JPH05195977A - 燃料ポンプ - Google Patents
燃料ポンプInfo
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- JPH05195977A JPH05195977A JP4009294A JP929492A JPH05195977A JP H05195977 A JPH05195977 A JP H05195977A JP 4009294 A JP4009294 A JP 4009294A JP 929492 A JP929492 A JP 929492A JP H05195977 A JPH05195977 A JP H05195977A
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- Japan
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- flow passage
- impeller
- fuel
- inlet
- suction port
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02M—SUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
- F02M37/00—Apparatus or systems for feeding liquid fuel from storage containers to carburettors or fuel-injection apparatus; Arrangements for purifying liquid fuel specially adapted for, or arranged on, internal-combustion engines
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04D—NON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04D5/00—Pumps with circumferential or transverse flow
- F04D5/002—Regenerative pumps
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04D—NON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04D5/00—Pumps with circumferential or transverse flow
- F04D5/002—Regenerative pumps
- F04D5/007—Details of the inlet or outlet
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F05—INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
- F05B—INDEXING SCHEME RELATING TO WIND, SPRING, WEIGHT, INERTIA OR LIKE MOTORS, TO MACHINES OR ENGINES FOR LIQUIDS COVERED BY SUBCLASSES F03B, F03D AND F03G
- F05B2250/00—Geometry
- F05B2250/50—Inlet or outlet
- F05B2250/503—Inlet or outlet of regenerative pumps
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 燃料ポンプの高温時の流量低下を抑制する。
【構成】 燃料ポンプはインペラの外周に沿って形成さ
れた流路を有する。燃料は、入口部33cに開口した吸
入口33aから吸入され、導入流路部33dから加圧流
路部33eへと流れる。導入流路部33dは、入口部3
3cから加圧流路部33eに向けて流路断面長さを徐々
に減少させるように形成される。さらに、導入流路部3
3dの最深部である底面33m、33l、33kは、入
口部33cに開口した吸入口33aから徐々に外側へ向
けて変移して形成される。また、導入流路部33dの底
面33m、33lは、吸入口33aから徐々に浅く形成
される。このような構成により、吸入口33aから吸入
された燃料はスムーズに流され、ベーパの発生が抑制さ
れて、特に高温時の流量低下が抑制される。
れた流路を有する。燃料は、入口部33cに開口した吸
入口33aから吸入され、導入流路部33dから加圧流
路部33eへと流れる。導入流路部33dは、入口部3
3cから加圧流路部33eに向けて流路断面長さを徐々
に減少させるように形成される。さらに、導入流路部3
3dの最深部である底面33m、33l、33kは、入
口部33cに開口した吸入口33aから徐々に外側へ向
けて変移して形成される。また、導入流路部33dの底
面33m、33lは、吸入口33aから徐々に浅く形成
される。このような構成により、吸入口33aから吸入
された燃料はスムーズに流され、ベーパの発生が抑制さ
れて、特に高温時の流量低下が抑制される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、再生式ポンプにより燃
料を圧送する燃料ポンプに関する。
料を圧送する燃料ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、自動車用内燃機関の燃料供給
装置として、再生式ポンプにより燃料を圧送するものが
知られている。
装置として、再生式ポンプにより燃料を圧送するものが
知られている。
【0003】例えば、特開昭58−210394号公報
に開示される再生式燃料ポンプは、燃料吸入口の形状
を、インペラの回転軸側に広げることで、高温時の流量
低下を防止している。
に開示される再生式燃料ポンプは、燃料吸入口の形状
を、インペラの回転軸側に広げることで、高温時の流量
低下を防止している。
【0004】また、実開昭64−25494号公報に開
示される燃料ポンプは、ポンプ流路の溝深さををその入
口部において最も深くし、そこから徐々に浅く構成する
ことで、ベーパの発生を防止している。
示される燃料ポンプは、ポンプ流路の溝深さををその入
口部において最も深くし、そこから徐々に浅く構成する
ことで、ベーパの発生を防止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、再生式
燃料ポンプへの吸入口形状を改良することで、高温時の
流量低下を防止することが試みられているが、上記特開
