JP2020534943A - リビングヒンジを用いる一体型ラッチを有するシャンクを具備する円形ステープル留め器具アンビル - Google Patents

リビングヒンジを用いる一体型ラッチを有するシャンクを具備する円形ステープル留め器具アンビル Download PDF

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Abstract

装置は、本体と、エンドエフェクタと、トロカールと、アンビルと、を含む。アンビルヘッドは、複数のステープル成形ポケットを画定する環状表面を含む。複数のステープル成形ポケットは、アンビルがステープル成形位置にあるときに、複数のステープルを変形させるように構成される。シャンクは、環状ステープル留めヘッドから近位方向に延在する。シャンク及びアンビルヘッドは、トロカールの一部分を受容するように寸法決めされたボアを協働的に画定する。シャンクは、横方向開口部を画定する。ラッチ部材は、リビングヒンジを介してシャンクと回動可能に連結される。ラッチ部材は、トロカールがボアに挿入されたときに、アンビルをトロカールと選択的に連結するように構成されたラッチシェルフを備える。

Description

いくつかの外科手術(例えば、大腸外科手術、肥満外科手術、胸部外科手術など)において、患者の消化管の一部分(例えば、胃腸管及び/又は食道など)は、望ましくない組織を除去するために又はその他の理由によって、切除される場合がある。組織を取り除いた後、端々吻合により、消化管の残りの部分を相互に連結することができる。端々吻合により、吻合部位から、いかなる種類の漏れを生じることもなく、消化管の1つの部位から消化管の他の部位へと実質的に遮るもののない流路を与えることができる。
端々吻合を提供するために用いられ得る器具の1つの例としては、円形ステープラがある。いくつかのそのようなステープラは、組織の層を挟み、挟んだ組織の層を切断し、かつ挟んだ組織の層を貫通してステープルを打ち込み、組織の層を切断した端部の近傍で組織を実質的に相互に封止して、解剖学的管腔の切断された2つの端部を接合するように動作可能である。円形ステープラは、組織を切断し、かつ実質的に同時にその組織を封止するように構成され得る。例えば、円形ステープラは、吻合においてステープルの環状配列に対して内側である余分な組織を切断して、吻合で接合される解剖学的管腔部間の実質的に滑らかな移行を提供し得る。円形ステープラは、開腹手術において、又は内視鏡手術において用いられ得る。いくつかの例では、円形ステープラの一部分は、患者の身体に元々ある開口部を通して挿入される。
円形ステープラの例は、1993年4月27日に発行された米国特許第5,205,459号、発明の名称「Surgical Anastomosis Stapling Instrument」;1993年12月21日に発行された米国特許第5,271,544号、発明の名称「Surgical Anastomosis Stapling Instrument」;1994年1月4日に発行された米国特許第5,275,322号、発明の名称「Surgical Anastomosis Stapling Instrument」;1994年2月15日に発行された米国特許第5,285,945号、発明の名称「Surgical Anastomosis Stapling Instrument」;1994年3月8日に発行された米国特許第5,292,053号、発明の名称「Surgical Anastomosis Stapling Instrument」;1994年8月2日に発行された米国特許第5,333,773号、発明の名称「Surgical Anastomosis Stapling Instrument」;1994年9月27日に発行された米国特許第5,350,104号、発明の名称「Surgical Anastomosis Stapling Instrument」;及び1996年7月9日に発行された米国特許第5,533,661号、発明の名称「Surgical Anastomosis Stapling Instrument」;及び2014年12月16日に発行された米国特許第8,910,847号、発明の名称「Low Cost Anvil Assembly for a Circular Stapler」に記載されている。上に引用した米国特許の各々の開示内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
様々な種類の外科用ステープル留め器具及び関連構成要素が作製され使用されてきたが、本発明者(ら)以前には、添付の特許請求の範囲に記載されている発明を誰も作製又は使用したことがないものと考えられる。
本明細書は、本技術を具体的に指摘し、かつ明確にこの技術を特許請求する、特許請求の範囲により完結するが、本技術は、以下のある特定の実施例の説明を添付図面と併せ読むことでよりよく理解されるものと考えられ、図面において同様の参照符号は同じ要素を特定する。
例示的な外科用円形ステープル留め器具の側立面図である。 図1の外科用器具の例示的なアンビルの斜視図を示す。 図2のアンビルの別の斜視図を示す。 図2のアンビルの分解側立面図を示す。 図1の外科用器具のステープル留めヘッドアセンブリの斜視図を示す。 図5のステープル留めヘッドアセンブリの分解斜視図を示す。 未発射位置にあるトリガ、及びロック位置にあるロックアウト機構を示す、本体の一部分を取り除いた、図1の外科用器具の例示的なアクチュエータハンドルアセンブリの拡大側立面図を示す。 発射位置にあるトリガ、及びロック解除位置にあるロックアウト機構を示す、図7Aのアクチュエータハンドルアセンブリの拡大側立面図を示す。 表示窓及び表示レバーを示す、図1の外科用器具の例示的なインジケータアセンブリの拡大部分斜視図を示す。 例示的な表示バー及び例示的な対応するステープルを描いた図を示す、図10の表示窓の図を示す。 アンビルが組織の第1の管状部分内にあり、ステープル留めヘッドアセンブリが組織の第2の管状部分内にある、第1の開放位置にある図2のアンビルを示す、図5のステープル留めヘッドアセンブリの拡大縦断面図を示す。 アンビルが組織の第1の管状部分内にあり、ステープル留めヘッドアセンブリが組織の第2の管状部分内にある、閉鎖位置にある図2のアンビルを示す、図5のステープル留めヘッドアセンブリの拡大縦断面図を示す。 余分な組織が切断されて、組織の第1の管状部分及び組織の第2の管状部分が一緒にステープル留めされるように、例示的なステープルドライバ及びブレードが第1の位置にある、閉鎖位置にある図2のアンビルを示す、図5のステープル留めヘッドアセンブリの拡大縦断面図を示す。 組織の第1の管状部分及び組織の第2の管状部分が取り付けられている、第2の開放位置にある図2のアンビルを示す、図5のステープル留めヘッドアセンブリの拡大縦断面図を示す。 図5のステープル留めヘッドアセンブリ及び図2のアンビルが取り外された後の、完了した端々吻合を残している、第1の管状部分及び第2の管状部分の拡大縦断面図を示す。 図2のアンビルに対して成形された例示的なステープルの拡大部分断面図を示す。 図1の外科用器具に容易に組み込まれ得る例示的な代替アンビルの斜視図を示す。 図12のアンビルの別の斜視図を示す。 図12の線14−14に沿って取られた、図12のアンビルの断面図を示す。 図12の線14−14に沿って取られた、図12のアンビルと連結するように整合された、図5のステープル留めヘッドアセンブリのトロカールの断面図を示す。 図12の線14−14に沿って取られた、図12のアンビル内に部分的に挿入された、図15Aのトロカールの断面図を示す。 図12の線14−14に沿って取られた、図12のアンビルと連結された、図15Aのトロカールの断面図を示す。 図12のアンビルの少なくとも1つの一体型ラッチを製造する例示的な方法のフローチャートを示す。
図面は、いかなる方法でも限定することを意図しておらず、本技術の様々な実施形態は、図面に必ずしも描写されていないものを含め、その他の様々な方法で実施し得ることが企図される。本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を成す添付の図面は、本技術のいくつかの態様を示しており、その説明と共に本技術の原理を説明するのに役立つものであるが、本技術は、示される厳密な配置に限定されないことが理解される。
本技術の特定の実施例の以下の説明は、その範囲を限定する目的で用いられるべきではない。本技術の他の実施例、特徴、態様、実施形態、及び利点は、実例として、本技術を実施する上で想到される最良の態様の1つである以下の説明により、当業者には明らかとなるであろう。理解されるように、本明細書に記載される技術は、いずれもその技術から逸脱することなく、その他の異なる、かつ明らかな態様が可能である。したがって、図面及び説明は、限定的な性質のものではなく、例示的な性質のものとみなされるべきである。
I.例示的な円形ステープル留め外科用器具の概要
図1〜図11は、ステープル留めヘッドアセンブリ(200)、シャフトアセンブリ(60)、及びアクチュエータハンドルアセンブリ(70)を有する例示的な外科用円形ステープル留め器具(10)を示し、各々については、以下により詳細に説明する。シャフトアセンブリ(60)は、アクチュエータハンドルアセンブリ(70)から遠位方向に延在し、ステープル留めヘッドアセンブリ(200)は、シャフトアセンブリ(60)の遠位端に連結している。端的には、アクチュエータハンドルアセンブリ(70)は、ステープル留めヘッドアセンブリ(200)のステープルドライバ部材(250)を作動させて、ステープル留めヘッドアセンブリ(200)から複数のステープル(66)を駆動するように動作可能である。ステープル(66)は、器具(10)の遠位端に選択的に取り付けられるアンビル(40)によって曲げられて完成したステープルを形成する。したがって、器具(10)を利用して、図10A〜図10Eに示されるように、組織(2)をステープル留めすることができる。
本例では、器具(10)は閉鎖システム及び発射システムを備える。以下により詳細に記載されるように、閉鎖システム及びアンビル(40)は、アンビル(40)とステープル留めヘッドアセンブリ(200)との間に組織をクランプするように動作可能である。また、以下により詳細に記載されるように、発射システム及びアンビル(40)は、アンビル(40)とステープル留めヘッドアセンブリ(200)との間にクランプされた組織を切断してステープル留めするように動作可能である。
閉鎖システムは、トロカール(230)、トロカールアクチュエータ(231)、及び調節ノブ(98)を備える。アンビル(40)は、トロカール(230)の遠位端に連結することができる。以下により詳細に記載されるように、調節ノブ(98)は、トロカール(230)をステープル留めヘッドアセンブリ(200)に対して長手方向に直動させ、これにより、アンビル(40)がトロカール(230)に適切に連結されたときに、アンビル(40)を直動させて、アンビル(40)とステープル留めヘッドアセンブリ(200)との間で組織を更にクランプするように動作可能である。
