JPH05117243A - 2−アミノピリミジン−4−カルボキサミド誘導体、その製造と治療における応用 - Google Patents

2−アミノピリミジン−4−カルボキサミド誘導体、その製造と治療における応用

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JPH05117243A
JPH05117243A JP4104360A JP10436092A JPH05117243A JP H05117243 A JPH05117243 A JP H05117243A JP 4104360 A JP4104360 A JP 4104360A JP 10436092 A JP10436092 A JP 10436092A JP H05117243 A JPH05117243 A JP H05117243A
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carboxamide
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compd
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JP4104360A
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Pascal George
パスカル・ジヨルジユ
Philippe Manoury
フイリツプ・マヌリ
Michel Mangane
ミツシエル・マンガーヌ
Jean-Pierre Merly
ジヤン−ピエール・メルリ
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Synthelabo SA
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    • C07D239/02Heterocyclic compounds containing 1,3-diazine or hydrogenated 1,3-diazine rings not condensed with other rings
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 尿道の緊張亢進を伴う症状の治療に有効な新
規化合物とその製造法を提供する。 【構成】 一般式(I): 【化1】 で表される種々の2-アミノピリミジン-4-カルボキサ
ミド誘導体の製造法を開発し、それにより得られた化合
物のα1-アドレナリン作用性受容体に対する拮抗作用を
インビボおよびインビトロで観測することにより、これ
らの新規化合物の医薬品としての有用性を立証した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は2-アミノピリミジン-4-カルボ
キサミド誘導体、その製造および治療における応用に関
する。
【0002】本発明の化合物の構造は、一般式(I):
【化6】 [式中、mは数字2または3を表し;nは数字2または
3を表し;R1は水素原子またはメチル基を表し;X
は、水素原子、フッ素原子、塩素原子、メトキシ基、エ
トキシ基、メチル基、1-メチルエチル基から選択され
る1または複数の原子または基を表す]で表される。
【0003】本発明の化合物は遊離塩基または医薬的に
許容される酸との付加塩のどちらの状態でも存在し得
る。
【0004】本発明により、次の反応式1に図示する工
程に従って一般式(I)の化合物を製造できる。
【化7】
【0005】一般式(II)(式中のX、mおよびR1は上述
の定義に従う)のアミンまたはその塩酸塩を、一般式(II
I)(式中のYはハロゲン原子を表し、Rはアミンを保護
する基、例えばトリフェニルメチル基を表し、nは上述
の定義に従う)のハロゲン化された化合物と反応させ
る。この反応をN,N-ジメチルホルムアミドなどの非プ
ロトン性溶媒中、炭酸カリウムなどの無機塩基の存在下
40〜80℃の温度で実行するにより、一般式(IV)のジ
アミンが得られる。次に、脂肪族アルコール(例えばメ
タノール)中、塩酸ガスで0〜60℃の温度で処理する