昭58−210394号公報に開示されるような形状で
は、単に入口部を広げるだけであるため、依然として満
足できる流量特性を得ることができなかった。
燃料ポンプへの吸入口形状を改良することで、高温時の
流量低下を防止することが試みられているが、上記特開
昭58−210394号公報に開示されるような形状で
は、単に入口部を広げるだけであるため、依然として満
足できる流量特性を得ることができなかった。
【0006】また、実開昭64−25494号公報に開
示されるような形状では、入口部において十分な広さが
確保されないため、入口部におけるベーパの発生が十分
に抑制されず、依然として満足できる流量特性を得るこ
とができなかった。
示されるような形状では、入口部において十分な広さが
確保されないため、入口部におけるベーパの発生が十分
に抑制されず、依然として満足できる流量特性を得るこ
とができなかった。
【0007】そこで本発明は、再生式燃料ポンプの吸入
口から入口部にかけての形状をさらに改良することで、
高温時の流量低下を抑制し、高温時にも十分な流量を得
ることができる燃料ポンプを提供することを目的とす
る。
口から入口部にかけての形状をさらに改良することで、
高温時の流量低下を抑制し、高温時にも十分な流量を得
ることができる燃料ポンプを提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するために、回転駆動される円板状のインペラと、前
記インペラを収容して前記インペラの外周に沿ってC字
型の流路を形成するケーシングとを備え、前記ケーシン
グには、前記インペラの外周に沿って所定の流路断面長
さと流路断面深さとをもって形成され、前記流路の一部
を構成する加圧流路部と、前記流路の一端部に、前記加
圧流路部より流路断面長さを前記インペラの内側へ向け
て拡大して形成された入口部と、前記インペラの軸方向
であって前記インペラの外周より内側に対応する前記入
口部に開口形成され、燃料が吸入される吸入口と、前記
流路の他端に連通して燃料が吐出される吐出口と、前記
入口部と前記加圧流路部との間に形成され、流路断面長
さを前記入口部から前記加圧流路部へ向けて徐々に減少
させるとともに、前記入口部に開口形成された前記吸入
口から前記加圧流路部へ向かう流路断面深さを、前記加
圧流路部へ向けて徐々に浅くさせながら、その最深部を
前記吸入口から前記インペラ外周に向けて徐々に変移さ
せる導入流路部とが形成されることを特徴とする燃料ポ
ンプという技術的手段を採用する。
決するために、回転駆動される円板状のインペラと、前
記インペラを収容して前記インペラの外周に沿ってC字
型の流路を形成するケーシングとを備え、前記ケーシン
グには、前記インペラの外周に沿って所定の流路断面長
さと流路断面深さとをもって形成され、前記流路の一部
を構成する加圧流路部と、前記流路の一端部に、前記加
圧流路部より流路断面長さを前記インペラの内側へ向け
て拡大して形成された入口部と、前記インペラの軸方向
であって前記インペラの外周より内側に対応する前記入
口部に開口形成され、燃料が吸入される吸入口と、前記
流路の他端に連通して燃料が吐出される吐出口と、前記
入口部と前記加圧流路部との間に形成され、流路断面長
さを前記入口部から前記加圧流路部へ向けて徐々に減少
させるとともに、前記入口部に開口形成された前記吸入
口から前記加圧流路部へ向かう流路断面深さを、前記加
圧流路部へ向けて徐々に浅くさせながら、その最深部を
前記吸入口から前記インペラ外周に向けて徐々に変移さ
せる導入流路部とが形成されることを特徴とする燃料ポ
ンプという技術的手段を採用する。
【0009】
【作用】以上に述べた本発明の構成によると、ケーシン
グ内でインペラが回転することにより、燃料が加圧さ
れ、吐出される。燃料は、吸入口から流路内に吸入さ
れ、この流路内を流れながら加圧されて、吐出口から吐
出される。
グ内でインペラが回転することにより、燃料が加圧さ
れ、吐出される。燃料は、吸入口から流路内に吸入さ
れ、この流路内を流れながら加圧されて、吐出口から吐
出される。
【0010】吸入口から吸入された燃料は、まず入口部
に流入し、ここから導入流路部、加圧流路部を順に流れ
て吐出口にいたる。加圧流路部はインペラの外周に沿っ
て所定の流路断面長さと流路断面深さとをもって形成さ
れている。ここで、流路断面長さは、インペラの径方向
に関する流路の断面寸法を示し、流路断面深さは、イン
ペラの軸方向に関する流路の断面寸法を示す。燃料は主
としてこの加圧流路部を流れる過程で加圧され、吐出口
から吐出される。
に流入し、ここから導入流路部、加圧流路部を順に流れ
て吐出口にいたる。加圧流路部はインペラの外周に沿っ
て所定の流路断面長さと流路断面深さとをもって形成さ
れている。ここで、流路断面長さは、インペラの径方向
に関する流路の断面寸法を示し、流路断面深さは、イン
ペラの軸方向に関する流路の断面寸法を示す。燃料は主
としてこの加圧流路部を流れる過程で加圧され、吐出口
から吐出される。
【0011】入口部は、上記加圧流路部の流路断面長さ
をインペラの内側へ向けて拡大して形成されている。そ
して、この入口部に対して吸入口は、インペラの軸方向
であって、しかもインペラの外周より内側に開口形成さ
れている。従って、吸入口は円板状のインペラの端面に
向けて開口している。
をインペラの内側へ向けて拡大して形成されている。そ
して、この入口部に対して吸入口は、インペラの軸方向
であって、しかもインペラの外周より内側に開口形成さ
れている。従って、吸入口は円板状のインペラの端面に
向けて開口している。
【0012】さらに入口部と加圧流路部との間には、流
路断面長さと流路断面深さとを徐々に変化させて、入口
部と加圧流路部とをつなぐ導入流路部が形成されてい
る。この導入流路部は、流路断面長さを入口部から加圧
流路部へ向けて徐々に減少させるとともに、入口部に開
口形成された吸入口から加圧流路部へ向かう流路断面深
さを、加圧流路部へ向けて徐々に浅くさせながら、その
最深部を吸入口からインペラ外周に向けて徐々に変移さ
せている。従って、入口部から加圧流路部へ向けて流路
は徐々に狭くなる。また、最深部を吸入口からインペラ
外周に向けて徐々に変移させているため、最も燃料が流
れやすい流路の中心は、インペラの外周より内側に開口
形成された吸入口から、導入流路部によって、徐々にイ
ンペラの外周に沿って形成された加圧流路部に向けて変
移している。
路断面長さと流路断面深さとを徐々に変化させて、入口
部と加圧流路部とをつなぐ導入流路部が形成されてい
る。この導入流路部は、流路断面長さを入口部から加圧
流路部へ向けて徐々に減少させるとともに、入口部に開
口形成された吸入口から加圧流路部へ向かう流路断面深
さを、加圧流路部へ向けて徐々に浅くさせながら、その
最深部を吸入口からインペラ外周に向けて徐々に変移さ
