JPH05194329A - 1−ニトロアントラキノン−2−カルボン酸の製法 - Google Patents

1−ニトロアントラキノン−2−カルボン酸の製法

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JPH05194329A
JPH05194329A JP4225538A JP22553892A JPH05194329A JP H05194329 A JPH05194329 A JP H05194329A JP 4225538 A JP4225538 A JP 4225538A JP 22553892 A JP22553892 A JP 22553892A JP H05194329 A JPH05194329 A JP H05194329A
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JP
Japan
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carboxylic acid
formula
nitroanthraquinone
reaction
nitro
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Withdrawn
Application number
JP4225538A
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English (en)
Inventor
Helmut Dr Hagen
ハーゲン ヘルムート
Jacques Dupuis
デュピィ ジャック
Michael Acker
アッカー ミヒャエル
Udo Bergmann
ベルクマン ウド
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BASF SE
Original Assignee
BASF SE
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C201/00Preparation of esters of nitric or nitrous acid or of compounds containing nitro or nitroso groups bound to a carbon skeleton
    • C07C201/06Preparation of nitro compounds
    • C07C201/12Preparation of nitro compounds by reactions not involving the formation of nitro groups

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 1−ニトロアントラキノン−2−カルボン酸
の製法。 【構成】 酸化を、有機反応媒体中で、酸化剤として硝
酸を用いて実施する、一般式II: 【化1】 の1−ニトロ−2−メチルアントラキノンの酸化によ
る、一般式I: 【化2】 [式中、Xは、水素、塩素又は臭素を表わす]の1−ニ
トロアントラキノン−2−カルボン酸の製法。 【効果】 良好な収率及び良好な純度で、方法技術的に
簡単で、かつ経済的な方法で、生じる排水による重金属
汚染なしに入手することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般式II:
【0002】
【化3】
【0003】の1−ニトロ−2−メチルアントラキノン
の酸化による、一般式I:
【0004】
【化4】
【0005】[式中、Xは、水素、塩素又は臭素を表わ
す]の1−ニトロアントラキノン−2−カルボン酸の新
規製法に関する。
【0006】
【従来の技術】1−ニトロアントラキノン−2−カルボ
ン酸及び1−ニトロ−4−ハロゲンアントラキノン−2
−カルボン酸は、建染染料、例えばアントラキノンアゾ
ール、アシルアミノアントラキノン及びフタロイルアク
リドンを製造するための重要な中間体である。
【0007】これらは、周知のように、種々異なる方法
で得られ、しかも大抵は、相当する2−メチルアントラ
キノンの酸化によって得られる。西独特許(DE−A)
第229394号及び第2242643号明細書中に記
載のように、この際、酸化剤として無機酸中のクロム
(VI)塩が使用される。しかし、この方法では、経費
のかかる排水浄化が必要になる、多量のクロム(II
I)塩が生じるという欠点が存在する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、1
−ニトロアントラキノン−2−カルボン酸(I)を良好
な収率及び良好な純度で、方法技術的に簡単で、かつ経
済的な方法で、生じる排水による重金属汚染なしに入手
するという課題を基礎とした。
【0009】
【課題を解決するための手段】従って、酸化を、有機反
応媒体中で、酸化剤として硝酸を用いて実施する、一般
式II:
【0010】
【化5】
【0011】の1−ニトロ−2−メチルアントラキノン
の酸化による、一般式I:
【0012】
【化6】
【0013】[式中、Xは、水素、塩素又は臭素を表わ
す]の1−ニトロアントラキノン−2−カルボン酸の製
法が開発された。
【0014】本発明方法で使用される硝酸の濃度は、著
しく変化させることができるが、40〜100重量%、
特に50〜70重量%の濃度が有利である。
【0015】本発明方法に好適な有機反応媒体は、殊に
反応温度で液状であり、かつ硝酸と反応しないベンゾー
ル誘導体である。好適な例は、ニトロベンゾール、安息
香酸及びその混合物である。その際、ニトロベンゾール
が有利である。
【0016】溶剤の量は、自由に選択することができる
が、II 1モル当たり溶剤0.5〜2、特に1〜1.
5モルを使用することが好ましい。
【0017】一般的に、反応は、180〜200℃、特
に185〜190℃で実施される。
【0018】主に、反応は、標準圧で実施されるが、減
圧下で操作することも可能である。
【0019】方法技術的には、特に、1−ニトロ−2−
メチルアントラキノンIIを180〜200℃まで加熱
し、かつこの温度で硝酸を供給するよう実施する。
【0020】酸化は、50〜80%、殊に約70%の変
換率になるまで実施する。制御は、公知の方法で、クロ
マトグラフィーにより行なうことができる。70%の変
換率は、一般的に、II 1モル当たり硝酸2〜6モ
ル、特に3〜5モルが必要である。
【0021】一般的に8〜12時間かかる反応の間に、
希硝酸は、ニトロベンゾールと混合して留去されうる。
【0022】本発明方法は、不連続的にも、連続的にも
実施することができる。
【0023】1−ニトロアントラキノン−2−カルボン
酸への反応混合物の後処理は、溶剤としてニトロベンゾ
ールを使用する場合に、100〜120℃、有利には1
05〜110℃まで冷却することにより殊に有利に行な
うことができる。この温度で、生成物Iは、大部分沈殿
し、かつ濾過により分離することができる一方、出発化
合物の未反応成分は母液中に溶けたままであり、かつ次
の酸化のために再び使用することができる。
【0024】濾別した生成物Iからニトロベンゾール残
分を除去するために、なお湿った濾過残分を、有利に、
水中に懸濁させ、かつニトロベンゾールを水蒸気と共に
留去する。生成物Iをニトロベンゾール不含の水性懸濁
液から濾過することにより、直接他の目的、例えばとり
わけ染料合成のために使用できる程、純粋な形で単離す
ることができる。
【0025】本発明方法により、1−ニトロアントラキ
ノン−2−カルボン酸は、方法技術的に簡単で、かつ経
済的な方法で、良好な収率及び良好な純度で得られる。
【0026】この方法の殊に有利な使用は、非置換の1
−ニトロアントラキノン−2−カルボン酸を製造するこ
とにある。
【0027】
【実施例】
1−ニトロアントラキノン−2−カルボン酸の製造 例1 1−ニトロ−2−メチルアントラキノン1069g
(4.1モル)及びニトロベンゾール4820gからの
混合物を190℃まで加熱した。この温度で、10時間
にわたって、65重量%硝酸4200g(3000m
l;43.3モル)及びニトロベンゾール2410g
(2000ml)を互いに別々に供給した(使用量は、
変換率70%に相当する)。この時間内に、50重量%
硝酸約3000ml及びニトロベンゾール約2000m
lが留去された。硝酸添加終了後に、反応混合物を更に
30分間後撹拌し、かつ引き続き110℃まで冷却し
た。
【0028】これにより沈殿した1−ニトロアントラキ
ノン−2−カルボン酸を濾別し、かつ水4000ml中
に懸濁させた。固体中になお含有されるニトロベンゾー
ルを水蒸気と共に留去後に、1−ニトロアントラキノン
−2−カルボン酸を、新たに、水性懸濁液からの濾過に
より分離し、かつ100℃で乾燥させた。
【0029】1−ニトロアントラキノン−2−カルボン
酸382gが含有率>98%で得られ、これは、70%
の変換率に対して、45%の収率に相当するものであ
る。
【0030】例2 例1中の濾過のニトロベンゾール母液(未反応1−ニト
ロ−2−メチルアントラキノン1.2モル及び沈殿して
いない生成物含有)及び新たに使用する1−ニトロ−2
−メチル−アントラキノン748g(2.8モル)から
の混合物を、例1と同様にして硝酸と反応させた。
【0031】更に後処理を、例1と同様にして、同じく
行なった。
【0032】含有率>98%を有する1−ニトロアント
ラキノン−2−カルボン酸594gが得られ、これは、
70%の変換率に対して、70%の収率に相当する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジャック デュピィ ドイツ連邦共和国 ルートヴィヒスハーフ ェン ウンターガッセ 61 (72)発明者 ミヒャエル アッカー ドイツ連邦共和国 ハイデルベルク グロ ッケンツェーンテン 45 (72)発明者 ウド ベルクマン ドイツ連邦共和国 ベンスハイム アム ビルトシュトック 21