ことにより、この化合物の末端アルキルアミンを脱保護
する。この工程によって一般式(V)のジアミンが得ら
れ、この化合物を、非プロトン性溶媒(例えばN,N-ジ
メチルホルムアミド)中、塩基(例えば炭酸カリウム)の
存在下20〜40℃の温度で、式(VI)で表される2-ク
ロロピリミジン-4-カルボキサミドと反応させることに
より、一般式(I)で表される2-アミノピリミジン-4-
カルボキサミド誘導体が得られる。
【0006】一般式(II)のフェノキシアルキルアミン類
は、Bull.Soc.Chim.839-849(1959)に記載の方法と同様
の方法で得ることができる。
【0007】一般式(III)で表される3-ブロモ-N-(ト
リフェニルメチル)プロパンアミンと、2-クロロピリミ
ジン-4-カルボキサミドについては、欧州特許出願第0
435749号に記述されている。
【0008】一般式(III)のハロゲン化された化合物は
次の反応式2に従って製造できる。
【化8】
【0009】一般式(VII)の1-ハロアルキルアミンを式
RClの化合物(例えば塩化トリチル(塩化トリフェニル
メチル))と、ハロゲン化された不活性溶媒(例えばジク
ロロメタン)中、トリエチルアミンなどの有機塩基の存
在下20〜80℃の温度で反応させる。
【0010】式(IV)の2-クロロピリミジン-4-カルボ
キサミドは次の反応式3に従って製造できる。
【化9】
【0011】式(VIII)の2-クロロピリミジン-4-カル
ボニトリルをギ酸中、塩酸ガスで処理する。2-クロロ
ピリミジン-4-カルボニトリルは、J.Het.Chem.1:130-1
33(1964)に記述された方法に従って製造する。
【0012】以下の実施例に本発明の化合物の製造を例
示する。微量元素分析、IRおよびNMRスペクトルに
よって、得られた生成物の構造を確認した。
【0013】実施例1:2-[[3-[(2-フェノキシエチ
ル)アミノ]プロピル]アミノ]ピリミジン-4-カルボキサ
ミド・(E)-2-ブテン二酸塩 1.1 N-(2-フェノキシエチル)-N'-(トリフェニル
メチル)プロパン-1,3-ジアミン 2-フェノキシメチルアミン・塩酸塩12.90g(0.0
743mol)、N-トリチル-3-ブロモプロピルアミン
31.1g(0.0817mol)、炭酸カリウム25.7
g(0.186mol)およびN,N-ジメチルホルムアミ
ド150mlをアルゴン下で500ml三口丸底フラス
コに入れる。この反応混合液を90℃で16時間撹拌し
た後、氷冷水中に注ぎ、得られた混合物を酢酸エチルで
抽出する。有機層を水で洗浄し、乾燥し、減圧下で濃縮
する。黄色油状物が得られ、これをシリカカラムクロマ
トグラフィー(ジクロロメタン/メタノール(99/1)
混合液)によって精製する(収率42%)。
【0014】1.2 N-(2-フェノキシエチル)プロパ
ン-1,3-ジアミン・二塩酸塩 上で得た生成物(化合物1.1)12.7g(0.029mo
l)およびメタノール350mlを1L丸底フラスコに
入れる。氷水で冷却しながら、塩酸ガスを10分間通気
する。透明淡黄色溶液が得られる。この混合物を室温に
戻し、次いで6時間還流温度に加熱する。この混合物を
減圧下で100mlに濃縮する。これを冷却し、白色固
体を得、この生成物を濾過によって単離し、乾燥する。
融点274〜277℃(収率96.8%)。
【0015】1.3 2-[[3-[(2-フェノキシエチル)
アミノ]プロピル]アミノ]ピリミジン-4-カルボキサミ
ド・(E)-2-ブテン二酸塩 上で得た生成物(化合物1.2)4.0g(0.0150mo
l)、2-クロロピリミジン-4-カルボキサミド2.4g
(0.0153mol)、N,N-ジメチルホルムアミド7
5mlおよび少量のヨウ化ナトリウムをアルゴン下で5
00ml丸底フラスコに入れる。最後に炭酸カリウム
7.25g(0.0525mol)を加え、その混合物を4
0℃で10時間撹拌する。この反応混合物を氷水で処理
し、酢酸エチルで抽出する。有機層を水で洗浄し、乾燥
し、減圧下で濃縮する。油状物が得られ、これをシリカ
クロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール(94
