JPH05209509A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

内燃機関の排気浄化装置

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JPH05209509A
JPH05209509A JP4016684A JP1668492A JPH05209509A JP H05209509 A JPH05209509 A JP H05209509A JP 4016684 A JP4016684 A JP 4016684A JP 1668492 A JP1668492 A JP 1668492A JP H05209509 A JPH05209509 A JP H05209509A
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combustion engine
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filter
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憲治 木村
Mamoru Oki
守 沖
Terutaka Kageyama
照高 影山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パティキュレートフィルタの再生時に機関の
イグニッションスイッチがオフされても、バッテリ上が
りを防止し、燃費や騒音の問題なしに再生を完了可能な
内燃機関の排気浄化装置の提供を目的とする。 【構成】 排気ガス中のパティキュレートの捕集量が所
定値以上の時に加熱手段Hに通電し、同時に再生用ガス
供給手段9から再生用ガスを供給してフィルタ5を燃焼
再生させる排気浄化装置において、加熱手段Hの作動状
態の検出手段Aと、イグニッションスイッチIGのオン
オフ状態を検出する手段Bと、イグニッションスイッチ
IGがオフされた加熱手段Hの作動状態の時に、加熱手
段Hの作動がオフされるまで内燃機関の運転を維持する
手段Cと、イグニッションスイッチIGがオフされたフ
ィルタ5の再生状態の時に、再生終了まで再生用ガス供
給手段9の作動を維持する手段Dとを設けて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関の排気浄化装置
に関し、特に、ディーゼル機関の排気ガス中に含まれる
パティキュレートを排気流路中に設けたフィルタで捕集
除去する装置におけるフィルタの再生を、フィルタ再生
中に機関が停止されても正常に行うことができる排気浄
化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の内燃機関、特に、ディーゼル
機関の排気ガス中には、カーボンを主成分とする排気微
粒子(パティキュレート)が含まれており、排気黒煙の
原因となっている。環境汚染の観点からはこのパティキ
ュレートは除去することが望ましく、近年、ディーゼル
機関の排気通路にセラミック製のフィルタを配置し、デ
ィーゼルパティキュレートをこのフィルタによって除去
することが提案されている。
【0003】図6は従来の内燃機関の排気浄化装置10
の全体構成を示すものであり、排気ガスの流れる方向と
逆方向から再生用ガスを流して、パティキュレート捕集
用のフィルタの再生を行う、逆流タイプの従来の排気浄
化装置10の構成を示すものである。図において1はデ
ィーゼル機関、2は排気ガス通路、3は排気ガス通路2
の一部に設けられたフィルタ収納用のケーシング、4は
シール材、5はケーシング3に内蔵された排気ガス中の
パティキュレートを捕集するためのパティキュレートフ
ィルタ、6は2次空気供給通路、7は燃焼ガス排出通
路、8はパティキュレートフィルタ5をバイパスする排
気バイパス通路、9は2次空気を供給するエアポンプ、
Hは電気ヒータ、V1は排気通路2と排気バイパス通路
8とを切り換える切換弁、V2は排気バイパス通路8の
出口に設けられた出口切換弁、V3は燃焼ガス排出通路
7の開閉弁、V4は2次空気供給通路6の開閉弁を示し
ている。
【0004】通常の排気ガス中のパティキュレート捕集
時には、各弁V1〜V4は破線の位置にあり、ディーゼ
ル機関1から排出された排気ガスは、ケーシング3に内
蔵されたパティキュレートフィルタ5によってパティキ
ュレートが除去され、図示しないマフラを介して大気中
