で終ってい
る。図２２に示したように、中間の彎曲した部分２０２
は彎曲した部分２０２の実質的に全長に沿って長手方向
に延在する直立した案内面またはランプ２１４を提供し
た充実して筒状ではない断面を有する。ランプ２１４は
彎曲した支持軸７０に含まれる張力部材９４の可撓性張
力ベルト９５および９６に係合し支持するために、圧縮
部材９２の上に一体の案内表面を提供する。

【００４６】図２０および図２６を参照すると、圧縮部
材９２の遠心端のスリーブ２０４は綴針駆出装置６２を
確実に締め付けるのに適しており、圧縮部材９２が持針
器に相対して綴針駆出装置６２を前進また後退させるこ
とが出来る。スリーブ２０４はスリーブ２０４の遠心端
に形成された鍔２２２を越えて延在する延出部２２０を
含む（図２４）。遠心側延在部２２０には周囲の方向に
等しい間隔で離して配置した４つの半径方向に突出する
突起２２４の第１の組が提供される。また遠心側延在部
２２０は周囲の方向に等しい間隔で離して配置した４つ
の半径方向に突出し、半径方向に突出する突起２２４の
第１の組より間隔が広い突起２２６の第２の組を有す
る。図２３に示したように、第１の組の突起２２４は鍔
２２２と実質的に同じ距離で半径方向に外向きに延在し
ている。第２の組の突起２２６は突起２２４と比較する
と寸法が小さく、また突起２２６は突起２２４より短い
距離で半径方向に外向きに延出している。遠心側延在部
２２０は内側で面取りした表面２２８（図２４）を有す
ることでアンビルアセンブリー１００が牽引されるにし
たがってスリーブ２０４内部への套管針７３の移動を容
易にすることが望ましい。

【００４７】図２６を参照すると、綴針駆出装置６２は
長手方向のスロット２３２によって分離された一組の近
心側に延出する４つの長い位置決めフィンガ２３０を含
む。図２７に示したように、スロット２３２は９０度の
間隔で綴針駆出装置６２上の円周方向に配置されてい
る。また図２８に示すように、それぞれの位置決めフィ
ンガ２３０は位置決めフィンガ２３０の近心端に隣接し
て内側に面取りした表面２３６が提供された内側に突出
する爪２３４を含む。綴針駆出装置６２が圧縮部材９２
のスリーブ２０４へ装着される際、位置決めフィンガ２
３０は一時的に離れるように撓んで爪２３４が突起２２
６の上を移動するのを容易にしている。爪２３４は突起
２２６と鍔２２２の間の位置で引掛かり、綴針駆出装置
６２をスリーブ２０４に固定する。鍔２２２は圧縮部材
９２からの圧縮力を伝達して綴針駆出装置６２を前進さ
せる。突起２２６と爪２３４によって綴針駆出装置６２
は圧縮部材９２に牽引されることが出来る。

【００４８】図１７を参照すると、張力部材９４は一対
の可撓性金属帯９５および９６を含み、これらは引っ張
り強度を維持しつつ張力部材９４の可撓性を増加させ
る。可撓性ベルト９５および９６の狭い遠心端は一組の
ピン２４０によって套管針７３へ接続される。可撓性ベ
ルト９５および９６の狭い近心端はピン２４２によって
アクチュエータ・ハンドルアセンブリー８０内に含まれ
る制御棒３００へ接続される。可撓性ベルト９５および
９６はそれぞれ長い中央部分２４５および２４６を含
み、これらは可撓性ベルト９５および９６の狭い近心側
および遠心側の端部より実質的に広い。圧縮部材９２は
実質的のその全長に沿って開放した非筒状の構造を有し
ているため、張力部材９４は圧縮部材９２内部に配置さ
れたりまたはこれによって包囲されることはない。その
結果、可撓性ベルト９５および９６の長い中間部分２４
５および２４６は支持軸７０の内径と実質的に同一の幅
をなす。この広がった幅は、アクチュエータ・ハンドル
アセンブリー８０から環状アセンブリー１００へ張力部
材９４を介して張力が伝達される際に可撓性ベルト９５
および９６が伸縮する傾向を最小限に抑えている。

【００４９】図７および図１８に示したように、スペー
サーベルト９８は長い可撓性ストリップ２５０を含み、
このストリップはこれに直交して突出し、支持軸７０の
内面に係合する長手方向の羽根２５２の列を含む。スペ
ーサーベルト９８の上部には、一対の長い突出部２５４
が可撓性ストリップ２５０の対向する端に沿って延在す
る。突出部２５４は張力ベルト９６の中間部２４６と係
合して可撓性ベルト９６およびスペーサーベルト９８の
間の摺動摩擦を減少させる。アクチュエータ・ハンドル
アセンブリー８０に含まれる制御棒３００を受容するた
めに、長いグルーブ２５６がスペーサーベルト９８の近
心端に形成される。

