JP2020534942A - 非対称成形シュラウド構成要素を有する円形ステープル留め器具 - Google Patents

非対称成形シュラウド構成要素を有する円形ステープル留め器具 Download PDF

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Abstract

円形ステープル留め装置は、アンビル、閉鎖アセンブリ、発射システム、及びケーシングアセンブリを備える。発射システムは、ステープルドライバと、環状配列のステープルとを備える。ケーシングアセンブリは、第1の区分と第2の区分とを含む。第1の区分は、第1のハンドル部分と、第1のシャフト部分と、管状ケーシングと、を備える。管状ケーシングは、ステープルドライバを摺動可能に収容する。第1の区分は、第1のハンドル部分、第1のシャフト部分、及び管状ケーシングの長さに沿って均質な材料連続体を画定する。第2の区分は、第2のハンドル部分と、第2のシャフト部分とを備える。第2のハンドル部分は、第1のハンドル部分と横方向に連結されている。第2のシャフト部分は、第1のシャフト部分と横方向に連結されている。第2の区分は、第2のハンドル部分及び第2のシャフト部分の長さに沿って均質な材料連続体を画定する。

Description

いくつかの外科手術(例えば、大腸外科手術、肥満外科手術、胸部外科手術など)において、患者の消化管の一部分(例えば、胃腸管及び/又は食道など)は、望ましくない組織を除去するために又はその他の理由によって、切除される場合がある。組織を取り除いた後、端々吻合により、消化管の残りの部位を相互に結合させ得る。端々吻合により、吻合部位から、いかなる種類の漏れを生じることもなく、消化管の1つの部位から消化管の他の部位へ、実質的に遮るもののない流路が提供され得る。
端々吻合を提供するために用いられ得る器具の1つの例としては、円形ステープラがある。いくつかのそのようなステープラは、組織の層を挟み、挟んだ組織の層を切断し、かつ挟んだ組織の層を貫通してステープルを打ち込み、組織層の切断端部の近傍で組織の層を実質的に相互に封止して、解剖学的管腔の切断された2つの端部を一体に接合するように動作可能である。円形ステープラは、組織を切断し、かつ実質的に同時にその組織を封止するように構成され得る。例えば、円形ステープラは、吻合において環状配列のステープルに対して内側である余分な組織を切断して、吻合で接合される解剖学的管腔部間の実質的に滑らかな移行を提供し得る。円形ステープラは、開腹手術において、又は内視鏡手術において用いられ得る。いくつかの例では、円形ステープラの一部分は、患者の身体に元々ある開口部を通して挿入される。
円形ステープラの例は、1993年4月27日に発行された米国特許第5,205,459号、発明の名称「Surgical Anastomosis Stapling Instrument」;1993年12月21日に発行された米国特許第5,271,544号、発明の名称「Surgical Anastomosis Stapling Instrument」;1994年1月4日に発行された米国特許第5,275,322号、発明の名称「Surgical Anastomosis Stapling Instrument」;1994年2月15日に発行された米国特許第5,285,945号、発明の名称「Surgical Anastomosis Stapling Instrument」;1994年3月8日に発行された米国特許第5,292,053号、発明の名称「Surgical Anastomosis Stapling Instrument」;1994年8月2日に発行された米国特許第5,333,773号、発明の名称「Surgical Anastomosis Stapling Instrument」;1994年9月27日に発行された米国特許第5,350,104号、発明の名称「Surgical Anastomosis Stapling Instrument」;及び1996年7月9日に発行された米国特許第5,533,661号、発明の名称「Surgical Anastomosis Stapling Instrument」;並びに2014年12月16日に発行された米国特許第8,910,847号、発明の名称「Low Cost Anvil Assembly for a Circular Stapler」に記載されている。上に引用した米国特許の各々の開示内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
様々な種類の外科用ステープル留め器具及び関連構成要素が作製され使用されてきたが、本発明者(ら)以前には、添付の特許請求の範囲に記載されている発明を誰も作製又は使用したことがないものと考えられる。
本明細書は、本技術を具体的に指摘し、かつ明確にこの技術を特許請求する、特許請求の範囲により完結するが、本技術は、以下のある特定の実施例の説明を添付図面と併せ読むことでよりよく理解されるものと考えられ、図面において同様の参照符号は同じ要素を特定する。
例示的な外科用円形ステープル留め器具の側立面図である。 図1の外科用器具の例示的なアンビルの斜視図である。 図2のアンビルの別の斜視図である。 図2のアンビルの分解側立面図である。 図1の外科用器具のステープル留めヘッドアセンブリの斜視図である。 図5のステープル留めヘッドアセンブリの分解斜視図である。 未発射位置にあるトリガ、及びロック位置にあるロックアウト機構を示す、本体の一部分を取り除いた、図1の外科用器具の例示的なアクチュエータハンドルアセンブリの拡大側立面図である。 発射位置にあるトリガ、及びロック解除位置にあるロックアウト機構を示す、図7Aのアクチュエータハンドルアセンブリの拡大側立面図である。 表示窓及び表示レバーを示す、図1の外科用器具の例示的な表示器アセンブリの拡大部分斜視図である。 例示的な表示バー及び例示的な対応するステープルを描いた図を示す、図10の表示窓の線図である。 アンビルが組織の第1の管状部分内にあり、ステープル留めヘッドアセンブリが組織の第2の管状部分内にある、第1の開放位置にある図2のアンビルを示す、図5のステープル留めヘッドアセンブリの拡大長手方向断面図である。 アンビルが組織の第1の管状部分内にあり、ステープル留めヘッドアセンブリが組織の第2の管状部分内にある、閉鎖位置にある図2のアンビルを示す、図5のステープル留めヘッドアセンブリの拡大長手方向断面図である。 余分な組織が切断されて、組織の第1の管状部分及び組織の第2の管状部分が一緒にステープル留めされるように、例示的なステープルドライバ及びブレードが第1の位置にある、閉鎖位置にある図2のアンビルを示す、図5のステープル留めヘッドアセンブリの拡大長手方向断面図である。 組織の第1の管状部分及び組織の第2の管状部分が取り付けられている、第2の開放位置にある図2のアンビルを示す、図5のステープル留めヘッドアセンブリの拡大長手方向断面図である。 図5のステープル留めヘッドアセンブリ及び図2のアンビルが取り外された後の、完了した端々吻合を残している、第1の管状部分及び第2の管状部分の拡大長手方向断面図である。 図2のアンビルに対して形成された例示的なステープルの拡大部分断面図である。 例示的な代替の円形ステープル留め外科用器具の斜視図である。 図12の外科用器具の分解斜視図である。 図12の外科用器具の閉鎖システムの斜視図である。 図14の閉鎖システムの分解斜視図である。 図12の外科用器具の例示的なケーシングアセンブリの斜視図である。 図16のケーシングアセンブリの別の斜視図である。 図16のケーシングアセンブリの分解斜視図である。 図16のケーシングアセンブリの第1の部分の斜視図である。 図14の閉鎖システムと連結された図19の第1の部分の斜視図である。 図16のケーシングアセンブリの第2の部分の斜視図である。 図21の第2の部分の別の斜視図である。 図21の第2の部分及び図14の閉鎖システムの斜視図である。 図21の第2の部分及び図14の閉鎖システムの部分分解斜視図である。 図12の線25−25に沿って取られた、図12の円形ステープル留め外科用器具の断面図である。
図面は、いかなる方法でも限定することを意図しておらず、本技術の様々な実施形態は、図面に必ずしも描写されていないものを含め、その他の様々な方法で実施し得ることが企図される。本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を成す添付の図面は、本技術のいくつかの態様を示しており、その説明と共に本技術の原理を説明するのに役立つものであるが、本技術は、示される厳密な配置に限定されないことが理解される。
本技術の特定の実施例の以下の説明は、その範囲を限定する目的で用いられるべきではない。本技術の他の実施例、特徴、態様、実施形態、及び利点は、実例として、本技術を実施する上で想到される最良の態様の1つである以下の説明により、当業者には明らかとなるであろう。理解されるように、本明細書に記載される技術は、いずれもその技術から逸脱することなく、その他の異なる、かつ明らかな態様が可能である。したがって、図面及び説明は、限定的な性質のものではなく、例示的な性質のものとみなされるべきである。
I.例示的な円形ステープル留め外科用器具の概要
図1〜図11は、ステープル留めヘッドアセンブリ(200)、シャフトアセンブリ(60)、及びアクチュエータハンドルアセンブリ(70)を有する例示的な外科用円形ステープル留め器具(10)を示し、各々については、以下により詳細に説明する。シャフトアセンブリ(60)は、アクチュエータハンドルアセンブリ(70)から遠位に延在し、ステープル留めヘッドアセンブリ(200)は、シャフトアセンブリ(60)の遠位端に連結される。端的には、アクチュエータハンドルアセンブリ(70)は、ステープル留めヘッドアセンブリ(200)のステープルドライバ部材(250)を作動させて、ステープル留めヘッドアセンブリ(200)から複数のステープル(66)を駆動するように動作可能である。ステープル(66)は曲げられて、器具(10)の遠位端に選択的に取り付けられるアンビル(40)によって完成したステープルを形成する。したがって、器具(10)を利用して、図10A〜図10Eに示されるように、組織(2)をステープル留めすることができる。
本実施例では、器具(10)は閉鎖システム及び発射システムを備える。以下により詳細に記載されるように、閉鎖システム及びアンビル(40)は、アンビル(40)とステープル留めヘッドアセンブリ(200)との間に組織をクランプするように動作可能である。また、以下により詳細に記載されるように、発射システム及びアンビル(40)は、アンビル(40)とステープル留めヘッドアセンブリ(200)との間にクランプされた組織を切断してステープル留めするように動作可能である。
閉鎖システムは、トロカール(230)、トロカールアクチュエータ(231)、及び調節ノブ(98)を備える。アンビル(40)は、トロカール(230)の遠位端に連結されてもよい。以下により詳細に記載されるように、調節ノブ(98)は、トロカール(230)をステープル留めヘッドアセンブリ(200)に対して長手方向に並進移動させ、これにより、アンビル(40)がトロカール(230)に好適に連結されたときに、アンビル(40)を並進移動させて、アンビル(40)とステープル留めヘッドアセンブリ(200)との間で組織を更にクランプするように動作可能である。
発射システムは、トリガ(74)、トリガ作動アセンブリ(84)、ドライバアクチュエータ(64)、及びステープルドライバ部材(250)を備える。ステープルドライバ部材(250)は、ステープルドライバ部材(250)が長手方向に作動したときに組織を切断するように構成されたナイフ部材(240)を含む。加えて、ステープルドライバ部材(250)を長手方向に作動させると、ステープルドライバ部材(250)がステープル(66)も遠位に駆動するように、ステープル(66)は、ステープルドライバ部材(250)の複数のステープルドライバに対して遠位に位置付けられる。それ故、トリガ(74)が作動し、トリガ作動アセンブリ(84)がドライバアクチュエータ(64)を介してステープルドライバ部材(250)を作動させたとき、ナイフ部材(240)及びステープルドライバ(252)は、組織(2)を切断することと、ステープル留めヘッドアセンブリ(200)に対して遠位に組織内へとステープル(66)を駆動させることとを実質的に同時に行う。次に、閉鎖システム及び発射システムの構成要素と機能性について、より詳細に説明する。
A.例示的なアンビル
アンビル(40)についての以後の考察では、「遠位」及び「近位」という用語(並びにそれらのバリエーション)は、アンビル(40)が器具(10)のシャフトアセンブリ(60)に連結された場合のアンビル(40)の向きを指して用いられる。したがって、アンビル(40)の近位特徴部は、器具(10)の操作者により近い側にある一方で、アンビル(40)の遠位特徴部は、器具(10)の操作者からより遠い側にある。
図2〜図4に最もよく見られるように、本実施例のアンビル(40)は、ヘッド(48)及び近位シャフト(44)を備える。上記したように、かつ以下でより詳細に記載されるように、本実施例のアンビル(40)は、連結されると、ステープル留めヘッドアセンブリ(200)に対するトロカール(230)の移動もまた、ステープル留めヘッドアセンブリ(200)に対してアンビル(40)を移動させるように、トロカール(230)に選択的に連結することができる。
ヘッド(48)は、複数のステープル成形ポケット(52)を画定する近位表面(50)を含む。ステープル成形ポケット(52)は、同心の2列の環状配列で配置される。一部の他の変形例では、ステープル成形ポケット(52)は、同心の3列以上の列の環状配列で配置される。ステープル成形ポケット(52)は、ステープルがステープル成形ポケット(52)内に駆動されるにつれてステープルを変形させるように構成されている。したがって、アンビル(40)が閉鎖位置にあり、ステープル(66)がステープル留めヘッドアセンブリ(200)からステープル成形ポケット(52)内に駆動されると、各ステープル成形ポケット(52)は、当該技術分野において既知のように、概ね「U」字形のステープル(66)を「B」形状に変形させることができる。図4に最もよく見られるように、近位表面(50)は内縁部(54)で終端し、それによって近位シャフト(44)の周りを囲む環状凹部(56)の外側の境界線が画定される。
