JPH05209155A - 粘着シート - Google Patents

粘着シート

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JPH05209155A
JPH05209155A JP4015238A JP1523892A JPH05209155A JP H05209155 A JPH05209155 A JP H05209155A JP 4015238 A JP4015238 A JP 4015238A JP 1523892 A JP1523892 A JP 1523892A JP H05209155 A JPH05209155 A JP H05209155A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】緊度が1.00〜1.30g/cm3 で、且つベ
ック平滑度が1000秒/10cc以上である剥離紙用
原紙、無溶剤型剥離剤、粘着剤、及び表面基材から構成
される粘着シート。 【効果】特定の剥離紙用原紙を使用するため、無溶剤型
剥離剤を用いても剥離剤皮膜にピンホールや凹凸等の欠
陥を生じず、結果として糊残り現象を起こさない粘着シ
ートが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は粘着シートに関し、特に
無溶剤型剥離剤を使用した粘着シートに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、粘着シートは商業用、事務用、家
庭用等非常に広範囲な用途に、ラベル、シール、ステッ
カー、ワッペン等として使用されている。この粘着シー
トの一般的構成は、表面基材と剥離紙用原紙との間に粘
着剤層と剥離剤層を形成したものである。なお、剥離紙
用原紙に剥離剤層を形成させたものは剥離紙と通常呼ば
れている。剥離紙用原紙としてはグラシン紙のような高
密度原紙、クレーコート紙、ポリラミ原紙等が使用され
る。剥離剤としては、シリコーン化合物、フッソ化合
物、アミノアルキド化合物、ポリエステル化合物等があ
り、エマルジョンや溶剤型または無溶剤型として使用さ
れ、大半は、シリコーン化合物である。表面基材には
紙、フィルム、金属ホイル等が用いられ、また粘着剤と
しては、ゴム系、アクリル系、ビニルエーテル系等のエ
マルジョンや溶剤または無溶剤型の各種粘着剤が使用さ
れる。
【0003】この粘着シートの構成に欠かせない剥離紙
を製造するには、剥離剤としてのシリコーン化合物やフ
ッソ化合物、アミノアルキド化合物、ポリエステル化合
物を溶剤で希釈したもの、いわゆる、溶剤型剥離剤を剥
離紙用原紙に塗布するのが一般的に行われている。その
理由としては、剥離剤に必要な品質、例えば、剥離紙か
ら粘着剤層を伴った表面基材を剥がすときにかかる力、
すなわち剥離力の設定や剥離剤を剥離紙用原紙上に塗布
する際、溶剤に希釈することにより、流動性等を適宜調
節することが可能となり、結果的に剥離剤による剥離紙
用原紙表面のカバーリングの改善が容易にできるという
溶剤型剥離剤のもつ特徴を利用するために使用されてき
た。しかし、近年、安全面や公害面に対する配慮が強く
求められており、作業者の健康保持の面からも無溶剤化
にすべく無溶剤型剥離剤を用いた粘着シートへの切替え
が強く望まれている。
【0004】ところで、実際に、溶剤型剥離剤を剥離紙
用原紙上に塗布する場合には、剥離剤が溶剤で希釈され
ているので、剥離紙用原紙上に塗布する液量が多く、一
方、無溶剤型剥離剤を剥離紙用原紙に塗布する場合には
溶剤を使用していないので、剥離紙用原紙上に塗布する
液量は少ない。そのために、無溶剤型剥離剤を用いる場
合には、溶剤型剥離剤に比べて、より薄い均一な剥離剤
皮膜を剥離紙用原紙上に形成させなければならず、剥離
紙用原紙として、例えば、従来のグラシン紙に塗布する
