JPH05194419A - 2−アミノピリミジン−4−カルボキサミド誘導体、その製造方法及びその医療上用途 - Google Patents

2−アミノピリミジン−4−カルボキサミド誘導体、その製造方法及びその医療上用途

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JPH05194419A
JPH05194419A JP4168991A JP16899192A JPH05194419A JP H05194419 A JPH05194419 A JP H05194419A JP 4168991 A JP4168991 A JP 4168991A JP 16899192 A JP16899192 A JP 16899192A JP H05194419 A JPH05194419 A JP H05194419A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 新規なアドレナリン作動性アンタゴニストを
提供する。 【構成】 式(I): 【化1】 [式中、Xは、水素、フッ素及び塩素原子並びにメチ
ル、1−メチルエチル及びメトキシ基の中から選ばれる
1つ又はそれ以上の置換分であり、nは2又は3であ
り、mは、pが1である場合は1であり、又はmはpが
2である場合は0であり、qは0又は1であり、R
水素原子である]で示される、純粋なエナンチオマー型
又は各エナンチオマーの混合物状態にある化合物、その
製造方法ならびに該化合物を含有する医薬組成物。 【効果】 式(I)の化合物は下部尿器官レベルにおける
α−アドレナリン作動系の活動亢進に関連する疾患及び
愁訴、特に非尿障害及び頻尿症における前立腺の良性肥
大を処置するために使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、2−アミノピリミジン−4−カ
ルボキサミド誘導体、その製造方法及びその医療上用途
に関する。本発明の化合物は、式(I):
【化8】 [式中、Xは、水素、フッ素及び塩素原子並びにメチ
ル、1−メチルエチル及びメトキシ基の中から選ばれる
1つ又はそれ以上の置換分であり、nは2又は3であ
り、mは、pが1である場合は1であり、又はmはpが
2である場合は0であり、qは0又は1であり、R
水素原子である]で示される。本発明の化合物は遊離塩
基又は酸付加塩の形態、並びに純粋なエナンチオマー型
又は各エナンチオマーの混合物の形態、例えばラセミ体
として存在することができる。
【0002】本発明では、式(I)で示される化合物は下
記の反応式1及び反応式2に説明する2つの方法のいず
れかによって製造することができる。
【化9】
【0003】反応式1は、m=p=1であり、q=0で
ある式(I)の化合物、即ち式(I')で示される化合物の
みを製造するための方法に関する。この反応式では、式
(II')で示される置換ピペリジン体を2−ブタノン中、
無機塩基、例えば炭酸カリウムの存在下に温度80℃で
式(III)で示されるフェノキシアルキル・ハライド[式
中、X及びnは前記と同意義であり、Yは塩素又は臭素
原子である]と反応させる。次いで、得られたアセター
ル化合物を例えば塩酸による加水分解によって式(IV')
で示されるケトン体に変換する。すべての置換分Xがハ
ロゲン原子でない場合、式(IV')で示されるケトン化合
物は、水素雰囲気下、10%パラジウム−炭素の存在下
に脂肪族アルコール、例えばメタノール中、アンモニア
と反応させることにより、式(V')で示されるアミン化
合物に変換することができる。置換分Xのひとつがハロ
ゲン原子である場合、式(IV')で示されるケトン化合物
は水性エタノール中メトキシアミンと反応させ、得られ
たオキシム体をテトラヒドロフランなどのエーテル溶媒
中、アルキル金属ハイドライド、例えば水素化アルミニ
ウムリチウムと反応させれば、式(V')で示されるアミ
ン化合物を得ることができる。
【0004】式(I')で示される2−アミノピリミジン
−4−カルボキサミド化合物は、式(V')で示されるア
ミン化合物をN,N−ジメチルホルムアミドなどの非プ
ロトン系溶媒中、炭酸カリウムなどの無機塩基の存在下
