JP7427680B2 - 円形外科用ステープラのバック駆動を防止するためのラッチ - Google Patents

円形外科用ステープラのバック駆動を防止するためのラッチ Download PDF

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Description

一部の外科手術(例えば、大腸外科手術、肥満外科手術、胸部外科手術など)において、患者の消化管の一部分(例えば、胃腸管及び/又は食道など)は、望ましくない組織を除去するために又はその他の理由によって、切除される場合がある。組織を取り除いた後、端々吻合により、消化管の残りの部位を相互に結合することができる。端々吻合により、吻合部位から、いかなる種類の漏れを生じることもなく、消化管の1つの部位から消化管の他の部位へと実質的に遮るもののない流路を与えることができる。
端々吻合を提供するために用いられ得る器具の1つの例として、円形ステープラがある。いくつかのかかるステープラは、組織の層を挟み、挟んだ組織の層を切断し、かつ挟んだ組織の層を貫通してステープルを打ち込み、組織の層を切断した端部の近傍で組織を実質的に相互に封止して、解剖学的管腔の切断された2つの端部を接合するように動作可能である。円形ステープラは、組織を切断し、かつ実質的に同時にその組織を封止するように構成することができる。例えば、円形ステープラは、吻合においてステープルの環状配列に対して内側である余分な組織を切断して、吻合で接合される解剖学的管腔部間の実質的に滑らかな移行を提供し得る。円形ステープラは、観血手術において、又は内視鏡手術において用いられ得る。いくつかの例では、円形ステープラの一部を、患者の身体に元々ある開口部を通して挿入する。
円形ステープラの例は、1993年4月27日に発行された米国特許第5,205,459号、発明の名称「Surgical Anastomosis Stapling Instrument」;1993年12月21日に発行された米国特許第5,271,544号、発明の名称「Surgical Anastomosis Stapling Instrument」;1994年1月4日に発行された米国特許第5,275,322号、発明の名称「Surgical Anastomosis Stapling Instrument」;1994年2月15日に発行された米国特許第5,285,945号、発明の名称「Surgical Anastomosis Stapling Instrument」;1994年3月8日に発行された米国特許第5,292,053号、発明の名称「Surgical Anastomosis Stapling Instrument」;1994年8月2日に発行された米国特許第5,333,773号、発明の名称「Surgical Anastomosis Stapling Instrument」;1994年9月27日に発行された米国特許第5,350,104号、発明の名称「Surgical Anastomosis Stapling Instrument」;及び1996年7月9日に発行された米国特許第5,533,661号、発明の名称「Surgical Anastomosis Stapling Instrument」;及び2014年12月16日に発行された米国特許第8,910,847号、発明の名称「Low Cost Anvil Assembly for a Circular Stapler」に記載されている。上に引用した米国特許の各々の開示内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
様々な種類の外科用ステープル留め器具及び関連構成要素が作製され使用されてきたが、本発明者ら以前には、添付の特許請求の範囲に記載されている発明を誰も作製又は使用したことがないものと考えられる。
本明細書は、本技術を具体的に指摘し、かつ明確にこの技術を特許請求する、特許請求の範囲により完結するが、本技術は、以下のある特定の実施例の説明を添付図面と併せ読むことでよりよく理解されるものと考えられ、図面において同様の参照符号は同じ要素を特定する。
例示的な外科用円形ステープル留め器具の側立面図を示す。 図1の外科用器具の例示的なアンビルの斜視図を示す。 図2のアンビルの分解側立面図を示す。 図1の外科用器具のステープル留めヘッドアセンブリの斜視図を示す。 図5のステープル留めヘッドアセンブリの分解斜視図を示す。 図1の外科用器具の例示的な閉鎖システムの斜視図を示す。 図1の閉鎖システムの分解斜視図を示す。 表示窓及び表示レバーを示す、図1の外科用器具の例示的なインジケータアセンブリの拡大部分斜視図を示す。 例示的な表示バー及び例示的な対応するステープルを描いた図を示す、図10の表示窓の線図を示す。 アンビルが組織の第1の管状部分内にあり、ステープル留めヘッドアセンブリが組織の第2の管状部分内にある、第1の開放位置にある図2のアンビルを示す、図5のステープル留めヘッドアセンブリの拡大長手方向断面図を示す。 アンビルが組織の第1の管状部分内にあり、ステープル留めヘッドアセンブリが組織の第2の管状部分内にある、閉鎖位置にある図2のアンビルを示す、図5のステープル留めヘッドアセンブリの拡大長手方向断面図を示す。 余分な組織が切断されて、組織の第1の管状部分及び組織の第2の管状部分が一緒にステープル留めされるように、例示的なステープルドライバ及びブレードが発射位置にある、閉鎖位置にある図2のアンビルを示す、図5のステープル留めヘッドアセンブリの拡大長手方向断面図を示す。 組織の第1の管状部分及び組織の第2の管状部分が取り付けられている、第2の開放位置にある図2のアンビルを示す、図5のステープル留めヘッドアセンブリの拡大長手方向断面図を示す。 図5のステープル留めヘッドアセンブリ及び図2のアンビルが取り外された後の、完了した端々吻合を残している、第1の管状部分及び第2の管状部分の拡大長手方向断面図を示す。 図2のアンビルに対して形成された例示的なステープルの拡大部分断面図を示す。 未発射位置にあるトリガ、及びロック位置にあるロックアウト機構を示す、本体の一部を取り除いた、図1の外科用器具の例示的なアクチュエータハンドルアセンブリの拡大側面図を示す。 発射位置にあるトリガ、及びロック解除位置にあるロックアウト機構を示す、図12Aのアクチュエータハンドルアセンブリの拡大側立面図を示す。 未発射位置にあるトリガ、及びラッチ解除位置にあるトロカールラッチアセンブリを示す、図1の外科用器具に容易に組み込まれ得る、代替的なアクチュエータハンドルアセンブリの断面側面図を示す。 発射位置にあるトリガ、及びラッチ位置にあるトロカールラッチアセンブリを示す、図13Aのアクチュエータハンドルアセンブリの断面側面図を示す。 図1の外科用器具に容易に組み込まれ得る代替的なアクチュエータハンドルアセンブリの断面側面図を示し、トロカールアクチュエータは、図10Aに示す第1の開放位置にあるアンビルと関連付けられた位置にあり、ラッチアセンブリはロック位置にある。 図14Aのアクチュエータハンドルアセンブリの断面側面図を示し、トロカールアクチュエータは、図10Bに示す閉鎖位置にあるアンビルと関連付けられた位置にあり、図14Aのラッチアセンブリはロック位置にある。 図14Aのアクチュエータハンドルアセンブリの断面側面図を示し、トロカールアクチュエータは、図10Dに示す第2の開放位置にあるアンビルと関連付けられた位置にあり、図14Aのラッチアセンブリはロック解除位置にある。 図5のステープル留めヘッドアセンブリに取り付けられた代替的なシャフトアセンブリの断面側面図を示し、閉鎖位置にある図2のアンビルを示し、アンビルは組織の第1の管状部分内にあり、ステープル留めヘッドアセンブリは組織の第2の管状部分内にあり、ステープル留めヘッドアセンブリは未発射位置にあり、ラッチアセンブリはロック解除位置にある。 図5のステープル留めヘッドアセンブリに取り付けられた図15Aのシャフトアセンブリの断面側面図を示し、閉鎖位置にある図2のアンビルを示し、例示的なステープルドライバ及びブレードは、組織の第1の管状部分及び組織の第2の管状部分が一緒にステープル留めされ、余分な組織が切断され、ラッチアセンブリがロック位置にあるような発射位置にある。 ロックアウト機構がロック位置にあり、ラッチ機構がラッチ解除位置にある、図1の外科用器具に容易に組み込まれ得る、代替的なアクチュエータハンドルアセンブリの一部分の断面側面図を示す。 ロックアウト機構がロック解除位置にあり、ラッチ機構がラッチ位置にある、図16Aのアクチュエータハンドルアセンブリの一部分の断面側面図を示す。 カム機構が近位位置にある、図16Aの線17A-17Aに沿って取られた断面図を示す。 図17Aのカム機構が遠位位置にある、図16Bの線17B-17Bに沿って取られた断面図を示す。 ねじりバネがトロカールアクチュエータの周囲のロック解除位置にある、図16Aの線18A-18Aに沿って取られた断面図を示す。 図18Aのねじりバネが図18Aのトロカールアクチュエータの周囲のロック位置にある、図16Bの線18B-18Bに沿って取られた断面図を示す。 図1の外科用器具に容易に組み込まれ得る代替的なアクチュエータハンドルアセンブリの一部分の側面図を示す。 図19の線20-20に沿って取られた、図19のアクチュエータハンドルアセンブリの断面図を示す。 図1の外科用器具に容易に組み込まれ得る代替的なアクチュエータハンドルアセンブリの断面図を示し、ロックアウト機構は、ロック角度位置で本体と枢動可能に連結され、ロックバーを有するトロカールラッチアセンブリは、遠位ラッチ解除位置にある。 図21Aのアクチュエータハンドルアセンブリの断面図を示し、ロックアウト機構は、ロック解除角度位置で本体と枢動可能に連結され、トロカールラッチアセンブリのロックバーは、近位ラッチ位置にある。 図21Aのアクチュエータハンドルアセンブリの調節ノブの立面側面図を示す。
図面は、いかなる方法でも限定することを意図しておらず、本技術の様々な実施形態は、図面に必ずしも描写されていないものを含め、その他の様々な方法で実施し得ることが企図される。本明細書に組み込まれ、本明細書の一部をなす添付図面は、本技術のいくつかの態様を例示しており、その説明と共に本技術の原理を説明するものであるが、本技術は、示される厳密な配置に限定されないことが理解される。
本技術の特定の実施例の以下の説明は、その範囲を限定する目的で用いられるべきではない。本技術の他の実施例、特徴、態様、実施形態、及び利点は、実例として、本技術を実施する上で想到される最良の態様の1つである以下の説明により、当業者には明らかとなるであろう。理解されるように、本明細書に記載される技術は、いずれもその技術から逸脱することなく、その他の異なる、かつ明らかな態様が可能である。したがって、図面及び説明は、限定的な性質のものではなく、例示的な性質のものと見なされるべきである。
I.例示的な円形ステープル留め外科用器具の概要
図1~図12Bは、ステープル留めヘッドアセンブリ(200)、シャフトアセンブリ(60)、及びアクチュエータハンドルアセンブリ(70)を有する例示的な外科用円形ステープル留め器具(10)を示し、これらの各々については、以下により詳細に説明する。シャフトアセンブリ(60)は、アクチュエータハンドルアセンブリ(70)から遠位方向に延在し、ステープル留めヘッドアセンブリ(200)は、シャフトアセンブリ(60)の遠位端に連結している。端的には、アクチュエータハンドルアセンブリ(70)は、ステープル留めヘッドアセンブリ(200)のステープルドライバ部材(250)を作動させて、ステープル留めヘッドアセンブリ(200)から複数のステープル(66)を駆動するように動作可能である。ステープル(66)は曲げられて、器具(10)の遠位端に選択的に取り付けられるアンビル(40)によって完成したステープルを形成する。したがって、器具(10)を利用して、図10A~図10Eに示されるように、組織(2)をステープル留めすることができる。
本実施例では、器具(10)は閉鎖システム及び発射システムを備える。以下により詳細に記載されるように、閉鎖システム及びアンビル(40)は、アンビル(40)とステープル留めヘッドアセンブリ(200)との間に組織をクランプするように動作可能である。また、以下により詳細に記載されるように、発射システム及びアンビル(40)は、アンビル(40)とステープル留めヘッドアセンブリ(200)との間にクランプされた組織を切断してステープル留めするように動作可能である。
閉鎖システムは、トロカール(230)、トロカールアクチュエータ(231)、接続バンド部分(235)、及び調節ノブ(98)を備える。トロカールアクチュエータ(231)は、接続バンド部分(235)を介してトロカール(230)に連結される。アンビル(40)は、トロカール(230)の遠位端に選択的に連結し得る。以下により詳細に記載されるように、調節ノブ(98)は、トロカール(230)をステープル留めヘッドアセンブリ(200)に対して長手方向に直動させ、これにより、アンビル(40)がトロカール(230)に適切に連結されたときに、アンビル(40)を直動させて、アンビル(40)とステープル留めヘッドアセンブリ(200)との間で組織を更にクランプするように動作可能である。
発射システムは、トリガ(74)、トリガ作動アセンブリ(84)、ドライバアクチュエータ(64)、及びステープルドライバ部材(250)を備える。ステープルドライバ部材(250)は、ステープルドライバ部材(250)が長手方向に作動されたときに、組織を切断するように構成されているナイフ部材(240)を含む。加えて、ステープルドライバ部材(250)を長手方向に作動させると、ステープルドライバ部材(250)がステープル(66)も遠位方向に駆動するように、ステープル(66)は、ステープルドライバ部材(250)の複数のステープルドライバに対して遠位に位置付けられている。それ故、トリガ(74)が作動され、トリガ作動アセンブリ(84)がドライバアクチュエータ(64)を介してステープルドライバ部材(250)を作動させたとき、ナイフ部材(240)及びステープルドライバ(252)は、組織(2)をほぼ同時に切断すると共に、ステープル留めヘッドアセンブリ(200)に対して遠位方向に組織内へとステープル(66)を駆動させる。次に、閉鎖システム及び発射システムの構成要素と機能性について、より詳細に説明する。
A.例示的なアンビル
アンビル(40)についての以後の考察では、「遠位」及び「近位」という用語(並びにそれらのバリエーション)は、アンビル(40)がトロカール(230)に好適に連結された場合のアンビル(40)の向きを指して用いられる。したがって、アンビル(40)の近位要素は、器具(10)の操作者により近い側にある一方で、アンビル(40)の遠位要素は、器具(10)の操作者により遠い側にある。
図2~図3に最もよく見られるように、本例のアンビル(40)は、ヘッド(48)及び近位シャフト(44)を備える。上記したように、かつ以下でより詳細に記載されるように、本例のアンビル(40)はトロカール(230)と選択的に連結することができ、連結されると、ステープル留めヘッドアセンブリ(200)に対するトロカール(230)の移動は、ステープル留めヘッドアセンブリ(200)に対してアンビル(40)も移動させる。
ヘッド(48)は、複数のステープル成形ポケット(52)を画定する近位表面(50)を含む。ステープル成形ポケット(52)は、同心状の2列の環状配列で配置される。一部の他の形態では、ステープル成形ポケット(52)は、同心状の3列以上の列の環状配列で配置される。ステープル成形ポケット(52)は、ステープルがステープル成形ポケット(52)内に駆動されるにつれてステープルを変形させるように構成されている。したがって、アンビル(40)が閉鎖位置にあり、ステープル(66)がステープル留めヘッドアセンブリ(200)からステープル成形ポケット(52)内に駆動されると、各ステープル成形ポケット(52)は、当該技術分野において既知のように、概ね「U」字のステープル(66)を「B」形状に変形させることができる。図2に最もよく見られるように、近位表面(50)は内縁部(54)で終端し、それによって近位シャフト(44)の周りを囲む環状凹部(56)の外側の境界線が画定される。
