JPH10220219A - 排気ガス浄化装置 - Google Patents

排気ガス浄化装置

Info

Publication number
JPH10220219A
JPH10220219A JP9020195A JP2019597A JPH10220219A JP H10220219 A JPH10220219 A JP H10220219A JP 9020195 A JP9020195 A JP 9020195A JP 2019597 A JP2019597 A JP 2019597A JP H10220219 A JPH10220219 A JP H10220219A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter
time
exhaust gas
internal combustion
combustion engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9020195A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomotaka Nobue
等隆 信江
Nobuhiko Fujiwara
宣彦 藤原
Masao Noguchi
正夫 野口
Tsuneo Akutsu
統雄 垰
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP9020195A priority Critical patent/JPH10220219A/ja
Publication of JPH10220219A publication Critical patent/JPH10220219A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01NGAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
    • F01N3/00Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust
    • F01N3/02Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for cooling, or for removing solid constituents of, exhaust
    • F01N3/021Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for cooling, or for removing solid constituents of, exhaust by means of filters
    • F01N3/023Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for cooling, or for removing solid constituents of, exhaust by means of filters using means for regenerating the filters, e.g. by burning trapped particles
    • F01N3/027Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for cooling, or for removing solid constituents of, exhaust by means of filters using means for regenerating the filters, e.g. by burning trapped particles using electric or magnetic heating means
    • F01N3/028Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for cooling, or for removing solid constituents of, exhaust by means of filters using means for regenerating the filters, e.g. by burning trapped particles using electric or magnetic heating means using microwaves

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)
  • Processes For Solid Components From Exhaust (AREA)
  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
  • Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は内燃機関の排気ガス中に含まれるパ
ティキュレートをフィルタを用いて捕集し、捕集したパ
ティキュレートを加熱燃焼除去してフィルタを再生する
装置に関するものであり、異なる車種あるいは異なる排
気量の内燃機関搭載車両に応用展開できる再生時期判定
手段を提供する。 【解決手段】 内燃機関10の動作と連動した発電機5
2の出力に基づく時間計数値と規定したオフセット時間
とを加算した値に規定の乗算定数を乗算して算出した補
正時間積算値と、フィルタ14、15を含む加熱管体2
3、24内に生じる電磁場強度を検出するマイクロ波セ
ンサ31、32の検出信号値を制御手段53内に記憶し
た再生時期判定マップに照合してフィルタ14、15の
再生時期を判定しフィルタを再生することにより、異な
る車種あるいは異なる排気量の内燃機関搭載車両に応用
展開できる再生時期判定手段を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関の排気ガス
中に含まれるパティキュレートをフィルタを用いて捕集
し、捕集したパティキュレートを燃焼除去してフィルタ
を再生させる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の装置は、コジェネーションなど
の固定機関あるいは自動車・船舶などの移動機関に用い
られる。
【0003】自動車に搭載するこの種の装置としては、
少なくとも2系統の排気ガス流路を構成する。一方の排
気ガス流路に設けたフィルタに堆積したパティキュレー
トを加熱燃焼除去する過程において、他方の排気ガス流
路に排気ガスを通流させた後当該フィルタへの排気ガス
の通流を遮断する。再生対象のフィルタ側の流路への排
気ガスを遮断することでパティキュレートの加熱を効果
的に実行するとともに二次空気あるいは他方の排気ガス
流路を通流する排気ガスの一部を利用して再生用ガスの
供給を行いパティキュレートを燃焼除去させる。すなわ
ち、移動機関に搭載されるこの種の装置は少なくとも2