際、剥離剤のグラシン紙表面のカバーリングが充分に行
われず、剥離剤被膜の均一な層を形成させるのが困難で
あった。このような状態で塗布した場合、グラシン紙表
面上に設けた剥離剤層にピンホールや凹凸ができ、次に
剥離剤層上に粘着剤層を形成させる工程で粘着剤がその
ピンホールや凹部に入り込み、剥離紙上に粘着剤が残る
という現象(以下、この現象を糊残り現象と呼ぶ)がみ
られた。この糊残り現象は粘着シートをシール加工、す
なわち、印刷、ダイカット(打ち抜き)等の処理を施す
ときに剥離剤塗布面に当たるガイドロール等に粘着剤が
付着し、紙送り不良や印刷ずれ等のトラブルを誘発さ
せ、作業性や品質面において極めて重大な障害となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、無溶剤型剥
離剤を使用した粘着シートに関するものであり、特に剥
離紙を構成する無溶剤型剥離剤層(皮膜)にピンホール
や凹凸を発生させることなく糊残り現象を解消させるこ
とのできる剥離紙用原紙を用いることにより、シール加
工や作業適性を改善した粘着シートを提供するものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、剥離紙用原
紙、剥離剤、粘着剤、及び表面基材から構成される粘着
シートにおいて、剥離剤が無溶剤型剥離剤であり、且つ
剥離紙用原紙の緊度が1.00〜1.30g/cm3 であ
り、なお且つベック平滑度が1000秒/10cc以上
であることを特徴とする粘着シートである。
【0007】
【作用】上述した如き実状により、本発明者等は無溶剤
型剥離剤を用いた粘着シート、特に粘着剤が剥離剤層上
のピンホールや凹部に入り込むことにより引き起こされ
るトラブルのない粘着シートの開発について鋭意研究を
重ねてきた。その結果、無溶剤型剥離剤を塗布する剥離
紙用原紙の紙質を特定することにより、糊残り現象のな
い優れた粘着シートが得られることを見出した。
【0008】すなわち、剥離紙用原紙(以下、単に原紙
と呼ぶ)として、緊度が1.00〜1.30g/cm3
好ましくは1.05〜1.20g/cm3 で、且つベック
平滑度が1000秒/10cc以上、好ましくは、15
00秒/10cc以上である原紙を使用すると、無溶剤
型剥離剤を原紙に塗布するときに均一な被膜層が形成さ
れ、ピンホールや凹凸等が発生せず、次に剥離剤層上に
粘着剤層を形成させた後に生じる糊残り現象が極めて効
率よく解消されることを見出し、本発明を完成するに至
った。
【0009】因みに緊度が1.00g/cm3 未満では、
充分な平滑性を得ることが出来ず、無溶剤型剥離剤を塗
布したときに剥離剤のカバーリングが悪くなり、剥離紙
上にピンホール等が生じ、好ましくない。なお、無溶剤
型剥離剤を多量に塗布すれば上記の如き欠点は解消でき
るが、多量の無溶剤型剥離剤を使用するため、経済性の
面からみて問題である。
【0010】一方、1.30g/cm3 を越えると繊維間
の空隙が小さくなり、多湿な雰囲気下におくと水分が繊
維内に吸収され、繊維の膨張による繊維間の歪みを吸収
できなくなり、カールが発生し、無溶剤型剥離剤の塗布
時、粘着剤塗布時、或いはシール加工時等における加工
適性や、作業性が低下し、好ましくない。また、原紙の
緊度が上記の如き特定の範囲にあってもベック平滑度が
1000秒/10cc未満の場合は、原紙に無溶剤型剥
離剤を塗布しても本発明で所望する平滑性を得ることが
できず、剥離剤による原紙のカバーリングが悪くなり、
剥離紙上にピンホール等が生じ、次に粘着剤層を形成さ
せた後に糊残り現象がおこり、問題となる。
【0011】なお、ベック平滑度は空気漏洩式の原理を
利用する測定方法であるために、紙の透気性の影響を受
けやすい。その原因については必ずしも定かではない
が、この透気性を加味した平滑度が無溶剤型剥離剤を原
紙上に塗布するときの剥離剤のカバーリング適性とうま