発射システムは、トリガ(74)、トリガ作動アセンブリ(84)、ドライバアクチュエータ(64)、及びステープルドライバ部材(250)を備える。ステープルドライバ部材(250)は、ステープルドライバ部材(250)が長手方向に作動したときに、組織を切断するように構成されたナイフ部材(240)を含む。加えて、ステープルドライバ部材(250)を長手方向に作動させると、ステープルドライバ部材(250)がステープル(66)も遠位方向に駆動するように、ステープル(66)は、ステープルドライバ部材(250)の複数のステープルドライバに対して遠位に位置付けられる。それ故、トリガ(74)が作動し、トリガ作動アセンブリ(84)がドライバアクチュエータ(64)を介してステープルドライバ部材(250)を作動させたとき、ナイフ部材(240)及びステープルドライバ(252)は、組織(2)を実質的に同時に切断すると共に、ステープル留めヘッドアセンブリ(200)に対して遠位方向に組織内へとステープル(66)を駆動させる。次に、閉鎖システム及び発射システムの構成要素と機能性について、より詳細に説明する。
A.例示的なアンビル
アンビル(40)についての以後の考察では、「遠位」及び「近位」という用語(並びにそれらのバリエーション)は、アンビル(40)が器具(10)のシャフトアセンブリ(60)に連結された場合のアンビル(40)の向きを指して用いられる。したがって、アンビル(40)の近位側要素が、器具(10)の操作者のより近くにあるのに対して、アンビル(40)の遠位側要素は、器具(10)の操作者からより遠くにあることになる。
図2〜図4に最もよく見られるように、本例のアンビル(40)は、ヘッド(48)及びシャンク(44)を備える。上記したように、かつ以下でより詳細に記載されるように、本例のアンビル(40)はトロカール(230)と選択的に連結することができ、連結されると、ステープル留めヘッドアセンブリ(200)に対するトロカール(230)の移動は、ステープル留めヘッドアセンブリ(200)に対してアンビル(40)も移動させる。
ヘッド(48)は、複数のステープル成形ポケット(52)を画定する近位表面(50)を含む。ステープル成形ポケット(52)は、同心状の2列の環状配列で配置される。一部の他の形態では、ステープル成形ポケット(52)は、同心状の3列以上の列の環状配列で配置される。ステープル成形ポケット(52)は、ステープルがステープル成形ポケット(52)内に駆動されるにつれてステープルを変形させるように構成されている。したがって、アンビル(40)が閉鎖位置にあり、ステープル(66)がステープル留めヘッドアセンブリ(200)からステープル成形ポケット(52)内に駆動されると、各ステープル成形ポケット(52)は、当該技術分野において既知のように、概ね「U」字のステープル(66)を「B」形状に変形させることができる。図4に最もよく見られるように、近位表面(50)は内縁部(54)で終端し、これはシャンク(44)の周りを囲む環状凹部(56)の外側の境界線を画定する。
シャンク(44)はボア(46)を画定し、ボア(46)内に位置付けられた一対の回動ラッチ部材(30)を含む。図4に最もよく見られるように、各ラッチ部材(30)は、T字の遠位端(32)と、丸みのある近位端(34)と、近位端(34)に対して遠位に位置するラッチシェルフ(36)とを含む。T字の遠位端(32)が、ラッチ部材(30)をボア(46)内に固定する。ラッチ部材(30)は、遠位端(34)が、シャンク(44)の側壁を通して形成される横方向開口部(42)の近位端に位置付けられるようにボア(46)内に位置付けられる。このようにして横方向開口部(42)は、遠位端(34)及びラッチシェルフ(36)がシャンク(44)によって画定される長手方向軸から半径方向外向きに反ることができるようなクリアランスを提供する。しかしながら、ラッチ部材(30)は、遠位端(34)及びラッチシェルフ(36)を、シャンク(44)によって画定される長手方向軸に向かって半径方向内向きに弾性的に付勢するように構成されている。したがって、ラッチ部材(30)は、アンビル(40)をステープル留めヘッドアセンブリ(200)のトロカール(230)に選択的に固定することを可能にする保持クリップとして機能する。しかしながら、ラッチ部材(36)は、任意で設けられるものに過ぎないということが理解されるはずである。アンビル(40)は、他の任意の好適な構成要素、機構、又は技法を用いて、トロカール(230)に取り外し可能に固定され得る。
上記のものに加えて又はその代わりに、アンビル(40)は、下記特許文献の教示のうちの少なくとも一部に従って、更に構築され、かつ動作可能であってもよい。米国特許第5,205,459号;米国特許第5,271,544号;米国特許第5,275,322号;米国特許第5,285,945号;米国特許第5,292,053号;米国特許第5,333,773号;米国特許第5,350,104号;米国特許第5,533,661号;米国特許第8,910,847号;米国特許出願公開第2016/037471号;及び/又は米国特許出願公開第2016/0374684号(これらの開示は、参照により本明細書に組み込まれる)。更に他の好適な構成については、本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかとなるであろう。
B.例示的なステープル留めヘッドアセンブリ
図5〜図6に最もよく見られるように、本例のステープル留めヘッドアセンブリ(200)は、シャフトアセンブリ(60)の遠位端に結合されており、摺動可能なステープルドライバ部材(250)を収容する管状ケーシング(210)を備える。円筒状内側芯部材は、管状ケーシング(210)内で遠位方向に延在している。管状ケーシング(210)は、管状ケーシング(210)がステープル留めヘッドアセンブリ(200)にとって機械的な基盤として機能するように、シャフトアセンブリ(60)の外部シース(62)にしっかりと固定されている。
トロカール(230)は、管状ケーシング(210)の内側芯部材(212)内に同軸的に位置付けられている。上記したように、及び以下により詳しく記載するように、トロカール(230)は、調節ノブ(98)がハンドルアセンブリ(100)のケーシング(110)に対して回転するのに応じて管状ケーシング(210)に対して遠位方向及び近位方向に直動するよう動作可能である。トロカール(230)は、シャフト(232)とヘッド(234)とを備える。ヘッド(234)は、尖形状の先端部(236)と、内側向きに延在する近位表面(238)とを含む。したがって、シャフト(232)は、ヘッド(234)のちょうど近位で外径が小さくなっており、表面(238)が、シャフト(232)のその小さくなった外径部分とヘッド(234)の外径との間の移行部を与える。本例では、先端部(236)は尖形状であるが、先端部(236)は鋭利ではない。したがって、先端部(236)は、組織との不注意な接触による組織への外傷を容易には引き起こさない。ヘッド(234)、及びシャフト(232)の遠位部分は、アンビル(40)のボア(46)に挿入されるように構成されている。近位表面(238)及びラッチシェルフ(36)は、アンビル(40)のシャンク(44)がトロカール(230)上に完全に着座した場合に、ラッチシェルフ(36)が近位表面(238)に係合するような、補完的な位置及び構成を有する。したがって、アンビル(40)は、ラッチ部材(30)とヘッド(234)との間のスナップ嵌めを介してトロカール(230)に固定することができる。それに加えて、又はその代わりに、トロカール(230)は、アンビル(40)をトロカール(230)の方へ引き付けることができる磁性部分(図示せず)を備えていてもよい。アンビル(40)及びトロカール(230)に対するなお更なる構成及び配置が、本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかとなるであろう。
ステープルドライバ部材(250)は、以下により詳しく説明するように、アクチュエータハンドルアセンブリ(70)のトリガ(74)の回転に応じて管状ケーシング(210)内で長手方向に作動するよう動作可能である。ステープルドライバ部材(250)は、ステープルドライバ(252)の遠位に提示された2列の同心環状配列を含む。ステープルドライバ(252)は、上記のステープル成形ポケット(52)の配置に対応するように配置されている。図10A〜図10Bに最もよく見られるように、各ステープルドライバ(252)は、対応するステープル(66)の下に位置する。ステープルドライバ(252)の配置は、上記のように、ステープル成形ポケット(52)の配置とちょうど同じように修正され得る。ステープルドライバ部材(250)はまた、管状ケーシング(210)の芯部材(212)を同軸的に受容するように構成されているボア(254)を画定する。スタッド(256)の環状配列が、ボア(254)を取り囲む遠位に提示された表面から遠位方向に突出している。
円筒状ナイフ部材(240)は、ステープルドライバ部材(250)内に、同軸的に位置付けられている。ナイフ部材(240)は、遠位に提示された、鋭利な円形の刃先(242)を含む。ナイフ部材(240)は、ステープルドライバ(252)の内側の環状配列により画定される直径よりも小さい外径を、ナイフ部材(240)が画定するようにサイズ決めされている。ナイフ部材(240)はまた、管状ケーシング(210)の芯部材(212)を同軸的に受容するように構成されている開口部を画定する。ナイフ部材(240)に形成された開口部(246)の環状配列は、ステープルドライバ部材(250)のスタッド(256)の環状配列を補完するように構成され、ナイフ部材(240)は、スタッド(256)と開口部(346)とを介してステープルドライバ部材(250)にしっかりと固定されるようになっている。したがって、ステープル留めドライバ部材(250)が管状ケーシング(210)に対して作動されると、同様にナイフ部材(240)も作動される。ナイフ部材(240)とステープルドライバ部材(250)との間の他の好適な構造的関係については、本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかとなるであろう。
デッキ部材(220)が、管状ケーシング(210)にしっかりと固定されている。デッキ部材(220)は、ステープル開口部(224)の同心状の2列の環状配列を画定する遠位に提示されたデッキ表面(222)を含み、各ステープル開口部(224)は、ステープル(66)を収容するそれ自体のステープルポケット(226)を有する。ステープル開口部(224)及びステープルポケット(226)は、上記のステープルドライバ(252)及びステープル成形ポケット(52)の配置に対応するように配置されている。したがって、ステープルドライバ部材(250)が、トリガ(74)の回転に応じて管状ケーシング(210)に対して遠位方向に作動されると、各ステープルドライバ(252)は、対応するステープル(66)をそのステープルポケット(226)から、デッキ部材(220)の対応するステープル開口部(224)を介して駆動する。アンビル(40)が閉鎖位置にあるとき、ステープル(66)は、対応するステープル成形ポケット(52)の中へと駆動され、ステープル(66)の脚部(68)を曲げ、それによって、アンビル(40)とステープル留めヘッドアセンブリ(200)との間に位置する物質をステープル留めする。