近位シャフト(44)は孔(46)を画定し、孔(46)内に位置付けられた一対の枢動ラッチ部材(30)を含む。図3に最もよく見られるように、各ラッチ部材(30)は、T字の遠位端(32)と、丸みのある近位端(34)と、近位端(34)に対して遠位に位置するラッチシェルフ(36)とを含む。T字の遠位端(32)が、ラッチ部材(30)を孔(46)内に固定する。ラッチ部材(30)は、近位端(34)が近位シャフト(44)の側壁を貫通して形成される横方向開口部(42)の近位端に位置付けられるように、孔(46)内に位置付けられる。このようにして横方向開口部(42)は、近位端(34)及びラッチシェルフ(36)が近位シャフト(44)によって画定される長手方向軸線から径方向外側に反ることができるようなクリアランスを提供する。しかしながら、ラッチ部材(30)は、近位端(34)とラッチシェルフ(36)とを径方向内側に、近位シャフト(44)によって画定される長手方向軸線に向かって弾性的に付勢するように構成されている。したがって、ラッチ部材(30)は、アンビル(40)をステープル留めヘッドアセンブリ(200)のトロカール(230)に選択的に固定することを可能にする保持クリップとして機能する。しかしながら、ラッチ部材(30)は、任意で設けられるものに過ぎないということが理解されるはずである。アンビル(40)は、他の任意の好適な構成要素、機構、又は技法を用いて、トロカール(230)に取り外し可能に固定され得る。
上記のものに加えて又はその代わりに、アンビル(40)は、米国特許第5,205,459号;米国特許第5,271,544号;米国特許第5,275,322号;米国特許第5,285,945号;米国特許第5,292,053号;米国特許第5,333,773号;米国特許第5,350,104号;米国特許第5,533,661号;米国特許第8,910,847号;及び/又は米国特許出願公開第2016/0374684号(これらの開示は、参照により本明細書に組み込まれる)の教示のうちの少なくとも一部に従って、更に構築され、かつ動作可能であってもよい。更に他の好適な構成については、本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかとなるであろう。
B.例示的なステープル留めヘッドアセンブリ
図4~図5に最もよく見られるように、本例のステープル留めヘッドアセンブリ(200)は、シャフトアセンブリ(60)の遠位端に結合されており、摺動可能なステープルドライバ部材(250)を収容する管状ケーシング(210)を備える。円筒状内側芯部材(212)が、管状ケーシング(210)内を遠位方向に延在している。管状ケーシング(210)は、管状ケーシング(210)がステープル留めヘッドアセンブリ(200)にとって機械的土台として機能するように、シャフトアセンブリ(60)の外側管状部材(62)にしっかりと固定されている。
トロカール(230)は、管状ケーシング(210)の内側芯部材(212)内に同軸的に位置付けられている。上記したように、及び以下により詳しく記載するように、トロカール(230)は、調節ノブ(98)がハンドルアセンブリ(70)の本体(72)に対して回転するのに応じて管状ケーシング(210)に対して遠位及び近位方向に直動するよう動作可能である。トロカール(230)は、シャフト(232)とヘッド(234)とを備える。ヘッド(234)は、尖形状の先端部(236)と、内側向きに延在する近位表面(238)とを含む。したがって、シャフト(232)は、ヘッド(234)のちょうど近位で外径が小さくなっていて、表面(238)が、シャフト(232)のその小さくなった外径部分とヘッド(234)の外径との間の移行部を提供する。本実施例では、先端部(236)が尖形状であるが、先端部(236)は鋭利ではない。したがって、先端部(236)は、組織との不注意な接触による組織への外傷を容易には引き起こさない。ヘッド(234)、及びシャフト(232)の遠位部分は、アンビル(40)の孔(46)に挿入されるように構成されている。近位表面(238)とラッチシェルフ(36)とは、アンビル(40)の近位シャフト(44)がトロカール(230)上に完全に着座した場合に、ラッチシェルフ(36)が近位表面(238)に係合するような、補完的な位置と構成とを有する。したがって、アンビル(40)は、ラッチ部材(30)とヘッド(234)との間のスナップ嵌めを介してトロカール(230)に固定することができる。それに加えて、又はその代わりに、トロカール(230)は、アンビル(40)をトロカール(230)の方へ引き付けることができる磁性部分(図示せず)を備えていてもよい。アンビル(40)及びトロカール(230)に対するなお更なる構成及び配置が、本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかとなるであろう。
ステープルドライバ部材(250)は、以下により詳しく説明するように、アクチュエータハンドルアセンブリ(70)のトリガ(74)の回転に応じて管状ケーシング(210)内で長手方向に作動するよう動作可能である。ステープルドライバ部材(250)は、ステープルドライバ(252)の遠位に向けられた2列の同心環状配列を含む。ステープルドライバ(252)は、上記のステープル成形ポケット(52)の配置に対応するように配置されている。図10A~図10Bに最もよく見られるように、各ステープルドライバ(252)は、対応するステープル(66)の下に位置する。ステープルドライバ(252)の配置は、上記のように、ステープル成形ポケット(52)の配置とちょうど同じように修正され得る。ステープルドライバ部材(250)はまた、管状ケーシング(210)の芯部材(212)を同軸的に受容するように構成されている孔(254)を画定する。スタッド(256)の環状配列が、孔(254)を取り囲む遠位に向けられた表面から遠位方向に突出している。
円筒状ナイフ部材(240)は、ステープルドライバ部材(250)内に、同軸的に位置付けられている。ナイフ部材(240)は、遠位に向けられた、鋭利な円形の刃先(242)を含む。ナイフ部材(240)は、ステープルドライバ(252)の内側の環状配列により画定される直径よりも小さい外径を、ナイフ部材(240)が画定するようにサイズ決めされている。ナイフ部材(240)はまた、管状ケーシング(210)の芯部材(212)を同軸的に受容するように構成されている開口部を画定する。ナイフ部材(240)に形成された開口部(246)の環状配列は、ステープルドライバ部材(250)のスタッド(256)の環状配列を補完するように構成され、ナイフ部材(240)は、スタッド(256)と開口部(346)とを介してステープルドライバ部材(250)にしっかりと固定されるようになっている。したがって、ステープル留めドライバ部材(250)が管状ケーシング(210)に対して作動されると、同様にナイフ部材(240)も作動される。ナイフ部材(240)とステープルドライバ部材(250)との間の他の好適な構造的関係については、本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかとなるであろう。
デッキ部材(220)が、管状ケーシング(210)に固定的に取り付けられている。デッキ部材(220)は、ステープル開口部(224)の同心の2列の環状配列を画定する遠位に向けられたデッキ表面(222)を含み、各ステープル開口部(224)は、ステープル(66)を収容するそれ自体のステープルポケット(226)を有する。ステープル開口部(224)及びステープルポケット(226)は、上記のステープルドライバ(252)及びステープル成形ポケット(52)の配置に対応するように配置されている。したがって、ステープルドライバ部材(250)が、トリガ(74)の回転に応じて管状ケーシング(210)に対して遠位方向に作動されると、各ステープルドライバ(252)は、対応するステープル(66)をそのステープルポケット(226)から、デッキ部材(220)の対応するステープル開口部(224)を介して駆動する。アンビル(40)が閉鎖位置にあるとき、ステープル(66)は、対応するステープル成形ポケット(52)の中へと駆動され、ステープル(66)の脚部(68)を曲げ、それによって、アンビル(40)とステープル留めヘッドアセンブリ(200)との間に位置する物質をステープル留めする。
ステープル開口部(224)の配置は、上記のように、ステープル成形ポケット(52)の配置とちょうど同じように修正され得る。また、ステープル留めヘッドアセンブリ(200)が作動される前に、ステープル(66)をステープル留めヘッドアセンブリ(200)内に収容するために、様々な構造及び技法が用いられ得るということも理解されたい。ステープルをステープル留めヘッドアセンブリ(200)内に収容するために用いられ得るかかる構造及び技法は、ステープル留めヘッドアセンブリ(200)が作動される前に、ステープルが、ステープル開口部(224)から誤って脱落するのを防ぎ得る。かかる構造及び技法が取り得る様々な好適な形態については、本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかとなるであろう。
図5に最もよく見られるように、デッキ部材(220)は、ナイフ部材(240)が画定する外径よりも、ちょうどわずかに大きい内径を画定する。かくしてデッキ部材(220)は、ナイフ部材(240)が遠位方向に、刃先(242)がデッキ表面(222)の遠位に位置する点まで移動するのを可能にするように構成されている。
上記のものに加えて又はその代わりに、ステープル留めヘッドアセンブリ(200)が、米国特許第5,205,459号;米国特許第5,271,544号;米国特許第5,275,322号;米国特許第5,285,945号;米国特許第5,292,053号;米国特許第5,333,773号;米国特許第5,350,104号;米国特許第5,533,661号;米国特許第8,910,847号;及び/又は米国特許出願公開第2016/0374684号(これらの開示は、参照により本明細書に組み込まれる)の教示の少なくとも一部に従って更に構築され、かつ動作可能であってもよい。更に他の好適な構成については、本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかとなるであろう。
C.代表的なシャフトアセンブリ
図10A~図10Dに示したように、ステープル留めヘッドアセンブリ(200)及びトロカール(230)は、シャフトアセンブリ(60)の遠位端に位置付けられている。本実施例のシャフトアセンブリ(60)は、外側管状部材(62)、ドライバアクチュエータ(64)、及び接続バンド部分(235)を備える。外側管状部材(62)は、ステープル留めヘッドアセンブリ(200)の管状ケーシング(210)に、かつアクチュエータハンドルアセンブリ(70)の本体(72)に連結され、それによって、外側管状部材の中で作動する構成要素に対して機械的な基盤を提供する。図7A~図7Bに見られるように、ドライバアクチュエータ(64)の近位端は、以下に説明するように、アクチュエータハンドルアセンブリ(70)のトリガ作動アセンブリ(84)に連結される。ドライバアクチュエータ(64)の遠位端は、トリガ(74)の回転でステープルドライバ部材(250)が長手方向に作動するように、ステープルドライバ部材(250)に連結される。図10A~図10Dに示したように、ドライバアクチュエータ(64)は、トロカール(230)に連結されたトロカールアクチュエータ(231)及び接続バンド部分(235)が、ドライバアクチュエータ(64)内で、かつドライバアクチュエータ(64)に対して、長手方向に作動できるように、開放した長手軸を有する管状部材を備える。本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかとなるように、ドライバアクチュエータ(64)内に他の構成要素を配設してもよい。
本実施例では、シャフトアセンブリ(60)は、予め形成された屈曲部を有するアクチュエータハンドルアセンブリ(70)から遠位方向に延在する。一部の形態では、予め形成された屈曲部は、患者の大腸内にステープル留めヘッドアセンブリ(200)を位置付けることを容易にするように構成されている。使用できる様々な好適な曲がり角度又は曲率半径が、本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかとなるであろう。上述のように、アクチュエータ(231)は、可撓性バンド部分(235)を介してトロカール(230)と連結される。可撓性バンド部分(235)は、予め形成された屈曲部の近位に位置するアクチュエータ(231)の遠位端から延在して、予め形成された屈曲部の遠位に位置するトロカール(230)と連結する。可撓性バンド部分(235)は、シャフトアセンブリ(60)の予め形成された屈曲部の長手方向輪郭に沿った直動の間に屈曲するように寸法決めされてもよい。かかる場合、トロカールアクチュエータ(231)は、アクチュエータハンドルアセンブリ(70)内に摺動可能に収容されてもよく、一方で、トロカール(230)は、管状ケーシング(210)内に摺動可能に収容される。可撓性バンド部分(235)は、本明細書の教示を考慮して当業者には明らかとなるように、ピン又は任意の他の好適な手段を介して、トロカール(230)及びアクチュエータ(231)の両方に接続され得る。
シャフトアセンブリ(60)は、米国特許第5,205,459号;米国特許第5,271,544号;米国特許第5,275,322号;米国特許第5,285,945号;米国特許第5,292,053号;米国特許第5,333,773号;米国特許第5,350,104号;米国特許第5,533,661号;米国特許第8,910,847号及び/又は米国特許第9,936,949号(これらの開示は、参照により本明細書に組み込まれ、及び/又は本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかとなるような他の構成に従って組み込まれる)の教示のうちの少なくとも一部に従って更に構築されてもよい。
D.例示的なアクチュエータハンドルアセンブリ
次に、図6~図8及び図12A~図12Bを参照すると、アクチュエータハンドルアセンブリ(70)は、本体(72)、トリガ(74)、ロックアウト機構(82)、トリガ作動アセンブリ(84)、及びトロカール作動アセンブリ(90)を備える。本実施例のトリガ(74)は、トリガ(74)が未発射位置(図12Aに図示)から発射済位置(図12Bに図示)に回転することで上述したドライバアクチュエータ(64)が作動するように、本体(72)に枢動可能に取り付けられ、トリガ作動アセンブリ(84)に連結される。バネ(78)は、本体(72)及びトリガ(74)に連結され、未発射位置に向かってトリガ(74)を付勢する。ロックアウト機構(82)は、本体(72)に連結された枢動可能な部材である。図12Aに示すように、第1のロック位置では、ロックアウト機構(82)がトリガ(74)と係合してユーザによるトリガ(74)の作動に機械的に抵抗するように、ロックアウト機構(82)は上方へと本体(72)から離れるように枢動される。図1及び図12Bに示されているような第2のロック解除位置では、ロックアウト機構(82)は、ユーザがトリガ(74)を作動できるように下方へ枢動される。したがって、ロックアウト機構(82)が第2の位置にある状態では、トリガ(74)は、トリガ作動アセンブリ(84)と係合して器具(10)を発射させることができる。