く適合しているものと思われる。
【0012】本発明では、上記の如き原紙のベック平滑
度及び緊度を特定することにより、所望する効果が得ら
れるものであるが、さらにその原紙の表面平滑性を正反
射型平滑度計で測定した値で40%以上に維持するよう
に調整すると、より際立った効果が得られるので、より
好ましいものである。ここでいう正反射型平滑度計は、
一定の圧力条件で紙面をガラス面に押しつけてその紙面
に光を当て、光学的に平滑度を測定する装置であり、原
紙表面の実際の平滑性との相関関係を正確にとらえるこ
とのできるものである。
【0013】本発明で特定するような緊度とベック平滑
度を有する原紙を得る方法としては、特に限定するもの
ではなく、紙パ業界で一般に行われる方法が適宜使用さ
れる。すなわち、原紙の緊度を調整するには、抄紙に際
し、パルプの叩解条件、填料の種類や量、仕上げ工程で
の加圧処理条件、いわゆるスーパーキャレンダー等の加
圧装置を用いてその条件を適宜選定することにより、行
うことができる。
【0014】また、原紙の種類については、木材繊維や
再生パルプを主体とするパルプを所要の叩解設備で適宜
叩解し、必要に応じて内添サイズ剤、填料、蛍光増白
剤、消泡剤等の助剤を添加してパルプスラリーを調製
し、硫酸バンド等で酸性化した、いわゆる酸性抄紙、或
いは、炭酸カルシウム等を填料とし、抄紙PHを弱酸性
〜9.2程度で抄紙する方法、いわゆる、中性抄紙等で
得られた原紙が適宜利用できる。さらに、上記の如き条
件で仕上げられた原紙表面には酸化デンプンや各種表面
サイズ剤等を必要に応じてサイズプレスコーティングを
行い、吸水性や紙力の向上を図る等の効果を取ることも
できる。
【0015】かくして調製された原紙は記述した如き条
件を付加して、本発明で特定する剥離紙用原紙として仕
上げられる。
【0016】本発明にて使用される無溶剤型剥離剤とし
ては熱硬化型シリコーン化合物、UV硬化型シリコーン
化合物、EB硬化型シリコーン化合物等が挙げられる。
これら無溶剤型剥離剤を原紙へ塗布する方法としては、
特に限定するものでがないが、一般に、多段式ロールコ
ーター、グラビアコーター等が使用される。この場合の
塗布量は0.05〜3.00g/m2 程度、好ましくは
0.2〜1.5g/m 2 程度の範囲で適宜調節される。
なお、塗布量が0.05g/m2 未満では剥離剤層とし
ての作用効果に乏しく、また、3.00g/m2 を越え
ると、経済的な面から必要性に乏しい。
【0017】また、粘着剤としては例えば天然ゴム、ス
チレン−ブタジエン共重合体ラテックス、スチレン−イ
ソプレンブロック共重合体、再生ゴム、合成ゴム等のゴ
ム系、アクリル系、シリコーン系等の粘着剤が挙げられ
る。これら粘着剤は溶剤系、水性エマルジョン系、ホッ
トメルト系、液状硬化型等の形態で、例えばナイフコー
ター、ロールコーター、ダイコーター、グラビアコータ
ー、スクリーン印刷等で塗布される。この場合の塗布量
は、乾燥重量で7〜40g/m2 程度、好ましくは10
〜30g/m2 程度の範囲で調節される。なお、7g/
2 未満では粘着剤層としての作用効果に乏しく、40
g/m2 を越える塗布量はその効果が飽和し、且つ経済
的な面からも好ましくない。
【0018】粘着シートを作製する方法としては、剥離
紙上に粘着剤層を形成させた後、表面基材を貼り合せる
転写方式や表面基材に直接粘着剤を塗布させ、その後剥
離紙を貼り合せる直接方式も使用できる。また、表面基
材としては、例えば、コート紙、アート紙、上質紙、感
熱紙、合成紙、蒸着紙、布、不織布、金属ホイル、各種
高分子フィルム等を適宜使用することができる。
【0019】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明をより具体的
に説明するが、勿論これらに限定されるものではない。
なお、特に断らない限り、例中の部及び%はそれぞれ