【００５０】図１９を参照すると、アクチュエータ・ハ
ンドルアセンブリー８０は一対の長いハンドル部分８１
を含み、これらが一緒に嵌合して一般に円筒状のハンド
ルを形成する。ハンドル部分８１のそれぞれは綴針作動
レバー８６が軸回転するように装置される従属中子８３
が含まれる。制御棒３００はアクチュエータ・ハンドル
アセンブリー８０に沿って長手方向に動くようにハンド
ル部分の間に含まれる。調節ノブ８２はハンドル部分８
１の近心端によって回転可能なように支持され、また制
御棒３００の近心端で長い螺子を切ってある軸３０２と
螺子で係合する。螺子の切ってある軸３０２は内側に螺
子の切ってあるスリーブ３０４と調節ノブ８２の遠心端
で螺子によって接続する。螺子切りスリーブ３０４は各
ハンドル部８１に形成された環状の壁３０５に回転可能
に受け入れられる。円筒状の蓋８９は中空の調節ノブ８
２の近心端内部に固定される。制御棒３００の遠心端は
圧縮部材９２の近心部分２００にある長いグルーブ２１
２に摺動自在に受け入れられる。制御棒３００はその遠
心端で張力部材９４へピン２４２により接続されてい
る。

【００５１】図１９に示したように、Ｕ字形クリップ３
０６と螺子３０８は制御棒３００がこれの軸の周囲を回
転するのを防止している。Ｕ字形クリップ３０６は螺子
３０８を受容するための長いスロット３１０（図８）を
これの対向する側面それぞれに含む。後述する指示器お
よび安全解除機構の較正を目的として、スロット３１０
はＵ字形クリップ３０６が制御棒３００の長手方向で位
置を調節できるようになしている。

【００５２】図１に見られるように調節ノブ８２を反時
計回りの方向に回転させることによって、制御棒３００
が前進し、張力部材を遠心方向に移動させ、アンビルア
センブリー１００と結紮ヘッドアセンブリー６０の間の
ギャップが開く。ハンドル部８１の一つにある段３０７
（図８）が螺子３０８と係合して制御棒３００の遠心方
向への移動を制限する。調節ノブ８２を対向する方向す
なわち時計回りに回転することにより、制御棒３００が
後退し、張力部材を近心方向に移動させ、アンビルアセ
ンブリー１００と結紮ヘッドアセンブリー６０の間のギ
ャップが閉じる。蓋８９の段３０９が制御棒３００の近
心方向への移動を制限する。

【００５３】アクチュエータ・ハンドルアセンブリー８
０はハンドル部８１のそれぞれに摺動自在に支持されて
いる安全解除ブラケット３１２を含む。安全解除ブラケ
ット３１２は制御棒３００の螺子軸３０２の下側でハン
ドル部８１のそれぞれに形成された一対の長手方向の梁
３１５および３１６の間に摺動自在に受け入れられる長
い方形の板３１４を含む。螺子軸３０２は方形の板３１
４の近心端に形成された直立する鍔３１８を通って延在
する。コイルスプリング３２０はそれぞれのハンドル部
８１の鍔３１８と環状の壁３０５の間におかれ、通常は
梁３１５に向かって遠心方向に鍔３１８を押し付けてい
る。安全解除ブラケット３１２の遠心端は遠心方向に突
出する腕３２２となり、上向きに傾斜して横方向に突出
するフィンガ３２４で終り、指示器８４の動きを制御し
ている。

【００５４】図８に示したように、指示器８４はハンド
ル部８１に形成された回転軸ピン３２８（一つだけ示し
てある）の対に軸回転するように装着された支持器レバ
ー３２６の上部に位置している。腕３２２は指示器レバ
ー３２６に沿って遠心方向に延在し、フィンガ３２４は
指示器レバー３２６の遠心側に位置する。スプリング３
２８（図１９）は指示器レバー３２６を遠心方向に押し
て指示器８４が窓８５の遠心側位置にくるように提供さ
れている（図１５）。

【００５５】図２および図８において、補綴装置５０は
アンビルアセンブリー１００を完全に開放しまたアクチ
ュエータ・ハンドルアセンブリーを完全に前進させた状
態で図示してある。アンビルアセンブリー１００を完全
に開放すると、安全解除ブラケット３１２はコイルスプ
リング３２０によって遠心側に押し付けられ、直立した
鍔３１８を梁に向かって推進し、フィンガ３２４が遠心
方向に前進しまた指示器レバー３２６から係合解除され
る。制御棒３００が後退すると、図９に示したように、
制御棒３００上のクリップ３０６が近心方向に動いて鍔
３１８を係合し、また安全解除ブラケット３１２を近心
方向に動かす。最初にアンビルアセンブリー１００が締
まり始めるとき、安全解除ブラケット３１２上のフィン
ガ３２４は指示器レバー３２６からまだ係合解除されて
いる（図１３）。アンビルアセンブリー１００と結紮ア
センブリー６０の間のギャップが装置の所定範囲内に調
節されると、フィンガ３２４は図１４に示すように指示
器レバー３２６と係合して軸回転し、指示器８４を窓８
５の目盛８７に沿って近心方向に動かし、補綴装置が射
出する際に作られる綴針の選択した高さの指示を提供す
る。

【００５６】安全ラッチ８８は安全解除ブラケット３１
２の下側でハンドル部８１の間に延在する軸回転ピン３
３０によって軸回転するように装置される。安全ラッチ
８８は、ラッチの掛かった位置（図８）で安全解除ブラ
ケット３１２の下側で水平に配置される桟３３２を含
む。アンビルギャップが外側すなわち補綴装置の所定範
囲以上の場合、安全解除ブラケットの方形の板３１４が
安全ラッチ８８の桟３３２に被さり、安全ラッチが綴針
起動レバー８６から係合解除されるのを防ぐ。他方、ア
ンビルギャップが所定範囲内の場合、安全解除ブラケッ
ト３１２は牽引され安全ラッチ８８の桟３３２は安全解
除ブラケット３１２の方形の板３１４との係合が解除さ
れる。安全ラッチ８８はラッチの外れた位置へ軸回転し
て綴針起動レバー８６を動作させることが出来るように
なる（図９）。