系統の排気ガス流路を用いて1つのフィルタを再生する
時間においてもパティキュレートの捕集を連続的に実行
させ排気ガスの常時浄化を行う。
【0004】この種の装置の基本機能は、フィルタの捕
集性能を保証させることであり、パティキュレート燃焼
除去時に発生する熱応力を抑制しフィルタ内部に機械的
破損を生じないように安全燃焼させる必要がある。この
安全燃焼を実現するための重要な機能は、フィルタ再生
時のパティキュレート堆積量を規定範囲に限定すること
である。すなわち、フィルタに堆積したパティキュレー
ト量が規定範囲に到達したことを判定する再生時期判定
機能を付帯させ、規定範囲に到達すると自動的にフィル
タ再生を実行させる。
【0005】この種の装置における再生時期判定機能の
従来技術として、たとえば特開平8−61043号公報
には、フィルタ前後の圧力差を検出する手段と前回のフ
ィルタ再生処理からの走行時間を計測する手段とを備
え、それぞれの手段によって得られた出力を設定値と比
較しいずれか一方の出力が設定値を越えた場合に再生時
期と判定することが開示されている。
【0006】この公報による開示技術によれば、圧力差
に基づく検出信号は排気流量が少ない場合に堆積量判定
精度が低下するため、例えば低回転域での運転が多い都
市内走行の車両に対しては再生時期判定が不可能であ
る。このような都市内走行時に対応した再生時期判定と
して走行時間を検出している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の装置は、車両あるいはその車両に搭載された特定の内
燃機関に限定されて有効な再生時期判定方法であり、異
なる車種あるいは異なる排気量の内燃機関搭載車両に対
しては、時間当たりのパティキュレート排出量が異なる
ことから、走行時間にて再生時期を判定するためには個
々の対象車種あるいは車両毎に専用の再生時期判定機能
を構築する必要があり、実用上の大きな課題を有してい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、再生時期判定手段は、特定の内燃機関およ
び前記フィルタと同一種類のフィルタを用いて、前記特
定の内燃機関を少なくとも2つ以上の異なる動作条件下
で動作させた時に得られる前記特定の内燃機関の動作時
間とその動作時間に対応してフィルタを含む排気ガス通
流空間から得られる物理信号とに基づいて物理信号値と
時間積算値とを変数として規定した再生時期判定マップ
を有し、前記選択した内燃機関が排出するパティキュレ
ートを堆積したフィルタを含む排気ガス通流空間から得
た物理信号を前記物理信号値とし、前記選択した内燃機
関の動作時間を計数した計数時間と規定のオフセット時
間とを加算した値に規定の乗算定数を乗算した値を前記
時間積算値として前記再生時期判定マップに照合させて
フィルタの再生時期を判定する構成としている。
【0009】上記発明によれば、再生時期判定手段は単
位時間当たりのパティキュレート排出量の変化に対応さ
せた2つの判定信号を持たせている。すなわち、判定信
号の一つはフィルタを含む排気ガス通流空間の特性変化
を検出する物理信号である。またもう一つの判定信号で
ある時間積算値も単位時間当たりのパティキュレート排
出量の違いに対応させている。すなわち、時間積算値の
算出においてオフセット時間あるいは乗算する乗算定数
を選択規定させている。これらの物理的変化に対応した
信号値と時間積算値に基づく規定した再生時期判定マッ
プは任意に選択した内燃機関の排気ガス通流経路に配設
されるフィルタに対してそのフィルタを再生させる時期
の判定に有効に作用させることができる。これにより、
本発明の装置は、任意の内燃機関あるいはその内燃機関
を搭載した車両に対して実装させることができ、大きな
実用的価値を有する排気ガス浄化装置を提供することが
できる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明は、選択した内燃機関の排
気ガスの通流路に配設し排気ガスに含まれるパティキュ
レートを捕集するフィルタと、前記フィルタに堆積した
パティキュレートを燃焼除去してフィルタの捕集性能を
再生させるとともに、前記フィルタを再生させる時期を
決定する再生時期判定手段とを備え、前記再生時期判定
手段は、特定の内燃機関および前記フィルタと同一種類
のフィルタを用いて、前記特定の内燃機関を少なくとも
2つ以上の異なる動作条件下で動作させた時に得られる
前記特定の内燃機関の動作時間とその動作時間に対応し
てフィルタを含む排気ガス通流空間から得られる物理信
号とに基づいて物理信号値と時間積算値とを変数として
規定した再生時期判定マップを有し、前記選択した内燃
機関が排出するパティキュレートを堆積したフィルタを
含む排気ガス通流空間から得た物理信号を前記物理信号
値とし、前記選択した内燃機関の動作時間を計数した計
数時間と規定のオフセット時間とを加算した値に規定の
乗算定数を乗算した値を前記時間積算値として前記再生
時期判定マップに照合させてフィルタの再生時期を判定
する構成としたものである。
【0011】これにより、再生時期判定手段は単位時間
当たりのパティキュレート排出量の変化に対応させた2
つの判定信号を持たせている。すなわち、判定信号の一
つはフィルタを含む排気ガス通流空間の特性変化を検出
する物理信号である。またもう一つの判定信号である時
間積算値も単位時間当たりのパティキュレート排出量の
違いに対応させている。すなわち、時間積算値の算出に
おいてオフセット時間あるいは乗算定数を選択規定させ
ている。これらの物理的変化に対応した信号値と時間積
算値に基づく規定した再生時期判定マップは任意に選択
した内燃機関の排気ガス通流経路に配設されるフィルタ
に対してそのフィルタを再生させる時期の判定に有効に
作用させることができる。この結果、本発明の装置は、
任意の内燃機関あるいはその内燃機関を搭載した車両に
対して実装させることができ、大きな実用的価値を有す
る排気ガス浄化装置を提供することができる。
【0012】また、選択した内燃機関を搭載した車両の
情報に基づいて規定のオフセット時間または乗算定数を
決定することとしている。
【0013】これにより、規定した再生時期判定マップ
に照合する時間積算値を車両の単位時間当たりのパティ
キュレート排出量に対応させて算出することを可能に
し、規定した再生時期判定マップを異なる車両に応用展
開させることができる。
【0014】また、車両の情報は、走行距離の積算値、
車両総重量、最大積載重量および車種の内、少なくとも
1つとしている。
【0015】これにより、同一種類の内燃機関が搭載さ
れた車両において、その使用年数に応じた対応あるいは
車両の種類、たとえばトラック・バス・乗用車など、に
対応させて規定した再生時期判定マップを応用展開させ
ることができる。
【0016】また、選択した内燃機関の情報に基づいて
規定のオフセット時間または乗算定数を決定することと
している。
【0017】これにより、規定した再生時期判定マップ