に放出される。このように構成された排気浄化装置10
では、パティキュレートフィルタ5の使用に伴ってその
内部に捕集されるパティキュレートの量が増えると通気
性が次第に失われ、機関性能が低下することになるた
め、パティキュレートフィルタ5の端部に設けられた電
気ヒータHに通電すると共に、パティキュレートフィル
タ5に再生用ガス、例えば2次空気を供給してパティキ
ュレートを燃焼させるフィルタの再生処理が必要であ
る。
【0005】一般に、従来の内燃機関の排気浄化装置1
0では、パティキュレートフィルタ5の通気性が失われ
てフィルタ5の上流側の排気ガスの圧力が下流側の圧力
よりも所定値以上に大きくなった時(圧力損失が所定値
以上になった時)を圧力センサによって検出し、パティ
キュレートの再生処理が行われる。この再生処理時には
各弁V1〜V4が実線の位置に切り換わる。この状態で
は、ディーゼル機関1からの排気ガスは排気バイパス通
路8を通って空気中に放出される。また、この時は、ヒ
ータHに通電が行なわれると共に、エアポンプ9から2
次空気が供給され、パティキュレートフィルタ5に捕集
されたパティキュレートの燃焼が行われる。そして、燃
焼ガスは燃焼ガス排出通路7から空気中に放出される。
前述の電気ヒータHの消費電力は1600W程度である。
【0006】ところが、以上のように構成された排気浄
化装置10において、電気ヒータHへの通電中に機関が
停止されると、電気ヒータHへの通電と2次空気の供給
が止まるので、燃焼途中のパティキュレートが電気ヒー
タHの周囲だけ燃焼した後に立ち消えてしまう。する
と、次回の機関の運転再開時に電気ヒータHの周囲に火
種となるパティキュレートがないので、パティキュレー
トフィルタ5の再生が困難になる。
【0007】そこで、機関停止後に2次空気を供給する
と同時に、電気ヒータHに通電してパティキュレートフ
ィルタを加熱して再生する方法 (特開昭58-140412 号公
報)や、パティキュレートフィルタの再生中にイグニッ
ションスイッチがオフされた時は再生完了まで機関の運
転を継続する装置 (実開昭62-128108 号公報または実開
平3-43519 号公報) のように、再生が途中で終了しない
ように機関を制御するものが提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
58-140412 号公報に記載の方法では、バッテリが上がっ
てしまうという恐れがあり、実開昭62-128108 号公報ま
たは実開平3-43519 号公報に記載の装置では、再生完了
まで長時間にわたって機関の運転が継続されるため、燃
費が大幅に悪化すると共に、アイドル状態で放置された
ディーゼル機関が騒音を発生するという恐れがあった。
また、加熱手段として、バーナ等を用いる場合にも、バ
ーナへの燃料を供給する燃料ポンプを作動させる必要が
あり、その作動のためのエネルギーが必要であり、この
場合にもバッテリが上がってしまう恐れがあった。
【0009】そこで、本発明は前記従来の内燃機関の排
気浄化装置の有する課題を解消し、パティキュレートフ
ィルタの再生時に機関のイグニッションスイッチがオフ
された場合でも、バッテリに負担をかけることなく、ま
た、燃費や騒音の問題も発生させることなく、再生状態
のパティキュレートフィルタの再生を完了させることが
できる内燃機関の排気浄化装置を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明の内燃機関の排気浄化装置の構成が図1に示される。
図1に示すように、本発明は、内燃機関1の排気ガス通
路中に設けたフィルタ5によって排気ガス中のパティキ
ュレートを捕集し、加熱手段Hによる加熱を行ってパテ
ィキュレートを着火させ、同時に再生用ガス供給手段9
により再生用ガスを供給してこれを燃焼させることによ
って前記フィルタ5を再生させる排気浄化装置におい
て、前記加熱手段Hの作動状態を検出する加熱手段の作
動検出手段Aと、前記内燃機関1のイグニッションスイ
ッチIGのオンオフ状態を検出するイグニッションスイ
ッチ状態検出手段Bと、イグニッションスイッチIGが
オン状態からオフされた時に、前記加熱手段Hが作動状
態にある時には、前記加熱手段Hの作動がオフされるま
で内燃機関1の運転を維持する内燃機関の運転維持手段
Cと、イグニッションスイッチIGがオン状態からオフ
された時に、前記フィルタ5が再生状態にある時には、