【００５７】図１９に示したように、綴針起動レバー８
６はプラスチック製の被覆３４２に被われハンドル部８
１の中子８３へ軸回転ピン３４４で接続され１部材を折
り曲げた引金腕３４０を含む。引金スプリング３４６は
軸回転ピン３４４に装着され、通常は綴針起動レバー８
６を非協働位置（図８）へ押し付けている。引金腕３４
０はラッチ位置にある安全ラッチ８８に係合される一対
の桟３４８を含む。引金腕３４０は補綴装置の圧縮部材
９２を動作させるための一対のアクチュエータ・フィン
ガ３５０も含む。引金腕３４０は筒状の延在部２０６上
に嵌合し圧縮部材９２の近心端でオフセット２０８を係
合する発射クリップ３５２によって圧縮部材９２へ結合
されている。発射クリップ３５２は筒状延在部２０６上
のピン２１０を受容するための穴３５４を含む。また、
発射クリップ３５２には引金腕３４０の起動フィンガ３
５０を受容するために刻み目３５６がこれの対向する側
面に提供される。発射クリップ３５２は遠心方向および
近心方向双方への動きを起動フィンガ３５２から圧縮部
材９２へ伝達するために提供されている。刻み目３５６
は負荷の下でフィンガ３５０が開大して腕３５５を迂回
するのと、牽引時に中子３５８を迂回するのを防止する
ものである。

【００５８】図４１を参照すると、着脱可能な套管針１
８０がアンビルアセンブリー１００と合わせて使用する
ために提供される。着脱可能な套管針１８０は長く一般
に円筒状でその近心端に台形の形状をした套管針チップ
１８２を有する套管針本体１８１を含む。一対の陥没し
た凹部１８３が円筒状の本体１８１の対向する側面に形
成され、これが套管針１８０の取り扱いを容易にする。
筒状の本体１８１は第１の円錐形で先細りになった部分
１８４を有し、この部分は直径が減少した長い部分１８
５へ接続し、ここが狭い円筒状の首１８７で終わる第２
の円錐形で先細りになった部分１８６へ続いている。長
い頭１８８は円筒状の首１８７の遠心端に提供される。
頭１８８は套管針１８０の爪１１６が保持クリップ１１
０の間に挿入された際に保持クリップ１１０の爪１１６
と係合するための一対の近心端の肩１８９を含む。頭１
８８は套管針本体１８１の陥没した指かけ１８３に対し
て９０度の角度で周辺に配置されている一対の平坦な対
向する側面１９０を有する。

【００５９】図４２に示したように、着脱可能な套管針
１８０を中空のアンビル軸１０４に挿入すると、アンビ
ル軸１０４の近心端のスリーブ１０５が套管針１８０の
円錐形に先細りの表面１８４と係合する。平坦な側面１
９０を縦に向けた套管針１８０の倍力位置では、図４２
に示したように、頭１８８は保持クリップ１１０の爪に
よって把持され、爪が肩１８９に係合して套管針１８０
をアンビル軸１０４内部で保持する。套管針１８０をア
ンビル軸１０４から開放するには、套管針本体１８１を
９０度回転させて図４３に示す減力位置へ向け、頭１８
８の平坦な側面１９０を保持クリップ１１０状の爪１１
６に合わせる。套管針１８０をアンビル軸１０４から引
抜く場合に、爪１１６と平坦な面１９０の位置が揃って
いると、套管針１８０は、頭１８８の平坦な側面１９０
を爪１１６と直角の方向を向けて套管針１８０を引抜く
ために要する力と比較して少ない力で保持クリップ１１
０から係合解除することが出来るようになる。また減力
位置に向けた場合、套管針１８０は少ない力で、例えば
内視鏡クランプを用いて、アンビル軸１０４へ挿入しま
た維持クリップ１１０と係合することが出来る。

【００６０】図１６を参照すると、支持軸７０は遠心端
で内側に向かってオフセットがついており、筒状延在部
３６０上の隣接する環状のグルーブ３６４を位置決めす
る直立した環状のカラー３６２を有する直径の小さい筒
状の延在部を提供する。同様に、匡体の筒状の接栓６２
は隣接する環状のグルーブ３７４によって隔てられた一
つまたはそれ以上の直立した環状のカラー３７２を備え
た近心側に延出するスリーブ３７０を含む。スリーブ３
７０はわずかに直径が大きくこれの中に筒状の延在部３
６０を摺動自在に受容するようになしてある。延在部３
６０は長手方向のスロット３６６を有し、これは匡体６
１を支持軸７０と円周方向に位置合わせするため、スリ
ーブ３７０の内側に形成された長手方向の螺旋線条また
は鍵３７６を受容するための鍵の通り道を提供する。環
状のカラー３６２および３７２と環状のグルーブ３６４
および３７４の目的は、筒状の匡体６１と支持軸７０の
間の接続点に隣接して一連の交互の突起とへこみを提供
し、この上で受接管７２が変形して強固で滑らないよう
な接続を匡体６１と支持軸７０の間に提供することであ
る。

