JPH07173152A - 2−ピペリジニルピリミジン−4−カルボキサミド誘導体、その製造方法及びその医療上用途 - Google Patents
2−ピペリジニルピリミジン−4−カルボキサミド誘導体、その製造方法及びその医療上用途Info
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- JPH07173152A JPH07173152A JP4168982A JP16898292A JPH07173152A JP H07173152 A JPH07173152 A JP H07173152A JP 4168982 A JP4168982 A JP 4168982A JP 16898292 A JP16898292 A JP 16898292A JP H07173152 A JPH07173152 A JP H07173152A
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- C07D401/00—Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, at least one ring being a six-membered ring with only one nitrogen atom
- C07D401/02—Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, at least one ring being a six-membered ring with only one nitrogen atom containing two hetero rings
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- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P13/00—Drugs for disorders of the urinary system
- A61P13/02—Drugs for disorders of the urinary system of urine or of the urinary tract, e.g. urine acidifiers
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 新規なアドレナリン作動性アンタゴニストを
提供する。 【構成】 式(I): 【化1】 [式中、Rは水素原子又はメチル基又は式: 【化2】 で示されるフェノキシアルキル基であり、mは、pが整
数1である場合は整数1であるか、又はmは、pが整数
2である場合は整数0であり、qは整数0又は1であ
り、R1は水素原子又はメチル基である]で示される化
合物及びその酸付加塩、その製造方法、並びにその医薬
用途に関する。
提供する。 【構成】 式(I): 【化1】 [式中、Rは水素原子又はメチル基又は式: 【化2】 で示されるフェノキシアルキル基であり、mは、pが整
数1である場合は整数1であるか、又はmは、pが整数
2である場合は整数0であり、qは整数0又は1であ
り、R1は水素原子又はメチル基である]で示される化
合物及びその酸付加塩、その製造方法、並びにその医薬
用途に関する。
Description
【0001】本発明は、2−ピペリジニルピリミジン−
4−カルボキサミド誘導体、その製造方法及びその医療
上用途に関する。本発明の化合物は、式(I):
4−カルボキサミド誘導体、その製造方法及びその医療
上用途に関する。本発明の化合物は、式(I):
【化12】 [式中、Rは水素原子又はメチル基又は式:
【化13】 (ここに、Xは、水素、フッ素及び塩素原子並びにメチ
ル、1−メチルエチル及びメトキシ基の中から選ばれる
1つ又はそれ以上の置換分であり、nは2又は3の整数
である)で示されるフェノキシアルキル基であり、m
は、pが整数1である場合は整数1であるか、又はm
は、pが整数2である場合は整数0であり、qは整数0
又は1であり、R1は水素原子又はメチル基である]で
示される。
ル、1−メチルエチル及びメトキシ基の中から選ばれる
1つ又はそれ以上の置換分であり、nは2又は3の整数
である)で示されるフェノキシアルキル基であり、m
は、pが整数1である場合は整数1であるか、又はm
は、pが整数2である場合は整数0であり、qは整数0
又は1であり、R1は水素原子又はメチル基である]で
示される。
【0002】本発明の化合物は遊離塩基又は酸付加塩の
形態、並びに純粋なエナンチオマー型又は各エナンチオ
マーの混合物の形態、例えばラセミ体として存在するこ
とができる。本発明では、式(I)で示される化合物は下
記の反応式1及び反応式2に説明する方法のいずれかに
よって製造することができる。反応式1は、m=p=1
であり、q=0である式(I)の化合物、即ち式(I')で
示される化合物のみを製造するための方法に関する。
形態、並びに純粋なエナンチオマー型又は各エナンチオ
マーの混合物の形態、例えばラセミ体として存在するこ
とができる。本発明では、式(I)で示される化合物は下
記の反応式1及び反応式2に説明する方法のいずれかに
よって製造することができる。反応式1は、m=p=1
であり、q=0である式(I)の化合物、即ち式(I')で
示される化合物のみを製造するための方法に関する。
【0003】
【化14】
【0004】この反応式では、式(II')で示される置換
ピペリジン体を非プロトン系溶媒、例えばアセトニトリ
ル中、無機塩基、例えば炭酸カリウムの存在下に式(II
I)で示される2−クロロピリミジン−4−カルボキサミ
ドと反応させる。得られたアセタール化合物を例えば塩
酸による加水分解によって式(IV')で示されるケトン体
に変換する。次いで、式(I')で示される誘導体を入手
するに当たり、以下のいずれかの方法を行う: (1) 式(IV')で示されるケトン体を、溶液のpHを5−
6に維持させつつ、メタノールなどのアルコール中、酢
酸アンモニウムの存在下に水素化シアノホウ素アルカリ
金属、例えば水素化シアノホウ素リチウムを用いて還元
的にアミノ化反応させる、1段階法、あるいは (2) 式(IV')で示されるケトン体を、ジクロロメタン
などの溶液中、硫酸マグネシウムなどの脱水剤の存在下
に式(V')[式中、R及びR1は前記と同意義である]で
示されるアミン化合物と反応させ、次いで得られたイミ
ン中間体をエタノールなどの溶媒中、水素化ホウ素ナト
リウムなどのアルカリ金属ハイドライドによって還元す
る、2段階法。
ピペリジン体を非プロトン系溶媒、例えばアセトニトリ
ル中、無機塩基、例えば炭酸カリウムの存在下に式(II
I)で示される2−クロロピリミジン−4−カルボキサミ
ドと反応させる。得られたアセタール化合物を例えば塩
酸による加水分解によって式(IV')で示されるケトン体
に変換する。次いで、式(I')で示される誘導体を入手
するに当たり、以下のいずれかの方法を行う: (1) 式(IV')で示されるケトン体を、溶液のpHを5−
6に維持させつつ、メタノールなどのアルコール中、酢
酸アンモニウムの存在下に水素化シアノホウ素アルカリ
金属、例えば水素化シアノホウ素リチウムを用いて還元
的にアミノ化反応させる、1段階法、あるいは (2) 式(IV')で示されるケトン体を、ジクロロメタン
などの溶液中、硫酸マグネシウムなどの脱水剤の存在下
に式(V')[式中、R及びR1は前記と同意義である]で
示されるアミン化合物と反応させ、次いで得られたイミ
ン中間体をエタノールなどの溶媒中、水素化ホウ素ナト
リウムなどのアルカリ金属ハイドライドによって還元す
る、2段階法。
【0005】あるいは、Rが上述のフェノキシアルキル
基である式(I)で示される化合物は、下記の反応式2に
おける工程(V)→(I'')に記載しているように、Rが水
素である式(I)で示される化合物から入手することがで
きる。式(II')で示される置換ピペリジン化合物又は
1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカンは市
販されている。式(III)で示される2−クロロピリミジ
ン−4−カルボキサミドは、2−クロロピリミジン−4
−カルボニトリルをギ酸中、塩酸ガスで処理することに
より、それ自体はJ.Het.Chem.,1964,1,130-133に記載の