図12A~図12Bに示したように、本例のトリガ作動アセンブリ(84)は、ドライバアクチュエータ(64)の近位端と係合する摺動可能なトリガキャリッジ(86)を備える。キャリッジ(86)は、キャリッジ(86)の近位端上に、トリガ(74)から延びる一対のトリガアーム(76)を保持し係合するための一組のタブ(88)を備える。したがって、トリガ(74)が枢動するとき、キャリッジ(86)は、長手方向に作動し、長手方向への動きをドライバアクチュエータ(64)に伝達する。図示されている例では、キャリッジ(86)は、ドライバアクチュエータ(64)の近位端に固定して連結されているが、これは単に任意選択のものである。実際には、1つの単なる例示的な代替例では、遠位のバネ(図示せず)がドライバアクチュエータ(64)を、アクチュエータハンドルアセンブリ(70)に対して近位方向に付勢した状態で、キャリッジ(86)はドライバアクチュエータ(64)に単に当接してもよい。
トリガ作動アセンブリ(84)は、米国特許第5,205,459号;米国特許第5,271,544号;米国特許第5,275,322号;米国特許第5,285,945号;米国特許第5,292,053号;米国特許第5,333,773号;米国特許第5,350,104号;米国特許第5,533,661号;米国特許第8,910,847号及び/又は米国特許第9,936,949号(これらの開示は、参照により本明細書に組み込まれ、及び/又は本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかとなるような他の構成に従って組み込まれる)の教示のうちの少なくとも一部の教示に従って更に構築されてもよい。
本体(72)はまた、調節ノブ(98)の回転に反応してトロカール(230)を長手方向に作動するように構成されたトロカール作動アセンブリ(90)を収容する。図6~図8に最もよく示されているように、本実施例のトロカール作動アセンブリ(90)は、調節ノブ(98)、溝付きシャンク(94)、及びスリーブ(92)を備える。溝付きシャンク(94)は、調節ノブ(98)及びスリーブ(92)の両方によって画定されるチャネル(93)内に摺動可能に収容される。本実施例の溝付きシャンク(94)は、トロカールアクチュエータ(231)の近位端に位置する。他の変形例では、溝付きシャンク(94)及びトロカールアクチュエータ(231)は、その代わりに、長手方向の移動を伝達するように係合する別個の構成要素であってもよい。溝付きシャンク(94)は本体(72)の内部で並進移動するように構成されているが、溝付きシャンク(94)は本体(72)の内部で回転しない。調節ノブ(98)は、本体(72)の近位端によって回転可能に支持され、内部タブ(95)を介して溝付きシャンク(94)と係合するスリーブ(92)を回転させるように動作可能である。調節ノブ(98)はまた、以下により詳細に説明するように、雌ねじ(97)を画定する。本例の溝付きシャンク(94)は、溝付きシャンク(94)の外表面に形成された連続的な溝(96)を備える。したがって、調節ノブ(98)を回転させると、スリーブ(92)の内部タブ(95)が溝(96)内に載り、溝付きシャンク(94)はスリーブ(92)に対して長手方向に作動する。溝付きシャンク(94)はトロカールアクチュエータ(231)の近位端に位置するため、調節ノブ(98)が第1の方向に回転することによって、トロカールアクチュエータ(231)がアクチュエータハンドルアセンブリ(70)に対して遠位に前進する。トロカール(230)がアンビル(40)と連結されると、アンビル(40)もまたステープル留めヘッドアセンブリ(200)に対して遠位に前進することによって、間隙距離dとして知られる、アンビル(40)の近位表面(50)とデッキ部材(220)の遠位に向けられたデッキ表面(222)間の距離を増加させる。調節ノブ(98)を反対方向に回転させることにより、トロカールアクチュエータ(231)は、アクチュエータハンドルアセンブリ(70)に対して近位側に作動して、トロカール(230)がアンビル(40)と連結されると、アンビル(40)とステープル留めヘッドアセンブリ(200)との間の間隙距離dを縮小させる。このように、トロカール作動アセンブリ(90)は、調節ノブ(98)の回転に反応してトロカール(230)を作動させるように動作可能である。トロカール作動アセンブリ(90)のための他の好適な構成は、本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかとなるであろう。
本実施例の溝(96)は、軸方向の距離当たり異なるピッチ又は溝の数を有する複数の異なる部分(96A、96B、96C)を備える。この溝(96)は、遠位部分(96A)、中間部分(96B)、及び近位部分(96C)に分けられている。図7~図8に示すように、遠位部分(96A)は、溝付きシャンク(94)の軸方向の短い距離にわたって細かいピッチ又は多くの溝を備える。中間部分(96B)は、スリーブ(92)の内部タブ(95)が軸方向距離に沿って通過するために必要な回転が比較的少なくなるように、軸方向長さ当たりに比較的粗いピッチ又は数少ない溝を有する区分を備える。(図10Aに示すように)アンビル(40)がステープル留めヘッドアセンブリ(200)に対して最初の遠位位置にあるとき、スリーブ(92)の内部タブ(95)は中間部分(96B)に位置付けられている。したがって、間隙距離dは、スリーブ(92)の内部タブ(95)が中間部分(96B)を通過する間に、調節ノブ(98)の比較的少ない回転によって急速に縮小してもよい。本例の近位部分(96C)は、遠位部分(96A)と実質的に同様であり、軸方向に短い距離を通過するために必要な回転数が多くなるように、溝付きシャンク(94)の軸方向の短い距離にわたって細かいピッチ又は数多くの溝を備える。本実施例の近位部分(96C)は、(図10Bに示すように)アンビル(40)がステープル留めヘッドアセンブリ(200)に実質的に近いときは、ノブ(98)によって画定される雌ねじ(97)と係合し、その結果、以下により詳細に説明するように、表示バー(110)は表示窓(120)内を目盛り(130)に沿って移動して、アンビルの間隙が所望の動作範囲内にあることを示す。したがって、溝(96)の近位部分(96C)がノブ(98)の雌ねじ(97)と係合する近位位置に溝付きシャンク(94)が到達すると、調節ノブ(98)が回転するたびに比較的少量だけ間隙距離dが縮小して、微細な調整を提供し得る。近位部分(96C)がノブ(98)の雌ねじ(97)と係合したとき、スリーブ(92)の内部タブ(95)は溝(96)から係合解除され得る。
トロカール作動アセンブリ(90)は、米国特許第5,205,459号;米国特許第5,271,544号;米国特許第5,275,322号;米国特許第5,285,945号;米国特許第5,292,053号;米国特許第5,333,773号;米国特許第5,350,104号;米国特許第5,533,661号及び/又は米国特許第9,936,949号(これらの開示は、参照により本明細書に組み込まれ、及び/又は本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかとなるような他の構成に従って組み込まれる)のうちの少なくとも一部の教示に従って更に構築されてもよい。
上記したように、間隙距離dは、アンビル(40)とステープル留めヘッドアセンブリ(200)間の距離に相当する。器具(10)が患者の体内に挿入されるとき、この間隙距離dは容易に視認できないことがある。したがって、トリガ(74)の反対側に位置付けられた表示窓(120)を通して視認できるように、図8~図9に示す可動式の表示バー(110)が提供される。以下に更に詳細に説明されるように、表示バー(110)は、調節ノブ(98)の回転に応じて動くように動作可能であり、表示バー(110)の位置は、間隙距離dを表すようにする。図9に示すように、表示窓(120)は、目盛り(130)を更に備え、その目盛り(130)は、アンビルの間隙が所望の動作範囲(例えば、緑色の領域つまり「グリーンゾーン」)内にあることと、目盛り(130)の各端部に対応するステープルの圧縮の表現と、を示す。単なる一例として、図9に示したように、第1のステープル画像(132)は高さの高いステープルを示し、第2のステープル画像(134)は高さの低いステープルを示している。したがって、ユーザは、連結されたアンビル(40)のステープル留めヘッドアセンブリ(200)に対する位置を、表示バー(110)及び目盛り(130)を介して視認できる。したがって、その後、ユーザは、調節ノブ(98)を介してアンビル(40)の配置付けを調節することができる。
図6~図8に示す例では、溝付きシャンク(94)の遠位に位置するスルーホール(233)を介して、トロカールアクチュエータ(231)の中間部分に、U字クリップ(100)が取り付けられる。本実施例では、トロカールアクチュエータ(231)の延長部が、ハンドルアセンブリ(70)のハウジング内にあるスロットと係合し、調節ノブ(98)を回転させたときにトロカールアクチュエータ(231)がその軸周りに回転するのを防ぐ。表示バー(110)が例示的な使用中に適切な間隙距離dを示し得るように、器具(10)内のトロカールアクチュエータ(231)の適切な配置を較正する必要があり得る。本例のU字クリップ(100)は、その対向する各側面上に、ねじ、ボルト、ピンなどの取り付け部材を受け入れるための細長いスロット(102)を更に備え、目盛り(130)に対して表示バー(110)を較正する目的で、U字クリップ(100)の細長いスロット(102)の長手方向の位置をトロカールアクチュエータ(231)に対して選択的に調節する。変形例によっては、取り付け部材(例えば、ねじ、ボルト、ピンなど)は、本体(72)の一部分と係合して、調節ノブ(98)を回転させたときにトロカールアクチュエータ(231)がその軸周りに回転するのを実質的に防ぐ。
図6~図8に示したように、アクチュエータハンドルアセンブリ(70)は、インジケータ(104)と係合して枢動させるように構成されているインジケータブラケット(140)を更に含む。本実施例のインジケータブラケット(140)は、本体(72)に形成された一対のスロットに沿って、本体(72)に対して摺動可能である。インジケータブラケット(140)は、長方形のプレート(144)、インジケータアーム(146)、及び角度付きフランジ(142)を備える。角度付きフランジ(142)は、長方形のプレート(144)の近位端に形成され、トロカールアクチュエータ(231)及び/又は溝付きシャンク(94)上に摺動可能に取り付けるための孔(143)を備える。フランジ(142)をU字クリップ(100)に対して付勢するために、本体(72)のフランジ(142)とボス(152)との間にコイルバネ(150)が介在している。したがって、U字クリップ(100)がトロカールアクチュエータ(231)及び/又は溝付きシャンク(94)により遠位方向に作動するとき、コイルバネ(150)は、インジケータブラケット(140)を付勢して、U字クリップ(100)と共に遠位方向に移動させる。それに加えて、U字クリップ(100)は、トロカールアクチュエータ(231)及び/又は溝付きシャンク(94)が近位方向に直動するときに、インジケータブラケット(140)をボス(152)に対して近位方向に付勢し、これによってコイルバネ(150)を圧縮する。変形例によっては、インジケータブラケット(140)は、トロカールアクチュエータ(231)及び/又は溝付きシャンク(94)にしっかりと固定されてもよい。
本例では、インジケータブラケット(140)が、間隙距離dが所望の動作範囲(例えば、緑色の領域つまり「グリーンゾーン」)内にあるときには該当しない長手方向の位置にあるとき、ロックアウト機構(82)の一部分がインジケータブラケット(140)の表面(141)に当接する。間隙距離dが所望の動作範囲(例えば、緑色の領域つまり「グリーンゾーン」)内にあるとき、インジケータブラケット(140)が狭くなって、インジケータアーム(146)のどちらかの側に一対の間隙(145)ができ、ロックアウト機構(82)が枢動することが可能になり、それによってトリガ(74)が解放される。したがって、ロックアウト機構(82)及びインジケータブラケット(140)は、アンビル(40)が所定の動作範囲に来るまでにユーザがトリガ(74)を解除して動作させてしまうことを実質的に防ぐことができる。ロックアウト機構(82)は、変形例によっては完全に省略され得る。
この動作範囲は、簡潔に上述した通り、目盛り(130)に対して示されたインジケータ(104)の表示バー(110)を介して、ユーザに視覚的に伝達されてもよい。インジケータブラケット(140)の遠位端には、インジケータ(104)の移動を制御するために横方向に突出するフィンガ(148)で終端する、遠位方向に突出するインジケータアーム(146)がある。図7に最もよく示されている、インジケータアーム(146)及びフィンガ(148)は、インジケータ(104)のタブ(106)と係合するように構成され、インジケータブラケット(140)が長手方向に作動したときにインジケータ(104)が枢動する。本実施例では、インジケータ(104)は、インジケータ(104)の第1の端部で本体(72)に枢動可能に連結されていたが、これは単に任意選択のものであり、インジケータ(104)のための他の枢軸点が、本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかとなるであろう。表示バー(110)は、表示バー(110)がインジケータブラケット(140)の作動に応じて移動するように、インジケータ(104)の第2の端部に位置付けられている。したがって、上述したように、表示バー(110)は、アンビル(40)の近位表面(50)とデッキ部材(220)の遠位に向けられたデッキ表面(222)間の相対的な間隙距離dを示すために、表示窓(120)を通して目盛り(130)(図9に図示)に対して表示される。
当然のことながら、表示器ブラケット(140)、表示器(104)、及び/又はアクチュエータハンドルアセンブリ(70)は、米国特許第5,205,459号;米国特許第5,271,544号;米国特許第5,275,322号;米国特許第5,285,945号;米国特許第5,292,053号;米国特許第5,333,773号;米国特許第5,350,104号;米国特許第5,533,661号及び/又は米国特許第8,910,847号及び/又は米国特許第9,936,949号(これらの開示は、参照により本明細書に組み込まれ、及び/又は本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかとなるような他の構成に従って組み込まれる)の教示のうちの少なくとも一部に従って更に構築されてもよい。
E.円形ステープル留め外科用器具の例示的な使用
図12A~図12B及び図10A~図10Eは、上記の説明に従って、円形ステープル留め外科用器具(10)の例示的な使用を示す。上述のように、アンビル(40)は、管状ケーシング(210)及びデッキ部材(220)に対するトロカール(230)の移動が、管状ケーシング(210)及びデッキ部材(220)に対するアンビル(40)の移動をもたらすように、トロカール(230)と選択的に連結することができる。別個の構成要素としてのアンビル(40)の場合は、アンビル(40)は、トロカール(230)と連結される前に、最初に、組織(2)の一部分に挿入され、固定されてもよいことを理解すべきである。例示的なものに過ぎないが、ステープル留めヘッドアセンブリ(200)が組織(2)の第2の管状部分に挿入され、固定された状態で、アンビル(40)が、組織(2)の第1の管状部分に挿入され、固定されてもよい。例えば、組織(2)の第1の管状部分は、アンビル(40)の一部分に対して、又はアンビル(40)の一部分の周囲に縫合されてもよく、組織(2)の第2の管状部分は、トロカール(230)に対して、又はトロカール(230)の周囲に縫合されてもよい。