【００６１】アクチュエータ・ハンドルアセンブリー８
０への支持軸７０の接続を容易にするため、支持軸７０
の近心端は直径が小さく近心端に環状の鍔３８２を提供
してある筒状の延在部３８０の位置決めするためのオフ
セットがついている。環状の鍔３８２は各ハンドル部８
１の内側の環状の凹部３８４（図１９）に受け入れられ
る。一対の案内棒３８６（図１９に一つだけ図示してあ
る）はハンドル部８１の環状の凹部３８４内で直径方向
に対向する位置に形成してある。案内棒３８６はカラー
３８２の直径方向に対向した位置に形成された一対の穴
３８８（図１６）に受け入れられる。各ハンドル部８１
は半筒状のスリーブ３９０を遠心端に含み、これが軸７
０の近心端にある筒状の延在部３８０を受容する。受接
管７６（図１）は支持軸７０とアクチュエータ・ハンド
ルアセンブリー８０の間の接続点に被さり、半径方向に
内側へ向かって変形されることによって支持軸７０とア
クチュエータ・ハンドルアセンブリー８０の強固な接続
を提供する。

【００６２】手術用補綴装置５０を用いて、２つの組織
片が綴針の列によって相互に接続されるような管内吻合
術を施行することが出来る。実施例として、組織断面間
の管腔周囲で輪状の列に配置した複数の手術用綴針を用
い、一対の管腔組織の切断端を端端吻合するための術式
が詳述されている。吻合術の準備として、吻合を行なう
管腔組織に巾着縫合で縫合糸を通しておく。例えば、図
２に示すように、二つの筒状組織の切断面５２および５
４は、それぞれに巾着縫合糸５６および５８を筒状組織
切断面５２および５４の開放端に隣接して巾着縫合の術
式で通すことによって準備が整う。

【００６３】手術の術式が二重巾着縫合技術を用いて行
なわれる場合、アンビルアセンブリー１００を結紮ヘッ
ドアセンブリー６０に装着し、かつ完全に閉じた状態
で、例えば補綴装置５０を症例の肛門部開口への挿入に
よって第１の筒状組織断面５２内へ装置が挿入される。
補綴装置５０の症例への挿入前に調節ノブ８２を時計方
向に回転させて套管針７３を支持管６６内部へ牽引し、
またアンビル１０２を持針器６８に噛み込ませる。結紮
ヘッドアセンブリー６０は筒状組織断面５２の巾着縫合
端に隣接しておかれる。次に、調節ノブ８２を反時計方
向に回転して、套管針７３が完全に前進するまで制御棒
３００および張力部材９２を前進させることにより、ア
ンビルアセンブリー１００をこれの完全開口位置まで移
動する（図２）。套管針７３が完全に前進すると、筒状
組織切断面５２の巾着縫合端は巾着縫合の縫合糸５６を
引きまた締め込むことによって円筒状の套管針本体１３
０に向かって一緒に落ち込む。巾着縫合した組織は套管
針本体１３０に向かって落ち込み、また巾着縫合糸５６
を結紮して組織を套管針本体１３０に固定する。

【００６４】アンビルアセンブリー１００を筒状組織断
面５４の巾着縫合端内部に挿入し、巾着縫合の縫合糸５
８を引きまた締め込むことによって組織はアンビル軸１
０４に向かって一緒に引き込まれる。巾着縫合した組織
はアンビル軸１０４に向かって、アンビル軸１０４上の
周辺部に直立した部分１５２の遠心方向に隣接した結紮
突起へ引き込み、巾着縫合糸５８を一緒に締め込むこと
が望ましい。所望する場合はアンビルアセンブリー１０
０を套管針７３から脱着して筒状組織断面５４内へのア
ンビルアセンブリー１００の挿入を容易にすることも可
能である。筒状組織断面５４の巾着縫合端を巾着縫合糸
５８によってアンビル軸１０４に結紮した後、アンビル
アセンブリー１００を套管針７３に再装着する。

【００６５】筒状組織切断面５２および５４の巾着縫合
端を結紮した後、調節ノブを時計回りに回転して套管針
７３を支持管６６に引き込み、アンビル１０２を持針器
６８に向かって移動させる。套管針７３が引き込まれる
と、套管針本体１３０が組織切断面５２の巾着縫合端を
通して近心方向へ摺動し、巾着縫合した組織を介してア
ンビル軸１０４を支持管６６内へ引き込む。面取りした
表面１２６および１４４（図３３）は巾着縫合組織を介
して套管針本体１３０およびスリーブ１０５の間の移行
部の移動を容易にする。上述したように、スリーブ１０
５の周辺部の端部１２８は套管針本体１３０の周辺の縁
１４２より直径がわずかに小さいため、套管針７３が牽
引されると巾着縫合組織が面取りした表面１４４から面
取りした表面１２６へ簡単に移行することが出来る。ア
ンビル軸１０４が支持管６６へ入ると、アンビル軸１０
４上の外部螺旋線条１５４（図３４）は支持管６６の内
部螺旋線条１５６（図３０）の間に受け入れられまた案
内されて、アンビル１０２を持針器６８と周辺部で位置
合わせする。支持管６６の環状の端部６７が巾着縫合組
織を套管針７３とアンビル軸１０４の間の移行部へまた
外部線条１５４へ押しつける。また、直立した周辺部１
５２は支持管６６に緊密に受け入れられてアンビル１０
２を持針器６８と軸で位置合わせする。周辺部および軸
での位置合わせの結果、アンビル１０２の綴針形成グル
ーブ１０８（図４０）は持針器６８の綴針受入スロット
６５（図２６）と精密に位置合わせされることになる。

