JP2000191646A - アントラピリドン系化合物の製造方法 - Google Patents
アントラピリドン系化合物の製造方法Info
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- JP2000191646A JP2000191646A JP11033350A JP3335099A JP2000191646A JP 2000191646 A JP2000191646 A JP 2000191646A JP 11033350 A JP11033350 A JP 11033350A JP 3335099 A JP3335099 A JP 3335099A JP 2000191646 A JP2000191646 A JP 2000191646A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 工場規模で廃棄物が少なく、高収
率、高純度でアントラピリドン系化合物を得る方法を提
供。 【解決手段】 4−ハロ−N−メチルアントラピリ
ドンとアミン類を酸化剤の存在下に水溶媒中で反応させ
ることにより4−置換アミノ−N−メチルアントラピリ
ドン化合物を製造することができる。
率、高純度でアントラピリドン系化合物を得る方法を提
供。 【解決手段】 4−ハロ−N−メチルアントラピリ
ドンとアミン類を酸化剤の存在下に水溶媒中で反応させ
ることにより4−置換アミノ−N−メチルアントラピリ
ドン化合物を製造することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は合成樹脂の着色材
料、染料中間体として価値の高いアントラピリドン系化
合物の製造改良に関する。
料、染料中間体として価値の高いアントラピリドン系化
合物の製造改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般式(1)で表わされる化合物は、そ
れ自体ポリエステル、ポリプロピレンなどのポリオレフ
ィン樹脂あるいはアクリロニトリル−ブタジエン−スチ
レン共重合体(以下ABS樹脂と称する。)等の合成樹
脂の着色材料として知られており、また染料中間体とし
て価値の高い化合物である。一般式(1)で表わされる
化合物は、一般式(2)で表わされる化合物と一般式
(3)で表わされるアミン類の反応により製造できるこ
とが公知である。これら公知の方法では、反応に供する
アミン類そのものを溶媒とするか、あるいは有機溶剤を
溶媒として適当な塩基を加え、必要に応じて銅および銅
化合物などの触媒の存在下に適切な温度に加熱、反応さ
せた後冷却してそのまま濾別、洗浄するか、または溶剤
希釈や水蒸気蒸留などの処理を行って目的物を得てい
る。
れ自体ポリエステル、ポリプロピレンなどのポリオレフ
ィン樹脂あるいはアクリロニトリル−ブタジエン−スチ
レン共重合体(以下ABS樹脂と称する。)等の合成樹
脂の着色材料として知られており、また染料中間体とし
て価値の高い化合物である。一般式(1)で表わされる
化合物は、一般式(2)で表わされる化合物と一般式
(3)で表わされるアミン類の反応により製造できるこ
とが公知である。これら公知の方法では、反応に供する
アミン類そのものを溶媒とするか、あるいは有機溶剤を
溶媒として適当な塩基を加え、必要に応じて銅および銅
化合物などの触媒の存在下に適切な温度に加熱、反応さ
せた後冷却してそのまま濾別、洗浄するか、または溶剤
希釈や水蒸気蒸留などの処理を行って目的物を得てい
る。
【0003】しかしながら公知の方法を工業的に実施す
るには種々の問題点がある。たとえば、アミン類を溶媒
にするとか、有機溶剤を溶媒とする場合には、多量のア
ミンあるいは有機溶剤を必要とするうえ、反応後は廃液
になって排出されるので、これらの回収あるいは廃棄工
程が必要となる。またアミン類あるいは有機溶剤をその
まま濾別する方法や、溶剤希釈による方法で目的物を得
る場合には、その単離収率は低くて満足すべき値ではな
い。また、収率を高めるため水蒸気蒸留によりアミン類
や有機溶剤を除去して目的物を得る場合は、著しく不純
物を含有してこのままでは実用上価値の低いものしか得
られないなどである。これにより、工場規模で廃棄物が
少なく、高収率、高純度でアントラピリドン系化合物を
得る方法の開発が望まれていた。
るには種々の問題点がある。たとえば、アミン類を溶媒