ステープル開口部(224)の配置は、上記のように、ステープル成形ポケット(52)の配置とちょうど同じように修正され得る。また、ステープル留めヘッドアセンブリ(200)が作動される前に、ステープル(66)をステープル留めヘッドアセンブリ(200)内に収容するために、様々な構造及び技法が用いられ得るということも理解されたい。ステープルをステープル留めヘッドアセンブリ(200)内に収容するために用いられ得るそのような構造及び技法は、ステープル留めヘッドアセンブリ(200)が作動される前に、ステープルが、ステープル開口部(224)から誤って脱落するのを防ぎ得る。このような構造及び技法が取り得る様々な好適な形態については、本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかとなるであろう。
図6に最もよく見られるように、デッキ部材(220)は、ナイフ部材(240)が画定する外径よりも、ほんのわずかに大きい内径を画定する。かくしてデッキ部材(220)は、ナイフ部材(240)が遠位方向に、刃先(242)がデッキ表面(222)の遠位側に位置する点まで移動するのを可能にするように構成されている。
上記のものに加えて又はその代わりに、ステープル留めヘッドアセンブリ(200)が、下記の特許文献の教示の少なくとも一部に従って更に構築され、かつ動作可能であってもよい。米国特許第5,205,459号;米国特許第5,271,544号;米国特許第5,275,322号;米国特許第5,285,945号;米国特許第5,292,053号;米国特許第5,333,773号;米国特許第5,350,104号;米国特許第5,533,661号;米国特許第8,910,847号;米国特許出願公開第2016/037471号;及び/又は米国特許出願公開第2016/0374684号(これらの開示は、参照により本明細書に組み込まれる)。更に他の好適な構成については、本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかとなるであろう。
C.代表的なシャフトアセンブリ
図10A〜図10Dに示したように、ステープル留めヘッドアセンブリ(200)及びトロカール(230)は、シャフトアセンブリ(60)の遠位端に位置している。本実施例のシャフトアセンブリ(60)は、外側管状部材(62)及びドライバアクチュエータ(64)を備える。外側管状部材(62)は、ステープル留めヘッドアセンブリ(200)の管状ケーシング(210)に、かつアクチュエータハンドルアセンブリ(70)の本体(72)に連結され、それによって、外側管状部材の中で作動する構成要素に対して機械的な基盤を提供する。図7A〜図7Bに見られるように、ドライバアクチュエータ(64)の近位端は、以下に説明するように、アクチュエータハンドルアセンブリ(70)のトリガ作動アセンブリ(84)に連結される。ドライバアクチュエータ(64)の遠位端は、トリガ(74)の回転でステープルドライバ部材(250)が長手方向に作動するように、ステープルドライバ部材(250)に連結される。図10A〜図10Dに示したように、ドライバアクチュエータ(64)は、トロカール(230)に連結されたトロカールアクチュエータ(231)が、ドライバアクチュエータ(64)内で、かつドライバアクチュエータ(64)に対して、長手方向に作動できるように、開放した長手軸を有する管状部材を備える。本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかとなるように、ドライバアクチュエータ(64)内に他の構成要素を配設してもよい。
本例では、シャフトアセンブリ(60)は、ほぼ真っ直ぐである。しかしながら、シャフトアセンブリ(60)は、予め形成された屈曲部を有するアクチュエータハンドルアセンブリ(70)から遠位方向に延在してもよい。一部の形態では、予め形成された屈曲部は、患者の大腸内にステープル留めヘッドアセンブリ(200)を位置付けるのを容易にするように構成されている。使用できる様々な好適な曲がり角度又は曲率半径が、本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかとなるであろう。シャフトアセンブリ(60)が予め形成された屈曲部を含む例では、アクチュエータ(231)は、可撓性バンド部分(図示せず)を介してトロカール(230)と連結されてもよい。可撓性バンド部分(図示せず)は、予め形成された屈曲部の近位に位置するアクチュエータ(231)の遠位端から延在して、予め形成された屈曲部の遠位に位置するトロカール(230)と連結することができる。可撓性バンド部分(図示せず)は、シャフトアセンブリ(60)の予め形成された屈曲部の長手方向輪郭に沿った直動の間に屈曲するように寸法決めされてもよい。そのような場合、トロカールアクチュエータ(231)は、アクチュエータハンドルアセンブリ(70)内に摺動可能に収容されてもよく、一方で、トロカール(230)は、管状ケーシング(210)内に摺動可能に収容される。可撓性バンド部分(図示せず)は、ピンを介してトロカール(230)及びアクチュエータ(231)の両方に接続されてもよい。
シャフトアセンブリ(60)は、以下の特許文献の少なくとも一部の教示に従って、更に構築されてもよい。米国特許第5,205,459号;米国特許第5,271,544号;米国特許第5,275,322号;米国特許第5,285,945号;米国特許第5,292,053号;米国特許第5,333,773号;米国特許第5,350,104号;米国特許第5,533,661号;米国特許出願公開第2012/0292372号;及び/又は米国特許出願公開第2015/0083773号(これらの開示は、参照により本明細書に組み込まれ、及び/又は本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかとなるような他の構成に従って組み込まれる。
D.例示的なアクチュエータハンドルアセンブリ
次に、図7A〜図8を参照すると、アクチュエータハンドルアセンブリ(70)は、本体(72)、トリガ(74)、ロックアウト機構(82)、トリガ作動アセンブリ(84)、及びトロカール作動アセンブリ(90)を備える。本例のトリガ(74)は、トリガ(74)が未発射位置(図7Aに図示)から発射位置(図7Bに図示)に回転することで上記したドライバアクチュエータ(64)が作動するように、本体(72)に回動可能に取り付けられ、トリガ作動アセンブリ(84)に連結される。バネ(78)は、本体(72)及びトリガ(74)に連結され、未発射位置に向かってトリガ(74)を付勢する。ロックアウト機構(82)は、本体(72)に連結された回動可能な部材である。図7Aに示すように、第1のロック位置では、ロックアウト機構(82)がトリガ(74)と係合してユーザによるトリガ(74)の作動に機械的に抵抗するように、ロックアウト機構(82)は上方へと本体(72)から離れるように回動される。図1及び図7Bに示されているような第2のロック解除位置では、ロックアウト機構(82)は、ユーザがトリガ(74)を作動できるように下方へ回動される。したがって、ロックアウト機構(82)が第2の位置にある状態では、トリガ(74)は、トリガ作動アセンブリ(84)と係合して器具Fを発射させることができる。
図7A〜図7Bに示したように、本例のトリガ作動アセンブリ(84)は、ドライバアクチュエータ(64)の近位端と係合する摺動可能なトリガキャリッジ(86)を備える。キャリッジ(86)は、キャリッジ(86)の近位端上に、トリガ(74)から延びる一対のトリガアーム(76)を保持し係合するための一組のタブ(88)を備える。したがって、トリガ(74)が回動するとき、キャリッジ(86)は、長手方向に作動し、長手方向への動きをドライバアクチュエータ(64)に伝達する。図示されている例では、キャリッジ(86)は、ドライバアクチュエータ(64)の近位端に固定して連結されているが、これは単に任意選択のものである。実際には、1つの単なる例示的な代替例では、遠位のバネ(図示せず)がドライバアクチュエータ(64)を、アクチュエータハンドルアセンブリ(70)に対して近位方向に付勢した状態で、キャリッジ(86)はドライバアクチュエータ(64)に単に当接してもよい。
トリガ作動アセンブリ(84)は、以下の特許文献の少なくとも一部の教示に従って、更に構築されてもよい。米国特許第5,205,459号;米国特許第5,271,544号;米国特許第5,275,322号;米国特許第5,285,945号;米国特許第5,292,053号;米国特許第5,333,773号;米国特許第5,350,104号;米国特許第5,533,661号;米国特許出願公開第2012/0292372号;及び/又は米国特許出願公開第2015/0083773号(これらの開示は、参照により本明細書に組み込まれ、及び/又は本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかとなるような他の構成に従って組み込まれる)。
本体(72)はまた、調節ノブ(98)の回転に応じてトロカール(230)を長手方向に作動するように構成されたトロカール作動アセンブリ(90)を収容する。図7A〜図8に最もよく示されているように、本例のトロカール作動アセンブリ(90)は、調節ノブ(98)、溝付きシャンク(94)、及びスリーブ(92)を備える。本例の溝付きシャンク(94)は、トロカールアクチュエータ(231)の近位端に位置する。他の変形例では、溝付きシャンク(94)及びトロカールアクチュエータ(231)は、その代わりに、長手方向の移動を伝達するように係合する別個の構成要素であってもよい。溝付きシャンク(94)は本体(72)の内部で直動するように構成されているが、溝付きシャンク(94)は本体(72)の内部で回転しない。調節ノブ(98)は、本体(72)の近位端によって回転可能に支持され、内部タブ(図示せず)を介して溝付きシャンク(94)と係合するスリーブ(92)を回転させるように動作可能である。調節ノブ(98)はまた、以下により詳細に説明するように、雌ねじ(図示せず)を画定する。本例の溝付きシャンク(94)は、溝付きシャンク(94)の外表面に形成された連続的な溝(96)を備える。したがって、調節ノブ(98)を回転させると、スリーブ(92)の内部タブが溝(96)内に載り、溝付きシャンク(94)はスリーブ(92)に対して長手方向に作動する。溝付きシャンク(94)はトロカールアクチュエータ(231)の近位端に位置するため、調節ノブ(98)が第1の方向に回転することによって、トロカールアクチュエータ(231)がアクチュエータハンドルアセンブリ(70)に対して遠位方向に前進する。トロカール(230)がアンビル(40)と連結されると、アンビル(40)もまたステープル留めヘッドアセンブリ(200)に対して遠位方向に前進することによって、間隙距離dとして知られる、アンビル(40)の近位表面(50)とデッキ部材(220)の遠位に提示されたデッキ表面(222)との間の距離を増加させる。調節ノブ(98)を反対方向に回転させることにより、トロカールアクチュエータ(231)は、アクチュエータハンドルアセンブリ(70)に対して近位方向に作動して、トロカール(230)がアンビル(40)と連結されると、アンビル(40)とステープル留めヘッドアセンブリ(200)との間の間隙距離dを縮小させる。このように、トロカール作動アセンブリ(90)は、調節ノブ(98)の回転に応じてトロカール(230)を作動させるように動作可能である。トロカール作動アセンブリ(90)のための他の構成は、本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかとなるであろう。