せている。従って、入口部から加圧流路部へ向けて流路
は徐々に狭くなる。また、最深部を吸入口からインペラ
外周に向けて徐々に変移させているため、最も燃料が流
れやすい流路の中心は、インペラの外周より内側に開口
形成された吸入口から、導入流路部によって、徐々にイ
ンペラの外周に沿って形成された加圧流路部に向けて変
移している。
【0013】従って、入口部をインペラの内側へ向けて
拡大することで、十分に広い吸入口と、十分な容積の入
口部とが確保される。また、導入流路部を設けたため、
インペラの外周より内側に開口している吸入口から吸入
された燃料は、導入流路部によってスムーズにインペラ
の外周に向けて流される。
拡大することで、十分に広い吸入口と、十分な容積の入
口部とが確保される。また、導入流路部を設けたため、
インペラの外周より内側に開口している吸入口から吸入
された燃料は、導入流路部によってスムーズにインペラ
の外周に向けて流される。
【0014】このため、本発明の構成によると、吸入口
から加圧流路部に至る燃料の流れがスムーズになるた
め、特に高温時のベーパの発生が抑制され、高温時の流
量低下が抑制される。
から加圧流路部に至る燃料の流れがスムーズになるた
め、特に高温時のベーパの発生が抑制され、高温時の流
量低下が抑制される。
【0015】なお、ベーパ抜き孔を導入流路部の流路断
面長さと流路断面深さとの変化が終了した後に形成する
とよい。この構成によると、ベーパ抜き孔の位置におい
て所定の燃料圧力を得ることができ、良好なベーパ排出
性能を得ることができる。
面長さと流路断面深さとの変化が終了した後に形成する
とよい。この構成によると、ベーパ抜き孔の位置におい
て所定の燃料圧力を得ることができ、良好なベーパ排出
性能を得ることができる。
【0016】また、本発明は、2段式燃料ポンプの1段
目に適用するとよい。2段式燃料ポンプは大流量という
特徴を有しているが、それゆえに高温時の流量低下量も
多い。このため、このような2段式燃料ポンプの1段目
に本発明を適用することで、高温時の流量低下量が大幅
に改善され、2段式燃料ポンプの大流量という特徴が高
温時まで維持される。
目に適用するとよい。2段式燃料ポンプは大流量という
特徴を有しているが、それゆえに高温時の流量低下量も
多い。このため、このような2段式燃料ポンプの1段目
に本発明を適用することで、高温時の流量低下量が大幅
に改善され、2段式燃料ポンプの大流量という特徴が高
温時まで維持される。
【0017】
【実施例】以下、本発明を自動車用ガソリン内燃機関の
燃料ポンプに適用した実施例を図1ないし図9に基づい
て説明する。
燃料ポンプに適用した実施例を図1ないし図9に基づい
て説明する。
【0018】この実施例の燃料ポンプは自動車の燃料タ
ンク内に設置されるインタンク型のものである。図1
は、燃料ポンプの構造を示す断面図である。
ンク内に設置されるインタンク型のものである。図1
は、燃料ポンプの構造を示す断面図である。
【0019】燃料ポンプ1は、ハウジング2に組付けら
れるポンプ部3とモータ部4と吐出部5とから構成され
ている。円筒状のハウジング2の両端は、内面が切削さ
れ、中央円筒部21と段差部22、23と薄肉部24、
25とが形成されている。
れるポンプ部3とモータ部4と吐出部5とから構成され
ている。円筒状のハウジング2の両端は、内面が切削さ
れ、中央円筒部21と段差部22、23と薄肉部24、
25とが形成されている。
【0020】ハウジング2の一端にはポンプ部3が組付
けられている。ポンプ部3は、ケーシング31、スペー
サ32、カバー33、第1インペラ34、第2インペラ
35を有する。ケーシング31は、ハウジング2内の中
央円筒部21に圧入され、スペーサ32、カバー33が
ハウジング2内の薄肉部24に順次組入れられる。そし
て、ハウジング2の薄肉部24をかしめて固定されてい
る。
けられている。ポンプ部3は、ケーシング31、スペー
サ32、カバー33、第1インペラ34、第2インペラ
35を有する。ケーシング31は、ハウジング2内の中
央円筒部21に圧入され、スペーサ32、カバー33が
ハウジング2内の薄肉部24に順次組入れられる。そし
て、ハウジング2の薄肉部24をかしめて固定されてい
る。
【0021】カバー33とスペーサ32との間には、第
1インペラ34が収容され、1段目ポンプを形成してい
る。また、スペーサ32とケーシング31との間には第
2インペラ35が収容され、2段目ポンプを形成してい
る。
1インペラ34が収容され、1段目ポンプを形成してい
る。また、スペーサ32とケーシング31との間には第
2インペラ35が収容され、2段目ポンプを形成してい
る。
【0022】カバー33には、燃料吸入口33aが形成
され、スペーサ32と対向する面には、第1インペラ3
4の外周に沿ってC字型の流路溝33bが形成されてい
る。さらにカバー33には、後述するモータのシャフト
44のスラスト方向軸受36が圧入固定されている。
され、スペーサ32と対向する面には、第1インペラ3
4の外周に沿ってC字型の流路溝33bが形成されてい
る。さらにカバー33には、後述するモータのシャフト
44のスラスト方向軸受36が圧入固定されている。
【0023】図2は図1の矢印K方向から見たカバー3
3の平面図である。流路溝33bは、吸入口33aと連
通する入口部33cと、この入口部33cから徐々に流
路幅が狭くなり、流路深さが浅くなるように形成された
導入流路部33dと、この導入流路部33dから終端部
33fにわたって形成された加圧流路部33eとからな
る。吸入口33aはインペラ34の軸方向であって、イ
ンペラ34の外周より内側に対応する入口部33cに開
口形成されている。また、拡大流路部33dの終端内側
には、カバー33を貫通して形成されたベーパ抜き孔3
3gが形成されている。
3の平面図である。流路溝33bは、吸入口33aと連
通する入口部33cと、この入口部33cから徐々に流
路幅が狭くなり、流路深さが浅くなるように形成された
導入流路部33dと、この導入流路部33dから終端部
33fにわたって形成された加圧流路部33eとからな
る。吸入口33aはインペラ34の軸方向であって、イ
ンペラ34の外周より内側に対応する入口部33cに開
口形成されている。また、拡大流路部33dの終端内側
には、カバー33を貫通して形成されたベーパ抜き孔3
3gが形成されている。
【0024】導入流路部33dの内側のB点とC点との
間は、図3のA点を中心とする弧として形成されてい
る。また、導入流路部33dの外側のE点とF点との間
は、図3のD点を中心とする弧として形成されている。
このため、導入流路部33dの内側は、インペラ34の
回転方向に向けて徐々に外側へ広がっており、導入流路
部33dの外側は、徐々に内側へ向けて入り込んでい
る。従って、導入流路部33dは、入口部33cから加
圧流路部33eへ向けて徐々に流路断面長さを減少させ