に温度20−40℃において式(IV)で示される2−クロ
ロピリミジン−4−カルボキサミド化合物と反応させる
ことにより得られる。式(II')で示される置換ピペリジ
ン化合物、又は1,4−ジオキサ−8−アザスピロ
[4.5]デカンは市販されている。式(III)で示される
フェノキシアルキル・ハライドは、J.Pharm.Sci.1984,7
3/9,1241-1244、又はSynthesis 1990,1069-1071に記載
されている方法の類似方法によって製造することができ
る。式(VI)で示される2−クロロピリミジン−4−カル
ボキサミド化合物は、2−クロロピリミジン−4−カル
ボニトリルをギ酸中、塩酸ガスで処理することにより、
それ自体はJ.Het.Chem.,1964,1,130-133に記載の方法に
従って製造される当該カルボニトリル化合物から製造す
ることができる。
【0005】以下に記載する反応式2では、m、p、q
及びRが前記と同意義であり、Rがベンジルオキシカ
ルボニル又はtert-ブトキシカルボニル基などのアミノ
保護基である式(II)で示されるアミン化合物を、N,N
−ジメチルホルムアミドなどの非プロトン系溶媒中、塩
基、例えば炭酸カリウムなどの無機塩基の存在下に、温
度40−100℃でまず式(III)で示されるフェノキシ
アルキル・ハライド化合物[式中、X及びnは前記と同
意義であり、Yは塩素又は臭素原子である]と反応させ
る。式(IV)で示されるジアミン化合物を入手し、次いで
保護基Rの性質に応じて文献記載の方法に類似する方法
により、例えばパラジウム−炭素の存在下に接触還元す
る(ベンジルオキシカルボニル基の場合)か、又はジクロ
ロメタン中、トリフルオロ酢酸との反応(tert-ブトキシ
カルボニル基の場合)によって脱保護する。
【0006】これにより、式(V)で示されるジアミン化
合物を入手し、最後に、得られた化合物を、N,N−ジ
メチルホルムアミドなどの非プロトン系溶媒中、塩基、
例えば炭酸カリウムなどの無機塩基の存在下に、温度2
0−60℃で式(VI)で示される2−クロロピリミジン−
4−カルボキサミド化合物と反応させる。qが1である
式(II)で示される保護ジアミン化合物は、特許出願DE
−2831431、EP−410278及びEP−41
7698においてtert-ブチル・ピペリジン−4−カル
バメート(q=0)の合成に関して記載されている方法に
類似する方法によって製造することができる。
【0007】式(III)で示されるフェノキシアルキル・
ハライド化合物及び式(VI)で示される2−クロロピリミ
ジン−4−カルボキサミド化合物は反応式1において既
に記載しているようにして製造することができる。
【化10】
【0008】本発明の化合物の幾つかについて以下に実
施例を記載し、詳細に説明する。得られた生成物の構造
は、元素分析及びIR及びNMRスペクトルにより確認
している。実施例の冒頭に記載している括弧内の化合物
番号は以後に記載する表の化合物番号に対応している。
【0009】実施例1(化合物1)2−[1−[2−(2−メトキシフェノキシ)エチル]
ピペリジン−4−イルアミノ]ピリミジン−4−カルボ
キサミド・塩酸塩 1.1. 8−[2−(2−メトキシフェノキシ)エチ
ル]−1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デ
カン 2−(2−メトキシフェノキシ)エチル・ブロミド3
2.2g(0.139mol)、1,4−ジオキサ−8−ア
ザスピロ[4.5]デカン19.95g(0.139mo
l)、炭酸カリウム28.8g(0.208mol)、及び2
−ブタノン322mlを1リットル容量丸底フラスコ中に
入れた。この混合物を加熱し、溶媒の還流温度で7時間
撹拌した。得られた混合物を冷却し、不溶性の物質を濾
過して除去し、濾液を減圧下に濃縮し、油状物質40.
8gを入手した。 1.2. 1−[2−(2−メトキシフェノキシ)エチ
ル]ピペリジン−4−オン 8−[2−(2−メトキシフェノキシ)エチル]−1,
4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン40.
8g(0.139mol)を酢酸408ml 及び濃塩酸40.