近位シャフト(44)はボア(46)を画定し、ボア(46)内に位置付けられた一対の回動ラッチ部材(30)を含む。図4に最もよく見られるように、各ラッチ部材(30)は、T字形の遠位端(32)と、丸みのある近位端(34)と、近位端(34)に対して遠位に位置するラッチシェルフ(36)とを含む。T字形の遠位端(32)が、ラッチ部材(30)をボア(46)内に固定する。ラッチ部材(30)は、遠位端(34)が近位シャフト(44)の側壁を貫通して形成される横方向開口部(42)の近位端に位置付けられるように、ボア(46)内に位置付けられる。このようにして横方向開口部(42)は、遠位端(34)とラッチシェルフ(36)に対して、近位シャフト(44)によって画定される長手方向軸から径方向外側に反るようにするクリアランスを提供する。しかしながら、ラッチ部材(30)は、遠位端(34)とラッチシェルフ(36)とを径方向内側に、近位シャフト(44)によって画定される長手方向軸に向かって弾性的に付勢するように構成されている。したがって、ラッチ部材(30)は、アンビル(40)をステープル留めヘッドアセンブリ(200)のトロカール(230)に選択的に固定することを可能にする保持クリップとして機能する。しかしながら、ラッチ部材(36)は、任意で設けられるものに過ぎないということが理解されるはずである。アンビル(40)は、他の任意の好適な構成要素、特徴部、又は技法を用いて、トロカール(230)に取り外し可能に固定され得る。
上記のものに加えて又はその代わりに、アンビル(40)は、下記特許文献の教示のうちの少なくとも一部に従って、更に構築され、かつ動作可能であってもよい。米国特許第5,205,459号;米国特許第5,271,544号;米国特許第5,275,322号;米国特許第5,285,945号;米国特許第5,292,053号;米国特許第5,333,773号;米国特許第5,350,104号;米国特許第5,533,661号;米国特許第8,910,847号;米国特許出願公開第2016/037471号;及び/又は米国特許出願公開第2016/0374684号(これらの開示は、参照により本明細書に組み込まれる)。更に他の好適な構成については、本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかとなるであろう。
B.例示的なステープル留めヘッドアセンブリ
図5〜図6に最もよく見られるように、本実施例のステープル留めヘッドアセンブリ(200)は、シャフトアセンブリ(60)の遠位端に結合されており、摺動可能なステープルドライバ部材(250)を収容する管状ケーシング(210)を備える。円筒状内側芯部材が、管状ケーシング(210)内で遠位に延在している。管状ケーシング(210)は、管状ケーシング(210)がステープル留めヘッドアセンブリ(200)にとって機械的土台として機能するように、シャフトアセンブリ(60)の外部シース(62)にしっかりと固定されている。
トロカール(230)は、管状ケーシング(210)の内側芯部材(212)内に同軸的に位置付けられている。上記したように、及び以下により詳しく記載するように、トロカール(230)は、調節ノブ(98)がハンドルアセンブリ(100)のケーシング(110)に対して回転するのに反応して管状ケーシング(210)に対して遠位及び近位に並進移動するよう動作可能である。トロカール(230)は、シャフト(232)とヘッド(234)とを備える。ヘッド(234)は、尖形状の先端部(236)と、内側向きに延在する近位表面(238)とを含む。したがって、シャフト(232)は、ヘッド(234)のちょうど近位で外径が小さくなっていて、表面(238)が、シャフト(232)のその小さくなった外径部分とヘッド(234)の外径との間の移行部を提供する。本実施例では、先端部(236)が尖形状であるが、先端部(236)は鋭利ではない。したがって、先端部(236)は、組織との不注意な接触による組織への外傷を容易には引き起こさない。ヘッド(234)、及びシャフト(232)の遠位部分は、アンビル(40)のボア(46)に挿入されるように構成されている。近位表面(238)とラッチシェルフ(36)とは、アンビル(40)の近位シャフト(44)がトロカール(230)上に完全に着座した場合に、ラッチシェルフ(36)が近位表面(238)に係合するような、補完的な位置と構成とを有する。したがって、アンビル(40)は、ラッチ部材(30)とヘッド(234)との間のスナップ嵌めを介してトロカール(230)に固定することができる。それに加えて、又はその代わりに、トロカール(230)は、アンビル(40)をトロカール(230)の方へ引き付けることができる磁性部分(図示せず)を備えていてもよい。アンビル(40)及びトロカール(230)に関するなお更なる構成及び配置が、本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかとなるであろう。
ステープルドライバ部材(250)は、以下により詳しく説明するように、アクチュエータハンドルアセンブリ(70)のトリガ(74)の回転に反応して管状ケーシング(210)内で長手方向に作動するよう動作可能である。ステープルドライバ部材(250)は、遠位に向けられた2列の同心環状配列のステープルドライバ(252)を含む。ステープルドライバ(252)は、上記のステープル成形ポケット(52)の配置に対応するように配置されている。図10A〜図10Bに最もよく見られるように、各ステープルドライバ(252)は、対応するステープル(66)の下に位置する。ステープルドライバ(252)の配置は、上記のように、ステープル成形ポケット(52)の配置とちょうど同じように修正され得る。ステープルドライバ部材(250)はまた、管状ケーシング(210)の芯部材(212)を同軸的に受容するように構成されているボア(254)を画定する。環状配列のスタッド(256)が、ボア(254)を取り囲む遠位に向けられた表面から遠位に突出している。
円筒状ナイフ部材(240)が、ステープルドライバ部材(250)内に、同軸的に位置付けられている。ナイフ部材(240)は、遠位に向けられた、鋭利な円形の刃先(242)を含む。ナイフ部材(240)は、内側の環状配列のステープルドライバ(252)により画定される直径よりも小さい外径をナイフ部材(240)が画定するようにサイズに決めされている。ナイフ部材(240)はまた、管状ケーシング(210)の芯部材(212)を同軸的に受容するように構成されている開口部を画定する。ナイフ部材(240)に形成された環状配列の開口部(246)は、ステープルドライバ部材(250)の環状配列のスタッド(256)を補完するように構成され、ナイフ部材(240)が、スタッド(256)と開口部(346)とを介してステープルドライバ部材(250)にしっかりと固定されるようになっている。したがって、ステープル留めドライバ部材(250)が管状ケーシング(210)に対して作動されると、同様にナイフ部材(240)も作動される。ナイフ部材(240)とステープルドライバ部材(250)との間の他の好適な構造的関係については、本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかとなるであろう。
デッキ部材(220)が、管状ケーシング(210)にしっかりと固定されている。デッキ部材(220)は、同心の2列の環状配列のステープル開口部(224)を画定する遠位に向けられたデッキ表面(222)を含み、各ステープル開口部(224)は、ステープル(66)を収容するそれ自体のステープルポケット(226)を有する。ステープル開口部(224)及びステープルポケット(226)は、上記のステープルドライバ(252)及びステープル成形ポケット(52)の配置に対応するように配置されている。したがって、ステープルドライバ部材(250)が、トリガ(74)の回転に反応して管状ケーシング(210)に対して遠位に作動されると、各ステープルドライバ(252)は、対応するステープル(66)をそのステープルポケット(226)から、デッキ部材(220)の対応するステープル開口部(224)を介して駆動する。アンビル(40)が閉鎖位置にあるとき、ステープル(66)は、対応するステープル成形ポケット(52)の中へと駆動され、ステープル(66)の脚部(68)を曲げ、それによって、アンビル(40)とステープル留めヘッドアセンブリ(200)との間に位置する物質をステープル留めする。
ステープル開口部(224)の配置は、上記のように、ステープル成形ポケット(52)の配置とちょうど同じように修正され得る。また、ステープル留めヘッドアセンブリ(200)が作動される前に、ステープル(66)をステープル留めヘッドアセンブリ(200)内に収容するために、様々な構造及び技法が用いられ得るということも理解されたい。ステープルをステープル留めヘッドアセンブリ(200)内に収容するために用いられるそのような構造及び技法は、ステープル留めヘッドアセンブリ(200)が作動される前に、意図に反してステープルが、ステープル開口部(224)を通して脱落するのを防ぎ得る。このような構造及び技法が取り得る様々な好適な形態については、本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかとなるであろう。
図6に最もよく見られるように、デッキ部材(220)は、ナイフ部材(240)が画定する外径よりも、ちょうどわずかに大きい内径を画定する。かくしてデッキ部材(220)は、ナイフ部材(240)が遠位方向に、刃先(242)がデッキ表面(222)の遠位に位置する点まで移動するのを可能にするように構成されている。
上記のものに加えて又はその代わりに、ステープル留めヘッドアセンブリ(200)が、下記の特許文献の教示の少なくとも一部に従って更に構築され、かつ動作可能であってもよい。米国特許第5,205,459号;米国特許第5,271,544号;米国特許第5,275,322号;米国特許第5,285,945号;米国特許第5,292,053号;米国特許第5,333,773号;米国特許第5,350,104号;米国特許第5,533,661号;米国特許第8,910,847号;米国特許出願公開第2016/037471号;及び/又は米国特許出願公開第2016/0374684号(これらの開示は、参照により本明細書に組み込まれる)。更に他の好適な構成については、本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかとなるであろう。
C.代表的なシャフトアセンブリ
図10A〜図10Dに示したように、ステープル留めヘッドアセンブリ(200)及びトロカール(230)は、シャフトアセンブリ(60)の遠位端に位置付けられる。本実施例のシャフトアセンブリ(60)は、外側管状部材(62)及びドライバアクチュエータ(64)を備える。外側管状部材(62)は、ステープル留めヘッドアセンブリ(200)の管状ケーシング(210)に、かつアクチュエータハンドルアセンブリ(70)の本体(72)に連結され、それによって、外側管状部材の中で作動する構成要素に対して機械的な基盤を提供する。図7A〜図7Bに見られるように、ドライバアクチュエータ(64)の近位端は、以下に説明するように、アクチュエータハンドルアセンブリ(70)のトリガ作動アセンブリ(84)に連結される。ドライバアクチュエータ(64)の遠位端は、トリガ(74)の回転でステープルドライバ部材(250)が長手方向に作動するように、ステープルドライバ部材(250)に連結される。図10A〜図10Dに示したように、ドライバアクチュエータ(64)は、トロカール(230)に連結されたトロカールアクチュエータ(231)が、ドライバアクチュエータ(64)内で、かつドライバアクチュエータ(64)に対して、長手方向に作動できるように、開放した長手軸を有する管状部材を備える。本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかとなるように、ドライバアクチュエータ(64)内に他の構成要素を配設してもよい。
本実施例では、シャフトアセンブリ(60)は、実質的に真っ直ぐである。しかしながら、シャフトアセンブリ(60)は、予め形成された屈曲部を有するアクチュエータハンドルアセンブリ(70)から遠位に延在してもよい。一部の変形例では、予め形成された屈曲部は、患者の大腸内にステープル留めヘッドアセンブリ(200)を位置付けるのを容易にするように構成されている。使用できる様々な好適な曲げ角度又は曲げ半径が、本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかとなるであろう。シャフトアセンブリ(60)が予め形成された屈曲部を含む実施例では、アクチュエータ(231)は、可撓性バンド部分(図示せず)を介してトロカール(230)と連結されてもよい。可撓性バンド部分(図示せず)は、予め形成された屈曲部の近位に位置するアクチュエータ(231)の遠位端から延在して、予め形成された屈曲部の遠位に位置するトロカール(230)と連結することができる。可撓性バンド部分(図示せず)は、シャフトアセンブリ(60)の予め形成された屈曲部の長手方向輪郭に沿った並進移動の間に屈曲するように寸法決めされてもよい。そのような場合、トロカールアクチュエータ(231)は、アクチュエータハンドルアセンブリ(70)内に摺動可能に収容されてもよく、一方で、トロカール(230)は、管状ケーシング(210)内に摺動可能に収容される。可撓性バンド部分(図示せず)は、ピンを介してトロカール(230)及びアクチュエータ(231)の両方に接続されてもよい。
シャフトアセンブリ(60)は、以下の特許文献の少なくとも一部の教示に従って:米国特許第5,205,459号;米国特許第5,271,544号;米国特許第5,275,322号;米国特許第5,285,945号;米国特許第5,292,053号;米国特許第5,333,773号;米国特許第5,350,104号;米国特許第5,533,661号;米国特許出願公開第2012/0292372号;及び/又は米国特許出願公開第2015/0083773号(これらの開示は、参照により本明細書に組み込まれる)、及び/又は本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかとなるような他の構成に従って、更に構築されてもよい。
D.例示的なアクチュエータハンドルアセンブリ