方法に従って製造される当該カルボニトリル化合物から
製造することができる。以下の反応式2では、R1、
m、p及びqが前記と同意義であり、R'がベンジルオ
キシカルボニル又はtert-ブトキシカルボニル基などの
アミノ保護基である式(II)で示されるジアミン化合物
を、N,N−ジメチルホルムアミドなどの非プロトン系
溶媒中、塩基、例えば炭酸カリウムなどの無機塩基の存
在下に、温度20−40℃でまず式(III)で示される2
−クロロピリミジン−4−カルボキサミドと反応させ
る。
基である式(I)で示される化合物は、下記の反応式2に
おける工程(V)→(I'')に記載しているように、Rが水
素である式(I)で示される化合物から入手することがで
きる。式(II')で示される置換ピペリジン化合物又は
1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカンは市
販されている。式(III)で示される2−クロロピリミジ
ン−4−カルボキサミドは、2−クロロピリミジン−4
−カルボニトリルをギ酸中、塩酸ガスで処理することに
より、それ自体はJ.Het.Chem.,1964,1,130-133に記載の
方法に従って製造される当該カルボニトリル化合物から
製造することができる。以下の反応式2では、R1、
m、p及びqが前記と同意義であり、R'がベンジルオ
キシカルボニル又はtert-ブトキシカルボニル基などの
アミノ保護基である式(II)で示されるジアミン化合物
を、N,N−ジメチルホルムアミドなどの非プロトン系
溶媒中、塩基、例えば炭酸カリウムなどの無機塩基の存
在下に、温度20−40℃でまず式(III)で示される2
−クロロピリミジン−4−カルボキサミドと反応させ
る。
【0006】
【化15】
【0007】式(IV)で示されるアミノピリミジン化合物
を入手し、次いで保護基R'の性質に応じて文献記載の
方法に類似する方法により、例えばパラジウム−炭素の
存在下に接触還元する(ベンジルオキシカルボニル基の
場合)か、又はジクロロメタン中、トリフルオロ酢酸と
の反応(tert-ブトキシカルボニル基の場合)によって脱
保護する。これにより、Rが水素の場合の式(I)に相当
する式(V)で示されるアミノピリミジン化合物が入手さ
れる。要すれば最後に、得られた化合物を、N,N−ジ
メチルホルムアミドなどの非プロトン系溶媒中、塩基、
例えば炭酸カリウムなどの無機塩基の存在下に、温度6
0−80℃で式(VI)[式中、X及びnは前記と同意義で
あり、Yは塩素又は臭素原子である]で示されるフェノ
キシアルキル・ハライド化合物と反応させる。qが1で
ある式(II)で示される保護ジアミン化合物は、特許出願
DE−2831431、EP−410278及びEP−
417698においてtert-ブチル・ピペリジン−4−
カルバメート(q=0)の合成に関して記載されている方
法に類似する方法によって製造することができる。
を入手し、次いで保護基R'の性質に応じて文献記載の
方法に類似する方法により、例えばパラジウム−炭素の
存在下に接触還元する(ベンジルオキシカルボニル基の
場合)か、又はジクロロメタン中、トリフルオロ酢酸と
の反応(tert-ブトキシカルボニル基の場合)によって脱
保護する。これにより、Rが水素の場合の式(I)に相当
する式(V)で示されるアミノピリミジン化合物が入手さ
れる。要すれば最後に、得られた化合物を、N,N−ジ
メチルホルムアミドなどの非プロトン系溶媒中、塩基、
例えば炭酸カリウムなどの無機塩基の存在下に、温度6
0−80℃で式(VI)[式中、X及びnは前記と同意義で
あり、Yは塩素又は臭素原子である]で示されるフェノ
キシアルキル・ハライド化合物と反応させる。qが1で
ある式(II)で示される保護ジアミン化合物は、特許出願
DE−2831431、EP−410278及びEP−
417698においてtert-ブチル・ピペリジン−4−
カルバメート(q=0)の合成に関して記載されている方
法に類似する方法によって製造することができる。
【0008】式(III)で示される2−クロロピリミジン
−4−カルボキサミド化合物は反応式1において既に記
載している。式(VI)で示されるフェノキシアルキル・ハ
ライド体は、J.Pharm.Sci.1984,73/9,1241-4、又はSynt
hesis 1990,1069-71に記載されている方法の類似方法に
よって製造することができる。本発明の化合物の幾つか
について以下に実施例を記載する。元素分析及びIR及
びNMRスペクトルにより、得られた生成物の構造を確
認している。実施例の冒頭に記載している括弧内の化合
物番号は以後に記載する表の化合物番号に対応してい
る。
−4−カルボキサミド化合物は反応式1において既に記
載している。式(VI)で示されるフェノキシアルキル・ハ
ライド体は、J.Pharm.Sci.1984,73/9,1241-4、又はSynt
hesis 1990,1069-71に記載されている方法の類似方法に
よって製造することができる。本発明の化合物の幾つか
について以下に実施例を記載する。元素分析及びIR及
びNMRスペクトルにより、得られた生成物の構造を確
認している。実施例の冒頭に記載している括弧内の化合
物番号は以後に記載する表の化合物番号に対応してい
る。
【0009】実施例1(化合物3)2−[4−[[2−(2−メトキシフェノキシ)エチ
ル]アミノ]ピペリジン−1−イル]ピリミジン−4−
カルボキサミド・塩酸塩 1.1. 2−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ
[4.5]デカン−8−イル)ピリミジン−4−カルボ
キサミド 2−クロロピリミジン−4−カルボキサミド5g(0.
0318mol)、1,4−ジオキサ−8−アザスピロ
[4.5]デカン4.55g(0.0318mol)、及び
炭酸カリウム6.6g(0.0477mol)を2−ブタノ
ン100ml 中に導入した。この混合物を加熱し、還流
温度で6時間撹拌した。得られた混合物を濾過し、濾液
を減圧下に濃縮した。生成物8.2gを入手し、それを
2−プロパノールから再結晶した。それにより生成物
4.1gを得た。 融点:173−175℃。 1.2. 2−(4−オキソピペリジン−1−イル)ピ
リミジン−4−カルボキサミド 2−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デ
カン−8−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド4.
1g(0.0155mol)、酢酸41ml、及び濃塩酸4.
1ml の混合物を還流温度で30分間加熱した。その混
合物を減圧下に濃縮し、得られた残留物をジクロロメタ
ン及び水の混液中に取り、それをアンモニア水でアルカ
リ性にし、ジクロロメタンで抽出し、得られた有機層を
硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下に溶媒を留
去した。これにより、化合物3gを得た。 融点:208−212℃。
ル]アミノ]ピペリジン−1−イル]ピリミジン−4−
カルボキサミド・塩酸塩 1.1. 2−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ
[4.5]デカン−8−イル)ピリミジン−4−カルボ
キサミド 2−クロロピリミジン−4−カルボキサミド5g(0.
0318mol)、1,4−ジオキサ−8−アザスピロ
[4.5]デカン4.55g(0.0318mol)、及び
炭酸カリウム6.6g(0.0477mol)を2−ブタノ
ン100ml 中に導入した。この混合物を加熱し、還流
温度で6時間撹拌した。得られた混合物を濾過し、濾液
を減圧下に濃縮した。生成物8.2gを入手し、それを
2−プロパノールから再結晶した。それにより生成物
4.1gを得た。 融点:173−175℃。 1.2. 2−(4−オキソピペリジン−1−イル)ピ
リミジン−4−カルボキサミド 2−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デ
カン−8−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド4.
1g(0.0155mol)、酢酸41ml、及び濃塩酸4.