図10Aに示したように、次に、アンビル(40)は、アンビル(40)のラッチ部材(30)とトロカール(230)のヘッド(234)との間のスナップ嵌めなど、上記の説明に従ってトロカール(230)に連結されてもよい。図10Aでは、トロカール(230)は、最も遠位の作動位置に示されている。トロカール(230)は、上記の説明に従ってノブ(98)の回転によって、最も遠位の作動位置に作動されてもよい。このようにトロカール(230)が伸長した位置にくることで、アンビル(40)を取り付ける前に組織(2)が連結され得る面積をより広く与えることができる。トロカール(230)が伸長した位置にくることで、アンビル(40)のトロカール(230)に対する取り付けをより容易にすることもできる。図10Aに示す位置では、ロックアウト機構(82)は、上記の説明に従ってインジケータブラケット(140)の表面(141)によって引き起こされる干渉によってトリガ(74)をロック解除するように枢動できないため、ロックアウト機構(82)によって図7Aに示す位置にトリガ(74)がロックされる。
上述したように、アンビル(40)がトロカール(230)に連結されると、調節ノブ(98)の回転により、トロカール(230)及びアンビル(40)の両方を直動させ、それによって間隙距離dを拡大又は減少させることができる。例えば、図10A~図10Bに順次示されるように、アンビル(40)は、アクチュエータハンドルアセンブリ(70)に対して、初期の開放位置(図10A)から閉鎖位置(図10B)へと近位に作動することが示されており、間隙距離dは好適な所定の範囲内にある。図10Aに示す位置では、溝付きシャンク(94)は、溝(96)の中間部分(96B)がスリーブ(92)の内部タブ(95)と係合する遠位位置にあることを理解されたい。
間隙距離dが好適な所定の範囲内にあると、上記の説明に従って、表示バー(110)は、表示窓(120)内で移動することができ、相対間隙距離dが所望の動作範囲(例えば、緑色の領域つまり「グリーンゾーン」)内にあることを示す。同様に、図10Bに示す位置では、溝付きシャンク(94)は、溝(96)の近位部分(96C)がノブ(98)の雌ねじ(97)に係合する近位位置にあることを理解されたい。したがって、調節ノブ(98)の各回転は、比較的少量だけ間隙距離dを低減して、微細な調節を提供し得る。
図12A~図12Bの間に示すように、間隙距離dが好適な所定の範囲内にあるとき、上記の説明に従って、トリガ(74)が、本体(72)に対し枢動して、トリガ作動アセンブリ(84)と係合し得るように、ロックアウト機構(82)は、本体(72)に対してロック解除位置へと枢動し得る。図12Bに示すように、ロックアウト機構(82)がロック解除位置へと枢動すると、トリガ(74)は、本体(72)に向かって枢動して、トリガアーム(76)が、タブ(88)に対して駆動し、摺動可能なトリガキャリッジ(86)及びドライバアクチュエータ(64)を遠位方向に作動させるようにする。図10Cに示すように、ドライバアクチュエータ(64)の遠位作動は、摺動可能なステープルドライバ部材(250)、ステープルドライバ(252)、及び円筒状ナイフ部材(240)を遠位方向に駆動する。ステープルドライバ(252)の遠位前進は、ステープル(66)を対応するステープル成形ポケット(52)に対して駆動し、それによってアンビル(40)とステープル留めヘッドアセンブリ(200)との間に組織(2)をステープル留めして、組織(2)の連続的な管状部分を形成する。加えて、円筒状ナイフ部材(240)の遠位前進は、新たに形成されたステープル(66)の半径方向内側に位置する余分な組織を切断する。ステープル留めヘッドアセンブリ(200)は、以下により詳細に説明するように、ユーザがアクチュエータハンドルアセンブリ(70)のトリガ(74)を枢動させることによって、組織(2)をステープル留めして切断するように動作可能である。
図10Dに最もよく示すように、トリガ(74)が組織(2)をステープル留めして切断するように作動されると、ユーザは次に回転可能なノブ(98)を回してアンビル(40)を遠位方向に前進させ、それによって、アンビル(40)の近位表面(50)とデッキ部材(220)の遠位に向けられたデッキ表面(222)との間に把持された組織(2)の部分を解放することができる。図10Eに最もよく示されるように、以前に把持された組織(2)が解放された状態で、ユーザは次に器具(10)を取り外し、それによって、組織(2)の連続的な管状部分を背後に残すことができる。
II.円形ステープル留め器具用の例示的なトロカールラッチアセンブリ
当業者であれば、適切な間隙距離dは、吻合の成功にとって特に重要であり得ることを認識するであろう。したがって、操作者が、調節ノブ(98)の角度位置、及び間隙距離dを表示する表示バー(110)の精度に基づいて、操作者の予想により、間隙距離dを一貫して正確に確実に達成することが重要であり得る。しかしながら、アンビル(40)とデッキ部材(220)との間に捕捉された組織(2)は、間隙距離dが所望の動作範囲内にあることを確実にするために、高い圧縮力を必要とし得る。アンビル(40)がデッキ部材(220)に向かって近位側に作動されて適切な間隙距離dを提供するとき、アンビル(40)がトロカール(230)と連結されるため、これらの力は、アンビル(40)からトロカール(230)、可撓性バンド部分(235)、及びトロカールアクチュエータ(231)に張力の形態で伝達される。
ステープルドライバ部材(250)及び円筒状ナイフ部材(240)が遠位方向に作動されて組織をステープル留め及び切断するとき、トロカール(230)、可撓性バンド部分(235)、及びトロカールアクチュエータ(231)に付与される引張力が増加し得る。引張力のこの増加は、例示的な使用中に、トロカール(230)、可撓性バンド部分(235)、及びトロカールアクチュエータ(231)の不必要な遠位並進を引き起こし得るが、これは、引張力の増加によって溝(96)が調節ノブ(98)を回転させ得る。実際に、間隙距離dは、操作者が窓(120)を介して望ましい間隙距離dを確認したときと比較して、ステープルドライバ部材(250)及びシリンダー状ナイフ部材(240)の遠位並進の間に望ましくなく逸脱(例えば、拡大)し得る。したがって、発射システムの発射中にトロカール(230)の望ましくない並進を防止するのを補助することが望ましい場合があり、これによって、間隙距離dは、閉鎖システム内の引張力の増加に起因して逸脱しない。
図13A~図13Bは、上記のアクチュエータハンドルアセンブリ(70)の代わりに外科用器具(10)に容易に組み込まれ得る例示的な代替的なアクチュエータハンドルアセンブリ(300)を示す。アクチュエータハンドルアセンブリ(300)は、アクチュエータハンドルアセンブリ(70)と実質的に同様であり、以下に詳述する相違点を有する。特に、アクチュエータハンドルアセンブリ(300)は、発射システムの例示的な発射中に、本体(302)に対するトロカールアクチュエータ(331)の不必要な並進を防止するのを補助するように構成されているトロカールラッチアセンブリ(330)を含み、これは、本明細書に記載されるような間隙距離dの不必要な逸脱を防止するのを補助し得る。
アクチュエータハンドルアセンブリ(300)は、本体(302)と、トリガ(304)と、ロックアウト機構(303)と、ばね(308)と、トリガ作動アセンブリ(301)と、トロカール作動アセンブリ(320)と、表示窓(310)と、インジケータ(312)と、インジケータブラケット(314)と、を含み、それらは、それぞれ、上述の本体(72)、トリガ(74)、ロックアウト機構(82)、ばね(78)、トリガ作動アセンブリ(84)、トロカール作動アセンブリ(90)、表示窓(120)、インジケータ(104)、及びインジケータブラケット(140)と実質的に同様であり、以下に説明する相違点を有する。
したがって、トリガ(304)は、上述のトリガアーム(76)と実質的に同様のトリガアーム(306)を含む一方、トリガ作動アセンブリ(301)は、上述の摺動可能なトリガ運搬部(86)と実質的に同様の摺動可能なトリガ運搬部(305)を含む。したがって、ロックアウト機構(303)がロック解除位置にある間に、トリガ(304)を本体(302)に向かって枢動させると、ステープルドライバ部材(250)及び円筒状ナイフ(240)を遠位方向に駆動させることになる一方で、本体(302)から離れるようにトリガ(304)を枢動させると、ステープルドライバ部材(250)及び円筒状ナイフ(240)を近位方向に駆動させることになる。
トロカール作動アセンブリ(320)は、調節ノブ(328)と、スリーブ(322)と、溝付きシャンク(324)と、トロカールアクチュエータ(331)とを含み、それらは、それぞれ上述の調節ノブ(98)、スリーブ(92)、溝付きシャンク(94)、及びトロカールアクチュエータ(231)と実質的に同様であり、以下に詳述する相違点を有する。調節ノブ(328)は、上記の雌ねじ(97)と実質的に同様の雌ねじ(327)を含む。スリーブ(322)は、上述の内部タブ(95)と実質的に同様の内部タブ(325)を含む。溝付きシャンク(324)は、上述の連続溝(96)と実質的に同様の連続溝(326)を含む。したがって、調節ノブ(328)及びスリーブ(322)は、上記の説明に従って溝付きシャンク(324)及びトロカールアクチュエータ(331)を直線的に作動させるために、本体(302)に対して回転し得る。
上述したように、かつ以下でより詳細に記載されるように、アクチュエータハンドルアセンブリ(300)は、トロカールラッチアセンブリ(330)を含み、トロカールラッチアセンブリ(330)は、発射システムの例示的な発射中に、本体(302)に対するトロカールアクチュエータ(331)の望ましくない並進を防止するのを補助するように構成されている。トロカールラッチアセンブリ(330)は、ばね(332)と、トロカールアクチュエータ(331)の外面上に配置された把持歯(335)のアレイと、本体(302)によって画定されるチャネル(338)内に摺動可能に配置されたラッチブロック(340)と、を含む。間隙距離dが所望の動作範囲内にあるとき、把持歯(335)の一部分がチャネル(338)に直接隣接し、したがってラッチブロック(340)に隣接するように、把持歯(335)のアレイは、トロカールアクチュエータ(331)上に配置される。
ラッチブロック(340)が本体(302)に対して長手方向に拘束されている間に垂直に作動し得るように、ラッチブロック(340)は、チャネル(338)内に摺動可能に配置される。ラッチブロック(340)は、対応する把持歯(335)と係合するように寸法決めされた相補的歯(342)を含む。以下でより詳細に説明するように、ラッチブロック(340)は、係合解除位置(図13Aに示すような)と係合位置(図13Bに示すような)との間でチャネル(338)内で垂直に作動するように構成されている。ラッチブロック(340)がチャネル(338)内で長手方向に拘束されるので、ラッチブロック(340)が、把持歯(335、342)間の摩擦制動力を介してトロカールアクチュエータ(331)と係合するとき、トロカールアクチュエータ(331)は、摩擦制動力を介して長手方向に作動することが阻止される。
ばね(332)は、第1の脚部(334)及び第2の脚部(336)を含む。第1の脚部(334)はトリガ(304)に接続される一方、第2の脚部(336)はラッチブロック(340)に接続される。加えて、ばね(332)は、本体(302)の下向きに提示されたアーム(309)及びロッド(307)を介して本体(302)と連結され得、ロッド(307)は、ばね(332)の内部を通って延在して、本体(302)に対してばね(332)のコイル部分を固定し得る。トリガ(304)が開放位置にあるとき(図13Aに示すように)、ラッチブロック(340)がチャネル(338)内の位置にある一方で、把持歯(335)のアレイと係合解除されるように、ばね(332)の脚部(334、336)は寸法決めされる。したがって、トリガ(304)が開放位置にあるとき、操作者は、上記の説明に従って、望ましい間隙距離dを達成するために、調節ノブ(328)を自由に回転させ得る。
トリガ(304)が最初に閉鎖位置(図13Bに示すように)に向かって枢動するとき、ばね(332)がラッチブロック(340)をチャネル(338)内で駆動させ、これによって、ラッチブロック(340)が、歯(335、342)を介してトロカールアクチュエータ(331)と係合するように、ばね(332)の脚部(334、336)は寸法決めされる。ラッチブロック(340)が、本明細書の教示を考慮して当業者には明らかとなるように、閉鎖位置に向かうトリガ(304)の枢動中の任意の好適な時間にトロカールアクチュエータ(331)と係合するように、ばね(332)の脚部(334、336)は寸法決めされ得る。トリガ(304)が開放位置に戻るように枢動されるまで、ラッチブロック(340)は、トロカールアクチュエータ(331)と係合したままであり得、これによって、ばね(332)は、ラッチブロック(340)を係合解除位置に戻すように駆動させる。したがって、ラッチブロック(340)がトリガ(304)の枢動可能な位置に基づいてトロカールアクチュエータ(331)と係合するように、ばね(332)は寸法決めされる。
トリガ(304)が閉鎖位置に向かって枢動するとき、トリガ作動アセンブリ(301)は、摺動可能なステープルドライバ部材(250)及び円筒状ナイフ部材(240)を遠位方向に駆動させ始め、それによって、トロカール(230)内の引張力を増加させることを理解されたい。上述したように、この増加した引張力は、間隙距離dに悪影響を及ぼし得るトロカールアクチュエータ(331)の望ましくない遠位移動をもたらし得る。しかしながら、ラッチブロック(340)がチャネル(338)内で長手方向に拘束されているため、トリガ(304)が最初に閉鎖位置に向かって枢動されるとき、トリガ(304)が開放位置に向かって戻るように枢動されるまで、ラッチボック(340)はトロカールアクチュエータ(331)と係合したままであり得る(図13Aに示すように)。したがって、ラッチブロック(340)は、発射システムの例示的な発射中にトロカールアクチュエータ(331)の作動を防止し得、これによって、間隙距離dは、間隙距離dを視覚的に確認する操作者と、組織をステープル留め及び切断する操作者との間で望ましくなく逸脱しない。摺動可能なステープルドライバ部材(250)及び円筒状ナイフ部材(240)が発射前位置に戻され、ラッチブロック(340)が係合解除位置にある状態で、操作者は、上記の説明に従って間隙距離dを調節し得る。
図14A~図14Cは、上記のアクチュエータハンドルアセンブリ(70)の代わりに外科用器具(10)に容易に組み込まれ得る別の例示的な代替的なアクチュエータハンドルアセンブリ(350)を示す。アクチュエータハンドルアセンブリ(350)は、アクチュエータハンドルアセンブリ(70)と実質的に同様であり、以下に詳述する相違点を有する。特に、アクチュエータハンドルアセンブリ(350)は、係合位置と係合解除位置との間で作動するように構成されているトロカールラチェットラッチアセンブリ(380)を含む。ラチェットラッチアセンブリ(380)は、ラチェットラッチアセンブリ(380)が係合位置にある間は、本体(352)に対するトロカールアクチュエータ(381)の不必要な遠位並進を防止するのを補助し、本明細書の説明による間隙距離dの不必要な逸脱を防止するのを補助し得るように構成されている。加えて、ラチェットラッチアセンブリ(380)は、係合位置から係合解除位置へと選択的に作動して、本体(352)に対するトロカールアクチュエータ(381)の遠位並進を可能にし得る。
アクチュエータハンドルアセンブリ(350)は、本体(352)と、トリガ(354)と、ロックアウト機構(353)と、ばね(358)と、トリガ作動アセンブリ(351)と、トロカール作動アセンブリ(370)と、表示窓(360)と、インジケータ(362)と、インジケータブラケット(364)と、を含み、それらは、それぞれ、上述の本体(72)、トリガ(74)、ロックアウト機構(82)、ばね(78)、トリガ作動アセンブリ(84)、トロカール作動アセンブリ(90)、表示窓(120)、インジケータ(104)、及びインジケータブラケット(140)と実質的に同様であり、以下に説明する相違点を有する。