次に、図7A〜図8を参照すると、アクチュエータハンドルアセンブリ(70)は、本体(72)、トリガ(74)、ロックアウト機構(82)、トリガ作動アセンブリ(84)、及びトロカール作動アセンブリ(90)を備える。本実施例のトリガ(74)は、トリガ(74)が未発射位置(図7Aに図示)から発射位置(図7Bに図示)に回転することで上記したドライバアクチュエータ(64)が作動するように、本体(72)に回動可能に取り付けられ、トリガ作動アセンブリ(84)に連結される。バネ(78)は、本体(72)及びトリガ(74)に連結され、未発射位置に向かってトリガ(74)を付勢する。ロックアウト機構(82)は、本体(72)に連結された回動可能な部材である。図7Aに示すように、第1のロック位置では、ロックアウト機構(82)がトリガ(74)と係合してユーザによるトリガ(74)の作動に機械的に抵抗するように、ロックアウト機構(82)は上方へと本体(72)から離れるように回動される。図1及び図7Bに示されているような第2のロック解除位置では、ロックアウト機構(82)は、ユーザがトリガ(74)を作動できるように下方へ回動される。したがって、ロックアウト機構(82)が第2の位置にある状態では、トリガ(74)は、トリガ作動アセンブリ(84)と係合して器具Fを発射させることができる。
図7A〜図7Bに示したように、本実施例のトリガ作動アセンブリ(84)は、ドライバアクチュエータ(64)の近位端と係合する摺動可能なトリガ運搬部(86)を備える。運搬部(86)は、運搬部(86)の近位端上に、トリガ(74)から延びる一対のトリガアーム(76)を保持し係合するための一組のタブ(88)を備える。したがって、トリガ(74)が回動するとき、運搬部(86)は、長手方向に作動し、長手方向への動きをドライバアクチュエータ(64)に伝達する。図示されている実施例では、運搬部(86)は、ドライバアクチュエータ(64)の近位端に固定して連結されているが、これは単に任意選択のものである。実際には、1つの単なる例示的な代替例では、遠位のバネ(図示せず)がドライバアクチュエータ(64)を、アクチュエータハンドルアセンブリ(70)に対して近位に付勢した状態で、運搬部(86)はドライバアクチュエータ(64)に単に当接してもよい。
トリガ作動アセンブリ(84)は、以下の特許文献の少なくとも一部の教示に従って:米国特許第5,205,459号;米国特許第5,271,544号;米国特許第5,275,322号;米国特許第5,285,945号;米国特許第5,292,053号;米国特許第5,333,773号;米国特許第5,350,104号;米国特許第5,533,661号;米国特許出願公開第2012/0292372号;及び/又は米国特許出願公開第2015/0083773号(これらの開示は、参照により本明細書に組み込まれる)、及び/又は本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかとなるような他の構成に従って、更に構築されてもよい。
本体(72)はまた、調節ノブ(98)の回転に反応してトロカール(230)を長手方向に作動するように構成されたトロカール作動アセンブリ(90)を収容する。図7A〜図8に最もよく示されているように、本実施例のトロカール作動アセンブリ(90)は、調節ノブ(98)、溝付きシャンク(94)、及びスリーブ(92)を備える。本実施例の溝付きシャンク(94)は、トロカールアクチュエータ(231)の近位端に位置する。他の変形例では、溝付きシャンク(94)及びトロカールアクチュエータ(231)は、その代わりに、長手方向の移動を伝達するように係合する別個の構成要素であってもよい。溝付きシャンク(94)は本体(72)の内部で並進移動するように構成されているが、溝付きシャンク(94)は本体(72)の内部で回転しない。調節ノブ(98)は、本体(72)の近位端によって回転可能に支持され、内部タブ(図示せず)を介して溝付きシャンク(94)と係合するスリーブ(92)を回転させるように動作可能である。調節ノブ(98)はまた、以下により詳細に説明するように、雌ねじ(図示せず)を画定する。本実施例の溝付きシャンク(94)は、溝付きシャンク(94)の外表面に形成された連続的な溝(96)を備える。したがって、調節ノブ(98)を回転させると、スリーブ(92)の内部タブが溝(96)内に載り、溝付きシャンク(94)はスリーブ(92)に対して長手方向に作動する。溝付きシャンク(94)はトロカールアクチュエータ(231)の近位端に位置するため、調節ノブ(98)が第1の方向に回転することによって、トロカールアクチュエータ(231)がアクチュエータハンドルアセンブリ(70)に対して遠位に前進する。トロカール(230)がアンビル(40)と連結されると、アンビル(40)もまたステープル留めヘッドアセンブリ(200)に対して遠位に前進することによって、間隙距離dとして知られる、アンビル(40)の近位表面(50)とデッキ部材(220)の遠位に向けられたデッキ表面(222)間の距離を増加させる。調節ノブ(98)を反対方向に回転させることにより、トロカールアクチュエータ(231)は、アクチュエータハンドルアセンブリ(70)に対して近位側に作動して、トロカール(230)がアンビル(40)と連結されると、アンビル(40)とステープル留めヘッドアセンブリ(200)との間の間隙距離dを縮小させる。このように、トロカール作動アセンブリ(90)は、調節ノブ(98)の回転に反応してトロカール(230)を作動させるように動作可能である。トロカール作動アセンブリ(90)のための他の好適な構成は、本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかとなるであろう。
本実施例の溝(96)は、軸方向の距離当たりの溝のピッチ又は数が様々である複数の異なる部分(96A、96B、96C)を備える。この溝(96)は、遠位部分(96A)、中間部分(96B)、及び近位部分(96C)に分けられている。図5に示したように、遠位部分(96A)は、溝付きシャンク(94)の短い軸方向距離にわたって細かいピッチ又は多くの溝を備える。中間部分(96B)は、スリーブ(92)の内部タブが軸方向距離に沿って通過するために必要な回転が比較的少なくなるように、軸方向長さ当たりに比較的粗いピッチ又は数少ない溝を有する区分を備える。(図10Aに示すように)アンビル(40)がステープル留めヘッドアセンブリ(200)に対して最初の遠位位置にあるとき、スリーブ(92)の内部タブは中間部分(96B)に位置している。したがって、間隙距離dは、スリーブ(92)の内部タブが中間部分(96B)を通過する間に、調節ノブ(98)の比較的少ない回転によって急速に縮小してもよい。本実施例の近位部分(96C)は、遠位部分(96A)と実質的に同様であり、短い軸方向距離を通過するために必要な回転数が多くなるように、溝付きシャンク(94)の短い軸方向距離にわたって細かいピッチ又は数多くの溝を備える。本実施例の近位部分(96C)は、(図10Bに示されるように)アンビル(40)がステープル留めヘッドアセンブリ(200)に実質的に近いときは、ノブ(98)によって画定される雌ねじと係合し、その結果、以下により詳細に説明するように、表示バー(110)は表示窓(120)内を目盛り(130)に沿って移動して、アンビルの間隙が所望の動作範囲内にあることを示す。したがって、溝(96)の近位部分(96C)がノブ(98)の雌ねじと係合する近位位置に溝付きシャンク(94)が到達すると、調節ノブ(98)が回転するたびに比較的少量だけ間隙距離dが縮小して、微調節ができる。近位部分(96C)がノブ(98)の雌ねじと係合したとき、スリーブ(92)の内部タブは溝(96)から係脱し得る。
トロカール作動アセンブリ(90)は、以下の特許文献の少なくとも一部の教示に従って:米国特許第5,205,459号;米国特許第5,271,544号;米国特許第5,275,322号;米国特許第5,285,945号;米国特許第5,292,053号;米国特許第5,333,773号;米国特許第5,350,104号;米国特許第5,533,661号;及び/又は米国特許出願公開第2015/0083773号(これらの開示は、参照により本明細書に組み込まれる)、及び/又は本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかとなるような他の構成に従って、更に構築されてもよい。
上記したように、間隙距離dは、アンビル(40)とステープル留めヘッドアセンブリ(200)との間の距離に相当する。器具(10)が患者の体内に挿入されるとき、この間隙距離dは容易に視認できないことがある。したがって、トリガ(74)の反対側に位置する表示窓(120)を通して視認できるように、図8〜図9に示す可動式の表示バー(110)が提供される。以下に更に詳細に説明されるように、表示バー(110)は、調整ノブ(98)の回転に反応して動くように動作可能であり、これにより、表示バー(110)の位置が間隙距離dを表すようにする。図9に示すように、表示窓(120)は、目盛り(130)を更に備え、その目盛り(130)は、アンビルの間隙が所望の動作範囲(例えば、緑色の領域つまり「グリーンゾーン」)内にあることと、目盛り(130)の各端部に対応するステープルの圧縮の表現と、を示す。単なる一例として、図9に示したように、第1のステープル画像(132)は高さの高いステープルを示し、第2のステープル画像(134)は高さの低いステープルを示している。したがって、ユーザは、連結されたアンビル(40)のステープル留めヘッドアセンブリ(200)に対する位置を、表示バー(110)及び目盛り(130)を介して視認できる。したがって、その後、ユーザは、調節ノブ(98)を介してアンビル(40)の配置をそれに合わせて調節することができる。
図7A〜図8に示す実施例では、溝付きシャンク(94)の遠位に位置するトロカールアクチュエータ(231)の中間部分に、U字クリップ(100)が取り付けられる。本実施例では、トロカールアクチュエータ(231)の延長部が、ハンドルアセンブリ(70)のハウジング内にあるスロットと係合し、調節ノブ(98)を回転させたときにトロカールアクチュエータ(231)がその軸周りに回転するのを防ぐ。
トロカールアクチュエータ(231)及びトロカール(230)は、組み立て中に一緒に接合された2つの別個の構成要素であるため、トロカール(230)及びトロカールアクチュエータ(231)が組み立てられ、器具(10)に適切に組み込まれると、許容差スタックが生じ得る。この潜在的な許容差スタックに適応するために、表示バー(110)が例示的な使用中に適切な間隙距離dを示し得るように、器具(10)内のトロカールアクチュエータ(231)の適切な配置を較正する必要があり得る。本実施例のU字クリップ(100)は、その対向する各側面上に、ねじ、ボルト、ピンなどの取り付け部材を受け入れるための細長いスロット(102)を更に備え、目盛り(130)に対して表示バー(110)を較正する目的で、U字クリップ(100)の細長いスロット(102)の長手方向の位置をトロカールアクチュエータ(231)に対して選択的に調節する。変形例によっては、取り付け部材(例えば、ねじ、ボルト、ピンなど)は、本体(72)の一部分と係合して、調節ノブ(98)を回転させたときにトロカールアクチュエータ(231)がその軸周りに回転するのを実質的に防ぐ。
図8に示したように、アクチュエータハンドルアセンブリ(70)は、表示器(104)と係合して回動させるように構成された表示器ブラケット(140)を更に含む。本実施例の表示器ブラケット(140)は、本体(72)に形成された一対のスロットに沿って、本体(72)に対して摺動可能である。表示器ブラケット(140)は、長方形のプレート(144)、表示器アーム(146)、及び角度付きのフランジ(142)を備える。角度付きフランジ(142)は、長方形のプレート(144)の近位端に形成され、トロカールアクチュエータ(231)及び/又は溝付きシャンク(94)上に摺動可能に取り付けるための孔(図示せず)を備える。フランジ(142)をU字クリップ(100)に対して付勢するために、フランジ(142)とボス(152)との間にコイルバネ(150)が介在している。したがって、U字クリップ(100)がトロカールアクチュエータ(231)及び/又は溝付きシャンク(94)により遠位に作動するとき、コイルバネ(150)は、表示器ブラケット(140)を付勢して、U字クリップ(100)と共に遠位へ移動させる。それに加えて、U字クリップ(100)は、トロカールアクチュエータ(231)及び/又は溝付きシャンク(94)が近位に並進移動するときに、表示器ブラケット(140)をボス(152)に対して近位に付勢し、これによってコイルバネ(150)を圧縮する。変形例によっては、表示器ブラケット(140)は、トロカールアクチュエータ(231)及び/又は溝付きシャンク(94)にしっかりと取り付けられてもよい。
本実施例では、表示器ブラケット(140)が、間隙距離dが所望の動作範囲(例えば、緑色の領域つまり「グリーンゾーン」)内にあるときには該当しない長手方向の位置にあるとき、ロックアウト機構(82)の一部分が表示器ブラケット(140)の表面(141)に当接する。間隙距離dが所望の動作範囲(例えば、緑色の領域つまり「グリーンゾーン」)内にあるとき、表示器ブラケット(140)が狭くなって、表示器アーム(146)のどちらかの側に一対の間隙(145)ができ、ロックアウト機構(82)が回動することが可能になり、それによってトリガ(74)が解放される。したがって、ロックアウト機構(82)及び表示器ブラケット(140)は、アンビル(40)が所定の動作範囲に来るまでにユーザがトリガ(74)を解除して動作させてしまうことを実質的に防ぐことができる。ロックアウト機構(82)は、変形例によっては完全に省略され得る。