本実施例の溝(96)は、軸方向の距離当たり様々な溝のピッチ又は数を有する複数の異なる部分(96A、96B、96C)を備える。この溝(96)は、遠位部分(96A)、中間部分(96B)、及び近位部分(96C)に分けられている。図5に示したように、遠位部分(96A)は、溝付きシャンク(94)の軸方向の短い距離にわたって細かいピッチ又は多くの溝を備える。中間部分(96B)は、スリーブ(92)の内部タブが軸方向距離に沿って通過するために必要な回転が比較的少なくなるように、軸方向長さ当たりに比較的粗いピッチ又は数少ない溝を有する区分を備える。(図10Aに示すように)アンビル(40)がステープル留めヘッドアセンブリ(200)に対して最初の遠位位置にあるとき、スリーブ(92)の内部タブは中間部分(96B)に位置している。したがって、間隙距離dは、スリーブ(92)の内部タブが中間部分(96B)を通過する間に、調節ノブ(98)の比較的少ない回転によって急速に縮小してもよい。本例の近位部分(96C)は、遠位部分(96A)と実質的に同様であり、軸方向に短い距離を通過するために必要な回転数が多くなるように、溝付きシャンク(94)の軸方向の短い距離にわたって細かいピッチ又は数多くの溝を備える。本例の近位部分(96C)は、(図10Bに示されるように)アンビル(40)がステープル留めヘッドアセンブリ(200)に実質的に近いときは、ノブ(98)によって画定される雌ねじと係合し、その結果、以下により詳細に説明するように、表示バー(110)は表示窓(120)内を目盛り(130)に沿って移動して、アンビルの間隙が所望の動作範囲内にあることを示す。したがって、溝(96)の近位部分(96C)がノブ(98)の雌ねじと係合する近位位置に溝付きシャンク(94)が到達すると、調節ノブ(98)が回転するたびに比較的少量だけ間隙距離dが縮小して、微調節ができる。近位部分(96C)がノブ(98)の雌ねじと係合したとき、スリーブ(92)の内部タブは溝(96)から係脱し得る。
トロカール作動アセンブリ(90)は、以下の特許文献の少なくとも一部の教示に従って、更に構築されてもよい。米国特許第5,205,459号;米国特許第5,271,544号;米国特許第5,275,322号;米国特許第5,285,945号;米国特許第5,292,053号;米国特許第5,333,773号;米国特許第5,350,104号;米国特許第5,533,661号;及び/又は米国特許出願公開第2015/0083773号(これらの開示は、参照により本明細書に組み込まれ、及び/又は本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかとなるような他の構成に従って組み込まれる)。
上記したように、間隙距離dは、アンビル(40)とステープル留めヘッドアセンブリ(200)間の距離に相当する。器具(10)が患者の体内に挿入されるとき、この間隙距離dは容易に視認できないことがある。したがって、トリガ(74)の反対側に位置する表示窓(120)を通して視認できるように、図8〜図9に示す可動式の表示バー(110)が提供される。以下により詳細に記載されるように、表示バー(110)の位置が間隙距離dを表すように、表示バー(110)は調節ノブ(98)の回転に応じて動くように動作可能である。図9に示すように、表示窓(120)は、アンビル間隙が所望の動作範囲(例えば、緑色の領域、すなわち「グリーンゾーン」)内にあることを示す目盛り(130)と、目盛り(130)の各端部にある、対応するステープル圧縮表示と、を更に備える。単なる一例として、図9に示したように、第1のステープル画像(132)は高さの高いステープルを示し、第2のステープル画像(134)は高さの低いステープルを示している。したがって、ユーザは、連結されたアンビル(40)のステープル留めヘッドアセンブリ(200)に対する位置を、表示バー(110)及び目盛り(130)を介して視認できる。したがって、その後、ユーザは、調節ノブ(98)を介してアンビル(40)の配置を調節することができる。
図7A〜図8に示す例では、溝付きシャンク(94)の遠位に位置するトロカールアクチュエータ(231)の中間部分に、U字クリップ(100)が取り付けられる。本例では、トロカールアクチュエータ(231)の延長部が、ハンドルアセンブリ(70)のハウジング内にあるスロットと係合し、調節ノブ(98)を回転させたときにトロカールアクチュエータ(231)がその軸周りに回転するのを防ぐ。
トロカールアクチュエータ(231)及びトロカール(230)は、組み立て中に一緒に接合された2つの別個の構成要素であるため、トロカール(230)及びトロカールアクチュエータ(231)が組み立てられ、器具(10)に適切に組み込まれると、累積公差が生じ得る。この潜在的な累積公差に適応するために、表示バー(110)が例示的な使用中に適切な間隙距離dを示し得るように、器具(10)内のトロカールアクチュエータ(231)の適切な配置を較正する必要があり得る。本例のU字クリップ(100)は、その対向する各側面上に、ねじ、ボルト、ピンなどの取り付け部材を受け入れるための細長いスロット(102)を更に備え、目盛り(130)に対して表示バー(110)を較正する目的で、U字クリップ(100)の細長いスロット(102)の長手方向の位置をトロカールアクチュエータ(231)に対して選択的に調節する。変形例によっては、取り付け部材(例えば、ねじ、ボルト、ピンなど)は、本体(72)の一部分と係合して、調節ノブ(98)を回転させたときにトロカールアクチュエータ(231)がその軸周りに回転するのを実質的に防ぐ。
図8に示したように、アクチュエータハンドルアセンブリ(70)は、インジケータ(104)と係合して回動させるように構成されたインジケータブラケット(140)を更に含む。本実施例のインジケータブラケット(140)は、本体(72)に形成された一対のスロットに沿って、本体(72)に対して摺動可能である。インジケータブラケット(140)は、長方形のプレート(144)、インジケータアーム(146)、及び角度付きのフランジ(142)を備える。角度付きフランジ(142)は、長方形のプレート(144)の近位端に形成され、トロカールアクチュエータ(231)及び/又は溝付きシャンク(94)上に摺動可能に取り付けるための孔(図示せず)を備える。フランジ(142)をU字クリップ(100)に対して付勢するために、フランジ(142)とボス(152)との間にコイルバネ(150)が介在している。したがって、U字クリップ(100)がトロカールアクチュエータ(231)及び/又は溝付きシャンク(94)により遠位方向に作動するとき、コイルバネ(150)は、インジケータブラケット(140)を付勢して、U字クリップ(100)と共に遠位方向へ移動させる。それに加えて、U字クリップ(100)は、トロカールアクチュエータ(231)及び/又は溝付きシャンク(94)が近位方向に直動するときに、インジケータブラケット(140)をボス(152)に対して近位方向に付勢し、これによってコイルバネ(150)を圧縮する。変形例によっては、インジケータブラケット(140)は、トロカールアクチュエータ(231)及び/又は溝付きシャンク(94)にしっかりと取り付けられてもよい。
本例では、インジケータブラケット(140)が、間隙距離dが所望の動作範囲(例えば、緑色の領域つまり「グリーンゾーン」)内にあるときには該当しない長手方向の位置にあるとき、ロックアウト機構(82)の一部分がインジケータブラケット(140)の表面(141)に当接する。間隙距離dが所望の動作範囲(例えば、緑色の領域つまり「グリーンゾーン」)内にあるとき、インジケータブラケット(140)が狭くなって、インジケータアーム(146)のどちらかの側に一対の間隙(145)ができ、ロックアウト機構(82)が回動することが可能になり、それによってトリガ(74)が解放される。したがって、ロックアウト機構(82)及びインジケータブラケット(140)は、アンビル(40)が所定の動作範囲に来るまでにユーザがトリガ(74)を解除して動作させてしまうことを実質的に防ぐことができる。ロックアウト機構(82)は、変形例によっては完全に省略され得る。
この動作範囲は、簡潔に上述した通り、目盛り(130)に対して示されたインジケータ(104)の表示バー(110)を介して、ユーザに視覚的に伝達されてもよい。インジケータブラケット(140)の遠位端には、インジケータ(104)の移動を制御するために横方向に突出するフィンガ(148)で終端する、遠位方向に突出するインジケータアーム(146)がある。図5に最もよく示されている、インジケータアーム(146)及びフィンガ(148)は、インジケータ(104)のタブ(106)と係合するように構成され、インジケータブラケット(140)が長手方向に作動したときにインジケータ(104)が回動する。本実施例では、インジケータ(104)は、インジケータ(104)の第1の端部で本体(72)に回動可能に連結されていたが、これは単に任意選択のものであり、インジケータ(104)のための他の枢軸点が、本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかとなるであろう。表示バー(110)は、表示バー(110)がインジケータブラケット(140)の作動に応じて移動するように、インジケータ(104)の第2の端部に配置されている。したがって、上述したように、表示バー(110)は、アンビル(40)の近位表面(50)とデッキ部材(220)の遠位に提示されるデッキ表面(222)間の相対的な間隙距離dを示すために、表示窓(120)を通して目盛り(130)(図6に図示)に対して表示される。
当然のことながら、インジケータブラケット(140)、インジケータ(104)、及び/又はアクチュエータハンドルアセンブリ(70)は、以下の特許文献の少なくとも一部の教示に従って更に構築されてもよい。米国特許第5,205,459号;米国特許第5,271,544号;米国特許第5,275,322号;米国特許第5,285,945号;米国特許第5,292,053号;米国特許第5,333,773号;米国特許第5,350,104号;米国特許第5,533,661号;及び/又は米国特許出願公開第2012/0292372号;及び/又は米国特許出願公開第2015/0083773号(これらの開示は、参照により本明細書に組み込まれ、及び/又は本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかとなるような他の構成に従って組み込まれる)。