「重量部」及び「重量%」を示し、塗布量、部数、混合
割合等は全て固形分で示した。 実施例1 それぞれフリーネス150mlのNBKP70部とLB
KP30部のパルプサスペンジョンにサイズ剤としてロ
ジンサイズ(商品名「サイズパインE」,荒川化学工業
(株)製)を絶乾パルプに対して0.5%添加した。こ
のパルプスラリーに硫酸バンドを添加し定着させた後、
長網抄紙機で抄紙し、ポリビニルアルコール(商品名
「PVA117」,株式会社クラレ製)の水溶液を固形
分で3.0g/m2 となるようにサイズプレスして坪量
70g/m2 の原紙を得た。この原紙を金属ロールと弾
性ロールからなる多段式スーパーキャレンダーを用い
て、紙のフェルト面が全て金属ロールに、ワイヤー面が
全て弾性ロールに接するように通紙し、緊度が1.10
g/cm3 、ベック平滑度が1200秒/10ccである
グラシン紙を得た。このグラシン紙の正反射型平滑度は
39%であった。
【0020】このグラシン紙のフェルト面に無溶剤型剥
離剤(商品名「KNS−320」を100部に対し、商
品名「PL−56」を2部加えた混合物,信越化学工業
(株)製)をグラビアコーターにて0.8g/m2 とな
るように塗布後、熱風乾燥キュアーさせて剥離紙を得
た。この剥離紙にエマルジョン型粘着剤(商品名「TS
−662」,日本カーバイド社(株)製)をリバースロ
ールコーターで25g/m2 となるように塗布し、乾燥
させた後坪量64g/m2 の上質紙を貼り合わせて粘着
シートを得た。
【0021】実施例2 それぞれフリーネス150mlのNBKP70部とLB
KP30部のパルプサスペンジョンにサイズ剤としてア
ルキルケテンダイマー(商品名「サイズパインK90
1」,荒川化学工業(株)製)とカチオン性ポリマー、
ポリアミドエピクロルヒドリン樹脂(商品名「カイメン
557H」,ディックハーキュレス(株)製)とをそれ
ぞれ絶乾パルプに対して0.15%添加して、調成した
パルプスラリーを長網抄紙機で抄紙し、変性ポリビニル
アルコール(商品名「T−350」,日本合成化学
(株)製)の水溶液を固形分で2.0g/m2 となるよ
うにサイズプレスして坪量87g/m2 の原紙を得た。
この原紙を金属ロールと弾性ロールからなる多段式スー
パーキャレンダーを用いて、紙のフェルト面が全て金属
ロールに、ワイヤー面が全て弾性ロールに接するように
通紙し、緊度が1.15g/cm3 、ベック平滑度が17
00秒/10ccであるグラシン紙を得た。このグラシ
ン紙の正反射型平滑度は44%であった。
【0022】このグラシン紙のフェルト面に無溶剤型剥
離剤(商品名「BY24−551A」を100部に対
し、商品名「BY24−551B」を30部加えた混合
物,東レ・ダウ・コーニング・シリコーン(株)製)を
多段ロールコーターにて0.8g/m2 となるように塗
布後、UVキュアーさせて剥離紙を得た。この剥離紙に
ホットメルト型粘着剤(商品名「デュロタック MQ9
40K」,カネボウ・エヌエスシー製)をダイコーター
で30g/m2 となるように塗布し、乾燥させた後坪量
85g/m2 のキャスト紙を貼り合わせて粘着シートを
得た。
【0023】実施例3 それぞれフリーネス150mlのNBKP75部とLB
KP25部のパルプサスペンジョンにサイズ剤としてロ
ジンサイズ(商品名「サイズパインE」,荒川化学工業
(株)製)を絶乾パルプに対して0.5%添加した。こ
のパルプスラリーに硫酸バンドを添加し定着させた後、
長網抄紙機で抄紙し、デンプンサイズ剤(商品名「エー
スA」,王子コーンスターチ製)の水溶液を固形分とし
て2.0g/m2 となるようにサイズプレスをして坪量
87g/m2 のグラシン紙を得た。この原紙を金属ロー
ルと弾性ロールからなる多段式スーパーキャレンダーを
用いて、紙のフェルト面が全て金属ロールに、ワイヤー
面が全て弾性ロールに接するように通紙し、緊度が1.