にするとか、有機溶剤を溶媒とする場合には、多量のア
ミンあるいは有機溶剤を必要とするうえ、反応後は廃液
になって排出されるので、これらの回収あるいは廃棄工
程が必要となる。またアミン類あるいは有機溶剤をその
まま濾別する方法や、溶剤希釈による方法で目的物を得
る場合には、その単離収率は低くて満足すべき値ではな
い。また、収率を高めるため水蒸気蒸留によりアミン類
や有機溶剤を除去して目的物を得る場合は、著しく不純
物を含有してこのままでは実用上価値の低いものしか得
られないなどである。これにより、工場規模で廃棄物が
少なく、高収率、高純度でアントラピリドン系化合物を
得る方法の開発が望まれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は廃棄物が少なく、高収率、高純度でアントラピリ
ドン系化合物を得る方法を提供することである。
目的は廃棄物が少なく、高収率、高純度でアントラピリ
ドン系化合物を得る方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者はアントラピリ
ドン系化合物を工業的に実施するにあたり有利な方法を
検討した結果、一般式(2)で表わされる化合物と、一
般式(3)で表わされるアミン類を反応させる際に水溶
媒中、酸化剤としてニトロベンゼン、ニトロベンセンス
ルホン酸またはその塩類等の酸化剤を添加することによ
り著しく高収率で一般式(1)で表わされる化合物が生
成し、かつ反応終了後は冷却してそのまま濾別洗浄する
方法や水蒸気蒸留などにより揮発性有機物質を除去する
方法により、著しく高収率、高純度で品質の優れた実用
価値の高い一般式(1)で表わされる化合物を得ること
ができることを見出した。
ドン系化合物を工業的に実施するにあたり有利な方法を
検討した結果、一般式(2)で表わされる化合物と、一
般式(3)で表わされるアミン類を反応させる際に水溶
媒中、酸化剤としてニトロベンゼン、ニトロベンセンス
ルホン酸またはその塩類等の酸化剤を添加することによ
り著しく高収率で一般式(1)で表わされる化合物が生
成し、かつ反応終了後は冷却してそのまま濾別洗浄する
方法や水蒸気蒸留などにより揮発性有機物質を除去する
方法により、著しく高収率、高純度で品質の優れた実用
価値の高い一般式(1)で表わされる化合物を得ること
ができることを見出した。
【0006】すなわち本発明は、本発明は、(1)一般
式(2)
式(2)
【0007】
【化2】
【0008】(Xはハロゲン原子を示す。)で表わされ
るアントラピリドン系化合物に、一般式(3)
るアントラピリドン系化合物に、一般式(3)
【0009】
【化3】
【0010】(Rはシクロアルキル基、アラルキル基か
ら選ばれた残基を示す。)で表わされるアミン類を反応
させて、一般式(1)
ら選ばれた残基を示す。)で表わされるアミン類を反応
させて、一般式(1)
【0011】
【化1】
【0012】(Rは前述の意味を示す。)で表わされる
アントラピリドン系化合物を製造する方法において、酸
化剤の存在下に水溶媒中で反応させることを特徴とする
アントラピリドン系化合物の製造方法、(2)酸化剤が
ニトロベンゼン、ニトロベンゼンスルホン酸及びその塩
類であるアントラピリドン系化合物の製造方法に関す
る。
アントラピリドン系化合物を製造する方法において、酸
化剤の存在下に水溶媒中で反応させることを特徴とする
アントラピリドン系化合物の製造方法、(2)酸化剤が
ニトロベンゼン、ニトロベンゼンスルホン酸及びその塩
類であるアントラピリドン系化合物の製造方法に関す
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に関して説明する。
【0014】本発明の反応においては、好ましくはオー
トクレーブのような加圧反応器で行わせるのが望まし
く、反応にあたっては酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、
炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムなどのような酸結
合剤や銅または銅化合物などの触媒を単独又は混合して
添加しても、あるいは添加しなくてもよい。酸結合剤の
使用量としては、化合物(2)に対して0.05モル比
から1モル比、好ましくは0.1モル比から0.4モル
比が好ましい。
トクレーブのような加圧反応器で行わせるのが望まし