8ml に溶解した。その混合物を還流温度で30分間加
熱した。その混合物を減圧下に濃縮し、得られた残留物
を少量の水及びジクロロメタンに取った。その溶液を濃
アンモニア水でアルカリ性にし、ジクロロメタンで抽出
し、得られた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧
下に溶媒を留去した。これにより得られた固形物を2−
プロパノールから再結晶し、生成物25.4gを得た。
融点:73−75℃。
【0010】1.3. 1−[2−(2−メトキシフェ
ノキシ)エチル]ピペリジン−4−アミン・塩酸塩 1−[2−(2−メトキシフェノキシ)エチル]ピペリ
ジン−4−オン5.4g(0.0216mol)、及びメタ
ノール200ml をParr装置の500ml 容量フラスコ
に入れた。その混合物を氷浴中で冷却し、溶液をアンモ
ニアで飽和させ、次いで10%パラジウム−炭素0.5
gを加えた。大気圧下、水素雰囲気下にその混合物を5
時間撹拌し、次いで濾過し、減圧下に濃縮した。得られ
た化合物の塩酸塩を調製し、それを2−プロパノール/
酢酸エチルの混液から再結晶し、化合物2.2gを得
た。 融点:128−131℃。
【0011】1.4. 2−[1−[2−(2−メトキ
シフェノキシ)エチル]ピペリジン−4−イル−アミ
ノ]ピリミジン−4−カルボキサミド・塩酸塩 1−[2−[2−(2−メトキシフェノキシ)エチル]
ピペリジン−4−アミン2.1g(0.0073mol)、
2−クロロピリミジン−4−カルボキサミド1.15g
(0.0073mol)、及び炭酸カリウム3g(0.021
9mol)のN,N−ジメチルホルムアミド42ml 溶液を
100ml 容量丸底フラスコ中に入れた。その混合物を
室温で48時間撹拌し、水に注加し、次いで酢酸エチル
で3回抽出した。得られた有機層を水で1回洗浄し、硫
酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮し
た。得られた塩基を2−プロパノールから再結晶し、塩
基0.7gを得た。2−プロパノール中、0.1N 塩
酸溶液19ml を、ジクロロメタン及び2−プロパノー
ルの混液中、塩基の溶液に加えた。溶媒を減圧下に蒸発
させ、2−プロパノールから塩酸塩を再結晶し、化合物
0.26gを得た。 融点:194−196℃。
【0012】実施例2(化合物2)2−[1−[2−(4−フルオロフェノキシ)エチル]
ピペリジン−4−イルアミノ]ピリミジン−4−カルボ
キサミド・塩酸塩 2.1. 8−[2−(4−フルオロフェノキシ)エチ
ル]−1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デ
カン 2−(4−フルオロフェノキシ)エチル・ブロミド2
1.91g(0.1mol)、1,4−ジオキサ−8−アザ
スピロ[4.5]デカン14.32g(0.1mol)、及
び炭酸カリウム20.73g(0.15mol)を2−ブタ
ノン250ml に導入し、得られた混合物を沸騰温度で
7時間加熱した。得られた混合物を室温にまで冷却し、
濾過し、不溶性の物質をエーテル200ml で洗浄し、
減圧下に溶媒を留去した。黄色の油状物質29gを入手
し、それを以後の工程に使用した。 2.2. 1−[2−(4−フルオロフェノキシ)エチ
ル]ピペリジン−4−オン 8−[2−(4−フルオロフェノキシ)エチル]−1,
4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン28.
13g(0.1mol)の酢酸300ml 溶液に濃塩酸30ml
を加えた。その混合物を沸点で1時間加熱し、減圧下
に蒸発させ、得られた残留物を1N 水酸化ナトリウム
溶液150ml で処理し、ジクロロメタンで抽出した。
有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下に
溶媒を留去した。生成物24.9gを入手し、それを以
後の工程に使用した。
【0013】2.3. 1−[2−(4−フルオロフェ
ノキシ)エチル]ピペリジン−4−アミン 1−[2−(4−フルオロフェノキシ)エチル]ピペリ
ジン−4−オン20.15g(0.085mol)、メトキ
シアミン塩酸塩10.65g(0.1275mol)、及び
酢酸ナトリウム11.51g(0.140mol)をエタノ
ール300ml 及び水80ml 中に入れ、その混合物を2
時間加熱した。エタノールを蒸発させ、水100ml を
加え、得られた混合物をジクロロメタンで抽出した。有
機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下に蒸
発させた。水素化アルミニウムリチウム4.84g
(0.127mol)をテトラヒドロフラン150ml 中に懸
濁し、次いで上記にて得られた粗製の生成物を滴加し
た。その混合物を還流温度で18時間加熱した。過剰の
水素化物を水酸化ナトリウム溶液5ml で加水分解し、
その混合物を硫酸マグネシウムで濾過し、減圧下に溶媒
を留去した。得られた残留物を水に取り、2N 水酸化
ナトリウム溶液100ml を加え、ジクロロメタンでそ