再生状態が終了するまで前記再生用ガス供給手段9の作
動を維持する再生用ガス供給手段作動手段Dとを設けた
ことを特徴としている。
【0011】
【作用】本発明の内燃機関の排気浄化装置によれば、パ
ティキュレートフィルタが再生状態にあり、かつ加熱手
段が作動状態にある時に、イグニッションスイッチがオ
ン状態からオフされた場合には、加熱手段の作動がオフ
されるまで内燃機関の運転が維持され、同時に、パティ
キュレートフィルタの再生状態が終了するまで再生用ガ
ス供給手段の作動が維持される。
【0012】
【実施例】以下添付図面を用いて本発明の実施例を詳細
に説明する。図2は、電気ヒータHが取り付けられ、排
気ガス中のパティキュレートを捕集するためのパティキ
ュレートフィルタ5を備えた本発明の一実施例の内燃機
関の排気浄化装置20の全体構成図であり、図6に示し
た従来の内燃機関の排気浄化装置10と同じ構成部材に
は同じ符号が付されている。従って、図2において、3
は排気ガス通路2の一部に設けられたパティキュレート
フィルタ5を収納するためのケーシング、4はシール
材、6は2次空気供給通路、7は燃焼ガス排出通路、8
はパティキュレートフィルタ5をバイパスする排気バイ
パス通路、9は2次空気を供給する電動エアポンプ、V
1は排気通路2と排気バイパス通路8とを切り換える切
換弁、V2は排気バイパス通路8の出口に設けられた出
口切換弁、V3は燃焼ガス排出通路7の開閉弁、V4は
2次空気供給通路6の開閉弁を示している。図2に新た
に加わった構成部材は、バッテリ11、駐車ブレーキロ
ック機構12、制御回路100、バックアップスイッチ
BS、電気ヒータHに通電するためのヒータリレーH
R、バッテリ11に接続するイグニッションスイッチI
G、パティキュレートフィルタ5の排気ガス流入側の通
路2内に設けられた圧力センサSP1、およびパティキ
ュレートフィルタ5の排気ガス流出側の通路2内に設け
られた圧力センサSP2である。
【0013】パティキュレートフィルタ5は多孔性物質
からなるハニカム状の隔壁を備えたハニカム状フィルタ
であり、一般に円筒状をしていて内部に隔壁で囲まれた
多数の直方体状の通路がある。そして、この通路の隣接
するものは、排気ガスの流入側と排気ガスの流出側で交
互にセラミック製の閉塞材によって栓詰めされて閉通路
となっている。
【0014】制御回路100は、例えば、アナログ信号
入力用のインタフェースINa、ディジタル信号入力用
のインタフェースINd、アナログ信号をディジタル信
号に変換するコンバータA/D、各種演算処理を行う中
央処理装置CPU、ランダムアクセスメモリRAM、読
み出し専用メモリROM、出力回路OUT、およびこれ
らを接続するバスライン111等を含むマイクロコンピ
ュータによって構成されるが、その構成の詳細な動作説
明については省略する。制御回路100のアナログ信号
入力用のインタフェースINaには、パティキュレート
フィルタ5の排気ガス経路の上流側と下流側の排気ガス
の圧力を検出する圧力センサSP1,SP2からの圧力
検出信号や図示しない回転数センサからの機関回転数信
号Ne等が入力され、ディジタル信号入力用のインタフ
ェースINdには、イグニッションスイッチIGからの
信号等が入力される。
【0015】通常の排気ガス中のパティキュレート捕集
時には、各弁V1〜V4は破線の位置に制御されてお
り、ディーゼル機関1から排出された排気ガスは、ケー
シング3に内蔵されたパティキュレートフィルタ5によ
ってパティキュレートが除去され、図示しないマフラを
介して大気中に放出される。一方、パティキュレートフ
ィルタ5の排気ガス流入側(上流側)の圧力が、排気ガ
ス流出側(下流側)の圧力よりも所定値を越えて大きく
なり、圧力損失が所定値以上になったことが圧力センサ
SP1, SP2によって検出されると、制御回路100
によって弁V1〜V4を破線の位置から実線の位置に切
り換えられ、パティキュレートフィルタ5の再生動作が
行われる。そして、このパティキュレートフィルタ5の
再生動作への切換時に、ヒータリレーHRのオンオフ制
御および電動エアポンプ9からの2次空気の流量の制御
が合わせて制御回路100によって行われる。
【0016】図3は制御回路100によるパティキュレ
ートフィルタ5の再生中の制御を示すルーチンであり、
所定時間毎に実行される。ステップ301 ではまずパティ
キュレートフィルタ5が再生中か否かが判定され、再生
中でない時にはステップ302においてパティキュレート