く、反応にあたっては酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、
炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムなどのような酸結
合剤や銅または銅化合物などの触媒を単独又は混合して
添加しても、あるいは添加しなくてもよい。酸結合剤の
使用量としては、化合物(2)に対して0.05モル比
から1モル比、好ましくは0.1モル比から0.4モル
比が好ましい。
【0015】銅化合物としては、酢酸銅、塩化第一銅、
塩化第二銅等があげられる。銅または銅化合物の使用量
としては、化合物(2)に対して0.01モル比から
0.05モル比が好ましい。
塩化第二銅等があげられる。銅または銅化合物の使用量
としては、化合物(2)に対して0.01モル比から
0.05モル比が好ましい。
【0016】本発明において、反応系に添加する水の量
は、化合物(3)に対して0.5〜20倍量、好ましく
は1〜10倍量程度で、化合物(2)が充分湿潤し流動
状態になることにより反応が容易となる。
は、化合物(3)に対して0.5〜20倍量、好ましく
は1〜10倍量程度で、化合物(2)が充分湿潤し流動
状態になることにより反応が容易となる。
【0017】本発明で使用される酸化剤を列記すると、
たとえば下記のようなものがあげられる。ニトロベンゼ
ン、o,mまたはp−ニトロベンゼンスルホン酸あるい
はそのナトリウム塩、カリウム塩またはアンモニウム塩
などである。特に工業的には、安価に入手できるニトロ
ベンゼン、m−ニトロベンゼンスルホン酸またはその塩
類を使用するのが有利である。酸化剤の使用量は化合物
(2)に対して0.01モル比から5モル比、好ましく
は0.05モル比から1モル比である。0.01モル比
未満の場合は酸化剤としての効果が少なく、5モル比以
上の場合は反応液からの分離が煩雑となる。
たとえば下記のようなものがあげられる。ニトロベンゼ
ン、o,mまたはp−ニトロベンゼンスルホン酸あるい
はそのナトリウム塩、カリウム塩またはアンモニウム塩
などである。特に工業的には、安価に入手できるニトロ
ベンゼン、m−ニトロベンゼンスルホン酸またはその塩
類を使用するのが有利である。酸化剤の使用量は化合物
(2)に対して0.01モル比から5モル比、好ましく
は0.05モル比から1モル比である。0.01モル比
未満の場合は酸化剤としての効果が少なく、5モル比以
上の場合は反応液からの分離が煩雑となる。
【0018】本発明における酸化剤の作用する機構につ
いては明らかではないが、水溶媒中における反応系にお
いて酸化剤を欠如させると、化合物(2)のハロゲン原
子が水素原子に置換された還元体が見出されることか
ら、酸化剤はアミン類の還元作用を打ち消して縮合反応
を有利にする作用を持つものと推定される。このように
酸化剤を加えない場合、著しく不純物を含んだタール状
物が生成し、収量が著しく低下するため、本発明におけ
る酸化剤の役割は大きい。
いては明らかではないが、水溶媒中における反応系にお
いて酸化剤を欠如させると、化合物(2)のハロゲン原
子が水素原子に置換された還元体が見出されることか
ら、酸化剤はアミン類の還元作用を打ち消して縮合反応
を有利にする作用を持つものと推定される。このように
酸化剤を加えない場合、著しく不純物を含んだタール状
物が生成し、収量が著しく低下するため、本発明におけ
る酸化剤の役割は大きい。
【0019】本発明において使用される一般式(3)で
表わされるアミン類としては、たとえばシクロヘキシル
アミンなどの脂環式アミン、o,mまたはp−クロロア
ニリン、o,mまたはp−トルイジンなどの芳香族アミ
ン、ベンジルアミン、フェネチルアミンなどのアラルキ
ルアミンがあげられる。アミン類の使用量としては、化
合物(2)に対して1.0モル比から15モル比、好ま
しくは1.3モル比から10モル比である。ここで、モ
ル比が1以下の場合は反応が未達となり、10モル比以
上の使用は経済的ではない。
表わされるアミン類としては、たとえばシクロヘキシル
アミンなどの脂環式アミン、o,mまたはp−クロロア
ニリン、o,mまたはp−トルイジンなどの芳香族アミ
ン、ベンジルアミン、フェネチルアミンなどのアラルキ
ルアミンがあげられる。アミン類の使用量としては、化
合物(2)に対して1.0モル比から15モル比、好ま
しくは1.3モル比から10モル比である。ここで、モ