したがって、トリガ(354)は、上述のトリガアーム(76)と実質的に同様のトリガアーム(356)を含む一方、トリガ作動アセンブリ(351)は、上述の摺動可能なトリガ運搬部(86)と実質的に同様の摺動可能なトリガ運搬部(355)を含む。したがって、ロックアウト機構(353)がロック解除位置にある間に、トリガ(354)を本体(352)に向かって枢動させると、ステープルドライバ部材(250)及び円筒状ナイフ(240)を遠位方向に駆動させることになる一方で、本体(352)から離れるようにトリガ(354)を枢動させると、ステープルドライバ部材(250)及び円筒状ナイフ(240)が近位方向に駆動されることになる。
トロカール作動アセンブリ(370)は、調節ノブ(378)と、スリーブ(372)と、溝付きシャンク(374)と、トロカールアクチュエータ(381)とを含み、それらは、それぞれ上述の調節ノブ(98)、スリーブ(92)、溝付きシャンク(94)、及びトロカールアクチュエータ(231)と実質的に同様であり、以下に詳述する相違点を有する。調節ノブ(378)は、上記の雌ねじ(97)と実質的に同様の雌ねじ(377)を含む。スリーブ(372)は、上述の内部タブ(95)と実質的に同様の内部タブ(375)を含む。溝付きシャンク(374)は、上述の連続溝(96)と実質的に同様の連続溝(376)を含む。したがって、調節ノブ(378)及びスリーブ(372)は、上記の説明に従って溝付きシャンク(374)及びトロカールアクチュエータ(381)を直線的に作動させるために、本体(352)に対して回転し得る。
上述したように、かつ以下でより詳細に記載されるように、アクチュエータハンドルアセンブリ(300)は、トロカールラチェットラッチアセンブリ(380)を含み、トロカールラッチアセンブリ(380)は、ラチェットラッチアセンブリ(380)が係合位置にある間は、本体(352)に対するトロカールアクチュエータ(381)の不必要な遠位並進を防止するのを補助するように構成されている。ラチェットラッチアセンブリ(380)は、トロカールアクチュエータ(381)の外面上に配置された角度付き歯(382)のアレイと、枢動ピン(396)を介して本体(352)に枢動可能に連結された回転連結部(388)と、を含む。角度付き歯(382)のアレイ内の各歯は、近位傾斜面(384)及び遠位肩部(386)を含む。間隙距離dが所望の動作範囲内にあるとき、角度付き歯(383)の一部分が回転リンク(388)の歯止め(392)に直接隣接するように、角度付き歯(382)のアレイは、トロカールアクチュエータ(381)上に配置される。以下により詳細に記載されるように、近位傾斜面(384)は、ラチェットラッチアセンブリ(380)が係合位置にある間、トロカールアクチュエータ(381)の近位並進を可能にするように寸法決めされている一方、遠位肩部(386)は、ラチェットラッチアセンブリ(380)が係合位置にある間、トロカールアクチュエータ(381)の遠位並進を阻止するように寸法決めされている。
回転リンク(388)は、近位ボタン(390)と遠位歯止め(392)との間に延在する。本体(352)は、ボタン(390)が凹部(398)内で枢動し得るように、ボタン(390)を収容する凹部(398)を画定する。付勢ばね(394)は、回転リンク(388)を係合位置に向けて付勢する。歯止め(392)は、係合位置にあるトロカールアクチュエータ(381)上の角度付き歯(382)と係合するように構成されている相補的歯を含む。歯止め(392)の相補的歯は、トロカールアクチュエータ(381)の近位並進を可能にする一方で、ラチェットラッチアセンブリ(380)が係合位置にあるとき、トロカールアクチュエータ(381)の遠位並進を阻止する。特に、歯(382)の近位傾斜面(384)は、歯止め(392)がトロカールアクチュエータ(381)の近位並進の間にラチェット方式で上方に枢動するように、歯止め(392)に対してカム作用する。歯止め(392)の相補的歯は、歯(382)の遠位肩部(386)に当接して、トロカールアクチュエータ(381)の遠位並進を阻止する。回転リンク(388)が本体(352)に取り付けられているため、
ボタン(390)が凹部(398)内で枢動し、歯止め(392)が角度付き歯(382)のアレイから離れるように枢動するように、操作者は、ばね(394)の付勢力を克服するために望ましい場合、ボタン(390)を下に押し得る。歯止め(392)が角度付き歯(382)のアレイから離れて枢動すると、ラチェットラッチアセンブリ(380)は、トロカールアクチュエータ(381)が本体(352)に対して近位方向及び遠位方向に並進し得るような係合解除位置にある。
図14A~図14Cは、ラチェットラッチアセンブリ(380)の例示的な使用を示す。第1に、図14A~図14Bに示すように、操作者は、トロカール(230)がアンビル(40)に好適に取り付けられている間に、調節ノブ(378)を並進トロカールアクチュエータ(381)に近位方向に回転させ得る。操作者は、上記の説明に従って、望ましい間隙距離dを達成するために、調節ノブ(378)を回転させ得る。ラチェットラッチアセンブリ(380)が係合位置にあるように、ばね(394)は、歯止め(392)を付勢して、図14A~図14Bの間の歯(382)と係合させることを理解されたい。したがって、ラチェットラッチアセンブリ(380)は、トロカールアクチュエータ(381)の遠位並進を防止する。
望ましい間隙距離dが達成されると、操作者は、ロックアウト機構(353)をロック解除位置に枢動させ、更にトリガ(354)を枢動させて、本明細書の説明に従ってアンビル(40)とステープルヘッドアセンブリ(200)との間で組織をステープル留め及び切断し得る。トリガ(354)が閉鎖位置に向かって枢動するとき、トリガ作動アセンブリ(351)は、摺動可能なステープルドライバ部材(250)及び円筒状ナイフ部材(240)を遠位方向に駆動させ始め、それによって、トロカール(230)内の引張力を増加させることを理解されたい。上述したように、この増加した引張力は、間隙距離dに悪影響を及ぼし得るトロカールアクチュエータ(381)の望ましくない遠位移動をもたらし得る。しかしながら、歯止めラッチアセンブリ(380)が係合位置にあるため、歯止め(392)とトロカールアクチュエータ(381)との歯(382)を介した係合は、トロカールアクチュエータ(381)が遠位方向に作動するのを阻止するのを補助する。したがって、歯止め(392)は、発射システムの例示的な発射中にトロカールアクチュエータ(381)の作動を防止し得、これによって、間隙距離dは、間隙距離dを視覚的に確認する操作者と、組織をステープル留め及び切断する操作者との間で望ましくなく逸脱しない。
発射が完了すると、図14Cに示すように、操作者は、ボタン(390)を下向きに押圧して、歯止め(392)を係合解除位置へと作動させ得る。次いで、操作者は、歯止め(392)が係合解除位置にある状態でノブ(378)を回転させ得、これによって、トロカールアクチュエータ(381)、したがってアンビル(40)は遠位方向に作動し、それによって、アンビル(40)の近位表面(50)とデッキ部材(220)の遠位に向けられたデッキ表面(222)との間に把持された組織(2)の部分が解放される。
図15A~図15Bは、上述のシャフトアセンブリ(60)の代わりに器具(10)に容易に組み込まれた代替的なシャフトアセンブリ(400)を示す。したがって、シャフトアセンブリ(400)は、以下に詳述する違いを除いて、上述したシャフトアセンブリ(60)と実質的に同様である。シャフトアセンブリ(400)は、発射システムの例示的な発射中に、外側管状部材(408)に対するトロカール(402)の不必要な並進を防止するのを補助するように構成されているトロカールラッチアセンブリ(420)を含み、これは、本明細書に記載されるような間隙距離dの不必要な逸脱を防止するのを補助し得る。
シャフトアセンブリ(400)は、代替的なトロカール(402)、代替的な外側管状部材(408)、及び代替的なドライバアクチュエータ(410)を含み、それらは、上述のトロカール(230)、外側管状部材(62)、及びドライバアクチュエータ(64)と実質的に同様であり、以下に詳述する相違点を有する。したがって、トロカール(402)は、上述のヘッド(234)及びシャフト(232)と実質的に同様の、ヘッド(404)及びシャフト(406)を含む。トロカール(402)は、調節ノブ(98)に好適に連結されており、これによって、調節ノブ(98)の回転は、外側管状部材(408)及びドライバアクチュエータ(410)に対してトロカール(402)を作動させる。
外側管状部材(408)は、ステープル留めヘッドアセンブリ(200)の管状ケーシング(210)に、かつアクチュエータハンドルアセンブリ(70)の本体(72)に連結され、それによって、外側管状部材の中で作動する構成要素に対して機械的な基盤を提供する。上述のドライバアクチュエータ(64)と同様に、ドライバアクチュエータ(410)の近位端は、アクチュエータハンドルアセンブリ(70)のトリガ作動アセンブリ(84)に連結される一方、ドライバアクチュエータ(410)の遠位端は、ステープルドライバ部材(250)に連結される。したがって、トリガ(74)の回転は、ドライバアクチュエータ(410)及びステープルドライバ部材(250)の両方を長手方向に作動させる。
上述のように、トロカールラッチアセンブリ(420)は、ドライバアクチュエータ(410)がドライバ部材(250)を発射して、本明細書の説明に従って組織を切断及びステープル留めするとき、トロカール(402)の不必要な並進を防止するように構成されている。トロカールラッチアセンブリ(420)は、枢動ピン(432)を介して管状部材(408)に枢動可能に取り付けられた枢動ラッチ(424)と、外側管状部材(408)の内部に取り付けられた板ばね(430)と、を含む。トロカール(402)、外側管(408)、及びドライバアクチュエータ(410)は、枢動ラッチ(424)が本明細書の説明に従ってロック解除位置とロック位置との間で回転し得るように、枢動ラッチ(424)及び板ばね(430)を収容するチャネル(405)を一緒に画定する。加えて、トロカール(402)は、ドライバアクチュエータ(410)が切り欠き(412)を画定している間に、凹部(422)のアレイを画定する。以下でより詳細に記載されるように、ドライバ作動(410)の遠位作動は、外側管状部材(408)及びステープルヘッドアセンブリ(200)に対するトロカール(402)の並進を阻止するのを補助するために、凹部(422)のアレイの1つの凹部(422)と係合するように枢動ラッチ(424)を駆動して、凹部(422)のアレイの1つの凹部(422)と係合させるように構成され、これにより、ドライバアクチュエータ(410)の例示的な発射中に一貫した間隙距離dが確保するのを補助する。
枢動ラッチ(424)は、脚部(426)及びロック本体(428)を含む。図15Aで最も良く分かるように、脚部(426)の端部がドライバアクチュエータ(410)の切り欠き(412)内に収まり、ロック本体(428)がトロカール(402)と係合解除されているように、板ばね(430)は、枢動ラッチ(424)を付勢する。このとき、操作者が、トロカール(402)を作動させて間隙距離dを変化させるために、調節ノブ(98)を回転させ得るように、トロカールラッチアセンブリ(420)はロック解除位置にある。したがって、板ばね(430)は、トロカールラッチアセンブリ(420)、及び枢動ラッチ(424)をロック解除位置へと付勢する。トロカール(402)が好適な所定の範囲である間隙距離dと関連付けられた任意の位置に位置するとき、少なくとも1つの凹部(422)が枢動ラッチ(424)のロック本体(428)に隣接するように、凹部(422)のアレイは、トロカール(402)に沿って広がる。
図15Aに示す位置において、トロカール(402)は、アンビル(40)とステープルヘッドアセンブリ(200)とが好適な所定の範囲を有する間隙距離dを画定するように、アンビル(40)と好適に連結されることを理解されたい。したがって、操作者は、本明細書の説明に従って組織を切断及びステープル留めするために、発射アセンブリを作動させ得る。間隙距離dが好適な所定の範囲内にある場合、操作者は、上述のように、ロックアウト機構(82)をロック解除位置に枢動させ得る。
図15Bに示すように、望ましい間隙距離dが達成されると、操作者は、本体(72)に向かってトリガ(74)を枢動させて、上記の説明に従ってドライバアクチュエータ(410)及びステープルドライバ部材(250)を遠位方向に駆動させ得る。トリガ(74)が閉鎖位置に向かって枢動されるとき、ドライバアクチュエータ(410)の遠位作動は、トロカール(230)内の引張力を増加させることを理解されたい。上述したように、この増加した引張力は、間隙距離dに悪影響を及ぼし得るトロカール(402)の望ましくない遠位移動をもたらし得る。
しかしながら、ドライバアクチュエータ(410)が外側管状部材(408)内で遠位方向に並進すると、脚部(426)の端部は、切り欠き(412)及び/又はチャネル(405)の一部分を画定するドライバアクチュエータ(410)の内面に対してカム作用し、それによって、ロック本体(428)が凹部(422)内へ枢動するように、板ばね(430)及び枢動ラッチ(424)の付勢力を克服する。上述のように、枢動ラッチ(424)は、ピン(432)を介して外側管状部材(408)に取り付けられる一方、外側管状部材(408)は機械的接地としての機能を果たす。したがって、ロック本体(428)が凹部(422)内に枢動されるとき、ロック本体(428)は、例示的な発射中に、トロカール(402)が外側チューブ部材(408)に対して作動することを防止し得る。したがって、ロック本体(428)は、発射システムの例示的な発射中にトロカール(402)の作動を防止し得、これによって、間隙距離dは、間隙距離dを視覚的に確認する操作者と、組織をステープル留め及び切断する操作者との間で望ましくなく逸脱しない。
発射が完了すると、操作者は、トリガ(74)が開放位置に向かって枢動し得るようにトリガ(74)を解放し得、ドライバアクチュエータ(410)が図15Aに示す位置を戻すが、アンビル(40)とステープルヘッドアセンブリ(200)との間に捕捉された組織が、切断されステープル留めされる。ドライバアクチュエータ(410)が図15Aに示す位置に戻った状態で、枢動ラッチ(424)を凹部(422)と係合させるドライバアクチュエータ(410)の内面は、脚部(426)が再び切り欠き部(412)内に収まり得るように、脚部(426)の端部にもはや係合しなくてもよい。したがって、板ばね(430)は、ラッチ(424)をロック解除位置に戻して、それによって、ステープルヘッドアセンブリ(200)に対するトロカール(402)の移動を可能にする。次いで、操作者は、枢動ラッチ(424)がロック解除位置にある状態でノブ(98)を回転させてもよく、これによって、トロカール(402)したがってアンビル(40)が遠位方向に作動し、それによって、アンビル(40)の近位表面(50)とデッキ部材(220)の遠位に向けられたデッキ表面(222)との間に把持された組織(2)の部分が解放される。
いくつかの実施形態では、係止本体(428)が凹部(422)のアレイの1つの凹部(422)と直接位置合わせされない場合、ドライバアクチュエータ(410)の内面と脚部(426)との間の接触は、枢動ラッチ(424)がドライバアクチュエータ(410)の遠位作動を阻害しないように脚部(426)を屈曲させ得るように、脚部(426)は弾性材料を含み得る。したがって、トロカール(402)がステープルヘッドアセンブリ(200)の例示的な発射中にたまたま並進する場合、ロック本体(428)は、一旦適切に位置合わせされると凹部(422)と係合することになる。
図16A~図18Bは、上記のハンドルアセンブリ(70)の関連部分の代わりに器具(10)に容易に組み込まれ得る代替的なハンドルアセンブリ(450)を示す。ハンドルアセンブリ(450)は、本体(452)、トロカールアクチュエータ(456)、及びロックアウト機構(458)を含み、それらは、それぞれ、上述の本体(72)、トロカールアクチュエータ(231)、及びロックアウト機構(82)と実質的に同様であり、以下に詳述する相違点を有する。ロックアウト機構(458)は、駆動ピン(459)を介して本体(452)に枢動可能に結合されている。