の混合物を抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥
し、濾過し、溶媒を留去した。これにより塩基形態の化
合物を得た。2−プロパノール800ml 中、0.1N
塩酸溶液を加え、塩酸塩を調製した。これにより、化合
物9.93gを得た。 融点:159−162℃。
【0014】2.4. 2−[1−[2−(4−フルオ
ロフェノキシ)エチル]ピペリジン−4−イルアミノ]
ピリミジン−4−カルボキサミド・塩酸塩 1−[2−(4−フルオロフェノキシ)エチル]ピペリ
ジン−4−アミン5.5g(0.02mol)、2−クロロ
ピリミジン−4−カルボキサミド3.15g(0.02m
ol)、炭酸カリウム6.91g(0.05mol)、及びヨウ
化ナトリウム0.4gをアルゴン雰囲気下、N,N−ジ
メチルホルムアミド40ml 中に懸濁した。この混合物
を室温で17時間撹拌し、次いで40−45℃で8時間
撹拌した。得られた混合物を室温にまで冷却し、水15
0ml に注加し、酢酸エチルで抽出した。得られた有機
層を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、
溶媒を減圧下に留去した。シリカのクロマトグラフィー
にかけた後(溶出液:ジクロロメタン/メタノール 9
7.5/2.5から90/10)、塩基4.95gを得
た。得られた塩基を2−プロパノール中、0.1N 塩
酸溶液と反応させて塩酸塩を調製した。エタノールから
再結晶し、化合物4.1gを得た。 融点:202−205℃。
【0015】実施例3(化合物8)2−[[[1−[2−(4−フルオロフェノキシ)エチ
ル]ピペリジン−4−イル]メチル]アミノ]ピリミジ
ン−4−カルボキサミド・フマル酸塩 3.1. 1,1−ジメチルエチル [[1−[2−
(4−フルオロフェノキシ)エチル]ピペリジン−4−
イル]メチル]カルバメート 2−(4−フルオロフェノキシ)エチル・ブロミド6.
8g(0.031mol)、1,1−ジメチルエチル [(ピ
ペリジン−4−イル)メチル]カルバメート6.0g
(0.028mol)、炭酸カリウム5.8g、及びN,N
−ジメチルホルムアミド60ml を250ml 容量3頚丸
底フラスコに入れ、その混合物をアルゴン雰囲気下、9
0−100℃で8時間加熱した。その混合物を室温にま
で冷却し、水250ml に注加し、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、
濾過し、減圧下に溶媒を留去した。シリカゲルカラムの
クロマトグラフィーにかけた後(溶出液:ジクロロメタ
ン/メタノール 98/2から92/8)、油状の生成
物9gを単離し、それを以後の工程に使用した。
【0016】3.2. 1−[2−(4−フルオロフェ
ノキシ)エチル]ピペリジン−4−メタンアミン 1,1−ジメチルエチル [[1−[2−(4−フルオ
ロフェノキシ)エチル]ピペリジン−4−イル]メチ
ル]カルバメート8.8g(0.025mol)、ジクロロ
メタン90ml、及びトリフルオロ酢酸90ml を500m
l 容量3頚丸底フラスコに入れ、その反応混合物を40
℃で4.5時間加熱した。その混合物を減圧下に濃縮
し、得られた粗製の残留物を1N 水酸化ナトリウム溶
液200ml で処理し、その混合物をジクロロメタンで
抽出した。その有機層を水で洗浄し、硫酸マグネシウム
で乾燥し、濾過し、減圧下に溶媒を留去した。黄色がか
った油状物質6.2gを得、それを以後の工程に使用し
た。
【0017】3.3. 2−[[[1−[2−(4−フ
ルオロフェノキシ)エチル]ピペリジン−4−イル]メ
チル]アミノ]ピリミジン−4−カルボキサミド・フマ
ル酸塩 1−[2−(4−フルオロフェノキシ)エチル]ピペリ
ジン−4−メタンアミン3.1g(0.0123mol)、
2−クロロピリミジン−4−カルボキサミド2.0g
(0.0127mol)、炭酸カリウム2.55g(0.01
85mol)、ヨウ化ナトリウム0.3g、及びN,N−ジ
メチルホルムアミド65ml の懸濁液をアルゴン雰囲気
下に調製し、その混合物を60℃で7.5時間加熱し
た。得られた混合物を室温にまで冷却し、水150ml
中に注加し、酢酸エチルで抽出し、有機層を水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下に溶媒
を留去した。得られた残留物をジエチルエーテルに取
り、塩基3.5gを得た。フマル酸1.07g(0.0
09mol)のエタノール100ml 溶液を塩基3.45g
(0.009mol)のエタノール200ml 溶液に加え、フ
マル酸塩を調製した。溶媒を減圧下に留去し、得られた
残留物を2−プロパノールから再結晶した。これによ
り、酸フマル酸塩2.9gを最終的に入手した。 融点:167−169.5℃。
【0018】実施例4(化合物10)2−[[[1−[2−(2−メトキシフェノキシ)エチ
ル]ピペリジン−3−イル]メチル]アミノ]ピリミジ
ン−4−カルボキサミド・フマル酸塩 4.1. 1,1−ジメチルエチル [[1−[2−
(2−メトキシフェノキシ)エチル]ピペリジン−3−
イル]メチル]カルバメート 2−(2−メトキシフェノキシ)エチル・ブロミド4.