に照合する時間積算値を内燃機関の単位時間当たりのパ
ティキュレート排出量に対応させて算出することを可能
にし、規定した判定マップを異なる内燃機関に応用展開
させることができる。
【0018】また、内燃機関の情報は、排気量、最大馬
力、最大トルク、稼働時間の積算値、機関型式、使用す
る燃料の種類の内少なくとも1つとしている。
【0019】これにより、同一車両タイプにおいて内燃
機関が異なる場合に規定した再生時期判定マップを応用
展開させることができる。また、車両において内燃機関
をオーバーフォールした場合にも応用展開できる。さら
には、コ・ジェネレーションや船舶などの重油を使用燃
料とする内燃機関に応用展開できる。さらには、コ・ジ
ェネレーションや船舶などの重油を使用燃料とする内燃
機関にも応用展開できる。
【0020】また、フィルタを含む排気ガス通流空間か
らの物理信号として、前記排気ガス通流空間に存在する
電磁場に結合した電磁場検出手段が検出する信号を用い
た構成としている。
【0021】これにより、単位時間当たりのパティキュ
レートの排出量あるいは選択した内燃機関から排出され
る排気ガスの流量に影響されることなく、フィルタに堆
積したパティキュレートの堆積密度に対応した信号を物
理信号として用いることができ、内燃機関あるいはその
内燃機関が搭載された車両の情報とは独立した信号値を
再生時期判定手段のもう一方の照合変数として用いるこ
とができる。この結果、積算時間値だけの変更により、
規定した再生時期判定マップを異なる内燃機関あるいは
異なる車両へ応用展開することを可能にし、実用的価値
大なる排気ガス浄化装置を提供することができる。
【0022】以下、本発明の実施例について図面を参照
して説明する。図1は、本発明一実施例を示す図であ
り、内燃機関(以下エンジンと称する)動作中の一つの
状態を示す。
【0023】図1において、エンジン10の排気ガスの
排出流路は排気管11と排気管11より2分岐して設け
た第1、第2の流路12、13とで構成している。流路
12、13内のそれぞれには排気ガスに含まれるパティ
キュレートを捕集するフィルタ14、15と、排気ガス
の温度を検出する温度検出手段16、17とを設けてい
る。また、フィルタ14、15がそれぞれ捕集したパテ
ィキュレートを燃焼除去させる再生手段としてパティキ
ュレートを誘電加熱するマイクロ波を発生するマグネト
ロン18、19および誘電加熱により高温になったパテ
ィキュレートを燃焼させる燃焼用空気としての二次空気
を供給する送風機20とを配設している。21は各マグ
ネトロン18、19を動作させるための電力を供給する
マグネトロン駆動電源部、22は送風機20を動作させ
るための電力を供給する送風機駆動電源部である。
【0024】各流路12、13内に設けたフィルタ1
4、15はそれぞれマグネトロン18、19から供給さ
れるマイクロ波を実質的に内部に閉じ込めて加熱空間を
形成する加熱管体23、24内に収納している。このフ
ィルタを含む加熱管体23、24が排気ガス通流空間で
ある。加熱管体23、24の一端側には、マグネロトン
18、19が発生するマイクロ波を伝送する導波管2
5、26およびマイクロ波放射孔27、28をそれぞれ
に有する環状の導波管29、30を配設している。マイ
クロ波放射孔27、28は、環状の導波管29、30の
それぞれにおいて、略対向した位置に配設している。な
お、図においてマイクロ波放射孔27、28のそれぞれ
に対向配設したマイクロ波放射孔は図示していない。
【0025】また、加熱管体23、24のフィルタ1
4、15を収納した空間における加熱管体23、24壁
面の所定位置には電磁波であるマイクロ波を加熱管体2
3、24内に供給した時に生じる電磁場に結合し電磁場
強度を検出する電磁場検出手段であるマイクロ波センサ
31、32を配設している。
【0026】送風機20の排気側と流路12、13と
は、三方弁33を介し送風路34、35にて接続してい
る。送風機20から供給される空気はフィルタ14、1
5のいずれか一方に送風するように三方弁33が制御さ
れる。
【0027】流路12、13において、フィルタ14、
15の排気ガス通流方向の上流側および下流側のそれぞ
れには、流路12、13を開閉する開閉手段36、3
7、38、39を配設している。下流側の開閉手段3
8、39は、送風機20から供給される空気の送風路3
4、35の排気ガス流路への接続位置より排気ガス通流
方向の下流側に配設している。
【0028】また、フィルタ14、15の排気ガス通流
方向の上流側と下流側とをバイパスするバイパス管4
0、41をそれぞれ配設し、これらバイパス管の下流側
での排気ガス流路への接続位置にはバイパス管を開閉す
るバイパス管開閉手段42、43を配設している。バイ
パス管40、41の排気流路への接続位置は、フィルタ
14、15の排気ガス上流側においては流路12、13
を開閉する開閉手段36、37と温度検出手段16、1
7との間であり、フィルタ14、15の排気ガス下流側
においては流路12、13を開閉する開閉手段38、3
9の排気ガス通流方向における下流側としている。この
バイパス管はフィルタ再生処理において送風機20から
供給される二次空気の排出路として使用する。
【0029】流路12、13をそれぞれ開閉する開閉手
段36〜39とバイパス管開閉手段42、43および送
風方向を切り換える三方弁33は、車両に付帯された圧
搾空気供給源から供給する圧搾空気によって作動させる
構成としている。
【0030】この圧搾空気の配給は、圧搾空気配給管4
4とこの圧搾空気配給管44から分岐配設した圧搾空気
分岐配給管45、46を介して行う構成としている。圧
搾空気配給管44には二方電磁弁47を配設し、圧搾空
気分岐配給管45、46のそれぞれには三方電磁弁4
8、49を配設している。三方電磁弁48、49のそれ
ぞれは大気への開放端50、51を備えている。
【0031】流路12に設けた開閉手段36、38とバ
イパス管開閉手段42とは三方電磁弁48を作動させる
ことにより同時に圧搾空気を配給する構成としている。
一方、流路13に設けた開閉手段37、39とバイパス
管開閉手段43および三方弁33とは三方電磁弁49を
作動させることにより同時に圧搾空気を配給する構成と
している。また、各三方電磁弁48、49は、その作動
を停止することでそれぞれの開閉手段36〜39とバイ
パス管開閉手段42、43と三方弁33への圧搾空気の
配給は遮断されると同時に三方電磁弁48、49以降の
圧搾空気分岐配給管45、46は大気開放端50、51
に連結され配給されていた圧搾空気は大気に排出される
構成としている。
【0032】52はエンジン10の動作に連動した電圧
を発生する発電機である。この発電機52の出力は制御
手段53に入力している。制御手段53は発電機52の
出力に基づいてエンジン10が動作中か停止中かを識別
判定するとともに動作中の時に動作時間を計数する。
【0033】また、制御手段53にはマイクロ波センサ
31、32の出力信号および温度検出手段36、37の
出力信号を入力している。制御手段53は、その内部に