ハンドルアセンブリ(450)は、本明細書のハンドルアセンブリ(450)に関して明示的に記載されていないハンドルアセンブリ(70)の同じ構成要素を有し得る。例えば、ハンドルアセンブリ(450)は、トリガ(74)と実質的に同様のトリガと、トリガ作動アセンブリ(84)と実質的に同様のトリガ作動アセンブリと、上記の調節ノブ(98)と実質的に同様の調節ノブと、を含み得る。したがって、ロックアウト機構(458)は、間隙距離dが所望の動作範囲内にあることに応じて、ロック位置からロック解除位置へと枢動し得る。更に、ロックアウト機構(458)は、ロックアウト機構(458)がロック位置にあるとき、発射システムの発射を防止し得る一方、ロックアウト機構(458)がロック解除位置にあるとき、発射システムの発射を可能にする。以下により詳細に記載されるように、ハンドルアセンブリ(450)は、ロックアウト機構(458)が本体(452)に対してロック解除位置へと枢動するとき、本体(452)に対するトロカールアクチュエータ(456)の不必要な並進を防止するのを補助するように構成されているラッチアセンブリ(460)を含み、これは、本明細書に記載されるように、間隙距離dの不必要な逸脱を防止するのを補助し得る。
ラッチアセンブリ(460)は、トロカールアクチュエータ(456)を包囲するねじりばね(462)と、ロックアウト機構(458)に取り付けられたカム機構(470)と、を含む。以下でより詳細に説明するように、カム機構(470)は、ロック位置とロック解除位置との間で枢動するロックアウト機構(458)に応答して、ねじりばね(462)を、したがって、ロック解除構成(図16A、図17A、及び図18Aに示すような)とロック構成(図16B、図17B、及び図18Bに示すような)と間でラッチアセンブリ(460)を作動させるように動作可能である。換言すれば、ロックアウト機構(458)が発射システムの発射を防止すると、ラッチアセンブリ(460)は、トロカールアクチュエータ(456)の並進を可能にして、間隙距離dを適切に調節し得る。あるいは、ロックアウト機構(458)が発射システムを発射することを可能にするとき、ラッチアセンブリ(460)は、トロカールアクチュエータ(456)の並進を阻止して、上述したような間隙距離dの不必要な逸脱を防止し得る。
ねじりばね(462)は、ばね(462)の第1の端部から延在する接地脚部(464)と、ばね(462)の第2の端部から延在する移動脚部(466)と、を含む。接地脚部(464)は、本体(452)の内部によって画定される接地ポケット(454)内に延在する。したがって、接地脚部(464)は、本体(452)に対して効果的に固定される。移動脚部(466)は、カム機構(470)のカム機構(472)によって画定される傾斜スロット(474)内に延在する。以下により詳細に記載されるように、移動脚部(466)は、ねじりばね(462)の円周を調節するために、カムドライバ(472)の移動に応じて横方向に並進するように動作可能である。特に、移動脚部(466)は、ねじりばね(462)の円周を調節して、トロカールアクチュエータ(456)上に摩擦制動力を選択的に付与し、それによってトロカールアクチュエータ(456)の移動を選択的に阻止し得る。
カム機構(470)のカムドライバ(472)は、本体(452)内に摺動可能に配置される。カムドライバ(472)の一端は、ロックアウト機構(458)に取り付けられる。上述したように、ロックアウト機構(458)は、間隙距離dが所望の動作範囲内にあるとき、ロック位置からロック解除位置へと移動するように構成され、これにより、本明細書の説明に従って発射システムが発射され得る。ロックアウト機構(458)は、ロック位置からロック解除位置への移動に応答して、近位位置(図16A及び図17Aに示すような)から遠位位置(図16B及び図17Bに示すように)へとカムドライバ(472)を作動させるように動作可能である。
カムドライバ(472)は近位位置にある一方(図16A及び図17Aに示すように)、移動脚部(466)は、傾斜スロット(474)によって決定される第1の横方向位置にある。移動脚部(466)が第1の横方向位置にある間、ねじりばね(462)は、空間(476)を画定するためにトロカールアクチュエータ(456)を包囲し、それによって、トロカールアクチュエータ(456)の移動を可能にする。換言すれば、図17Aに示すように、移動脚部(466)が第1の横方向位置にあるとき、ラッチアセンブリ(460)はロック解除構成にある。
ロックアウト機構(458)を図16Aに示す位置から図16Bに示す位置まで移動させると、カムドライバ(472)の遠位並進が生じる。カムドライバ(472)の遠位並進は、カム機構(470)のスロット(474)に、第1の横方向位置から第2の横方向位置へと移動脚部(466)を横方向に作動させる(図16B及び図17Bに示すように)。移動脚部(466)の横方向の移動により、ねじりばね(462)のその円周の減少が引き起こされ、トロカールアクチュエータ(456)に対する摩擦制動力がもたらされる(図18Bに示すように)。ねじりばね(462)によってもたらされるこの摩擦制動力は、本体(452)に対するトロカールアクチュエータ(456)の並進を阻止するのを補助し得る。
操作者が本明細書の説明に従って発射システムを発射する場合、トロカールアクチュエータ(456)内の引張力が増加し得る。上述したように、この増加した引張力は、間隙距離dに悪影響を及ぼし得るトロカールアクチュエータ(456)の望ましくない遠位移動をもたらし得る。しかしながら、ラッチアセンブリ(460)が本明細書に記載されるようなロック構成に駆動されるため、ばね(462)とトロカールアクチュエータ(456)との間の摩擦制動力は、発射システムの例示的な発射中にトロカールアクチュエータ(456)の遠位作動を防止し得る。したがって、間隙距離dは、間隙距離dを視覚的に確認する操作者と、組織をステープル留め及び切断する操作者との間で望ましくなく逸脱しない場合がある。
操作者が発射前又は発射後に間隙距離dを再調節することを望む場合、操作者は、カムドライバ(472)が移動脚部(466)を第1の横方向位置に戻し、これによって、ばね(462)及びトロカールアクチュエータ(456)が空間(476)を画定するように、ロックアウト機構(458)を図16Aに示す位置に戻して移動し得る。
図19~図20は、上記のハンドルアセンブリ(70)の関連部分の代わりに器具(10)に容易に組み込まれ得る代替的なハンドルアセンブリ(500)を示す。ハンドルアセンブリ(500)は、本体(502)と、調節ノブ(504)と、スリーブ(506)と、トロカールアクチュエータ(508)と、を含み、それらは、それぞれ、上述の本体(72)、調節ノブ(98)、スリーブ(92)、及びトロカールアクチュエータ(231)と実質的に同様であり、以下に詳述する相違点を有する。したがって、調節ノブ(504)及びスリーブ(506)は、トロカールアクチュエータ(508)を並進させるために、本体(502)に対して回転するように構成されている。特に、調節ノブ(504)及びスリーブ(506)は、トロカールアクチュエータ(508)を近位方向に作動させるために、第1の角度方向に回転し得る一方、調節ノブ(504)及びスリーブ(506)は、トロカールアクチュエータ(508)を遠位方向に作動させるために、第2の角度方向に回転し得る。
ハンドルアセンブリ(500)は、本明細書のハンドルアセンブリ(500)に関して明示的に記載されていないハンドルアセンブリ(70)の同じ構成要素を有し得る。例えば、ハンドルアセンブリ(500)は、トリガ(74)と実質的に同様のトリガと、トリガ作動アセンブリ(84)と実質的に同様のトリガ作動アセンブリと、ロックアウト機構(82)と実質的に同様のロックアウト機構と、を含み得る。
以下により詳細に記載されるように、ハンドルアセンブリ(500)は、係合位置と係合解除位置との間で作動するように構成されているトロカールラチェットラッチアセンブリ(512)を含む。ラチェットラッチアセンブリ(512)は、ラチェットラッチアセンブリ(512)が係合位置にある間は、本体(502)に対するトロカールアクチュエータ(508)の不必要な遠位並進を防止するのを補助し、本明細書の説明による間隙距離dの不必要な逸脱を防止するのを補助し得るように構成されている。加えて、ラチェットラッチアセンブリ(512)は、係合位置から係合解除位置へと選択的に作動して、本体(502)に対するトロカールアクチュエータ(508)の遠位並進を可能にし得る。
ラチェットラッチアセンブリ(512)は、スリーブ(506)の外部に配置されたラチェット歯(510)の環状アレイと、枢動ピン(524)を介して本体(502)と枢動可能に連結されたラッチレバー(520)と、本体(502)に取り付けられた板ばね(528)と、を含む。ラッチレバー(520)はボタン(522)と歯止め(526)とを備える。ラッチレバー(520)は、ボタン(522)が本体(502)の外部に延在し、歯止め(526)がラチェット歯(510)の環状アレイに直接隣接するように、本体(502)によって画定された凹部(501)を通って延在する。板ばね(528)は、歯止め(526)がラチェット歯(510)の環状アレイと係合するように、ラッチレバー(520)を付勢する。歯止め(526)が、ラチェット歯(510)の環状アレイと係合するとき、調節ノブ(504)及びスリーブ(506)は、トロカールアクチュエータ(508)が近位方向に並進することに関連する第1の角度方向に回転するように制限される。したがって、歯止め(526)がラチェット歯(510)の環状アレイと係合している間に、操作者が、第2の角度方向に調節ノブ(504)を回転させることを試みた場合、歯止め(526)及び歯(510)は、トロカールアクチュエータ(508)が遠位方向に並進しない場合があるように、第2の角度方向における調節ノブ(504)の回転を制限するであろう。操作者が第2の角度方向に調節ノブ(504)を回転させることが所望される場合、操作者は、歯止め(526)が歯(510)と係合解除されるようにボタン(522)を下に押圧し得る。操作者がボタン(522)を解放すると、板ばね(528)によって提供される付勢力は、歯止め(526)を戻して歯(510)と係合させることになる。
例示的な使用中に、トロカール(230)がアンビル(40)に好適に取り付けられている間に、操作者は、調節ノブ(504)を第1の角度方向に回転させて、トロカールアクチュエータ(508)を近位に並進させ得る。操作者は、上記の説明に従って、望ましい間隙距離dを達成するために、調節ノブ(504)を回転させ得る。ラチェットラッチアセンブリ(512)が係合位置にあるように、ばね(528)は、歯止め(526)を付勢して、歯(510)と係合させることを理解されたい。したがって、ラッチアセンブリ(512)は、トロカールアクチュエータ(508)の遠位並進を防止する。
望ましい間隙距離dが達成されると、操作者は、本明細書の説明に従って発射システムを発射して、それによって、トロカール(230)内の張力を増加させ得る。上述したように、この増加した引張力は、間隙距離dに悪影響を及ぼし得るトロカールアクチュエータ(508)の望ましくない遠位移動をもたらし得る。しかしながら、ラチェットラッチアセンブリ(512)が係合位置にあるため、歯止め(526)と歯(510)との係合は、トロカールアクチュエータ(508)が遠位方向に作動するのを阻止するのを補助する。したがって、歯止め(526)は、発射システムの例示的な発射中にトロカールアクチュエータ(508)の作動を防止し得、これによって、間隙距離dは、間隙距離dを視覚的に確認する操作者と、組織をステープル留め及び切断する操作者との間で望ましくなく逸脱しない。発射が完了すると、操作者は、ボタン(522)を押圧して、歯止め(526)を係合解除位置で作動させ得る。次いで、操作者は、歯止め(526)が係合解除位置にある状態でノブ(504)を回転させ得、これによって、トロカールより急性(508)、したがってアンビル(40)は遠位方向に作動し、それによって、アンビル(40)の近位表面(50)とデッキ部材(220)の遠位に向けられたデッキ表面(222)との間に把持された組織(2)の部分が解放される。
図21A~図22は、上記のハンドルアセンブリ(70)の関連部分の代わりに器具(10)に容易に組み込まれ得る別の代替的なハンドルアセンブリ(550)を示す。ハンドルアセンブリ(550)は、本体(552)と、トリガ(554)と、ロックアウト機構(556)と、トロカールアクチュエータ(558)と、調節ノブ(560)と、を含み、それらは、それぞれ、上述の本体(72)、トリガ(74)、ロックアウト機構(82)、トロカールアクチュエータ(231)、及び調節ノブ(98)と実質的に同様であり、以下に詳述する相違点を有する。したがって、調節ノブ(560)は、トロカールアクチュエータ(558)を並進させるために、本体(552)に対して回転するように構成されている。加えて、ロックアウト機構(556)は、間隙距離dが所望の動作範囲内にあることに応じて、ロック位置からロック解除位置へと枢動し得る。ロックアウト機構(556)は、ロックアウト機構(556)がロック位置にあるとき、発射システムの発射を防止し得る一方、ロックアウト機構(556)は、ロックアウト機構(556)がロック解除位置にあるとき、発射システムの発射を可能にし得る。以下により詳細に記載されるように、ハンドルアセンブリ(550)は、ロックアウト機構(556)が本体(552)に対してロック解除位置へと枢動するとき、本体(552)に対するトロカールアクチュエータ(558)の不必要な並進を防止するのを補助するように構成されているラッチアセンブリ(551)を含み、これは、本明細書に記載されるように、間隙距離dの不必要な逸脱を防止するのを補助し得る。
ラッチアセンブリ(551)は、本体(552)内に摺動可能に収容されたロックバー(564)を含む一方、調節ノブ(560)は、凹部(562)の環状アレイを画定する遠位面を含む。ロックアウト機構(556)が遠位位置と近位位置との間でロックバー(564)を作動させ得るように、ロックバー(564)の一端がロックアウト機構(556)に取り付けられる。特に、ロックアウト機構(556)は、ロックバー(564)を遠位位置から近位位置にそれぞれ駆動するために、ロック位置(図21Aに示すように)からロック解除位置(図21Bに示すように)まで枢動し得る。
図21Aで遠位位置で最も良く分かるように、ロックバー(564)の近位端は、凹部(562)の環状アレイと係合解除され、それによって、調節ノブ(504)の回転及びトロカールアクチュエータ(558)の並進を可能にする。したがって、ロックアウト機構(556)が発射システム(図21Aに示すように)を発射することを防止するとき、ラッチアセンブリ(551)は、トロカールアクチュエータ(558)の並進を可能にして、間隙距離dを適切に調節し得る。
図21Bで近位位置で最も良く分かるように、ロックバー(564)の近位端は、凹部(562)の環状アレイの凹部(562)に係合し、それによって、調節ノブ(504)を本体(552)に対して回転的に係止するように構成されている。調節ノブ(504)が本体(552)に対して回転的に係止されている状態で、トロカールアクチュエータ(558)は、本体(552)に対して長手方向に固定される。したがって、ロックアウト機構(556)が発射システム(図21Bに示すように)を発射することを可能にするとき、ラッチアセンブリ(551)は、トロカールアクチュエータ(558)の並進を阻止して、本明細書に記載されるような間隙距離dの不必要な逸脱を防止し得る。操作者が本明細書の説明に従って発射システムを発射する場合、トロカールアクチュエータ(558)内の引張力が増加し得る。上述したように、この増加した引張力は、間隙距離dに悪影響を及ぼし得るトロカールアクチュエータ(558)の望ましくない遠位移動をもたらし得る。しかしながら、本明細書に記載されるように、ロックバー(564)が調節ノブ(504)と係合するため、調節ノブ(504)の回転ロックは、発射システムの例示的な発射中のトロカールアクチュエータ(558)の遠位作動を防止するのを補助する。したがって、間隙距離dは、間隙距離dを視覚的に確認する操作者と、組織をステープル留め及び切断する操作者との間で望ましくなく逸脱しない場合がある。