1ml の混合物を還流温度で30分間加熱した。その混
合物を減圧下に濃縮し、得られた残留物をジクロロメタ
ン及び水の混液中に取り、それをアンモニア水でアルカ
リ性にし、ジクロロメタンで抽出し、得られた有機層を
硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下に溶媒を留
去した。これにより、化合物3gを得た。 融点:208−212℃。
【0010】1.3. 2−[4−[[2−(2−メト
キシフェノキシ)エチル]イミノ]ピペリジン−1−イ
ル]ピリミジン−4−カルボキサミド 2−(4−オキソピペリジン−1−イル)ピリミジン−
4−カルボキサミド2.6g(0.0118mol)、2−
(2−メトキシフェノキシ)エチルアミン1.97g
(0.0188mol)、硫酸マグネシウム4.26g(0.
0354mol)、及びジクロロメタン152ml を500m
l 容量フラスコ中に導入し、その混合物を室温で24時
間撹拌した。得られた混合物を濾過し、沈殿物をジクロ
ロメタンで洗浄し、濾液を減圧下に濃縮した。これによ
り,油状物質4.35gが得られ、それを以後の工程に
使用した。
キシフェノキシ)エチル]イミノ]ピペリジン−1−イ
ル]ピリミジン−4−カルボキサミド 2−(4−オキソピペリジン−1−イル)ピリミジン−
4−カルボキサミド2.6g(0.0118mol)、2−
(2−メトキシフェノキシ)エチルアミン1.97g
(0.0188mol)、硫酸マグネシウム4.26g(0.
0354mol)、及びジクロロメタン152ml を500m
l 容量フラスコ中に導入し、その混合物を室温で24時
間撹拌した。得られた混合物を濾過し、沈殿物をジクロ
ロメタンで洗浄し、濾液を減圧下に濃縮した。これによ
り,油状物質4.35gが得られ、それを以後の工程に
使用した。
【0011】1.4. 2−[4−[[2−(2−メト
キシフェノキシ)エチル]アミノ]ピペリジン−1−イ
ル]ピリミジン−4−カルボキサミド・塩酸塩 2−[4−[[2−(2−メトキシフェノキシ)エチ
ル]イミノ]ピペリジン−1−イル]ピリミジン−4−
カルボキサミド4.35g(0.0118mol)をメタノ
ール150ml 中に導入した。その混合物を氷浴中で冷
却し、水素化ホウ素ナトリウム1.35g(0.035
4mol)を加え、得られた混合物を18時間撹拌した。次
いで、その混合物を濃縮し、酢酸エチル及び希塩酸の混
液に取り、水層を酢酸エチルで洗浄し、次いでアンモニ
ア水でアルカリ性とし、酢酸エチルで抽出した。有機層
を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減
圧下に濃縮した。得られた塩基を2−プロパノール50
ml に溶解し、2−プロパノール中、0.1N 塩酸溶液
50ml を加えた。その容量を半分に濃縮し、結晶化し
た化合物1.2gを得た。 融点:231−233℃。
キシフェノキシ)エチル]アミノ]ピペリジン−1−イ
ル]ピリミジン−4−カルボキサミド・塩酸塩 2−[4−[[2−(2−メトキシフェノキシ)エチ
ル]イミノ]ピペリジン−1−イル]ピリミジン−4−
カルボキサミド4.35g(0.0118mol)をメタノ
ール150ml 中に導入した。その混合物を氷浴中で冷
却し、水素化ホウ素ナトリウム1.35g(0.035
4mol)を加え、得られた混合物を18時間撹拌した。次
いで、その混合物を濃縮し、酢酸エチル及び希塩酸の混
液に取り、水層を酢酸エチルで洗浄し、次いでアンモニ
ア水でアルカリ性とし、酢酸エチルで抽出した。有機層
を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減
圧下に濃縮した。得られた塩基を2−プロパノール50
ml に溶解し、2−プロパノール中、0.1N 塩酸溶液
50ml を加えた。その容量を半分に濃縮し、結晶化し
た化合物1.2gを得た。 融点:231−233℃。
【0012】実施例2(化合物1)2−(4−アミノピペリジン−1−イル)ピリミジン−
4−カルボキサミド・塩酸塩 2−(4−オキソピペリジン−1−イル)ピリミジン−
4−カルボキサミド1.1g(0.005mol)及び酢酸
アンモニウム4.63g(0.060mol)をメタノール
15ml 中に懸濁した。水素化シアノホウ素リチウム
0.24g(0.005mol)を加え、1N 塩酸を添加す
ることによりその混合物のpHを5−6に維持しつつ、
混合物を室温で56時間撹拌した。メタノールを留去
し、濃水酸化ナトリウム溶液でpH=14にまで水層を
アルカリ性にし、次いで塩化ナトリウムで飽和した。得
られた混合物をジクロロメタンで抽出し、有機層を硫酸
マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下に蒸発させて、
生成物0.55gを得た。 融点:104−105℃。 これに2−プロパノール中、0.1N 塩酸25ml を加
え、塩酸塩を調製した。それにより、生成物0.65g
を得た。 融点:304−307℃。
4−カルボキサミド・塩酸塩 2−(4−オキソピペリジン−1−イル)ピリミジン−
4−カルボキサミド1.1g(0.005mol)及び酢酸
アンモニウム4.63g(0.060mol)をメタノール
15ml 中に懸濁した。水素化シアノホウ素リチウム
0.24g(0.005mol)を加え、1N 塩酸を添加す
ることによりその混合物のpHを5−6に維持しつつ、
混合物を室温で56時間撹拌した。メタノールを留去
し、濃水酸化ナトリウム溶液でpH=14にまで水層を
アルカリ性にし、次いで塩化ナトリウムで飽和した。得
られた混合物をジクロロメタンで抽出し、有機層を硫酸
マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下に蒸発させて、
生成物0.55gを得た。 融点:104−105℃。 これに2−プロパノール中、0.1N 塩酸25ml を加
え、塩酸塩を調製した。それにより、生成物0.65g
を得た。 融点:304−307℃。
【0013】実施例3(化合物7)2−[4−[[3−(5−フルオロ−2−メトキシフェ
ノキシ)プロピル]アミノ]ピペリジン−1−イル]ピ
リミジン−4−カルボキサミド・塩酸塩 2−(4−アミノピペリジン−1−イル)ピリミジン−
4−カルボキサミド1.7g(0.00768mol)、3
−(5−フルオロ−2−メトキシフェノキシ)プロピル
アミン2.0g(0.00768mol)、炭酸カリウム
1.6g(0.0115mol)、及びN,N−ジメチルホ
ルムアミド30ml をアルゴン雰囲気下に100ml 容量
3頚丸底フラスコに入れ、その反応混合物を温度70℃
で8時間維持させた。その混合物を水及び氷の混合物に
注ぎ、酢酸エチルで抽出し、有機層を水で洗浄し,乾燥
し、減圧下に濃縮した。黄色の油状物質を入手し、塩基
1.7g(0.0042mol)及び2−プロパノール中
0.1N 塩酸を反応させて、塩酸塩を調製した。減圧
下に溶媒を留去し、得られた残留物をエタノールから再
結晶した。これにより、化合物1.3gを得た。 融点:230−232.5℃。
ノキシ)プロピル]アミノ]ピペリジン−1−イル]ピ
リミジン−4−カルボキサミド・塩酸塩 2−(4−アミノピペリジン−1−イル)ピリミジン−
4−カルボキサミド1.7g(0.00768mol)、3
−(5−フルオロ−2−メトキシフェノキシ)プロピル
アミン2.0g(0.00768mol)、炭酸カリウム
1.6g(0.0115mol)、及びN,N−ジメチルホ
ルムアミド30ml をアルゴン雰囲気下に100ml 容量