フィルタの再生時期を判定する機能を有している。再生
時期判定手段である制御手段53は、上記した入力信号
に基づいてフィルタの再生時期の判定を行うとともにフ
ィルタの再生処理を実行するためにマグネトロン駆動電
源部21と送風機駆動電源部22と二方電磁弁47およ
び三方電磁弁48、49に対してそれぞれの動作を制御
する制御信号を出力する。
【0034】上記構成において、フィルタ14が内燃機
関10から排出されるパティキュレートを捕集する。ま
た後述する再生時期判定方法によりフィルタ14の再生
時期を判定する。そしてフィルタ14が再生時期に到達
すると制御手段53が出力する信号によって第2の流路
13側に配設した開閉手段37、39を開状態とし三方
弁33を切り替える。この動作によって排気ガスを第2
の流路13に通流させた後、第1の流路12側に配設し
た開閉手段36、38を閉状態とする。この後、再生手
段であるマグネトロン18と送風機20とのそれぞれの
駆動電源部であるマグネトロン駆動電源部21および送
風機駆動電源部22の動作を制御してフィルタ14に堆
積したパティキュレートを加熱し、燃焼させてフィルタ
14内から除去してフィルタ14の捕集性能を再生す
る。
【0035】フィルタ14を再生処理している間におい
て、フィルタ15が内燃機関10から排出されるパティ
キュレートを捕集している。フィルタ14の再生処理が
終了すると後述の再生時期判定方法によりフィルタ15
が再生時期に到達したかどうかの判定を開始する。
【0036】フィルタ15が再生時期に到達すると、制
御手段53が出力する信号によって第1の流路12側に
設けた開閉手段36、38を開状態とした後、第2の流
路13側に設けた開閉手段37、39を閉状態とし三方
弁33を切り替える。この後、再生手段であるマグネト
ロン19と送風機20とのそれぞれの駆動電源部である
マグネトロン駆動電源部21および送風機駆動電源部2
2の動作を制御してフィルタ15に堆積したパティキュ
レートを加熱し、燃焼させてフィルタ15内から除去し
てフィルタ15の捕集性能を再生する。
【0037】上述したように、本発明の装置は排気ガス
の通流路を交互に切り替えてその通流路に配設したフィ
ルタがパティキュレートの捕集をし、そのフィルタが再
生時期に到達すると、他方の通流路に排気ガスを切り替
えた後、パティキュレートを堆積したフィルタの再生処
理を実行するものである。
【0038】次に図2および図3を用いて、再生時期判
定マップの作成方法について説明する。この再生時期判
定マップの作成に係わる基礎データは、適当な内燃機関
の排気ガス通流路に図1に示す流路の一つに配設した加
熱管体23、24と同一または同一相当の加熱管体を接
続させ、その内部に所期使用のフィルタと同一種類のフ
ィルタを収納し、内燃機関を少なくとも2種類以上の負
荷条件で動作させて集録する。
【0039】図2はこのデータ集録の一例を示す。図2
中の実線54〜56は、内燃機関の動作時間と加熱管体
23、24に付帯させたマイクロ波センサ31、32か
ら得られる電磁場検出信号との関係を示し、破線57、
58は各負荷条件に対して得た実線54〜56上のパテ
ィキュレート堆積重量の等しい点を結んで描いたもの
で、いわゆる等堆積重量線である。実線54〜56は、
堆積したパティキュレートの誘電損失の違いに起因した
特性差であり、電磁場検出信号が大きいもの程、堆積し
たパティキュレートがSOF(可溶性有機物)成分を多
く含むものである。
【0040】なお、図示した実線で示す特性は、マイク
ロ波センサ31、32を加熱管体23、24に取りつけ
た位置に応じて図示した以外の様々な特性を呈しさせる
ことが可能であるが、信号処理の簡素化を目的として図
2に示す特性が得られる位置にマイクロ波センサを取り
つけている。
【0041】パティキュレートの燃焼に伴って生じる熱
応力を抑制するには、燃焼の均一化を図るとともに高温
燃焼を抑制する必要がある。燃焼の均一化は再生手段の
技術に大きく依存する。一方、高温燃焼の抑制は燃焼量
の抑制であり、堆積するパティキュレートの量を制限す
ることである。これは、換言すれば高温燃焼を抑制する
とともに燃焼不良を生じない範囲のパティキュレート堆
積重量を規定することである。図2の破線58は高温燃
焼の発生を回避できる上限のパティキュレート堆積重量
に相当する等堆積重量線であり、破線57は燃焼不良を
回避できる下限のパティキュレート堆積重量に相当する
等堆積重量線である。
【0042】破線57と破線58をそれぞれ下限境界、
上限境界としてその間の領域に存在する内燃機関の動作
時間に対する電磁場検出信号の関係を生じた時にフィル
タが再生時期に到達したと判定する。
【0043】図3は、上述の再生時期到達の判定に対応
した再生時期判定マップの一例を示す。図において再生
時期判定マップ59はマトリクス表としている。各行
(横の欄)60は、マイクロ波センサ31、32が検出
した信号を図示した区分にて配列させ、各列(縦の欄)
61は、内燃機関の動作時間を20分間隔にて区分して
配列させている。
【0044】各行と各列との交差する欄には、1から5
の数値を規定させ、フィルタが再生時期に到達したと判
定する欄に数値4を配置している。
【0045】なお、配置した数値は、パティキュレート
の堆積状態をレベル報知する時に利用することができ
る。
【0046】次ぎに上述の適当に選択した特定の内燃機
関に基づいて規定した再生時期判定マップの異なる内燃
機関への応用展開方法について説明する。
【0047】図4は選択した内燃機関を搭載した車両の
情報に基づいて図3に示した再生時期判定マップを対応
させる時の時間積算値の算出に用いる規定乗算定数の補
正表の一例である。図は再生時期判定マップの作成用に
選定した適当な内燃機関(特定の内燃機関)の排気量を
3,000ccとした場合の一例を示す。
【0048】車両情報として、車種と車両総重量を選択
枝としている。車両総重量の増加に対応してその車両用
として選択された内燃機関の排気量は大きくなる。排気
量が増すと単位時間当たりのパティキュレート排出量は
増大する。内燃機関の排気量対応の車両総重量区分と実
用走行を考慮した車種区分とのマトリクスにて補正の乗
算定数を規定している。
【0049】本発明の再生時期判定方法は2つの判定信
号を持ち、その判定信号の一つはフィルタを含む排気ガ
ス通流空間である加熱管体23、24の特性変化を検出
する物理信号である。この物理信号は電磁場強度信号で
あり、内燃機関の排気量あるいは車両走行において内燃
機関の回転数が変化することに伴う排気ガスの排出流量
変化に影響を受けない。また、加熱管体23、24より
検出する電磁場強度信号は、フィルタ14、15に堆積
したパティキュレートの堆積密度に応じて信号が変化す
る。従って特定の内燃機関に対して単位時間当たりの排
出量が大きく異なる選択した内燃機関においても堆積し
たパティキュレートのSOF分比率がほぼ同等の場合で
パティキュレートの堆積密度が同等であれば電磁場強度
信号もほぼ同等の信号値となる。
【0050】このことから、規定した再生時期判定マッ