【００６６】アンビル１０２と持針器６８の間のギャッ
プが補綴装置５０の動作範囲内にある所望の綴針の高さ
を生じるように設定されると、安全ラッチ８８が時計方
向に旋回して、図９に示してあるように、綴針起動レバ
ー８６の係合を解除する。補綴装置５０は綴針起動レバ
ー８６を握りまた時計方向に回転させ、図１０に示すよ
うに綴針起動レバー８６をこれの動作位置へ移動させる
ことで結紮を行なう。その結果、引金腕３４０のアクチ
ュエータ・フィンガ３５０が射出クリップ３５２を遠心
方向に駆出して圧縮部材９２を軸アセンブリー７０に沿
って長手方向に前進させる。圧縮部材９２は綴針駆出装
置６２を前進させて駆出フィンガ６３を遠心方向に綴針
受入スロット６５へ移動させ綴針９０を嵌合させる。圧
縮部材９２は必要な動きおよび圧縮力を引金腕３４０か
ら綴針駆出装置６２へ伝達して、綴針９０を持針器６８
から組織内へ、さらにアンビル１０２に向かって駆出す
る。図６に示したように、各綴針９０は組織切断面５２
および５４を一緒に綴じ込むようにＢ字形に整形され
る。また、環状のナイフ６９が綴針駆出装置によって押
し出され、裏打ちワッシャ１６０に向かって組織を切断
する。図５に示したように、環状のナイフ６９は裏打ち
ワッシャ１６０を二つの環状断面に分割する。

【００６７】組織の綴じ込みおよび切断が完了した後、
綴針起動レバー８６はスプリング３４６によって非動作
位置へ押される（図９）。引金腕３４０のアクチュエー
タ・フィンガ３５０が反時計回りに旋回して、図９に見
えるように射出クリップ３５２と圧縮部材９２を近心方
向に移動させる。その結果、位置決めフィンガ２３０に
よって圧縮部材９２へ接続されている綴針駆出装置６２
と環状のナイフ６９は結紮ヘッドアセンブリー６０内へ
牽引される。持針器６８と駆出フィンガ６３の間に綴
針、組織、またはその他の残渣を捕獲した場合、症例か
ら補綴装置５０を抜去する前に、綴針駆出装置６２の牽
引で組織から結紮ヘッドアセンブリー６０を遊離させ
る。増力が必要とされる場合、綴針起動レバー８６をこ
れの非動作位置へ用手的に反転して、綴針駆出装置６２
を牽引することが出来る。

【００６８】次に、アンビル１０２と持針器６８の間で
綴じ込まれた組織は調節ノブ８２を反時計回りに回転さ
せてアンビルアセンブリー１００を結紮ヘッドアセンブ
リー６０から離れるように進めることで開放される。ア
ンビル１０２は綴じ込んだ組織を適切な方法で取り扱い
アンビルを綴じ込んだ管腔を通して滑らせることによっ
て管腔組織を通って移動できる。しかるのち、補綴装置
５０は筒状の組織断面５２および５４の間で閉じた管腔
を後に残して症例から除去される。

【００６８】広汎な態様の本発明は図示しまた詳述した
好適実施例の特定の詳細に限定されるものではなく、本
発明が添付の請求の範囲を逸脱することなく変更して実
現しうるものであることは当業者には理解されよう。よ
って本発明は手術用補綴装置との関連において詳述して
あるが、本発明の様々な態様が例えば手術用クリップな
どの他の形式の止め具を使用する手術用器械類に適用し
うるものであることは理解されよう。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明にしたがって製作した手術用補綴装置の
斜視図であって、装置の全体的外観を図示したものであ
る。