3頚丸底フラスコに入れ、その反応混合物を温度70℃
で8時間維持させた。その混合物を水及び氷の混合物に
注ぎ、酢酸エチルで抽出し、有機層を水で洗浄し,乾燥
し、減圧下に濃縮した。黄色の油状物質を入手し、塩基
1.7g(0.0042mol)及び2−プロパノール中
0.1N 塩酸を反応させて、塩酸塩を調製した。減圧
下に溶媒を留去し、得られた残留物をエタノールから再
結晶した。これにより、化合物1.3gを得た。 融点:230−232.5℃。
【0014】実施例4(化合物14)2−[4−[[[2−[5−メチル−2−(1−メチル
エチル)フェノキシ]エチル]アミノ]メチル]ピペリ
ジン−1−イル]ピリミジン−4−カルボキサミド・塩
酸塩 4.1. 1,1−ジメチルエチル [[1−[4−
(アミノカルボニル)ピリミジン−2−イル]ピペリジ
ン−4−イル]メチル]カルバメート 1,1−ジメチルエチル [(ピペリジン−4−イル)
メチル]カルバメート14g(0.0653mol)、2−
クロロピリミジン−4−カルボキサミド10.45g
(0.0663mol)、炭酸カリウム13.55g(0.0
98mol)、ヨウ化ナトリウム0.3g、及びN,N−ジ
メチルホルムアミド330ml を1リットル容量3頚丸
底フラスコに入れた。その反応混合物をアルゴン雰囲気
下、室温で24時間撹拌し、次いで水500ml に注加
した。得られた混合物をジクロロメタンで抽出し、有機
層を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、
減圧下に溶媒を留去した。得られた粗製の結晶化生成物
をエチルエーテルに取り、白色固形物20.4gを得
た。 融点:172−174.5℃。
エチル)フェノキシ]エチル]アミノ]メチル]ピペリ
ジン−1−イル]ピリミジン−4−カルボキサミド・塩
酸塩 4.1. 1,1−ジメチルエチル [[1−[4−
(アミノカルボニル)ピリミジン−2−イル]ピペリジ
ン−4−イル]メチル]カルバメート 1,1−ジメチルエチル [(ピペリジン−4−イル)
メチル]カルバメート14g(0.0653mol)、2−
クロロピリミジン−4−カルボキサミド10.45g
(0.0663mol)、炭酸カリウム13.55g(0.0
98mol)、ヨウ化ナトリウム0.3g、及びN,N−ジ
メチルホルムアミド330ml を1リットル容量3頚丸
底フラスコに入れた。その反応混合物をアルゴン雰囲気
下、室温で24時間撹拌し、次いで水500ml に注加
した。得られた混合物をジクロロメタンで抽出し、有機
層を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、
減圧下に溶媒を留去した。得られた粗製の結晶化生成物
をエチルエーテルに取り、白色固形物20.4gを得
た。 融点:172−174.5℃。
【0015】4.2. 2−[4−(アミノメチル)ピ
ペリジン−1−イル]ピリミジン−4−カルボキサミド 1,1−ジメチルエチル [[1−[4−(アミノカル
ボニル)ピリミジン−2−イル]ピペリジン−4−イ
ル)メチル]カルバメート20.3g(0.0605mo
l)、ジクロロメタン200ml、及びトリフルオロ酢酸2
00ml を1リットル容量丸底フラスコに入れ、その反
応混合物を40℃で4.5時間加熱した。得られた反応
混合物をジクロロメタン300ml で希釈し、0℃に冷
却し、それにアンモニアガス流を通した。不溶性の物質
を濾過して除去し、溶媒を減圧下に留去し、得られた残
留物をジクロロメタンに取り、溶液を硫酸マグネシウム
で乾燥し、濾過し、減圧下に蒸発させた。結晶化した脱
保護アミン化合物13.8gが入手され、それを以後の
工程に使用した。 融点:144−148℃。
ペリジン−1−イル]ピリミジン−4−カルボキサミド 1,1−ジメチルエチル [[1−[4−(アミノカル
ボニル)ピリミジン−2−イル]ピペリジン−4−イ
ル)メチル]カルバメート20.3g(0.0605mo
l)、ジクロロメタン200ml、及びトリフルオロ酢酸2
00ml を1リットル容量丸底フラスコに入れ、その反
応混合物を40℃で4.5時間加熱した。得られた反応
混合物をジクロロメタン300ml で希釈し、0℃に冷
却し、それにアンモニアガス流を通した。不溶性の物質
を濾過して除去し、溶媒を減圧下に留去し、得られた残
留物をジクロロメタンに取り、溶液を硫酸マグネシウム
で乾燥し、濾過し、減圧下に蒸発させた。結晶化した脱
保護アミン化合物13.8gが入手され、それを以後の
工程に使用した。 融点:144−148℃。
【0016】4.3. 2−[4−[[[2−[5−メ
チル−2−(1−メチルエチル)フェノキシ]エチル]
アミノ]メチル]ピペリジン−1−イル]ピリミジン−
4−カルボキサミド・塩酸塩 2−[4−(アミノメチル)ピペリジン−1−イル]ピ
リミジン−4−カルボキサミド3g(0.0128mo
l)、2−[5−メチル−2−(1−メチルエチル)フェ
ノキシ]エチル・ブロミド3.3g(0.0128mo
l)、及び炭酸カリウム2.65g(0.0192mol)を
アルゴン雰囲気下にN,N−ジメチルホルムアミド50
ml 中に懸濁し、その混合物を70℃に9時間加熱し
た。得られた混合物を室温にまで冷却し、水250ml
に注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下に溶媒
を留去した。シリカのクロマトグラフィーによって精製
した後(溶出液:ジクロロメタン/メタノール 96/
4から90/10)、塩基1.85gを単離した。塩酸
塩を調製するため、その塩基をメタノール50ml に溶
解し、2−プロパノール中0.1N 塩酸45ml を加
え、減圧下に溶媒を留去した。得られた蒸発残留物をエ
タノールから再結晶し、化合物1.4gを得た。 融点:197−199.5℃。
チル−2−(1−メチルエチル)フェノキシ]エチル]
アミノ]メチル]ピペリジン−1−イル]ピリミジン−
4−カルボキサミド・塩酸塩 2−[4−(アミノメチル)ピペリジン−1−イル]ピ
リミジン−4−カルボキサミド3g(0.0128mo
l)、2−[5−メチル−2−(1−メチルエチル)フェ
ノキシ]エチル・ブロミド3.3g(0.0128mo
l)、及び炭酸カリウム2.65g(0.0192mol)を
アルゴン雰囲気下にN,N−ジメチルホルムアミド50
ml 中に懸濁し、その混合物を70℃に9時間加熱し
た。得られた混合物を室温にまで冷却し、水250ml
に注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下に溶媒
を留去した。シリカのクロマトグラフィーによって精製
した後(溶出液:ジクロロメタン/メタノール 96/
4から90/10)、塩基1.85gを単離した。塩酸
塩を調製するため、その塩基をメタノール50ml に溶
解し、2−プロパノール中0.1N 塩酸45ml を加
え、減圧下に溶媒を留去した。得られた蒸発残留物をエ
タノールから再結晶し、化合物1.4gを得た。 融点:197−199.5℃。
【0017】実施例5(化合物13)2−[3−[[[2−(2−メトキシフェノキシ)エチ
ル]アミノ]メチル]ピペリジン−1−イル]ピリミジ
ン−4−カルボキサミド・塩酸塩 5.1. 1,1−ジメチルエチル [[1−[4−
(アミノカルボニル)ピリミジン−2−イル]ピペリジ
ン−3−イル]メチル]カルバメート 1,1−ジメチルエチル [(ピペリジン−3−イル)
メチル]カルバメート10g(0.0467mol)、2−
クロロピリミジン−4−カルボキサミド7.5g(0.