62g(0.02mol)、1,1−ジメチルエチル [(ピ
ペリジン−3−イル)メチル]カルバメート4.29g
(0.02mol)、炭酸カリウム3.32g(0.024mo
l)、及びN,N−ジメチルホルムアミド40ml を15
0ml 容量ケーラーフラスコに入れ、その混合物をアル
ゴン雰囲気下、80−90℃で6時間加熱した。その混
合物を室温にまで冷却し、水500ml に注加し、酢酸
エチルで抽出した。得られた有機層を水で洗浄し、硫酸
マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下に溶媒を留去し
た。得られた残留物を石油エーテルに取り、固形物6.
8gを得、それを以後の工程に使用した。 融点:78−79℃。
【0019】4.2. 1−[2−(2−メトキシフェ
ノキシ)エチル]ピペリジン−3−メタンアミン 1,1−ジメチルエチル [[1−[2−(2−メトキ
シフェノキシ)エチル]ピペリジン−3−イル]メチ
ル]カルバメート6.8g(0.0186mol)、ジクロ
ロメタン55ml、及びトリフルオロ酢酸55ml を25
0ml 容量丸底フラスコに入れ、その反応混合物を40
℃で4.5時間加熱した。その混合物を減圧下に濃縮
し、得られた粗製の残留物を1N 水酸化ナトリウム溶
液200ml で処理し、その混合物をジクロロメタンで
抽出した。その有機層を水で洗浄し、硫酸マグネシウム
で乾燥し、濾過し、減圧下に溶媒を留去した。黄色がか
った油状物質4.76gを得、それを以後の工程に使用
した。
【0020】4.3. 2−[[[1−[2−(2−メ
トキシフェノキシ)エチル]ピペリジン−3−イル]メ
チル]アミノ]ピリミジン−4−カルボキサミド・フマ
ル酸塩 1−[2−(2−メトキシフェノキシ)エチル]ピペリ
ジン−3−メタンアミン4.76g(0.018mol)、
2−クロロピリミジン−4−カルボキサミド2.84g
(0.018mol)、炭酸カリウム3g(0.0216mo
l)、ヨウ化ナトリウム0.3g、及びN,N−ジメチル
ホルムアミド36ml の懸濁液をアルゴン雰囲気下に調
製し、その混合物を室温で24時間撹拌した。得られた
混合物を水500ml 中に注加し、酢酸エチルで抽出
し、有機層を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、
濾過し、減圧下に溶媒を留去した。シリカゲルカラムの
クロマトグラフィーにかけた後(溶出液:ジクロロメタ
ン/メタノール 98/2から90/10)、塩基4.
4gを最終的に得た。フマル酸1.33g(0.011
4mol)のエタノール100ml 溶液を塩基4.4g(0.