【図２】図１の装置の結紮ヘッドアセンブリーの長手方
向縦断面図でアンビルを完全に開いた状態を示す。

【図３】結紮ヘッドアセンブリーの長手方向拡大断面図
であって部分的に閉じた位置にあるアンビルを示す。

【図４】結紮ヘッドアセンブリーの長手方向拡大断面図
で閉じた位置にあるアンビルを示す。

【図５】結紮ヘッドアセンブリーの長手方向拡大断面図
であって射出位置にある綴針駆出装置を示す。

【図６】アンビルに対して形成される綴針の部分拡大図
である。

【図７】補綴装置の軸アセンブリーを示す長手方向拡大
断面図である。

【図８】施錠位置にある図１の補綴装置のアクチュエー
タ・ハンドルアセンブリーの長手方向縦断面図である。

【図９】解錠位置にあるアクチュエータ・ハンドルアセ
ンブリーの長手方向縦断面図である。

【図１０】射出位置にあるアクチュエータ・ハンドルア
センブリーの長手方向縦断面図である。

【図１１】ラッチ位置にある安全開放部材の斜視図であ
る。

【図１２】ラッチ開放位置にある安全開放部材の斜視図
である。

【図１３】安全開放部材によって起動された指示器レバ
ーの遠心位置を示す斜視図である。

【図１４】指示器レバーの近心位置を示す斜視図であ
る。

【図１５】アクチュエータ・ハンドルアセンブリー上部
の指示器窓の部分拡大図である。

【図１６】補綴装置の結紮ヘッドアセンブリーと支持軸
の分解斜視図である。

【図１７】補綴装置の支持軸内に装置された張力部材お
よび圧縮部材を示す拡大斜視図である。

【図１８】図９の線１８−１８にそって切断した支持軸
アセンブリーの横断面図である。

【図１９】アクチュエータ・ハンドルアセンブリーの部
材の分解斜視図である。

【図２０】軸アセンブリーの圧縮部材の部分切断側面図
である。

【図２１】圧縮部材の近心端面図である。

【図２２】図２０の線２２−２２に沿って切断した圧縮
部材の断面図である。

【図２３】圧縮部材の遠心端面図である。

【図２４】圧縮部材の遠心端面の長手方向に拡大した部
分断面図である。

【図２５】圧縮部材の底面図である。

【図２６】持針器、綴針駆出装置、圧縮部材の遠心端の
分解斜視図である。

【図２７】綴針駆出装置の端面図である。

【図２８】図２７の線２８−２８に沿って切断した綴針
駆出装置の長手方向断面図である。

【図２９】綴針駆出装置の側面図である。

【図３０】結紮ヘッドアセンブリー用匡体の長手方向断
面図である。

【図３１】補綴装置のアンビルの斜視図で、結紮ヘッド
アセンブリー内に含まれる套管針から取り外したアンビ
ル軸を示す。

【図３２】套管針に装着したアンビル軸を示す拡大部分
断面側面図である。

【図３３】アンビル軸と套管針の間の接続を示す部分拡
大図である。

【図３４】アンビルアセンブリー内に含まれる一対の保
持クリップと裏打ちワッシャを示す分解斜視図である。

【図３５】ワッシャのないアンビルアセンブリーの長手
方向拡大断面図である。

【図３６】保持クリップを除去したアンビルアセンブリ
ーの断面図である。

【図３７】アンビルアセンブリーの裏打ちワッシャの底
面図である。

【図３８】裏打ちワッシャの側面図である。

【図３９】図３７の線３９−３９に沿って切断した裏打
ちワッシャの断面図である。

【図４０】アンビルによる裏打ちワッシャの保持を示す
部分断面拡大斜視図である。

【図４１】アンビルアセンブリーと共に使用する着脱可
能な套管針を示す斜視図である。

【図４２】倍力位置にあるアンビル軸内に挿入した着脱
可能な套管針を示す断面図である。

【図４３】減力位置にあるアンビル軸内に挿入した着脱
可能な套管針を示す断面図である。

【符号の説明】

５０ 補綴装置 ６０ 結紮ヘッドアセンブリー ６１ 匡体 ６２ 綴針駆出装置 ６３ 複数のフィンガ ６４ 筒状接栓 ６８ 持針器 ６９ 輪状のナイフまたは剪刀 ７０ 支持軸アセンブリー ７２ 受接管またはスリーブ ７４ 延長部分 ８０ アクチュエータ・ハンドルアセンブリー ８２ 調節ノブ ８４ 指示器 ８６ 綴針作動レバー ８７ 目盛 ８８ ラッチ部材 ９０ 綴針 １００ アンビルアセンブリー

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ルドルフ・エイチ・ノビス アメリカ合衆国、45040 オハイオ州、メ イソン、フォックス・ラン・ドライブ 9575 (72)発明者 ヘルマット・ウルフ アメリカ合衆国、45205 オハイオ州、シ ンシナティ、ウエルズ・ストリート 971 (72)発明者 フェデリコ・ビロッティ ドイツ連邦共和国、2000 ハンブルグ 56、グロット・サール 66 (72)発明者 ウィリアム・フォックス アメリカ合衆国、45157 オハイオ州、ニ ューリッチモンド、ジェット・ヒル・ロー ド 2606 (72)発明者 マーク・エス・ゼイナー アメリカ合衆国、45236 オハイオ州、シ ンシナティ、ランズダウン・アベニュー 4125 (72)発明者 イー・デイビッド・アレン アメリカ合衆国、45053 オハイオ州、オ ケアナ、サウス・ドウヤー 7513 (72)発明者 リチャード・スミス アメリカ合衆国、45140 オハイオ州、ラ ブランド、タンブルウィード・ドライブ 1098 (72)発明者 ジェローム・レッケルホフ アメリカ合衆国、45242 オハイオ州、ブ ルー・アッシュ、ジグザグ・ロード 10103 (72)発明者 フィリップ・チャーチル アメリカ合衆国、20878 メリーランド州、 ノース・ポトマック、キーンランド・サー クル 14642 (72)発明者 リチャード・グラント アメリカ合衆国、45244 オハイオ州、シ ンシナティ、ナットメグ・ノール 4945 (72)発明者 ロジャー・ヒルドウェイン アメリカ合衆国、45140 オハイオ州、ラ ブランド、グリーンヘッジ・レーン 9392 (72)発明者 ジェイ・デイビッド・ヒューイット アメリカ合衆国、45251 オハイオ州、シ ンシナティ、スプルースウェイ・ドライブ 2884 (72)発明者 クリフトン・コウルズ アメリカ合衆国、45240 オハイオ州、フ ォーレスト・パーク、メイプルヒル・ドラ イブ 10966 (72)発明者 ダブリュー・トンプソン・ローレンス アメリカ合衆国、02173 マサチューセッ ツ州、レキシントン、ウォバーン・ストリ ート 78