プの判定信号の一つである電磁場強度信号は任意の内燃
機関に同様の判定信号として使用することができる。
【0051】一方、もう一つの判定信号は、内燃機関の
動作時間に依存する信号であり、車両情報に基づいて時
間積算値の算出に上記した補正乗算定数を規定すること
により単位時間当たりの排出量に対応させることができ
る。
【0052】これにより、同一種類の内燃機関が搭載さ
れた車両において、その使用年数に応じた対応あるいは
使用環境が異なる車両の種類、たとえばトラック・バス
・乗用車など、に規定した再生時期判定マップを応用展
開できる。規定した再生時期判定マップは車両の使用状
態あるいは使用環境に対応させて任意の内燃機関を搭載
する車両に搭載でき、その車両が稼働してパティキュレ
ートを堆積したフィルタを安全燃焼させてその捕集性能
を再生させることができる。
【0053】なお、車両情報としては、上述した情報の
他に走行距離の積算値を利用することで既販車への展開
を可能にできるし、車両総重量の代わりに最大積載重量
を用いて同様の効果を得ることができる。
【0054】図5は選択した内燃機関の情報に基づいて
図3に示した再生時期判定マップを対応させる時の時間
積算値の算出に用いる規定乗算定数の補正の一例を示す
ものである。図は再生時期判定マップの作成用に選定し
た適当な内燃機関(特定の内燃機関)の排気量を2,5
00cc、馬力を70PSとした場合の一例を示す。
【0055】単位時間当たりの排出量に対応させた排気
量区分と内燃機関の使用用途に対応させた馬力区分との
マトリクスで規定乗算定数の補正を決めている。
【0056】これにより、同一車両タイプにおいて内燃
機関が異なる場合に規定した再生時期判定マップを応用
展開させることができる。また、車両において内燃機関
をオーバーフォールした場合にも応用展開できる。
【0057】さらには内燃機関情報に基づく補正は、た
とえばコ・ジェネレーションなどの固定機械に内燃機関
を使用する場合にまで規定した再生時期判定方法の用途
展開を拡大させることができる。また、コ・ジェネレー
ションや船舶などの重油を使用燃料とする内燃機関にも
応用展開できる。
【0058】また、上記の車両情報あるいは内燃機関情
報に基づいてオフセット時間を補正する。オフセット時
間は規定の再生時期判定マップにあっては0時間として
いる。このオフセット時間は、規定した再生時期判定マ
ップの積算時間値tsum の最小区分である20分の整数
倍として補正する。
【0059】このオフセット時間の補正を利用すること
で、同一種類の車両あるいは内燃機関のパティキュレー
ト排出量の個体ばらつきを吸収させることができる。
【0060】次に図6を用いて制御手段53が処理する
再生時期判定方法を説明する。制御手段53はマイクロ
コンピュータ(以下CPUと称する)62を中核として
構成している。制御手段53へのそれぞれの入力信号で
ある第1の流路12側に設けた温度検出手段16が検出
する温度信号63およびマイクロ波センサ31が検出す
る電磁場強度信号64(以下マイクロ波信号と称す
る)、第2の流路13側に設けた温度検出手段17が検
出する温度信号65およびマイクロ波センサ32が検出
するマイクロ波信号66および発電機52の出力信号6
7は、それぞれA/D変換器68〜72を介してCPU
62に入力させている。また、73と74は、内燃機関
の動作時間の積算値を算出する時に使用する規定値を定
めた分圧回路であり、それぞれオフセット時間と乗算定
数の規定値に対応する電圧をCPU62に入力させてい
る。75は上述した再生時期判定マップの記憶部であ
り、76はマグネトロン駆動電源部21、送風機駆動電
源部22および各種電磁バルブ47〜49の動作を制御
する出力信号である。
【0061】上記の構成においてその動作を図7に示し
た制御フローチャートを参照しながら以下に説明する。
【0062】制御手段53は、S100でエンジンが動
作中かどうかを判定する。この判定は、発電機52の出
力信号に基づいてCPU62が行う。すなわち、エンジ
ン10が動作中は、発電機52が連動して動作し、所定
の電圧を発生する。CPU62はこの発生した電圧値に
基づいてエンジン10が動作中と判定する。
【0063】このエンジンが動作状態でない時すなわち
停止中において、CPU62は実行可能な各種処理プロ
グラム(S101)を備えている。この処理を実行する
には、信号を手動入力する。実行可能な処理としては、
装置の異常診断およびその結果報知、システムリセット
あるいは手動入力によるフィルタ再生処理などである。
いずれも、装置のメンテナンスに係わる処理である。
【0064】エンジン停止中において、制御手段53
は、マグネトロン駆動電源部21と送風機駆動電源部2
2と二方電磁弁47と三方電磁弁48、49への制御信
号を出力しない。
【0065】CPU62は、発電機52の電圧を検出し
てエンジン10が動作状態であることを識別(S10
0)すると、時間の計数を開始するとともにS102に
進む。
【0066】S102では、排気ガスを通流させる流路
を設定する。CPU62は、予め選択すべき流路を記憶
している。この記憶した流路とはCPU62の初期状態
およびシステムリセットされた状態において所定の流路
(例えば、第1の流路12)を記憶させている。また、
過去にエンジン動作が行われパティキュレートの捕集が
実行されている場合、前回選択された流路がCPU62
に記憶されている。エンジン始動に伴って、CPU62
が記憶した流路の選択設定を行なう(S102)。この
流路選択設定に対応して開閉手段は作動する。たとえ
ば、第1の流路12が記憶されている場合、装置の状態
は図1に示す状態に設定される。以降の動作説明では、
第1の流路12が選択設定された場合について説明す
る。
【0067】CPU62は、開閉手段が作動した後、各
流路12、13にそれぞれ設けた温度検出手段16、1
7の温度信号63、65に基づいて所定の流路選択設定
が実行されていることを確認する。
【0068】この流路選択状態の確認は、エンジン10
が動作中に周期的、例えば5分周期、にて実行する。流
路選択されている流路12に設けた温度検出手段16は
排気ガス温度を検出し、選択されていない流路側(第2
の流路13)に設けた温度検出手段17は装置周辺の環
境温度相当の温度を検出する。このふたつの温度検出手
段が検出した温度信号を比較することにより、流路選択
状態が正常か不良かを判定する。
【0069】この流路選択確認により、開閉手段の作動
状態が確認できるので、開閉手段の流路内壁への固着な
どによる作動不良の状態を確認できる。作動不良の場
合、エンジン始動開始から短時間に作動不良を運転者に
報知することができるので、車両を安全に使用すること
ができる。
【0070】また、CPU62は、選択した流路に排気
ガスを通流させている期間において、二方電磁弁47に
対しては周期的、たとえば5分周期、にてその作動電力
を供給し圧搾空気を圧搾空気分岐配給管45、46に配
給する。
【0071】この制御方法により、電磁弁制御における