ル比が1以下の場合は反応が未達となり、10モル比以
上の使用は経済的ではない。
【0020】本発明における反応温度としては100℃
から200℃、好ましくは120℃から180℃であ
る。この温度範囲における反応容器の通常ゲージ圧は1
〜15kg/cm2である。100℃以下の場合は反応
速度が遅くなり、200℃以上の場合は不純物が多く生
成する。
から200℃、好ましくは120℃から180℃であ
る。この温度範囲における反応容器の通常ゲージ圧は1
〜15kg/cm2である。100℃以下の場合は反応
速度が遅くなり、200℃以上の場合は不純物が多く生
成する。
【0021】反応時間は反応温度、アミン類の使用モル
比等により異なるが、通常10〜20時間である。
比等により異なるが、通常10〜20時間である。
【0022】
【実施例】次に、本発明を実施例に基づいてさらに詳細
に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定される
ものではない。
に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定される
ものではない。
【0023】実施例1 4−ブロム−N−メチルアントラピリドン90g、水3
40g、ベンジルアミン85gおよびm−ニトロベンゼ
ンスルホン酸ナトリウム10gをオートクレーブ中にて
135〜140℃に20時間反応させた。反応終点は高
速液体クロマトグラフにより確認した。反応容器のゲー
ジ圧力は約2kg/cm2であった。ついで水蒸気蒸留
により揮発性有機物質を除去した後、結晶を濾別し、水
洗浄後乾燥して4−ベンジルアミノ−N−メチルアント
ラピリドンの赤色結晶95.8gを得た。融点は237
〜280℃で、収率は98.8%であった。このものは
ABS樹脂を非常に鮮明な蛍光を帯びたピンク色に着色
した。
40g、ベンジルアミン85gおよびm−ニトロベンゼ
ンスルホン酸ナトリウム10gをオートクレーブ中にて
135〜140℃に20時間反応させた。反応終点は高
速液体クロマトグラフにより確認した。反応容器のゲー
ジ圧力は約2kg/cm2であった。ついで水蒸気蒸留
により揮発性有機物質を除去した後、結晶を濾別し、水
洗浄後乾燥して4−ベンジルアミノ−N−メチルアント
ラピリドンの赤色結晶95.8gを得た。融点は237
〜280℃で、収率は98.8%であった。このものは
ABS樹脂を非常に鮮明な蛍光を帯びたピンク色に着色
した。
【0024】比較例1 実施例1でm−ニトロベンゼンスルホン酸ナトリウムを
欠如させて反応させた。水蒸気蒸留により揮発性有機物
質を除去してタール状熊の黒赤色物資95.5gが得ら
れた。このものの一部は4−ベンジルアミノ−N−メチ
ルアントラピリドンであるが、著しく不純物を含有す
る。これをABS樹脂の着色材料として実施例1で得た
目的物と比較すると、本比較例で得たものは著しく汚
く、このままでは実用的価値はなかった。
欠如させて反応させた。水蒸気蒸留により揮発性有機物
質を除去してタール状熊の黒赤色物資95.5gが得ら
れた。このものの一部は4−ベンジルアミノ−N−メチ
ルアントラピリドンであるが、著しく不純物を含有す
る。これをABS樹脂の着色材料として実施例1で得た
目的物と比較すると、本比較例で得たものは著しく汚
く、このままでは実用的価値はなかった。
【0025】実施例2 4−ブロム−N−メチルアントラピリドン90g、水3
40g、ベンジルアミン85g、m−ニトロベンゼンス
ルホン酸ナトリウム10g、酢酸カリウム22gおよび
酢酸銅1gをオートクレーブ中にて135〜140℃に
20時間反応させた。反応終点は高速液体クロマトグラ
フにより確認した。次いで水蒸気蒸留により揮発性有機
物質を除去した後、結晶を濾別し、水洗浄後、乾燥して
4−ベンジルアミノ−N−メチルアントラピリドンの赤
色結晶95.5gを得た。収率は98.5%であった。
このものはABS樹脂を非常に鮮明な蛍光を帯びたピン
ク色に着色した。
40g、ベンジルアミン85g、m−ニトロベンゼンス
ルホン酸ナトリウム10g、酢酸カリウム22gおよび
酢酸銅1gをオートクレーブ中にて135〜140℃に
20時間反応させた。反応終点は高速液体クロマトグラ
フにより確認した。次いで水蒸気蒸留により揮発性有機
物質を除去した後、結晶を濾別し、水洗浄後、乾燥して
4−ベンジルアミノ−N−メチルアントラピリドンの赤