この動作範囲は、簡潔に上述した通り、目盛り(130)に対して示された表示器(104)の表示バー(110)を介して、ユーザに視覚的に伝達されてもよい。表示器ブラケット(140)の遠位端には、表示器(104)の移動を制御するために横方向に突出するフィンガ(148)で終端する、遠位に突出する表示器アーム(146)がある。図5に最もよく示されている、表示器アーム(146)及びフィンガ(148)は、表示器(104)のタブ(106)と係合するように構成され、これにより、表示器ブラケット(140)が長手方向に作動したときに表示器(104)が回動するようになっている。本実施例では、表示器(104)は、表示器(104)の第1の端部で本体(72)に回動可能に連結されているが、これは単に任意選択のものであり、表示器(104)のための他の枢軸点が、本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかとなるであろう。表示バー(110)は、表示バー(110)が表示器ブラケット(140)の作動に反応して移動するように、表示器(104)の第2の端部に位置付けられている。したがって、上述したように、表示バー(110)は、アンビル(40)の近位表面(50)とデッキ部材(220)の遠位に向けられたデッキ表面(222)との間の相対的な間隙距離dを示すために、表示窓(120)を通して目盛り(130)(図6に図示)に対して表示される。
当然のことながら、表示器ブラケット(140)、表示器(104)、及び/又はアクチュエータハンドルアセンブリ(70)は、以下の特許文献の少なくとも一部の教示に従って:米国特許第5,205,459号;米国特許第5,271,544号;米国特許第5,275,322号;米国特許第5,285,945号;米国特許第5,292,053号;米国特許第5,333,773号;米国特許第5,350,104号;米国特許第5,533,661号;及び/又は米国特許出願公開第2012/0292372号;及び/又は米国特許出願公開第2015/0083773号(これらの開示は、参照により本明細書に組み込まれる)、及び/又は本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかとなるような他の構成に従って、更に構築されてもよい。
E.円形ステープル留め外科用器具の例示的な使用
図7A〜図7B及び図10A〜図10Eは、上記の説明に従って、円形ステープル留め外科用器具(10)の例示的な使用を示す。上述のように、アンビル(40)は、管状ケーシング(210)及びデッキ部材(220)に対するトロカール(230)の移動が、管状ケーシング(210)及びデッキ部材(220)に対するアンビル(40)の移動をもたらすように、トロカール(230)と選択的に連結することができる。別個の構成要素としてのアンビル(40)の場合は、アンビル(40)は、トロカール(230)と連結される前に、最初に、組織(2)の一部分に挿入され、固定されてもよいことを理解すべきである。例示的なものに過ぎないが、ステープル留めヘッドアセンブリ(200)が組織(2)の第2の管状部分に挿入され、固定された状態で、アンビル(40)が、組織(2)の第1の管状部分に挿入され、固定されてもよい。例えば、組織(2)の第1の管状部分は、アンビル(40)の一部分に対して、又はアンビル(40)の一部分の周囲に縫合されてもよく、組織(2)の第2の管状部分は、トロカール(230)に対して、又はトロカール(230)の周囲に縫合されてもよい。
図10Aに示したように、次に、アンビル(40)は、アンビル(40)のラッチ部材(30)とトロカール(230)のヘッド(234)との間のスナップ嵌めなど、上記の説明に従ってトロカール(230)に連結されてもよい。図10Aでは、トロカール(230)は、最も遠位の作動位置に示されている。トロカール(230)は、上記の説明に従ってノブ(98)の回転によって、最も遠位の作動位置に作動されてもよい。このようにトロカール(230)が伸長した位置にくることで、アンビル(40)を取り付ける前に組織(2)が連結され得る面積をより広く提供することができる。トロカール(230)が伸長した位置にくることで、アンビル(40)のトロカール(230)に対する取り付けをより容易にすることもできる。図10Aに示す位置では、ロックアウト機構(82)は、上記の説明に従って表示器ブラケット(140)の表面(141)によって引き起こされる干渉によってトリガ(74)をロック解除するように回動できないため、ロックアウト機構(82)によって図7Aに示す位置にトリガ(74)がロックされる。
上述したように、アンビル(40)がトロカール(230)に連結されると、調節ノブ(98)の回転により、トロカール(230)及びアンビル(40)の両方を並進移動させ、それによって間隙距離dを拡大又は低減することができる。例えば、図10A〜図10Bに順次示されるように、アンビル(40)は、アクチュエータハンドルアセンブリ(70)に対して、初期の開放位置(図10A)から閉鎖位置(図10B)へと近位に作動することが示されており、間隙距離dは好適な所定の範囲内にある。間隙距離dが好適な所定の範囲内にあると、上記の説明に従って、表示バー(110)は、表示窓(120)内で移動することができ、相対間隙距離dが所望の動作範囲(例えば、緑色の領域つまり「グリーンゾーン」)内にあることを示す。加えて、図7A〜図7Bの間に示される、間隙距離dが好適な所定の範囲内にあると、上記の説明に従って、ロックアウト機構(82)は、本体(72)に対してロック解除位置へと回動することができ、トリガ(74)は、本体(72)に対して回動して、トリガ作動アセンブリ(84)と係合することができる。
図7Bに示されるように、ロックアウト機構(82)がロック解除位置へと回動すると、トリガ(74)は、本体(72)に向かって回動して、トリガアーム(76)が、タブ(88)に対して駆動し、摺動可能なトリガ運搬部(86)及びドライバアクチュエータ(64)を遠位に作動させるようにする。図10Cに示すように、ドライバアクチュエータ(64)の遠位作動は、摺動可能なステープルドライバ部材(250)、ステープルドライバ(252)、及び円筒状ナイフ部材(240)を遠位側に駆動する。ステープルドライバ9352)の遠位前進は、ステープル(66)を対応するステープル成形ポケット(52)に対して駆動し、それによってアンビル(40)とステープル留めヘッドアセンブリ(200)との間で組織(2)をステープル留めして、組織(2)の連続的な管状部分を形成する。加えて、円筒状ナイフ部材(240)の遠位前進は、新たに形成されたステープル(66)の半径方向内側に位置する余分な組織を切断する。ステープル留めヘッドアセンブリ(200)は、以下により詳細に説明するように、ユーザがアクチュエータハンドルアセンブリ(70)のトリガ(74)を回動させることによって、組織(2)をステープル留めして切断するように動作可能である。
図10Dに最もよく示されるように、トリガ(74)が組織(2)をステープル留めして切断するように作動されると、ユーザは次に回転可能なノブ(98)を回してアンビル(40)を遠位に前進させ、それによって、アンビル(40)の近位表面(50)とデッキ部材(220)の遠位に向けられたデッキ表面(222)との間に把持された組織(2)の部分を解放することができる。図10Eに最もよく示されるように、以前に把持された組織(2)が解放された状態で、ユーザは次に器具(10)を取り外し、それによって、組織(2)の連続的な管状部分を残すことができる。
II.例示的な代替の円形ステープル留め外科用器具
上述のように、シャフトアセンブリ(60)の外側管状部材(62)は、ステープル留めヘッドアセンブリ(200)の管状ケ−シング(210)に、かつアクチュエータハンドルアセンブリ(70)の本体(72)に連結され、それによって、その中で作動する構成要素に対して機械的な基盤を提供する。しかしながら、アンビル(40)とデッキ部材(220)との間に捕捉された組織(2)は、間隙距離dが所望の動作範囲内にあることを確実にするために、高い圧縮力を必要とし得る。デッキ部材(220)は管状ケーシング(210)に固定されるので、これらの高い圧縮力は、デッキ部材(220)から管状ケーシング(210)、管状部材(62)、及び本体(72)に伝達される。管状ケーシング(210)、管状部材(62)、及び本体(72)は、別個の部品として共に連結されているので、アンビル(40)とデッキ部材(220)との間で組織(2)を捕捉することに関連する高い圧縮力は、管状ケーシング(210)、管状部材(62)、及び/又は本体(72)を、互いに対して圧縮させ得、かつ/あるいはさもなければ互いに対してわずかに移動させ得、これにより、例示的な使用中に望ましくない許容差スタックをもたらし得る。使用中に機械的基盤を形成する構成要素における望ましくない許容差スタックは、不確実な間隙距離dにつながる場合があるか、あるいはさもなければステープルを使用して形成された吻合の質に悪影響を及ぼし得る。したがって、使用中に一貫した寸法を有する機械的基盤を提供する能力を持つ器具を有することが望ましい場合がある。
A.例示的な円形ステープル留め外科用器具の概要
図12〜図13は、上記の器具(10)の代わりに使用することができる、例示的な円形ステープル留め外科用器具(310)を示す。したがって、器具(310)は、以下に説明される相違点を伴って、上記の器具(10)と実質的に同様に機能し得る。器具(310)は、アンビル(320)と、発射システム(360)と、閉鎖システム(400)と、ケーシングアセンブリ(500)と、を含む。簡潔に言えば、閉鎖システム(400)及びアンビル(320)は、アンビル(320)と発射システム(360)のデッキ部材(364)との間に組織をクランプするように動作可能であり、一方で、発射システム(360)及びアンビル(40)は、アンビル(320)とデッキ部材(364)との間にクランプされた組織を切断してステープル留めするように動作可能である。以下により詳細に記載されるように、ケーシングアセンブリ(500)は、器具(310)の使用中に構成要素を作動させるための一貫した寸法の機械的基盤を提供するように構成される。
アンビル(320)は、上記のアンビル(40)と実質的に同様である。したがって、アンビル(320)は、近位シャフト(324)と、アンビルヘッド(328)と、一対の回動ラッチ部材(334)と、を含み、これらは、上記の近位シャフト(44)、アンビルヘッド(48)、及び回動ラッチ部材(30)のそれぞれと実質的に同様である。したがって、近位シャフト(44)は、上記の横方向開口部(42)及びボア(46)とそれぞれ実質的に同様である、一対の横方向開口部(322)及びボア(326)を画定する。アンビルヘッド(328)は、複数のステープル成形ポケット(332)を画定する近位表面(330)を含み、これらは、上記の近位表面(50)及びステープル留め成形ポケット(52)と実質的に同様である。
閉鎖システム(400)は、モノリシック閉鎖ロッド(402)と、間隙表示器アセンブリ(450)と、調節ノブ(460)と、を含む。調整ノブ(460)は、ケーシングアセンブリ(500)の近位端上に回転可能に支持され、その結果、調節ノブ(460)は、ケーシングアセンブリ(500)に対して長手方向に静止したままで、それ自体の長手方向軸を中心に回転し得る。調節ノブ(460)は、上記のスリーブ(92)と実質的に同様のスリーブ(461)を含む。図15に最もよく見られるように、調節ノブ(460)は、遠位開放チャネル(464)を画定する。遠位開放チャネル(464)は、モノリシック閉鎖ロッド(402)の近位溝付き区分(430)を摺動可能に受容するように寸法決めされている。調節ノブ(460)は、遠位開放チャネル(464)内に延在する内部タブ(462)、並びに雌ねじ部分(466)を含み、これらは、上記の調節ノブ(98)の内部タブ及び雌ねじとそれぞれ実質的に同様であってもよい。したがって、上記の調整ノブ(98)及び溝(96A、96B)と同様に、内部タブ(462)は、内部タブ(462)の回転により、ケーシングアセンブリ(500)に対してモノリシック閉鎖ロッド(402)を並進移動させるように、近位溝付き区分(430)の溝(432A、432B)と噛み合うことができる。加えて、上記の調整ノブ(98)及び溝(96C)と同様に、雌ねじ(466)の回転により、ケーシングアセンブリ(500)に対してモノリシック閉鎖ロッド(402)を作動させることができるように十分に近位に、モノリシック閉鎖ロッド(402)が並進移動されるとき、雌ねじ(466)は、溝(432C)と選択的に係合することができる。
間隙表示器アセンブリ(450)は、器具(310)の使用中に、アンビル(320)とデッキ部材(364)との間の間隙距離dを表示窓(506)を通して示すように構成される。間隙表示器アセンブリ(450)は、ばね(451)、表示器ブラケット(440)、U字クリップ(458)、及び表示器(452)を含み、これらは、上記のバネ(150)、表示器ブラケット(140)、U字クリップ(100)、及び表示器(104)とそれぞれ実質的に同様である。したがって、表示器ブラケット(440)は、角度付きフランジ(442)と、表面(441)を有する長方形のプレート(444)と、間隙(445)を画定する表示器アーム(446)と、横方向に突出するフィンガ(448)と、を含み、これらは、上記の角度付きフランジ(142)、表面(141)を有する長方形のプレート(144)、間隙(145)を画定する表示器アーム(146)、及び横方向に突出するフィンガ(148)と実質的に同様である。更に、表示器(452)は、ケーシングアセンブリ(500)に回動可能に取り付けられる。表示器(452)は、タブ(454)と、表示バー(456)と、を含み、これらは、上記のタブ(106)及び表示バー(110)と実質的に同様である。
上記のばね(150)、U字クリップ(100)、及び表示器ブラケット(140)と同様に、ばね(451)は、U字クリップ(458)に対して角度付きフランジ(442)を付勢し、一方、U字クリップ(458)は、ピン(455)を介してモノリシック閉鎖ロッド(402)に取り付けられる。角度付きフランジ(442)は、長方形のプレート(444)の近位端に形成されており、モノリシック閉鎖ロッド(402)上に摺動可能に取り付けるための孔を含む。したがって、モノリシック閉鎖ロッド(402)が遠位側に作動されると、ばね(451)は、角度付きフランジ(442)を遠位に付勢して、U字クリップ(458)と係合したままとなる。反対に、モノリシック閉鎖ロッド(402)が近位に作動されると、U字クリップ(458)は、角度付きフランジ(442)を更に近位に押し、それによってバネ(451)を圧縮する。換言すれば、ばね(451)及びU字クリップ(458)は、角度付きフランジ(442)と相互作用し、その結果、表示器ブラケット(440)がモノリシック閉鎖ロッド(402)と共に作動する。本実施例では、表示器ブラケット(440)は、ケーシングアセンブリ(500)に摺動可能に取り付けられる。しかしながら、いくつかの変形例では、表示器ブラケット(440)は、モノリシックな閉鎖ロッド(402)に固定的に取り付けられてもよい。