18g/cm3 、ベック平滑度が2800秒/10ccで
あるグラシン紙を得た。このグラシン紙の正反射型平滑
度は47%であった。
【0024】このグラシン紙のフェルト面に無溶剤型剥
離剤(商品名「X−62−7213」,信越化学工業
(株)製)をグラビアコーターにて0.85g/m2
なるように塗布後、EBキュアーさせて剥離紙を得た。
この剥離紙にエマルジョン型粘着剤(商品名「AT−5
60」,サイデン化学(株)製)をリバースロールコー
ターで23g/m2 となるように塗布し、乾燥させた
後、坪量105g/m2 のコート紙を貼り合わせて粘着
シートを得た。
【0025】比較例1 実施例1において、スーパーキャレンダー処理の条件を
変更して、緊度が0.9g/cm3 、ベック平滑度が60
0秒/10ccであるグラシン紙を得た。このグラシン
紙の正反射型平滑度は35%であった。その後の処理は
実施例1と同様にして粘着シートを得た。
【0026】比較例2 実施例1において、スーパーキャレンダー処理の条件を
変更して、緊度が1.40g/cm3 、ベック平滑度が3
200秒/10ccであるグラシン紙を得た。このグラ
シン紙の正反射型平滑度は55%であった。その後の処
理は実施例1と同様にして粘着シートを得た。
【0027】比較例3 実施例2において多段スーパーキャレンダー掛けの際
に、紙のフェルト面とワイヤー面がどちらも金属ロール
と弾性ロールの両方に接するように通紙し、緊度が1.
10g/cm3 、ベック平滑度が650秒/10ccであ
るグラシン紙を得た。このグラシン紙の正反射型平滑度
は36%であった。
【0028】その後の処理は実施例1と同様にして粘着
シートを得た。
【0029】かくして得られた剥離紙用原紙、剥離紙、
及び粘着シートを以下の方法で評価した。 〔カール性の評価〕グラシン紙の流れ方向に10cm、巾
方向に10cmの正方形に調製したサンプルを温度20
℃,湿度40%の恒温恒湿ボックス内に4時間放置し、
その時のカールの状態を横から見て、浮き上がっている
両端間の最短直線距離を測定した。例えば、フラットな
らば10cmとなる。 (評価基準) ◎…9〜10cm ○…7〜9cm ×… 〜7cm
【0030】〔カバーリング性の評価〕市販の油性ペン
で剥離紙の剥離剤面に均一に塗り、剥離剤の塗布面の反
対面に現れる10cm2 内のピンホール数によって評価し
た。 (評価基準) ◎…0個 ○…1〜10個 ×…10個以上
【0031】〔糊残り現象の評価〕粘着シートから表面
基材及び粘着剤層を剥がした後、剥離紙の剥離剤塗布表
面とPETフィルム表面とを擦り合わせ、剥離剤塗布表
面に残っている粘着剤をPET表面に転写させ、転写し
た粘着剤の量によって評価した。 (評価基準) ○…糊残りがあまり目立たない。 △…糊残りが多少目立つ。 ×…糊残りがかなり目立つ。
【0032】〔正反射型平滑計による測定〕東洋精機製
作所製の正反射型平滑測定機(20kg/cm2 加圧
下)により測定された測定値(%)
【0033】
【表1】
【0034】
【発明の効果】実施例の結果から明らかなように、本発
明の粘着シートは無溶剤型剥離剤を離紙用原紙上に塗布
したときに剥離剤のカバーリングがよく、均一な剥離剤
被膜が得られ、粘着剤塗布後に生じる糊残り現象がみら
れない粘着シートであることがわかった。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】剥離紙用原紙、剥離剤、粘着剤、及び表面
    基材から構成される粘着シートにおいて、剥離剤が無溶
    剤型剥離剤であり、且つ剥離紙用原紙の緊度が1.00
    〜1.30g/cm3 であり、なお且つベック平滑度が1
    000秒/10cc以上であることを特徴とする粘着シ
    ート。
  2. 【請求項2】剥離紙用原紙の表面平滑性が、正反射型平
    滑度計(20kg/cm 2 加圧下)での測定値で40%以
    上である請求項1記載の粘着シート。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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