色結晶95.5gを得た。収率は98.5%であった。
このものはABS樹脂を非常に鮮明な蛍光を帯びたピン
ク色に着色した。
【0026】比較例2 実施例2においてm−ニトロベンゼンスルホン酸ナトリ
ウムを欠如させて反応させた。水蒸気蒸留により揮発性
有機物質を除去してタール状熊の黒赤色物質95.0g
が得られたが、ABS樹脂の着色材料としては実用上使
用価値は無かった。
ウムを欠如させて反応させた。水蒸気蒸留により揮発性
有機物質を除去してタール状熊の黒赤色物質95.0g
が得られたが、ABS樹脂の着色材料としては実用上使
用価値は無かった。
【0027】実施例3 4−ブロム−N−メチルアントラピリドン44g、水4
27g、シクロヘキシルアミン128gおよびm−ニト
ロベンゼンスルホン酸ナトリウム2.5gをオートクレ
ーブ中にて125〜130℃に10時間反応させた。反
応終点は高速液体クロマトグラフにより確認した。この
時の容器のゲージ圧力は約1.8kg/cm2であっ
た。次いで冷却して、結晶を濾別し、水洗浄後乾燥して
4−シクロヘキシル−N−メチルアントラピリドンの赤
色結晶43.5gを得た。融点は259〜260℃で、
収率は94.0%であった。このものはABS樹脂を非
常に鮮明な蛍光を帯びたピンク色に着色した。
27g、シクロヘキシルアミン128gおよびm−ニト
ロベンゼンスルホン酸ナトリウム2.5gをオートクレ
ーブ中にて125〜130℃に10時間反応させた。反
応終点は高速液体クロマトグラフにより確認した。この
時の容器のゲージ圧力は約1.8kg/cm2であっ
た。次いで冷却して、結晶を濾別し、水洗浄後乾燥して
4−シクロヘキシル−N−メチルアントラピリドンの赤
色結晶43.5gを得た。融点は259〜260℃で、
収率は94.0%であった。このものはABS樹脂を非
常に鮮明な蛍光を帯びたピンク色に着色した。
【0028】比較例3 実施例3においてm−ニトロベンゼンスルホン酸ナトリ
ウムを欠如して反応させた。同様の操作を行って4−シ
クロヘキシル−N−メチルアントラピリドンの赤色結晶
34.1gを得た。このものは実施例3と同様にABS
樹脂を鮮明なピンク色に着色するが、収率は73.5%
であり、著しく低い。
ウムを欠如して反応させた。同様の操作を行って4−シ
クロヘキシル−N−メチルアントラピリドンの赤色結晶
34.1gを得た。このものは実施例3と同様にABS
樹脂を鮮明なピンク色に着色するが、収率は73.5%
であり、著しく低い。
【0029】実施例4 4−ブロム−N−メチルアントラピリドン44g、水4
27g、シクロヘキシルアミン128gおよびニトロベ
ンゼン15.8gをオートクレーブ中にて135〜14
0℃に10時間反応させた。反応終点は高速液体クロマ
トグラフにより確認した。この時の容器のゲージ圧力は
約2kg/cm2であった。次いで水蒸気蒸留により揮
発性有機物質を除去した後、結晶を濾別し、水洗浄後乾
燥して4−シクロヘキシル−N−メチルアントラピリド
ンの赤色結晶45.7gを得た。収率は98.5%であ
った。このものはABS樹脂を鮮明な蛍光を帯びたピン
ク色に着色した。
27g、シクロヘキシルアミン128gおよびニトロベ
ンゼン15.8gをオートクレーブ中にて135〜14
0℃に10時間反応させた。反応終点は高速液体クロマ
トグラフにより確認した。この時の容器のゲージ圧力は
約2kg/cm2であった。次いで水蒸気蒸留により揮
発性有機物質を除去した後、結晶を濾別し、水洗浄後乾
燥して4−シクロヘキシル−N−メチルアントラピリド
ンの赤色結晶45.7gを得た。収率は98.5%であ
った。このものはABS樹脂を鮮明な蛍光を帯びたピン
ク色に着色した。
【0030】比較例4 実施例4においてニトロベンゼンを欠如し、反応させ
た。以下同様な操作を行ってタール状態の黒赤色物質4
5.8gを得た。このものは著しく不純物を含有し、A
BS樹脂の着色材料としては著しく汚く実用上価値は無
かった。
た。以下同様な操作を行ってタール状態の黒赤色物質4
5.8gを得た。このものは著しく不純物を含有し、A
BS樹脂の着色材料としては著しく汚く実用上価値は無
かった。
【0031】実施例5 4−クロル−N−メチルアントラピリドン38g、水3
70g、シクロヘキシルアミン128gおよびm−ニト
ロベンゼンスルホン酸ナトリウム2.5gをオートクレ
ーブ中にて135〜140℃に10時間反応させた。反
応終点は高速液体クロマトグラフにより確認した。実施