ている。そして、入口部33cにおける流路断面長さ
(図2のB点とE点との間)l2は7.13mmであ
る。なお、導入流路部33dのB−C間、E−F間以外
の流路は、カバー33の中心G点を中心とする円弧で形
成されており、インペラ34の外周に沿っている。
間は、図3のA点を中心とする弧として形成されてい
る。また、導入流路部33dの外側のE点とF点との間
は、図3のD点を中心とする弧として形成されている。
このため、導入流路部33dの内側は、インペラ34の
回転方向に向けて徐々に外側へ広がっており、導入流路
部33dの外側は、徐々に内側へ向けて入り込んでい
る。従って、導入流路部33dは、入口部33cから加
圧流路部33eへ向けて徐々に流路断面長さを減少させ
ている。そして、入口部33cにおける流路断面長さ
(図2のB点とE点との間)l2は7.13mmであ
る。なお、導入流路部33dのB−C間、E−F間以外
の流路は、カバー33の中心G点を中心とする円弧で形
成されており、インペラ34の外周に沿っている。
【0025】カバー33のインペラ34と対向するシー
ル面33nは、インペラ34に対して微小な間隔を有し
ており、燃料圧力の漏れを防止している。そして、この
実施例では、シール面33nのシール幅を入口部33c
の最狭部(図2のB点とG点との間)r1で4.6mm
とし、加圧流路部33eの最も広い部分(図2のH点と
I点との間)r2で7.25mmとしている。
ル面33nは、インペラ34に対して微小な間隔を有し
ており、燃料圧力の漏れを防止している。そして、この
実施例では、シール面33nのシール幅を入口部33c
の最狭部(図2のB点とG点との間)r1で4.6mm
とし、加圧流路部33eの最も広い部分(図2のH点と
I点との間)r2で7.25mmとしている。
【0026】図6は図2のO−O矢視断面を平面に展開
した断面図である。導入流路部33dの溝の底面は、深
さが一定の下流部33kと、吸入口33aへ向けて徐々
に深くなる斜面部33lと、吸入口33aの垂直な壁面
と上記斜面部33lとを滑らかにつなぐ曲面部33mと
から構成されている。そして、導入流路部33dの下流
部33kと加圧流路部33eとの間には流路深さが急変
する段差が形成されている。また、導入流路部33dの
下流部33kの流路断面長さは、加圧流路部33eより
も内側に若干広く形成され、ベーパ抜き孔33gの内側
で径方向の段差を形成している。この実施例では、曲面
部33mは半径5mmの円弧により形成されている。
した断面図である。導入流路部33dの溝の底面は、深
さが一定の下流部33kと、吸入口33aへ向けて徐々
に深くなる斜面部33lと、吸入口33aの垂直な壁面
と上記斜面部33lとを滑らかにつなぐ曲面部33mと
から構成されている。そして、導入流路部33dの下流
部33kと加圧流路部33eとの間には流路深さが急変
する段差が形成されている。また、導入流路部33dの
下流部33kの流路断面長さは、加圧流路部33eより
も内側に若干広く形成され、ベーパ抜き孔33gの内側
で径方向の段差を形成している。この実施例では、曲面
部33mは半径5mmの円弧により形成されている。
【0027】図7、図8、図9は図2のP−P矢視断面
図、Q−Q矢視断面図、R−R矢視断面図である。導入
流路部33dの溝の底面33nは、導入流路部33dの
内側に沿って、内側へ向けて入り込んでいる。そして、
この溝の底面33nより外側には、吸入口33aの垂直
な壁面から続く滑らかな斜面33jが広がっている。従
って、導入流路部33dの流路断面の最深部は、入口部
33cに開口する吸入口33aの近傍では、この吸入口
33aに対応してインペラ34より内側に位置してい
る。そして、導入流路部33dの最深部は、インペラの
回転方向に向けて徐々に外周側へと推移し、インペラ3
4の外周に沿う流路に続いている。なお、P−P断面に
おける流路断面長さl3は5.12mmであり、その溝
の深さd1は2.64mmである。また、Q−Q断面に
おける流路断面長さl4は4.38mmであり、その溝
の深さd2は1.89mmである。また、R−R断面に
おける流路断面長さl5は3.68mmであり、その溝
の深さd3は1.23mmである。
図、Q−Q矢視断面図、R−R矢視断面図である。導入
流路部33dの溝の底面33nは、導入流路部33dの
内側に沿って、内側へ向けて入り込んでいる。そして、
この溝の底面33nより外側には、吸入口33aの垂直
な壁面から続く滑らかな斜面33jが広がっている。従
って、導入流路部33dの流路断面の最深部は、入口部
33cに開口する吸入口33aの近傍では、この吸入口
33aに対応してインペラ34より内側に位置してい
る。そして、導入流路部33dの最深部は、インペラの
回転方向に向けて徐々に外周側へと推移し、インペラ3
4の外周に沿う流路に続いている。なお、P−P断面に
おける流路断面長さl3は5.12mmであり、その溝
の深さd1は2.64mmである。また、Q−Q断面に
おける流路断面長さl4は4.38mmであり、その溝
の深さd2は1.89mmである。また、R−R断面に
おける流路断面長さl5は3.68mmであり、その溝
の深さd3は1.23mmである。
【0028】また、カバー33の外側には、吸入口33
aに取り付けられる燃料フィルタ固定用の突起33h
と、ベーパ抜き孔33gが開口されるベーパ通路33i
が形成されている。
aに取り付けられる燃料フィルタ固定用の突起33h
と、ベーパ抜き孔33gが開口されるベーパ通路33i
が形成されている。
【0029】スペーサ32には、中央にシャフト44が
貫通する孔32aが形成され、カバー33側には、第1
インペラ34を収容する凹部32bが形成され、さら
に、その底面に1段目ポンプの流路溝32cが形成され
ている。また、ケーシング31側には、2段目ポンプの
流路溝32dとが形成されている。
貫通する孔32aが形成され、カバー33側には、第1
インペラ34を収容する凹部32bが形成され、さら
に、その底面に1段目ポンプの流路溝32cが形成され
ている。また、ケーシング31側には、2段目ポンプの
流路溝32dとが形成されている。
【0030】図3は図1の矢印L方向から見たスペーサ
32の平面図である。流路溝32cの外形は、カバー3
3に形成された流路溝33bと対応している。流路溝3
2cは、入口部32eと、この入口部32eから徐々に
流路幅が狭くなるように形成された導入流路部32f
と、この導入流路部32fから終端部32hにわたって
形成された加圧流路部32gとからなる。そして、導入
流路部32fと加圧流路部32gとの間には流路深さが
急変する段差が形成されている。なお、導入流路部32
fの深さは一定である。また、入口部32eと終端部3
2hとの間には、仕切り部32iが設けられている。
32の平面図である。流路溝32cの外形は、カバー3