E.円形ステープル留め外科用器具の例示的な使用
図7A〜図7B及び図10A〜図10Eは、上記の説明に従って、円形ステープル留め外科用器具(10)の例示的な使用を示す。上述のように、アンビル(40)は、管状ケーシング(210)及びデッキ部材(220)に対するトロカール(230)の移動が、管状ケーシング(210)及びデッキ部材(220)に対するアンビル(40)の移動をもたらすように、トロカール(230)と選択的に連結することができる。別個の構成要素としてのアンビル(40)の場合は、アンビル(40)は、トロカール(230)と連結される前に、最初に、組織(2)の一部分に挿入され、固定されてもよいことを理解すべきである。例示的なものに過ぎないが、ステープル留めヘッドアセンブリ(200)が組織(2)の第2の管状部分に挿入され、固定された状態で、アンビル(40)が、組織(2)の第1の管状部分に挿入され、固定されてもよい。例えば、組織(2)の第1の管状部分は、アンビル(40)の一部分に対して、又はアンビル(40)の一部分の周囲に縫合されてもよく、組織(2)の第2の管状部分は、トロカール(230)に対して、又はトロカール(230)の周囲に縫合されてもよい。
図10Aに示したように、次に、アンビル(40)は、アンビル(40)のラッチ部材(30)とトロカール(230)のヘッド(234)との間のスナップ嵌めなどの、上記の説明に従ってトロカール(230)に連結されてもよい。図10Aでは、トロカール(230)は、最も遠位の作動位置に示されている。トロカール(230)は、上記の説明に従ってノブ(98)の回転によって、最も遠位の作動位置に作動されてもよい。このようにトロカール(230)が伸長した位置にくることで、アンビル(40)を取り付ける前に組織(2)が連結され得る面積をより広く提供することができる。トロカール(230)が伸長した位置にくることで、アンビル(40)のトロカール(230)に対する取り付けをより容易にすることもできる。図10Aに示す位置では、ロックアウト機構(82)は、上記の説明に従ってインジケータブラケット(140)の表面(141)によって引き起こされる干渉によってトリガ(74)をロック解除するように回動できないため、ロックアウト機構(82)によって図7Aに示す位置にトリガ(74)がロックされる。
上述したように、アンビル(40)がトロカール(230)に連結されると、調節ノブ(98)の回転により、トロカール(230)及びアンビル(40)の両方を直動させ、それによって間隙距離dを増大又は減少させることができる。例えば、図10A〜図10Bに順次示されるように、アンビル(40)は、アクチュエータハンドルアセンブリ(70)に対して、初期の開放位置(図10A)から閉鎖位置(図10B)へと近位方向に作動することが示されており、間隙距離dは好適な所定の範囲内にある。間隙距離dが好適な所定の範囲内にあると、上記の説明に従って、表示バー(110)は、表示窓(120)内で移動することができ、相対間隙距離dが所望の動作範囲(例えば、緑色の領域つまり「グリーンゾーン」)内にあることを示す。加えて、図7A〜図7Bの間に示される、間隙距離dが好適な所定の範囲内にあると、上記の説明に従って、ロックアウト機構(82)は、本体(72)に対してロック解除位置へと回動することができ、トリガ(74)は、本体(72)に対して回動して、トリガ作動アセンブリ(84)と係合することができる。
図7Bに示されるように、ロックアウト機構(82)がロック解除位置へと回動すると、トリガ(74)は、本体(72)に向かって回動して、トリガアーム(76)が、タブ(88)に対して駆動し、摺動可能なトリガキャリッジ(86)及びドライバアクチュエータ(64)を遠位方向に作動させるようにする。図10Cに示すように、ドライバアクチュエータ(64)の遠位作動は、摺動可能なステープルドライバ部材(250)、ステープルドライバ(252)、及び円筒状ナイフ部材(240)を遠位方向に駆動する。ステープルドライバ9352)の遠位前進は、ステープル(66)を対応するステープル成形ポケット(52)に対して駆動し、それによってアンビル(40)とステープル留めヘッドアセンブリ(200)との間に組織(2)をステープル留めして、組織(2)の連続的な管状部分を形成する。加えて、円筒状ナイフ部材(240)の遠位前進は、新たに形成されたステープル(66)の半径方向内側に位置する余分な組織を切断する。ステープル留めヘッドアセンブリ(200)は、以下により詳細に説明するように、ユーザがアクチュエータハンドルアセンブリ(70)のトリガ(74)を回動させることによって、組織(2)をステープル留めして切断するように動作可能である。
図10Dに最もよく示されるように、トリガ(74)が組織(2)をステープル留めして切断するように作動されると、ユーザは次に回転可能なノブ(98)を回してアンビル(40)を遠位方向に前進させ、それによって、アンビル(40)の近位表面(50)とデッキ部材(220)の遠位に提示されたデッキ表面(222)との間に把持された組織(2)の部分を解放することができる。図10Eに最もよく示されるように、以前に把持された組織(2)が解放された状態で、ユーザは次に器具(10)を取り外し、それによって、組織(2)の連続的な管状部分を背後に残すことができる。
II.一体型ラッチを有するシャンクを具備する例示的な代替アンビル
上記のように、アンビル(40)は、アンビル(40)をトロカール(230)と選択的に連結するように構成された回動ラッチ部材(30)を含む。トロカール(230)とアンビル(40)とが適切に連結されると、トロカール(230)の作動により、トロカールヘッド(234)とラッチ部材(30)との連結を介してアンビル(40)を作動させることができる。加えて、トロカールアクチュエータ(231)及びインジケータブラケット(140)の運動がインジケータ(104)を回動させ、デッキ部材(220)とアンビル(40)の近位表面(50)との間の間隙距離dを視覚的に表示する。換言すれば、トロカールアクチュエータ(231)の長手方向位置は、アンビル(40)がトロカール(230)と適切に連結されているときに、デッキ部材(220)とアンビル(40)の近位表面(50)間の間隙距離dを視覚的に表示するために使用することができる。
ラッチ部材(30)がトロカール(230)とアンビル(40)を連結すること、またハンドルアセンブリ(70)に対するトロカールアクチュエータ(231)の長手方向位置を使用してデッキ部材(220)とアンビル(40)の近位表面(50)と間の間隙距離dを視覚的に表すことから、ラッチ部材(30)とアンビル(40)の残りの部分との間の一貫した均一な距離が望ましい場合がある。回動ラッチ部材(30)とアンビル(40)の近位表面(50)との間の実際の距離が、回動ラッチ部材(30)と近位表面(50)間の想定距離から逸脱する場合(すなわち、累積公差)、トロカールアクチュエータ(231)とアンビル(40)の近位表面(50)との間の実際の距離もまた、想定される距離から逸脱する。この累積公差が大きすぎる場合、インジケータ(104)は、例示的な使用中に不正確な間隙距離dを表示する可能性がある。操作者が、不正確に示された間隙距離dに基づいてステープル留めヘッドアセンブリ(200)を作動させ、実際の間隙距離dが許容範囲を上回るか又は下回る場合、結果は望ましくないものとなる可能性がある。
また上記のように、回動ラッチ部材(30)は、ラッチ部材(30)をボア(46)内に固定することを助ける「T」形状の遠位端(32)を含む。したがって、回動ラッチ部材(30)は、シャンク(44)のボア(46)内に個別に取り付けられた別個の部品である。回動ラッチ部材(30)は、後でアンビル(40)の残りの部分に取り付けられる別個のピースであるので、回動ラッチ部材(30)が、不適切に形成されている場合、不適切に取り付けられている場合、何らかの形で緩む場合、又はいくつかの他の望ましくない結果をもたらす場合、望ましくない累積公差が生じ得る。したがって、アンビルの残りの部分、又は少なくともシャンクと一体的に形成されたラッチ部材を有するアンビルを形成及び使用することが望ましい場合がある。
図12〜図14は、上記の望まない累積公差を低減又は防止するのを助けることができる一体型回動ラッチ部材(330)を有する例示的なアンビル(320)を示す。アンビル(320)は、上記のアンビル(40)の代わりに器具(10)に容易に組み込むことができる。したがって、本例のアンビル(320)はトロカール(230)に選択的に連結することができ、それにより、連結されると、ステープル留めヘッドアセンブリ(200)に対するトロカール(230)の運動は、ステープル留めヘッドアセンブリ(200)に対してアンビル(320)も動かす。アンビル(320)は、ヘッド(328)及びシャンク(324)を含み、これは、以下に記載される相違点を伴って、上記のヘッド(48)及びシャンク(44)と実質的に同様であってもよい。ヘッド(328)及びシャンク(324)は単一の材料片から作製することで、ヘッド(328)及びシャンク(324)をそれらのそれぞれの形状に機械加工するか、又は別の方法で形成することができる。ヘッド(328)及びシャンク(324)は単一の材料片から形成されるので、2つの部品を接合することから蓄積される潜在的な累積公差を低減又は防止することができる。
ヘッド(328)は、複数のステープル成形ポケット(332)を画定する近位表面(330)を含み、これらは、上記の近位表面(50)及びステープル成形ポケット(52)と実質的に同様であり得る。ステープル成形ポケット(332)は、同心状の2列の環状配列で配置される。一部の他の形態では、ステープル成形ポケット(332)は、同心状の3列以上の列の環状配列で配置される。ステープル成形ポケット(332)は、ステープルがステープル成形ポケット(332)内に駆動されるにつれてステープルを変形させるように構成されている。したがって、アンビル(320)が閉鎖位置にあり、ステープル(66)がステープル留めヘッドアセンブリ(200)からステープル成形ポケット(332)内に駆動されると、各ステープル成形ポケット(332)は、当該技術分野において既知のように、概ね「U」形状のステープル(66)を「B」形状に変形させることができる。図13に最もよく見られるように、近位表面(330)は内縁部(344)で主担し、これは、シャンク(324)の周りを囲む環状凹部(346)の外側の境界線を画定する。内縁部(344)及び環状凹部(346)は、上記の内縁部(54)及び環状凹部(56)と実質的に同様である。