例4と同様に処理して4−シクロヘキシル−N−メチル
アントラピリドンの赤色結晶43.3gを得た。収率は
93.4%であった。このものはABS樹脂を非常に鮮
明な蛍光を帯びたピンク色に着色した。
70g、シクロヘキシルアミン128gおよびm−ニト
ロベンゼンスルホン酸ナトリウム2.5gをオートクレ
ーブ中にて135〜140℃に10時間反応させた。反
応終点は高速液体クロマトグラフにより確認した。実施
例4と同様に処理して4−シクロヘキシル−N−メチル
アントラピリドンの赤色結晶43.3gを得た。収率は
93.4%であった。このものはABS樹脂を非常に鮮
明な蛍光を帯びたピンク色に着色した。
【0032】
【発明の効果】 廃棄物が少なく、高収率、高純度でア
ントラピリドン系化合物を得ることができる。
ントラピリドン系化合物を得ることができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 一般式(2) 【化2】 (Xはハロゲン原子を示す。)で表わされるアントラピ
リドン系化合物に、一般式(3) 【化3】 (Rはシクロアルキル基、アラルキル基から選ばれた残
基を示す。)で表わされるアミン類を反応させて、一般
式(1) 【化1】 (Rは前述の意味を示す。)で表わされるアントラピリ
ドン系化合物を製造する方法において、酸化剤の存在下
に水溶媒中で反応させることを特徴とするアントラピリ
ドン系化合物の製造方法。 - 【請求項2】酸化剤がニトロベンゼン、ニトロベンゼン
スルホン酸及びその塩類である請求項1記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11033350A JP2000191646A (ja) | 1999-01-01 | 1999-01-01 | アントラピリドン系化合物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11033350A JP2000191646A (ja) | 1999-01-01 | 1999-01-01 | アントラピリドン系化合物の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000191646A true JP2000191646A (ja) | 2000-07-11 |
Family
ID=12384140
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11033350A Pending JP2000191646A (ja) | 1999-01-01 | 1999-01-01 | アントラピリドン系化合物の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000191646A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102634224A (zh) * | 2012-03-21 | 2012-08-15 | 大连理工大学 | 一类4位n取代的蒽吡啶酮荧光染料、其制备方法及应用 |
CN108587227A (zh) * | 2018-05-10 | 2018-09-28 | 安徽清科瑞洁新材料有限公司 | 一种高得率溶剂红149染料的生产方法 |
CN108587228A (zh) * | 2018-05-10 | 2018-09-28 | 安徽清科瑞洁新材料有限公司 | 一种溶剂红149染料的生产方法 |
CN108586338A (zh) * | 2018-05-10 | 2018-09-28 | 安徽清科瑞洁新材料有限公司 | 一种溶剂红149染料的低污染生产方法 |
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1999
- 1999-01-01 JP JP11033350A patent/JP2000191646A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102634224A (zh) * | 2012-03-21 | 2012-08-15 | 大连理工大学 | 一类4位n取代的蒽吡啶酮荧光染料、其制备方法及应用 |
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