消費電力を低減できるとともに車両に搭載されている圧
搾空気の消費を低減でき、さらには燃料消費量を低減で
きる。また、圧搾空気分岐配給管45、46に亀裂を生
じた場合の圧搾空気のリークを防止できる。
【0072】また、CPU62は第1の流路12を選択
していることを記憶している。次にS103に進む。S
103では、現在排気ガスが通流中のフィルタ14のパ
ティキュレート捕集状態を判定しフィルタ14が再生時
期に到達したかどうかを判定する。この再生時期の判定
は、エンジン10が動作中、すなわちフィルタ14に排
気ガスが通流している期間において、周期的に、例えば
5分周期にて実行する。再生時期の判定タイミングでな
い場合は、S100に戻る。再生時期判定タイミングに
到達したと判定すると、CPU62は、現在までのフィ
ルタ14に排気ガスを通流させた時間の計数値と規定し
たオフセット時間73と規定した乗算定数74を用いて
(数式1)より再生時期判定マップに照合させる時間積
算値を算出する。そしてS104に進む。
【0073】(数式1) 時間積算値=(規定したオフセット時間+時間計数値)
×規定乗算定数 S104では、CPU62はマグネトロン駆動電源部2
1に制御信号を出力する。この制御信号に基づいて、マ
グネトロン(図1の場合18)を所定時間、例えば15
秒間、動作させる。マグネロトンより供給されたマイク
ロ波によって加熱空間23内には、特定の電磁場分布が
生じる。この電磁場分布は、フィルタ14に堆積したパ
ティキュレートの状態に応じて変化する。マイクロ波セ
ンサ31はこの特定の電磁場分布に結合してフィルタ1
4に堆積したパティキュレートの状態に対応したマイク
ロ波量を検出し制御手段53に出力する。CPU62
は、マグネトロン動作中に所定周期、たとえば3秒周
期、にてマイクロ波信号を取りこむ。そして取りこんだ
マイクロ波信号群の最大値を選択して現時点におけるマ
イクロ波信号値Xmwとする。そして、CPU62は、S
104で求めたマイクロ波信号XmwとS103で求めた
時間積算値tsumとを再生時期判定マップ75に照合さ
せて、マップ中に規定した数値を抽出する。
【0074】次にS105に進む。CPU62はフィル
タの再生時期に対応した判定基準値として数値4を記憶
している。この判定基準値とS104にて判定処理して
得た現在の捕集状態レベルに相当する抽出数値とを比較
判定し、現在パティキュレートを捕集しているフィルタ
14が再生時期に到達したかどうかを識別する。
【0075】再生時期に到達していない場合、S100
に戻る。再生時期に到達した場合、S106に進む。S
106では再生時期に到達したフィルタの再生前準備を
行う。
【0076】このフィルタ再生前準備として、CPU6
2は、流路切換えの制御信号を出力し流路切換を実行さ
せる。この流路切換え期間において、制御手段53はま
ず二方電磁弁47に対して連続的に作動電力を供給す
る。この二方電磁弁47への連続的な作動電力供給制御
を実行後、もう一方の流路(図1の場合第2の流路1
3)にも排気ガスを通流させるべくCPU62は三方電
磁弁49に制御信号を出力する。この出力制御信号に基
づいて、装置の状態は両方の流路12、13に排気ガス
を通流させた状態となる。
【0077】その後、CPU62は、両流路12、13
に設けた温度検出手段16、17の検出信号に基づいて
両方の流路に排気ガスが通流していることの確認を行
う。両方の流路に排気ガスが通流されていることを確認
した後、CPU62は、再生時期に到達したフィルタ1
4が設けられている流路12への排気ガスの通流を遮断
するように三方電磁弁48に制御信号を出力する。
【0078】この再生前準備が完了するとS107に進
む。S107では、フィルタ14が捕集したパティキュ
レートを加熱燃焼除去してフィルタ14の捕集機能を再
生させる。この再生処理過程において、CPU62は、
マグネトロン駆動電源部21および送風機駆動電源部2
2の動作を制御する。マグネトロン駆動電源部21を制
御することによりマグネトロン18の動作が制御され
る。また、送風機駆動電源部22を制御することにより
送風機20の動作が制御される。
【0079】フィルタ再生処理が完了するとS100に
戻り、現在排気ガスの通流路である第2の流路13に配
設しパティキュレートを捕集しているフィルタ15に対
して上述と同様の各種判定処理を実行する。フィルタ1
5が再生時期に到達すると、フィルタ15に対して上述
と同様の再生処理を実行する。フィルタ15を再生処理
している時の装置の状態は図1に示す状態であり、排気
ガスは第1の流路12に排出され、フィルタ14が排気
ガスに含まれるパティキュレートを捕集する。
【0080】上述したように本発明の装置は、エンジン
動作中に排気ガスの排出流路として選択した流路側のフ
ィルタが所期のパティキュレート堆積重量に到達すると
排気ガスの排出流路としてもう一方の流路を選択し排気
ガスの排出流路を切り換えてもう一方のフィルタでパテ
ィキュレートを捕集する。また、このもう一方のフィル
タでパティキュレートを捕集している間にいままでパテ
ィキュレートを捕集していたフィルタに対して再生処理
を実行してこのフィルタが捕集したパティキュレートを
燃焼除去して再びパティキュレートの捕集が実行できる
状態にする。もう一方のフィルタが所期のパティキュレ
ート堆積重量に到達すると排気ガスの流路を再生処理し
たフィルタ側の流路に選択切換えする。このように二つ
のフィルタに対して交互にパティキュレートの捕集なら
びに捕集したパティキュレートの燃焼除去を行う。
【0081】なお、S107のフィルタ再生処理の実行
中には適当な時間周期にてS100のエンジン動作中の
判定処理を実行し、S102を経てS107のフィルタ
再生処理に至るショートカットの制御フローにて制御を
実行している。これにより、フィルタ再生処理実行中の
エンジン停止に対応した制御処理の実行を可能にしてい
る。
【0082】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、以下に示
す効果を有する。
【0083】(1)再生時期判定マップに照合させる時
間積算値として稼働中の内燃機関の動作時間の計数値と
規定のオフセット時間とを加算した値に規定の乗算定数
を乗算して算出した補正値を用いることにより、規定し
た再生時期判定マップを備えた本装置を任意の内燃機関
に対応させて実装させることができる。
【0084】(2)オフセット時間を導入したことによ
り、内燃機関あるいはその内燃機関を利用した車両の排
出量変動ばらつきを吸収して、フィルタ再生時に安全な
燃焼を保証しフィルタの耐久性を保証させることができ
る。
【0085】(3)車両情報に基づいて規定のオフセッ
ト時間あるいは規定の乗算定数を補正することにより、
車両の単位時間当たりのパティキュレート排出量に対応
して補正した時間積算値を算出することを可能にし、こ
の補正した時間積算値を用いることでフィルタの耐久性
を保証できる。
【0086】(4)車両の具体的区分情報にもとづく規
定乗算定数の補正により、同一種類の内燃機関が搭載さ