0476mol)、炭酸カリウム9.7g(0.07mol)、
ヨウ化ナトリウム0.3g、及びN,N−ジメチルホル
ムアミド230ml を1リットル容量3頚丸底フラスコ
に入れた。その反応混合物をアルゴン雰囲気下、室温で
24時間撹拌し、次いで水500ml に注加した。得ら
れた混合物をジクロロメタンで抽出し、有機層を水で洗
浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下に溶
媒を留去した。得られた粗製の結晶化生成物を石油エー
テルに取り、白色固形物15gを得た。 融点:131−135℃。
ル]アミノ]メチル]ピペリジン−1−イル]ピリミジ
ン−4−カルボキサミド・塩酸塩 5.1. 1,1−ジメチルエチル [[1−[4−
(アミノカルボニル)ピリミジン−2−イル]ピペリジ
ン−3−イル]メチル]カルバメート 1,1−ジメチルエチル [(ピペリジン−3−イル)
メチル]カルバメート10g(0.0467mol)、2−
クロロピリミジン−4−カルボキサミド7.5g(0.
0476mol)、炭酸カリウム9.7g(0.07mol)、
ヨウ化ナトリウム0.3g、及びN,N−ジメチルホル
ムアミド230ml を1リットル容量3頚丸底フラスコ
に入れた。その反応混合物をアルゴン雰囲気下、室温で
24時間撹拌し、次いで水500ml に注加した。得ら
れた混合物をジクロロメタンで抽出し、有機層を水で洗
浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下に溶
媒を留去した。得られた粗製の結晶化生成物を石油エー
テルに取り、白色固形物15gを得た。 融点:131−135℃。
【0018】5.2. 2−[3−(アミノメチル)ピ
ペリジン−1−イル]ピリミジン−4−カルボキサミド 1,1−ジメチルエチル [[1−[4−(アミノカル
ボニル)ピリミジン−2−イル]ピペリジン−3−イ
ル]メチル]カルバメート15g(0.0447mol)、
ジクロロメタン150ml、及びトリフルオロ酢酸150
ml を1リットル容量丸底フラスコに入れ、その反応混
合物を40℃で5時間加熱した。得られた反応混合物を
ジクロロメタン230ml で希釈し、0℃に冷却し、そ
れにアンモニアガス流を通した。不溶性の物質を濾過し
て除去し、溶媒を減圧下に留去し、得られた残留物をジ
クロロメタンに取り、溶液を硫酸マグネシウムで乾燥
し、濾過し、減圧下に蒸発させた。黄色がかった油状の
アミン化合物10.2gが入手され、それを以後の工程
に使用した。
ペリジン−1−イル]ピリミジン−4−カルボキサミド 1,1−ジメチルエチル [[1−[4−(アミノカル
ボニル)ピリミジン−2−イル]ピペリジン−3−イ
ル]メチル]カルバメート15g(0.0447mol)、
ジクロロメタン150ml、及びトリフルオロ酢酸150
ml を1リットル容量丸底フラスコに入れ、その反応混
合物を40℃で5時間加熱した。得られた反応混合物を
ジクロロメタン230ml で希釈し、0℃に冷却し、そ
れにアンモニアガス流を通した。不溶性の物質を濾過し
て除去し、溶媒を減圧下に留去し、得られた残留物をジ
クロロメタンに取り、溶液を硫酸マグネシウムで乾燥
し、濾過し、減圧下に蒸発させた。黄色がかった油状の
アミン化合物10.2gが入手され、それを以後の工程
に使用した。
【0019】5.3. 2−[3−[[[2−(2−メ
トキシフェノキシ)エチル]アミノ]メチル]ピペリジ
ン−1−イル]ピリミジン−4−カルボキサミド・塩酸
塩 2−[3−(アミノメチル)ピペリジン−1−イル]ピ
リミジン−4−カルボキサミド3.5g(0.0149m
ol)、2−(2−メトキシフェノキシ)エチル・ブロミ
ド3.5g(0.0151mol)、及び炭酸カリウム3.
1g(0.0224mol)をアルゴン雰囲気下にN,N−
ジメチルホルムアミド60ml 中に懸濁し、その混合物
を70℃で12.5時間加熱した。得られた混合物を室
温にまで冷却し、水250ml に注加し、酢酸エチルで
抽出した。有機層を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾
燥し、濾過し、減圧下に溶媒を留去した。シリカのクロ
マトグラフィーによって精製した後(溶出液:ジクロロ
メタン/メタノール 96/4から90/10)、塩基
1.7gを単離した。塩酸塩を調製するため、得られた
塩基をメタノール30ml に溶解し、2−プロパノール
中0.1N 塩酸44ml を加え、減圧下に溶媒を留去
し、得られた残留物を2−プロパノールから再結晶し
た。それにより、化合物1.3gを最終的に入手した。 融点:199−201℃。
トキシフェノキシ)エチル]アミノ]メチル]ピペリジ
ン−1−イル]ピリミジン−4−カルボキサミド・塩酸
塩 2−[3−(アミノメチル)ピペリジン−1−イル]ピ
リミジン−4−カルボキサミド3.5g(0.0149m
ol)、2−(2−メトキシフェノキシ)エチル・ブロミ
ド3.5g(0.0151mol)、及び炭酸カリウム3.