本実施例では、表示器ブラケット(440)が、間隙距離dが所望の動作範囲(例えば、緑色の領域つまり「グリーンゾーン」)内にあるときには該当しない長手方向の位置にあるとき、ロックアウト機構(371)の一部分が表示器ブラケット(440)の表面(441)に当接する。間隙距離dが所望の動作範囲(例えば、緑色の領域つまり「グリーンゾーン」)内にあるとき、表示器ブラケット(440)が狭くなって、表示器アーム(446)のどちらかの側に一対の間隙(445)ができ、ロックアウト機構(371)が回動することが可能になり、それによってトリガ(370)がロック解除される。したがって、ロックアウト機構(371)及び表示器ブラケット(440)は、アンビル(320)が所定の動作範囲に来るまでにユーザがトリガ(370)をロック解除して動作させてしまうことを実質的に防ぐことができる。ロックアウト機構(371)は、変形例によっては完全に省略され得る。
間隙距離dと関連付けられたこの動作範囲は、簡潔に上記した、表示窓(506)の目盛り(図示せず)に対して示される、表示器(452)の表示バー(456)を介してユーザに視覚的に伝達されてもよい。表示器ブラケット(440)の遠位端には、表示器(452)の移動を制御するために横方向に突出するフィンガ(448)で終端する、遠位に突出する表示器アーム(446)がある。表示器アーム(446)及びフィンガ(448)は、表示器(452)のタブ(454)と係合するように構成されており、その結果、表示器ブラケット(440)が長手方向に作動したときに表示器(452)が回動する。本実施例では、表示器(452)は、表示器(452)の第1の端部でケーシングアセンブリ(500)に回動可能に連結されているが、これは単に任意選択のものであり、表示器(452)のための他の枢軸点が、本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかとなるであろう。表示バー(456)が表示器ブラケット(440)の作動に反応して移動するように、表示バー(456)は表示器(452)の第2の端部に位置付けられている。したがって、上記の表示バー(110)と同様に、表示バー(456)は、アンビル(320)の近位表面(330)とデッキ部材(364)の遠位に向けられたデッキ表面との間の相対間隙距離dを示すために、一組のしるし(図示せず)に対して表示窓(506)を介して表示される。
図14〜図15に最もよく見られるように、モノリシック閉鎖ロッド(402)は、近位シャンク部分(420)と、接続バンド部分(404)と、遠位トロカール部分(410)と、を含む。遠位トロカール部分(410)は、上記のトロカール(230)のシャフト(232)及びヘッド(234)と実質的に同様であり得るシャフト(412)及びヘッド(414)を含む。遠位トロカール部分(410)は、管状ケーシング(512)の内側芯部材(520)内に摺動可能に収容される。遠位トロカール部分(410)は、上記のトロカール(230)及びアンビル(40)と実質的に同様の様式でアンビル(320)と相互作用し得る。ヘッド(414)は、尖形状の先端部(416)と、内側向きに延在する近位表面(418)とを含む。したがって、シャフト(412)は、ヘッド(414)のちょうど近位で外径が小さくなっていて、表面(418)が、シャフト(412)のその小さくなった外径とヘッド(414)の外径との間の移行部を提供する。本実施例では、先端部(416)が尖形状であるが、先端部(416)は鋭利ではない。したがって、先端部(416)は、組織との不注意な接触による組織への外傷を容易には引き起こさない。
ヘッド(414)の近位表面(418)と回動ラッチ部材(334)のラッチシェルフ(340)とは、アンビル(320)の近位シャフト(324)が遠位トロカール部分(410)上に完全に着座した場合に、ラッチシェルフ(図示せず)が近位表面(418)に係合するような、補完的な位置及び構成を有する。したがって、アンビル(320)は、ラッチ部材(334)とヘッド(414)との間のスナップ嵌めを介して遠位トロカール部分(410)に固定することができる。それに加えて、又はその代わりに、遠位トロカール部分(410)は、アンビル(320)を遠位トロカール部分(410)の方へ引き付けることができる磁性部分(図示せず)を含んでもよい。アンビル(320)及び遠位トロカール部分(410)に関する更に他の構成及び配置が、本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかとなるであろう。
近位シャンク部分(420)は、近位溝付き区分(430)及びロッド(422)を含む。近位シャンク部分(420)は、ケーシングアセンブリ(500)のハンドル部分(502)内に摺動可能に収容される。ロッド(422)は、ピン(455)を受容するピン孔(428)を画定する。上述したように、ピン(455)は、間隙表示器アセンブリ(450)のU字クリップ(458)をロッド(422)に連結する。加えて、ピン(455)の一部分は、ロッド(422)、したがってモノリシック閉鎖ロッド(402)がモノリシック閉鎖ロッド(402)によって画定される長手方向軸を中心に回転可能に拘束されるように、ただしまた、モノリシック閉鎖ロッド(402)がケーシングアセンブリ(500)に対して並進移動し得るように、ケーシングアセンブリ(500)によって画定されるスロット内に摺動可能に収容されてもよい。
本実施例の近位溝付き区分(430)は、近位溝付き区分(430)の外表面に形成された連続的な溝(432)を備える。したがって、調整ノブ(460)が回転されると、内部タブ(462)は、連続溝(432)内に載り、それによって、モノリシック閉鎖ロッド(402)は、調節ノブ(460)に対して長手方向に作動される。調整ノブ(460)を第1の方向に回転させると、モノリシック閉鎖ロッド(402)は、ケーシングアセンブリ(500)に対して遠位に前進する。遠位トロカール部分(410)がアンビル(320)と連結されると、アンビル(320)はまた、ケーシングアセンブリ(500)の管状ケーシング(512)に対して遠位に前進し、それによって、間隙距離dとして知られる、アンビル(320)の近位表面(330)とデッキ部材(364)の遠位に向けられたデッキ表面との間の距離を増加させる。調節ノブ(460)を反対方向に回転させることによって、モノリシック閉鎖ロッド(402)は、遠位トロカール部分(410)がアンビル(320)と連結されているときに、アンビル(320)とデッキ部材(364)との間の間隙距離dを低減するように、ケーシングアセンブリ(500)に対して近位に作動される。このように、閉鎖システム(400)は、調節ノブ(460)の回転に反応してモノリシック閉鎖ロッド(402)を作動させるように動作可能である。閉鎖システム(400)のための他の構成は、本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかとなるであろう。
本実施例の連続溝(432)は、軸方向の距離当たりの溝のピッチ又は数が様々である複数の異なる部分(432A、432B、432C)を備える。この溝(432)は、遠位部分(432A)、中間部分(432B)、及び近位部分(432C)に分けられている。遠位部分(432A)は、近位溝付き区分(430)の軸方向の短い長さにわたって細かいピッチ又は数多くの溝を備える。中間部分(432B)は、調節ノブ(460)の内部タブ(462)が軸方向距離に沿って通過するために必要な回転が比較的少なくなるように、軸方向の長さ当たりに比較的粗いピッチ又は数少ない溝を有する区分を備える。アンビル(320)が管状ケーシング(512)に対して最初の遠位位置にあるとき、ノブ(460)の内部タブ(462)は中間部分(432B)に位置付けられている。したがって、間隙距離dは、内部タブ(462)が中間部分(432B)を通過する間に、調節ノブ(460)の比較的少ない回転によって急速に縮小し得る。本実施例の近位部分(432C)は、遠位部分(432A)と実質的に同様であり、短い軸方向距離を通過するために必要な回転数が多くなるように、近位溝付き区分(430)の短い軸方向距離にわたって細かいピッチ又は数多くの溝を備える。本実施例の近位部分(432C)は、アンビル(320)がデッキ部材(364)に実質的に近いとき、ノブ(460)によって画定される近位雌ねじ(466)によって係合され、その結果、表示バー(456)は表示窓(506)内を一組のしるし(図示せず)に沿って移動して、アンビル(320)の間隙距離dが所望の動作範囲内にあることを示す。したがって、溝(432)の近位部分(432C)がノブ(460)の近位雌ねじ(466)と係合する近位位置に溝付き近位区分(430)が到達すると、調節ノブ(460)が回転するたびに比較的少量だけ間隙距離dが縮小して、微調節ができる。
接続バンド部分(404)は、近位シャンク部分(420)と遠位トロカール部分(410)との間に延在して、ロッド(422)の遠位端とシャフト(412)の近位端とを接続する。接続バンド部分(404)は、ケーシングアセンブリ(500)に対して並進移動されたモノリシック閉鎖ロッド(402)として、ケーシングアセンブリ(500)の予め形成された屈曲シャフト部分(504)の長手方向輪郭に沿って、モノリシック閉鎖ロッド(402)の動的変形を提供するために十分に可撓性である。
発射システム(360)は、以下に記載される相違点を伴って、上記の発射システムと実質的に同様である。発射システム(360)は、トリガ(370)と、摺動可能なトリガ運搬部(367)と、ドライバアクチュエータ(365)と、ボア(366)を画定する摺動可能なステープルドライバ部材(362)と、円筒状ナイフ部材(363)と、デッキ部材(364)と、を含み、これらは、以下に記載される相違点を伴って、それぞれ、上記のトリガ(74)と、摺動可能なトリガ運搬部(86)と、ドライバアクチュエータ(64)と、ボア(254)を画定する摺動可能なステープルドライバ部材(250)と、円筒状ナイフ部材(240)と、デッキ部材(220)と実質的に同様である。
摺動可能なステープルドライバ部材(362)は、上記のステープラドライバ(252)と実質的に同様の複数のステープルドライバ(368)を含む。デッキ部材(364)は、それぞれのステープルドライバ(368)と整列するステープルポケット(図示せず)内に複数のステープルを収容する。ステープルドライバ(368)は、上記の原理に従って、デッキ部材(364)のステープルポケットから、デッキ部材(368)のステープル開口部(図示せず)の環状配列を通って、かつアンビル(320)の複数のステープル成形ポケット(332)に対して、ステープルを駆動するように動作可能である。円筒状ナイフ部材(240)と同様に、円筒状ナイフ部材(363)は、上記の原理に従って、摺動可能なステープルドライバ部材(362)を用いて作動して、新たに形成されたステープルの半径方向に内側の余分な組織を切断するために、摺動可能なステープルドライバ部材(362)と連結されている。
トリガ(370)は、上記の原理に従って、摺動可能なステープルドライバ部材(362)及び円筒状ナイフ部材(363)を作動させて、使用中にアンビル(320)とデッキ部材(364)との間に捕捉された組織をステープル留めして切断するために、ケーシングアセンブリ(500)と回動可能に連結され、開放位置から閉鎖位置へとケーシングアセンブリ(500)に対して回動するように構成されている。トリガ(370)は、ロックアウト機構(371)により開放位置に選択的に固定されてもよく、これは、上記のロックアウト機構(82)と実質的に同様であり得る。トリガ(370)は、ハンドル(372)を含む。しかしながら、上記のように別個のばね(78)を有するトリガ(74)とは異なり、ハンドル(372)は、トリガ(370)をケーシングアセンブリ(500)に対して開放位置に向かって付勢するように構成された一体型板ばね(374)を含む。ハンドル(372)は、一対のタブ(376)を含み、これは、上記のタブ(88)と同様であってもよい。したがって、トリガ(370)が、トリガ運搬部(367)、ドライバアクチュエータ(365)、摺動可能なステープルドライバ部材(362)、及び円筒状ナイフ部材(363)を遠位に作動させるために閉鎖位置に回動されると、タブ(376)は、摺動可能なトリガ運搬部(367)と相互作用するように構成されている。上記のドライバアクチュエータ(64)と同様に、ドライバアクチュエータ(365)は、モノリシック閉鎖ロッド(402)の隣接部分がドライバアクチュエータ(365)内で、そのドライバアクチュエータに対して長手方向に作動できるように、開放通路を有する管状部材を備える。
B.非対称成形シュラウド構成要素を有する例示的なケーシングアセンブリ
ケーシングアセンブリ(500)は、発射システム(360)及び閉鎖システム(400)のための機械的基盤を形成する。上述のように、かつ以下により詳細に記載されるように、ケーシングアセンブリ(500)は、例示的な使用中に構成要素を作動させるための一貫した寸法の機械的基盤を提供するように構成される。ケーシングアセンブリ(500)は、第1の区分(510)及び第2の区分(560)を含む。第1の区分(510)及び第2の区分(560)は、発射システム(360)及び閉鎖システム(400)の部分を収容するために横寸法に沿って互いに連結するように構成された非対称部品である。
第1の区分(510)及び第2の区分(560)は各々一体型部品として形成され、成形又は3D印刷などの、本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかとなる任意の好適な製造プロセスによって作製されてもよい。互いに連結されると、第1の区分(510)及び第2の区分(560)は、ハンドル部分(502)及び予め形成された屈曲シャフト部分(504)を形成する。したがって、第1の区分(510)は、対応するハンドル部分(522)及び対応するシャフト部分(524)を含み、第2の区分(560)はまた、対応するハンドル部分(562)及び対応するシャフト部分(564)を含む。
第1の区分(510)及び第2の区分(560)は各々、中空内部(526、566)をそれぞれ画定する。ケーシングアセンブリ(500)が適切に組み立てられると、中空内部(526、566)は協働して、発射システム(360)及び閉鎖システム(400)の部分を収容及び支持する。更に、第1の区分(510)の対応するシャフト部分(524)は、継ぎ目のない接続点(544)で管状ケーシング(512)内に遠位に延在し、一方、第2の区分(560)の対応するシャフト部分(564)は、半環状肩部(580)及び半環状内部スリーブ(582)内へと遠位に延在する。