3に形成された流路溝33bと対応している。流路溝3
2cは、入口部32eと、この入口部32eから徐々に
流路幅が狭くなるように形成された導入流路部32f
と、この導入流路部32fから終端部32hにわたって
形成された加圧流路部32gとからなる。そして、導入
流路部32fと加圧流路部32gとの間には流路深さが
急変する段差が形成されている。なお、導入流路部32
fの深さは一定である。また、入口部32eと終端部3
2hとの間には、仕切り部32iが設けられている。
【0031】スペーサ32の終端部32hには、スペー
サ32を貫通し、2段目ポンプへ連通する連通路32j
が形成され、1段目ポンプによって加圧された燃料が2
段目ポンプに送られる。終端部32hには、加圧流路部
32gを連通路32jに向けて深くする斜面32kが設
けられ、燃料流れをスムーズにしている。
サ32を貫通し、2段目ポンプへ連通する連通路32j
が形成され、1段目ポンプによって加圧された燃料が2
段目ポンプに送られる。終端部32hには、加圧流路部
32gを連通路32jに向けて深くする斜面32kが設
けられ、燃料流れをスムーズにしている。
【0032】図4は図1の矢印M方向から見たスペーサ
32の平面図である。スペーサ32に形成された2段目
ポンプの流路溝32dは、連通路32jが開口する入口
部32lから終端部32nにわたって均一な幅と深さに
形成された加圧流路部32mを有している。入口部32
lには、連通路32jから加圧流路部32mを徐々に浅
くする斜面32oが設けられ、燃料流れをスムーズにし
ている。
32の平面図である。スペーサ32に形成された2段目
ポンプの流路溝32dは、連通路32jが開口する入口
部32lから終端部32nにわたって均一な幅と深さに
形成された加圧流路部32mを有している。入口部32
lには、連通路32jから加圧流路部32mを徐々に浅
くする斜面32oが設けられ、燃料流れをスムーズにし
ている。
【0033】ケーシング31には、中央にシャフト44
が貫通する孔31aが形成され、その中にはシャフト4
4を回転支持する軸受37が圧入されている。ケーシン
グ31のスペーサ32側には、第2インペラ35を収容
する凹部31bが形成され、さらに、その底面に2段目
ポンプの流路溝31cが形成されている。
が貫通する孔31aが形成され、その中にはシャフト4
4を回転支持する軸受37が圧入されている。ケーシン
グ31のスペーサ32側には、第2インペラ35を収容
する凹部31bが形成され、さらに、その底面に2段目
ポンプの流路溝31cが形成されている。
【0034】図5は図1の矢印N方向から見たケーシン
グ31の平面図である。流路溝31cは、スペーサ32
に形成された流路溝32dに対応して形成され、その終
端部31dには、ケーシング31を貫通し、ハウジング
2内へ向けて開口する連通口31eが設けられ、2段目
ポンプで加圧された燃料が吐出される。終端部32dに
は、加圧流路部31cを連通路31eに向けて深くする
斜面31fが設けられ、燃料流れをスムーズにしてい
る。
グ31の平面図である。流路溝31cは、スペーサ32
に形成された流路溝32dに対応して形成され、その終
端部31dには、ケーシング31を貫通し、ハウジング
2内へ向けて開口する連通口31eが設けられ、2段目
ポンプで加圧された燃料が吐出される。終端部32dに
は、加圧流路部31cを連通路31eに向けて深くする
斜面31fが設けられ、燃料流れをスムーズにしてい
る。
【0035】第1インペラ34と第2インペラ35とは
直径がほぼ30mmの同一の形状のものが用いられる。
インペラは円板状に形成され、その中央には、シャフト
44の平面部44aに対応したD字形の孔が形成されて
いる。インペラ34、35の両面の外周にある角部に
は、複数の羽根溝が両面に交互に形成されている。イン
ペラ34、35の羽根溝長さl2は2.4mmである。
直径がほぼ30mmの同一の形状のものが用いられる。
インペラは円板状に形成され、その中央には、シャフト
44の平面部44aに対応したD字形の孔が形成されて
いる。インペラ34、35の両面の外周にある角部に
は、複数の羽根溝が両面に交互に形成されている。イン
ペラ34、35の羽根溝長さl2は2.4mmである。
【0036】ハウジング2内には、モータ部4が形成さ
れる。ハウジング2の中央円筒部21には、他端からベ
アリングホルダ41が圧入されている。ベアリングホル
ダ41には、燃料通路孔41aと、中央の孔41bが形
成され、孔41bにはシャフト44を回転支持する軸受
42が圧入されている。この、ベアリングホルダ41に
は、図示せぬ2つのブラシを保持する孔と、2つのノイ
ズ防止用チョークコイル47を保持する孔とが形成さ
れ、モータ部4への給電用端子48などの導電部材が支
持されている。また、このベアリングホルダ41には、
ハウジング内へ向けて延びる舌部41cが形成されてい
る。
れる。ハウジング2の中央円筒部21には、他端からベ
アリングホルダ41が圧入されている。ベアリングホル
ダ41には、燃料通路孔41aと、中央の孔41bが形
成され、孔41bにはシャフト44を回転支持する軸受
42が圧入されている。この、ベアリングホルダ41に
は、図示せぬ2つのブラシを保持する孔と、2つのノイ
ズ防止用チョークコイル47を保持する孔とが形成さ
れ、モータ部4への給電用端子48などの導電部材が支
持されている。また、このベアリングホルダ41には、
ハウジング内へ向けて延びる舌部41cが形成されてい
る。
【0037】アーマチャ43はシャフト44に設けら
れ、軸受37と軸受41とにより回転可能に軸支されて
いる。アーマチャ43には、平面コンミテータ43aが
形成され、ベアリングホルダ41に支持されるブラシか
ら給電される。シャフト44には、平面部44aが形成
され、インペラ34、35を回転させる。
れ、軸受37と軸受41とにより回転可能に軸支されて
いる。アーマチャ43には、平面コンミテータ43aが
形成され、ベアリングホルダ41に支持されるブラシか
ら給電される。シャフト44には、平面部44aが形成
され、インペラ34、35を回転させる。
【0038】ハウジング2の中央円筒部21には、マグ
ネット45が設けられ、このマグネット45は、板バネ
46とベアリングホルダ41から延びる舌部41cとの
間に挟持されている。
ネット45が設けられ、このマグネット45は、板バネ
46とベアリングホルダ41から延びる舌部41cとの
間に挟持されている。
【0039】ハウジング2には、さらにフレームエンド
51が圧入され、吐出部5が形成されている。そして、
ベアリングホルダ41とフレームエンド51とは、ハウ
ジング2の薄肉部25をかしめることによりハウジング
2に固定される。
51が圧入され、吐出部5が形成されている。そして、
ベアリングホルダ41とフレームエンド51とは、ハウ
ジング2の薄肉部25をかしめることによりハウジング