0114mol)のエタノール100ml 溶液に加え、フマ
ル酸塩を調製した。溶媒を減圧下に留去し、得られた残
留物を2−プロパノール及びエタノールの混液から再結
晶した。これにより、酸フマル酸塩2.65gを最終的
に単離した。 融点:154−156℃。
【0021】実施例5(化合物4)2−[1−[2−[5−メチル−2−(1−メチルエチ
ル)フェノキシ]エチル]ピペリジン−4−イルアミ
ノ]ピリミジン−4−カルボキサミド・フマル酸塩 5.1. 1,1−ジメチルエチル [1−[2−[5
−メチル−2−(1−メチルエチル)フェノキシ]エチ
ル]ピペリジン−4−イル]カルバメート 2−[5−メチル−2−(1−メチルエチル)フェノキ
シ]エチル・ブロミド5.48g(0.0231mol)、
1,1−ジメチルエチル (ピペリジン−4−イル)カ
ルバメート3.87g(0.0193mol)、炭酸カリウ
ム4.0g(0.029mol)、及びN,N−ジメチルホ
ルムアミド40ml を250ml 容量3頚丸底フラスコに
入れ、その反応混合物をアルゴン雰囲気下、90−10
0℃で8時間加熱した。その混合物を室温にまで冷却
し、水200ml に注加し、酢酸エチルで抽出した。有
機層を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過
し、減圧下に溶媒を留去した。得られた残留物を、ジク
ロロメタン/メタノール混液98/2から95/5で溶
出するシリカゲルカラムのクロマトグラフィーにより精
製した。これにより非晶質の固形物7.1gを得、それ
を以後の工程に使用した。
【0022】5.2. 1−[2−[5−メチル−2−
(1−メチルエチル)フェノキシ]エチル]ピペリジン
−4−アミン 1,1−ジメチルエチル [1−[2−[5−メチル−
2−(1−メチルエチル)フェノキシ]エチル]ピペリ
ジン−4−イル]カルバメート7.0g(0.0186m
ol)、ジクロロメタン70ml、及びトリフルオロ酢酸7
0ml を250ml 容量3頚丸底フラスコに入れ、その反
応混合物を40℃で4時間加熱した。その混合物をジク
ロロメタン150ml で希釈し、0℃に冷却し、そこに
アンモニアガス気流を通した。不溶性の物質を濾過によ
り除去し、減圧下に溶媒を留去し、得られた残留物をジ
クロロメタンに取り、その溶液を硫酸マグネシウムで乾
燥し、濾過し、減圧下に蒸発させた。オレンジ色の油状
物質5.05gを得、それを以後の工程に使用した。
【0023】5.3. 2−[1−[2−[5−メチル
−2−(1−メチルエチル)フェノキシ]エチル]ピペ
リジン−4−イルアミノ]ピリミジン−4−カルボキサ
ミド・フマル酸塩 1−[2−[5−メチル−2−(1−メチルエチル)フ
ェノキシ]エチル]ピペリジン−4−アミン3.4g
(0.0123mol)、2−クロロピリミジン−4−カル
ボキサミド2.0g(0.0127mol)、炭酸カリウム
2.55g(0.0185mol)、ヨウ化ナトリウム0.
3g、及びN,N−ジメチルホルムアミド65ml の懸
濁液をアルゴン雰囲気下に調製し、その混合物を60℃
で7.5時間加熱した。得られた混合物を室温にまで冷
却し、水150ml 中に注加し、酢酸エチルで抽出し、
有機層を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過
し、減圧下に溶媒を留去した。得られた残留物をジエチ
ルエーテルに取り、塩基3.4gを得、それをトルエン
から再結晶し、白色固形物2.6gを得た。融点:15
7.5−160℃。得られた固形物からフマル酸塩を調
製するため、固形物をエタノール150mlに溶解し、そ
れにフマル酸0.76g(0.0064mol)のエタノー
ル100ml溶液を加え、溶媒を減圧下に留去し、得られ
た残留物をメタノールから再結晶した。これにより、酸
フマル酸塩3.6gを最終的に得た。 融点:241−244℃。
【0024】実施例6(化合物5)2−[1−[3−(5−フルオロ−2−メトキシフェノ
キシ)プロピル]ピペリジン−4−イルアミノ]ピリミ
ジン−4−カルボキサミド・フマル酸塩 6.1. 1,1−ジメチルエチル [1−[3−(5
−フルオロ−2−メトキシフェノキシ)プロピル]ピペ
リジン−4−イル]カルバメート 3−(5−フルオロ−2−メトキシフェノキシ)プロピ
ル・ブロミド6.35g(0.0241mol)、1,1−
ジメチルエチル (ピペリジン−4−イル)カルバメー