フィルタ5が再生時期に達したか否かが前述の圧力損失
値によって判定される。そして、フィルタ再生時期でな
い時(NO)はこのルーチンを終了する。
【0017】一方、ステップ302 においてフィルタ再生
時期と判定された時(YES) はステップ303 に進み、ヒー
タHの通電時間のセットおよびフィルタ再生時間のセッ
トが行われ、続くステップ304 においてヒータHへの通
電、切換弁V1、V2の切り換え、開閉弁V3、V4の
開弁、電動エアポンプ9の運転、およびバックアップス
イッチBSのオンが行われてパティキュレートフィルタ
5の再生が開始されてステップ305 に進む。この後のパ
ティキュレートフィルタ5の再生中は、ステップ301 に
おいてYES となるので、ステップ302 からステップ304
は省略されてステップ305 に進んで来ることになる。
【0018】ステップ305 はパティキュレートフィルタ
5の再生中にイグニッションスイッチIGがオフされた
か否かを判定するものである。まず、最初にパティキュ
レートフィルタ5の再生中にイグニッションスイッチI
Gがオフされない場合について説明し、次いで、オフさ
れた場合について説明する。 (1) フィルタ再生期間中を通じてイグニッションスイッ
チがオンの場合 この場合はステップ306 でヒータHへの通電時間が終了
したか否かが判定され、終了していない場合(NO)はこの
ルーチンを終了し、ヒータHへの通電時間が終了した場
合(YES) はステップ307 においてヒータHへの通電が停
止される。続く、ステップ308 では、パティキュレート
フィルタ5の再生時間が終了したか否かが判定され、終
了していない場合(NO)はこのルーチンを終了し、終了し
た場合(YES) はステップ309 に進む。
【0019】ステップ309 では切換弁V1、V2の切り
換え (図2の実線位置から破線位置への切り換え) が行
われ、開閉弁V3、V4が閉弁され、電動エアポンプ9
の運転停止、およびバックアップスイッチBSのオフが
行われてこのルーチンが終了する。この結果、内燃機関
1からの排気ガスが再びパティキュレートフィルタ5を
通ることになり、2次空気の供給も停止される。
【0020】(2) フィルタ再生期間中にイグニッション
スイッチがオフされた場合 この場合はステップ310 において、内燃機関1の運転継
続指示、アイドル回転数設定アップ、および駐車ブレー
キロック指示が行われる。内燃機関1の運転継続指示
は、例えば、燃料噴射ポンプへの燃料の継続供給を行う
ことによって行なわれる。また、イグニッションスイッ
チIGがオフされたということは車両は停車状態にある
ので、バッテリ11の充電を補うためにアイドル回転数
がアップされ、駐車ブレーキのロック指示が行われる。
これは、自動変速器付の車両がドライブ位置等でイグニ
ッションスイッチIGがオフされても、車両が進まない
ようにするためである。
【0021】ステップ311 ではヒータHへの通電時間が
終了したか否かが判定され、終了していない場合(NO)は
このルーチンを終了し、ヒータHへの通電時間が終了し
た場合(YES) はステップ312 においてヒータHへの通電
が停止されると共に、内燃機関1の運転停止指示が行わ
れ、機関が停止する。続く、ステップ313 では、パティ
キュレートフィルタ5の再生時間が終了したか否かが判
定され、終了していない場合(NO)はこのルーチンを終了
し、終了した場合(YES) はステップ314 に進む。
【0022】ステップ314 では切換弁V1、V2の切り
換え (図2の実線位置から破線位置への切り換え) が行
われ、開閉弁V3、V4が閉弁され、電動エアポンプ9
の運転停止、バックアップスイッチBSのオフ、および
駐車ブレーキのロック解除が行われてこのルーチンが終
了する。この結果、内燃機関1からの排気ガスが再びパ
ティキュレートフィルタ5を通ることになり、2次空気
の供給も停止される。
【0023】図4は前述の(2) の場合の図2の内燃機関
の排気浄化装置の各部の動作を示すものである。イグニ
ッションスイッチIGがオン状態で内燃機関1が運転さ
れている途中で、時刻t1 においてパティキュレートフ
ィルタ5の再生が開始されると、ヒータHがオンにな
り、バックアップスイッチBSがオンになり、電動エア
ポンプ9が運転され、開閉弁V3、V4が開弁する。こ
の後、ヒータHが通電中の時刻t2 においてイグニッシ
ョンスイッチIGがオフされた場合でも、制御回路10