2に固定される。
【0040】フレームエンド51には、モータ部4の電
源用コネクタ51aと、吐出口51bとが形成されてい
る。吐出口51b内には、チェック弁52が設けられて
いる。チェック弁52は、吐出口51bの筒内に形成さ
れたシート部52aと、弁体52bと、この弁体52b
を筒内に支持するホルダ52cとからなり、ポンプ停止
時の燃料逆流を防止する。
源用コネクタ51aと、吐出口51bとが形成されてい
る。吐出口51b内には、チェック弁52が設けられて
いる。チェック弁52は、吐出口51bの筒内に形成さ
れたシート部52aと、弁体52bと、この弁体52b
を筒内に支持するホルダ52cとからなり、ポンプ停止
時の燃料逆流を防止する。
【0041】上記のように構成された燃料ポンプの作動
を説明する。この実施例の燃料ポンプは、自動車の燃料
タンク内に設置され、吸入口33aに燃料フィルタが設
けられ、吐出口51bに燃料配管が接続される。コネク
タ51aから給電されると、DCモータとして構成され
たアーマチャ43が回転し、シャフト44が回転する。
シャフト44の回転とともに、2つのインペラ34、3
5が回転する。1段目インペラ34は1段目ポンプを形
成し、吸入口33aから燃料を吸入する。そして、イン
ペラ34の回転により、流路溝33bと流路溝32cと
で形成される燃料流路を燃料が流れ、加圧され、連通路
32jへ吐出される。
を説明する。この実施例の燃料ポンプは、自動車の燃料
タンク内に設置され、吸入口33aに燃料フィルタが設
けられ、吐出口51bに燃料配管が接続される。コネク
タ51aから給電されると、DCモータとして構成され
たアーマチャ43が回転し、シャフト44が回転する。
シャフト44の回転とともに、2つのインペラ34、3
5が回転する。1段目インペラ34は1段目ポンプを形
成し、吸入口33aから燃料を吸入する。そして、イン
ペラ34の回転により、流路溝33bと流路溝32cと
で形成される燃料流路を燃料が流れ、加圧され、連通路
32jへ吐出される。
【0042】このとき、気泡や、ベーパは、ベーパ抜き
孔33gからベーパ通路33iを通って燃料タンク内に
排出される。インペラ35は2段目ポンプを形成し、連
通路32jから燃料を吸入する。そして、インペラ35
の回転により、流路溝32dと流路溝31cとで形成さ
れる燃料流路を燃料が流れ、加圧され、ハウジング2内
へ吐出される。
孔33gからベーパ通路33iを通って燃料タンク内に
排出される。インペラ35は2段目ポンプを形成し、連
通路32jから燃料を吸入する。そして、インペラ35
の回転により、流路溝32dと流路溝31cとで形成さ
れる燃料流路を燃料が流れ、加圧され、ハウジング2内
へ吐出される。
【0043】ハウジング2内へ吐出された燃料は、アー
マチャ43の周囲を流れ、ベアリングホルダ41に形成
された燃料通路41aを通って、吐出口51bから吐出
される。
マチャ43の周囲を流れ、ベアリングホルダ41に形成
された燃料通路41aを通って、吐出口51bから吐出
される。
【0044】吐出口51bから吐出された燃料は、図示
せぬ燃料配管を通って内燃機関の燃料噴射装置に供給さ
れ、図示せぬ燃料圧力レギュレータにより所定圧力に調
節れて燃料噴射弁から吸気マニホールド内に噴射され
る。
せぬ燃料配管を通って内燃機関の燃料噴射装置に供給さ
れ、図示せぬ燃料圧力レギュレータにより所定圧力に調
節れて燃料噴射弁から吸気マニホールド内に噴射され
る。
【0045】図10は上記の燃料ポンプを燃料中で運転
し、燃料温度を上昇させたときの燃料吐出量変化を示す
グラフである。この実施例によると、実線に示されるよ
うに燃料温度が45°Cを越えても吐出量の低下はほと
んどなく、所望の高吐出量を維持できる。ところが、1
段目のポンプ流路を図11、および図12に図示される
ような形状とした比較例の燃料ポンプでは、破線に示さ
れるように燃料温度が45°Cを越えると吐出量が大幅
に低下している。
し、燃料温度を上昇させたときの燃料吐出量変化を示す
グラフである。この実施例によると、実線に示されるよ
うに燃料温度が45°Cを越えても吐出量の低下はほと
んどなく、所望の高吐出量を維持できる。ところが、1
段目のポンプ流路を図11、および図12に図示される
ような形状とした比較例の燃料ポンプでは、破線に示さ
れるように燃料温度が45°Cを越えると吐出量が大幅
に低下している。
【0046】この比較例では、上記実施例の1段目ポン
プの流路を図11、図12に示される形状に変更してい
る。図11は、比較例の燃料ポンプのカバーの平面図、
図12は図11のS−S断面図である。なお、この比較
例では、スペーサ側にも図11に対応する形状の流路溝
を形成している。カバー60に形成された流路溝60b
は、吸入口60aと連通する入口部60cと、この入口
部60cから所定長さにわたって形成された導入流路部
60dと、この導入流路部60dから終端部60fにわ
たって形成された加圧流路部60eとからなる。そし
て、導入流路部60dと加圧流路部60eとの間には流
路深さが急変する段差が形成されている。また、拡大流
路部60dの終端内側には、カバー60を貫通して形成
されたベーパ抜き孔60gが形成されている。なお、導
入流路部60dの流路幅は、加圧流路部60eよりも内
側に若干広く形成され、ベーパ抜き孔60gが形成され
ている部分で径方向の段差を形成している。この比較例
では、ポンプ流路は、入口部60cから終端部60fに
わたってインペラの外周に沿って形成されている。そし
て、吸入口60aから導入される燃料は、斜面60hに
沿って径方向に曲げられた後に入口部60cに流入し、
さらにインペラの回転方向へ向けて角部60iで曲げら
れる。このため、この比較例のポンプ流路では、入口部
60cでの圧損が大きいために特に高温時にベーパが発
生しやすくなり、図10に示されるような流量低下を生
じていると推測される。
プの流路を図11、図12に示される形状に変更してい
る。図11は、比較例の燃料ポンプのカバーの平面図、
図12は図11のS−S断面図である。なお、この比較
例では、スペーサ側にも図11に対応する形状の流路溝
を形成している。カバー60に形成された流路溝60b
は、吸入口60aと連通する入口部60cと、この入口
部60cから所定長さにわたって形成された導入流路部
60dと、この導入流路部60dから終端部60fにわ
たって形成された加圧流路部60eとからなる。そし
て、導入流路部60dと加圧流路部60eとの間には流
路深さが急変する段差が形成されている。また、拡大流
路部60dの終端内側には、カバー60を貫通して形成
されたベーパ抜き孔60gが形成されている。なお、導
入流路部60dの流路幅は、加圧流路部60eよりも内
側に若干広く形成され、ベーパ抜き孔60gが形成され
ている部分で径方向の段差を形成している。この比較例