シャフト(324)は、ヘッド(328)から近位方向に延在する。本例では、シャンク(324)は、ネックダウン部分(342)を含む。ネックダウン部分(342)はシャンク(324)の把持部分として機能することで、操作者が任意の好適なツール(例えば、従来の把持器具)を使用して例示的な処置中にアンビル(320)をより良好に把持及び操作することができる。本例ではネックダウン部分(342)が含まれるが、ネックダウン部分(342)は完全に任意選択的であることを理解されたい。
図14に最も良く見られるように、シャンク(324)及びヘッド(328)は、トロカール(232)の一部、より具体的には、ヘッド(234)とシャフト(232)の減少した外径部分とを受容するように寸法決めされたボア(326)を画定する。シャンク(324)はまた、一対の横方向開口部(322)を画定する。更に、シャンク(324)は、一対の一体型回動ラッチ部材(334)を含む。一体型回動ラッチ部材(334)は各々、横方向開口部(322)内に位置する近位方向に延在するアーム(336)と、ボア(326)内の半径方向内向きにアーム(336)の内部から延在するラッチシェルフ(340)とを含む。
アーム(336)は、リビングヒンジ(338)を介して、それぞれの横方向開口部(332)の遠位端に連結される。本明細書で使用するとき、用語「リビングヒンジ」は、ヒンジが接続する2つの部品と同じ材料で一体的に形成されるヒンジを意味する。それ故、一体型回動ラッチ部材(334)、リビングヒンジ(338)、及びシャンク(324)は全て、均質な材料連続体から成る。一体型回動ラッチ部材(334)は、リビングヒンジ(338)を中心として横方向開口部(322)に半径方向に近づく方向と、離れる方向とに回動して、トロカール(230)と選択的に連結するように動作可能である。したがって、横方向開口部(322)は、アーム(336)とラッチシェルフ(340)がシャンク(324)によって画定される長手方向軸から離れて半径方向外向きに反ることができるようなクリアランスを提供する。しかしながら、アーム(336)はシャンク(324)によって画定される長手方向軸に向かって半径方向内向きに弾性的に付勢されており、ラッチシェルフ(340)はボア(326)内に位置している。上記のラッチシェルフ(36)と同様に、ラッチシェルフ(340)は、ヘッド(234)の近位表面(238)との補完的な位置及び構成を有しており、アンビル(320)のシャンク(324)がトロカール(230)上に完全に着座される際にラッチシェルフ(340)が近位表面(238)と係合するようになっている。したがって、一体型回動ラッチ部材(334)は、アンビル(320)をステープル留めヘッドアセンブリ(200)のトロカール(230)に選択的に固定することを可能にする保持クリップとして機能する。
一体型回動ラッチ部材(334)はシャンク(324)を最初に形成している材料から形成されているため、一体型回動ラッチ部材(334)がシャンク(324)から切り出されるか又は別の方法で形成される際に横方向開口部(322)が画定される。一体型回動ラッチ部材(334)は、ラッチ部材(334)が別個の部品であるのではなく、シャンク(324)を最初に形成している材料から形成されているため、シャンク(324)及びヘッド(238)に対してラッチ部材(334)と関連付けられた潜在的な累積公差を低減又は防止することができる。
図15A〜図15Cは、アンビル(320)とトロカール(230)との例示的な連結を示す。図15Aは、トロカール(230)がボア(326)と整合されるようにして、アンビル(320)のシャンク(324)に対して近位に配置されたトロカール(230)のヘッド(234)を示す。図15Bは、アンビル(320)がトロカール(230)上に完全に着座される前に、シャンク(324)によって画定されたボア(326)の部分に部分的に挿入されたトロカール(230)のヘッド(234)を示す。この時点では、一体型回動ラッチ部材(330)がリビングヒンジ(338)の周りで半径方向外向きに回動して、ボア(346)内へのトロカール(230)の更なる挿入に適応するように近位表面(238)の遠位のヘッド(234)の部分は、シェルフ(340)に対してカム動作をする。
図15Cは、トロカール(230)の近位表面(338)とシェルフ(340)とが互いに嵌合するように、トロカール(230)上に完全に着座されたアンビル(320)を示す。トロカール(230)のヘッド(234)がシェルフ(340)を越えて挿入された後、ヘッド(234)は、シェルフ(340)に対してもはやカム動作せず、回動ラッチ部材(334)の弾性的性質により、近位方向に延在するアーム(336)を横方向開口部(322)に向かって内向きに回動させることが促され、その結果、シェルフ(340)が近位表面(238)と嵌合する。換言すれば、アンビル(320)とトロカール(230)とは、回動ラッチ部材(334)とトロカール(230)のヘッド(234)との間のスナップ嵌めを介して互いに連結される。ここでも、一体型回動ラッチ部材(334)は、ラッチ部材(334)が別個の部品であるのではなく、シャンク(324)を最初に形成している材料から形成されることから、シャンク(324)及びヘッド(238)に対してラッチ部材(334)と関連付けられた潜在的な累積公差を低減又は防止することができる。この累積公差の低減又は防止により、インジケータ(104)が、例示的な使用中に間隙距離dのより正確な表示を提供することが可能となる。
図16は、シャンク(324)を最初に形成している材料から一体型回動ラッチ部材(334)を作製するための例示的な製造プロセス(600)を示す。まず、アンビル(320)は、アンビルヘッド(328)及びシャンク(324)の大まかな外部形状が形成されるように、単一の材料片(例えば、鋼又はいくつかの他の金属)として始めることができる。この製造プロセス(600)において具体的に言及されていないアンビル(320)の様々な特徴は、製造プロセス(600)の前又は後の任意の好適な時点で形成され得ることを理解されたい。前述したように、アンビルヘッド(328)及びシャンク(324)の大まかな外部形状は、本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかであろう任意の他の好適な製造プロセスによって形成されてもよい。
最初に、ボア(326)はまだ画定されていない。したがって、製造業者は、ボア(326)を画定するために、好適な固定具上に初期アンビル(320)を配置し、アンビルヘッド(328)の遠位表面から近位方向に、かつシャンク(324)(すなわち、シャフト)の近位表面から遠位方向に穿孔(ブロック602)することができる。アンビル(320)の各側面からの穿孔は、ラッチシェルフ(340)が最初に形成されるように、シャンク(324)内の所定の位置で停止してもよい。ボア(326)が画定され、ラッチシェルフ(340)が形成されると、製造業者は次に、ラッチ部材(334)がリビングヒンジ(328)を介してシャンク(324)に接続されるように、シャンク(324)の外側をレーザ切断(ブロック604)して、ラッチ部材(334)の近位方向に延在するアーム(336)を形成することができる。近位方向に延在するアーム(336)が形成されると、横方向開口部(322)も形成される。本例ではレーザ切断を使用するが、本明細書の教示を考慮することで当業者に明らかになるように、任意の他の好適な切断プロセスを使用してもよい。例えば、放電加工(EDM)プロセスを使用してもよい。
近位方向に延在するアーム(336)が最初に形成された状態で、製造業者は次に、好適なマンドレルをボア(326)内にアーム(336)に直接隣接するようにして挿入し、次いで、アーム(336)を横方向開口部(322)に対して半径方向外向きに広げること(ブロック606)ができる。この広げるプロセス(ブロック606)は、近位方向に延在するアーム(336)の全体を横方向開口部を画定するシャンク(324)の残りの部分から確実に分離する助けとなり得る。アーム(336)が十分に分離された後、製造業者は、次いで、広げられたアーム(336)の外部に仕上げ処理(ブロック608)を施してもよい。この仕上げ処理(ブロック608)は、必要に応じて表面と縁部を平滑化するためのバリ取り及び/又は他の動作、並びに或いは本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかとなるような他の仕上げ動作を含んでもよい。
III.例示的な組み合わせ
以下の実施例は、本明細書の教示を組み合わせるか又は適用することができる、様々な非網羅的な方法に関する。以下の実施例は、本出願における又は本出願後の出願におけるどの時点でも提示され得る、いずれの特許請求の範囲の適用範囲をも限定することを目的としたものではないと理解されたい。一切の棄権を意図するものではない。以下の実施例は、単なる例示の目的で与えられるものに過ぎない。本明細書の様々な教示は、他の多くの方法で配置及び適用が可能であると考えられる。また、いくつかの変形形態では、以下の実施例において言及される特定の特徴を省略してもよいことも考えられる。したがって、本発明者ら又は本発明者らの利益の継承者により、後日、そうである旨が明示的に示されない限り、以下に言及される態様又は特徴のいずれも重要なものとしてみなされるべきではない。以下に言及される特徴以外の更なる特徴を含む特許請求の範囲が本出願において、又は本出願に関連する後の出願において示される場合、それらの更なる特徴は、特許性に関連するいかなる理由によっても追加されたものとして仮定されるべきではない。
装置であって、(a)本体と、(b)本体に対して遠位に位置するエンドエフェクタであって、エンドエフェクタは、ステープルドライバ及び複数のステープルを備え、ステープルドライバは、未発射位置と発射位置との間で本体に対して作動して複数のステープルを遠位方向に駆動するように動作可能である、エンドエフェクタと、(c)エンドエフェクタに対して作動するように構成されたトロカールと、(d)トロカールと選択的に連結するように構成されたアンビルであって、トロカールが、アンビルをエンドエフェクタに対してステープル成形位置に移動させるように動作可能であり、アンビルは、(i)複数のステープル成形ポケットを画定する環状表面を備えるアンビルヘッドであって、複数のステープル成形ポケットは、アンビルがステープル成形位置にあるときに、複数のステープルを変形させるように構成されている、アンビルヘッドと、(ii)環状ステープル留めヘッドから近位方向に延在するシャンクであって、シャンクとアンビルヘッドとは、トロカールの一部分を受容するように寸法決めされたボアを協働して画定し、シャンクは、横方向開口部を画定する、シャンクと、(iii)リビングヒンジを介してシャンクと回動可能に連結されたラッチ部材であって、ラッチ部材は、トロカールがボアに挿入されたときに、アンビルをトロカールと選択的に連結するように構成されたラッチシェルフを備える、ラッチ部材と、を備える、アンビルと、を備える、装置。
ラッチ部材が、ラッチシェルフをリビングヒンジと連結する近位方向に延在するアームを更に備え、近位方向に延在するアームは、シャンクによって画定された横方向開口部内に位置する、実施例1に記載の装置。
近位方向に延在するアームが、ボアに向かって半径方向内向きに付勢される、実施例2に記載の装置。