0によってヒータHのオン状態が継続され、バックアッ
プスイッチBSがオンを保ち、電動エアポンプ9が運転
され、開閉弁V3、V4が開弁から変わらない。
【0024】時刻t3 においてヒータHの通電時間が終
了してヒータHがオフされると、内燃機関1のみが運転
停止され、バックアップスイッチBSがオンを保ち、電
動エアポンプ9が運転され、開閉弁V3、V4は開弁か
ら変わらない。この後、時刻t4 において再生時間が終
了すると、バックアップスイッチBSがオフになり、電
動エアポンプ9が運転を停止され、開閉弁V3、V4が
閉弁状態になる。
【0025】このように、本発明では、ヒータHの通電
中にイグニッションスイッチIGがオフされても、内燃
機関1の運転が継続されるので、ヒータHへの通電によ
るバッテリ上がりが無くなる。また、ヒータHの通電が
終了すると内燃機関1の運転が停止されるので、燃費の
悪化、騒音の問題も微小で済む。以上説明した実施例
は、内燃機関の排気通路に1つのパティキュレートフィ
ルタ5を設けた内燃機関の排気浄化装置の例であった
が、本発明は、図5に示すような内燃機関の排気通路を
分岐して2つのパティキュレートフィルタ5A,5Bを
設けたデュアルフィルタタイプの内燃機関の排気浄化装
置30にも適用できる。なお、図5の内燃機関の排気浄
化装置30はパティキュレートフィルタ5A,5Bの再
生を排気ガスの流れる方向と同じ方向から再生用ガスを
流して行う、順洗タイプのものであるが、その他の構成
部材はパティキュレートフィルタ5A,5Bの部分を除
き図2の実施例と同じであるので、同じ符号を付してそ
の説明を省略する。また、デュアルタイプの内燃機関の
排気浄化装置30では、排気通路2が分岐通路2A,2
Bに別れており、その分岐点にそれぞれ切換弁V5,V
6が設けられている。さらに、分岐通路2A,2Bの中
に、それぞれパティキュレートフィルタ5A,5Bと、
その再生用の電気ヒータHA,HBが設けられている。
【0026】このようなデュアルタイプの内燃機関の排
気浄化装置30では、通常の排気ガス中のパティキュレ
ート捕集時には、各弁V1〜V6は破線の位置にあり、
ディーゼル機関1から排出された排気ガスは、分岐通路
2A,2Bに内蔵されたパティキュレートフィルタ5
A,5Bによってパティキュレートが除去されて大気中
に放出される。なお、切換弁V5,V6はパティキュレ
ート捕集時に分岐通路2A,2Bの一方を閉じ、他方を
開くように制御されることもある。
【0027】このように構成された排気浄化装置30の
再生処理時には各弁V1〜V6が実線の位置に切り換わ
る。この状態では、ディーゼル機関1からの排気ガスは
排気バイパス通路8を通って空気中に放出される。ま
た、この時は、ヒータHA,HBに片一方(例えば、パ
ティキュレートフィルタ5Aが先)ずつ通電が行なわれ
ると共に、通電されたパティキュレートフィルタを有す
る側の分岐通路2Aまたは2Bにエアポンプ9から2次
空気が供給され、パティキュレートフィルタ5Aまたは
5B内に捕集されたパティキュレートの燃焼が行われ
る。そして、燃焼ガスは燃焼ガス排出通路7から空気中
に放出される。
【0028】以上のように動作する内燃機関の排気浄化
装置30に本発明を適用する場合には次の4通りの場合
があるので、それぞれの場合における本発明の装置の動
作を説明する。 (1) ヒータHAに通電中にイグニッションスイッチIG
がオフの場合 この場合はヒータHAへの通電終了後に内燃機関の運転
が停止される。その後、パティキュレートフィルタ5A
の再生終了まで電動エアポンプ9が運転される。ヒータ
HBへの通電、パティキュレートフィルタ5Bの再生は
行われず、次回のイグニッションスイッチIGのオン時
にヒータHBへの通電、パティキュレートフィルタ5B
の再生が行われる。
【0029】(2) ヒータHA通電後の再生中にイグニッ
ションスイッチIGの場合 この場合は内燃機関は停止され、パティキュレートフィ
ルタ5Aの再生終了まで電動エアポンプ9が運転され
る。ヒータHBへの通電、パティキュレートフィルタ5
Bの再生は行われず、次回のイグニッションスイッチI
Gのオン時にヒータHBへの通電、パティキュレートフ
ィルタ5Bの再生が行われる。
【0030】(3) ヒータHBに通電中にイグニッション
スイッチIGがオフの場合 この場合はヒータHBへの通電終了後に内燃機関の運転
が停止される。その後、パティキュレートフィルタ5B