では、ポンプ流路は、入口部60cから終端部60fに
わたってインペラの外周に沿って形成されている。そし
て、吸入口60aから導入される燃料は、斜面60hに
沿って径方向に曲げられた後に入口部60cに流入し、
さらにインペラの回転方向へ向けて角部60iで曲げら
れる。このため、この比較例のポンプ流路では、入口部
60cでの圧損が大きいために特に高温時にベーパが発
生しやすくなり、図10に示されるような流量低下を生
じていると推測される。
【0047】このような比較例に対して、上記の実施例
ではポンプ流路の入口部での燃料流れを改善すること
で、図10に示されるような流量特性を得ている。この
実施例では、カバー33とスペーサ32とインペラ34
とで形成される1段目ポンプのポンプ流路を改善してい
る。この実施例では、1段目ポンプのポンプ流路は、入
口部において吸入口33aからつづく十分な広さを確保
し、ベーパの発生を抑制する。また、入口部の流路が特
にインペラ34の外周よりも内側へ拡大されるため、円
筒形のハウジング2内に形成されるポンプ流路に対し
て、円筒の端面に形成される吸入口33aからスムーズ
に燃料が導入される。また、導入流路部においては、流
路溝を入口部から徐々に浅く形成して、入口部からの燃
料をスムーズに導入するとともに、入口部をインペラ3
4の内側へ広げたことにあわせて、ポンプ流路の最深部
をインペラ34の内周側から徐々に外周側へ広げて加圧
流路部に達するようにしているから、入口部から加圧流
路部に向けて流れる燃料流れを内周から外周へ向けて特
にスムーズに流すことができ、ベーパの発生が抑制され
る。
ではポンプ流路の入口部での燃料流れを改善すること
で、図10に示されるような流量特性を得ている。この
実施例では、カバー33とスペーサ32とインペラ34
とで形成される1段目ポンプのポンプ流路を改善してい
る。この実施例では、1段目ポンプのポンプ流路は、入
口部において吸入口33aからつづく十分な広さを確保
し、ベーパの発生を抑制する。また、入口部の流路が特
にインペラ34の外周よりも内側へ拡大されるため、円
筒形のハウジング2内に形成されるポンプ流路に対し
て、円筒の端面に形成される吸入口33aからスムーズ
に燃料が導入される。また、導入流路部においては、流
路溝を入口部から徐々に浅く形成して、入口部からの燃
料をスムーズに導入するとともに、入口部をインペラ3
4の内側へ広げたことにあわせて、ポンプ流路の最深部
をインペラ34の内周側から徐々に外周側へ広げて加圧
流路部に達するようにしているから、入口部から加圧流
路部に向けて流れる燃料流れを内周から外周へ向けて特
にスムーズに流すことができ、ベーパの発生が抑制され
る。
【0048】なお、発明者らの実験によれば、比較例の
流路溝の深さを入口部で最も深くして徐々に浅くするだ
けでは満足できる流量特性は得られなかった。また、比
較例の流路溝の深さを変えずにその位置だけをインペラ
34の内周側から徐々に外周側へ推移させただけでも満
足できる流量特性は得られなかった。このことから、上
記実施例では、入口部をインペラの内側へ拡大させたこ
とと、そこから続く導入流路部をインペラの内側から外
側へ向けて推移する形状とし、かつ入口部から導入流路
部にかけてを滑らかなに形成したこととが相まって図1
0に示されるような流量特性を発揮するものと思われ
る。
流路溝の深さを入口部で最も深くして徐々に浅くするだ
けでは満足できる流量特性は得られなかった。また、比
較例の流路溝の深さを変えずにその位置だけをインペラ
34の内周側から徐々に外周側へ推移させただけでも満
足できる流量特性は得られなかった。このことから、上
記実施例では、入口部をインペラの内側へ拡大させたこ
とと、そこから続く導入流路部をインペラの内側から外
側へ向けて推移する形状とし、かつ入口部から導入流路
部にかけてを滑らかなに形成したこととが相まって図1
0に示されるような流量特性を発揮するものと思われ
る。
【0049】また、導入流路部の流路の幅および深さの
変化は、ベーパ抜き孔に至るまでで終了するように構成
したから、ベーパ抜き孔の部分では適度な燃料圧力を得
ることができ、ベーパの排出を効果的に行うことができ
る。
変化は、ベーパ抜き孔に至るまでで終了するように構成
したから、ベーパ抜き孔の部分では適度な燃料圧力を得
ることができ、ベーパの排出を効果的に行うことができ
る。
【0050】さらに、上記の実施例では、特にポンプ流
路の寸法を以下の如く設定することにより、図10のよ
うな流量特性を得ている。以上に述べた実施例では、1
段目ポンプの最小シール幅r1が4.6mmに設定さ
れ、最大シール幅r2が7.25mmに設定され、最小
シール幅r1は最大シール幅r2の63%となってい
る。しかも、入口部33cにおける流路断面長さl1が
7.13mmに設定され、インペラの羽根溝長さl2が
2.4mmに設定され、流路断面長さl1は羽根溝長さ
l2の2.94倍に設定されている。
路の寸法を以下の如く設定することにより、図10のよ
うな流量特性を得ている。以上に述べた実施例では、1
段目ポンプの最小シール幅r1が4.6mmに設定さ
れ、最大シール幅r2が7.25mmに設定され、最小
シール幅r1は最大シール幅r2の63%となってい
る。しかも、入口部33cにおける流路断面長さl1が
7.13mmに設定され、インペラの羽根溝長さl2が
2.4mmに設定され、流路断面長さl1は羽根溝長さ
l2の2.94倍に設定されている。
【0051】このため、シール面のシール性を維持した
まま、1段目ポンプのポンプ流路への入口部を大きくし
て、ベーパの発生を抑制して高温時の燃料流量低下を防
止することができる。
まま、1段目ポンプのポンプ流路への入口部を大きくし
て、ベーパの発生を抑制して高温時の燃料流量低下を防
止することができる。
【0052】なお、最小シール幅r1は十分なシール性
を確保するためには、最大シール幅r2の30%以上に
することが望ましい。また、この実施例のように、円筒
状ハウジング2内にポンプ部3を収容する構成では、ポ
ンプ流路への入口部を外周側へ拡大することが困難なた
め、最小シール幅r1を大きくすると、当然に入口部の
大きさが小さくなり、高温時の燃料流量低下が大きくな
る。このため、最小シール幅r1は最大シール幅r2の
80%以下にすることが望ましい。
を確保するためには、最大シール幅r2の30%以上に
することが望ましい。また、この実施例のように、円筒
状ハウジング2内にポンプ部3を収容する構成では、ポ
ンプ流路への入口部を外周側へ拡大することが困難なた
め、最小シール幅r1を大きくすると、当然に入口部の
大きさが小さくなり、高温時の燃料流量低下が大きくな
る。このため、最小シール幅r1は最大シール幅r2の
80%以下にすることが望ましい。
【0053】また、流路断面長さl1は、入口部に十分
な量の燃料を収容できるように大きくすることが望まし