管状ケーシング(512)は、下記の相違点を伴って、上記の管状ケーシング(210)と実質的に同様である。したがって、管状ケーシング(512)は、管状ケーシング(210)の円筒状内側芯(212)と実質的に同様の円筒状内側芯(520)を含む。管状ケーシング(512)は、任意の継ぎ目なしに、管状ケーシング(512)の長手方向軸を中心として角度的に完全に360°延在する。遠位トロカール部分(410)が内側芯部材(520)内に摺動可能に収容され得るように、かつドライバ作動(365)が、管状ケーシング(512)内に収容された摺動可能なステープルドライバ部材(362)及び円筒状ナイフ部材(363)を作動させ得るように、管状ケーシング(512)の内部は、中空内部(526、566)と連通している。器具(10)の管状ケーシング(210)とは異なり、管状ケーシング(512)は、ケーシングアセンブリ(500)の第1の区分(510)の一体部品である。換言すれば、管状ケーシング(512)、ハンドル部分(522)、及び対応するシャフト部分(524)は共に、均質な材料連続体を画定する。したがって、管状ケーシング(512)は、第1の区分(510)の対応するハンドル部分(522)及び対応するシャフト部分(524)の両方に一体的に取り付けられる。管状ケーシング(512)は、第1の区分(510)のシャフト部分(524)及びハンドル部分(522)と一体的に形成されているので、それらの部品は、アンビル(320)とデッキ部材(364)との間で組織(2)を捕捉することに関連する高い圧縮力に反応して互いに対して、長手方向に圧縮されない、ないしは別様に長手方向に移動しないことができる。これは、器具(310)の使用中に望ましくない許容差スタックを防止することができる。
管状ケーシング(512)はまた、近位に向けられた半環状表面(542)を含む。近位に向けられた半環状表面(542)は、第1の区分(510)と第2の区分(560)とが適切に連結されて、対応するシャフト部分(564)と管状ケーシング(512)との間に移行を生じさせるときに、半環状肩部(580)に当接するように寸法決めされている。したがって、管状ケーシング(512)が組織(2)をクランプするアンビル(320)に応答して圧縮下にあるとき、圧縮力の一部は、近位に向けられた半環状表面(542)と半環状肩部(582)との間の相互作用を介して対応するシャフト部分(564)に伝達される。これは、管状ケーシング(512)が、使用中に長手方向に圧縮されている間に、対応するシャフト部分(524)に対して曲がるのを防ぐのに役立ち得る。更に、内部スリーブ(580)は、管状ケーシング(512)に挿入されるように寸法決めされる。内部スリーブ(580)は、適切に連結されたときに対応するシャフト部分(522、564)間の横方向の位置合せ不良を防止するのに役立つために、管状ケーシング(512)の内面に当接してもよい。
本実施例では、近位に向けられた半環状表面(542)は、第1の区分(510)の管状ケーシング(512)と関連付けられる。ただし、これは単に任意選択的である。近位に向けられた半環状表面(542)は、対応するシャフト部分(324)と関連付けられてもよい。第1の区分(510)のシャフト部分(324)が近位に向けられた半環状表面(542)を含む場合、シャフト部分(324)は、予め形成された屈曲シャフト部分(504)の、近位に向けられた半環状表面(542)より遠位のセグメントを完全に形成することができる。
対応するハンドル部分(522、562)は各々、表示窓(506)の一部分を画定し、第1の区分(510)及び第2の区分(560)が共に連結されたときに表示窓(506)が画定されるようにする。上記の表示窓(120)と同様に、表示窓(506)は、一組のしるし又はいくつかの他の種類の目盛り(図示せず)を有し、操作者が表示バー(456)をしるし又は目盛りに照らして間隙距離dを決定し得るように寸法決めされる。加えて、共に連結されるとき、第1の区分(510)及び第2の区分(560)は、閉鎖システム(400)の調節ノブ(460)を回転可能に支持する近位開口部(508)を画定する。
図19〜図20に最もよく見られるように、第2の区分(560)は、複数の連結ボア(568)と、一対の回動ボス連結ボア(570、572)とを画定する。図21〜図22に最もよく見られるように、第1の区分(510)は、複数の横断方向に延在する位置決めロッド(528)と、一対の横断方向に延在する回動ボス(514、515)とを含む。横断方向に延在する位置決めロッド(528)は、第1の区分(510)及び第2の区分(560)が互いに連結されるように、締り嵌め又は干渉嵌めのために対応する連結ボア(568)内に挿入されるように構成されている。したがって、横断方向に延在する位置決めロッド(528)及び対応する連結ボア(568)は、第1の区分(510)と第2の区分(560)とを共に連結し、高い圧縮力下であっても、第1の区分(510)と第2の区分(560)との間の長手方向の移動を防止することができる。この連結はまた、使用中の望ましくない許容差スタックを防止することができる。
加えて、回動ボス連結ボア(570、572)は、横断方向に延在する回動ボス(514、515)をそれぞれ受容するように構成されている。図23〜図24に最もよく見られるように、トリガ(370)は、回動ボス(514)及び回動孔(375)を介して、ケーシングアセンブリ(500)に回転可能に取り付けられる。同様に、ロックアウト機構(371)は、回動ボス(515)を介してケーシングアセンブリ(500)に回転可能に取り付けられる。したがって、適切に組み立てられると、トリガ(370)及びロックアウト機構(371)は、それぞれ、回動ボス(514、515)の周りでケーシングアセンブリ(500)に対して回動することができる。
第1の区分(510)の対応するシャフト部分(524)及び第2の区分(560)の対応するシャフト部分(564)は各々、内側向きに延在する棚リブ(534、574)を含む。図25に最もよく見られるように、棚リブ(534、537)は、閉鎖ロッド(402)のバンド部分(404)を摺動可能に支持するプラットフォームを提供するために、第1の区分(510)及び第2の区分(560)が連結されるときに一体となるように構成されている。更に、各棚リブ(534、574)は、それぞれ、棚リブ(434、574)から上方に延在する横方向位置合わせリブ(536、576)の長手方向配列を含む。また、図25に最もよく見られるように、横方向位置合わせリブ(536、576)は、予め形成された屈曲シャフト部分(504)に対して閉鎖ロッド(402)のバンド部分(404)を横方向に位置合わせするように寸法決めされる。換言すれば、横方向位置合わせリブ(536、567)は、バンド部分(404)がその意図される長手方向経路から横方向に逸脱しないことを確実にするために、バンド部分(404)の両横側に当接することができる。
III.例示的な組み合わせ
以下の実施例は、本明細書の教示を組み合わせるか又は適用することができる、様々な非網羅的な方法に関する。以下の実施例は、本出願における又は本出願の後の出願におけるどの時点でも提示され得る、いずれの特許請求の範囲の適用範囲をも限定することを目的としたものではないと理解されたい。一切の放棄を意図するものではない。以下の実施例は、単なる例示の目的で与えられるものに過ぎない。本明細書の様々な教示は、他の多くの方法で調整及び適用可能であると考えられる。また、いくつかの変形形態では、以下の実施例において言及される特定の特徴を省略してもよいことも考えられる。したがって、本発明者ら又は本発明者らの利益の継承者により、後日、そうである旨が明示的に示されない限り、以下に言及される態様又は特徴のいずれも重要なものとしてみなされるべきではない。以下に言及される特徴以外の更なる特徴を含む特許請求の範囲が本出願において、又は本出願に関連する後の出願において示される場合、それらの更なる特徴は、特許性に関連するいかなる理由によっても追加されたものとして仮定されるべきではない。
装置であって、(a)環状配列のステープル成形ポケットを画定するアンビルと、(b)アンビルと選択的に連結し、アンビルを遠位位置と近位位置との間で作動させるように構成されたトロカールを備える閉鎖アセンブリと、(c)発射アセンブリであって、(i)ステープルドライバと、(ii)環状配列のステープルであって、ステープルドライバは、アンビルが近位位置にあるときに環状配列のステープルを環状配列のステープル成形ポケットに対して駆動するために未発射位置と発射位置との間で作動するように動作可能である、環状配列のステープルと、を備える、発射アセンブリと、(d)閉鎖アセンブリ及び発射アセンブリの少なくとも一部分を摺動可能に収容するケーシングアセンブリであって、(i)第1の区分であって、(A)第1のハンドル部分と、(B)ハンドル部分から遠位に延在する第1のシャフト部分と、(C)シャフト部分から遠位に延在する管状ケーシングであって、ステープルドライバを摺動可能に収容する、管状ケーシングと、を備え、第1のハンドル部分、第1のシャフト部分、及び管状ケーシングの長さに沿って均質な材料連続体を画定する、第1の区分と、(ii)第2の区分であって、(A)第1のハンドル部分と横方向に連結された第2のハンドル部分と、(B)第2のハンドル部分から遠位に延在する第2のシャフト部分であって、第1のシャフト部分と横方向に連結された、第2のシャフト部分と、を備え、第2のハンドル部分及び第2のシャフト部分の長さに沿って均質な材料連続体を画定する、第2の区分と、を備える、ケーシングアセンブリと、を備える、装置。
閉鎖アセンブリは、アンビルがトロカールに連結されたときに、エンドエフェクタとアンビルとの間の間隙距離を決定するように構成された間隙表示器アセンブリを更に備え、間隙表示器アセンブリは、第1のハンドル部分及び第2のハンドル部分内に収容された表示器アームを備え、第1のハンドル部分及び第2のハンドル部分は、表示器アームを表示するように構成された表示窓を協働的に画定する、実施例1に記載の装置。
第1のシャフト部分及び第2のシャフト部分は、予め形成された屈曲領域を各々画定する、実施例1〜2のいずれか1つ又は2つ以上に記載の装置。
閉鎖システムは、予め形成された屈曲領域内に摺動可能に収容されたバンド部分を更に備える、実施例1〜3のいずれか1つ又は2つ以上に記載の装置。
第1のシャフト部分は、第1のプラットフォームと、第1のプラットフォームから延在する第1の複数の横方向位置合わせリブと、を備え、第2のシャフト部分は、第2のプラットフォームと、第2のプラットフォームから延在する第2の複数の横方向位置合わせリブと、を備え、第1のプラットフォーム及び第2のプラットフォームは、バンド部分を摺動可能に支持するように構成されており、第1の複数の位置合わせリブ及び第2の複数の位置合わせリブは、ケーシングアセンブリ内のバンド部分を横方向に位置合わせするように寸法決めされている、実施例4に記載の装置。
第1の区分は、複数の横断方向に延在する位置合わせロッドを備え、第2の区分は、複数の連結ボアを備え、第1の区分及び第2の区分は、横断方向に延在する位置合わせロッド及び複数の連結ボアを介して互いに連結するように構成されている、実施例1〜5のいずれか1つ又は2つ以上に記載の装置。
発射アセンブリは、トリガを備え、第1の区分は、横断方向に延在する回動ボスを備え、トリガは、横断方向に延在する回動ボスを介してケーシングアセンブリに回動可能に連結されている、実施例1〜6のいずれか1つ又は2つ以上に記載の装置。
閉鎖アセンブリは、トロカールを作動させるように構成された回転可能なノブを備える、実施例1〜7のいずれか1つ又は2つ以上に記載の装置。
第1の区分及び第2の区分は、近位開口部を協働的に画定し、回転可能なノブは、近位開口部を介してケーシングアセンブリに回転可能に連結されている、実施例8に記載の装置。
発射アセンブリは、ステープルドライバに連結されたナイフ部材を備える、実施例1〜9のいずれか1つ又は2つ以上に記載の装置。
アンビルは、近位に向けられたシャンクを備え、トロカールは、近位に向けられたシャンクとのスナップ嵌めによってアンビルと選択的に連結するように構成されている、実施例1〜10のいずれか1つ又は2つ以上に記載の装置。
第2のシャフト部分は、管状ケーシング内に嵌合するように構成された内部スリーブを備える、実施例1〜11のいずれか1つ又は2つ以上に記載の装置。
第2のシャフト部分は、肩部を備え、管状ケーシングは、近位に向けられた表面を備え、肩部は、第1の区分及び第2の区分が連結されるとき、近位に向けられた表面に当接するように構成されている、実施例12に記載の装置。
管状ケーシングは、継ぎ目のない接続点で第1のシャフト部分と接続されている、実施例1〜13のいずれか1つ又は2つ以上に記載の装置。
装置であって、(a)環状配列のステープル成形ポケットを画定するアンビルと、(b)トロカール及びバンド部分を備える閉鎖アセンブリであって、トロカールは、アンビルと選択的に連結し、アンビルを遠位位置と近位位置との間で作動させるように構成されている、閉鎖アセンブリと、(c)発射アセンブリであって、(i)ステープルドライバと、(ii)環状配列のステープルであって、ステープルドライバは、アンビルが近位位置にあるときに環状配列のステープルを環状配列のステープル成形ポケットに対して駆動するために、未発射位置と発射位置との間で作動するように動作可能である、環状配列のステープルと、を備える、発射アセンブリと、(d)閉鎖アセンブリ及び発射アセンブリの少なくとも一部分を摺動可能に収容するケーシングアセンブリであって、(i)第1の区分であって、(A)第1のハンドル部分と、(B)ハンドル部分から遠位に延在する第1のシャフト部分であって、第1の棚部材と、第1の棚部材から延在する第1の複数の横方向位置合わせリブと、を備える、第1のシャフト部分と、を備え、第1のハンドル部分及び第1のシャフト部分の長さに沿って延在する均質な材料連続体を画定する、第1の区分と、(ii)第2の区分であって、(A)第2のハンドル部分と、(B)第2のハンドル部分から遠位に延在する第2のシャフト部分であって、第2の棚部材と、第2の棚部材から延在する第2の複数の横方向位置合わせリブと、を備える、第2のシャフト部分と、を備え、第2のハンドル部分及び第2のシャフト部分の長さに沿って延在する均質な材料連続体を画定する、第2の区分と、を備え、第1及び第2の棚部材は、閉鎖アセンブリのバンド部分を摺動可能に支持するように構成されており、第1及び第2の複数の横方向位置合わせリブは、ケーシングアセンブリに対して閉鎖アセンブリのバンド部分を横方向に位置合わせするように構成されている、ケーシングアセンブリと、を備える、装置。