/6)混合液)で精製する。黄色固体が得られ、この生成
物を酢酸エチルに溶解する。この混合物を濾過し、その
濾液を減圧下で濃縮する。
【0016】エタノール100ml中の塩基1.73g
(0.00549mol)およびエタノール70ml中の
フマル酸0.64g(0.00549mol)からフマル酸
塩を製造する。透明淡黄色溶液が得られ、その生成物を
冷状態で90%に濃縮する。白色固体が得られ、この生
成物をエタノール/メタノール(4/1)混合液中で再結
晶化する(収率31.8%)。融点175〜177.5℃。
【0017】実施例2:2-[[3-[[2-(2-メトキシフ
ェノキシ)エチル]メチルアミノ]プロピル]アミノ]ピリ
ミジン-4-カルボキサミド・(E)-2-ブテン二酸塩 2.1 N-[2-(2-メトキシフェノキシ)エチル]-N-メ
チル-N'-(トリフェニルメチル)プロパン-1,3-ジアミ
ン N-メチル-2-(2-メトキシフェノキシ)エチルアミン・
塩酸塩8.05g(0.0370mol)、N-トリチル-3
-ブロモプロピルアミン15.5g(0.0407mo
l)、炭酸カリウム12.78g(0.0925mol)お
よびN,N-ジメチルホルムアミド75mlをアルゴン下
で500ml三口丸底フラスコに入れる。この混合物を
90℃で15.5時間撹拌する。この反応混合物を氷水
で処理し、酢酸エチルで抽出する。有機層を水で洗浄
し、乾燥し、減圧下で濃縮する。橙色油状物18.2g
が得られ、この生成物をシリカクロマトグラフィー(ジ
クロロメタン/メタノール(98/2)混合液)にかけ
る。油状物13.7gが得られる(収率77%)。
【0018】2.2 N-[2-(2-メトキシフェノキシ)
エチル]-N-メチルプロパン-1,3-ジアミン 上の生成物(化合物2.1)12.9g(0.0268mo
l)およびメタノール250mlを1L丸底フラスコに
入れる。氷水で冷却しながら、塩酸ガスを15分間通気
する。この混合物を室温に戻し、次いで7.5時間還流
温度に加熱する。この混合物を蒸発乾固し、その残渣を
エタノールに入れ、その混合物を再度濃縮する。酸/塩
基抽出によって塩を再生し、その油状物を水と希塩酸の
混合液で取り出し、得られた混合物をエーテルで抽出す
る。水層を水酸化ナトリウムで処理し、ジクロロメタン
で抽出する。有機層を水で洗浄し、乾燥し、減圧下で濃
縮する。黄色油状物5.6gが得られる(収率87.5
%)。
【0019】2.3 2-[[3-[[2-(2-メトキシフェノ
キシ)エチル]メチルアミノ]プロピル]アミノ]ピリミジ
ン-4-カルボキサミド・(E)-2-ブテン二酸塩 上の生成物(化合物2.2)5.55g(0.233mo
l)、2-クロロピリミジン-4-カルボキサミド3.75
g(0.0238mol)、N,N-ジメチルホルムアミド
120mlおよび少量のヨウ化ナトリウム結晶をアルゴ
ン下で500ml丸底フラスコに入れる。最後に炭酸カ
リウム4.83g(0.0350mol)を加え、その混合
物を50℃で8.5時間撹拌する。この反応混合物を氷
水で処理し、酢酸エチルで抽出する。有機層を水で洗浄
し、乾燥し、減圧下で濃縮する。黄色油状物6.0gが
得られ、この生成物をシリカクロマトグラフィー(ジク
ロロメタン/メタノール(92/8)混合液)にかける。
【0020】エタノール100ml中の塩基6.0g
(0.0167mol)およびエタノール200ml中の
フマル酸1.94g(0.0167mol)からフマル酸塩
を製造する。その透明淡黄色溶液を濃縮し、黄色油状物
を得る。酢酸エチルを加え、その混合物を加熱した状態
でトリチュレートする。白色固体が得られ、この生成物
をエタノール中で再結晶化する(収率49.6%)。融点
133〜136℃。
【0021】実施例3:2-[[3-[[3-[5-メチル-2-
(1-メチルエチル)フェノキシ]プロピル]メチルアミノ]
プロピル]アミノ]ピリミジン-4-カルボキサミド・(E)
-2-ブテン二酸塩 3.1 N-メチル-N-[3-[5-メチル-2-(1-メチルエ
チル)フェノキシ]プロピル]-N'-(トリフェニルメチル)
プロパン-1,3-ジアミン N-メチル-3-[5-メチル-2-(1-メチルエチル)フェノ
キシ]プロピルアミン・塩酸塩8.6g(0.0334mo