操作者が発射前又は発射後に間隙距離dを再調節することを望む場合、操作者は、ロックバー(564)が遠位位置に戻るように、ロックアウト機構(556)を図21Aに示す位置に戻して移動し得る。
III.例示的な組み合わせ
以下の実施例は、本明細書の教示を組み合わせるか又は適用することができる、様々な非網羅的な方法に関する。以下の実施例は、本出願における又は本出願後の出願におけるどの時点でも提示され得る、いずれの特許請求の範囲の適用範囲をも限定することを目的としたものではない。一切の否定要素を意図するものではない。以下の実施例は、単なる例示の目的で与えられるものに過ぎない。本明細書の様々な教示は、他の多くの方法で構成及び適用が可能であると考えられる。また、いくつかの変形では、以下の実施例において言及される特定の特徴を省略してよいことも考えられる。したがって、本発明者又は本発明者の利益の承継者により、後日、そうである旨が明示的に示されない限り、以下に言及される態様又は特徴のいずれも重要なものとして見なされるべきではない。以下に言及される特徴以外の更なる特徴を含む請求項が本出願において、又は本出願に関連する後の書類提出において示される場合、それらの更なる特徴は、特許性に関連するいかなる理由によっても追加されたものとして仮定されるべきではない。
装置であって、(a)ハンドルアセンブリであって、本体と、(b)本体から遠位方向に延在する外側管状部材を備えるシャフトアセンブリと、(c)エンドエフェクタであって、(i)外側管状部材に対して固定されたステープルデッキと、(ii)ステープルドライバであって、未発射位置と発射位置との間でステープルデッキに対して作動するように動作可能である、ステープルドライバと、(iii)ステープルデッキ及びステープルドライバに対して作動するように構成されているトロカールと、を備える、エンドエフェクタと、(d)トロカールと選択的に連結するように構成されているアンビルであって、トロカールが、間隙距離を画定するようにステープルデッキに対してアンビルを作動させるように動作可能である、アンビルと、(e)未発射位置と発射位置との間で作動するステープルドライバに応答して、ロック解除構成とロック構成との間で作動するように構成されているロック本体を備えるトロカールラッチアセンブリであって、ロック本体が、ロック構成においてステープルデッキに対してトロカールを選択的に固定するように構成されている、トロカールラッチアセンブリと、を備える、装置。
ロック本体が、ハウジングに摺動可能に連結されている、実施例1に記載の装置。
ハンドルアセンブリが、トロカールと連結されたトロカールアクチュエータを更に備え、トロカールラッチアセンブリが、トロカールアクチュエータに沿って延在するロック歯のアレイを更に備える、実施例1~2のいずれか1つ又は2つ以上に記載の装置。
ロック本体が、ロック構成においてロック歯のアレイと噛み合うように構成されている、実施例3に記載の装置。
ハンドルアセンブリが、未発射位置と発射位置との間でステープルドライバを作動させるように構成されているトリガを更に備える、実施例1~4のいずれか1つ又は2つ以上に記載の装置。
ロック本体が、ばねを介して、トリガと連結されている、実施例5に記載の装置。
ロック本体が外側管状部材に枢動可能に連結されている、実施例1~6のいずれか1つ又は2つ以上に記載の器具。
トロカールラッチが、ロック本体をロック解除構成に向けて付勢する付勢部材を更に備える、実施例1~7のいずれか1つ又は2つ以上に記載の装置。
シャフトアセンブリが、ステープルドライバに連結されたドライバアクチュエータを更に備え、ドライバアクチュエータが、未発射位置から発射位置へと作動するステープルドライバに応答して、ロック本体をロック構成に向かって枢動させるように構成されている、実施例8に記載の装置。
トロカールが、ロック構成においてロック本体と連結するように構成されている凹部のアレイを画定する、実施例9に記載の装置。
ロック本体が弾性脚部を更に含む、実施例10に記載の装置。
ハンドルアセンブリが、トロカールをステープルデッキに対して作動させるために、本体に対して回転するように構成されている調節可能なノブを更に備える、実施例1~11のいずれか1つ又は2つ以上に記載の装置。
間隙距離が所定の範囲内にない限り、ステープルドライバが未発射位置と発射位置との間で作動するのを防止するように構成されているステープルドライバロックアウトを更に備える、実施例1~12のいずれか1つ又は2つ以上に記載の装置。
ステープルドライバロックアウトが本体に枢動可能に連結されている、実施例1~13のいずれか1つ又は2つ以上に記載の装置。
装置であって、(a)ハンドルアセンブリであって、本体と、(b)本体から遠位方向に延在する外側管状部材を備えるシャフトアセンブリと、(c)エンドエフェクタであって、(i)外側管状部材に対して固定されたステープルデッキと、(ii)ステープルドライバであって、未発射位置と発射位置との間でステープルデッキに対して作動するように動作可能である、ステープルドライバと、(iii)ステープルデッキ及びステープルドライバに対して作動するように構成されているトロカールと、を備える、エンドエフェクタと、(d)トロカールと選択的に連結するように構成されているアンビルであって、トロカールが、間隙距離を画定するようにステープルデッキに対してアンビルを作動させるように動作可能である、アンビルと、(e)ロック解除構成とロック構成との間で作動するように構成されているロック本体を備えるトロカールラッチアセンブリであって、ロック本体が、ロック構成においてステープルデッキに対するトロカールの遠位作動を選択的に防止するように構成され、ロック本体が、ロック構成に向かって付勢される、トロカールラッチアセンブリと、を備える、装置。
ロック本体がラチェット歯止めを更に含む、実施例15に記載の装置。
ロック本体が、本体に枢動可能に連結されている、実施例16に記載の装置。
ハンドルアセンブリが、トロカールに取り付けられたトロカールアクチュエータを更に備え、トロカールアクチュエータが、ロック構成においてラチェット歯止めと噛み合うように構成されている一連のラチェット歯を備える、実施例17に記載の装置。
ハンドルアセンブリが、トロカールを作動させるために本体に対して回転するように構成されている調節可能なノブを更に備え、調節可能なノブが、ラチェット歯止めと噛み合うように構成されているラチェット歯の環状アレイを備える、実施例16に記載の装置。
(a)エンドエフェクタであって、(i)外側管状部材に対して固定されたステープルデッキと、(ii)ステープルドライバであって、未発射位置と発射位置との間でステープルデッキに対して作動するように動作可能である、ステープルドライバと、(iii)ステープルデッキ及びステープルドライバに対して作動するように構成されているトロカールと、を備える、エンドエフェクタと、(b)トロカールと選択的に連結するように構成されているアンビルであって、トロカールが、間隙距離を画定するようにステープルデッキに対してアンビルを作動させるように動作可能である、アンビルと、(c)ロック解除構成とロック構成との間で作動するように構成されているロック本体を備えるトロカールラッチアセンブリであって、ロック本体が、ロック構成においてステープルデッキに対するトロカールの遠位作動を防止するように構成され、ロック本体が、ロック構成においてステープルデッキに対するトロカールの近位作動を可能にするように構成され、ロック本体が、ロック構成に向かって付勢される、トロカールラッチアセンブリと、を備える、装置。
IV.その他
本明細書に記載の教示、表現、実施形態、実施例などのうちのいずれか1つ又は2つ以上は、本明細書に記載の他の教示、表現、実施形態、実施例などのうちのいずれか1つ又は2つ以上と組み合わされてもよい。したがって、上記の教示、表現、実施形態、実施例などは、互いに対して独立して考慮されるべきではない。本明細書の教示に照らして、本明細書の教示を組み合わせることができる様々な好適な方法が、当業者には容易に明らかとなろう。かかる修正及び変形は、「特許請求の範囲」内に含まれるものとする。
更に、本明細書に記載する教示、表現、実施形態、実施例などのうちの任意の1つ又は2つ以上を、以下で説明する教示、表現、実施形態、実施例などのいずれか1つ又は2つ以上と組み合わせることができる;本明細書と同日に出願される米国出願[代理人参照番号END8628USNP]、「Dual Stage Closure System for Circular Surgical Stapler」と題する;及び、本明細書と同日に出願される米国出願[代理人参照番号END8629USNP]、「Dual Lever to Reduce Force to Fire in Circular Surgical Stapler」と題する;及び、本明細書と同日に出願される。これらの出願のそれぞれの開示は、参照により本明細書に組み込まれる。
本明細書に参照により組み込まれると言及されるいかなる特許、公報、又はその他の開示内容も、全体的に又は部分的に、組み込まれる内容が現行の定義、見解、又は本開示に記載されるその他の開示内容とあくまで矛盾しない範囲でのみ本明細書に組み込まれると理解されるべきである。それ自体、また必要な範囲で、本明細書に明瞭に記載される開示内容は、参照により本明細書に組み込まれるあらゆる矛盾する記載に優先するものとする。参照により本明細書に組み込まれると言及されているが、現行の定義、見解、又は本明細書に記載される他の開示内容と矛盾する任意の内容、又はそれらの部分は、組み込まれた内容と現行の開示内容との間に矛盾が生じない範囲においてのみ、組み込まれるものとする。
上記のデバイスの変形形態は、医療専門家により行われる従来の医療処置及び手術における用途のみではなく、ロボット支援された医療処置及び手術における用途をも有することができる。単に一例として、本明細書の様々な教示は、ロボット外科用システム、例えばIntuitive Surgical,Inc.(Sunnyvale,California)によるDAVINCI(商標)システムなどに容易に組み込まれ得る。
上述の変形形態は、1回の使用後に廃棄するように設計することができ、又はそれらは、複数回使用するように設計することができる。変形形態は、いずれか又は両方の場合においても、少なくとも1回の使用後に再利用のために再調整され得る。再調整は、デバイスの分解工程、それに続く特定の部品の洗浄又は交換工程、及びその後の再組み立て工程の、任意の組み合わせを含み得る。特に、デバイスのいくつかの変形形態は分解することができ、また、デバイスの任意の数の特定の部分若しくは部品を、任意の組み合わせで選択的に交換又は取り外してもよい。特定の部品の洗浄及び/又は交換の際、装置の一部の変更例は、再調整用の施設で、又は処置の直前にオペレータのいずれかによって、その後の使用のために再組み立てされてもよい。当業者であれば、デバイスの再調整において、分解、洗浄/交換、及び再組み立てのための様々な技術を利用することができることを理解するであろう。かかる技術の使用、及び結果として得られる再調整されたデバイスは、全て本発明の範囲内にある。
単に一例として、本明細書に記載される変形形態は、処置の前及び/又は後に滅菌されてもよい。1つの滅菌技術では、デバイスをプラスチック製又はTYVEK製のバックなど、閉鎖及び封止された容器に入れる。次いで、容器及びデバイスを、γ線、X線、又は高エネルギー電子線などの、容器を透過し得る放射線場に置いてもよい。放射線は、デバイス上及び容器内の細菌を死滅させ得る。次に、滅菌されたデバイスを、後の使用のために、滅菌容器内に保管してもよい。β線若しくはγ線、エチレンオキシド、又は水蒸気が挙げられるがこれらに限定されない、当該技術分野で既知のその他の任意の技術を用いて、デバイスを滅菌してもよい。
以上、本発明の様々な実施形態を示し、記載したが、当業者による適切な改変により、本発明の範囲から逸脱することなく、本明細書に記載の方法及びシステムの更なる適合化を実現することができる。かかる可能な改変のうちのいくつかについて述べたが、他の改変も当業者には明らかになるであろう。例えば、上記の実施例、実施形態、形状、材料、寸法、比率、工程などは例示的なものであって、必須のものではない。したがって、本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲の観点から考慮されるべきものであり、本明細書及び図面に示され記載された構造及び動作の細部に限定されないものとして理解される。
〔実施の態様〕
(1) 装置であって、
(a)本体を備えるハンドルアセンブリと、
(b)前記本体から遠位方向に延在する外側管状部材を備えるシャフトアセンブリと、
(c)エンドエフェクタであって、
(i)前記外側管状部材に対して固定されたステープルデッキと、
(ii)ステープルドライバであって、未発射位置と発射位置との間で前記ステープルデッキに対して作動するように動作可能である、ステープルドライバと、
(iii)前記ステープルデッキ及び前記ステープルドライバに対して作動するように構成されているトロカールと、を備える、エンドエフェクタと、
(d)前記トロカールと選択的に連結するように構成されているアンビルであって、前記トロカールが、間隙距離を画定するように前記ステープルデッキに対して前記アンビルを作動させるように動作可能である、アンビルと、
(e)前記未発射位置と前記発射位置との間で作動する前記ステープルドライバに応答して、ロック解除構成とロック構成との間で作動するように構成されているロック本体を備えるトロカールラッチアセンブリであって、前記ロック本体が、前記ロック構成において前記ステープルデッキに対して前記トロカールを選択的に固定するように構成されている、トロカールラッチアセンブリと、を備える、装置。
(2) 前記ロック本体が、前記ハウジングに摺動可能に連結されている、実施態様1に記載の装置。
(3) 前記ハンドルアセンブリが、前記トロカールと連結されたトロカールアクチュエータを更に備え、前記トロカールラッチアセンブリが、前記トロカールアクチュエータに沿って延在するロック歯のアレイを更に備える、実施態様2に記載の装置。
(4) 前記ロック本体が、前記ロック構成において前記ロック歯のアレイと噛み合うように構成されている、実施態様3に記載の装置。
(5) 前記ハンドルアセンブリが、前記未発射位置と前記発射位置との間で前記ステープルドライバを作動させるように構成されているトリガを更に備える、実施態様4に記載の装置。
(6) 前記ロック本体が、ばねを介して、前記トリガと連結されている、実施態様5に記載の装置。
(7) 前記ロック本体が、前記外側管状部材に枢動可能に連結されている、実施態様1に記載の装置。
(8) 前記トロカールラッチが、前記ロック本体を前記ロック解除構成に向けて付勢する付勢部材を更に備える、実施態様7に記載の装置。
(9) 前記シャフトアセンブリが、前記ステープルドライバに連結されたドライバアクチュエータを更に備え、前記ドライバアクチュエータが、前記未発射位置から前記発射位置へと作動する前記ステープルドライバに応答して、前記ロック本体を前記ロック構成に向かって枢動させるように構成されている、実施態様8に記載の装置。
(10) 前記トロカールが、前記ロック構成において前記ロック本体と連結するように構成されている凹部のアレイを画定する、実施態様9に記載の装置。
(11) 前記ロック本体が弾性脚部を更に備える、実施態様10に記載の装置。
(12) 前記ハンドルアセンブリが、前記トロカールを前記ステープルデッキに対して作動させるために、前記本体に対して回転するように構成されている調節可能なノブを更に備える、実施態様1に記載の装置。