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 一つまたはそれ以上の手術用綴針を受容
   するための持針器と、組織を上記持針器に向かって挟む
   ためのアンビルと、上記持針器から組織へさらに上記ア
   ンビルに向かって綴針を駆出し係合させるための駆出手
   段を含む結紮ヘッドアセンブリーと、 上記綴針駆出装置を起動するためのアクチュエータ・ハ
   ンドルアセンブリーと、 上記アクチュエータ・ハンドルアセンブリー上に上記補
   綴ヘッドアセンブリーに装着するための長手方向に彎曲
   した支持軸を含み、直径により境界が明らかな環状の断
   面で筒状の形状を有し、中空の内部を含む軸アセンブリ
   ーと、 上記アクチュエータ・ハンドルアセンブリーから上記ア
   ンビルへ張力を伝達して綴針が整形される際に上記アン
   ビルに掛かる力に抵抗するための上記支持軸の上記中空
   の内部に含まれる張力部材であって、上記張力ベルトが
   上記直径に沿って上記軸の中心に沿って一般に配置され
   ることと、 上記アクチュエータ・ハンドルアセンブリーからの圧縮
   力を伝達して上記綴針駆出装置を前進させることによ
   り、上記持針器から組織へ綴針を駆出しまた上記アンビ
   ルに向かって綴針を整形させるための上記支持軸の上記
   中空の内部に含まれる圧縮部材と、 上記中空の内部で上記直径の一方の側面に全体が配置さ
   れた上記圧縮部材は上記支持軸を通して延在する長い壁
   部分を有しさらに上記張力部材を係合し支持するために
   これの上に一体の案内表面を含むことを特徴とする一つ
   またはそれ以上の手術用綴針を組織に適用するための手
   術用補綴装置。
2. 【請求項２】 一対の管腔臓器断面を組織断面の間の中
   空の管腔の周囲に複数の手術用綴針で接合するための手
   術用補綴装置であって、 補綴ヘッドアセンブリーは複数の手術用綴針を含む持針
   器と、上記補綴ヘッドアセンブリーに相対する動作のた
   め摺動可能に支持されたアンビル軸上に装着されて臓器
   断面組織が上記アンビルと上記持針器の間に挟まれるよ
   うになしてある綴針を整形するためのアンビルと、上記
   綴針を上記綴針駆出装置から組織内へさらに上記アンビ
   ルに向かって駆出し係合させるための綴針駆出装置を含
   むことと、 上記補綴ヘッドアセンブリーからはなれており、上記ア
   ンビルの動きを制御するための第１のアクチュエータ手
   段と、上記綴針駆出装置の動きを制御するための第２の
   アクチュエータ手段を有するアクチュエータ・ハンドル
   アセンブリーと、 上記補綴ヘッドアセンブリーを上記アクチュエータ・ハ
   ンドルアセンブリー上に装着するための長手方向に彎曲
   した筒状の支持軸を含み、直径によって境界の決められ
   た円形の断面の筒状の形状を有し中空の内部を含む軸ア
   センブリーと、 上記筒状の支持軸の上記中空の内部に含まれ、上記支持
   軸に相対する長手方向の張力と長手方向の動きを上記第
   １のアクチュエータ手段から上記アンビルへ伝達するこ
   とによって、上記アンビルを上記持針器に向かって移動
   させて組織を挟み、また綴針が組織を貫通して駆出され
   上記アンビルに向かって整形される際に上記アンビルに
   掛かる応力に抵抗するための張力部材であって、張力バ
   ンドが上記直径に沿って上記軸の中心に一般に沿って配
   置されることと、 長手方向の圧縮力と上記支持軸に相対する長手方向の動
   きを上記第２のアクチュエータ手段から上記綴針駆出装
   置へ伝達することによって、上記綴針駆出装置を前進さ
   せ、上記持針器から組織内へさらに上記アンビルへ向か
   って綴針を駆出させるための上記筒状の支持軸内に含ま
   れる圧縮部材と、 上記中空の内部で上記直径の一方の側面に全体が配置さ
   れた上記圧縮部材は上記支持軸を通して延在する長い壁
   部分を有しさらに上記可撓性ベルトを係合しまた支持す
   るためにこれの上に一体の案内表面を含むことを特徴と
   する手術用補綴装置。
3. 【請求項３】 複数の手術用綴針を組織に適用するため
   の手術用補綴装置であって、上記綴針が補綴ヘッドアセ
   ンブリーから上記補綴ヘッドアセンブリー内に摺動可能
   に装置された套管針上に脱着可能に装置されたアンビル
   へ向かって駆出され、上記アンビルは、 上記套管針を受容するために上記アンビルから軸方向に
   延在する中空のスリーブを含むアンビル軸と、 上記アンビル軸上にあって上記套管針を解除可能に係合
   しまた上記套管針から上記アンビルへ張力を伝達するた
   めの保持手段を含むことを特徴とする装置。
4. 【請求項４】 複数の手術用綴針を受容するための複数
   の綴針受入スロットと、組織を上記持針器に向かって挟
   み、綴針を整形するためのアンビルと、上記綴針受入ス
   ロットから組織内へさらに上記アンビルへ向かって綴針
   を駆出しまた係合させるために上記綴針受入スロット内
   へ動くように装置された駆出手段を含む補綴ヘッドアセ
   ンブリーと、 上記駆出手段に接合され、上記駆出手段を上記綴針受入
   スロットに沿って前進させて綴針を組織内へ駆出しまた
   上記アンビルに対して綴針を整形するためのアクチュエ
   ータ手段を含み、上記アクチュエータ手段は上記綴針が
   整形された後で上記駆出手段を上記綴針受入スロット内
   へ牽引するのに適していることを含むことを特徴とする