1g(0.0224mol)をアルゴン雰囲気下にN,N−
ジメチルホルムアミド60ml 中に懸濁し、その混合物
を70℃で12.5時間加熱した。得られた混合物を室
温にまで冷却し、水250ml に注加し、酢酸エチルで
抽出した。有機層を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾
燥し、濾過し、減圧下に溶媒を留去した。シリカのクロ
マトグラフィーによって精製した後(溶出液:ジクロロ
メタン/メタノール 96/4から90/10)、塩基
1.7gを単離した。塩酸塩を調製するため、得られた
塩基をメタノール30ml に溶解し、2−プロパノール
中0.1N 塩酸44ml を加え、減圧下に溶媒を留去
し、得られた残留物を2−プロパノールから再結晶し
た。それにより、化合物1.3gを最終的に入手した。 融点:199−201℃。
【0020】実施例6(化合物1)2−(4−アミノピペリジン−1−イル]ピリミジン−
4−カルボキサミド・塩酸塩 6.1. 1,1−ジメチルエチル [1−[4−(ア
ミノカルボニル)ピリミジン−2−イル]ピペリジン−
4−イル]カルバメート 1,1−ジメチルエチル (ピペリジン−4−イル)カ
ルバメート7.7g(0.0385mol)、2−クロロピ
リミジン−4−カルボキサミド6.15g(0.039m
ol)、炭酸カリウム8g(0.0578mol)、ヨウ化ナト
リウム0.3g、及びN,N−ジメチルホルムアミド2
00ml を500ml 容量3頚丸底フラスコに入れ、その
反応混合物をアルゴン雰囲気下、室温で24時間撹拌し
た。得られた混合物を水500ml に注加し、ジクロロ
メタンで抽出し、有機層を水で洗浄し、硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、濾過し、減圧下に溶媒を留去した。得られ
た粗製の結晶化生成物をジエチルエーテルに取り、白色
固形物11.8gを得た。 融点:216.5−218℃。
4−カルボキサミド・塩酸塩 6.1. 1,1−ジメチルエチル [1−[4−(ア
ミノカルボニル)ピリミジン−2−イル]ピペリジン−
4−イル]カルバメート 1,1−ジメチルエチル (ピペリジン−4−イル)カ
ルバメート7.7g(0.0385mol)、2−クロロピ
リミジン−4−カルボキサミド6.15g(0.039m
ol)、炭酸カリウム8g(0.0578mol)、ヨウ化ナト
リウム0.3g、及びN,N−ジメチルホルムアミド2
00ml を500ml 容量3頚丸底フラスコに入れ、その
反応混合物をアルゴン雰囲気下、室温で24時間撹拌し
た。得られた混合物を水500ml に注加し、ジクロロ
メタンで抽出し、有機層を水で洗浄し、硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、濾過し、減圧下に溶媒を留去した。得られ
た粗製の結晶化生成物をジエチルエーテルに取り、白色
固形物11.8gを得た。 融点:216.5−218℃。
【0021】6.2. 2−(4−アミノピペリジン−
1−イル]ピリミジン−4−カルボキサミド・塩酸塩 1,1−ジメチルエチル [1−[4−(アミノカルボ
ニル)ピリミジン−2−イル]ピペリジン−4−イル]
カルバメート13.9g(0.0433mol)、ジクロロ
メタン140ml、及びトリフルオロ酢酸140ml を1
リットル容量3頚丸底フラスコに入れ、その反応混合物
を40℃で4時間加熱した。得られた混合物をジクロロ
メタン300ml で希釈し、0℃に冷却し、それにアン
モニアガス流を通した。不溶性の物質を濾過して除去
し、溶媒を減圧下に留去し、得られた残留物をジクロロ
メタンに取り、溶液を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過
し、減圧下に溶媒を留去した。結晶化した脱保護アミン
化合物8.3gが得られた。 融点:105−107.5℃ 2−プロパノール中、0.1N 塩酸によって、得られ
た化合物から塩酸塩を調製した。 融点:304−307℃
1−イル]ピリミジン−4−カルボキサミド・塩酸塩 1,1−ジメチルエチル [1−[4−(アミノカルボ
ニル)ピリミジン−2−イル]ピペリジン−4−イル]
カルバメート13.9g(0.0433mol)、ジクロロ
メタン140ml、及びトリフルオロ酢酸140ml を1
リットル容量3頚丸底フラスコに入れ、その反応混合物
を40℃で4時間加熱した。得られた混合物をジクロロ
メタン300ml で希釈し、0℃に冷却し、それにアン
モニアガス流を通した。不溶性の物質を濾過して除去
し、溶媒を減圧下に留去し、得られた残留物をジクロロ
メタンに取り、溶液を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過
し、減圧下に溶媒を留去した。結晶化した脱保護アミン
化合物8.3gが得られた。 融点:105−107.5℃ 2−プロパノール中、0.1N 塩酸によって、得られ
た化合物から塩酸塩を調製した。 融点:304−307℃
【0022】実施例7(化合物5)2−[4−[[2−(5−フルオロ−2−メトキシフェ
ノキシ)エチル]アミノ]ピペリジン−1−イル]ピリ
ミジン−4−カルボキサミド・塩酸塩 2−(4−アミノピペリジン−1−イル)ピリミジン−
4−カルボキサミド0.6g(0.00271mol)、2
−(5−フルオロ−2−メトキシフェノキシ)エチル・
ブロミド0.68g(0.00271mol)、及び炭酸カ
リウム0.56g(0.00407mol)のN,N−ジメ
チルホルムアミド10ml 中懸濁液をアルゴン雰囲気下
に調製し、その混合物を室温で24時間撹拌し、次いで
90℃で3.5時間撹拌した。得られた混合物を室温に
まで冷却し、水100ml に注加し、酢酸エチルで抽出
した。有機層を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥
し、濾過し、減圧下に溶媒を留去した。得られた蒸発残
留物を、ジクロロメタン/メタノール混液95/5から
92/8で溶出するシリカゲルカラムのクロマトグラフ
ィーにより精製し、塩基0.6gを入手した。塩酸塩を
調製するため、得られた塩基をメタノール10ml に溶
解し、2−プロパノール中0.1N 塩酸15.5ml を
加え、減圧下に溶媒を留去した。得られた残留物をエタ
ノール及び2−プロパノールの混液から再結晶し、塩酸
塩0.4gを最終的に入手した。 融点:236−237.5℃。
ノキシ)エチル]アミノ]ピペリジン−1−イル]ピリ
ミジン−4−カルボキサミド・塩酸塩 2−(4−アミノピペリジン−1−イル)ピリミジン−
4−カルボキサミド0.6g(0.00271mol)、2
−(5−フルオロ−2−メトキシフェノキシ)エチル・
ブロミド0.68g(0.00271mol)、及び炭酸カ
リウム0.56g(0.00407mol)のN,N−ジメ
チルホルムアミド10ml 中懸濁液をアルゴン雰囲気下
に調製し、その混合物を室温で24時間撹拌し、次いで
90℃で3.5時間撹拌した。得られた混合物を室温に
まで冷却し、水100ml に注加し、酢酸エチルで抽出
した。有機層を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥
し、濾過し、減圧下に溶媒を留去した。得られた蒸発残
留物を、ジクロロメタン/メタノール混液95/5から
92/8で溶出するシリカゲルカラムのクロマトグラフ
ィーにより精製し、塩基0.6gを入手した。塩酸塩を
調製するため、得られた塩基をメタノール10ml に溶
解し、2−プロパノール中0.1N 塩酸15.5ml を
加え、減圧下に溶媒を留去した。得られた残留物をエタ
ノール及び2−プロパノールの混液から再結晶し、塩酸
塩0.4gを最終的に入手した。 融点:236−237.5℃。
【0023】実施例8(化合物8)2−[4−[[3−(4−フルオロフェノキシ)プロピ
ル]アミノ]ピペリジン−1−イル]ピリミジン−4−
カルボキサミド・塩酸塩 2−(4−アミノピペリジン−1−イル)ピリミジン−
4−カルボキサミド1.5g(0.00678mol)、3
−(4−フルオロフェノキシ)プロピル・ブロミド1.
6g(0.00678mol)、及び炭酸カリウム1.4g
(0.0102mol)のN,N−ジメチルホルムアミド2
5ml 中懸濁液をアルゴン雰囲気下に調製し、その混合
物を70℃で7.5時間加熱した。得られた混合物を室
温にまで冷却し、水250ml 中に注加し、酢酸エチル
で抽出した。有機層を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで
乾燥し、濾過し、減圧下に溶媒を留去した。得られた残
留物を、ジクロロメタン/メタノール混液95/5から
90/10で溶出するシリカゲルカラムのクロマトグラ
フィーにより精製し、塩基1.05gを入手した。塩酸
塩を調製するため、得られた塩基をメタノール20ml
に溶解し、2−プロパノール中0.1N 塩酸28ml を
加え、減圧下に溶媒を留去し、得られた残留物をメタノ
ール及びエタノールの混液から再結晶した。それによ
り、塩酸塩0.6gを最終的に入手した。 融点:243−246℃。
ル]アミノ]ピペリジン−1−イル]ピリミジン−4−
カルボキサミド・塩酸塩 2−(4−アミノピペリジン−1−イル)ピリミジン−
4−カルボキサミド1.5g(0.00678mol)、3
−(4−フルオロフェノキシ)プロピル・ブロミド1.