第1及び第2のシャフト部分は、予め形成された屈曲部分を画定する、実施例15に記載の装置。
バンド部分は、トロカールに一体的に接続されている、実施例15〜16の1つ又は2つ以上に記載の装置。
第1の区分は、ステープルドライバを摺動可能に収容する管状ケーシングを更に含む、実施例15〜16のいずれか1つ又は2つ以上に記載の装置。
発射アセンブリは、ステープルドライバに固定されたナイフ部材を更に備える、実施例18に記載の装置。
装置であって、(a)環状配列のステープル成形ポケットを画定するアンビルと、(b)アンビルと選択的に連結し、アンビルを遠位位置と近位位置との間で作動させるように構成されたトロカールを備える閉鎖アセンブリと、(c)発射アセンブリであって、(i)ステープルドライバと、(ii)環状配列のステープルであって、ステープルドライバは、アンビルが近位位置にあるときに環状配列のステープルを環状配列のステープル成形ポケットに対して駆動するために、未発射位置と発射位置との間で作動するように動作可能である、環状配列のステープルと、を備える、発射アセンブリと、(d)閉鎖アセンブリ及び発射アセンブリの少なくとも一部分を摺動可能に収容するケーシングアセンブリであって、(i)第1の区分であって、(A)第1のハンドル部分と、(B)ハンドル部分から遠位に延在する第1のシャフト部分と、(C)複数の横方向に延在する雄嵌合特徴部と、を備え、第1のハンドル部分、第1のシャフト部分、及び複数の横方向に延在する雄嵌合特徴部は共に、均質な材料連続体を画定する、第1の区分と、(ii)第1の区分と連結するように構成された第2の区分であって、(A)第2のハンドル部分と、(B)第2のハンドル部分から遠位に延在する第2のシャフト部分と、(C)第1の区分を第2の区分と連結するために複数の横方向に延在する雄嵌合特徴部を受容するように構成された複数の雌嵌合特徴部と、を備え、第2のハンドル部分、第2のシャフト部分、及び複数の雌嵌合特徴部は共に、均質な材料連続体を画定する、第2の区分と、を備える、ケーシングアセンブリと、を備える、装置。
IV.その他
本明細書に記載の教示、表現、実施形態、実施例などのうちのいずれか1つ又は2つ以上は、本明細書に記載の他の教示、表現、実施形態、実施例などのうちのいずれか1つ又は2つ以上と組み合わされてもよい。したがって、上記の教示、表現、実施形態、実施例などは、互いに対して独立して考慮されるべきではない。本明細書の教示を組み合わせることができる様々な好適な方法が、本明細書の教示を考慮することで当業者には容易に明らかとなるであろう。このような改変及び変形形態は、「特許請求の範囲」の範囲内に含まれるものとする。
本明細書の教示の少なくとも一部は、米国特許第7,794,475号、2010年9月14日発行、発明の名称「Surgical Staples Having Compressible or Crushable Members for Securing Tissue Therein and Stapling Instruments for Deploying the Same」(この開示内容は参照により本明細書に組み込まれる);米国特許出願第13/693,430号、2012年12月4日出願、発明の名称「Trans−Oral Circular Anvil Introduction System with Dilation Feature」(この開示内容は参照により本明細書に組み込まれる);米国特許出願第13/688,951号、2012年11月29日出願、発明の名称「Surgical Staple with Integral Pledget for Tip Deflection」(この開示内容は参照により本明細書に組み込まれる);米国特許出願第13/706,827号、2012年12月6日出願、発明の名称「Surgical Stapler with Varying Staple Widths along Different Circumferences」(この開示内容は参照により本明細書に組み込まれる);米国特許出願第13/688,992号、2012年11月29日出願、発明の名称「Pivoting Anvil for Surgical Circular Stapler」(この開示内容は参照により本明細書に組み込まれる);米国特許出願第13/693,455号、2012年12月4日出願、発明の名称「Circular Anvil Introduction System with Alignment Feature」(この開示内容は参照により本明細書に組み込まれる);米国特許出願第13/716,313号、2012年12月17日出願、発明の名称「Circular Stapler with Selectable Motorized and Manual Control,Including a Control Ring」(この開示内容は参照により本明細書に組み込まれる);米国特許出願第13/716,318号、2012年12月17日出願、発明の名称「Motor Driven Rotary Input Circular Stapler with Modular End Effector」(この開示内容は参照により本明細書に組み込まれる);及び/又は米国特許出願第13/176,323号、2012年12月17日出願、発明の名称「Motor Driven Rotary Input Circular Stapler with Lockable Flexible Shaft」(この開示内容は参照により本明細書に組み込まれる)のうちの1つ又は2つ以上の教示と容易に組み合わせることができる。このような教示を組み合わせることができる種々の好適な方法が当業者に明らかになるであろう。
本明細書に参照により組み込まれると言及されるいかなる特許、公報、又は他の開示内容も、全体的に又は部分的に、組み込まれる内容が現行の定義、見解、又は本開示に記載される他の開示内容とあくまで矛盾しない範囲でのみ本明細書に組み込まれると理解されるべきである。それ自体、また必要な範囲で、本明細書に明瞭に記載された開示内容は、参照により本明細書に組み込まれるあらゆる矛盾する記載に優先するものとする。現行の定義、見解、又は本明細書に記載されたその他の開示内容と矛盾する任意の内容、又はそれらの部分は本明細書に参照により組み込まれるものとするが、参照内容と現行の開示内容との間に矛盾が生じない範囲においてのみ、参照されるものとする。
上記のデバイスの変形例は、医療専門家により行われる従来の医療処置及び手術における用途のみではなく、ロボット支援された医療処置及び手術における用途をも有することができる。単なる例として、本明細書の様々な教示は、ロボット外科用システム、例えばIntuitive Surgical,Inc.(Sunnyvale,California)によるDAVINCI(商標)システムなどに容易に組み込むことができる。
上述の変形例は、1回の使用後に廃棄するように設計することができ、又はそれらは、複数回使用するように設計することができる。変形例は、いずれか又は両方の場合においても、少なくとも1回の使用後に再利用のために再調整され得る。再調整は、デバイスの分解工程、それに続く特定の部品の洗浄又は交換工程、及びその後の再組み立て工程の、任意の組み合わせを含み得る。特に、デバイスのいくつかの変形例は分解することができ、また、デバイスの任意の数の特定の部分若しくは部品を、任意の組み合わせで選択的に交換又は取り外してもよい。特定の部品の洗浄及び/又は交換の際、デバイスの一部の変形例は、再調整用の施設で、又は処置の直前にオペレータのいずれかによって、その後の使用のために再組み立てされてもよい。当業者であれば、デバイスの再調整において、分解、洗浄/交換、及び再組み立てのための様々な技術を利用することができることを理解するであろう。こうした技術の使用、及び結果として得られる再調整されたデバイスは、全て本出願の範囲内にある。
単なる例として、本明細書に記載される変形例は、処置前及び/又は処置後に滅菌されてもよい。1つの滅菌技術では、デバイスをプラスチック製又はTYVEK製のバックなど、閉鎖及び封止された容器に入れる。次いで、容器及びデバイスを、γ線、X線、又は高エネルギー電子線などの、容器を透過し得る放射線場に置いてもよい。放射線は、デバイス上及び容器内の細菌を死滅させ得る。次に、滅菌されたデバイスを、後の使用のために、滅菌容器内に保管してもよい。β線若しくはγ線、エチレンオキシド、又は水蒸気が挙げられるがこれらに限定されない、当該技術分野で既知の任意の他の技術を用いて、デバイスを滅菌してもよい。
以上、本発明の様々な実施形態を示し、記載したが、当業者による適切な改変により、本発明の範囲から逸脱することなく、本明細書に記載の方法及びシステムの更なる適合化を実現することができる。そのような可能な改変のうちのいくつかについて述べたが、他の改変も当業者には明らかとなるであろう。例えば、上記の実施例、実施形態、形状、材料、寸法、比率、工程などは例示的なものであって、必須のものではない。したがって、本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲の観点から考慮されるべきものであり、本明細書及び図面において図示され、説明された構造及び動作の細部に限定されないものとして、理解されたい。
〔実施の態様〕
(1) 装置であって、
(a)環状配列のステープル成形ポケットを画定するアンビルと、
(b)前記アンビルと選択的に連結し、前記アンビルを遠位位置と近位位置との間で作動させるように構成されたトロカールを備える閉鎖アセンブリと、
(c)発射アセンブリであって、
(i)ステープルドライバと、
(ii)環状配列のステープルであって、前記ステープルドライバは、前記アンビルが前記近位位置にあるときに前記環状配列のステープルを前記環状配列のステープル成形ポケットに対して駆動するために未発射位置と発射位置との間で作動するように動作可能である、環状配列のステープルと、を備える、発射アセンブリと、
(d)前記閉鎖アセンブリ及び前記発射アセンブリの少なくとも一部分を摺動可能に収容するケーシングアセンブリであって、
(i)第1の区分であって、
(A)第1のハンドル部分と、
(B)前記ハンドル部分から遠位に延在する第1のシャフト部分と、
(C)前記シャフト部分から遠位に延在する管状ケーシングであって、前記ステープルドライバを摺動可能に収容する、管状ケーシングと、を備え、
前記第1のハンドル部分、前記第1のシャフト部分、及び前記管状ケーシングの長さに沿って均質な材料連続体を画定する、第1の区分と、
(ii)第2の区分であって、
(A)前記第1のハンドル部分と横方向に連結された第2のハンドル部分と、
(B)前記第2のハンドル部分から遠位に延在する第2のシャフト部分であって、前記第1のシャフト部分と横方向に連結された、第2のシャフト部分と、を備え、
前記第2のハンドル部分及び前記第2のシャフト部分の長さに沿って均質な材料連続体を画定する、第2の区分と、を備える、ケーシングアセンブリと、を備える、装置。
(2) 前記閉鎖アセンブリは、前記アンビルが前記トロカールに連結されたときに、前記エンドエフェクタと前記アンビルとの間の間隙距離を決定するように構成された間隙表示器アセンブリを更に備え、前記間隙表示器アセンブリは、前記第1のハンドル部分及び前記第2のハンドル部分内に収容された表示器アームを備え、前記第1のハンドル部分及び前記第2のハンドル部分は、前記表示器アームを表示するように構成された表示窓を協働的に画定する、実施態様1に記載の装置。
(3) 前記第1のシャフト部分及び前記第2のシャフト部分は、予め形成された屈曲領域を各々画定する、実施態様1に記載の装置。
(4) 前記閉鎖システムは、前記予め形成された屈曲領域内に摺動可能に収容されたバンド部分を更に備える、実施態様1に記載の装置。
(5) 前記第1のシャフト部分は、第1のプラットフォームと、前記第1のプラットフォームから延在する第1の複数の横方向位置合わせリブと、を備え、前記第2のシャフト部分は、第2のプラットフォームと、前記第2のプラットフォームから延在する第2の複数の横方向位置合わせリブと、を備え、前記第1のプラットフォーム及び前記第2のプラットフォームは、前記バンド部分を摺動可能に支持するように構成されており、前記第1の複数の位置合わせリブ及び前記第2の複数の位置合わせリブは、前記ケーシングアセンブリ内の前記バンド部分を横方向に位置合わせするように寸法決めされている、実施態様4に記載の装置。
(6) 前記第1の区分は、複数の横断方向に延在する位置合わせロッドを備え、前記第2の区分は、複数の連結ボアを備え、前記第1の区分及び前記第2の区分は、前記横断方向に延在する位置合わせロッド及び前記複数の連結ボアを介して互いに連結するように構成されている、実施態様1に記載の装置。
(7) 前記発射アセンブリは、トリガを備え、前記第1の区分は、横断方向に延在する回動ボスを備え、前記トリガは、前記横断方向に延在する回動ボスを介して前記ケーシングアセンブリに回動可能に連結されている、実施態様1に記載の装置。
(8) 前記閉鎖アセンブリは、前記トロカールを作動させるように構成された回転可能なノブを備える、実施態様1に記載の装置。
(9) 前記第1の区分及び前記第2の区分は、近位開口部を協働的に画定し、前記回転可能なノブは、前記近位開口部を介して前記ケーシングアセンブリに回転可能に連結されている、実施態様8に記載の装置。
(10) 前記発射アセンブリは、前記ステープルドライバに連結されたナイフ部材を備える、実施態様1に記載の装置。
(11) 前記アンビルは、近位に向けられたシャンクを備え、前記トロカールは、前記近位に向けられたシャンクとのスナップ嵌めによって前記アンビルと選択的に連結するように構成されている、実施態様1に記載の装置。
(12) 前記第2のシャフト部分は、前記管状ケーシング内に嵌合するように構成された内部スリーブを備える、実施態様1に記載の装置。