の再生終了まで電動エアポンプ9が運転される。 (4) ヒータHB通電後の再生中にイグニッションスイッ
チIGがオフされる。この場合は内燃機関は停止され、
パティキュレートフィルタ5Bの再生終了まで電動エア
ポンプ9が運転される。
【0031】ヒータHA,HBへの通電制御、およびパ
ティキュレートフィルタ5A,5B個々の制御は、図2
におけるヒータHおよびパティキュレートフィルタ5の
制御と同じように図3の手順で行うことができるので、
ここでは説明を省略する。なお、前述の実施例では加熱
手段として電気ヒータを使用したもので説明したが、こ
の加熱手段はバーナでも良い。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
パティキュレートフィルタの再生時に機関のイグニッシ
ョンスイッチがオフされた場合でも、バッテリに負担を
かけることなく、また、燃費や騒音の問題も発生させる
ことなく、再生状態のパティキュレートフィルタの再生
を完了させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の内燃機関の排気浄化装置の構成を示す
原理構成図である。
【図2】本発明における内燃機関の排気浄化装置の一実
施例の全体構成を示すシステム図である。
【図3】図1の内燃機関の排気浄化装置における制御回
路の動作の一例を示すフローチャートである。
【図4】図2の内燃機関の排気浄化装置の各部の動作を
示す波形図である。
【図5】本発明を適用するデュアルタイプの排気浄化装
置の要部構成を示す図である。
【図6】従来の内燃機関の排気浄化装置の全体構成を示
すシステム図である。
【符号の説明】
1…ディーゼル機関 2…排気ガス通路 3…ケーシング 5,5A,5B…パティキュレートフィルタ 6…2次空気供給通路 7…燃焼ガス排出通路 8…バイパス通路 9…電動エアポンプ 10…従来の排気浄化装置 11…バッテリ 12…駐車ブレーキロック機構 20…本発明の一実施例の排気浄化装置 30…本発明を実施するデュアルフィルタタイプの排気
浄化装置 100…制御回路 H,HA,HB…電気ヒータ HR…ヒータリレー IG…イグニッションスイッチ BS…バックアップスイッチ SP1,SP2…圧力センサ V1〜V6…弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 影山 照高 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の排気ガス通路中に設けたフィ
    ルタによって排気ガス中のパティキュレートを捕集し、
    加熱手段による加熱を行ってパティキュレートを着火さ
    せ、同時に再生用ガス供給手段により再生用ガスを供給
    してこれを燃焼させることによって前記フィルタを再生
    させる排気浄化装置において、 前記加熱手段の作動状態を検出する加熱手段の作動検出
    手段と、 前記内燃機関のイグニッションスイッチのオンオフ状態
    を検出するイグニッションスイッチ状態検出手段と、 イグニッションスイッチがオン状態からオフされた時
    に、前記加熱手段が作動状態にある時には、前記加熱手
    段の作動がオフされるまで内燃機関の運転を維持する内
    燃機関の運転維持手段と、 イグニッションスイッチがオン状態からオフされた時
    に、前記フィルタが再生状態にある時には、再生状態が
    終了するまで前記再生用ガス供給手段の作動を維持する
    再生用ガス供給手段作動手段と、 を設けたことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
JP01668492A 1992-01-31 1992-01-31 内燃機関の排気浄化装置 Expired - Lifetime JP3210710B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010065577A (ja) * 2008-09-09 2010-03-25 Hitachi Constr Mach Co Ltd 作業機のエンジン制御システム
JP2013166492A (ja) * 2012-02-16 2013-08-29 Toyota Motor Corp アイドリングストップ車両の制御装置

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