l)、N-トリチル-3-ブロモプロピルアミン14.0g
(0.0367mol)、炭酸カリウム11.55g(0.0
835mol)およびN,N-ジメチルホルムアミド7
0mlをアルゴン下で500ml三口丸底フラスコに入
れる。この反応混合物を90〜100℃で15.5時間
撹拌した後、氷水で処理し、酢酸エチルで抽出する。有
機層を水で洗浄し、乾燥し、減圧下で濃縮する。黄色油
状物が得られ、この生成物をシリカクロマトグラフィー
(ジクロロメタン/メタノール(9/1)混合液)にかける
(収率54.6%)。
【0022】3.2 N-メチル-N-[3-[5-メチル-2-
(1-メチルエチル)フェノキシ]プロピル]プロパン-1,
3-ジアミン・二塩酸塩 上の生成物(化合物3.1)9.3g(0.0179mol)
およびメタノール180mlを500ml丸底フラスコ
に入れる。氷水で冷却しながら塩酸ガスを20分間通気
する。この反応混合物を室温に戻し、次に7時間還流温
度に加熱する。この混合物を蒸発乾固し、油状のクリー
ム色固体を得、この生成物をエタノールに入れる。この
混合物を再度90%に濃縮する。黄色油状物が得られ、
これに酢酸エチルを加え、その混合物をトリチュレート
する。非晶性白色固体が得られる(収率90.5%)。
【0023】3.3 2-[[3-[[3-[5-メチル-2-(1-
メチルエチル)フェノキシ]プロピル]メチルアミノ]プロ
ピル]アミノ]ピリミジン-4-カルボキサミド・(E)-2-
ブテン二酸塩 上の生成物(化合物3.2)5.6g(0.0159mo
l)、2-クロロピリミジン-4-カルボキサミド2.6g
(0.0164mol)、N,N-ジメチルホルムアミド8
0mlおよび少量のヨウ化ナトリウム結晶をアルゴン下
で500ml三口丸底フラスコに入れる。最後に炭酸カ
リウム7.7g(0.0557mol)を加え、その反応混
合物を50℃で8.5時間撹拌した後、氷水で処理す
る。得られた混合物を酢酸エチルで抽出し、その有機層
を水で洗浄し、乾燥し、減圧下で濃縮する。黄色油状物
が得られ、この生成物をそのまま使用する。
【0024】エタノール100ml中の塩基6.3g
(0.0158mol)およびエタノール180ml中の
フマル酸1.83g(0.0158mol)からフマル酸塩
を製造する。得られた透明溶液をほとんど完全に濃縮
し、酢酸エチルを加え、その混合物をトリチュレートす
る。白色固体が得られ、この生成物をエタノール中で再
結晶化する(収率68.3%)。融点152.5〜154.
5℃。
【0025】次の表に本発明の化合物の幾つかの物性を
例示する。表中の“塩”の欄の“fum.”は酸フマレート
を意味し、“1/2fum.”は中性フマレートを意味し、“2HC
l”は二塩酸塩を意味する。
【表1】
【0026】本発明の化合物を、下部尿路のα1-アドレ
ナリン作用性受容体に対する拮抗薬(アンタゴニスト)活
性に関する研究に使用した。
【0027】本発明の化合物のインビトロ活性を、単離
したウサギの尿道で研究した。ウサギ成体の尿道のリン
グをUeda等の方法(Eur.J.Pharmacol.103:249-254(198
4))に従って調製し、次いでノルアドレナリン増感の
後、フェニルエフリン濃度応答曲線を被験化合物の存在
下および非存在下で決定する。
【0028】各化合物のα1-アドレナリン作用性拮抗作
用の有効性を、pA2(アンタゴニストの存在によって、
アンタゴニストの非存在下と同じ効果を齎すのに必要な
アゴニスト濃度が2倍になるアンタゴニストモル濃度の
真数)の計算によって評価する。
【0029】本発明の化合物のpA2値は5.5〜9程度
である。
【0030】本発明の化合物のインビボ活性を、麻酔し
たネコの下腹部神経の交感神経線維の刺激によって引き
起した尿道緊張亢進に対する効果に関して研究した。
【0031】成体の雄ネコをペントバルビタールナトリ
ウムで麻酔し、Theobaldの方法(J.Auton.Pharmac.,3:23
5-239(1983))に従って、下腹部神経の交感神経線維の刺
激による尿道緊張亢進を得るための準備をする。下腹部
神経の電気的刺激に対する尿道の収縮性応答を、1〜1
000μg/kgの累積投与量で被験化合物を静脈内投