れた車両において、その使用年数に応じた対応あるいは
車両の種類たとえばトラック・バス・乗用車などに対応
した再生時期判定方法としての応用展開を図ることがで
きる。
【0087】(5)内燃機関情報に基づく時間積算値の
補正により、内燃機関の時間当たりの排出量に対応させ
ることができ異なる内燃機関への応用展開を図ることが
できる。
【0088】(6)内燃機関の具体的区分情報に基づく
時間積算値の補正により、異なる内燃機関を搭載した同
一タイプの車両への再生時期判定方法の展開を図ること
ができる。
【0089】(7)また、上記(5)(6)によれば、
車両以外にコジェネーションのような固定機械に装着す
る排気ガス浄化装置への展開を図ることができる。
【0090】(8)物理信号として電磁場信号を用いる
ことにより、単位時間当たりのパティキュレートの排出
量あるいは選択した内燃機関から排出される排気ガスの
流量に影響されることなく、内燃機関あるいは車両の情
報とは独立した再生時期判定信号を照合変数として利用
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す排気ガス浄化装置の構
成図
【図2】本発明の規定した再生時期判定方法を作成する
基礎データの一例を示す特性図
【図3】図2に基づいて作成した再生時期判定マップの
一例を示す図
【図4】本発明の一実施例を示す車両情報に基づく乗算
定数補正の一例を示す図
【図5】本発明の一実施例を示す内燃機関情報に基づく
乗算定数補正表を示す図
【図6】図1の制御手段の要部構成図
【図7】本発明の一実施例を示す再生時期判定処理方法
の制御フローチャート
【符号の説明】
10 エンジン(内燃機関) 14、15 フィルタ 18、19 マグネトロン(再生手段) 20 送風機(再生手段) 23、24 加熱管体(排気ガス通流空間) 31、32 マイクロ波センサ(電磁場検出手段) 52 発電機(エンジン動作状態を確認する信号出力手
段) 53 制御手段(再生時期判定手段) 59 規定した再生時期判定マップ 75 再生時期判定マップの記憶部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B01D 46/00 302 B01D 46/00 302 B01J 19/12 ZAB B01J 19/12 ZABA F01N 3/00 ZAB F01N 3/00 ZABF (72)発明者 垰 統雄 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】選択した内燃機関の排気ガスの通流路に配
    設し排気ガスに含まれるパティキュレートを捕集するフ
    ィルタと、前記フィルタに堆積したパティキュレートを
    燃焼除去してフィルタの捕集性能を再生させるととも
    に、前記フィルタを再生させる時期を決定する再生時期
    判定手段とを備え、前記再生時期判定手段は、特定の内
    燃機関および前記フィルタと同一種類のフィルタを用い
    て、前記特定の内燃機関を少なくとも2つ以上の異なる
    動作条件下で動作させた時に得られる前記特定の内燃機
    関の動作時間と、その動作時間に対応してフィルタを含
    む排気ガス通流空間から得られる物理信号とに基づいて
    物理信号値と時間積算値とを変数として規定した再生時
    期判定マップを有し、前記選択した内燃機関が排出する
    パティキュレートを堆積したフィルタを含む排気ガス通
    流空間から得た物理信号を前記物理信号値とし、前記選
    択した内燃機関の動作時間を計数した計数時間と規定の
    オフセット時間とを加算した値に規定の乗算定数を乗算
    した値を前記時間積算値として前記再生時期判定マップ
    に照合させてフィルタの再生時期を判定する排気ガス浄
    化装置。
  2. 【請求項2】選択した内燃機関を搭載した車両の情報に
    基づいて規定のオフセット時間または乗算定数を決定す
    る請求項1記載の排気ガス浄化装置。
  3. 【請求項3】車両の情報は、走行距離の積算値、車両総
    重量、最大積載重量および車種の内少なくとも1つとし
    た請求項2記載の排気ガス浄化装置。
  4. 【請求項4】選択した内燃機関の情報に基づいて規定の
    オフセット時間または乗算定数を決定する請求項1記載
    の排気ガス浄化装置。
  5. 【請求項5】内燃機関の情報は、排気量、最大馬力、最
    大トルク、稼働時間の積算値、機関型式、使用する燃料
    の種類の内、少なくとも1つとした請求項4記載の排気
    ガス浄化装置。
  6. 【請求項6】フィルタを含む排気ガス通流空間からの物
    理信号として、前記排気ガス通流空間に存在する電磁場
    に結合した電磁場検出手段が検出する信号を用いた構成
    とした請求項1記載の排気ガス浄化装置。
JP9020195A 1997-02-03 1997-02-03 排気ガス浄化装置 Withdrawn JPH10220219A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9020195A JPH10220219A (ja) 1997-02-03 1997-02-03 排気ガス浄化装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9020195A JPH10220219A (ja) 1997-02-03 1997-02-03 排気ガス浄化装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10220219A true JPH10220219A (ja) 1998-08-18

Family

ID=12020399

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9020195A Withdrawn JPH10220219A (ja) 1997-02-03 1997-02-03 排気ガス浄化装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10220219A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009001776A1 (ja) 2007-06-22 2008-12-31 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha 粒子状物質の捕集量検出方法及び捕集量検出装置と排ガス浄化装置
US20130000274A1 (en) * 2011-06-29 2013-01-03 Caterpillar Inc. Regeneration Control System For Exhaust Filter And Method
US10577992B2 (en) 2016-04-12 2020-03-03 Fujitsu Limited Microwave heating apparatus and exhaust gas purification apparatus