リビングヒンジが、横方向開口部に沿って最遠位位置に位置する、実施例3に記載の装置。
シャンク、ラッチ部材、及びアンビルが共に、均質な材料連続体を画定する、実施例1〜4のいずれか1つ以上に記載の装置。
リビングヒンジが、アンビルヘッドに対して近位に位置する、実施例1〜5のいずれか1つ以上に記載の装置。
ラッチシェルフは、ボア内に位置付けられている、実施例1〜6のいずれか1つ以上に記載の装置。
アンビルのシャンクが、シャンクを把持するように構成されたネックダウン部分を更に備える、実施例1〜7のいずれか1つ以上に記載の装置。
円形ステープル留め器具と共に使用されるように構成されたアンビル用の一体型ラッチ部材を製造する方法であって、(a)アンビルを固定具上に固定することと、b)遠位表面を近位方向に第1の所定の位置まで穿孔することによりボアの第1の部分を画定することと、(c)近位表面を遠位方向に第2の所定の位置まで穿孔することによりボアの第2の部分を画定することであって、第1の所定の位置及び第2の所定の位置まで穿孔することにより、ボアを画定する内面から半径方向内向きに延在するラッチシェルフが形成される、ことと、(d)ラッチシェルフの周囲でアンビルの外面を切断することによりラッチシェルフに接続された回動アームを形成することであって、回動アームは、リビングヒンジを介してアンビルの残りの部分に回動可能に接続されている、ことと、を含む、方法。
アンビルの外面を切断することが、レーザ切断を含む、実施例9に記載の方法。
マンドレルをボア内に、形成された回動アームに隣接して挿入することにより、回動アーム及びラッチシェルフを半径方向外向きに広げることを更に含む、実施例9〜10のいずれか1つ以上に記載の方法。
広げられたアームの外部に仕上げ処理を施すことを更に含む、実施例11に記載の方法。
アンビルの外面を切断して回動アームを形成することが、アンビルの外部からボアに向かって横方向開口部を更に画定する、実施例9〜12のいずれか1つ以上に記載の方法。
アンビルヘッドが遠位表面を画定し、近位方向に延在するシャフトが近位表面を画定する、実施例9〜13のいずれか1つ以上に記載の方法。
アンビルヘッドと近位方向に延在するシャフトとが共に、均質な材料連続体を画定する、実施例14に記載の方法。
円形ステープル留め器具と共に使用されるように構成されたアンビルであって、(a)環状配列のステープル成形ポケットを画定する環状表面を備えるヘッドと、(b)ヘッドから近位方向に延在するシャンクであって、シャンクとヘッドとは協働してボアを画定し、シャンクは、横方向開口部を画定する、シャンクと、(c)ラッチ部材であって、(i)横方向開口部内に位置した近位方向に延在するアームであって、リビングヒンジを介してシャンクと回動可能に連結されている、近位方向に延在するアームと、(ii)近位方向に延在するアームからボア内に内向きに延在するラッチシェルフと、を備える、ラッチ部材と、を備える、アンビル。
シャンクとラッチ部材とが共に、均質な材料連続体を画定する、実施例16に記載のアンビル。
シャンクとヘッドとが共に、均質な材料連続体を画定する、実施例17に記載のアンビル。
ボアは、ヘッドの遠位端及びシャンクの近位端を通って延在する、実施例16〜18のいずれか1つ以上に記載のアンビル。
ラッチ部材は、シャンクによって画定された長手方向軸に向かって半径方向内向きに弾性的に付勢される、実施例16〜19のいずれか1つ以上に記載のアンビル。
IV.その他
本明細書に記載の教示、表現、実施形態、実施例などのうちのいずれか1つ又は2つ以上は、本明細書に記載の他の教示、表現、実施形態、実施例などのうちのいずれか1つ又は2つ以上と組み合わされてもよい。したがって、上記の教示、表現、実施形態、実施例などは、互いに対して独立して考慮されるべきではない。本明細書の教示を組み合わせることができる様々な好適な方法が、本明細書の教示を考慮することで当業者には容易に明らかとなるであろう。このような改変及び変形形態は、「特許請求の範囲」の範囲内に含まれるものとする。
本明細書の教示の少なくとも一部は、2010年9月14日に発行された米国特許第7,794,475号、発明の名称「Surgical Staples Having Compressible or Crushable Members for Securing Tissue Therein and Stapling Instruments for Deploying the Same」(この開示内容は参照により本明細書に組み込まれる);米国特許出願公開第13/693,430号、2012年12月4日出願、発明の名称「Trans−Oral Circular Anvil Introduction System with Dilation Feature」(この開示内容は参照により本明細書に組み込まれる);米国特許出願公開第13/688,951号、2012年11月29日出願、発明の名称「Surgical Staple with Integral Pledget for Tip Deflection」(この開示内容は参照により本明細書に組み込まれる);米国特許出願公開第13/706,827号、2012年12月6日出願、発明の名称「Surgical Stapler with Varying Staple Widths along Different Circumferences」(この開示内容は参照により本明細書に組み込まれる);米国特許出願公開第13/688,992号、2012年11月29日出願、発明の名称「Pivoting Anvil for Surgical Circular Stapler」(この開示内容は参照により本明細書に組み込まれる);米国特許出願公開第13/693,455号、2012年12月4日出願、発明の名称「Circular Anvil Introduction System with Alignment Feature」(この開示内容は参照により本明細書に組み込まれる);米国特許出願公開第13/716,313号、2012年12月17日出願、発明の名称「Circular Stapler with Selectable Motorized and Manual Control,Including a Control Ring」(この開示内容は参照により本明細書に組み込まれる);米国特許出願公開米第13/716,318号、2012年12月17日出願、発明の名称「Motor Driven Rotary Input Circular Stapler with Modular End Effector」(この開示内容は参照により本明細書に組み込まれる);及び/又は米国特許出願公開第13/176,323号、2012年12月17日出願、発明の名称「Motor Driven Rotary Input Circular Stapler with Lockable Flexible Shaft」(この開示内容は参照により本明細書に組み込まれる)のうちの1つ又は2つ以上の教示と容易に組み合わせることができる。このような教示を組み合わせることができる種々の好適な方法が当業者に明らかになるであろう。
本明細書に参照により組み込まれると言及されるいかなる特許、公報、又は他の開示内容も、全体的に又は部分的に、組み込まれる内容が現行の定義、見解、又は本開示に記載される他の開示内容とあくまで矛盾しない範囲でのみ本明細書に組み込まれると理解されるべきである。それ自体、また必要な範囲で、本明細書に明瞭に記載された開示内容は、参考により本明細書に組み込まれるあらゆる矛盾する記載に優先するものとする。現行の定義、見解、又は本明細書に記載されたその他の開示内容と矛盾する任意の内容、又はそれらの部分は本明細書に参考として組み込まれるものとするが、参照内容と現行の開示内容との間に矛盾が生じない範囲においてのみ、参照されるものとする。
上記の装置の変形形態は、医療専門家により行われる従来の医療処置及び手術における用途のみではなく、ロボット支援された医療処置及び手術における用途をも有することができる。単なる例として、本明細書の様々な教示は、ロボット外科用システム、例えばIntuitive Surgical,Inc.(Sunnyvale,California)によるDAVINCI(商標)システムなどに容易に組み込むことができる。
上述の変形形態は、1回の使用後に廃棄するように設計することができ、又はそれらは、複数回使用するように設計することができる。変形形態は、いずれか又は両方の場合においても、少なくとも1回の使用後に再利用のために再調整され得る。再調整は、デバイスの分解工程、それに続く特定の部品の洗浄又は交換工程、及びその後の再組み立て工程の、任意の組み合わせを含み得る。特に、装置のいくつかの変形形態は分解することができ、また、装置の任意の数の特定の部分若しくは部品を、任意の組み合わせで選択的に交換又は取り外してもよい。特定の部品の洗浄及び/又は交換の際、装置の一部の変更例は、再調整用の施設で、又は処置の直前にオペレータのいずれかによって、その後の使用のために再組み立てされてもよい。当業者であれば、装置の再調整において、分解、洗浄/交換、及び再組み立てのための様々な技術を利用することができることを理解するであろう。こうした技術の使用、及び結果として得られる再調整された装置は、全て本出願の範囲内にある。
単なる例として、本明細書に記載される変形形態は、処置前及び/又は処置後に滅菌されてもよい。1つの滅菌技術では、装置をプラスチック製又はTYVEK製のバックなど、閉鎖及び封止された容器に入れる。次いで、容器及び装置を、γ線、X線、又は高エネルギー電子線などの、容器を透過し得る放射線場に置いてもよい。放射線は、装置上及び容器内の細菌を死滅させ得る。次に、滅菌された装置を、後の使用のために、滅菌容器内に保管してもよい。β線若しくはγ線、エチレンオキシド、又は水蒸気が挙げられるがこれらに限定されない、当該技術分野で既知の任意の他の技術を用いて、装置を滅菌してもよい。
以上、本発明の様々な実施形態を示し、記載したが、当業者による適切な改変により、本発明の範囲から逸脱することなく、本明細書に記載の方法及びシステムの更なる適合化を実現することができる。そのような可能な改変のうちのいくつかについて述べたが、他の改変も当業者には明らかとなるであろう。例えば、上記の実施例、実施形態、形状、材料、寸法、比率、工程などは例示的なものであって、必須のものではない。したがって、本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲の観点から考慮されるべきものであり、本明細書及び図面において図示され、説明された構造及び動作の細部に限定されないものとして、理解されたい。
〔実施の態様〕
(1) 装置であって、
(a)本体と、
(b)前記本体に対して遠位に位置するエンドエフェクタであって、前記エンドエフェクタは、ステープルドライバ及び複数のステープルを備え、前記ステープルドライバは、未発射位置と発射位置との間で前記本体に対して作動して前記複数のステープルを遠位方向に駆動するように動作可能である、エンドエフェクタと、
(c)前記エンドエフェクタに対して作動するように構成されたトロカールと、