(13) 前記間隙距離が所定の範囲内にない限り、前記ステープルドライバが前記未発射位置と前記発射位置との間で作動するのを防止するように構成されているステープルドライバロックアウトを更に備える、実施態様1に記載の装置。
(14) 前記ステープルドライバロックアウトが前記本体に枢動可能に連結されている、実施態様1に記載の装置。
(15) 装置であって、
(a)本体を備えるハンドルアセンブリと、
(b)前記本体から遠位方向に延在する外側管状部材を備えるシャフトアセンブリと、
(c)エンドエフェクタであって、
(i)前記外側管状部材に対して固定されたステープルデッキと、
(ii)ステープルドライバであって、未発射位置と発射位置との間で前記ステープルデッキに対して作動するように動作可能である、ステープルドライバと、
(iii)前記ステープルデッキ及び前記ステープルドライバに対して作動するように構成されているトロカールと、を備える、エンドエフェクタと、
(d)前記トロカールと選択的に連結するように構成されているアンビルであって、前記トロカールが、間隙距離を画定するように前記ステープルデッキに対して前記アンビルを作動させるように動作可能である、アンビルと、
(e)ロック解除構成とロック構成との間で作動するように構成されているロック本体を備えるトロカールラッチアセンブリであって、前記ロック本体が、前記ロック構成において前記ステープルデッキに対する前記トロカールの遠位作動を選択的に防止するように構成され、前記ロック本体が、前記ロック構成に向かって付勢される、トロカールラッチアセンブリと、を備える、装置。
(16) 前記ロック本体がラチェット歯止めを更に備える、実施態様15に記載の装置。
(17) 前記ロック本体が、前記本体に枢動可能に連結されている、実施態様16に記載の装置。
(18) 前記ハンドルアセンブリが、前記トロカールに取り付けられたトロカールアクチュエータを更に備え、前記トロカールアクチュエータが、前記ロック構成において前記ラチェット歯止めと噛み合うように構成されている一連のラチェット歯を備える、実施態様17に記載の装置。
(19) 前記ハンドルアセンブリが、前記トロカールを作動させるために前記本体に対して回転するように構成されている調節可能なノブを更に備え、前記調節可能なノブが、ラチェット歯止めと噛み合うように構成されているラチェット歯の環状アレイを備える、実施態様16に記載の装置。
(20) 装置であって、
(a)エンドエフェクタであって、
(i)前記外側管状部材に対して固定されたステープルデッキと、
(ii)ステープルドライバであって、未発射位置と発射位置との間で前記ステープルデッキに対して作動するように動作可能である、ステープルドライバと、
(iii)前記ステープルデッキ及び前記ステープルドライバに対して作動するように構成されているトロカールと、を備える、エンドエフェクタと、
(b)前記トロカールと選択的に連結するように構成されているアンビルであって、前記トロカールが、間隙距離を画定するように前記ステープルデッキに対して前記アンビルを作動させるように動作可能である、アンビルと、
(c)ロック解除構成とロック構成との間で作動するように構成されているロック本体を備えるトロカールラッチアセンブリであって、前記ロック本体が、前記ロック構成において前記ステープルデッキに対する前記トロカールの遠位作動を防止するように構成され、前記ロック本体が、前記ロック構成において前記ステープルデッキに対する前記トロカールの近位作動を可能にするように構成され、前記ロック本体が、前記ロック構成に向かって付勢される、トロカールラッチアセンブリと、を備える、装置。

Claims (14)

  1. 装置であって、
    (a)本体を備えるハンドルアセンブリと、
    (b)前記本体から遠位方向に延在する外側管状部材を備えるシャフトアセンブリと、
    (c)エンドエフェクタであって、
    (i)前記外側管状部材に対して固定されたステープルデッキと、
    (ii)ステープルドライバであって、未発射位置と発射位置との間で前記ステープルデッキに対して作動するように動作可能である、ステープルドライバと、
    (iii)前記ステープルデッキ及び前記ステープルドライバに対して作動するように構成されているトロカールと、を備える、エンドエフェクタと、
    (d)前記トロカールと選択的に連結するように構成されているアンビルであって、前記トロカールが、間隙距離を画定するように前記ステープルデッキに対して前記アンビルを作動させるように動作可能である、アンビルと、
    (e)前記未発射位置から前記発射位置に作動する前記ステープルドライバに応答して、ロック解除構成からロック構成に作動するように構成されているロック本体を備えるトロカールラッチアセンブリであって、前記ロック本体が、前記ロック構成において前記ステープルデッキに対して前記トロカールを選択的に固定するように構成されており、前記ロック本体が、前記ロック解除構成において前記ステープルデッキに対して前記トロカールを固定解除するように構成されている、トロカールラッチアセンブリと、を備えており、
    前記ロック本体が、前記本体に摺動可能に連結されており、
    前記ハンドルアセンブリが、前記トロカールと連結されたトロカールアクチュエータを更に備え、前記トロカールアクチュエータが、前記トロカールアクチュエータ上に設けられ、前記トロカールアクチュエータに沿って延在するロック歯のアレイを有しており、前記ロック本体は、前記ロック構成において前記ロック歯のアレイと噛み合って、前記ステープルデッキに対して前記トロカールを選択的に固定するように構成されている、装置。
  2. 前記ハンドルアセンブリが、前記未発射位置と前記発射位置との間で前記ステープルドライバを作動させるように構成されているトリガを更に備える、請求項1に記載の装置。
  3. 装置であって、
    (a)本体を備えるハンドルアセンブリと、
    (b)前記本体から遠位方向に延在する外側管状部材を備えるシャフトアセンブリと、
    (c)エンドエフェクタであって、
    (i)前記外側管状部材に対して固定されたステープルデッキと、
    (ii)ステープルドライバであって、未発射位置と発射位置との間で前記ステープルデッキに対して作動するように動作可能である、ステープルドライバと、
    (iii)前記ステープルデッキ及び前記ステープルドライバに対して作動するように構成されているトロカールと、を備える、エンドエフェクタと、
    (d)前記トロカールと選択的に連結するように構成されているアンビルであって、前記トロカールが、間隙距離を画定するように前記ステープルデッキに対して前記アンビルを作動させるように動作可能である、アンビルと、
    (e)前記未発射位置から前記発射位置に作動する前記ステープルドライバに応答して、ロック解除構成からロック構成に作動するように構成されているロック本体を備えるトロカールラッチアセンブリであって、前記ロック本体が、前記ロック構成において前記ステープルデッキに対して前記トロカールを選択的に固定するように構成されており、前記ロック本体が、前記ロック解除構成において前記ステープルデッキに対して前記トロカールを固定解除するように構成されている、トロカールラッチアセンブリと、を備えており、
    前記ロック本体が、前記外側管状部材に枢動可能に連結されている、装置。
  4. 前記トロカールラッチアセンブリが、前記ロック本体を前記ロック解除構成に向けて付勢する付勢部材を更に備える、請求項3に記載の装置。
  5. 前記シャフトアセンブリが、前記ステープルドライバに連結されたドライバアクチュエータを更に備え、前記ドライバアクチュエータが、前記未発射位置から前記発射位置へと作動する前記ステープルドライバに応答して、前記ロック本体を前記ロック構成に向かって枢動させるように構成されている、請求項4に記載の装置。
  6. 前記トロカールが、前記ロック構成において前記ロック本体と連結するように構成されている凹部のアレイを画定する、請求項5に記載の装置。
  7. 前記ロック本体が弾性脚部を更に備える、請求項6に記載の装置。
  8. 前記ハンドルアセンブリが、前記トロカールを前記ステープルデッキに対して作動させるために、前記本体に対して回転するように構成されている調節可能なノブを更に備える、請求項1に記載の装置。
  9. 前記間隙距離が所定の範囲内にない限り、前記ステープルドライバが前記未発射位置と前記発射位置との間で作動するのを防止するように構成されているステープルドライバロックアウトを更に備える、請求項1に記載の装置。
  10. 装置であって、
    (a)本体を備えるハンドルアセンブリと、
    (b)前記本体から遠位方向に延在する外側管状部材を備えるシャフトアセンブリと、
    (c)エンドエフェクタであって、
    (i)前記外側管状部材に対して固定されたステープルデッキと、
    (ii)ステープルドライバであって、未発射位置と発射位置との間で前記ステープルデッキに対して作動するように動作可能である、ステープルドライバと、
    (iii)前記ステープルデッキ及び前記ステープルドライバに対して作動するように構成されているトロカールと、を備える、エンドエフェクタと、
    (d)前記トロカールと選択的に連結するように構成されているアンビルであって、前記トロカールが、間隙距離を画定するように前記ステープルデッキに対して前記アンビルを作動させるように動作可能である、アンビルと、
    (e)前記未発射位置から前記発射位置に作動する前記ステープルドライバに応答して、ロック解除構成からロック構成に作動するように構成されているロック本体を備えるトロカールラッチアセンブリであって、前記ロック本体が、前記ロック構成において前記ステープルデッキに対して前記トロカールを選択的に固定するように構成されており、前記ロック本体が、前記ロック解除構成において前記ステープルデッキに対して前記トロカールを固定解除するように構成されている、トロカールラッチアセンブリと、を備えており、
    前記装置は、前記間隙距離が所定の範囲内にない限り、前記ステープルドライバが前記未発射位置と前記発射位置との間で作動するのを防止するように構成されているステープルドライバロックアウトを更に備えており、
    前記ステープルドライバロックアウトが前記本体に枢動可能に連結されている、装置。
  11. 装置であって、
    (a)本体を備えるハンドルアセンブリと、
    (b)前記本体から遠位方向に延在する外側管状部材を備えるシャフトアセンブリと、
    (c)エンドエフェクタであって、
    (i)前記外側管状部材に対して固定されたステープルデッキと、
    (ii)ステープルドライバであって、未発射位置と発射位置との間で前記ステープルデッキに対して作動するように動作可能である、ステープルドライバと、
    (iii)前記ステープルデッキ及び前記ステープルドライバに対して作動するように構成されているトロカールと、を備える、エンドエフェクタと、
    (d)前記トロカールと選択的に連結するように構成されているアンビルであって、前記トロカールが、間隙距離を画定するように前記ステープルデッキに対して前記アンビルを作動させるように動作可能である、アンビルと、
    (e)ロック解除構成とロック構成との間で作動するように構成されているロック本体を備えるトロカールラッチアセンブリであって、前記ロック本体が、前記ロック構成において前記ステープルデッキに対する前記トロカールの遠位作動を選択的に防止するように構成され、前記ロック本体が、前記ロック解除構成において前記ステープルデッキに対する前記トロカールの遠位作動を可能にするように構成され、前記ロック本体が、前記ロック構成に向かって付勢される、トロカールラッチアセンブリと、を備え、
    前記ロック本体が、前記本体に枢動可能に連結されている、装置。
  12. 装置であって、
    (a)本体を備えるハンドルアセンブリと、
    (b)前記本体から遠位方向に延在する外側管状部材を備えるシャフトアセンブリと、
    (c)エンドエフェクタであって、
    (i)前記外側管状部材に対して固定されたステープルデッキと、
    (ii)ステープルドライバであって、未発射位置と発射位置との間で前記ステープルデッキに対して作動するように動作可能である、ステープルドライバと、
    (iii)前記ステープルデッキ及び前記ステープルドライバに対して作動するように構成されているトロカールと、を備える、エンドエフェクタと、
    (d)前記トロカールと選択的に連結するように構成されているアンビルであって、前記トロカールが、間隙距離を画定するように前記ステープルデッキに対して前記アンビルを作動させるように動作可能である、アンビルと、
    (e)ロック解除構成とロック構成との間で作動するように構成されているロック本体を備えるトロカールラッチアセンブリであって、前記ロック本体が、前記ロック構成において前記ステープルデッキに対する前記トロカールの遠位作動を選択的に防止するように構成され、前記ロック本体が、前記ロック解除構成において前記ステープルデッキに対する前記トロカールの遠位作動を可能にするように構成され、前記ロック本体が、前記ロック構成に向かって付勢される、トロカールラッチアセンブリと、を備え、
    前記ロック本体がラチェット歯止めを更に備え、前記ハンドルアセンブリが、前記トロカールに取り付けられたトロカールアクチュエータを更に備え、前記トロカールアクチュエータが、前記ロック構成において前記ラチェット歯止めと噛み合うように構成されている一連のラチェット歯を備え、前記一連のラチェット歯は、前記ロック構成において前記ラチェット歯止めと噛み合うことにより、前記ステープルデッキに対する前記トロカールの遠位作動を選択的に防止するように構成されている、装置。
  13. 装置であって、
    (a)本体を備えるハンドルアセンブリと、
    (b)前記本体から遠位方向に延在する外側管状部材を備えるシャフトアセンブリと、
    (c)エンドエフェクタであって、
    (i)前記外側管状部材に対して固定されたステープルデッキと、
    (ii)ステープルドライバであって、未発射位置と発射位置との間で前記ステープルデッキに対して作動するように動作可能である、ステープルドライバと、
    (iii)前記ステープルデッキ及び前記ステープルドライバに対して作動するように構成されているトロカールと、を備える、エンドエフェクタと、
    (d)前記トロカールと選択的に連結するように構成されているアンビルであって、前記トロカールが、間隙距離を画定するように前記ステープルデッキに対して前記アンビルを作動させるように動作可能である、アンビルと、
    (e)ロック解除構成とロック構成との間で作動するように構成されているロック本体を備えるトロカールラッチアセンブリであって、前記ロック本体が、前記ロック構成において前記ステープルデッキに対する前記トロカールの遠位作動を選択的に防止するように構成され、前記ロック本体が、前記ロック解除構成において前記ステープルデッキに対する前記トロカールの遠位作動を可能にするように構成され、前記ロック本体が、前記ロック構成に向かって付勢される、トロカールラッチアセンブリと、を備え、
    前記ロック本体がラチェット歯止めを更に備え、前記ハンドルアセンブリが、前記トロカールを作動させるために前記本体に対して回転するように構成されている調節可能なノブを更に備え、前記調節可能なノブが、ラチェット歯止めと噛み合うように構成されているラチェット歯の環状アレイを備え、前記ラチェット歯の環状のアレイは、前記ロック構成において前記ラチェット歯止めと噛み合うことにより、前記ステープルデッキに対する前記トロカールの遠位作動を選択的に防止するように構成されている、装置。
  14. 前記ロック本体が、前記ロック構成において前記ステープルデッキに対する前記トロカールの近位作動を可能にするように構成されている、請求項11に記載の装置。
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