   複数の手術用綴針を組織に適用するための手術用補綴装
   置。
5. 【請求項５】 匡体と、 上記匡体に装置され複数の手術用綴針を受容するための
   複数の綴針受入スロットを有する持針器と、 上記持針器に向かって組織を挟み綴針を整形するための
   アンビルと、 上記綴針受入スロット内へ動くように上記匡体内に摺動
   自在に装置され、上記綴針受入スロットから組織内へま
   た上記アンビルに向かって綴針を駆出し係合させるため
   の綴針駆出手段と、 上記持針器と上記綴針駆出手段に相対する長手方向の動
   きのために上記匡体内に摺動自在に受入可能で、広がっ
   た套管針チップを有する套管針と、 上記アンビルは上記套管針チップを内部に受容するため
   の中空の軸を含み、上記アンビル軸は上記套管針が上記
   中空のアンビル軸内に挿入された場合に上記套管針チッ
   プを解除自在に係合するためこれに沿って長手方向に延
   在する一対のスプリング状保持クリップを支持すること
   を含むことを特徴とする複数の手術用綴針を組織に適用
   するための手術用補綴装置。
6. 【請求項６】 長手方向に延在する中央部の支持管を含
   む中空の匡体と、 上記匡体に装置され複数の手術用綴貼りを受容するため
   の複数の綴針受入スロットを有する持針器と、 上記支持管内で長手方向に動くように摺動自在に受容さ
   れたアンビル軸を有し、上記持針器に向かって組織を挟
   み込み、綴針を整形するためのアンビルと、 上記綴針受入スロット内へ長手方向に動くように上記匡
   体内に摺動自在に装置され、上記綴針受入スロットから
   組織内へさらに上記アンビルに向かって綴針を駆出しま
   た係合させるための綴針駆出手段と、 上記アンビル軸は直立した周辺部を含み、上記アンビル
   と上記持針器を位置合わせするために上記アンビル軸が
   上記支持管内へ動く場合に上記支持管の内部に嵌合する
   のに適していることを含むことを特徴とする複数の手術
   用綴針を組織に適用するための手術用補綴装置。
7. 【請求項７】 複数の手術用綴針を組織に適用するため
   の手術用補綴装置において、上記装置は綴針を整形する
   ためのアンビルと、組織を切断するための剪刀を含み、 上記アンビルに装着されて上記剪刀と協働して組織を切
   断するための裏打ち部材と、 上記裏打ち部材を上記アンビルに固定して上記裏打ち部
   材が上記アンビルから外れることを防止するための手段
   を含むことを特徴とする改良。
8. 【請求項８】 複数の手術用綴針を受容するための持針
   器と、上記持針器に向かって組織を挟むためのアンビル
   と、上記持針器から組織内へさらに上記アンビルへ向か
   って綴針を駆出し係合させるための綴針駆出手段を含む
   補綴ヘッドアセンブリーと、 上記アンビルと上記持針器の間の隙間を調整するための
   第１のアクチュエータ手段と、上記綴針駆出手段を起動
   するための第２のアクチュエータ手段を含むアクチュエ
   ータ・ハンドルアセンブリーと、 上記第１のアクチュエータ手段に連動して、上記アンビ
   ルと上記持針器の間の隙間が所定の範囲外の場合に上記
   第２のアクチュエータ手段の動作を阻止するためのラッ
   チ手段とを含むことを特徴とする複数の手術用綴針を組
   織に適用するための手術用補綴装置。
9. 【請求項９】 複数の手術用綴針を受容するための持針
   器と、上記持針器に向かって組織を挟むためのアンビル
   と、上記持針器から組織内へさらに上記アンビルへ向か
   って綴針を駆出し係合させるための綴針駆出手段を含む
   補綴ヘッドアセンブリーと、 上記アンビルと上記持針器の間の隙間を調整するための
   第１のアクチュエータ手段と、上記綴針駆出手段を起動
   するための第２のアクチュエータ手段を含むアクチュエ
   ータ・ハンドルアセンブリーと、 上記補綴ヘッドアセンブリーを上記アクチュエータ・ハ
   ンドルアセンブリーに装置するための長手方向に延在す
   る支持軸を含む軸アセンブリーと、 上記第１のアクチュエータ手段から上記アンビルへ長手
   方向の動きおよび張力を伝達してアンビルの隙間を調節
   しまた綴針が整形される際に上記アンビルに掛かる力に
   抵抗するための上記支持軸上の張力部材と、 上記第２のアクチュエータ手段から上記綴針駆出手段へ
   動きと圧縮力を伝達して、上記綴針駆出手段を前進させ
   ることにより上記持針器から組織内へ綴針を駆出しまた
   上記アンビルによって綴針を整形させるための上記支持
   軸上の圧縮部材と、 上記第１のアクチュエータ手段に連動して、上記アンビ
   ルと上記持針器の間の隙間が所定の範囲外の場合に上記
   第２のアクチュエータ手段の動作を阻止するためのラッ
   チ手段とを含むことを特徴とする複数の手術用綴針を組
   織に適用するための手術用補綴装置。
10. 【請求項１０】 綴合わせるための組織を挟み込み複数
    の手術用綴針を上記組織に適用するための補綴ヘッドア
    センブリーと、 上記補綴ヘッドアセンブリーを支持するための、中空の
    接栓を含む匡体と、 中空の支持軸を含み、上記匡体をその上に装置するため
    の軸アセンブリーと、 上記支持軸と上記接栓に被さる受接管と、 上記受接管が上記支持軸と上記接栓の上で半径方向に内
    側へ向かって圧縮されることを含むことを特徴とする複
    数の手術用綴針を組織に適用するための手術用補綴装
    置。