いが、この実施例では、流路断面長さl1を外側に広げ
られないため、流路断面長さl1を大きくすることはシ
ール幅を少なくすることになる。このため、この実施例
のような構成では、流路断面長さl1はインペラ34の
羽根溝長さl2の5倍以下にすることが望ましい。ま
た、流路断面長さl1は入口部に十分な量の燃料を収容
し、吸入口33aからの圧損を低減してベーパの発生を
抑制するために、羽根溝長さl2の2倍以上にすること
が望ましい。
な量の燃料を収容できるように大きくすることが望まし
いが、この実施例では、流路断面長さl1を外側に広げ
られないため、流路断面長さl1を大きくすることはシ
ール幅を少なくすることになる。このため、この実施例
のような構成では、流路断面長さl1はインペラ34の
羽根溝長さl2の5倍以下にすることが望ましい。ま
た、流路断面長さl1は入口部に十分な量の燃料を収容
し、吸入口33aからの圧損を低減してベーパの発生を
抑制するために、羽根溝長さl2の2倍以上にすること
が望ましい。
【0054】なお、入口部33cに向けて開口する吸入
口33aの面積は大きくすることが望ましいが、インペ
ラの回転方向に沿った方向に拡大すると実質上燃料の加
圧作用のない流路の長さが多くなることから、吸入口3
3aをインペラの回転方向に沿った方向に拡大すること
は望ましくない。このため、上記実施例のように、入口
部33cの断面流路長さl1を大きくして、吸入口33
aからより多くの燃料が抵抗なく導入されるように構成
することが望ましい。
口33aの面積は大きくすることが望ましいが、インペ
ラの回転方向に沿った方向に拡大すると実質上燃料の加
圧作用のない流路の長さが多くなることから、吸入口3
3aをインペラの回転方向に沿った方向に拡大すること
は望ましくない。このため、上記実施例のように、入口
部33cの断面流路長さl1を大きくして、吸入口33
aからより多くの燃料が抵抗なく導入されるように構成
することが望ましい。
【0055】さらに、上記実施例では導入流路部33d
の溝の底面を、斜面33lと吸入口33aから滑らかに
続く曲面33mとにより形成しているから、入口部33
cから導入流路部33d向けてインペラ34の回転方向
に沿って、吸入口33aからの燃料を滑らかに導入して
ベーパの発生を防止する。これにより、特に高温時のベ
ーパの発生が抑制され、高温時の流量低下が防止され
る。なお、吸入口33aから続く曲面としては、半径2
mm以上の曲面、あるいはそれに相当する滑らかさを持
った曲面とすることが望ましい。
の溝の底面を、斜面33lと吸入口33aから滑らかに
続く曲面33mとにより形成しているから、入口部33
cから導入流路部33d向けてインペラ34の回転方向
に沿って、吸入口33aからの燃料を滑らかに導入して
ベーパの発生を防止する。これにより、特に高温時のベ
ーパの発生が抑制され、高温時の流量低下が防止され
る。なお、吸入口33aから続く曲面としては、半径2
mm以上の曲面、あるいはそれに相当する滑らかさを持
った曲面とすることが望ましい。
【0056】なお、以上に述べた実施例では、切削加工
の都合からポンプ流路を複数の面で構成したが、ポンプ
流路全体を滑らかな曲面で構成してもよい。また、上記
実施例では2段の燃料ポンプに本発明を適用したが、1
段あるいはさらに多段の燃料ポンプに本発明を適用して
もよい。
の都合からポンプ流路を複数の面で構成したが、ポンプ
流路全体を滑らかな曲面で構成してもよい。また、上記
実施例では2段の燃料ポンプに本発明を適用したが、1
段あるいはさらに多段の燃料ポンプに本発明を適用して
もよい。
【0057】
【発明の効果】以上述べた本発明の構成および作用によ
ると吸入口から加圧流路部に至る燃料の流れがスムーズ
になるため、特に高温時のベーパの発生が抑制され、高
温時の流量低下を抑制することができる。
ると吸入口から加圧流路部に至る燃料の流れがスムーズ
になるため、特に高温時のベーパの発生が抑制され、高
温時の流量低下を抑制することができる。
【図1】本発明を適用した燃料ポンプの断面図である。
【図2】図1の矢印K方向から見たカバー33の平面図
である。
である。
【図3】図1の矢印L方向から見たスペーサ32の平面
図である。
図である。
【図4】図1の矢印M方向から見たスペーサ32の平面
図である。
図である。
【図5】図1の矢印N方向から見たケーシング31の平
面図である。
面図である。
【図6】図2のO−O矢視断面を示す展開図である。
【図7】図2のP−P矢視断面図である。
【図8】図2のQ−Q矢視断面図である。
【図9】図2のR−R矢視断面図である。
【図10】実施例と比較例の流量特性を示すグラフであ
る。
る。
【図11】比較例のカバーの平面図である。
【図12】図11のS−S矢視断面図である。
1 燃料ポンプ 2 ハウジング 3 ポンプ部 4 モータ部 5 吐出部 31 ケーシング 32 スペーサ 32a 孔 32b 凹部 32c 流路溝 32e 入口部 32f 導入流路部 32g 加圧流路部 32h 終端部 33 カバー 33a 吸入口 33b 流路溝 33c 入口部 33d 導入流路部 33e 加圧流路部 33f 終端部 33g ベーパ抜き孔 34 第1インペラ 35 第2インペラ
Claims (3)
- 【請求項1】 回転駆動される円板状のインペラと、 前記インペラを収容して前記インペラの外周に沿ってC
字型の流路を形成するケーシングと を備え、 前記ケーシングには、 前記インペラの外周に沿って所定の流路断面長さをもっ
て形成され、前記流路の一部を構成する加圧流路部と、 前記流路の一端部に、前記加圧流路部より流路断面長さ
を前記インペラの内側へ向けて拡大して形成された入口
部と、 前記インペラの軸方向であって前記インペラの外周より
内側に対応する前記入口部に開口形成され、燃料が吸入
される吸入口と、 前記流路の他端に連通して燃料が吐出される吐出口と、 前記入口部と前記加圧流路部との間に形成され、流路断
面長さを前記入口部から前記加圧流路部へ向けて徐々に
減少させるとともに、前記入口部に開口形成された前記
吸入口から前記加圧流路部へ向かう流路断面深さを、前
記加圧流路部へ向けて徐々に浅くさせながら、その最深
部を前記吸入口から前記インペラ外周に向けて徐々に推
移させる導入流路部とが形成されることを特徴とする燃
料ポンプ。 - 【請求項2】 前記ケーシングには、前記導入流路部の
流路断面長さと流路断面深さとの変化が終了した後の前
記流路内と前記ケーシング外とを連通するベーパ抜き孔
がさらに形成されることを特徴とする請求項1記載の燃
料ポンプ。 - 【請求項3】 前記ケーシングは、2段式燃料ポンプの
1段目を構成することを特徴とする請求項1記載の燃料
ポンプ。
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