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式II: 【化1】 の1−ニトロ−2−メチルアントラキノンの酸化によ
    る、一般式I: 【化2】 [式中、Xは、水素、塩素又は臭素を表わす]の1−ニ
    トロアントラキノン−2−カルボン酸の製法において、
    酸化を、有機反応媒体中で、酸化剤として硝酸を用いて
    実施することを特徴とする、1−ニトロアントラキノン
    −2−カルボン酸の製法。
JP4225538A 1991-08-27 1992-08-25 1−ニトロアントラキノン−2−カルボン酸の製法 Withdrawn JPH05194329A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE4128348.1 1991-08-27
DE4128348A DE4128348A1 (de) 1991-08-27 1991-08-27 Verfahren zur herstellung von 1-nitroanthrachinon-2-carbonsaeuren

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05194329A true JPH05194329A (ja) 1993-08-03

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ID=6439191

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4225538A Withdrawn JPH05194329A (ja) 1991-08-27 1992-08-25 1−ニトロアントラキノン−2−カルボン酸の製法

Country Status (4)

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US (1) US5245058A (ja)
EP (1) EP0530559B1 (ja)
JP (1) JPH05194329A (ja)
DE (2) DE4128348A1 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE229394C (ja) *
US3631097A (en) * 1968-06-19 1971-12-28 Carbogen Corp Oxidation of alkylated diphenyl compounds
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DE3840341A1 (de) * 1988-11-30 1990-06-07 Basf Ag Verfahren zur herstellung von 1-nitroanthrachinon-2-carbonsaeure

Also Published As

Publication number Publication date
US5245058A (en) 1993-09-14
EP0530559A3 (ja) 1994-03-09
DE59204055D1 (de) 1995-11-23
EP0530559B1 (de) 1995-10-18
DE4128348A1 (de) 1993-03-04
EP0530559A2 (de) 1993-03-10

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