ト4.37g(0.0218mol)、炭酸カリウム4.5
g、及びN,N−ジメチルホルムアミド45ml を25
0ml 容量3頚丸底フラスコに入れ、その反応混合物を
アルゴン雰囲気下、90−100℃で8.5時間加熱し
た。その混合物を室温にまで冷却し、水250ml に注
加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水で洗浄し、硫
酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下に溶媒を留去
した。得られた残留物を、ジクロロメタン/メタノール
混液97/3から92/8で溶出するシリカゲルカラム
のクロマトグラフィーにより精製した。これにより非晶
質の固形物7.3gを得、それを以後の工程に使用し
た。
【0025】6.2. 1−[3−(5−フルオロ−2
−メトキシフェノキシ)プロピル]ピペリジン−4−ア
ミン 1,1−ジメチルエチル [1−[3−(5−フルオロ
−2−メトキシフェノキシ)プロピル]ピペリジン−4
−イル]カルバメート5.7g(0.0149mol)、ジ
クロロメタン60ml、及びトリフルオロ酢酸60ml を
250ml 容量3頚丸底フラスコに入れ、その反応混合
物を40℃で4時間加熱した。得られた混合物をジクロ
ロメタン200ml で希釈し、0℃に冷却し、そこにア
ンモニアガス気流を通した。不溶性の物質を濾過により
除去し、減圧下に溶媒を留去し、得られた残留物をジク
ロロメタンに取り、その溶液を硫酸マグネシウムで乾燥
し、濾過し、溶媒を減圧下に留去した。オレンジ色の油
状物質4.1gを得、それを以後の工程に使用した。
【0026】6.3. 2−[1−[3−(5−フルオ
ロ−2−メトキシフェノキシ)プロピル]ピペリジン−
4−イルアミノ]ピリミジン−4−カルボキサミド・フ
マル酸塩 1−[3−(5−フルオロ−2−メトキシフェノキシ)
プロピル]ピペリジン−4−アミン3.5g(0.01
23mol)、2−クロロピリミジン−4−カルボキサミド
2.0g(0.0127mol)、炭酸カリウム2.55g
(0.0158mol)、ヨウ化ナトリウム0.3g、及び
N,N−ジメチルホルムアミド65ml の懸濁液をアル
ゴン雰囲気下に調製し、その混合物を60℃で7時間加
熱した。得られた混合物を室温にまで冷却し、水150
ml 中に注加し、酢酸エチルで抽出し、有機層を水で洗
浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下に溶
媒を留去した。得られた残留物をジエチルエーテルに取
り、塩基3.3gを得、それをトルエンから再結晶し、
固形物2.55gを得た。得られた固形物をエタノール
150ml に溶解し、それにフマル酸0.74g(0.0
0632mol)のエタノール80ml 溶液を加え、溶媒を
減圧下に留去し、得られた残留物をメタノールから再結
晶した。これにより、酸フマル酸塩2.5gを最終的に
入手した。 融点:244.5−247℃。
【0027】下記の表1は、本発明化合物の化学構造及
び物理的性質を示すものである。
【表1】 注:表中、「X」欄の「iC37」は1−メチルエチル
基を表し、「塩」欄の「HCl」は塩酸塩を、「fum.」
は水素フマル酸塩(二酸1モル当たり1モルの塩基)を、
そして「2/3fum」は二酸3モル及び塩基2モルから構成
されるフマル酸塩を表す。
【0028】本発明化合物について、下部尿器官でのそ
のα1−アドレナリン作動性レセプターのアンタゴニス
ト活性を試験した。単離したウサギ尿道を用いて本発明
化合物のインビトロ活性を試験した。ウエダ(Ueda)らの
Eur.J.Pharmacol.,(1984),103,249-254に記載の方法に
従って、成熟ウサギ尿道リングを調製し、次いでノルア
ドレナリンに対して感作させた後、フェニレフリンに対
する濃度−応答曲線を試験化合物の存在及び不存在下に
測定した。各試験化合物におけるα1−アドレナリン作
動性拮抗作用の強度は、アンタゴニストが存在しない時
と同じ作用を引き起こすのに2倍濃度としなければなら
ないアゴニスト濃度の存在下におけるアンタゴニストの
モル濃度の逆対数である、pA2を計算することにより
評価した。各化合物のpA2値は5.5−9の次数であ
った。麻酔をかけたネコの下腹神経の交感神経線維の刺
激によって引き起こされる尿道緊張亢進に対する作用に
ついて、本発明化合物のインビボ活性を試験した。成熟