(d)前記トロカールと選択的に連結するように構成されたアンビルであって、前記トロカールが、前記アンビルを前記エンドエフェクタに対してステープル成形位置に移動させるように動作可能であり、前記アンビルは、
(i)複数のステープル成形ポケットを画定する環状表面を備えるアンビルヘッドであって、前記複数のステープル成形ポケットは、前記アンビルが前記ステープル成形位置にあるときに、前記複数のステープルを変形させるように構成されている、アンビルヘッドと、
(ii)前記環状ステープル留めヘッドから近位方向に延在するシャンクであって、前記シャンクと前記アンビルヘッドとは、前記トロカールの一部分を受容するように寸法決めされたボアを協働して画定し、前記シャンクは、横方向開口部を画定する、シャンクと、
(iii)リビングヒンジを介して前記シャンクと回動可能に連結されたラッチ部材であって、前記ラッチ部材は、前記トロカールが前記ボアに挿入されたときに、前記アンビルを前記トロカールと選択的に連結するように構成されたラッチシェルフを備える、ラッチ部材と、を備える、アンビルと、を備える、装置。
(2) 前記ラッチ部材が、前記ラッチシェルフを前記リビングヒンジと連結する近位方向に延在するアームを更に備え、前記近位方向に延在するアームは、前記シャンクによって画定された前記横方向開口部内に位置する、実施態様1に記載の装置。
(3) 前記近位に延在するアームが、前記ボアに向かって半径方向内向きに付勢される、実施態様2に記載の装置。
(4) 前記リビングヒンジが、前記横方向開口部に沿って最遠位位置に位置する、実施態様3に記載の装置。
(5) 前記シャンク、前記ラッチ部材、及び前記アンビルが共に、均質な材料連続体を画定する、実施態様1に記載の装置。
(6) 前記リビングヒンジが、前記アンビルヘッドに対して近位に位置する、実施態様1に記載の装置。
(7) 前記ラッチシェルフが、前記ボア内に位置付けられている、実施態様1に記載の装置。
(8) 前記アンビルの前記シャンクが、前記シャンクを把持するように構成されたネックダウン部分を更に備える、実施態様1に記載の装置。
(9) 円形ステープル留め器具と共に使用されるように構成されたアンビル用の一体型ラッチ部材を製造する方法であって、
(a)前記アンビルを固定具上に固定することと、
(b)遠位表面を近位方向に第1の所定の位置まで穿孔することによりボアの第1の部分を画定することと、
(c)近位表面を遠位方向に第2の所定の位置まで穿孔することにより前記ボアの第2の部分を画定することであって、前記第1の所定の位置及び前記第2の所定の位置まで穿孔することにより、前記ボアを画定する内面から半径方向内向きに延在するラッチシェルフが形成される、ことと、
(d)前記ラッチシェルフの周囲で前記アンビルの外面を切断することにより前記ラッチシェルフに接続された回動アームを形成することであって、前記回動アームは、リビングヒンジを介して前記アンビルの残りの部分に回動可能に接続されている、ことと、を含む、方法。
(10) 前記アンビルの前記外面を切断することが、レーザ切断を含む、実施態様9に記載の方法。
(11) マンドレルを前記ボア内に、形成された前記回動アームに隣接して挿入することにより、前記回動アーム及び前記ラッチシェルフを半径方向外向きに広げることを更に含む、実施態様9に記載の方法。
(12) 広げられた前記アームの外部に仕上げ処理を施すことを更に含む、実施態様11に記載の方法。
(13) 前記アンビルの前記外面を切断して回動アームを形成することが、前記アンビルの外部から前記ボアに向かって横方向開口部を更に画定する、実施態様9に記載の方法。
(14) アンビルヘッドが前記遠位表面を画定し、近位方向に延在するシャフトが前記近位表面を画定する、実施態様9に記載の方法。
(15) 前記アンビルヘッドと前記近位方向に延在するシャフトとが共に、均質な材料連続体を画定する、実施態様14に記載の方法。
(16) 円形ステープル留め器具と共に使用されるように構成されたアンビルであって、
(a)環状配列のステープル成形ポケットを画定する環状表面を備えるヘッドと、
(b)前記ヘッドから近位方向に延在するシャンクであって、前記シャンクと前記ヘッドとは協働してボアを画定し、前記シャンクは、横方向開口部を画定する、シャンクと、
(c)ラッチ部材であって、
(i)前記横方向開口部内に位置した近位方向に延在するアームであって、リビングヒンジを介して前記シャンクと回動可能に連結されている、近位方向に延在するアームと、
(ii)前記近位方向に延在するアームから前記ボア内に内向きに延在するラッチシェルフと、を備える、ラッチ部材と、を備える、アンビル。
(17) 前記シャンクと前記ラッチ部材とが共に、均質な材料連続体を画定する、実施態様16に記載のアンビル。
(18) 前記シャンクと前記ヘッドとが共に、均質な材料連続体を画定する、実施態様17に記載のアンビル。
(19) 前記ボアは、前記ヘッドの遠位端及び前記シャンクの近位端を通って延在する、実施態様16に記載のアンビル。
(20) 前記ラッチ部材が、前記シャンクによって画定された長手方向軸に向かって半径方向内向きに弾性的に付勢される、実施態様16に記載のアンビル。

Claims (20)

  1. 装置であって、
    (a)本体と、
    (b)前記本体に対して遠位に位置するエンドエフェクタであって、前記エンドエフェクタは、ステープルドライバ及び複数のステープルを備え、前記ステープルドライバは、未発射位置と発射位置との間で前記本体に対して作動して前記複数のステープルを遠位方向に駆動するように動作可能である、エンドエフェクタと、
    (c)前記エンドエフェクタに対して作動するように構成されたトロカールと、
    (d)前記トロカールと選択的に連結するように構成されたアンビルであって、前記トロカールが、前記アンビルを前記エンドエフェクタに対してステープル成形位置に移動させるように動作可能であり、前記アンビルは、
    (i)複数のステープル成形ポケットを画定する環状表面を備えるアンビルヘッドであって、前記複数のステープル成形ポケットは、前記アンビルが前記ステープル成形位置にあるときに、前記複数のステープルを変形させるように構成されている、アンビルヘッドと、
    (ii)前記環状ステープル留めヘッドから近位方向に延在するシャンクであって、前記シャンクと前記アンビルヘッドとは、前記トロカールの一部分を受容するように寸法決めされたボアを協働して画定し、前記シャンクは、横方向開口部を画定する、シャンクと、
    (iii)リビングヒンジを介して前記シャンクと回動可能に連結されたラッチ部材であって、前記ラッチ部材は、前記トロカールが前記ボアに挿入されたときに、前記アンビルを前記トロカールと選択的に連結するように構成されたラッチシェルフを備える、ラッチ部材と、を備える、アンビルと、を備える、装置。
  2. 前記ラッチ部材が、前記ラッチシェルフを前記リビングヒンジと連結する近位方向に延在するアームを更に備え、前記近位方向に延在するアームは、前記シャンクによって画定された前記横方向開口部内に位置する、請求項1に記載の装置。
  3. 前記近位に延在するアームが、前記ボアに向かって半径方向内向きに付勢される、請求項2に記載の装置。
  4. 前記リビングヒンジが、前記横方向開口部に沿って最遠位位置に位置する、請求項3に記載の装置。
  5. 前記シャンク、前記ラッチ部材、及び前記アンビルが共に、均質な材料連続体を画定する、請求項1に記載の装置。
  6. 前記リビングヒンジが、前記アンビルヘッドに対して近位に位置する、請求項1に記載の装置。
  7. 前記ラッチシェルフが、前記ボア内に位置付けられている、請求項1に記載の装置。
  8. 前記アンビルの前記シャンクが、前記シャンクを把持するように構成されたネックダウン部分を更に備える、請求項1に記載の装置。
  9. 円形ステープル留め器具と共に使用されるように構成されたアンビル用の一体型ラッチ部材を製造する方法であって、
    (a)前記アンビルを固定具上に固定することと、
    (b)遠位表面を近位方向に第1の所定の位置まで穿孔することによりボアの第1の部分を画定することと、
    (c)近位表面を遠位方向に第2の所定の位置まで穿孔することにより前記ボアの第2の部分を画定することであって、前記第1の所定の位置及び前記第2の所定の位置まで穿孔することにより、前記ボアを画定する内面から半径方向内向きに延在するラッチシェルフが形成される、ことと、
    (d)前記ラッチシェルフの周囲で前記アンビルの外面を切断することにより前記ラッチシェルフに接続された回動アームを形成することであって、前記回動アームは、リビングヒンジを介して前記アンビルの残りの部分に回動可能に接続されている、ことと、を含む、方法。
  10. 前記アンビルの前記外面を切断することが、レーザ切断を含む、請求項9に記載の方法。
  11. マンドレルを前記ボア内に、形成された前記回動アームに隣接して挿入することにより、前記回動アーム及び前記ラッチシェルフを半径方向外向きに広げることを更に含む、請求項9に記載の方法。
  12. 広げられた前記アームの外部に仕上げ処理を施すことを更に含む、請求項11に記載の方法。
  13. 前記アンビルの前記外面を切断して回動アームを形成することが、前記アンビルの外部から前記ボアに向かって横方向開口部を更に画定する、請求項9に記載の方法。
  14. アンビルヘッドが前記遠位表面を画定し、近位方向に延在するシャフトが前記近位表面を画定する、請求項9に記載の方法。
  15. 前記アンビルヘッドと前記近位方向に延在するシャフトとが共に、均質な材料連続体を画定する、請求項14に記載の方法。
  16. 円形ステープル留め器具と共に使用されるように構成されたアンビルであって、
    (a)環状配列のステープル成形ポケットを画定する環状表面を備えるヘッドと、
    (b)前記ヘッドから近位方向に延在するシャンクであって、前記シャンクと前記ヘッドとは協働してボアを画定し、前記シャンクは、横方向開口部を画定する、シャンクと、
    (c)ラッチ部材であって、
    (i)前記横方向開口部内に位置した近位方向に延在するアームであって、リビングヒンジを介して前記シャンクと回動可能に連結されている、近位方向に延在するアームと、
    (ii)前記近位方向に延在するアームから前記ボア内に内向きに延在するラッチシェルフと、を備える、ラッチ部材と、を備える、アンビル。
  17. 前記シャンクと前記ラッチ部材とが共に、均質な材料連続体を画定する、請求項16に記載のアンビル。
  18. 前記シャンクと前記ヘッドとが共に、均質な材料連続体を画定する、請求項17に記載のアンビル。
  19. 前記ボアは、前記ヘッドの遠位端及び前記シャンクの近位端を通って延在する、請求項16に記載のアンビル。
  20. 前記ラッチ部材が、前記シャンクによって画定された長手方向軸に向かって半径方向内向きに弾性的に付勢される、請求項16に記載のアンビル。
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