与する前後に観測する。
【0032】各化合物のα1-アドレナリン作用性拮抗作
用の有効性を、ID50(尿道緊張亢進を50%阻害する
投与量)の計算によって評価する。
【0033】本発明の化合物のID50値は0.01〜3
mg/kg程度である。
【0034】上述の試験結果は、本発明の化合物が、イ
ンビトロで、α1-アドレナリン作用性アゴニスト(フェ
ニルエフリン)で刺激した時に下部尿路(尿道)の平滑筋
のα1-アドレナリン作用性受容体に対するアンタゴニス
ト活性を示すことを明らかにしている。インビボでは、
本発明の化合物が、交感神経刺激によって齎される尿道
緊張亢進を阻害する。
【0035】したがって、本発明の化合物を下部尿路中
のα-アドレナリン作用性系の活動亢進を含む疾患およ
び状態の対症治療、特に良性前立腺肥大、排尿障害およ
び頻尿症の治療に用いることができる。
【0036】この目的のために本発明の化合物を、医薬
賦形剤と混合し、経小腸投与あるいは非経口投与に適し
たあらゆる形態で、例えば錠剤、糖衣錠、硬ゼラチンカ
プセルを含むカプセル剤、経口用または注射用の溶液剤
あるいは懸濁剤、および座剤などとして提供できる。濃
度は1日あたりの投与量が0.5〜100mg活性物質
になるような濃度が好ましい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フイリツプ・マヌリ フランス91370ヴエリエール・ル・ブユイ ソン、アブニユー・デ・ヴオペパン38番 ロレ・ドウ・ヴエリエール (72)発明者 ミツシエル・マンガーヌ フランス92320シヤテイヨン・エス/バニ ヨー、アブニユー・マルセル・キヤシン44 番 (72)発明者 ジヤン−ピエール・メルリ フランス92330ソー、アブニユー・ジユー ル・ゲスド11番

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I): 【化1】 [式中、mは数字2または3を表し;nは数字2または
    3を表し;R1は水素原子またはメチル基を表し;X
    は、水素原子、フッ素原子、塩素原子、メトキシ基、エ
    トキシ基、メチル基、1-メチルエチル基から選択され
    る1または複数の原子または基を表す]で表される2-
    アミノピリミジン-4-カルボキサミド誘導体およびその
    医薬的に許容される酸との付加塩。
  2. 【請求項2】 2-[[3-[[2-(2-メトキシフェノキシ)
    エチル]メチルアミノ]プロピル]アミノ]ピリミジン-4-
    カルボキサミドである請求項1の化合物。
  3. 【請求項3】 請求項1の誘導体の製造法であって、一
    般式(II): 【化2】 で表されるアミンまたはその塩酸塩を、一般式(III): 【化3】 で表されるハロゲン化された化合物と、非プロトン性溶
    媒中、無機塩基の存在下40〜80℃の温度で反応させ
    ることにより、一般式(IV): 【化4】 で表されるジアミンを得、次いでその末端アルキルアミ
    ンを脂肪族アルコール中0〜60℃での塩酸ガス処理で
    脱保護することによって、一般式(V): 【化5】 で表されるジアミンを得、この化合物を非プロトン性溶
    媒中、塩基の存在下20〜40℃で2-クロロピリミジ
    ン-4-カルボキサミドと反応させることを特徴とする方
    法:ただし上記各式中のmは数字2または3を表し;n
    は数字2または3を表し;R1は水素原子またはメチル
    基を表し;Xは、水素原子、フッ素原子、塩素原子、メ
    トキシ基、エトキシ基、メチル基、1-メチルエチル基
    から選択される1または複数の原子または基を表し;Y
    はハロゲン原子を表し;Rはアミン基を保護する基を表
    す。
  4. 【請求項4】 請求項1または2の化合物を含有する医
    薬組成物。
JP4104360A 1991-04-24 1992-04-23 2−アミノピリミジン−4−カルボキサミド誘導体、その製造と治療における応用 Pending JPH05117243A (ja)

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