雄性ネコをペントバルビタールナトリウムで麻酔し、下
腹神経の交感神経線維の刺激によって尿道緊張亢進させ
るため、TheobaldのJ.Auton.Pharmac.,(1983),3,235-2
39の方法に従って準備した。下腹神経の電気的刺激に対
する尿道の収縮応答を、試験化合物の蓄積用量1−10
00μg/kgの静脈内投与の前後において記録した。
【0029】各化合物のα1−アドレナリン作動性拮抗
作用の強度を、尿道緊張亢進の50%を現す用量である
ID50を計算することにより評価した。本発明化合物の
ID50値は0.01−1mg/kgの次数であった。この
試験結果は、本発明の化合物が、α1−アドレナリン作
動性アゴニスト(フェニレフリン)によって刺激される下
部尿器官(尿道)の平滑筋のα1−アドレナリン作動性レ
セプターに対するインビトロアンタゴニスト活性を有し
ていることを示している。インビボでは、本発明化合物
は、交感神経刺激に起因する尿道緊張亢進を示した。従
って、本発明の化合物は、下部尿器官レベルにおけるα
−アドレナリン作動系の活動亢進に関連する疾患及び愁
訴を対症的に処置するために、及び特に排尿障害及び頻
尿症における前立腺の良性肥大を処置するために使用で
きる。この目的のために、本発明化合物は、医薬賦形剤
と共に小腸又は腸管外投与に適したあらゆる剤形、例え
ば錠剤、糖コーティングピル剤、ゼラチンカプセル剤、
カプセル剤、飲用もしくは注射用溶液剤又は懸濁剤、又
は坐剤とすることができ、それらには1日投与量が活性
物質0.5−500mgとなるように本発明化合物を含
有させればよい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ベノワ・マラボー フランス91300マシー、リュ・ジョルジ ュ・リッツ6番 (72)発明者 ジャン−ピエール・メルリ フランス92330ソー、アブニュー・ジュー ル・ゲスド11番

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I): 【化1】 [式中、Xは、水素、フッ素及び塩素原子並びにメチ
    ル、1−メチルエチル及びメトキシ基の中から選ばれる
    1つ又はそれ以上の置換分であり、 nは2又は3であり、 mは、pが1である場合は1であり、又はmはpが2で
    ある場合は0であり、 qは0又は1であり、 Rは水素原子である]で示される、純粋なエナンチオ
    マー型又は各エナンチオマーの混合物状態にある化合
    物。
  2. 【請求項2】 式(I): 【化2】 [式中、Xは、水素、フッ素及び塩素原子並びにメチ
    ル、1−メチルエチル及びメトキシ基の中から選ばれる
    1つ又はそれ以上の置換分であり、 nは2又は3であり、 mは、pが1である場合は1であり、又はmはpが2で
    ある場合は0であり、 qは0又は1であり、 Rは水素原子である]で示される、純粋なエナンチオ
    マー型又は各エナンチオマーの混合物状態にある化合物
    の製造方法であって、式(II): 【化3】 [式中、m、p、q及びRは前記と同意義であり、R
    はアミノ保護基である]で示されるアミン化合物を非プ
    ロトン系溶媒中、塩基の存在下に式(III): 【化4】 [式中、X及びnは前記と同意義であり、Yは塩素又は
    臭素原子である]で示されるフェノキシアルキル・ハラ
    イドと反応させ、式(IV): 【化5】 で示されるジアミン化合物を入手し、次いで得られたジ
    アミン化合物を脱保護し、式(V): 【化6】 で示されるジアミン体を得、そのジアミン体を非プロト
    ン系溶媒中、塩基の存在下に2−クロロピリミジン−4
    −カルボキサミドと最終的に反応させることを特徴とす
    る方法。
  3. 【請求項3】 式(I): 【化7】 [式中、Xは、水素、フッ素及び塩素原子並びにメチ
    ル、1−メチルエチル及びメトキシ基の中から選ばれる
    1つ又はそれ以上の置換分であり、 nは2又は3であり、 mは、pが1である場合は1であり、又はmはpが2で
    ある場合は0であり、 qは0又は1であり、 Rは水素原子である]で示される、純粋なエナンチオ
    マー型又は各エナンチオマーの混合物状態にある化合物
    を、適当な賦形剤と共に含有してなる医薬組成物。
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