6g(0.00678mol)、及び炭酸カリウム1.4g
(0.0102mol)のN,N−ジメチルホルムアミド2
5ml 中懸濁液をアルゴン雰囲気下に調製し、その混合
物を70℃で7.5時間加熱した。得られた混合物を室
温にまで冷却し、水250ml 中に注加し、酢酸エチル
で抽出した。有機層を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで
乾燥し、濾過し、減圧下に溶媒を留去した。得られた残
留物を、ジクロロメタン/メタノール混液95/5から
90/10で溶出するシリカゲルカラムのクロマトグラ
フィーにより精製し、塩基1.05gを入手した。塩酸
塩を調製するため、得られた塩基をメタノール20ml
に溶解し、2−プロパノール中0.1N 塩酸28ml を
加え、減圧下に溶媒を留去し、得られた残留物をメタノ
ール及びエタノールの混液から再結晶した。それによ
り、塩酸塩0.6gを最終的に入手した。 融点:243−246℃。
【0024】下記の表1は、本発明化合物の化学構造及
び物理的性質を示すものである。
び物理的性質を示すものである。
【表1】 注:表中、「X」欄の「iC3H7」は1−メチルエチル
基を、「塩」欄の「HCl」は塩酸塩を表す。
基を、「塩」欄の「HCl」は塩酸塩を表す。
【0025】本発明化合物について、下部尿器官でのそ
のα1−アドレナリン作動性レセプターのアンタゴニス
ト活性を試験した。単離したウサギ尿道を用いて本発明
化合物のインビトロ活性を試験した。ウエダ(Ueda)らの
Eur.J.Pharmacol.,(1984),103,249-254に記載の方法に
従って、成熟ウサギ尿道リングを調製し、次いでノルア
ドレナリンに対して感作させた後、フェニレフリンに対
する濃度−応答曲線を試験化合物の存在及び不存在下に
測定した。各試験化合物におけるα1−アドレナリン作
動性拮抗作用の強度は、アンタゴニストが存在しない時
と同じ作用を引き起こすのに2倍濃度としなければなら
ないアゴニスト濃度の存在下におけるアンタゴニストの
モル濃度の逆対数である、pA2を計算することにより
評価した。各化合物のpA2値は5.5−9の次数であ
った。麻酔をかけたネコの下腹神経の交感神経線維の刺
激によって引き起こされる尿道緊張亢進に対する作用に
ついて、本発明化合物のインビボ活性を試験した。成熟
雄性ネコをペントバルビタールナトリウムで麻酔し、下
腹神経の交感神経線維の刺激によって尿道緊張亢進させ
るため、TheobaldのJ.Auton.Pharmac.,(1983),3,235-2
39の方法に従って準備した。下腹神経の電気的刺激に対
する尿道の収縮応答を、試験化合物の蓄積用量1−10
00μg/kgの静脈内投与の前後において記録した。
のα1−アドレナリン作動性レセプターのアンタゴニス
ト活性を試験した。単離したウサギ尿道を用いて本発明
化合物のインビトロ活性を試験した。ウエダ(Ueda)らの
Eur.J.Pharmacol.,(1984),103,249-254に記載の方法に
従って、成熟ウサギ尿道リングを調製し、次いでノルア
ドレナリンに対して感作させた後、フェニレフリンに対
する濃度−応答曲線を試験化合物の存在及び不存在下に
測定した。各試験化合物におけるα1−アドレナリン作
動性拮抗作用の強度は、アンタゴニストが存在しない時
と同じ作用を引き起こすのに2倍濃度としなければなら
ないアゴニスト濃度の存在下におけるアンタゴニストの
モル濃度の逆対数である、pA2を計算することにより
評価した。各化合物のpA2値は5.5−9の次数であ
った。麻酔をかけたネコの下腹神経の交感神経線維の刺
激によって引き起こされる尿道緊張亢進に対する作用に
ついて、本発明化合物のインビボ活性を試験した。成熟
雄性ネコをペントバルビタールナトリウムで麻酔し、下
腹神経の交感神経線維の刺激によって尿道緊張亢進させ
るため、TheobaldのJ.Auton.Pharmac.,(1983),3,235-2
39の方法に従って準備した。下腹神経の電気的刺激に対
する尿道の収縮応答を、試験化合物の蓄積用量1−10
00μg/kgの静脈内投与の前後において記録した。
【0026】各化合物のα1−アドレナリン作動性拮抗
作用の強度を、尿道緊張亢進の50%を現す用量である
ID50を計算することにより評価した。本発明化合物の
ID50値は0.01−1mg/kgの次数であった。この
試験結果は、本発明の化合物が、α1−アドレナリン作
動性アゴニスト(フェニレフリン)によって刺激される下
部尿器官(尿道)の平滑筋のα1−アドレナリン作動性レ
セプターに対するインビトロアンタゴニスト活性を有し
ていることを示している。インビボでは、本発明化合物
は、交感神経刺激に起因する尿道緊張亢進を示した。従
って、本発明の化合物は、下部尿器官レベルにおけるα
−アドレナリン作動系の活動亢進に関連する疾患及び愁
訴を対症的に処置するために、及び特に排尿障害及び頻
尿症における前立腺の良性肥大を処置するために使用で
きる。この目的のために、本発明化合物は、医薬賦形剤
と共に小腸又は腸管外投与に適したあらゆる剤形、例え
ば錠剤、糖コーティングピル剤、ゼラチンカプセル剤、
カプセル剤、飲用もしくは注射用溶液剤又は懸濁剤、又
は坐剤とすることができ、それらには1日投与量が活性
物質0.5−500mgとなるように本発明化合物を含
有させればよい。
作用の強度を、尿道緊張亢進の50%を現す用量である
ID50を計算することにより評価した。本発明化合物の
ID50値は0.01−1mg/kgの次数であった。この
試験結果は、本発明の化合物が、α1−アドレナリン作
動性アゴニスト(フェニレフリン)によって刺激される下
部尿器官(尿道)の平滑筋のα1−アドレナリン作動性レ
セプターに対するインビトロアンタゴニスト活性を有し
ていることを示している。インビボでは、本発明化合物
は、交感神経刺激に起因する尿道緊張亢進を示した。従
って、本発明の化合物は、下部尿器官レベルにおけるα
−アドレナリン作動系の活動亢進に関連する疾患及び愁
訴を対症的に処置するために、及び特に排尿障害及び頻
尿症における前立腺の良性肥大を処置するために使用で
きる。この目的のために、本発明化合物は、医薬賦形剤
と共に小腸又は腸管外投与に適したあらゆる剤形、例え
ば錠剤、糖コーティングピル剤、ゼラチンカプセル剤、
カプセル剤、飲用もしくは注射用溶液剤又は懸濁剤、又
は坐剤とすることができ、それらには1日投与量が活性
物質0.5−500mgとなるように本発明化合物を含
有させればよい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ベノワ・マラボー フランス91300マシー、リュ・ジョルジ ュ・リッツ6番 (72)発明者 ジャン−ピエール・メルリ フランス92330ソー、アブニュー・ジュー ル・ゲスド11番
Claims (4)
- 【請求項1】 式(I): 【化1】 [式中、Rは水素原子又はメチル基又は式: 【化2】 (ここに、Xは、水素、フッ素及び塩素原子並びにメチ
ル、1−メチルエチル及びメトキシ基の中から選ばれる
1つ又はそれ以上の置換分であり、nは2又は3であ
る)で示されるフェノキシアルキル基であり、 mは、pが1である場合は1であり、又はmはpが2で
ある場合は0であり、qは0又は1であり、 R1は水素原子又はメチル基である]で示される、純粋
なエナンチオマー型又は各エナンチオマーの混合物状態
にある塩基形態の化合物、及びその酸付加塩。 - 【請求項2】 Rが式: 【化3】 で示される基であり、nが2であり、mが1であり、p
が1であり、qが0である請求項1に記載の化合物及び
その酸付加塩。 - 【請求項3】 式(I): 【化4】 [式中、Rは水素原子又はメチル基又は式: 【化5】 (ここに、Xは、水素、フッ素及び塩素原子並びにメチ
ル、1−メチルエチル及びメトキシ基の中から選ばれる
1つ又はそれ以上の置換分であり、nは2又は3の整数
である)で示されるフェノキシアルキル基であり、 mは、pが1である場合は1であり、又はmはpが2で
ある場合は0であり、 qは0又は1であり、 R1は水素原子又はメチル基である]で示される、純粋
なエナンチオマー型又は各エナンチオマーの混合物状態
にある塩基形態の化合物、及びその酸付加塩の製造方法
であって、式(II): 【化6】 [式中、R1、m、p及びqは前記と同意義であり、R'
はアミノ保護基である]で示されるアミン化合物を非プ
ロトン系溶媒中、塩基の存在下に2−クロロピリミジン
−4−カルボキサミドとまず反応させ、式(IV): 【化7】 で示されるアミノピリミジン化合物を得、次いでその化
合物を脱保護し、式(V): 【化8】 で示されるアミノピリミジン体を得、次に要すれば、こ
のアミノピリミジン体を非プロトン系溶媒中、塩基の存
在下に式(VI): 【化9】 [式中、X及びnは前記と同意義であり、Yは塩素又は
臭素原子である]で示されるフェノキシアルキル・ハラ
イドと最終的に反応させることを特徴とする方法。 - 【請求項4】 式(I): 【化10】 [式中、Rは水素原子又はメチル基又は式: 【化11】 (ここに、Xは、水素、フッ素及び塩素原子並びにメチ