(13) 前記第2のシャフト部分は、肩部を備え、前記管状ケーシングは、近位に向けられた表面を備え、前記肩部は、前記第1の区分及び前記第2の区分が連結されるとき、前記近位に向けられた表面に当接するように構成されている、実施態様12に記載の装置。
(14) 前記管状ケーシングは、継ぎ目のない接続点で前記第1のシャフト部分と接続されている、実施態様1に記載の装置。
(15) 装置であって、
(a)環状配列のステープル成形ポケットを画定するアンビルと、
(b)トロカール及びバンド部分を備える閉鎖アセンブリであって、前記トロカールは、前記アンビルと選択的に連結し、前記アンビルを遠位位置と近位位置との間で作動させるように構成されている、閉鎖アセンブリと、
(c)発射アセンブリであって、
(i)ステープルドライバと、
(ii)環状配列のステープルであって、前記ステープルドライバは、前記アンビルが前記近位位置にあるときに前記環状配列のステープルを前記環状配列のステープル成形ポケットに対して駆動するために、未発射位置と発射位置との間で作動するように動作可能である、環状配列のステープルと、を備える、発射アセンブリと、
(d)前記閉鎖アセンブリ及び前記発射アセンブリの少なくとも一部分を摺動可能に収容するケーシングアセンブリであって、
(i)第1の区分であって、
(A)第1のハンドル部分と、
(B)前記ハンドル部分から遠位に延在する第1のシャフト部分であって、第1の棚部材と、前記第1の棚部材から延在する第1の複数の横方向位置合わせリブと、を備える、第1のシャフト部分と、を備え、
前記第1のハンドル部分及び前記第1のシャフト部分の長さに沿って延在する均質な材料連続体を画定する、第1の区分と、
(ii)第2の区分であって、
(A)第2のハンドル部分と、
(B)前記第2のハンドル部分から遠位に延在する第2のシャフト部分であって、第2の棚部材と、前記第2の棚部材から延在する第2の複数の横方向位置合わせリブと、を備える、第2のシャフト部分と、を備え、
前記第2のハンドル部分及び前記第2のシャフト部分の長さに沿って延在する均質な材料連続体を画定する、第2の区分と、を備え、
前記第1及び第2の棚部材は、前記閉鎖アセンブリの前記バンド部分を摺動可能に支持するように構成されており、前記第1及び第2の複数の横方向位置合わせリブは、前記ケーシングアセンブリに対して前記閉鎖アセンブリの前記バンド部分を横方向に位置合わせするように構成されている、ケーシングアセンブリと、を備える、装置。
(16) 前記第1及び第2のシャフト部分は、予め形成された屈曲部分を画定する、実施態様15に記載の装置。
(17) 前記バンド部分は、前記トロカールに一体的に接続されている、実施態様15に記載の装置。
(18) 前記第1の区分は、前記ステープルドライバを摺動可能に収容する管状ケーシングを更に含む、実施態様15に記載の装置。
(19) 前記発射アセンブリは、前記ステープルドライバに固定されたナイフ部材を更に備える、実施態様18に記載の装置。
(20) 装置であって、
(a)環状配列のステープル成形ポケットを画定するアンビルと、
(b)前記アンビルと選択的に連結し、前記アンビルを遠位位置と近位位置との間で作動させるように構成されたトロカールを備える閉鎖アセンブリと、
(c)発射アセンブリであって、
(i)ステープルドライバと、
(ii)環状配列のステープルであって、前記ステープルドライバは、前記アンビルが前記近位位置にあるときに前記環状配列のステープルを前記環状配列のステープル成形ポケットに対して駆動するために、未発射位置と発射位置との間で作動するように動作可能である、環状配列のステープルと、を備える、発射アセンブリと、
(d)前記閉鎖アセンブリ及び前記発射アセンブリの少なくとも一部分を摺動可能に収容するケーシングアセンブリであって、
(i)第1の区分であって、
(A)第1のハンドル部分と、
(B)前記ハンドル部分から遠位に延在する第1のシャフト部分と、
(C)複数の横方向に延在する雄嵌合特徴部と、を備え、
前記第1のハンドル部分、前記第1のシャフト部分、及び前記複数の横方向に延在する雄嵌合特徴部は共に、均質な材料連続体を画定する、第1の区分と、
(ii)第1の区分と連結するように構成された第2の区分であって、
(A)第2のハンドル部分と、
(B)前記第2のハンドル部分から遠位に延在する第2のシャフト部分と、
(C)前記第1の区分を前記第2の区分と連結するために、前記複数の横方向に延在する雄嵌合特徴部を受容するように構成された複数の雌嵌合特徴部と、を備え、
前記第2のハンドル部分、前記第2のシャフト部分、及び前記複数の雌嵌合特徴部は共に、均質な材料連続体を画定する、第2の区分と、を備える、ケーシングアセンブリと、を備える、装置。

Claims (20)

  1. 装置であって、
    (a)環状配列のステープル成形ポケットを画定するアンビルと、
    (b)前記アンビルと選択的に連結し、前記アンビルを遠位位置と近位位置との間で作動させるように構成されたトロカールを備える閉鎖アセンブリと、
    (c)発射アセンブリであって、
    (i)ステープルドライバと、
    (ii)環状配列のステープルであって、前記ステープルドライバは、前記アンビルが前記近位位置にあるときに前記環状配列のステープルを前記環状配列のステープル成形ポケットに対して駆動するために未発射位置と発射位置との間で作動するように動作可能である、環状配列のステープルと、を備える、発射アセンブリと、
    (d)前記閉鎖アセンブリ及び前記発射アセンブリの少なくとも一部分を摺動可能に収容するケーシングアセンブリであって、
    (i)第1の区分であって、
    (A)第1のハンドル部分と、
    (B)前記ハンドル部分から遠位に延在する第1のシャフト部分と、
    (C)前記シャフト部分から遠位に延在する管状ケーシングであって、前記ステープルドライバを摺動可能に収容する、管状ケーシングと、を備え、
    前記第1のハンドル部分、前記第1のシャフト部分、及び前記管状ケーシングの長さに沿って均質な材料連続体を画定する、第1の区分と、
    (ii)第2の区分であって、
    (A)前記第1のハンドル部分と横方向に連結された第2のハンドル部分と、
    (B)前記第2のハンドル部分から遠位に延在する第2のシャフト部分であって、前記第1のシャフト部分と横方向に連結された、第2のシャフト部分と、を備え、
    前記第2のハンドル部分及び前記第2のシャフト部分の長さに沿って均質な材料連続体を画定する、第2の区分と、を備える、ケーシングアセンブリと、を備える、装置。
  2. 前記閉鎖アセンブリは、前記アンビルが前記トロカールに連結されたときに、前記エンドエフェクタと前記アンビルとの間の間隙距離を決定するように構成された間隙表示器アセンブリを更に備え、前記間隙表示器アセンブリは、前記第1のハンドル部分及び前記第2のハンドル部分内に収容された表示器アームを備え、前記第1のハンドル部分及び前記第2のハンドル部分は、前記表示器アームを表示するように構成された表示窓を協働的に画定する、請求項1に記載の装置。
  3. 前記第1のシャフト部分及び前記第2のシャフト部分は、予め形成された屈曲領域を各々画定する、請求項1に記載の装置。
  4. 前記閉鎖システムは、前記予め形成された屈曲領域内に摺動可能に収容されたバンド部分を更に備える、請求項1に記載の装置。
  5. 前記第1のシャフト部分は、第1のプラットフォームと、前記第1のプラットフォームから延在する第1の複数の横方向位置合わせリブと、を備え、前記第2のシャフト部分は、第2のプラットフォームと、前記第2のプラットフォームから延在する第2の複数の横方向位置合わせリブと、を備え、前記第1のプラットフォーム及び前記第2のプラットフォームは、前記バンド部分を摺動可能に支持するように構成されており、前記第1の複数の位置合わせリブ及び前記第2の複数の位置合わせリブは、前記ケーシングアセンブリ内の前記バンド部分を横方向に位置合わせするように寸法決めされている、請求項4に記載の装置。
  6. 前記第1の区分は、複数の横断方向に延在する位置合わせロッドを備え、前記第2の区分は、複数の連結ボアを備え、前記第1の区分及び前記第2の区分は、前記横断方向に延在する位置合わせロッド及び前記複数の連結ボアを介して互いに連結するように構成されている、請求項1に記載の装置。
  7. 前記発射アセンブリは、トリガを備え、前記第1の区分は、横断方向に延在する回動ボスを備え、前記トリガは、前記横断方向に延在する回動ボスを介して前記ケーシングアセンブリに回動可能に連結されている、請求項1に記載の装置。
  8. 前記閉鎖アセンブリは、前記トロカールを作動させるように構成された回転可能なノブを備える、請求項1に記載の装置。
  9. 前記第1の区分及び前記第2の区分は、近位開口部を協働的に画定し、前記回転可能なノブは、前記近位開口部を介して前記ケーシングアセンブリに回転可能に連結されている、請求項8に記載の装置。
  10. 前記発射アセンブリは、前記ステープルドライバに連結されたナイフ部材を備える、請求項1に記載の装置。
  11. 前記アンビルは、近位に向けられたシャンクを備え、前記トロカールは、前記近位に向けられたシャンクとのスナップ嵌めによって前記アンビルと選択的に連結するように構成されている、請求項1に記載の装置。
  12. 前記第2のシャフト部分は、前記管状ケーシング内に嵌合するように構成された内部スリーブを備える、請求項1に記載の装置。
  13. 前記第2のシャフト部分は、肩部を備え、前記管状ケーシングは、近位に向けられた表面を備え、前記肩部は、前記第1の区分及び前記第2の区分が連結されるとき、前記近位に向けられた表面に当接するように構成されている、請求項12に記載の装置。
  14. 前記管状ケーシングは、継ぎ目のない接続点で前記第1のシャフト部分と接続されている、請求項1に記載の装置。
  15. 装置であって、
    (a)環状配列のステープル成形ポケットを画定するアンビルと、
    (b)トロカール及びバンド部分を備える閉鎖アセンブリであって、前記トロカールは、前記アンビルと選択的に連結し、前記アンビルを遠位位置と近位位置との間で作動させるように構成されている、閉鎖アセンブリと、
    (c)発射アセンブリであって、
    (i)ステープルドライバと、
    (ii)環状配列のステープルであって、前記ステープルドライバは、前記アンビルが前記近位位置にあるときに前記環状配列のステープルを前記環状配列のステープル成形ポケットに対して駆動するために、未発射位置と発射位置との間で作動するように動作可能である、環状配列のステープルと、を備える、発射アセンブリと、
    (d)前記閉鎖アセンブリ及び前記発射アセンブリの少なくとも一部分を摺動可能に収容するケーシングアセンブリであって、
    (i)第1の区分であって、
    (A)第1のハンドル部分と、
    (B)前記ハンドル部分から遠位に延在する第1のシャフト部分であって、第1の棚部材と、前記第1の棚部材から延在する第1の複数の横方向位置合わせリブと、を備える、第1のシャフト部分と、を備え、
    前記第1のハンドル部分及び前記第1のシャフト部分の長さに沿って延在する均質な材料連続体を画定する、第1の区分と、
    (ii)第2の区分であって、
    (A)第2のハンドル部分と、
    (B)前記第2のハンドル部分から遠位に延在する第2のシャフト部分であって、第2の棚部材と、前記第2の棚部材から延在する第2の複数の横方向位置合わせリブと、を備える、第2のシャフト部分と、を備え、
    前記第2のハンドル部分及び前記第2のシャフト部分の長さに沿って延在する均質な材料連続体を画定する、第2の区分と、を備え、
    前記第1及び第2の棚部材は、前記閉鎖アセンブリの前記バンド部分を摺動可能に支持するように構成されており、前記第1及び第2の複数の横方向位置合わせリブは、前記ケーシングアセンブリに対して前記閉鎖アセンブリの前記バンド部分を横方向に位置合わせするように構成されている、ケーシングアセンブリと、を備える、装置。
  16. 前記第1及び第2のシャフト部分は、予め形成された屈曲部分を画定する、請求項15に記載の装置。
  17. 前記バンド部分は、前記トロカールに一体的に接続されている、請求項15に記載の装置。
  18. 前記第1の区分は、前記ステープルドライバを摺動可能に収容する管状ケーシングを更に含む、請求項15に記載の装置。
  19. 前記発射アセンブリは、前記ステープルドライバに固定されたナイフ部材を更に備える、請求項18に記載の装置。
  20. 装置であって、
    (a)環状配列のステープル成形ポケットを画定するアンビルと、
    (b)前記アンビルと選択的に連結し、前記アンビルを遠位位置と近位位置との間で作動させるように構成されたトロカールを備える閉鎖アセンブリと、
    (c)発射アセンブリであって、
    (i)ステープルドライバと、
    (ii)環状配列のステープルであって、前記ステープルドライバは、前記アンビルが前記近位位置にあるときに前記環状配列のステープルを前記環状配列のステープル成形ポケットに対して駆動するために、未発射位置と発射位置との間で作動するように動作可能である、環状配列のステープルと、を備える、発射アセンブリと、
    (d)前記閉鎖アセンブリ及び前記発射アセンブリの少なくとも一部分を摺動可能に収容するケーシングアセンブリであって、
    (i)第1の区分であって、
    (A)第1のハンドル部分と、
    (B)前記ハンドル部分から遠位に延在する第1のシャフト部分と、
    (C)複数の横方向に延在する雄嵌合特徴部と、を備え、
    前記第1のハンドル部分、前記第1のシャフト部分、及び前記複数の横方向に延在する雄嵌合特徴部は共に、均質な材料連続体を画定する、第1の区分と、
    (ii)第1の区分と連結するように構成された第2の区分であって、
    (A)第2のハンドル部分と、
    (B)前記第2のハンドル部分から遠位に延在する第2のシャフト部分と、
    (C)前記第1の区分を前記第2の区分と連結するために、前記複数の横方向に延在する雄嵌合特徴部を受容するように構成された複数の雌嵌合特徴部と、を備え、
    前記第2のハンドル部分、前記第2のシャフト部分、及び前記複数の雌嵌合特徴部は共に、均質な材料連続体を画定する、第2の区分と、を備える、ケーシングアセンブリと、を備える、装置。
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