US10850221B2 (en) 2016-07-08 2020-12-01 Fujitsu Limited Fine particle detector and exhaust gas purification apparatus
US10876458B2 (en) 2017-03-10 2020-12-29 Fujitsu Limited Microwave irradiation device, exhaust purification apparatus, automobile and management system

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009001776A1 (ja) 2007-06-22 2008-12-31 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha 粒子状物質の捕集量検出方法及び捕集量検出装置と排ガス浄化装置
JP2009002276A (ja) * 2007-06-22 2009-01-08 Nippon Soken Inc 粒子状物質の捕集量検出方法及び捕集量検出装置と排ガス浄化装置
US8119988B2 (en) 2007-06-22 2012-02-21 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Collection-amount detection method for particulate matters and collection-amount detection apparatus therefor and exhaust-gas converting apparatus
US20130000274A1 (en) * 2011-06-29 2013-01-03 Caterpillar Inc. Regeneration Control System For Exhaust Filter And Method
WO2013003707A2 (en) * 2011-06-29 2013-01-03 Caterpillar Inc. Regeneration control system for exhaust filter and method
WO2013003707A3 (en) * 2011-06-29 2013-03-14 Caterpillar Inc. Regeneration control system for exhaust filter and method
US20140298775A1 (en) * 2011-06-29 2014-10-09 Caterpillar Inc. Regeneration Control System For Exhaust Filter And Method
US8875496B2 (en) 2011-06-29 2014-11-04 Caterpillar Inc. Regeneration control system for exhaust filter and method
US10577992B2 (en) 2016-04-12 2020-03-03 Fujitsu Limited Microwave heating apparatus and exhaust gas purification apparatus
US10850221B2 (en) 2016-07-08 2020-12-01 Fujitsu Limited Fine particle detector and exhaust gas purification apparatus
US10876458B2 (en) 2017-03-10 2020-12-29 Fujitsu Limited Microwave irradiation device, exhaust purification apparatus, automobile and management system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110945220A (zh) 废气后处理系统和对内燃机进行废气后处理的方法
KR19980081020A (ko) 내연기관의 배기미립자제거장치
JPH11182232A (ja) 排気ガス浄化装置及び操作方法
JP4260345B2 (ja) ディーゼルエンジンの排気浄化装置
KR20210068836A (ko) 매연 필터의 재생 방법, 이를 실행하는 배기 장치, 그리고 비일시적인 컴퓨터로 판독 가능한 매체
JPH10220219A (ja) 排気ガス浄化装置
Michelin et al. Optimized diesel particulate filter system for diesel exhaust aftertreatment
JP3186516B2 (ja) パティキュレートトラップ装置
JPH10259711A (ja) エンジンの排気浄化装置
JP3210710B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JPH10266826A (ja) ディーゼルエンジンの排気ガス処理装置
JPH06323130A (ja) ディーゼル機関の排気微粒子除去装置
JPH06264714A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JPH08218847A (ja) ディーゼル機関の排気浄化方法
JP3017601B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JPH06280544A (ja) ディーゼル機関の排気微粒子除去装置
KR20240039727A (ko) 차량의 배기가스 저감 시스템 및 그 방법
JPH0636264Y2 (ja) ディーゼル排気浄化用フィルタ再生制御装置
JPH06330735A (ja) ディーゼル機関の排気微粒子除去装置
JPH06330733A (ja) ディーゼル機関の排気微粒子除去装置
JP2795145B2 (ja) ディーゼル機関の排気浄化装置
JPH05156929A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JPH05222917A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2970265B2 (ja) ディーゼル機関の排気微粒子除去装置
JPH06146860A (ja) 内燃機関の排気微粒子除去装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050623

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20060201