ル、1−メチルエチル及びメトキシ基の中から選ばれる
1つ又はそれ以上の置換分であり、nは2又は3の整数
である)で示されるフェノキシアルキル基であり、 mは、pが1である場合は1であり、又はmはpが2で
ある場合は0であり、 qは0又は1であり、 R1は水素原子又はメチル基である]で示される、純粋
なエナンチオマー型又は各エナンチオマーの混合物状態
にある塩基形態の化合物、及びその酸付加塩を、適当な
賦形剤と共に含有してなる医薬組成物。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
FR9107938A FR2678268B1 (fr) | 1991-06-27 | 1991-06-27 | Derives de 2-aminopyrimidine-4-carboxamide, leur preparation et leur application en therapeutique. |
FR9107938 | 1991-06-27 | ||
FR9206004A FR2691147B1 (fr) | 1992-05-18 | 1992-05-18 | Derives de 2-piperidinylpyrimidine-4-carboxamide, leur preparation et leur application en therapeutique. |
FR9206004 | 1992-05-18 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07173152A true JPH07173152A (ja) | 1995-07-11 |
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ID=26228782
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4168982A Pending JPH07173152A (ja) | 1991-06-27 | 1992-06-26 | 2−ピペリジニルピリミジン−4−カルボキサミド誘導体、その製造方法及びその医療上用途 |
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Country | Link |
---|---|
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EP (1) | EP0522914A1 (ja) |
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KR (1) | KR930000504A (ja) |
CN (1) | CN1067888A (ja) |
AU (1) | AU645697B2 (ja) |
CA (1) | CA2072529A1 (ja) |
CZ (1) | CZ9202000A3 (ja) |
FI (1) | FI922980A (ja) |
HU (1) | HUT61740A (ja) |
IE (1) | IE922091A1 (ja) |
MX (1) | MX9203453A (ja) |
NO (1) | NO922522L (ja) |
PL (1) | PL295042A1 (ja) |
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FR2702211B1 (fr) * | 1993-03-04 | 1995-06-02 | Pf Medicament | Nouveaux dérivés de la phénoxy-2 éthylamine, leur préparation et leur application en thérapeutique. |
EP1075486A1 (en) * | 1998-05-06 | 2001-02-14 | Duke University | Method of treating bladder and lower urinary tract syndromes |
OA13248A (en) * | 2003-09-03 | 2007-01-31 | Pfizer | Benzimidazolone coumpounds having 5-HT4 receptor agonistic activity. |
GEP20094638B (en) | 2004-06-15 | 2009-03-10 | Pfizer | Benzimidazolone carboxylic acid derivatives |
JP5366688B2 (ja) | 2009-07-16 | 2013-12-11 | 日本航空電子工業株式会社 | ソケット、基板組立体及びそれを備える装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2618436B1 (fr) * | 1987-07-23 | 1989-10-27 | Synthelabo | Derives de piperidine, leur preparation et leur application en therapeutique |
FR2667317B1 (fr) * | 1990-10-02 | 1992-12-04 | Synthelabo | Derives de 2-aminopyrimidine-4-carboxamide, leur preparation et leur application en therapeutique. |
JP3169188B2 (ja) * | 1991-01-31 | 2001-05-21 | 杏林製薬株式会社 | カルバミン酸誘導体及びその製造方法 |
-
1992
- 1992-06-24 EP EP92401770A patent/EP0522914A1/fr not_active Withdrawn
- 1992-06-26 JP JP4168982A patent/JPH07173152A/ja active Pending
- 1992-06-26 AU AU18586/92A patent/AU645697B2/en not_active Ceased
- 1992-06-26 HU HU9202141A patent/HUT61740A/hu unknown
- 1992-06-26 KR KR1019920011214A patent/KR930000504A/ko not_active Application Discontinuation
- 1992-06-26 NO NO92922522A patent/NO922522L/no unknown
- 1992-06-26 PL PL29504292A patent/PL295042A1/xx unknown
- 1992-06-26 CZ CS922000A patent/CZ9202000A3/cs unknown
- 1992-06-26 US US07/904,061 patent/US5254560A/en not_active Expired - Fee Related
- 1992-06-26 CA CA002072529A patent/CA2072529A1/en not_active Abandoned
- 1992-06-26 FI FI922980A patent/FI922980A/fi unknown
- 1992-06-26 MX MX9203453A patent/MX9203453A/es unknown
- 1992-06-26 CN CN92105087A patent/CN1067888A/zh active Pending
- 1992-07-01 IE IE209192A patent/IE922091A1/en not_active Application Discontinuation
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---|---|
HUT61740A (en) | 1993-03-01 |
CZ9202000A3 (en) | 1993-01-13 |
AU1858692A (en) | 1993-01-14 |
CA2072529A1 (en) | 1993-01-28 |
US5254560A (en) | 1993-10-19 |
HU9202141D0 (en) | 1992-10-28 |
AU645697B2 (en) | 1994-01-20 |
IE922091A1 (en) | 1992-12-30 |
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EP0522914A1 (fr) | 1993-01-13 |
PL295042A1 (en) | 1993-03-08 |
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